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「特徴」と「特長」の違いは?プロが教える正確な使い分けとビジネス言い換え表現

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ビジネス文書やプレゼン資料を作成している最中、「この製品のトクチョウは……」と入力して変換キーを押した瞬間、手が止まってしまった経験はありませんか?

「特徴」と「特長」。読みは同じでも、その意味と相手に与える印象は大きく異なります。間違った漢字を選んでしまうと、伝えたいニュアンスが伝わらないばかりか、読み手に「言葉に無頓着な人だ」という印象を与えかねません。

結論から申し上げますと、「特徴」は良し悪しを問わず他と区別できる点を指し、「特長」は他よりも優れている点(長所)のみを指します。

迷った場合は、より広い意味を持つ「特徴」を使っておけば誤りにはなりませんが、ここぞというPRや自己アピールの場面では、あえて「特長」を使うことで、その魅力や自信を効果的に伝えることができます。

この記事では、長年ビジネス文書の校閲に携わってきた私の経験に基づき、以下の3点を徹底的に解説します。

  • 一目で迷いが消える「特徴」と「特長」の使い分け判断基準
  • プレゼン、履歴書、メールなど、シーン別の実践的な使い分け事例
  • 「特徴」の連呼を避け、文章の格調を高めるための類語・言い換え表現

言葉の選び方一つで、あなたのビジネス文書の信頼性は劇的に向上します。ぜひ最後までお読みいただき、自信を持って言葉を使いこなせるようになってください。

  1. 【1分で解決】「特徴」と「特長」の違い・使い分け早見表
    1. 意味の違いと使い分けの決定的なルール
    2. 漢字の成り立ちから覚える「徴(しるし)」と「長(なが所)」
    3. どちらを使うか迷った時の「安全な」選び方
  2. 「特徴」の意味と正しい使い方:良し悪しに関わらず使える
    1. 辞書的な定義:他と比べて目立つ点・区別できる点
    2. 【例文あり】客観的な事実やフラットな説明で使う場合
    3. 【重要】ネガティブな文脈(悪い点・欠点)でも「特徴」を使う
  3. 「特長」の意味と正しい使い方:優れた点・売りにしたい点
    1. 辞書的な定義:他よりも優れている点・特別な長所
    2. 【例文あり】製品のメリットや強みをアピールする場合
    3. 「特長」を使うことで相手に与えるポジティブな印象効果
  4. 【シーン別】ビジネス文書での実践的な使い分け事例とNG例
    1. プレゼン資料・製品カタログ:機能説明(特徴)とメリット訴求(特長)
    2. 報告書・不具合レポート:客観性が求められる場面での注意点
    3. 履歴書・エントリーシート:自己PRでは「特長」を使うべきか?
    4. ビジネスメール:相手の会社や製品に言及する際のマナー
  5. 「特徴」ばかり使っていませんか?表現を洗練させる類語・言い換え
    1. 【ビジネス・公的】特色(とくしょく)・特質(とくしつ)・特性(とくせい)
    2. 【日常・ソフト】持ち味・売り・チャームポイント
    3. 【人・性格】人柄・個性・性分
    4. 【ネガティブ】癖(くせ)・難点・欠点
  6. 英語で「特徴」はどう伝える?ビジネス英語でのニュアンスの違い
    1. Feature:最も一般的で客観的な「特徴」
    2. Characteristic:その人やモノ固有の「特性・特質」
    3. Advantage / Merit / Strong point:「特長(長所)」に近い表現
    4. 性格を表す Character / Personality
  7. 「特徴」に関するよくある質問(FAQ)
    1. Q. 「特徴的」という言葉はありますが、「特長的」とは言いますか?
    2. Q. 「特徴」をひらがなで「とくちょう」と書くのはマナー違反ですか?
    3. Q. 「最大の特徴」と「最大の特長」、強調したい時はどっち?
  8. まとめ:正しい言葉選びで、信頼されるビジネス文書を
    1. 「特徴」vs「特長」使い分け最終チェックリスト

