Salesforceへのログインは、利用する環境(本番環境・Sandbox)や製品(Marketing Cloud・Pardot等)によって入り口となるURLが明確に異なります。正しい入り口を知らなければ、どれだけ正しいIDとパスワードを入力してもシステムにはじかれてしまいます。
この記事では、現役のSalesforce認定コンサルタントである筆者が、製品ごとの正しいログインページ情報と、ログインできない場合に想定されるエラー原因別の具体的な対処法を徹底解説します。月曜日の朝など、業務開始直前にログインできず焦っている方のために、最短ルートで解決へ導くための情報を網羅しました。
この記事でわかること
- 【ブックマーク推奨】全Salesforce製品・環境別のログインURL識別情報
- パスワード忘れ・ロック・MFAなど、エラー原因別の詳細な解決手順
- 専門家が教える「ログインできない時」にまず確認すべき3つのチェックポイント
【即解決】Salesforce製品・環境別ログインURL一覧
Salesforceにログインできない最大の原因の一つは、実は「入り口(URL)の間違い」です。特に、本番環境とテスト環境(Sandbox)、あるいはCore製品(Sales Cloudなど)とMarketing Cloudでは、アクセスすべきドメインが異なります。ここでは、ペルソナであるあなたが今すぐ業務を開始できるよう、主要な製品および環境ごとのログイン先情報を整理して提示します。
まず大前提として、ご自身がアクセスしようとしている環境が「本番」なのか「テスト(Sandbox)」なのか、あるいは「専用のカスタムドメイン(My Domain)」を使用しているかを再確認してください。ブラウザのお気に入り(ブックマーク)が無効になっている場合や、社内ポータルのリンクが古いままになっているケースも散見されます。以下のリストを参照し、正しいアドレスへアクセスしているかを確認することから始めましょう。
Sales Cloud / Service Cloud(Core製品)のログイン
Salesforceの基幹製品であるSales CloudやService Cloud(いわゆるCore製品)を利用する場合、ログイン先は大きく分けて「本番環境」と「Sandbox(テスト環境)」の2種類が存在します。これらは見た目が非常に似ていますが、システム的には完全に別物として扱われます。
以下の表に、それぞれの環境に対応する標準的なドメイン情報をまとめました。ブラウザのアドレスバーを確認し、意図した環境にアクセスできているかチェックしてください。
▼ クリックして環境別ログインURLリストを表示
| 環境の種類 | 標準ログインURLドメイン | 用途・特徴 |
|---|---|---|
| 本番環境 | login.salesforce.com | 実際の業務データが格納されているメイン環境です。日々の業務で利用するのは通常こちらになります。 |
| Sandbox (テスト環境) | test.salesforce.com | 開発やテスト、トレーニング用に用意された環境です。URLに「test」が含まれているのが特徴です。 |
| カスタムドメイン (My Domain) | [会社名].my.salesforce.com | 企業ごとに設定された専用の入り口です。SSO(シングルサインオン)を利用する場合、こちらからのアクセスが必須となることが多いです。 |
特に注意が必要なのが「カスタムドメイン(My Domain)」です。多くの企業ではセキュリティ強化のために「私のドメイン」機能を有効化しており、companyname.my.salesforce.com のような独自のURLを設定しています。システム管理者から「こちらのURLからログインしてください」と指定されている場合は、標準の login.salesforce.com ではなく、指定された専用URLを使用する必要があります。特にSAML認証などを用いたシングルサインオン(SSO)を導入している企業では、専用URL以外からのログインをブロックしているケースがあるため注意が必要です。
Marketing Cloud (旧 ExactTarget) のログイン
Marketing Cloud(旧 ExactTarget)は、Sales Cloudとは異なるプラットフォーム基盤で動作しているため、ログインURLも全く異なります。Sales CloudのIDとパスワードをMarketing Cloudのログイン画面に入力しても、認証は通りません。逆もまた然りです。
