FPSやMOBAなどの対戦型ゲームに熱中していると、必ずと言っていいほど「自分の実力は数値としてどの程度なのか」「次のランクに上がるためには何が足りないのか」という壁にぶつかります。そんな時、世界中のプレイヤーがこぞって利用しているのが、戦績トラッキングサイトおよびツールの最大手である「Tracker.gg」です。
しかし、ゲームの外部ツールを導入する際に最も気になるのが、「安全性」ではないでしょうか。「ウイルスが含まれているのではないか」「チートツールと誤認されてアカウントBAN(利用停止)されるのではないか」という不安は、大切なアカウントを守りたいゲーマーであれば当然の心理です。
結論から申し上げますと、Tracker.ggはRiot GamesやEpic Gamesなどの公式APIを利用した正規のツールであり、BANのリスクは極めて低く安全です。
私はFPS/MOBA戦績分析アナリストとして、長年にわたり数多のツールやデータを検証してきましたが、Tracker.ggほど信頼性が高く、かつプレイヤーの成長に寄与するツールは他にないと断言できます。単に戦績を眺めるだけでなく、導入することで自身のプレイデータの客観的な分析が可能になり、ランクアップへの確実な近道となるのです。
この記事では、以下の3点を中心に、Tracker.ggのすべてを徹底的に解説します。
- 公式見解に基づくTracker.ggの安全性と、プラットフォームであるOverwolfの仕様
- 日本語化は可能か?迷わない導入手順とオーバーレイの正しい設定方法
- 【専門家直伝】K/DやHS%だけじゃない!「勝てる」データの読み解き方と活用術
「万年プラチナ」や「ダイヤの壁」に苦しんでいるあなたへ。感覚だけのプレイを卒業し、データという最強のコーチを味方につけて、次のランク帯へ駆け上がりましょう。
Tracker.ggとは?安全性とBANリスクの真実
このセクションでは、Tracker.ggの導入を検討している方が抱く最大の懸念点、「安全性」について、技術的な裏付けと公式情報を基に詳細に解説します。なぜ世界中のプロゲーマーやストリーマーが堂々とこのツールを使用しているのか、その理由を紐解いていきましょう。
なぜ「Tracker.gg」は世界中のゲーマーに使われているのか
Tracker.gg(Tracker Network)は、Valorant、Apex Legends、Fortnite、Rainbow Six Siege、League of Legendsなど、主要な競技タイトルの戦績データを収集・公開している世界最大級のトラッキングサイトです。その利用者は数千万人規模に及び、もはや競技シーンを目指すプレイヤーや、ランクマッチに真剣に取り組むコアゲーマーにとっては「必須のインフラ」と言っても過言ではありません。
なぜこれほどまでに支持されているのでしょうか。最大の理由は、「ゲーム内では確認できない詳細なデータが見られること」にあります。多くのゲームにおいて、公式のプロフィール画面で確認できる情報は限られています。例えば、直近の試合の勝敗やキル数程度しか表示されないことが一般的です。
しかし、Tracker.ggを利用すると、ヘッドショット率(HS%)、ラウンドごとの勝率、特定のエージェントや武器を使用した際のパフォーマンス、さらには自分と同じランク帯の平均値との比較など、膨大なデータを可視化できます。これにより、プレイヤーは「なんとなく調子が悪い」という感覚的な悩みを、「アサルトライフル使用時の撃ち合い勝率が先週より5%下がっている」という具体的な課題に変換できるのです。
また、リーダーボード機能により、世界ランキング上位のプロプレイヤーの戦績や使用武器の傾向をチェックできる点も、メタ(流行)を把握する上で非常に重要視されています。
ウイルスやBANの噂は本当?公式APIとコンプライアンスの仕組み
インターネット上には「外部ツールを使うとBANされる」という噂が絶えませんが、Tracker.ggに関しては、その仕組みを理解すれば恐れる必要がないことがわかります。ここには明確な「ホワイト」である理由が存在します。
まず、Tracker.ggはゲームのメモリを不正に書き換えたり、自動操作を行ったりするチートツール(Botやマクロ)とは根本的に構造が異なります。Tracker.ggは、ゲーム開発会社(Riot Games、Respawn Entertainment、Epic Gamesなど)が公式に提供している「API(Application Programming Interface)」を利用しています。