【1分で解決】「特徴」と「特長」の違い・使い分け早見表

まずは、今まさに資料作成の手を止めている方のために、結論となる使い分けの基準を提示します。時間が惜しいビジネスパーソンの皆様は、まずこのセクションの表と判断基準だけで答えを出していただいて構いません。

意味の違いと使い分けの決定的なルール

「特徴」と「特長」の最大の違いは、そこに「評価(良し悪し)」が含まれるかどうかという点にあります。以下のチャートをご覧ください。これで迷いはなくなるはずです。

漢字 意味・定義 使用判定基準
特徴 他と比べて目立つ点
(良い点、悪い点、単なる事実のすべてを含む)
  • 客観的な事実を述べるとき
  • 悪い点や課題を指摘するとき
  • 「特長」か迷ったとき(安全策)
特長 他よりも特に優れている点
(長所、メリット、売り)
  • 商品やサービスの強みをPRするとき
  • 自己PRで長所を強調するとき
  • 他社との差別化要因を語るとき

このように、「特徴」は全体を包み込む大きな概念であり、「特長」はその中の「良い部分」だけを切り取った限定的な概念であると理解してください。

数学の集合で言えば、「特徴」という大きな円の中に、「特長」という小さな円が含まれているイメージです。したがって、「特長」と書ける部分はすべて「特徴」と書き換えても間違いではありませんが、その逆(悪い点を特長と書くこと)は成立しません。

漢字の成り立ちから覚える「徴(しるし)」と「長(なが所)」

なぜこのような意味の違いが生まれるのか、漢字の成り立ちを知っておくと、今後二度と迷わなくなります。

まず「特徴」の「徴」という字。「徴収」や「象徴」といった熟語に使われるように、この字には「しるし(印)」という意味があります。良い印もあれば、悪い印もあります。単に「他と区別するための目印」が「徴」なのです。したがって、「特徴」は「特に目立つしるし」という意味になり、そこに価値判断は含まれません。

一方、「特長」の「長」という字。「長所」や「伸長」に使われるように、「優れている」「秀でている」という意味を持ちます。「長(た)けている」とも読みますね。つまり「特長」は「特に優れている所(長所)」という意味になります。ここには明確に「プラスの価値」が含まれています。

記憶のフックとして、以下のように覚えておきましょう。

  • 特徴 = 「徴(しるし)」 = 目印(フラット)
  • 特長 = 「長(ながしょ)」 = 長所(ポジティブ)

どちらを使うか迷った時の「安全な」選び方

ビジネスの現場では、文脈によっては「これは長所とも言えるし、単なる性質とも言える」というグレーゾーンに出くわすことがあります。また、読み手によって受け取り方が変わる可能性もあります。

そうした微妙なケースで迷った場合は、迷わず「特徴」を選んでください。

前述の通り、「特徴」は良い点も悪い点も含む包括的な言葉です。「特長」を使うべき場面で「特徴」を使っても、意味は通じますし、誤用にはなりません。しかし、逆に「特徴(単なる性質)」を使うべき場面で「特長」を使ってしまうと、文脈がおかしくなり、読み手に違和感を与えてしまいます。

「安全策としての特徴」というカードを常に持っておくことで、執筆スピードを落とさずに済みます。

現役ビジネス文書校正士のアドバイス
「どうしても迷ったら『特徴』を選ぶべき理由について、もう少し深掘りしましょう。私は新人のライターさんによく『脳内変換テクニック』を教えます。
その文章の『とくちょう』という部分を、『長所』という言葉に置き換えて読んでみてください。もし違和感がなければ『特長』を使ってもOKです。しかし、少しでも『ん?』と引っかかりを感じたり、文章が浮いて見えたりする場合は、迷わず『特徴』にしてください。
ビジネス文書において、最も避けるべきは『誤用による信頼性の低下』です。あえて『特長』を使って攻める必要がない場面、例えば報告書やマニュアルなどでは、平易な『特徴』を使う方が、読み手に事実を淡々と伝えることができ、かえってプロフェッショナルな印象を与えることも多いのです。」

