「会議の資料作成、すっかり忘れていた……」
「先方にメールの返信を催促したいけれど、角が立たないか心配だ」
「スマホのリマインダーを使っているはずなのに、なぜか通知をスルーしてしまう」
ビジネスの現場において、タスクの抜け漏れは単なるミスでは済まされず、時として「信用問題」に発展しかねません。また、相手に対して何かを思い出してもらうための「リマインド」も、伝え方を間違えれば人間関係にヒビが入ってしまう繊細なコミュニケーションスキルです。
結論から申し上げますと、リマインダー(Reminder)とは、予定やタスクを「思い出させる」ための通知機能や、ビジネスにおける「再確認・催促」を指す言葉です。しかし、単に言葉の意味を知っているだけでは不十分です。この機能を「自分の脳の外部メモリ」として使いこなし、相手への配慮として活用できて初めて、ビジネスパーソンとしての強力な武器となります。
この記事では、業務効率化コンサルタントとして1,200名以上のタスク管理指導を行ってきた筆者が、以下の3点を中心に徹底解説します。
- 【基礎】リマインダーの正しい意味とビジネスシーン別の使い分け
- 【対人】失礼にならない「リマインドメール」の件名・本文テンプレート
- 【ツール】iPhone・Google・Slack等の設定手順と「通知を無視しない」プロのコツ
うっかりミスを防ぎ、相手との信頼関係を守るための「リマインダー活用術」を、今日から実践できるレベルで習得しましょう。
リマインダーの意味とビジネスにおける重要性
このセクションでは、「リマインダー」という言葉が持つ本来の意味と、ビジネスシーンにおいてなぜこれほどまでに重要視されるのか、その本質的な理由について深掘りします。単なる「通知」と捉えるのと、「信頼構築のツール」と捉えるのでは、仕事の質に大きな差が生まれます。
リマインダーの定義:「思い出させる」ための仕組み
リマインダー(Reminder)は、英語の動詞「remind(思い出させる)」に、人や物を表す接尾辞「-er」がついた言葉です。直訳すれば「思い出させてくれる人(物)」となります。広義には、記念日や約束を忘れないためのメモや記念品などもリマインダーに含まれますが、現代のビジネスシーンやデジタル環境においては、主に以下の2つを指します。
- ITツールにおける機能: 指定した日時や場所で、特定のメッセージや音声を通知し、ユーザーに予定やタスクを想起させる仕組み。
- ビジネスコミュニケーション: 会議の開催や提出物の期限などが近づいた際に、関係者に対して行う「再確認」や「念押し」の連絡。
人間の脳には「ワーキングメモリ」という短期記憶の容量に限界があります。一度に保持できる情報は一般的に「4つ前後」と言われており、次々と新しい情報が入ってくるビジネスの現場では、古い情報を忘れてしまうのは脳の構造上、仕方のないことなのです。リマインダーは、この限界ある脳のメモリを解放し、忘れることを前提にシステム側で管理する「外部記憶装置」としての役割を果たしています。
ビジネスシーンでの2つの意味:「通知機能」と「催促行為」
ビジネスの現場で「リマインダー」という言葉が使われる場合、文脈によって大きく2つの意味に分かれます。この違いを理解していないと、上司の指示を誤解してしまう可能性があります。
1つ目は、「自分自身のための備忘録(通知機能)」です。
例えば、「13時にA社へ電話する」「毎週月曜日の朝9時に日報を提出する」といった自分のタスクを、ツールを使って管理することです。これは自己管理(セルフマネジメント)の範疇であり、業務を円滑に進めるための必須スキルと言えます。
2つ目は、「相手のための再確認(催促行為)」です。