APIとは、簡単に言えば「ゲームサーバーから公式にデータを取り出すための正規の窓口」です。開発会社は、コミュニティの活性化のために、「戦績データなどの一部情報であれば、外部サイトで表示しても良いですよ」というルールを定めてAPIを公開しています。Tracker.ggはこのルールに完全に則り、正規の手続きを経てデータを取得・表示しているに過ぎません。
例えば、Valorantにおけるチート対策ソフト「Riot Vanguard」は非常に強力で厳格なことで知られていますが、Tracker.ggのアプリ版がこれに検知されてBANされたという報告は、正規の利用範囲内では確認されていません。これは、Tracker.ggおよびそのプラットフォームであるOverwolfが、Riot Gamesのサードパーティポリシーを遵守し、アンチチートチームとも連携をとっているためです。
▼詳細解説:公式API利用の仕組み図解
| 1. プレイヤーの行動 | ゲーム内で試合終了、キル発生などのイベントが発生。 |
| 2. ゲームサーバー | 公式サーバーにデータが記録される。ここまでは通常通り。 |
| 3. APIリクエスト | Tracker.ggのシステムが、公式APIを通じて「このプレイヤーの戦績データをください」と正規にリクエストを送る。 |
| 4. データの取得と表示 | ゲーム会社が許可した範囲のデータのみが返送され、Tracker.ggのサイトやアプリ上にグラフ化されて表示される。 |
※このフローにおいて、ゲームクライアント内部のプログラムを改ざんする行為は一切行われていないため、チート判定を受ける要素がありません。
プラットフォーム「Overwolf」の安全性とPCへの負荷について
PC版でリアルタイムのオーバーレイ機能(ゲーム画面上に戦績を表示する機能)を利用する場合、「Overwolf」というプラットフォームアプリを経由してTracker.ggをインストールすることになります。このOverwolfについても、「重い」「怪しい」といった声を聞くことがありますが、現状はどうなのでしょうか。
Overwolfは、Intelなどの大手企業からも出資を受けている、ゲームアドオンのための正規プラットフォームです。数千のアプリが配信されており、そのすべてに対して厳格な審査が行われています。したがって、Overwolf経由で入手できるTracker.gg公式アプリにウイルスやマイニングソフトが仕込まれている可能性は、限りなくゼロに近いと言えます。
懸念されるPCへの負荷(重さ)についてですが、近年のアップデートにより大幅に改善されています。もちろん、バックグラウンドでアプリを動作させる以上、CPUやメモリのリソースを多少消費するのは事実です。しかし、現代の一般的なゲーミングPCのスペックであれば、フレームレート(FPS)への影響は微々たるものです。
FPS/MOBA戦績分析アナリストのアドバイス
「私自身、Core i7とRTX3060を搭載したミドルスペックのPCで検証を行いましたが、OverwolfとTracker.ggを起動した状態でのFPS低下は平均して3〜5fps程度でした。これは144fpsや240fpsでプレイしている環境下では、体感できるレベルの遅延ではありません。ただし、メモリが8GB以下のPCや、CPUが数世代前のモデルを使用している場合は、オーバーレイ機能をオフにし、試合の合間にWebブラウザで戦績を確認するスタイルを推奨します。軽量化のためには、Overwolfの設定で『ハードウェアアクセラレーション』を有効にすることをお忘れなく。」
【画像付き】Tracker.ggの導入方法と初期設定ステップ
安全性が確認できたところで、実際にTracker.ggを導入し、あなたのプレイ環境をアップグレードしましょう。ここでは、PC版アプリの導入手順を中心に、つまずきやすいポイントを丁寧に解説します。
公式サイトからのダウンロードとインストール手順
まずは、Tracker.ggの公式サイトへアクセスし、専用アプリをダウンロードします。Webブラウザ版だけでも戦績確認は可能ですが、ゲーム中にリアルタイムで情報を得られる「オーバーレイ機能」や、自動で試合結果を記録してくれる機能を使うためには、アプリの導入が必須です。
具体的な手順は以下の通りです。