「特徴」の意味と正しい使い方:良し悪しに関わらず使える

ここでは、最も使用頻度が高く、かつ適応範囲の広い「特徴」について、さらに詳しく解説します。「特徴」は、ビジネス文書の9割以上の場面で正解となる言葉です。

辞書的な定義:他と比べて目立つ点・区別できる点

主要な国語辞典における「特徴」の定義を確認すると、おおむね次のように記述されています。

  • 他と比べて、特に目立っている点。
  • 他との区別がつくような、そのもの特有の点。

ここには「優れている」という記述はありません。あくまで「他と違う」という事実(Fact)に焦点が当てられています。形、色、性質、習慣、傾向など、その対象を特定するための要素はすべて「特徴」です。

【例文あり】客観的な事実やフラットな説明で使う場合

感情や評価を交えず、客観的に物事を描写する場合、「特徴」が最適です。特に、仕様書、マニュアル、調査報告書などでは、主観的な「特長」よりも「特徴」が好まれます。

以下の例文を確認してください。

  • 「本製品の最大の特徴は、本体重量が500gであることです。」

    (500gが軽いか重いかは主観によりますが、500gであることは事実です)
  • 「Z世代の消費行動の特徴として、SNSでの検索を重視する傾向が挙げられます。」

    (これは分析結果であり、良いことでも悪いことでもありません)
  • 「この地域の気候の特徴は、夏に雨が多く、冬に乾燥することです。」

    (自然現象の説明に良し悪しはありません)

このように、事実をありのままに伝える際には「特徴」を使用します。

【重要】ネガティブな文脈(悪い点・欠点)でも「特徴」を使う

ここが最も重要なポイントです。「特徴」は、悪い点、欠点、注意点、犯罪捜査など、ネガティブな文脈でも使用されます。この場合、「特長」を使うことは絶対にできません。

「犯人のとくちょう」と言うとき、犯人に優れた点(特長)があるわけではありません。「身長180cm、黒い服」といった目印があるだけです。同様に、製品のデメリットを説明する際にも「特徴」が使われます。

▼悪い意味での使用例(クリックで展開)

以下のケースでは、絶対に「特長」を使ってはいけません。「特徴」を使用してください。

  • 「目撃証言から、犯人の特徴(×特長)を割り出す。」

    (犯人の身体的特徴や服装などは、単なる目印です)
  • 「この素材は熱に弱く、変形しやすいのが特徴(×特長)だ。」

    (熱に弱いことは欠点であり、長所ではありません)
  • 「失敗しやすいプロジェクトの特徴(×特長)を分析する。」

    (失敗の要因となる傾向について述べています)
  • 「彼の話し方の特徴(×特長)として、語尾が聞き取りにくい点が挙げられる。」

    (聞き取りにくいのは改善すべき点であり、誇るべき点ではありません)

このように、マイナスの要素や注意喚起を含む場合は、必ず「特徴」を選んでください。

「特長」の意味と正しい使い方:優れた点・売りにしたい点

次に、ビジネスシーンで強力な武器となる「特長」について解説します。使える場面は限定されますが、その分、適切に使えば文章に「力」が宿ります。

辞書的な定義:他よりも優れている点・特別な長所

「特長」の辞書的な定義は以下の通りです。

  • 他と比べて、特に優れている点。
  • 特別な長所。持ち前。

「特徴」との決定的な違いは、そこに書き手や話し手の「自信」や「誇り」が込められている点です。「これは良いものです」「ここを見てください」というアピールが含まれます。