上司から「あの件、先方にリマインドしておいて」と言われた場合、これは自分のスマホに通知を設定することではありません。「先方に連絡を入れて、状況を確認(または催促)しなさい」という指示です。日程調整の返信が来ない場合や、アポイントの前日に確認連絡を入れる場合などがこれに該当します。
これら2つは、「忘れないようにする」という目的は同じですが、対象が「自分」か「相手」かという点で大きく異なります。
| 種類 | 対象 | 主な手段 | 目的 |
|---|---|---|---|
| セルフリマインダー | 自分 | スマホアプリ、手帳、付箋 | タスク漏れ防止、遅刻防止 |
| 対人リマインダー | 相手(取引先・上司) | メール、チャット、電話 | 納期遵守、ドタキャン防止、進捗確認 |
なぜリマインダーが必要なのか?ミス防止と信頼構築
なぜビジネスにおいて、これほどまでにリマインダーが重要視されるのでしょうか。それは、リマインダーが単なる「忘れ防止」を超えて、「信頼関係の維持」に直結するからです。
例えば、あなたが重要な商談のアポイントを忘れてしまったとします。これは単なる「うっかりミス」では済まされず、相手企業からの信用を失い、最悪の場合は取引停止につながる可能性もあります。また、提出物の期限を守れない社員は、社内評価においても「管理能力がない」と判断されてしまいます。
逆に、適切なタイミングでリマインドができる人は、「仕事が丁寧な人」「安心して任せられる人」という評価を得ることができます。会議の前日に「明日はよろしくお願いいたします」と一通メールを送るだけで、相手は「大切に扱われている」と感じ、当日の議論もスムーズに進むでしょう。つまり、リマインダーは「相手の時間と労力を尊重する」というビジネスリテラシーの表れなのです。
▼【補足】リマインダーとアラームの違い
よく混同されがちな「アラーム」と「リマインダー」ですが、明確な違いがあります。
- アラーム: 「時間」を知らせることが主目的。目覚まし時計のように、指定時刻に音を鳴らして注意を喚起します。「何をするか」という情報は含まれないことが多いです。
- リマインダー: 「タスク(行動)」を知らせることが主目的。指定時刻や指定場所で、「会議資料を印刷する」「牛乳を買う」といった具体的な内容を通知します。
ビジネスでは、「ただ起きる」ことよりも「何をするか」が重要であるため、アラーム機能よりも詳細な情報を付記できるリマインダー機能の方が適しています。
業務効率化コンサルタントのアドバイス:リマインダーは「未来の自分への指示書」
「多くの人はリマインダーを単なる目覚まし時計のように使っていますが、これでは効果が半減します。プロはリマインダーを『その時、何をすべきか』という具体的なアクションを記した『未来の自分への指示書』として扱います。
例えば、『13:00 会議』とだけ登録するのではなく、『13:00 第2会議室へ移動(直前にA案の資料を3部印刷)』と書くのです。こうすることで、通知を見た瞬間に思考停止することなく、次の行動へスムーズに移ることができます。未来の自分は、今の自分ほど賢くも記憶力も良くないと思って、過保護なほど丁寧に指示を残すことがコツです」
【対人】失礼にならない「リマインドメール」のマナーと例文
ビジネスシーンで最も神経を使うのが、相手に対して送る「リマインドメール」です。「催促すると相手を急かしているようで申し訳ない」「しつこいと思われないか不安」と感じる方は多いでしょう。しかし、適切なマナーと書き方さえ押さえておけば、相手を不快にさせることなく、むしろ感謝されるコミュニケーションが可能になります。
このセクションでは、そのままコピペして使える例文とともに、角を立てずに相手を動かすためのメール術を解説します。
リマインドメールを送る適切なタイミングとは?
