IncrediboxのModとして爆発的な人気を博している「Sprunki(スプランキー)」。その最大の魅力は、ポップで可愛らしい通常モードと、狂気と恐怖に満ちたホラーモード(裏モード)のデザインギャップにあります。多くのファンがこの独特な世界観に魅了され、SNS上では日々数多くのファンアートが投稿されています。
しかし、いざ自分で描こうとすると、「キャラクターの細部がどうなっているのか分からない」「ホラーモードの特徴を捉えきれない」「独特の『あの感じ』が出せない」といった悩みに直面することも多いのではないでしょうか。この記事では、現役イラストレーターの視点で、全キャラクターの詳細なデザイン特徴から、ファンアートを描くための具体的なテクニック、そして閲覧注意のホラー差分資料までを網羅的に解説します。
この記事でわかること
- 主要キャラクター19体の通常&ホラーデザインの特徴と比較
- プロが教える「Sprunkiらしく」描くための配色とデフォルメのコツ
- 二次創作を楽しむためのマナーと、映える構図のアイデア集
これからSprunkiのイラストを描き始めたい初心者の方から、よりクオリティの高い作品を目指す中級者の方まで、創作活動の頼れるガイドとしてご活用ください。
Sprunki (スプランキー) の世界観とイラスト人気の理由
Sprunkiがなぜこれほどまでに創作界隈で愛されているのか、その背景にはデザイン的な「発明」とも言える巧妙な仕掛けが存在します。ここでは、作品の概要を押さえつつ、イラストレーターの視点からその人気の秘密を紐解いていきます。
Incrediboxの人気Mod「Sprunki」とは?
Sprunkiは、フランス発の音楽ミキシングゲーム「Incredibox」のユーザー作成Mod(改造データ)として誕生しました。オリジナルのIncrediboxは、様々なビートボクサーたちにアイコンをドラッグ&ドロップして音楽を奏でるスタイリッシュなゲームですが、Sprunkiはそのシステムをベースにしつつ、全く異なるキャラクターとサウンド、そしてストーリー性を付与しています。
特に注目すべきは、単なる「着せ替え」に留まらない点です。キャラクターたちはそれぞれ固有のアニメーションを持ち、プレイヤーの操作によって表情や動きが変化します。このインタラクティブな要素が、静止画のイラストを描く際にも「どの瞬間を切り取るか」という想像力を掻き立てるのです。Mod文化が生んだ自由な発想こそが、Sprunkiの根底にあるエネルギー源と言えるでしょう。
なぜ流行?「可愛い」と「怖い」のギャップが創作意欲を刺激する
イラストレーターとしてSprunkiのデザインを分析した際、最も特筆すべき点は「極端な二面性」です。通常モードのキャラクターたちは、鮮やかな原色を基調としたポップなデザインで、海外カートゥーンのような親しみやすさがあります。線は太く、フォルムは丸みを帯びており、見る人に安心感を与えます。
しかし、特定の条件を満たすことで発動する「ホラーモード」では、そのデザインが一変します。彩度は極端に落とされ、目からは黒い液体が流れ、身体の一部が欠損あるいは変異します。この「落差」こそが、クリエイターの創作意欲を刺激する最大の要因です。「可愛いキャラが酷い目に遭う」という背徳感や、「狂気を秘めた笑顔」という深みのある表現が可能になるからです。
また、デザインが比較的シンプルであることも、二次創作のハードルを下げています。複雑な描き込みよりも、シルエットや配色、そして「表情」で魅せるタイプのデザインであるため、絵を描き始めたばかりの人でも挑戦しやすく、かつ上級者は独自のアレンジを加えやすいという、非常に懐の深い構造になっています。
現役ゲームイラストレーターのアドバイス
「Sprunkiのキャラクターを描く際、シンプルな線画こそ『バランス』が命になります。情報量が少ない分、目の位置が数ミリずれるだけで、キャラクターの印象がガラリと変わってしまうからです。コツとしては、あえて線を『脱力』させること。定規で引いたような綺麗な線よりも、少し手ブレを含んだようなラフな線の方が、Sprunki特有のゆるい世界観にマッチします。デジタルで描く場合は、手ぶれ補正を弱めに設定するか、ざらつきのあるペンツールを選ぶと良いでしょう。」
【保存版】主要キャラクターのデザイン特徴と描く際のポイント