【例文あり】製品のメリットや強みをアピールする場合

「特長」が最も輝くのは、広告、カタログ、プレスリリース、営業資料、そして自己PRの場面です。単なる事実の説明を超えて、「この製品(または私)を選ぶべき理由」を訴求する際に使います。

  • 「新開発エンジンの特長は、従来比20%の燃費向上を実現した点にあります。」

    (燃費向上は明確なメリットであり、技術的な優位性です)
  • 「弊社のサービスの特長として、24時間365日の有人サポート体制が挙げられます。」

    (他社にはない強み、顧客にとっての利益です)
  • 「この万年筆の特長は、書き手の筆圧に合わせてペン先が馴染むことです。」

    (ユーザー体験を向上させる優れた機能です)

これらの文脈では「特徴」を使っても間違いではありませんが、「特長」を使うことで、「ここが売りです!」という熱量が伝わりやすくなります。

「特長」を使うことで相手に与えるポジティブな印象効果

なぜ、あえて常用漢字表にない読み方(表外読み)を含む場合もある「特長」をビジネスで使うのでしょうか。それは、言葉自体が持つポジティブなオーラを利用するためです。

読み手が「特長」という文字を見たとき、無意識のうちに「ああ、ここはメリットが書かれているんだな」「ここがこの商品のすごいところなんだな」と期待値をセットします。この心理的なプライミング効果は、営業資料やWebサイトのランディングページ(LP)において非常に重要です。

現役ビジネス文書校正士のアドバイス
「私が企業の広報担当者様の原稿を添削する際、あえて『特徴』を『特長』に書き換える提案をすることがあります。それは、文章に『自信』を宿らせるためです。
例えば、『本製品の特徴は耐久性です』と書くと、単なるスペック説明に見えます。しかし、『本製品の特長は、過酷な環境にも耐えうる圧倒的な耐久性です』と書き換えると、メーカーとしての誇りが伝わってきますよね。
ただし、乱用は禁物です。何もかもが『特長』だと、何が本当にすごいのかがボヤけてしまいます。一つの文書の中で『特長』を使うのは、本当に強調したい1〜2点に絞るのが、プロの文章術です。」

【シーン別】ビジネス文書での実践的な使い分け事例とNG例

理論がわかったところで、日々の業務で直面する具体的なシーンに落とし込んでいきましょう。ここでは、プレゼン資料、報告書、履歴書、メールという4つの場面での使い分けを解説します。

プレゼン資料・製品カタログ:機能説明(特徴)とメリット訴求(特長)

商品やサービスを紹介する資料では、機能説明のフェーズと、メリット訴求のフェーズを明確に分けることが重要です。

機能説明(スペック)には「特徴」を使います。
例:サイズ、色、素材、対応OSなど。

メリット訴求(ベネフィット)には「特長」を使います。
例:コスト削減効果、時短効果、独自技術など。

製品紹介スライドでの修正前・修正後
修正前(もったいない例) 修正後(魅力的な例)
■新製品の主な特徴
・AIによる自動分析機能
・クラウドでのデータ共有
・月額980円の低価格
■新製品の3つの特長
・AI自動分析で作業時間を半減
・場所を選ばないリアルタイム共有
・業界最安水準の高コスパ

修正前のように単なる機能の羅列であれば「特徴」で構いませんが、修正後のように「顧客にとっての価値」に変換して伝えるならば、「特長」という見出しにする方が、スライドの説得力が増します。

報告書・不具合レポート:客観性が求められる場面での注意点

社内報告書や不具合レポート(バグ報告)では、書き手の主観や感情を排除し、事実を正確に伝えることが求められます。このような文書では、基本的にすべて「特徴」で統一するのがマナーです。

  • ○ 「発生したエラーの特徴として、メモリ使用量が急増する点が確認されました。」
  • × 「発生したエラーの特長として……」(エラーに優れた点はありません)

また、市場調査レポートなどで競合他社について言及する場合も注意が必要です。自社製品には「特長」を使い、他社製品には「特徴」を使うことで、さりげなく自社の優位性を演出するテクニックもありますが、露骨すぎると公平性を疑われます。調査報告書のような中立的な文書では、自社・他社問わず「特徴」とするのが無難です。

履歴書・エントリーシート:自己PRでは「特長」を使うべきか?

