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【書道師範監修】ご祝儀袋の書き方見本!金額・中袋・連名もスマホで見ながら失敗なし

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結婚式という晴れの舞台において、新郎新婦へのお祝いの気持ちを最初に伝えるのが「ご祝儀袋」です。しかし、いざ書こうとすると「表書きのバランスが取れない」「金額の漢数字(旧字体)が思い出せない」「中袋の住所はどこに書くべきか」といった疑問や不安が次々と湧いてくるものです。

結論から申し上げますと、ご祝儀袋は「濃い黒色の筆ペン」を使用し、「楷書」で丁寧に書くのが絶対の鉄則です。日常使いのボールペンや、弔事用の薄墨(うすずみ)を使用することは重大なマナー違反となります。

この記事では、書道師範およびマナー講師としての長年の経験に基づき、スマートフォンを横に置きながら、そのまま模写するだけで完璧なご祝儀袋が完成するよう、あらゆる書き方を網羅しました。字に自信がない方でも、「美しく整って見えるプロの技術的コツ」を使えば、失礼のない立派なご祝儀袋に仕上がります。

この記事でわかること

  • 【漢数字早見表付き】金額(旧字体)や住所の正しい書き方見本
  • 夫婦連名や会社関係など、迷いやすいパターンの配置ルール
  • 筆耕のプロが教える「字が下手でも丁寧に美しく見せる」技術的コツ

  1. 書き始める前に!用意するペンと絶対NGなマナー
    1. 必須アイテム:筆ペン(中字・黒)か毛筆を用意しよう
    2. 要注意!使ってはいけないペンとNG例(ボールペン・万年筆・薄墨)
  2. 【表書き】上包みの書き方マナーとバランスの取り方
    1. 名目の書き方:「寿」「御結婚御祝」の選び方
    2. 名前の書き方:水引の下、中央にフルネームで
    3. 短冊の書き方とズレないための固定テクニック
  3. 【中袋】金額(旧字体・大字)と住所・裏書きの完全見本
    1. 表面:金額の書き方「金 〇〇 萬圓」
    2. 【保存版】金額別・漢数字(大字)早見表
    3. 裏面:住所と氏名の書き方(郵便番号は横書きでもOK?)
  4. 【パターン別】夫婦連名・3名以上・会社名の正しい書き方
    1. 夫婦連名の場合:夫を右、妻を左(名字は省略?)
    2. 友人・同僚との連名(3名まで):格上を右、五十音順
    3. 4名以上の連名:代表者氏名と「外一同」の書き方
    4. 会社名・役職名を入れる場合の配置バランス
  5. 字に自信がなくても大丈夫!書道師範が教える「美文字に見せる3つのコツ」
    1. コツ1:中心線を意識し、文字の「へそ」を揃える
    2. コツ2:画数の多い文字は大きく、少ない文字は小さく(漢字とひらがなのバランス)
    3. コツ3:どうしても苦手なら「透かして書く」ガイドライン活用法
  6. お金の入れ方と包み方・ふくさのマナー
    1. お札の向きに注意!肖像画は表・上側
    2. 上包みの折り方:慶事は「下側を上に」重ねる
    3. 受付で慌てないための「ふくさ」の包み方と渡し方
  7. ご祝儀袋の書き方に関するよくある質問(FAQ)
  8. まとめ:丁寧な文字は最大のお祝い!自信を持って式場へ

書き始める前に!用意するペンと絶対NGなマナー

ご祝儀袋を書く際、最も重要なのは「書き始める前の準備」です。どれほど美しい文字が書けたとしても、使用する筆記具がマナー違反であれば、そのご祝儀袋は相手に対して大変失礼なものとなってしまいます。特に、結婚式当日の朝や直前に慌てて準備をする場合、手元にあるペンで済ませてしまいがちですが、ここは絶対に妥協してはいけないポイントです。まずは、適切な道具選びと、避けるべきNGマナーについて詳しく解説します。

必須アイテム:筆ペン(中字・黒)か毛筆を用意しよう

結婚式のご祝儀袋を書く際に使用すべき筆記具は、日本の伝統的なマナーにおいて「毛筆」または「筆ペン」と決まっています。これは、墨の濃さと筆の太さによって、お祝いの喜びの深さを表現するためです。