- 検索エンジンで「Tracker.gg」を検索し、最上位に表示される公式サイトへアクセスします。
- トップページの上部メニュー、または各ゲームタイトルのページ内にある「Get the App」や「Download」と書かれたボタンをクリックします。
- 「Tracker Network App」のインストーラー(通常はOverwolfのインストーラーも兼ねています)がダウンロードされます。
- ダウンロードしたファイル(.exe)をダブルクリックして実行します。
- 画面の指示に従い、利用規約に同意してインストールを進めます。言語選択が出る場合は、現時点では「English」を選択するのが無難です。
- インストールが完了すると、OverwolfとTracker.ggのアプリが自動的に起動します。
このプロセスは数分で完了します。インストール中に「Riot Gamesへのアクセス許可」などを求められることがありますが、これは戦績データを取得するために必要な手順ですので、許可して進めてください。
アカウント連携とプロフィールの公開設定(Publicにする理由)
アプリのインストールが完了したら、次に行うべきは「アカウント連携」です。これを怠ると、自分の詳細なデータが正しく反映されなかったり、リーダーボードに掲載されなかったりします。
Tracker.ggの画面上部にある「Sign in / Register」から、Tracker Networkのアカウントを作成(またはGoogleアカウント等でログイン)します。その後、設定画面(Linked Accounts)から、自分がプレイしているゲームのアカウント(Riot ID、Steam ID、PlayStation Network、Xbox Liveなど)を紐付けます。
ここで非常に重要なのが、ゲーム側の設定でプロフィールを「Public(公開)」にすることです。多くのゲームでは、デフォルトで戦績データがプライベート設定になっている場合があります。プライベートのままだと、Tracker.gg側からAPI経由でデータを参照することができず、「No Data Available」と表示されてしまいます。
例えばValorantの場合、ゲーム内の設定ではなく、Riotアカウントの管理ページや、Tracker.gg上でRiot IDでログイン認証を行うことで、データの公開許可を与える必要があります。これにより、誰でもあなたの戦績を見られるようになりますが、同時にあなた自身も詳細な分析が可能になるというメリットが得られます。
日本語化は可能?言語設定と使いやすい画面カスタマイズ
多くの日本人ユーザーが直面する壁が「言語の壁」です。残念ながら、現時点ではTracker.ggの公式サイトおよびアプリは、完全な日本語対応はしていません。メニューや項目名は基本的に英語表記となります。
しかし、使用されている英語はゲーム用語(K/D, Win Rate, Damage, Accuracyなど)がほとんどであり、ゲーマーであれば直感的に理解できるものが大半です。Webブラウザ版を利用する場合は、Chromeなどのブラウザ標準の翻訳機能(右クリックして「日本語に翻訳」)を使えば、違和感なく内容を把握することができます。
アプリ版の場合はブラウザ翻訳が使えませんが、画面のレイアウトをカスタマイズすることで使いやすくすることは可能です。設定画面から、オーバーレイで表示させる情報の取捨選択ができます。「不要な情報は非表示にする」「文字サイズを調整する」といった設定を行うだけで、英語の羅列による圧迫感を減らし、必要な数字だけが目に飛び込んでくるようになります。
スマホアプリ版(iOS/Android)との連携方法
PCでゲームをプレイしない移動時間や休憩時間にも、戦績をチェックしてモチベーションを高めたいという方には、スマホアプリ版がおすすめです。iOSのApp StoreやAndroidのGoogle Playストアで「Tracker Network」と検索すれば、公式アプリが見つかります。
スマホアプリ版のメリットは、手軽さにあります。PC版と同じアカウントでログインすれば、データは完全に同期されます。例えば、帰宅中の電車内で「昨日の試合の反省点」をスマホで確認し、帰宅後にPCを立ち上げてすぐに課題を意識した練習に取り組む、といったルーティンを作ることができます。
▼補足:インストールがうまくいかない時のチェックリスト