就職活動や転職活動の書類において、「自分の性格」をどう表現するかは悩みどころです。

一般的に、「自己PR」や「長所」の欄では「特長」を使っても構いません。自分自身を商品として売り込む場面だからです。

  • 「私の特長は、初対面の人ともすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力です。」

しかし、近年では謙虚さを美徳とする日本企業の文化や、エントリーシートの設問自体が「あなたの特徴を教えてください」となっているケースが多いことから、「特徴」を使う方が多数派であり、無難です。

「特長」と書くと、「自分で自分のことを優れていると言い切る自信家」という印象を与えるリスクがゼロではありません。もし「特長」を使うなら、それに見合うだけの圧倒的な実績やエピソードが必須となります。

ビジネスメール:相手の会社や製品に言及する際のマナー

取引先へのメールで、相手の製品やサービスを褒める際には「特長」を使うと、相手への敬意や評価が伝わりやすくなります。

  • 「貴社製品の、環境負荷を最小限に抑えるという特長に深く感銘を受けました。」

逆に、相手の製品について質問したり、仕様を確認したりする段階では「特徴」を使います。

  • 「新サービスの機能的な特徴について、詳細な資料をいただけますでしょうか。」

このように、相手を持ち上げたいときは「特長」、事務的なやり取りでは「特徴」と使い分けることで、メールコミュニケーションの質を高めることができます。

現役ビジネス文書校正士のアドバイス
「新入社員の方がよくやりがちなミスに、謝罪メールでの『特長』の使用があります。
『弊社のシステムの特長により、今回のような誤作動が起きてしまいました』と書いてしまうと、『優れた点のせいでミスが起きた』という奇妙な言い訳に聞こえてしまいます。ここは『仕様上の特徴により』や『特性により』とするのが適切です。
また、自分のことを語るときは謙虚に『特徴』を使い、相手のことを褒めるときは『特長』を使う。この『謙譲と尊敬』の使い分けができるようになると、ビジネスメールの上級者と言えるでしょう。」

「特徴」ばかり使っていませんか?表現を洗練させる類語・言い換え

ここまで「迷ったら特徴」とお伝えしてきましたが、一つの文書の中で「特徴」という言葉が何度も出てくると、文章が単調になり、語彙力が乏しい印象を与えてしまいます。

状況に応じて適切な類語に言い換えることで、文章の解像度を高め、より知的な印象を与えることができます。

【ビジネス・公的】特色(とくしょく)・特質(とくしつ)・特性(とくせい)

堅いビジネス文書や論文などで使える、漢語の言い換え表現です。それぞれ微妙にニュアンスが異なります。

堅い文章で使える類語のニュアンス比較表
言葉 意味のニュアンス 使用例
特色 他と目立って違う点。
彩りや独自性が強い。
「地域ごとの特色を活かした町づくり」
「本校の教育の特色
特質 そのものが生まれつき持っている性質。
本質的な部分。
「日本文化の特質を研究する」
「この化合物の化学的特質
特性 特定の分野や機能における特有の性質。
技術的な文脈で多い。
「周波数特性を測定する」
「素材の特性を理解して加工する」

【日常・ソフト】持ち味・売り・チャームポイント

Webメディアの記事、ブログ、社内報、あるいは口頭でのプレゼンなど、少し柔らかい表現が求められる場面では、以下の言葉が効果的です。

  • 持ち味:その人や物が本来持っている良さ。「素材の持ち味」「彼独自の持ち味」
  • 売り(セールスポイント):明確なアピールポイント。「この企画の最大の売りは~」
  • チャームポイント:愛嬌のある魅力。人物紹介などで使用。「笑顔がチャームポイント」
  • 見どころ:注目すべき点。「今回のイベントの見どころ」