現代においては、硯(すずり)で墨をすって毛筆で書くことが最上ではありますが、準備の手間や書き慣れていないリスクを考慮すると、市販の「筆ペン」を使用するのが最も現実的かつ安全な選択肢です。ただし、筆ペンであれば何でも良いというわけではありません。以下の条件を満たすものを選んでください。

  • インクの色:濃い黒色(必須)
    かすれのない、はっきりとした黒色を選びます。
  • 太さ:中字(ちゅうじ)
    ご祝儀袋のサイズにもよりますが、一般的なサイズ(10.5cm×18.5cm程度)であれば、「中字」が最もバランス良く書けます。「極細」は中袋の住所書きには適していますが、表書きには線が細すぎて貧弱に見えることがあります。
  • ペン先のタイプ:硬筆か軟筆か
    普段筆ペンを使い慣れていない方は、ペン先がサインペンのように硬い「硬筆タイプ」や「筆サイン」と呼ばれるタイプがおすすめです。筆圧のコントロールがしやすく、文字がブレにくい利点があります。一方、書道経験者やトメ・ハネ・ハライをしっかり表現したい方は、毛の弾力がある「軟筆タイプ」を選ぶと、より美しい文字が書けます。

書道師範・マナー講師のアドバイス
「文具店やコンビニで筆ペンを選ぶ際、『慶弔両用』として販売されているツインタイプのペンをよく見かけます。これは一本で慶事(黒)と弔事(薄墨)が使い分けられる便利なものですが、使用する際は必ずキャップの色や印字を確認し、『黒・濃墨』側を使ってください。慌てていると、誤って反対側の『薄墨』で書いてしまう方が意外と多いのです。必ず試し書きをして、色が濃い黒であることを確認してから本番に臨みましょう」

要注意!使ってはいけないペンとNG例(ボールペン・万年筆・薄墨)

ご祝儀袋において「使ってはいけない筆記具」を知っておくことは、使うべきものを知ること以上に重要です。悪気はなくても、道具の選択ミス一つで「常識がない」「失礼だ」と判断されてしまう可能性があります。以下の筆記具は、原則として使用を避けてください。

NGな筆記具とその理由(クリックして詳細を確認)
NGな筆記具 理由・解説
ボールペン 事務的な用途に使う筆記具であり、お祝いの場には不向きです。線が細く、格式高いご祝儀袋に対して文字が貧弱に見えてしまいます。中袋の住所欄であっても、極力避けるのがマナーです。
万年筆 ボールペン同様、硬筆の筆記具であり、本来は手紙や日記などの私的な文書に用いるものです。儀礼的な「表書き」には適していません。
薄墨(うすずみ)の筆ペン 最も重大なNGです。薄墨は「涙で墨が薄まった」「急いで駆けつけたため墨を十分にする時間がなかった」という意味を持ち、お通夜や葬儀などの「弔事(お悔やみ)」で使用するものです。結婚式でこれを使うことは、大変縁起が悪く、相手に対して失礼極まりない行為となります。
フェルトペン・マジック(油性) 裏写りする可能性が高く、ご祝儀袋や中のお札を汚してしまう恐れがあります。また、独特のにおいやカジュアルな印象も、フォーマルな場にはそぐいません。

このように、筆記具にはそれぞれ込められた意味や用途があります。「書ければ何でもいい」ではなく、「相手への敬意を道具で表す」という意識を持つことが、大人のマナーの第一歩です。どうしても筆ペンが手に入らない緊急時であっても、ボールペンではなく、せめて太字の黒サインペン(水性)を使用するなど、文字の太さと濃さを確保する工夫が必要です。

【表書き】上包みの書き方マナーとバランスの取り方

ご祝儀袋の「表書き(おもてがき)」は、新郎新婦や受付係が最初に目にする、いわばご祝儀袋の「顔」となる部分です。ここで最も大切なのは、文字の上手下手よりも、「全体の配置バランス」と「余白の美しさ」です。どれほど達筆であっても、文字が極端に小さかったり、水引に重なっていたりすると、全体的に雑な印象を与えてしまいます。

ここでは、失敗できない表書きの配置について、具体的な数値や比率を交えて解説します。書き始める前に、ご祝儀袋全体を眺め、どこに文字を置くかイメージトレーニングを行いましょう。

名目の書き方:「寿」「御結婚御祝」の選び方

水引(中央の飾り紐)の上部には、贈り物の目的を示す「名目(みょうもく)」を書きます。市販のご祝儀袋には、すでに「寿」や「御祝」と印刷された短冊が含まれていることが多いですが、自分で書く場合や選ぶ場合の基準を知っておきましょう。