リマインドメールを送るタイミングは、その目的によって「期限の前」か「期限の後」かに分かれます。早すぎれば「せっかち」と思われ、遅すぎれば手遅れになります。以下の基準を参考にしてください。
- 会議やアポイントの確認(前日〜3日前):
「明日は予定通り実施でよろしいでしょうか」という確認メールは、前日の午前中、もしくは週末を挟む場合は金曜日に送るのがベストです。これにより、相手のうっかり忘れ(ドタキャン)を防ぐことができます。 - 返信や提出物の催促(期限の翌日〜3日後):
期限当日に「まだですか?」と送るのは、相手が行き違いで作業している可能性もあるため避けた方が無難です。期限の翌日、あるいは2〜3日経過しても音沙汰がない場合に送るのが一般的です。ただし、緊急度が高い場合はこの限りではありません。 - 長期プロジェクトの進捗確認(中間地点):
納期が1ヶ月後などの長期案件では、中間のタイミングで「順調に進んでいますか?」と軽くリマインドすることで、最後の最後で「できていませんでした」という事態を防げます。
角が立たない件名の書き方とクッション言葉
リマインドメールで最も重要なのは、相手のプライドを傷つけないことです。「忘れていますよ」「早くしてください」というニュアンスが伝わると、相手は攻撃されたと感じてしまいます。そこで活躍するのが「クッション言葉」です。
件名は、一目で内容がわかるようにしつつ、柔らかい表現を心がけます。緊急度が高い場合のみ【重要】や【再送】をつけますが、基本的には通常通りの件名で、本文で丁寧に伝えます。
| シーン | 使えるクッション言葉・フレーズ |
|---|---|
| 相手の忙しさを気遣う | 「ご多忙の折、大変恐縮ですが」「お忙しいところ恐れ入りますが」 |
| 確認のニュアンスを強める | 「念のための確認ですが」「行き違いになっておりましたら申し訳ございません」 |
| 自分の手違いを示唆する | 「私の手元に届いていないようでしたので」「メールが不達になっている可能性も考え、再送いたしました」 |
【ケース別】コピペで使えるリマインドメール例文集
ここでは、頻出する3つのシチュエーションに応じたメールテンプレートを紹介します。状況に合わせて微調整してご使用ください。
ケース1:日程調整の返信を催促する場合
相手から候補日の返信がなく、調整が進まない場合の例文です。
件名:お打ち合わせ日程の件につきまして
本文:
〇〇株式会社
営業部 △△様いつも大変お世話になっております。
株式会社□□の佐藤です。先日お送りいたしました、お打ち合わせの日程調整の件につきまして、ご連絡いたしました。
ご多忙の中恐縮ですが、その後ご都合はいかがでしょうか。もし、ご提示した日程での調整が難しい場合は、
改めて別の日程をご提案させていただきますので、お気軽にお申し付けください。行き違いで既にご連絡をいただいておりましたら、何卒ご容赦くださいませ。
ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。————————————————–
(署名)
————————————————–
ケース2:会議やアポイントの前日確認(やんわりリマインド)
これは催促ではなく、あくまで「楽しみにしております」というポジティブなメッセージとして送ります。
件名:明日のご訪問につきまして(株式会社□□ 佐藤)
本文:
〇〇株式会社
営業部 △△様いつも大変お世話になっております。
株式会社□□の佐藤です。明日の14時より、貴社へお伺いする予定となっております。
当日は、以前ご依頼いただきました資料をお持ちいたします。△△様にお目にかかれますことを、楽しみにしております。
お忙しいところ恐れ入りますが、明日は何卒よろしくお願い申し上げます。————————————————–
(署名)
————————————————–
ケース3:提出物の納期が過ぎている場合(督促)
明確に期限を過ぎている場合は、いつまでに必要なのかを再度明記しつつ、相手を責めない表現を使います。
件名:【ご確認】「〇〇プロジェクト」見積書の提出期限につきまして
本文:
〇〇株式会社
営業部 △△様いつも大変お世話になっております。
株式会社□□の佐藤です。表題の件、〇月〇日が提出期限となっておりましたが、
現在の進捗状況はいかがでしょうか。社内決裁の都合上、明日〇日の午前中までにご提出いただけますと幸いです。
もし何かトラブル等で遅れが生じているようでしたら、
ご状況だけでもお知らせいただけますでしょうか。本メールと行き違いでご送付いただいておりましたら、大変失礼いたしました。
お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。————————————————–
(署名)
————————————————–
業務効率化コンサルタントのアドバイス:催促メールで相手を不快にさせないコツ
「催促メールを送る際、相手を責めるような文面になってしまうのが一番の失敗です。プロのテクニックとして、『こちらのメールが届いていない可能性を懸念している』あるいは『自分の確認漏れかもしれない』というスタンス(Low姿勢)を見せることをお勧めします。
『まだですか?』と聞くのではなく、『メールシステムの不具合などで届いていないといけないと思い、念のため再送させていただきます』と伝えるのです。これにより、相手は『忘れていてすみません』と素直に謝りやすくなり、プライドを傷つけずに返信を促すことができます。逃げ道を作ってあげることが、円滑な催促の極意です」
【対自分】自分に合ったリマインダーツールの選び方
ここからは、自分自身のタスク管理(セルフリマインダー)について解説します。現在、世の中には無数のタスク管理ツールやリマインダーアプリが存在します。「どれを使えばいいかわからない」と迷ってしまうことも多いでしょう。
ツール選びで最も大切なのは、「高機能であること」ではなく、「自分のライフスタイルに合っていること」です。ここでは、あなたに最適なツールを見つけるための指針を示します。
ツール選びのフローチャート:スマホ派?PC派?チーム派?