【人・性格】人柄・個性・性分

人の性格や性質を表す際、「特徴」ばかりでは味気ないことがあります。より人間味のある表現を選びましょう。

  • 人柄(ひとがら):その人の品格や性質。「誠実な人柄がにじみ出ている」
  • 個性(こせい):その人特有の持ち味。「社員一人ひとりの個性を尊重する」
  • 性分(しょうぶん):生まれつきの性質。どうしてもそうなってしまう気質。「心配性な性分でして」

【ネガティブ】癖(くせ)・難点・欠点

悪い意味での「特徴」を言い換える場合、より直接的な言葉を使うことで、問題の所在を明確にできます。

  • 癖(くせ):偏った傾向。「この機械には少し癖がある」
  • 難点(なんてん):非難されるべき点、困った点。「性能は良いが、価格が高いのが難点だ」
  • 欠点(けってん):不十分な点。「欠点を克服する」
  • 短所(たんしょ):劣っている点。「長所と短所は表裏一体」

現役ビジネス文書校正士のアドバイス
「同じ言葉の繰り返しを避けることは、文章のリズムを整える上で非常に重要です。これを『トートロジー(同語反復)の回避』と言います。
例えば、『この製品の特徴は静音性です。また、もう一つの特徴は省エネ設計です』と書くよりも、『この製品の最大の特長は静音性です。さらに、省エネ設計という特性も兼ね備えています』と変化をつけるだけで、文章の知的レベル(評価)がグッと上がります。
類語辞典を引く癖をつけることは、プロのライターへの第一歩ですが、ビジネスパーソンの皆様もぜひ、手元に一冊(あるいは検索ブックマーク)置いておくことをお勧めします。」

英語で「特徴」はどう伝える?ビジネス英語でのニュアンスの違い

グローバルなビジネスシーンでは、日本語の「特徴」「特長」の使い分け以上に、英単語の適切な選択が求められます。英語には「特徴」に相当する単語が多数あり、それぞれニュアンスが異なります。

Feature:最も一般的で客観的な「特徴」

Feature は、日本語の「特徴」に最も近い言葉です。製品の機能、顔立ち、地形など、目立つ部分を指します。良し悪しは含みませんが、製品カタログなどで “Key Features”(主な特徴)として使われる場合は、実質的に「売り」を指すことが多いです。

Characteristic:その人やモノ固有の「特性・特質」

Characteristic は、他と区別するための、そのもの固有の性質を指します。「Feature」よりも内面的な性質や、科学的な特性を指す場合に使われます。

Advantage / Merit / Strong point:「特長(長所)」に近い表現

明確に「特長(良い点)」と伝えたい場合は、以下の単語を使います。

  • Advantage:他より有利な点、強み。
  • Merit:価値、長所、功績。
  • Strong point:得意な点、長所。
  • Strength:強み、力。

性格を表す Character / Personality

人の性格的な特徴を指す場合は、Character(人格、性格)や Personality(個性、人柄)を使います。

▼ビジネスメールで使える英語フレーズ集

そのまま使える例文です。

  • The main feature of this product is its durability.

    (この製品の主な特徴は、その耐久性です。)
  • One of his characteristics is his attention to detail.

    (彼の特徴の一つは、細部への注意力です。)
  • What are the advantages of your service?

    (あなたのサービスの特長(強み)は何ですか?)
  • This system has a unique feature.