ここからは、実際にイラストを描くための資料として、各キャラクターのデザイン詳細を解説します。Sprunkiには多数のキャラクターが登場しますが、ここでは特にファンアートで描かれることの多い主要キャラクターと個性派キャラクターに焦点を当てます。
各キャラクター解説では、通常時の特徴に加え、描く際に意識すべき「プロの視点」を盛り込みました。また、ホラーモード(裏モード)のデザインについては、グロテスクな表現が含まれるため、折りたたみ機能を使用して解説します。閲覧の際はご自身の判断で展開してください。
主要キャラクター(Beats 1〜5)のデザイン解説
物語の中心となる、基本のビートを担当するキャラクターたちです。彼らは色分けが明確で、戦隊ヒーローのような統一感と個性のバランスが取れています。
Oren (Orange): ヘッドホンの形状と、脱力した表情の描き方
基本カラー: オレンジ (#FFA500)
役割: Beat 1
デザインの特徴:
Orenは、常に大きなヘッドホンを装着し、少し眠そうな、あるいは気だるげな表情が特徴的なキャラクターです。彼の最大のポイントは「脱力感」です。眉毛はハの字に下がり、口元は半開きか、緩いカーブを描いています。
描く際のポイント:
ヘッドホンの描き方に注意しましょう。耳を完全に覆うオーバーイヤー型で、バンド部分は頭の形に沿って丸く描くのが基本ですが、少し大きめにデフォルメすることで「頭の小ささ」や「可愛らしさ」を強調できます。パーカーのフードを被っていることも多いため、首元の布のたるみや、フードの厚みを表現すると立体感が出ます。目は完全な円ではなく、少し横に潰れた楕円にすると、彼らしい「やる気のなさ」が表現できます。
Roody (Red): 特徴的な髪型と、アクティブなポーズのつけ方
基本カラー: レッド (#FF0000)
役割: Beat 2
デザインの特徴:
Roodyは、チームのリーダー的存在を感じさせる、活発でエネルギッシュなデザインが魅力です。特徴的なのはその髪型で、炎のように逆立ったスパイクヘア、あるいはバンダナでまとめられたスタイルとして描かれます。
描く際のポイント:
Roodyを描くときは、「静」よりも「動」を意識してください。棒立ちさせるのではなく、片足を上げたり、拳を突き出したりと、重心を傾けたポージングが似合います。バンダナの結び目や、服の裾が風になびいているように描くと、画面に動きが出ます。赤色は非常に強い色なので、影色には少し紫を混ぜた濃い赤を使うと、画面が単調にならずに引き締まります。
Brud (Blue): 丸みのあるシルエットと、困り眉のバランス
基本カラー: ブルー (#0000FF)
役割: Beat 3
デザインの特徴:
Brudは、少し内気で優しそうな性格がデザインに表れています。全体的に角のない、丸みを帯びたシルエットで構成されており、見ているだけで癒やされるようなフォルムをしています。眉毛は常に「困り眉」で、何かを心配しているような表情がデフォルトです。
描く際のポイント:
他のキャラクターよりも、輪郭線を太く、丸く描くことを意識しましょう。頬のラインをふっくらさせると、より彼らしさが引き立ちます。青色は冷たい印象を与えがちですが、Brudの場合は水色に近い明るい青や、少し温かみのあるパステルブルーをハイライトに入れることで、キャラクターの持つ「温厚さ」を表現できます。口元は小さく描くのがコツです。
Garnold (Green): 細長い手足の強調と、不穏な影の落とし方
基本カラー: グリーン (#008000)
役割: Beat 4
デザインの特徴:
Garnoldは、どこか掴みどころのない、ミステリアスな雰囲気を持つキャラクターです。他のキャラクターに比べて手足がひょろりと長く描かれることが多く、ポージングも独特のクネクネとした動きが特徴です。
描く際のポイント:
関節の描き方が重要です。肘や膝の関節をあえて強調したり、腕を通常よりも長く描いたりすることで、人間離れした不思議な魅力を演出できます。表情は、ニヤリと笑っているのか、無表情なのか読み取れないような「曖昧さ」を残すのがベストです。影の落とし方を工夫し、顔の半分に影を落としたり、逆光でシルエットを強調したりすると、彼の持つ「不穏さ」が際立ちます。
Sky (Cyan): 浮遊感の表現と、透明感のある塗りのコツ
基本カラー: シアン (#00FFFF)
役割: Beat 5
デザインの特徴:
Skyは、その名の通り空や雲を連想させる、爽やかで軽やかなキャラクターです。重力を感じさせない浮遊感のあるポーズや、透明感のあるパーツが特徴的です。