- Overwolfがブロックされていないか確認: アンチウイルスソフトによっては、Overwolfのインストールを誤ってブロックする場合があります。一時的にセキュリティソフトを停止するか、例外設定に追加してください。
- ファイアウォールの設定確認: Windowsファイアウォールが通信を遮断している可能性があります。「アプリにファイアウォールの通過を許可」の設定を確認しましょう。
- 管理者権限での実行: インストーラーを右クリックし、「管理者として実行」を選択することで解決する場合があります。
- .NET Frameworkの更新: Windowsのシステムコンポーネントが古いと動作しないことがあります。Windows Updateを実行して最新の状態にしてください。
ランクを上げるための戦績データの見方・分析テクニック
ここからが本記事の核心部分です。Tracker.ggを導入しても、ただ「キルレが上がった、下がった」と一喜一憂しているだけでは、ランクは上がりません。データは「結果」ではなく、その結果をもたらした「原因」を探るための地図です。ここでは、コーチング視点を取り入れた、実践的なデータの読み解き方を解説します。
FPS/MOBA戦績分析アナリストのアドバイス
「多くのプレイヤーは『K/D(キルレシオ)』ばかりを見て満足してしまいます。しかし、ランクを上げるために本当に見るべきは、K/D以外の『隠れた指標』です。なぜなら、K/Dは立ち回り次第でいくらでも盛れてしまうからです。本当にチームに貢献しているか、勝敗に直結する動きができているかは、別の数字に表れます。数字は嘘をつきません。あなたの弱点を残酷なまでに映し出しますが、それを受け入れることが上達への第一歩です。」
TRN Scoreとは?独自のスコア算出ロジックと目安
Tracker.gg独自の指標として表示されるのが「TRN Score」です。これは、ゲーム内の公式ランクとは別に、Tracker.ggが独自のアルゴリズムで算出したプレイヤーの実力スコアです。通常、0〜1000(あるいはそれ以上)の数値で表され、数値が高いほど優秀なプレイヤーであることを示します。
TRN Scoreは、単なる勝敗だけでなく、個人のパフォーマンス(キル数、ダメージ量、生存率など)を総合的に評価して算出されます。そのため、公式ランクポイント(RRやLP)よりも、個人の純粋なフィジカルや貢献度を反映しやすいと言われています。
目安として、TRN Scoreが800を超えていれば、そのランク帯においては上位の実力者であり、いずれランクアップする可能性が高いと言えます。逆に、ランクは高いのにTRN Scoreが低い場合は、味方にキャリーされている(助けられている)可能性があり、個人技の強化が必要というサインになります。
K/Dレシオの罠:キル数よりも重視すべき「KAST(関与率)」
FPSにおいて最もポピュラーな指標であるK/D(キル/デス)レシオ。一般的に「1.0」を超えていれば平均以上とされますが、ランクマッチにおいてK/Dへの過度な執着は危険です。なぜなら、味方が戦っている間に隠れていて、敵の体力が減ったところを横取りすれば、K/Dは簡単に高くなるからです。これを「無意味なキル」「エコフラグ」と呼びます。
本当に注目すべきは、「KAST」という指標です。これは、Kill(キル)、Assist(アシスト)、Survive(生存)、Trade(トレード:味方が倒された直後に敵を倒す)のいずれかに関与したラウンドの割合を示します。
KASTが高い(例えば70%〜75%以上)ということは、あなたが「ほとんどのラウンドでチームの役に立っている」という証明です。逆にK/Dが高くてもKASTが低い場合は、「自分だけ生き残って負けている」「チームとの連携が取れていない」可能性が高いです。ランクを上げるためには、K/Dを維持しつつ、いかにKASTを高めるか、つまり「無駄死にせず、かつ戦闘に参加し続けるか」が鍵となります。
ヘッドショット率(HS%)と勝率の相関関係を分析する
撃ち合いの強さを測る上で欠かせないのがHS%(ヘッドショット率)です。特にValorantやCS2のような、ヘッドショット一撃で勝負が決まるゲームでは極めて重要です。
自分のランク帯の平均HS%と比較してみましょう。もし平均より著しく低いのにランクが同じ場合、あなたは「立ち回りやスキル使い」で撃ち合いの弱さをカバーしている賢いプレイヤーです。しかし、そこからさらに上のランクへ行くには、エイム力の向上が必須のボトルネックになります。