  • 「寿(壽)」
    最も一般的で格式高い書き方です。金色の文字で印刷されていることも多いですが、黒の筆ペンで書いても問題ありません。「壽」は「寿」の旧字体であり、より厳粛でクラシックな印象を与えます。どちらを選んでも構いませんが、文字数が多い「御結婚御祝」よりもバランスが取りやすいため、初心者には「寿」の一文字をおすすめします。
  • 「御結婚御祝」
    5文字で書くため、文字の大きさを揃えるのが難しく、縦長になりがちです。もし選ぶ場合は、5文字が一直線に並ぶよう、中心線を強く意識する必要があります。また、4文字の「御結婚祝」は「死文字(4文字)」を連想させるとして避ける傾向があるため、「御」を2つ入れて5文字にするのがマナーです。
  • 「御祝」
    結婚以外のお祝い(出産、入学など)にも使える汎用的な名目ですが、結婚式で使ってもマナー違反ではありません。ただし、「寿」に比べるとやや簡易的な印象になることがあります。

名前の書き方:水引の下、中央にフルネームで

水引の下部には、贈り主(あなた)の名前を書きます。ここは名目以上にバランスが崩れやすいポイントですので、慎重に筆を運びましょう。基本のルールは以下の通りです。

  • 配置:水引の結び目の真下
    水引の結び目を中心とし、その真下に名前の中央が来るように配置します。書き出しの位置は、水引から指一本分(約1.5cm〜2cm)ほど空けると、圧迫感がなく上品に見えます。
  • 文字の大きさ:名目よりやや小さく
    上部の「寿」などの名目よりも、名前の文字を「一回り小さく」書くのが黄金比です。名目が主役であり、贈り主は謙虚に控えるという意味合いも含まれます。
  • フルネームで書く
    名字だけでなく、フルネームで書きます。同姓のゲストがいる可能性を考慮し、誰からのご祝儀か明確にするためです。

【実践!バランスの黄金比】
ご祝儀袋の短冊(白い紙)の縦の長さを「10」とした場合、以下のような配分を目安にすると美しく収まります。

  • 上部の余白:1
  • 名目(寿):2.5
  • 水引部分(隠れる部分):3
  • 氏名:2.5
  • 下部の余白:1

特に「下部の余白」を確保することが重要です。名前が紙のギリギリまで来てしまうと、余裕のない印象を与えてしまいます。

短冊の書き方とズレないための固定テクニック

最近のご祝儀袋は、本体に直接書くのではなく、付属の「短冊(細長い紙)」に書いてから差し込むタイプが主流です。これは書き損じても予備の短冊(または無地の短冊)でやり直せるというメリットがありますが、書く際に紙が動いてしまいやすいというデメリットもあります。

書道師範・マナー講師のアドバイス
「短冊を書く際、紙が小さくて軽いため、筆の動きに合わせて動いてしまい、線がブレる原因になります。これを防ぐために、短冊の上下をマスキングテープや“はがせるテープ”で机に仮止めしてから書くことを強くおすすめします。紙が固定されるだけで、驚くほど安定して筆を運べるようになります。また、短冊の紙質によってはインクを吸い込みやすく、滲みやすいものがあります。書き始める前に、短冊の端の余白部分に小さく点を打ってみて、滲み具合を確認すると安心です」

短冊を書き終えたら、インクが完全に乾くのを待ってから本体にセットします。生乾きの状態で触れると、指紋がついたり、本体を汚したりする大惨事になりかねません。セットする際は、短冊が中心からズレないよう、本体の上下の切り込みにしっかりと差し込み、裏側から少量のテープや糊で固定しておくと、持ち運び中に抜け落ちたり曲がったりするのを防げます。

【中袋】金額(旧字体・大字)と住所・裏書きの完全見本

表書きが完成したら、次はお金を包む「中袋(なかぶくろ)」または「中包み」の記入です。ここには、新郎新婦が後で整理する際に困らないよう、「包んだ金額」と「住所・氏名」を正確に記す必要があります。

特に金額の記入には、改ざん防止の観点から、画数が多く複雑な「漢数字(大字・だいじ)」を使用するのが正式なマナーです。普段使い慣れない漢字ですので、ここではスマホを見ながらそのまま書けるよう、完全な見本を提供します。