描く際のポイント:
髪の毛や服の端を、雲のようにふわふわとした形状で描くと良いでしょう。塗りの際は、ベタ塗りだけでなく、グラデーションを多用することをお勧めします。特に、髪の毛先に向かって色が薄くなるようにしたり、水彩風のブラシで淡く色を置いたりすることで、空気感や透明感を表現できます。足元を地面につけず、つま先立ちや空中に浮いている構図にすると、Skyらしさが全開になります。
⚠️【閲覧注意】ホラーモードのデザイン差分はこちら(タップで展開)
ここからは、Sprunkiの真骨頂である「ホラーモード(裏モード)」のデザイン解説です。血液表現、身体欠損、集合体恐怖症を刺激する表現などが含まれます。創作資料として必要な方のみご覧ください。
Oren (Horror):
通常時の眠たげな目は完全な「空洞」となり、そこから黒い液体(オイルのような質感)が流れ出ています。ヘッドホンは壊れかけ、ノイズを発しているようなエフェクトを描き足すと効果的です。口は大きく裂け、無数の鋭い歯が覗くデザインが一般的です。
Roody (Horror):
頭部の一部が欠損し、脳や骨が見えているようなショッキングなデザインになります。特徴的な赤いバンダナは血に濡れて黒ずみ、アクティブだったポーズは、苦痛に身をよじるような、あるいはゾンビのような不規則な動きへと変化します。目のハイライトを完全に消し、白目部分を赤や黒で塗りつぶすと狂気が出ます。
Brud (Horror):
丸みを帯びた優しいシルエットは崩れ、身体が溶け出したようなドロドロとした形状になります。困り眉はそのままに、目からは大量の涙(あるいは血)を流し、絶望的な表情を浮かべています。「助けて」と訴えかけているような悲壮感を漂わせるのがポイントです。
Garnold (Horror):
細長い手足がさらに異常に伸び、蜘蛛のような多脚になったり、関節がありえない方向に曲がったりします。緑色は腐敗したような彩度の低い色に変え、皮膚の質感をザラザラとしたノイズ混じりに描くと、生理的な嫌悪感を煽るデザインになります。
Sky (Horror):
爽やかな浮遊感は「吊るされている」ような不気味な浮遊感へと変わります。シアンの色味は青白く変色し、幽霊のような透け感を強調します。首元にロープのような跡を描いたり、顔色が土気色になっている表現が多く見られます。
共通の描画テクニック:
ホラーモードを描く際は、通常のペンツールではなく、インク溜まりができるブラシや、飛沫(スプラッター)ブラシを活用してください。また、全体的に彩度を落としつつ、血液の赤や目の光の赤だけを鮮やかに残すことで、視線誘導と恐怖の強調を同時に行うことができます。
個性派キャラクター(Effects & Melodies)のデザイン解説
ビート以外の要素を担当するキャラクターたちは、さらに個性的で奇抜なデザインが多く、描く人のオリジナリティが試されます。
Wenda (White): 無機質な表情と機械的なパーツの描き込み
デザインの特徴:
Wendaは、白を基調とした無機質でアンドロイドのような雰囲気を持つキャラクターです。感情を表に出さないクールな佇まいが人気です。
描く際のポイント:
肌の質感を、人間のような柔らかさではなく、陶器やプラスチックのような硬質でツルッとした質感で塗ると雰囲気が出ます。関節部分に球体関節のラインを入れたり、首元にバーコードのような模様を入れたりするアレンジも人気です。目は瞬きをしないイメージで、ハイライトを入れずにマットに仕上げると、人間離れした美しさを表現できます。
Pinki (Pink): 愛らしさと狂気の同居させる目のハイライト位置
デザインの特徴:
全身ピンクの愛らしい姿ですが、その笑顔にはどこか狂気が潜んでいます。典型的な「ヤンデレ」や「サイコパス」属性を感じさせるデザインです。
描く際のポイント:
目の描き方が全てです。通常時はキラキラとした大きな瞳を描きますが、瞳孔(黒目)のサイズを極端に小さくしたり、ハイライトの位置を左右で微妙にずらしたりすることで、「目が笑っていない」状態を作り出せます。可愛いポーズを取りつつ、手にはナイフや危険物を持たせるといった、小道具による演出も効果的です。
Mr. Fun Computer: モニターの光沢表現とドット絵風の処理
デザインの特徴:
頭部がコンピューターモニターになっているキャラクターです。画面には顔文字のようなシンプルな表情が表示されています。