逆に、HS%は非常に高いのに勝率が低い場合、それは「エイムに自信がありすぎて無理な勝負を仕掛けている」あるいは「重要な場面で撃ち負けている」可能性があります。このタイプのプレイヤーは、エイム練習よりも、味方と合わせる動きや、引くべきタイミングを学ぶことで、劇的に勝率が改善することがあります。
武器別・マップ別・エージェント別の勝率から「得意・不得意」を可視化する
Tracker.ggの詳細タブを開くと、武器ごとのキル数や命中率、マップごとの勝率、使用キャラクター(エージェント/レジェンド)ごとの戦績を確認できます。これが宝の山です。
「自分はジェット(デュエリスト)が得意だ」と思っていても、データを見ると実はオーメン(コントローラー)を使っている時の方が勝率が10%も高い、というケースは頻繁にあります。これは、あなたのプレイスタイルが実はサポート向きである、あるいは特定のマップでのデュエリストの動きが間違っていることを示唆しています。
また、マップ別の勝率で極端に低いマップ(例:勝率30%台)がある場合、そのマップの定石やセットアップを理解していない可能性が大です。苦手なマップを避けることはできませんが、座学動画を見て研究するだけで、全体の勝率を底上げすることができます。感覚ではなくデータで「苦手」を特定し、ピンポイントで対策を打てるのがTracker.ggの最大の強みです。
▼目安表:ランク帯別・目指すべきスタッツの目安(Valorant例)
| ランク帯 | K/D目安 | HS%目安 | KAST目安 | 勝率目標 |
| アイアン〜シルバー | 0.9 – 1.0 | 10% – 15% | 65%以上 | 50%以上 |
| ゴールド〜プラチナ | 1.0 – 1.1 | 15% – 20% | 70%以上 | 52%以上 |
| ダイヤ〜アセンダント | 1.1 – 1.2 | 20% – 25% | 73%以上 | 55%以上 |
| イモータル以上 | 1.2以上 | 25%以上 | 75%以上 | 55%以上 |
※これらはあくまで目安であり、ロール(役割)によっても異なります。サポート職はK/Dが低めでもKASTが高ければ優秀とされます。
リアルタイムで有利に!ゲーム内オーバーレイの活用術
Tracker.ggのアプリ版を導入する最大のメリットは、ゲーム画面上に情報を重ねて表示する「オーバーレイ機能」です。これは単なる飾りではなく、試合中に戦術的な判断を下すための強力な武器になります。
試合開始直後にチェックすべき敵・味方の情報(ランク、ピック傾向)
マッチングが成立し、キャラクター選択画面やロード画面に入った瞬間、オーバーレイが自動的に起動し、参加プレイヤー全員の情報を表示します(プロフィール公開設定にしているプレイヤーのみ)。ここで見るべき情報は3つです。
- 敵の最高ランクと現在のランク: 「相手に元イモータルのプレイヤーがいる」と分かれば、そのプレイヤーがいるサイトへの攻撃は慎重に行う、あるいはスキルを多めに使うといった対策が取れます。
- 敵のプリメイド(パーティ)状況: 敵が3人パーティだと分かれば、連携が取れている可能性が高いため、孤立した動きは危険だと判断できます。
- 味方の得意エージェントと戦績: 味方のレイナのK/Dが非常に高いなら、彼にエントリーを任せて自分はサポートに徹する、といった役割分担のヒントになります。
FPS/MOBA戦績分析アナリストのアドバイス
「マッチング画面で最も警戒すべきは、ランクが低いのに異常に戦績が良い『スマーフ(初心者狩り)』の可能性あるアカウントと、連敗中でメンタルが崩れている可能性のある味方です。スマーフがいる場合は、正面からの撃ち合いを避けて人数有利を作ることを徹底しましょう。連敗中の味方がいる場合は、ボイスチャットでポジティブな声をかけて雰囲気を良くすることが、意外にも勝率アップに繋がります。」
ライブトラッキング機能でその日の調子(AIMの調子など)を把握する
試合中、Tabキーなどを押してスコアボードを見る際、Tracker.ggのオーバーレイはより詳細なリアルタイムデータを提供します。特に注目したいのが「その試合でのHS%」や「ADR(平均ダメージ)」です。