表面:金額の書き方「金 〇〇 萬圓」

中袋の表面、中央部分に縦書きで金額を記入します。構成要素は以下の3点です。

  1. 頭語:「金」
    金額の前に必ず付けます。
  2. 金額:旧字体の漢数字
    「一、二、三」ではなく「壱、弐、参」を用います。
  3. 単位・結び:「萬圓(または萬円)」
    「万」は「萬」、「円」は「圓」と書くのが正式ですが、「円」については常用漢字のままでもマナー違反ではありません。最後に「也(なり)」をつけるかどうかは地域や慣習によりますが、最近では付けないのが一般的です。付けても間違いではありません。

配置のコツ:
「金」を少し小さめに書き、続く数字を大きく堂々と書き、最後の「萬圓」で締めるイメージです。文字の間隔を適度に空け、縦一直線になるように意識しましょう。

【保存版】金額別・漢数字(大字)早見表

以下に、ご祝儀でよく使われる金額の漢数字見本をまとめました。書き慣れない漢字ですので、この表を拡大して、形を確認しながらゆっくりと書いてください。

▼漢数字(大字)書き方見本リスト(ここを見て書けば安心!)
算用数字 通常の漢数字 ご祝儀用・大字(旧字体) 書き方のポイント
1 「士」の下に「冖」、その下に「ヒ」のような形。「一」だと線を足して書き換えられやすいため、必ず「壱」を使います。
2 「弋(しきがまえ)」の中に「二」。「貝」ではありません。上の横棒は短く、下の横棒は長く反らせるとバランスが良いです。
3 「ム」の下に「大」、その下に「三」のような払い。下の払いを伸びやかに書くと美しく見えます。
5 「イ(にんべん)」に「五」。シンプルな構造ですが、にんべんの縦棒をしっかりと引くのがコツです。
10 「扌(てへん)」に「合」。ご祝儀で10万円を包む場合などに使用します。
草冠の下に「禺」のような形。画数が多いので、ペン先を立てて細かく書かないと潰れやすい文字です。
「くにがまえ」の中に「員」。難しい場合は「円」でも許容範囲ですが、「圓」の方が格調高く見えます。

よくある金額の完成形例:

  • 3万円の場合:金 参萬圓
  • 5万円の場合:金 伍萬圓
  • 10万円の場合:金 拾萬圓

裏面:住所と氏名の書き方(郵便番号は横書きでもOK?)

中袋の裏面には、左下に「郵便番号」「住所」「氏名」を書きます。これは新郎新婦が後日、お礼状(内祝い)を送る際に必ず必要となる情報です。「知っている仲だから」と省略せず、必ず記入しましょう。

  • 住所
    縦書きが基本です。番地などの数字は、「一ー二ー三」のように漢数字で書くのが正式ですが、読みやすさを優先して「1-2-3」と算用数字で書いてもマナー違反とまでは言われません。ただし、縦書きの流れの中で算用数字を使うと違和感が出やすいため、可能な限り漢数字(一、二、三…こちらは大字でなくてOK)をおすすめします。
  • 氏名
    住所の左側に、住所よりも少し大きな文字でフルネームを書きます。
  • 郵便番号
    中袋に郵便番号枠が印刷されている場合は、その枠内に算用数字で横書きします。枠がない場合は、住所の上に「〒123-4567」と横書きするか、住所の行頭に縦書きで「〒一二三ー四五六七」と書きます。どちらでも構いませんが、読みやすさを重視してください。

書道師範・マナー講師のアドバイス
「中袋に住所を書く作業を、『事務的な手続き』と捉えて雑に書いてしまう方がいらっしゃいます。しかし、結婚式後の新郎新婦は、膨大な数のご祝儀袋の整理やお返しの手配で非常に多忙です。そんな時、読みやすく丁寧な文字で住所が書かれていると、それだけで新郎新婦の手間を減らす『思いやり』になります。筆ペンが苦手で文字が潰れてしまいそうな場合は、中袋の裏書きに限っては、黒のペン(サインペンやボールペン)を使用してもマナー違反ではありません。何より『正確に読めること』を優先してください」

【パターン別】夫婦連名・3名以上・会社名の正しい書き方

ここまでは個人の名前で出す基本形を解説しましたが、結婚式のご祝儀は「夫婦で出席する」「職場の同僚と連名で出す」「会社名を入れる」など、様々なパターンが存在します。配置を間違えると、誰が目上なのか分からなくなったり、新郎新婦を混乱させたりする原因になります。

ここでは、迷いやすい特殊なパターンの配置ルールを明確にします。

夫婦連名の場合:夫を右、妻を左(名字は省略?)