描く際のポイント:
モニター画面の発光表現が鍵となります。「スクリーンレイヤー」や「加算(発光)レイヤー」を使用して、顔のパーツが光っているように見せましょう。また、モニター画面の部分だけ、あえてドット絵(ピクセルアート)風のギザギザした線で描いたり、走査線(横縞のノイズ)を薄くオーバーレイで乗せたりすると、レトロPCのような質感をリアルに再現できます。
現役ゲームイラストレーターのアドバイス
「キャラクターを描く際、『シルエット』を常に意識しましょう。作業の途中でレイヤーを全て黒で塗りつぶした時、その影だけで『誰を描いているか』が判別できるのが理想的なキャラクターデザインです。Orenならヘッドホンの突起、Roodyなら髪のツンツン具合など、そのキャラを象徴するパーツを、実際よりも少し大げさに強調してデフォルメするのが、プロっぽいファンアートに仕上げる極意です。」
プロ直伝!Sprunkiファンアートを「それっぽく」仕上げる3つのコツ
キャラクターの形は描けたけれど、何かが足りない。公式のような雰囲気が出ない。そんな時に役立つ、プロの現場でも使われている具体的なテクニックを紹介します。これらを意識するだけで、イラストのクオリティが一段階アップします。
独特な「目」の描き方と表情のバリエーション
Sprunkiのキャラクターにおいて、目は感情を伝える最も重要なパーツです。彼らの目は、リアルな人間の目とは異なり、記号的に簡略化されていますが、その分、わずかな変化で大きな感情の振れ幅を表現できます。
白目と黒目のバランス:
基本的には、白目の余白を大きく取り、黒目(瞳孔)を小さく描くのが「Sprunkiらしさ」の基本です。黒目を大きくしすぎると、可愛くなりすぎてしまい、特有の「不気味さ」や「シュールさ」が薄れてしまいます。黒目を点のように小さく描くと「驚き」や「狂気」を、黒目を縦長に描くと「動物的な野生味」を表現できます。
「虚無感」と「狂気」の描き分け:
Sprunki特有の「虚無感」を出したい時は、目にハイライト(光)を入れず、焦点を合わせないように描きます。左右の視線を微妙にずらすのもテクニックの一つです。逆に「狂気」を出したい時は、瞳孔の周りに細い線を集中させたり、目の周りに隈(くま)のような暗い影を落としたりすることで、精神的な不安定さを演出できます。
「映える」配色のルール:公式カラーパレットの活用
色はキャラクターのアイデンティティそのものです。自分の感覚で色を選ぶのも良いですが、まずは公式に近い色味をベースにすることで、誰が見ても「あのキャラだ!」と分かるイラストになります。以下に、主要キャラを描く際の推奨カラーコードをまとめました。
| キャラクター | メインカラー (HEX) | 影色・アクセント (HEX) | 色の特徴と補足 |
|---|---|---|---|
| Oren | #FF9F43 (オレンジ) | #D35400 (焦げ茶) | 彩度を少し落としたマットなオレンジ。影は赤茶色で温かみを。 |
| Roody | #EE5253 (レッド) | #B33939 (深紅) | 蛍光色になりすぎない、少し朱色がかった赤。影は紫寄りに。 |
| Brud | #54A0FF (ブルー) | #2E86DE (濃紺) | 空色に近い明るい青。影色とのコントラストを弱めて柔らかく。 |
| Garnold | #10AC84 (グリーン) | #006266 (深緑) | 植物のような濃い緑。影を黒に近づけると不気味さが増す。 |
| Sky | #48DBFB (シアン) | #0ABDE3 (水色) | 発光しているような高彩度の水色。影は薄く入れる程度でOK。 |
影色を選ぶ際は、メインカラーの輝度をただ下げる(黒を混ぜる)のではなく、色相環で隣り合う色や補色を少し混ぜることで、絵画的な深みが出ます。例えば、オレンジの影に少し青を混ぜて濁らせると、リアルな影の色になります。
デジタルイラストで「ホラー演出」を加える加工テクニック
Sprunkiのファンアートにおいて、仕上げの「加工」は魔法のような効果を発揮します。特にホラーテイストの作品では、綺麗な線画や塗りよりも、最後の画面処理が雰囲気を決定づけます。
乗算レイヤーによる不穏な影:
イラスト全体の上に新規レイヤーを作成し、描画モードを「乗算」にします。薄い紫や暗い青で、画面の四隅やキャラクターの足元を塗りつぶしましょう(ビネット効果)。これにより、視線が画面中央のキャラクターに誘導されると同時に、閉塞感や暗闇の恐怖を演出できます。