もし試合の前半で自分のHS%が普段より著しく低い場合、それは「今日はエイムの調子が悪い」あるいは「敵の動きに照準が合っていない」という明確なサインです。このデータを見た瞬間に、「今日は撃ち合いを避けて、ジャッジ(ショットガン)やオーディンを使って意表を突く戦法に変えよう」や「もっとスキルを使って味方を助ける動きにシフトしよう」という判断ができます。
自分の調子を客観的に把握し、プレイ中に修正できる能力こそが、上級者への階段です。感情的になって無理な勝負を繰り返すのを防ぐストッパーとして、オーバーレイを活用してください。
OBS配信者向け:配信画面にスタッツを表示させる方法
あなたがTwitchやYouTubeで配信を行っている場合、Tracker.ggのオーバーレイを視聴者に見せることで、配信画面をリッチにすることができます。視聴者は配信者の現在のランクや戦績に非常に興味を持っています。
OBSなどの配信ソフトでオーバーレイを取り込むには、「ゲームキャプチャ」の設定で「サードパーティ製のオーバーレイを許可する」にチェックを入れるか、あるいはTracker.ggが提供している「配信ウィジェット用URL」をブラウザソースとしてOBSに追加する方法があります。これにより、視聴者に対して「今の試合でどれくらいランクポイントが動いたか」をリアルタイムで共有でき、エンゲージメントを高めることができます。
具体的な改善アクション:データから弱点を克服するフロー
データを見て、オーバーレイを活用しました。では、最後にどう行動を変えればいいのでしょうか。ここでは、Tracker.ggでよく見られる「典型的な弱点パターン」と、それを克服するための具体的なトレーニングメニューを提案します。
ケーススタディ1:K/Dは高いが勝率が低い人の改善策
診断: あなたは「キル厨」予備軍かもしれません。敵を倒す能力は高いですが、それがラウンドの勝利に結びついていません。おそらく、ラウンドの勝敗が決まった後に残った敵を倒す「出口キル」や、味方を囮にして自分だけ生き残るプレイが多くなっています。
改善アクション: 「ファーストブラッド(FB)」を意識してください。ラウンドの最初に行うキルは、ラウンド終了間際のキルよりも価値が何倍も高いです。また、自分が倒されたとしても味方が有利になるような「エリア取り」や「エントリー」を積極的に行いましょう。K/Dが多少下がっても、勝率が上がればそれが正解です。
ケーススタディ2:HS%が低い人のためのエイム練習とプリエイム意識
診断: 敵の胴体を撃ちすぎており、キルスピード(TTK)で負けています。これではランクが上がるにつれて撃ち合いに勝てなくなります。
改善アクション: 射撃場でのボット撃ち練習も大切ですが、実戦での「プリエイム(敵が出てきそうな場所に予め照準を置いておくこと)」の意識改革が必要です。Tracker.ggでマップごとのHS%を確認し、特に低いマップがあれば、そのマップの「ヘッドライン(頭の高さのライン)」を把握できていない証拠です。カスタムマッチでマップを歩き回り、常にヘッドラインにクロスヘアを置く練習を繰り返してください。
ケーススタディ3:ファーストブラッド(FB)率と生存率のバランス調整
診断: FB率が高いのに生存率が極端に低い場合、あなたは「特攻隊長」になりすぎています。エントリーして1キル取るのは良いですが、すぐに倒されてしまっては人数有利が継続しません。
改善アクション: 「1キル取ったら下がる(帰る)」動きを徹底しましょう。キルを取った直後はアドレナリンが出て「もっといける」と思いがちですが、そこがデッドラインです。スキルを使って安全地帯まで引き、人数有利を活かして味方とクロスを組む。この「引きの判断」を覚えるだけで、あなたのKASTと勝率は劇的に向上します。
体験談:筆者が「万年プラチナ」を脱出した際に注目したたった1つのデータ指標
「私がプラチナ帯で停滞していた頃、K/Dは1.1ありましたが勝てませんでした。そこでTracker.ggで自分のデータを深掘りしたところ、『防衛側の勝率』が異常に低い(40%以下)ことに気づきました。攻撃側ではキルが取れるのに、守りでは耐えきれずに突破されていたのです。そこで私は、エイム練習をやめ、プロの動画を見て『防衛時の配置とスキルの返し方』だけを徹底的に研究しました。結果、防衛勝率が55%まで改善し、それに伴って総合勝率も上がり、念願のダイヤ昇格を果たしました。データを見なければ、私は永遠に無意味なエイム練習を続けていたでしょう。」
Tracker.ggに関するよくある質問 (FAQ)