    (このシステムにはユニークな特徴があります。)

「特徴」に関するよくある質問(FAQ)

最後に、私が校正の現場でよく受ける質問や、多くの人が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。

Q. 「特徴的」という言葉はありますが、「特長的」とは言いますか?

A. 基本的に使いません。「特徴的」とするのが一般的です。

辞書によっては「特長的」という言葉が載っていないものも多く、パソコンで変換しても出ないことがほとんどです。「特長」は名詞として「この製品の特長」のように使うのが自然であり、形容動詞として「特長的なデザイン」とするのは違和感を与える表現です。この場合は「特徴的なデザイン」とするか、「優れたデザイン」と言い換えるのが適切です。

Q. 「特徴」をひらがなで「とくちょう」と書くのはマナー違反ですか?

A. マナー違反ではありませんが、ビジネス文書では漢字が推奨されます。

ひらがなで書くと柔らかい印象になりますが、同時に「幼い」「専門性が低い」という印象を与えるリスクもあります。特に「特徴」は常用漢字の範囲内ですので、大人のビジネス文書では漢字で書くのが基本です。あえてひらがなにするのは、子供向けの製品説明や、詩的な表現など、意図的な演出が必要な場合に限られます。

Q. 「最大の特徴」と「最大の特長」、強調したい時はどっち?

A. 最もアピールしたい強みであれば「最大の特長」が効果的です。

ただし、前述の通り「特徴」でも間違いではありません。「最大の特徴」という表現も非常によく使われます。ニュアンスとしては以下のようになります。

  • 「最大の特徴」:他と比べて一番目立つ違い。(客観的)
  • 「最大の特長」:他と比べて一番優れている強み。(主観的・PR的)

プレゼンのタイトルなどでは「最大の特長」としてインパクトを出し、本文の解説では冷静に事実を述べる、といった使い分けも可能です。

現役ビジネス文書校正士のアドバイス
「『特長的』のような、誤用ではないものの違和感を与える表現(いわゆる『座りの悪い日本語』)は、読み手の集中力を削ぐ原因になります。
読み手は無意識にスムーズな流れを求めています。そこで聞き慣れない言葉が出てくると、一瞬思考が停止してしまうのです。ビジネス文書の目的は、内容をスムーズに相手の頭に届けること。
辞書に載っているかどうかだけでなく、『一般的に使われているか』『相手が読みやすいか』という視点を持つことが、プロの配慮と言えます。」

まとめ:正しい言葉選びで、信頼されるビジネス文書を

最後までお読みいただき、ありがとうございます。「特徴」と「特長」の違いについて、明確な基準を持っていただけたでしょうか。

言葉は、あなたのビジネスパーソンとしての信頼性を映し出す鏡です。たった一文字の漢字の違いですが、そこに込められた意図や配慮は、必ず読み手に伝わります。

今日からのメール作成や資料作りで、ぜひ以下のチェックリストを活用し、自信を持って言葉を選んでください。

「特徴」vs「特長」使い分け最終チェックリスト

  • 迷ったら「特徴」を使っているか?
    (「特徴」は万能。「特長」はここぞという時だけ。)
  • 悪い点や注意点に「特長」を使っていないか?
    (「犯人の特長」「欠点という特長」は完全な誤用。)
  • 客観的な事実には「特徴」、PRしたい強みには「特長」と使い分けているか?
    (レポートは「特徴」、広告は「特長」。)
  • 「特徴」を連呼せず、適切な類語(特色、特性、持ち味など)に言い換えているか?
    (語彙のバリエーションで文章の質を上げる。)
  • 「特長的」という不自然な表現を使っていないか?
    (「特徴的」が正解。)

正しい言葉選びは、あなたの提案や報告の価値を正しく相手に届けるための第一歩です。この記事が、あなたのビジネスコミュニケーションの一助となれば幸いです。

この記事を書いた人

「まんまる堂」は、日々の生活をより豊かにするための情報を発信する総合ライフスタイルメディアです。

当編集部では、徹底したリサーチとデータ分析に基づき、読者の皆様の「知りたい」に答える記事を制作しています。特定の分野においては、その道の有資格者や実務経験者の監修・協力を得て、正確かつ信頼性の高い情報提供に努めています。

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