ノイズフィルターと色収差(RGBずらし):
アナログテレビの砂嵐のような「ノイズ」を加えることで、映像記録のようなリアリティと不気味さが生まれます。また、「色収差(RGBずらし)」という効果を使うと、輪郭線が赤や青に滲んで見え、精神的な不安定さやグリッチ(バグ)感を表現するのに最適です。
【サンプル】クリスタ/アイビスペイントでの加工手順
CLIP STUDIO PAINT (クリスタ) の場合:
1. 全てのレイヤーを統合したコピーを作成。
2. [フィルター]メニュー → [効果] → [ノイズ]を選択し、数値を10〜15程度に設定。
3. さらに別の統合コピーレイヤーを作り、[フィルター] → [変形] → [色収差]で数値を調整。
ibisPaint (アイビス) の場合:
1. [フィルター]ツールを選択。
2. [アート]カテゴリ内の[ノイズ]を選び、強さを調整。
3. [移動変形]カテゴリ内の[色収差(移動)]を選び、赤と青のズレ幅を数ピクセル設定する。
現役ゲームイラストレーターのアドバイス
「ホラー表現における最大のコツは、『見せない』ことです。グロテスクな部分を詳細に描くのも一つの手ですが、あえて黒い影で塗りつぶしてシルエットだけにしたり、逆光で顔の表情を見えなくしたりすることで、見る人の想像力を刺激し、より深い恐怖を与えることができます。すべてを描き切らず、余白を残す勇気を持ちましょう。」
創作のヒントに!ファンアートの構図アイデアと参考資料
「描きたいキャラは決まったけど、どんなポーズにすればいいか分からない」という方のために、Sprunkiの魅力を引き出す構図のアイデアを提案します。
集合絵の配置テクニック:身長差とポーズの組み合わせ
複数のキャラクターを一枚の絵に収める場合、単に横一列に並べるだけでは証明写真のようになってしまいます。ここで意識したいのが「三角形の構図」です。
例えば、中央にリーダー格のRoodyを配置し、その両脇少し後ろにOrenとBrud、さらに後ろにGarnoldとSkyを配置することで、画面に奥行きと安定感が生まれます。また、Garnoldのような高身長キャラは猫背にさせたり、小柄なキャラは手前に配置して大きく見せたりと、身長差や遠近感を強調することで、キャラクター同士の関係性も表現できます。
「もしも」の世界を描く:衣装アレンジや擬人化のアイデア
公式のデザインをそのまま描くのも良いですが、二次創作ならではの「IF(もしも)」を楽しむのもおすすめです。
- 現代服アレンジ: いつもの衣装を、パーカーやストリートファッション、制服などに着せ替えてみる。
- 職業パロディ: 医者、警察官、カフェ店員など、キャラクターの性格に合いそうな職業の制服を着せる。
- 擬人化(Humanization): 元々人間型のキャラが多いですが、Mr. Fun Computerのような非人間キャラを、デザイン要素を残しつつ完全な人間にアレンジするのも人気のジャンルです。
背景はどうする?ゲーム画面風やグリッチノイズの活用
背景を描くのが苦手な場合は、無理に風景を描く必要はありません。Sprunkiはデジタルな世界観の作品なので、以下のようなシンプルな背景でも十分に映えます。
- 単色+ノイズ: キャラクターのイメージカラーで塗りつぶし、上からザラザラしたテクスチャを重ねる。
- ゲームUI風: Incrediboxのゲーム画面を模した枠や、アイコンを配置して、プレイ中のワンシーンのように見せる。
- グリッチ背景: 黒背景に、ビビッドな緑やピンクで幾何学模様やエラーメッセージのような文字を散りばめる。
現役ゲームイラストレーターのアドバイス
「二次創作において最も大切なのは、公式デザインへのリスペクトを持ちつつ、『自分らしさ』をミックスさせるバランス感覚です。例えば、自分の得意な塗り方が水彩風なら、サイバーなSprunkiをあえてアナログ水彩タッチで描いてみる。そうすることで、他の誰とも違う、あなただけのユニークな作品が生まれます。模写から始めて、徐々に自分の手癖を解放していきましょう。」
投稿前にチェック!Sprunki二次創作のマナーと注意点
楽しく描いた作品をSNSで公開する前に、トラブルを避け、コミュニティ全体で楽しむための最低限のマナーを確認しておきましょう。
公式ガイドラインとMod文化へのリスペクト