最後に、Tracker.ggを利用する上でよく寄せられる質問とその回答をまとめました。導入前の最終確認としてお役立てください。
Q. 自分の戦績を非公開(Private)にする方法は?
一度公開設定にしたものの、やはり戦績を他人に見られたくない場合は、いつでも非公開に戻すことができます。各ゲームの公式サイト(Riotアカウント管理画面など)にログインし、プライバシー設定から「戦績を公開する」のチェックを外すか、Tracker.ggのアカウント設定から連携を解除(Unlink)することで、再び非公開状態になります。ただし、非公開にすると自分自身でもTracker.gg上で詳細な分析ができなくなる点には注意してください。
Q. オーバーレイが表示されない・消えた時の対処法は?
オーバーレイが表示されない主な原因は、「ゲームがフルスクリーンモードで動作している」か「ホットキーの設定ミス」です。まずはゲーム内の画面設定を「ボーダーレスウィンドウ」に変更してみてください。それでも直らない場合は、Overwolfの設定画面でTracker.ggのオーバーレイが「Enabled(有効)」になっているか、表示切り替えのショートカットキー(デフォルトではCtrl + Tabなど)が他のキーと競合していないかを確認してください。
Q. Valorant、Apex、Fortnite以外に対応しているゲームは?
Tracker.ggは非常に多岐にわたるタイトルに対応しています。主要なところでは、League of Legends、Teamfight Tactics (TFT)、Call of Dutyシリーズ、Rainbow Six Siege、Destiny 2、Rocket League、Counter-Strike 2 (CS2)、Halo Infiniteなどがあります。公式サイトのトップページにある「View All Games」から、対応している全タイトルを確認できます。
Q. 有料版(Premium)にするメリットはある?
Tracker.ggには月額制のプレミアムプランがあります。主なメリットは「広告の非表示」「より長期的なデータ履歴の保存」「優先的なサポート」「プレミアム限定のバッジやテーマ」などです。
FPS/MOBA戦績分析アナリストのアドバイス
「正直なところ、ランクを上げて強くなるという目的だけであれば、無料版で十分すぎるほどの機能が揃っています。広告がどうしても気になる場合や、数年前のデータまで遡って分析したいというマニアックな要望がない限り、まずは無料版を使い倒すことをおすすめします。無料版でデータ分析の習慣がつき、さらに快適さを求めたくなった時に検討すれば良いでしょう。」
まとめ:Tracker.ggをコーチにして次のランク帯へ
Tracker.ggは、単なる「数字を見るサイト」ではありません。正しく活用すれば、あなたの専属コーチとなり、プレイの質を根本から変えてくれる強力なパートナーになります。
安全性についても、公式APIを利用した正規ツールであるため、ルールを守って使用する限りBANのリスクを恐れる必要はありません。導入のハードルは低く、得られるメリットは計り知れません。
最後に、今日から実践できる「Tracker.gg活用チェックリスト」を提示します。
- [導入] 公式サイトからアプリをダウンロードし、アカウントを連携してプロフィールを公開設定にする。
- [習慣] 毎日のプレイ終了後に、その日のHS%とKASTを確認し、調子の良し悪しを振り返る。
- [分析] 週に一度は詳細データを見て、勝率の低いマップやエージェントを特定し、座学のテーマを決める。
- [実践] 試合中はオーバーレイを活用して敵の情報を得つつ、熱くなりすぎないよう自分のスタッツを客観視する。
「強くなりたい」という気持ちがあるなら、今すぐデータを味方につけてください。あなたのポテンシャルは、まだ数字に表れていないだけかもしれません。Tracker.ggと共に、理想のランクへの第一歩を踏み出しましょう。
Tracker.gg 公式サイト
Overwolf 公式サイト(安全性に関する声明)
Riot Games API ポリシー
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