どのツールをメインに据えるべきかは、普段の仕事環境やデバイスの利用状況によって異なります。以下の簡易フローチャートを参考に、自分に合ったツールを選定してください。
| あなたのタイプ | 推奨ツール | 理由・特徴 |
|---|---|---|
| 移動が多く、スマホメインで仕事をする | iPhone「リマインダー」 Google ToDo |
Siriや音声入力との相性が抜群。移動中や手が塞がっている時でも即座にタスク登録が可能。位置情報を使った通知も強力。 |
| デスクワーク中心で、PC画面を常に見ている | Googleカレンダー Microsoft Outlook |
スケジュールとタスクを同一画面で管理できるため、時間の確保がしやすい。PCでの入力速度が速い。 |
| チームでのチャット連絡が主業務 | Slack / Teams Chatwork |
会話の流れで発生したタスクをその場でリマインド設定できる。わざわざ別アプリを開く手間がない。 |
| プライベートの用事を忘れたくない | LINE「リマインくん」 標準アプリ |
日常的に最も開くアプリ(LINE)を使うことで、通知への反応率が高まる。設定が会話形式で簡単。 |
プライベートと仕事でツールを使い分けるべき理由
「一つのツールですべて管理したい」と考える方もいますが、実は「仕事」と「プライベート」のツールは分けた方が効率が良い場合があります。
理由は2つあります。1つ目は「情報のノイズ化」を防ぐためです。仕事の重要なタスクリストの中に「トイレットペーパーを買う」という項目が混ざっていると、脳が無意識に情報の重要度を下げてしまい、結果として仕事のタスクも見落としやすくなります。
2つ目は「オン・オフの切り替え」です。休日にプライベートの予定を確認しようとして、仕事の未消化タスクが目に入ると、精神的に休まりません。例えば、仕事は「Googleカレンダー」、プライベートは「iPhoneリマインダー」と明確に分けることで、心理的な境界線を引くことができます。
「場所」や「人」をトリガーにする最新機能の活用
従来のリマインダーは「時間」を指定するのが一般的でしたが、最新のツールでは「場所(位置情報)」や「人(通信相手)」をトリガー(きっかけ)にすることができます。
- 場所トリガー: 「最寄駅に着いたら『日報』と通知」「スーパーの近くに来たら『牛乳』と通知」。GPS機能を利用し、そのタスクを実行できる場所に到着した瞬間に通知します。
- 人トリガー: 「Aさんからメッセージが来たら通知」「Bさんに電話する時に通知」。連絡を取り合うタイミングで、伝え漏れを防ぐことができます。
これらのコンテキスト(文脈)に合わせたリマインダーは、単なる時間指定よりも実行率が格段に高まります。
業務効率化コンサルタントのアドバイス:ツールを分散させすぎない「ワンポケットの原則」
「ツールは使い分けるべきと言いましたが、分散させすぎるのも危険です。あちこちにタスクが散らばると、『どこに書いたか忘れる』という本末転倒な事態になります。
お勧めは『入り口を2つ以内に絞る』こと。例えば『プライベートはLINE』『仕事はGoogleカレンダー』の2つだけと決め、それ以外の手帳や付箋、別アプリは一切使わないと誓ってください。情報は一箇所(ワンポケット)に集めることで、初めて管理可能になります」
iPhone標準「リマインダー」アプリの使い倒し術
iPhoneユーザーにとって、標準搭載されている「リマインダー」アプリは最強のツールの一つです。OSレベルで統合されているため動作が軽く、Siriとの連携も完璧です。ここでは、基本的な使い方から、意外と知られていない便利な機能までを解説します。
基本操作:Siriを使って3秒でタスク登録する方法
リマインダーを使う上で最大のハードルは「入力が面倒くさい」ことです。これを解決するのが音声アシスタント「Siri」です。スマホを手に取り、文字を打つ必要すらありません。
実践手順:
- iPhoneに向かって「Hey Siri(ヘイ、シリ)」と呼びかける(またはサイドボタンを長押し)。
- 「明日の朝8時に『燃えるゴミ』ってリマインドして」と話しかける。
- Siriが「はい、明日の8時にリマインダーを設定しました」と応答し、自動で登録完了。
これだけで完了です。「来週の月曜日に」「家に帰ったら」といった自然言語も理解してくれるため、思いついた瞬間にタスクを放り込むことができます。