SprunkiはIncrediboxのMod(二次的著作物)です。大元のIncredibox公式、そしてSprunki Modの開発者たちの権利を侵害しないよう注意が必要です。基本的には「非営利目的のファン活動」の範囲内で楽しむことが鉄則です。自作のイラストを使ったグッズ販売などは、公式のガイドラインをよく確認し、慎重に行動しましょう。
ホラー・グロ画像のゾーニング(ワンクッション)の重要性
Sprunkiのホラーモードのイラストは、人によっては強いショックや不快感を与える可能性があります。特に、血液表現、欠損、集合体恐怖症的な要素を含むイラストを投稿する際は、以下の配慮が求められます。
- SNSでの設定: Twitter(X)であれば、メディア設定で「センシティブな内容を含む」にチェックを入れる。
- ワンクッション: 画像の1枚目に「閲覧注意(Warning/Gore)」と書かれたクッション画像を置き、2枚目以降に本番のイラストを配置する。
- 検索避け: 一般的なファンが見るタグと、ホラー好きが見るタグ(例: #SprunkiHorror など)を使い分ける、あるいは検索に引っかかりにくい伏せ字を使うなどの配慮をする。
AI生成イラストに関するコミュニティのスタンス
現在、イラストコミュニティでは生成AIの使用に関して様々な議論があります。Sprunkiのファンダムにおいても、AI生成物を「自筆のファンアート」として投稿することは、トラブルの元になる場合があります。AIを使用している場合はその旨を明記する、あるいはAI禁止のタグを使用しないなど、プラットフォームやコミュニティの空気を読み、透明性を持って活動することが推奨されます。
よくある質問 (FAQ)
最後に、Sprunkiのイラストを描く際によくある疑問に、Q&A形式で端的に答えます。
Q. 公式のキャラクター画像素材はどこで手に入る?
A. ゲーム内のギャラリーや、有志が運営しているWikiなどでキャラクターのスプライト(立ち絵)を確認することができます。ただし、それらの画像をそのまま加工して自分の作品として発表するのはNGです。あくまで「資料」として参照し、自分の手で描き起こしましょう。
Q. スマホでSprunkiを描くのにおすすめの無料アプリは?
A. 「アイビスペイント (ibisPaint X)」が圧倒的におすすめです。スマホでの操作に最適化されており、無料で使えるブラシや素材が豊富です。特に、ホラー加工に使える「ノイズフィルター」や「手ぶれ補正」機能が優秀で、初心者でもプロ並みの加工が可能です。
現役ゲームイラストレーターのアドバイス
「最初は指で描いても構いませんが、100円ショップで売っているような安価なスタイラスペンでも良いので、ペンを使うと描画の精度が劇的に上がります。ツールに慣れるまでは、レイヤー機能を覚えること(線画と色塗りを別の層に分けること)から始めましょう。これだけで修正が格段に楽になります。」
Q. 自分の描いたイラストをアイコンにしてもいい?
A. 自分で描いたイラストを自分のSNSアイコンにするのは、基本的には問題ありません。むしろ、Sprunki愛をアピールする良い方法です。ただし、他人が描いたファンアートを無断でアイコンにするのはマナー違反ですので絶対にやめましょう。
まとめ:Sprunkiイラストであなたの世界観を表現しよう
Sprunkiは、そのポップさとホラー要素のギャップにより、描き手の想像力を無限に広げてくれるデザインの宝庫です。「絵を描く」という行為を通じて、ゲームをプレイするだけでは味わえない、より深いキャラクターへの理解や愛着が生まれるはずです。
上手く描こうと気負う必要はありません。まずは、あなたの好きなキャラクター1体を、あなたなりの解釈で描いてみてください。その一本の線が、Sprunkiのコミュニティをさらに盛り上げる大切な作品になります。
記事の要点チェックリスト
- [ ] キャラクターの通常モードとホラーモードのデザイン差分を確認しましたか?
- [ ] 「目」のハイライトや「シルエット」の特徴を捉えて描きましたか?
- [ ] 影色に補色を混ぜたり、ホラー加工で雰囲気を出すテクニックを試しましたか?
- [ ] ホラー要素を含むイラストを投稿する際、閲覧注意の配慮(ワンクッション)を行いましたか?
さあ、ペンを持って、魅力的で少し不気味なSprunkiの世界を描き出しましょう!
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