夫婦で招待された場合は、一つのご祝儀袋に二人分の金額を包み、連名で記します。

  • 基本ルール:
    世帯主(一般的には夫)の氏名を中央より右側にフルネームで書きます。その左側に、妻の名前(下の名前のみ)を書きます。妻の名字は省略するのが一般的です。
  • バランス:
    夫のフルネームを基準に、妻の名前の書き出し位置(高さ)を夫の名前と揃えます。こうすることで、夫婦対等で仲睦まじい印象になります。

友人・同僚との連名(3名まで):格上を右、五十音順

職場の同僚や友人同士で、お金を出し合って一つのご祝儀袋にする場合の書き方です。

  • 人数の上限:
    連名で名前を書くのは「3名まで」が限度です。それ以上書くと文字が小さくなりすぎ、見栄えが悪くなります。
  • 順序(右から左へ):
    地位や年齢が上の人を一番右に書き、順に左へ書いていきます。友人同士で順位がない場合は、五十音順で右から書きます。
  • 配置:
    3名の場合、全体のバランスが中央に来るように配置します。真ん中の人を水引の真下に書き、その左右に1名ずつ配置すると綺麗に収まります。

4名以上の連名:代表者氏名と「外一同」の書き方

部署全体やサークル仲間など、4名以上でご祝儀を贈る場合は、全員の名前を表書きに書くことはできません。

  • 表書き:
    代表者のフルネームを中央に書き、その左下に少し小さく「外一同(ほかいちどう)」と書き添えます。「他一同」と書く場合もありますが、「外」の方がより正式な表現とされています。
  • 別紙(明細)の用意:
    全員の名前が分からないと新郎新婦がお返しに困るため、必ず別紙(奉書紙や便箋)を用意します。別紙に、全員の氏名と住所、それぞれの負担金額を記し、中袋の中に同封します。この心遣いを忘れないようにしましょう。

会社名・役職名を入れる場合の配置バランス

社長名義で出す場合や、仕事上の付き合いで贈る場合は、会社名や役職名を記載します。

  • 氏名:
    中央にフルネームで書きます。
  • 会社名・役職名:
    氏名の右上に、氏名よりも小さな文字で書きます。会社名が長い場合は2行に分けても構いませんが、行頭の高さは揃えます。
  • 注意点:
    会社名と氏名の間に適度な余白を持たせることが重要です。詰まりすぎると窮屈に見えるため、少し離して「会社名」ブロックと「氏名」ブロックを意識して配置しましょう。

字に自信がなくても大丈夫!書道師範が教える「美文字に見せる3つのコツ」

「ルールは分かったけれど、どうしても自分の字が好きになれない」「筆ペンを持つと手が震えてしまう」という方は多いはずです。しかし、書道の世界には、字の形そのものを変えなくても、「物理的な配置」や「線のメリハリ」を調整するだけで、文字を美しく見せるテクニックが存在します。

ここでは、精神論ではなく、誰でも今日から実践できる技術的なコツを3つ伝授します。

コツ1:中心線を意識し、文字の「へそ」を揃える

文字が下手に見える最大の原因は、個々の文字の崩れよりも「行が曲がっていること」にあります。逆に言えば、文字自体が多少不格好でも、中心軸が一本通っていれば、全体として整って見えます。

書道師範・マナー講師のアドバイス
「プロの筆耕士でも、真っ白な紙にいきなり中心を通して書くのは至難の業です。恥ずかしがる必要はありません。書く前に、短冊や中袋を縦に軽く折り、『折り目(ガイドライン)』をつけてしまいましょう。この折り目が中心線となります。文字の中心(へそ)を、常にこの折り目の上に乗せるように書いていけば、絶対に曲がることはありません。書き終わった後、折り目は手で撫でて伸ばせば目立たなくなります」

コツ2:画数の多い文字は大きく、少ない文字は小さく(漢字とひらがなのバランス)

すべての文字を同じ大きさの四角形の中に収めようとすると、画数の多い漢字(慶、壽、藤など)は黒く潰れ、画数の少ない漢字(一、川、山など)やひらがなはスカスカに見えてしまいます。これを防ぐために、意図的に文字の大きさを変えます。