「場所」で通知設定:駅に着いたら「日報」を通知させる
「帰りにコンビニで振込をしようと思っていたのに、家の玄関で思い出した」という経験はありませんか? これを防ぐのが位置情報リマインダーです。
設定手順:
- リマインダーアプリを開き、「新規リマインダー」をタップしてタスク名(例:振込)を入力。
- キーボード上部にある「(i)」マーク(詳細ボタン)をタップ。
- 「場所」のスイッチをオンにする。
- 「現在地」や特定の住所(例:コンビニの店名)を検索して選択。
- 画面下の地図で、通知する範囲(半径)を調整して「完了」。
これで、そのエリアに入った(あるいは出た)瞬間に通知が届きます。通勤経路の駅や、オフィスの最寄りを設定しておくと便利です。
「メッセージ」連携:特定の人と連絡するときに通知を表示
「部長に会ったら、あの件の承認をもらおう」と思っていて、いざ会話をすると忘れてしまう。そんな時に役立つのがメッセージ連携機能です。
設定手順:
- タスクの詳細設定画面((i)マーク)を開く。
- 「メッセージ送信時」のスイッチをオンにする。
- 「相手を選択」から、連絡帳の人物(例:部長)を選ぶ。
これを設定しておくと、その人と「メッセージ」アプリでやり取りをしようとした瞬間に、画面上部に「承認をもらう」というリマインダーがバナーとして表示されます。これなら絶対に伝え漏れがありません。
サブタスクとリスト共有で家族やパートナーと連携
リマインダーは自分だけでなく、他人と共有することも可能です。例えば「買い物リスト」というリストを作成し、家族を招待すれば、お互いに買うものを追加したり、買ったものをチェックして消し込んだりできます。
また、大きなタスクは「サブタスク」機能を使って細分化しましょう。タスクを右にスワイプして「インデント」を選ぶか、タスク詳細から「サブタスク」を追加することで、親タスクの下に子タスクをぶら下げることができます。「プレゼン資料作成」という大タスクの下に「構成案」「データ収集」「スライド作成」と作ることで、着手への心理的ハードルを下げられます。
▼【画像解説の代わり】iPhoneリマインダーの詳細設定ステップ詳細
画面操作に迷わないよう、テキストで詳細な画面遷移を補足します。
- リストの追加: アプリトップ画面右下の「リストを追加」をタップ。色やアイコンを選んで、用途別(仕事、買い物、勉強など)に整理できます。
- フラグ付き: タスクを左にスワイプして「フラグ」アイコンをタップすると、トップ画面の「フラグ付き」スマートリストに自動集約されます。重要タスクの目印に最適です。
- 期限の設定: タスク入力時にキーボード上の「カレンダー」アイコンをタップすると、「今日」「明日」「今週末」などのショートカットが表示され、ワンタップで日付指定が可能です。
業務効率化コンサルタントのアドバイス:音声入力こそ最強の時短術
「移動中や歩行中など、手が離せない時こそ、Siriへの音声入力が輝きます。タイピングよりも圧倒的に速く、思考を妨げません。
恥ずかしいと思われるかもしれませんが、小声でも十分に認識します。『ヘイSiri、1時間後にメールチェック』と呟く習慣をつけるだけで、頭の中から『覚えておかなきゃ』というノイズが消え、目の前のことに集中できるようになります。タスク管理の第一歩は、脳のメモリを空けることです」
Googleカレンダー & ToDoリストによる仕事のタスク管理
PCを使ってデスクワークを行うビジネスパーソンにとって、Googleカレンダーは仕事の司令塔です。ここでは、Googleカレンダーと連携する「Google ToDoリスト(Tasks)」を活用し、スケジュールとタスクを一元管理する方法を解説します。
Googleカレンダーの「リマインダー」と「ToDo」の違いと使い分け
以前のGoogleカレンダーには「リマインダー」という独立した機能がありましたが、現在は「ToDoリスト(Tasks)」に統合されつつあります。混乱しやすいですが、基本的には「ToDoリスト」機能を使うのが正解です。
- カレンダーの「予定(イベント)」: 会議や商談など、開始時刻と終了時刻が決まっているもの。場所の確保が必要なもの。
- ToDoリスト(タスク): 資料作成やメール返信など、締め切りはあるが、いつやるかは自分の裁量で決められるもの。完了したらチェックを入れて消し込むもの。