  • 画数が多い文字:枠からはみ出すくらいの気持ちで「大きく」書く。
  • 画数が少ない文字・ひらがな:少し「小さく」書く。

例えば「ご結婚」と書く場合、「ご」を小さく、「結」「婚」を大きく書くことで、リズムが生まれ、プロっぽい仕上がりになります。特に筆ペンは線が太くなりやすいため、画数が多い文字は筆を立てて細い線で書き、空間を潰さないようにするのがコツです。

コツ3:どうしても苦手なら「透かして書く」ガイドライン活用法

「どうしても失敗したくない」「本番に弱い」という方への最終手段です。それは、「手本を下に敷いて透かして書く」という方法です。

  1. スマホやパソコンで、書きたい文字(自分の名前や「金参萬圓」など)を明朝体や行書体で表示させます。
  2. 画面の輝度を最大にし、その上に紙を乗せると、文字が透けて見えます。
  3. その文字を鉛筆で薄くトレース(なぞり書き)します。
  4. トレースした下書きの上から、筆ペンでなぞります。

書道師範・マナー講師の体験談
「私の教室に通われていたある男性の生徒さんは、字へのコンプレックスが非常に強く、ご祝儀袋を書くたびに奥様に頼んでいました。しかし、この『透かし書き』の方法をお伝えしたところ、『これなら迷いなく線が引ける!』と感動され、今では自信を持ってご自身で書かれています。邪道と思われるかもしれませんが、心を込めて丁寧に仕上げるための一つの手段です。ただし、鉛筆の下書きは、インクが乾いた後に消しゴムで消す際、紙を汚したり毛羽立たせたりしないよう、極めて薄く書くのがポイントです」

お金の入れ方と包み方・ふくさのマナー

表書きと中袋の記入が終わったら、最後にお金を入れ、上包みを折って完成させます。ここにも「慶事(お祝い)」特有のルールがあり、逆にすると「弔事(お悔やみ)」になってしまう危険なポイントが含まれています。最後まで気を抜かずに仕上げましょう。

お札の向きに注意!肖像画は表・上側

ご祝儀に入れるお札は、必ず「新札(ピン札)」を用意します。これには「この日のために準備をして待っていました」という心遣いが込められています。

お札を中袋に入れる際の向きは以下の通りです。

  • 表裏:お札の肖像画(顔がある面)が、中袋の「表側」に来るように入れます。
  • 上下:肖像画が「上(封筒の入り口側)」に来るように入れます。

つまり、中袋を開けた瞬間に、肖像画の顔が見える状態が正解です。顔が裏を向いていたり、下(底)にあったりするのはマナー違反です。

上包みの折り方:慶事は「下側を上に」重ねる

中袋を上包み(本体)の中に戻し、裏側の折り込みを整えます。ここで最も間違いやすいのが、裏側の上下の重なり方です。

  • 正しい折り方(慶事):
    「上側を折ってから、下側を折り上げる」
    最終的に、下側の折り返しが上側の折り返しの上に被さる形になります。
  • 覚え方:
    「喜びは天を向く」「幸せを受け止める(ポケット状になる)」と覚えます。

逆に「上側を最後に被せる」折り方は、弔事(悲しみを流す)の作法となるため、結婚式では絶対に行ってはいけません。水引を元に戻す際は、水引自体を引っ張るのではなく、紙の方を少し丸めるようにしてたわませると、スムーズに通すことができます。

受付で慌てないための「ふくさ」の包み方と渡し方

完成したご祝儀袋は、そのままバッグやポケットに入れてはいけません。汚れたり折れ曲がったりするのを防ぐため、必ず「袱紗(ふくさ)」に包んで持参します。

  • 色の選び方:
    暖色系(赤、朱色、ピンク、エンジ)や紫色のものを使います。寒色系(緑、紺、グレー)は弔事用です(紫は慶弔両用可)。
  • 包み方(右開き):
    ふくさをひし形に広げ、中央にご祝儀袋を置きます。「左→上→下→右」の順に畳みます。右側が一番上に来る(右開きになる)のが慶事の包み方です。
  • 受付での渡し方:
    1. 受付の手前でふくさを開き、ご祝儀袋を取り出します。
    2. ふくさを畳み、その上に一度ご祝儀袋を乗せます。
    3. 受付係の方から見て文字が読める向き(時計回りに180度回転)に変えます。
    4. 「本日はおめでとうございます」と一言添えて、両手で差し出します。