カレンダー上でタスクを「見える化」して時間を確保する
Googleカレンダーの右側にあるサイドパネルから「ToDoリスト」アイコンをクリックすると、タスク一覧が表示されます。ここで日付と時間を設定したタスクは、カレンダーのスケジュール上に直接表示されます。
これが非常に強力です。なぜなら、「13:00〜14:00 会議」という予定の下に、「14:00 議事録作成」というタスクが並んで表示されるからです。予定とタスクを同じタイムラインで可視化することで、「あ、この日は会議ばかりでタスクを消化する時間がない」と一目で気づくことができます。
繰り返し設定を活用してルーチンワークの抜け漏れを防ぐ
「毎月25日に請求書を発行する」「毎週金曜日に週報を出す」といったルーチンワークは、繰り返し設定で自動化しましょう。
設定手順:
- ToDoリストで新しいタスクを作成(例:請求書発行)。
- 日時設定をクリックし、「繰り返し」を選択。
- 「1ヶ月ごと」「毎月25日」などを設定して保存。
一度設定すれば、完了チェックを入れても、翌月の同じ日に自動で新しいタスクが復活します。これでルーチンワークを忘れることは一生なくなります。
業務効率化コンサルタントのアドバイス:タスクを「予定」としてブロックする技術
「ToDoリストに書くだけでは、忙しいビジネスパーソンはタスクを実行できません。タスクを実行するために必要な時間を、カレンダー上で『予定』としてブロックしてしまう技術(タイムボクシング)をお勧めします。
例えば、『企画書作成』というタスクがあるなら、カレンダーの空いている時間に『企画書作成タイム』として1時間の予定を入れてしまうのです。こうすることで、他人から会議を入れられるのを防ぎ、強制的に実行時間を確保できます。タスクは『隙間時間』にやるものではなく、『確保した時間』にやるものです」
Slack・LINE・Teamsでのチャットリマインダー活用
チーム内のコミュニケーションツールとして定着しているチャットツールにも、強力なリマインダー機能が備わっています。これらは、会話の流れで発生したタスクをその場で処理するのに最適です。
Slackの `/remind` コマンドで自分やチームに通知を送る
Slackでは、メッセージ入力欄にコマンドを打ち込むことで、bot(Slackbot)にリマインドを依頼できます。マウス操作よりも素早く設定できるため、エンジニアやIT職に好まれます。
▼Slackのリマインドコマンド一覧(コピペ用)
以下の形式でメッセージ欄に入力し、送信してください。自分だけでなく、チャンネル全体や特定のメンバーへの通知も可能です。
- 自分への通知:
/remind me in 10 minutes "メール返信"
(意味:10分後に「メール返信」と自分に通知) - 日時指定:
/remind me on Jan 25 at 9:00am "会議資料の提出"
(意味:1月25日の朝9時に通知) - チャンネルへの通知(全体周知):
/remind #general "定例会議開始5分前です" every Monday at 9:55
(意味:毎週月曜9:55に#generalチャンネルへ通知) - 特定の人への通知:
/remind @tanaka "日報を出してください" at 17:00
(意味:17時に田中さんへ通知)
また、誰かのメッセージを長押し(またはメニューアイコンをクリック)して、「後でリマインドする」を選ぶ機能も便利です。「今は返信できないけど、1時間後に見返したい」という時に重宝します。
LINE公式アカウント「リマインくん」で手軽に備忘録
LINEを使っているなら、「リマインくん」という公式アカウント(bot)を友だち追加するのが最も手軽です。アプリをインストールする必要がありません。
使い方:
- LINEで「リマインくん」を検索して友だち追加。
- トーク画面で「燃えるゴミ」と送信。
- リマインくんが「いつ教えてほしい?」と聞いてくるので、「明日の朝8時」と送信。
- 「了解!明日の朝8時に教えるね」と返信が来て設定完了。
まるで友人と会話するような感覚で設定できます。グループLINEに招待すれば、グループメンバー全員にリマインドを送ることも可能です(飲み会の日程リマインドなどに便利)。