最近では、挟むだけの「ポケットタイプのふくさ」も普及しています。この場合も、右側から出し入れできる向きで使用するのがマナーです。

ご祝儀袋の書き方に関するよくある質問(FAQ)

最後に、実際に筆を執った際に出てきがちな細かい疑問やトラブルについて、Q&A形式で回答します。

Q. 中袋に金額を書く欄が横書きの場合は算用数字でもいい?

A. はい、横書きの欄であれば算用数字(1、2、3…)で構いません。
最近のカジュアルなご祝儀袋や、市販の中袋には、金額記入欄があらかじめ横書きの枠で印刷されているものがあります。この場合は、無理に漢数字を使う必要はなく、枠に従って「30,000円」や「金30,000円」と算用数字で記入して問題ありません。枠がない場合は、伝統的な縦書き・漢数字をおすすめします。

Q. 筆ペンがなくてサインペンで書いてしまったのですが…

A. マナー違反と捉えられるリスクはありますが、丁寧に書かれていれば許容範囲です。
本来は筆ペンが望ましいですが、どうしても用意できない緊急時であれば、太字の黒サインペン(フェルトペン)で代用することもやむを得ません。最も避けるべきはボールペンなどの「細い字」です。サインペンを使う場合でも、トメ・ハネを意識し、できるだけ筆文字に近い丁寧さを心がけてください。

書道師範・マナー講師のアドバイス
「もしサインペンで書いてしまったとしても、決して『これでいいや』と投げやりにならず、受付で渡す際に『準備不足で申し訳ありません』という謙虚な気持ちを持つことが大切です。形式も大切ですが、最終的にはその心が相手に伝わります。ただ、次回からは必ず筆ペンを用意できるよう、これを機に一本購入して引き出しに入れておくことを強くおすすめします」

Q. 書き損じてしまった!修正液や修正テープは使っていい?

A. 絶対にNGです。新しいものに書き直してください。
お祝い事において、修正液やテープで「消す」「直す」という行為はタブーです。また、見た目も非常に悪くなります。
【対処法】
1. 予備の短冊を使う:多くのご祝儀袋には予備が入っています。
2. 紙を自作する:短冊であれば、上質なコピー用紙や画用紙を同じサイズに切って代用することも可能です。
3. 中袋の書き損じ:中袋が書き損じてしまった場合、白い封筒(郵便番号枠のない無地のもの)で代用できます。
決して修正したものをそのまま渡さないようにしましょう。

まとめ:丁寧な文字は最大のお祝い!自信を持って式場へ

ご祝儀袋の書き方について、ペンの選び方から表書き、中袋、そして渡す際のマナーまで詳しく解説してきました。最後に、もう一度重要なポイントをチェックリストで確認しましょう。

  • 筆記具:濃い黒の筆ペン(中字)を使用しましたか?(薄墨・ボールペンはNG)
  • 表書き:名目は「寿」、名前はフルネームで、水引の下中央に書けましたか?
  • 金額:「金 〇〇 萬圓」と、旧字体の漢数字で書けましたか?
  • 中袋の裏:住所と氏名を忘れずに書きましたか?
  • お札の向き:肖像画が「表・上」に来るように入れましたか?
  • 上包み:裏側の折り返しは「下側が上」になっていますか?

慣れない筆ペンでの筆耕は、誰にとっても緊張するものです。多少文字が曲がったり、線が震えてしまったりしても、時間をかけて丁寧に書いた文字には、必ず「お祝いの気持ち」が宿ります。

書道師範・マナー講師のアドバイス
「私が長年、文字の指導をしてきて感じるのは、最も美しい文字とは『上手な文字』ではなく『相手を想って書かれた丁寧な文字』だということです。新郎新婦は、いただいたご祝儀袋を見たとき、あなたの文字を見て『忙しい中、準備してくれたんだな』と嬉しく思うはずです。形式やマナーは、その気持ちをスムーズに伝えるためのツールに過ぎません。書き上げたご祝儀袋に自信を持って、笑顔で結婚式を楽しんできてください」

準備万端のご祝儀袋をふくさに包み、心からの祝福を届けに行きましょう。素晴らしい一日になりますように。

この記事を書いた人

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