Microsoft Teamsでのメッセージ保存とタスク化
Teamsでは、メッセージに対するアクションとしてリマインダーを設定できます。
メッセージにカーソルを合わせ、「…(その他の操作)」から「タスクの作成」を選択すると、Microsoft To DoやPlannerと連携してタスク化できます。また、単純にチャットボットでリマインドしたい場合は、「Remind app」などを追加することでSlack同様の使い方が可能です。
業務効率化コンサルタントのアドバイス:チャット通知は「後で読む」の墓場になりがち
「チャットツールのリマインダー機能は非常に便利ですが、一つ欠点があります。それは『通知がフロー(流れ)』として流れてしまいがちだということです。
『後でリマインド』を設定しても、通知が来た時にまた会議中だと、結局そのまま忘れてしまう……。これを防ぐため、数日かかるような重いタスクは、チャットのリマインダーだけで済ませず、必ずカレンダーや専用タスク管理ツールに転記するルールを設けましょう。チャットリマインダーはあくまで『数時間以内の短期記憶』用と割り切るのが賢明です」
「通知を無視してしまう」を防ぐ専門家の設定ルール
「リマインダーを設定したのに、通知が来た瞬間に『後でやろう』とスヌーズしてしまい、結局忘れた」
これはリマインダー利用者の9割が抱える悩みです。なぜ私たちは通知を無視してしまうのでしょうか? それは意志が弱いからではなく、「設定の仕方」が脳の仕組みに合っていないからです。
ここでは、行動心理学に基づいた「絶対に無視できないリマインダー設定」の極意を伝授します。
失敗原因No.1「スヌーズ地獄」を脱出する3つのルール
スヌーズ(先送り)ボタンは、一時的な安心感を与えてくれますが、タスク管理においては「悪魔のボタン」です。スヌーズを繰り返すたびに、脳は「この通知は重要ではない」と学習し、オオカミ少年のように通知を無視する癖がつきます。
スヌーズ脱出の3ルール:
- 「完了」か「再計画」の2択にする: 通知が来たら、その場でやるか、やれないなら「1時間後に再通知」ではなく、「明日の10時にリスケジュール」と明確に時間を変更します。単なる先送り(スヌーズ)は禁止します。
- 物理的に動く: 通知が来たら、まずは立ち上がる、ファイルを開くなど、1分以内の小さな行動を起こします。
- 通知音を変える: 慣れてしまった通知音は脳がBGMとして処理します。定期的に通知音を変更し、注意を喚起させます。
通知タイミングの最適化:タスクに着手できる「直前」を狙う
リマインダーの鉄則は、「そのタスクを実行可能なタイミング」で通知することです。
- 悪い例: 通勤電車の中で「会社に着いたらメールする」という通知を受け取る。
→ 今できないので無視するしかない。会社に着く頃には忘れている。 - 良い例: 会社に到着した瞬間(位置情報トリガー)、または始業時間の9:00に通知を受け取る。
→ その場ですぐに着手できる。
自分の行動パターンを予測し、「いつなら着手できるか?」を逆算して時間を設定しましょう。早すぎる通知はノイズになり、遅すぎる通知は手遅れになります。
完了できないタスクは「再通知」ではなく「再計画」する
何度もリマインドされているのに完了できないタスク(いわゆる「ゾンビタスク」)がある場合、それは「忘れている」のではなく、「やりたくない」か「やり方がわからない」かのどちらかです。
この場合、何度通知しても無駄です。タスク自体を見直しましょう。
- タスクを分解する: 「企画書作成」が重すぎるなら、「企画書の目次だけ書く」に変更して登録し直す。
- 人に頼む: 自分でやる必要がないなら、誰かに依頼するタスクに変える。
- やめる: 本当にやる必要があるか再考し、削除する。
業務効率化コンサルタントのアドバイス:過去の自分を責めないシステム作り
「リマインダーを無視してしまうのは、あなたの性格のせいではありません。例えば、帰宅直後の疲れている時間に『英語の勉強』という重いタスクを通知させても、実行できるはずがありません。これは『過去の自分』が『未来の自分』の体力を過大評価していただけです。
失敗したら自分を責めず、『設定時間が悪かったかな?』『タスクが大きすぎたかな?』とシステムのせいにしてください。そして、自分のバイオリズムに合わせて設定を微調整する。これが続くタスク管理の秘訣です」
よくある質問(FAQ)
最後に、リマインダーに関してよく寄せられる質問に簡潔にお答えします。
Q. リマインダーとアラーム、カレンダーはどう使い分ける?
A. 以下のように使い分けるのが鉄則です。
・アラーム: 起床時間や出発時間など、「絶対的な時刻」を知らせる時。
・カレンダー: 会議やアポイントなど、「場所と相手」がいる予定。
・リマインダー: 資料作成やメールなど、「いつやってもいいが、期限がある」タスク。
Q. Windows PCで標準のリマインダー機能はある?
A. はい、「Microsoft To Do」または「付箋(Sticky Notes)」があります。
Windows 10/11には標準で「Microsoft To Do」アプリが入っており、Outlookのタスクと同期します。また、「付箋」アプリもコルタナと連携してリマインダーを設定できますが、現在はTo Doの方が機能が充実しており推奨されます。
Q. 相手にリマインドしすぎてしつこいと思われないか心配です。
A. 目的が共有されていれば、しつこいとは取られません。
「プロジェクトを成功させるために確認したい」「あなたの手戻りを防ぐために確認したい」という、相手への貢献の姿勢が見えれば大丈夫です。それでも心配な場合は、「何度も申し訳ございません」「念のための確認ですので、ご放念ください」といったクッション言葉を添えましょう。
まとめ:自分に合ったリマインダー活用で「うっかりミス」はゼロにできる
リマインダーは、単なる通知ツールではありません。忙しい現代人の脳をサポートし、仕事の確実性を担保するための最強のパートナーです。最後に、この記事の要点を振り返りましょう。
記事の要点まとめ
- リマインダーには「自分のための備忘録」と「相手のための催促」の2つの意味がある。
- リマインドメールは「クッション言葉」と「Low姿勢(自分の確認漏れを示唆)」で相手のプライドを守る。
- ツールはライフスタイルに合わせて選ぶが、入り口は2つ以内(例:仕事用と私用)に絞る。
- iPhoneユーザーはSiriと位置情報を活用し、入力の手間を極限まで減らす。
- 通知を無視してしまう場合は、スヌーズを禁止し、「実行可能な時間」への再計画(リスケ)を行う。
明日からできる!リマインダー設定アクションプラン
いきなり全てを完璧にする必要はありません。まずは以下の3つのステップから始めてみてください。
- [ ] 今日の帰り道: iPhoneのSiriかLINEのリマインくんに、「明日朝9時に『タスク整理』と教えて」と話しかけてみる。
- [ ] 明日の朝: 出社したらGoogleカレンダーを開き、その日の重要なタスクを「予定」としてブロック入力する。
- [ ] 次回のメール: 相手からの返信が必要なメールを送る際、カレンダーの3日後に「〇〇様返信確認」というリマインダーをセットする。
業務効率化コンサルタントからの最後のエール
「『うっかり忘れ』は、あなたの能力不足ではなく、脳の容量オーバーが原因です。リマインダーという外部メモリに記憶を預けることで、あなたの脳は『覚えること』から解放され、目の前の仕事に100%集中できるようになります。
たった一つの通知設定が、あなたの信用を守り、時間を生み出します。ぜひ今日から、リマインダーを相棒にして、ストレスフリーな働き方を手に入れてください」
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