Marketing Cloudへのログインは、通常 mc.exacttarget.com というドメインを経由します。ブラウザのアドレスバーにこの文字列が表示されているか確認してください。また、Marketing Cloudにも「MFA(多要素認証)」が導入されていますが、Sales Cloudの設定とは独立して管理されることが一般的です。もしMarketing Cloudのアカウント情報を忘れてしまった場合は、Sales Cloudのシステム管理者ではなく、Marketing Cloud専任の管理者に問い合わせる必要がある点も覚えておきましょう。
Account Engagement (旧 Pardot) のログイン
Account Engagement(旧 Pardot)のログイン方法は、近年のアップデートにより大きく変更されました。以前はPardot専用のログイン画面が存在しましたが、現在はSalesforceのログイン情報(Salesforce ID)を使用してログインする「Salesforce SSO」が標準となっています。
基本的には、pi.pardot.com へアクセスした際も「Salesforceでログイン」というオプションを選択し、Sales Cloudと同じ login.salesforce.com またはカスタムドメイン経由で認証を行います。したがって、Account Engagementにログインできない場合は、まずSales Cloud自体にログインできるかを確認することが解決の近道となります。Sales Cloudに入れない状態であれば、当然Account Engagementにも入ることはできません。
Tableau / Slack などの関連製品ログイン
SalesforceファミリーであるTableauやSlackも、それぞれ独立したログイン入り口を持っていますが、企業によってはSalesforce IDによる統合認証(SSO)を設定している場合があります。
Tableau Online(Tableau Cloud)の場合、online.tableau.com が入り口となりますが、ログイン画面で「Salesforceでサインイン」を選択することで、Sales Cloudの認証情報を利用できるケースが増えています。Slackに関しても同様で、ワークスペースごとのURL(workspace.slack.com)からアクセスしますが、背後でSalesforceの認証基盤と連携していることがあります。これらの製品でログインエラーが発生した場合、単独のパスワードエラーなのか、連携元のSalesforceアカウントに問題があるのかを切り分けることが重要です。
Salesforce モバイルアプリでのログイン手順
スマートフォンやタブレットからSalesforceモバイルアプリを利用する場合、PCブラウザとは異なり、アプリ起動後の初期設定で「接続先」を正しく選択する必要があります。アプリをインストールした直後のデフォルト設定は「本番環境(login.salesforce.com)」になっています。
もしSandbox環境にログインしたい場合や、会社のカスタムドメインを使用する必要がある場合は、ログイン画面右上の歯車アイコンやメニューから「接続先の変更」を行う必要があります。ここで「新しい接続を追加」を選び、自社のカスタムドメインを入力しないと、SSOが機能せずにログインエラーとなる事例が多発しています。モバイルアプリで「ユーザー名またはパスワードが違います」と出る場合、IDの入力ミスよりも、この接続先設定(サーバー設定)が間違っている可能性を疑ってください。
現役Salesforce認定コンサルタントのアドバイス
「『パスワードは絶対合っているのに、なぜか弾かれるんです!』というヘルプデスクへの問い合わせの約3割は、実はSandbox(テスト環境)のURLに本番環境のIDを入力している、あるいはその逆のパターンです。特に金曜日に検証作業をして、月曜日に本番作業をする際に、ブラウザの予測変換でうっかりtest.salesforce.comを選んでしまっているケースが非常に多いです。プロでもやりがちなミスですので、まずはアドレスバーを指差し確認してみてください。」
ログインできない!エラーメッセージから原因を特定するトラブルシューティング
ログインできない状況は、業務の遅延に直結するため非常にストレスがかかるものです。しかし、画面に表示されるエラーメッセージには、必ず解決へのヒントが隠されています。焦る気持ちを抑えて、表示されているメッセージの内容を正確に読み取ることが、早期解決の鍵となります。
ここでは、Salesforceのログイン画面で頻出するエラーメッセージごとに、その原因と具体的な対処フローを解説します。ご自身の画面に出ているメッセージと照らし合わせながら読み進めてください。
「ログイン情報に誤りがあります」と表示される場合
最も頻繁に目にするのがこのメッセージです。セキュリティ上の理由から、IDが間違っているのかパスワードが間違っているのかを特定させないために、あえて曖昧な表現になっていますが、原因の9割は単純な入力ミスです。
まず疑うべきは「パスワードの入力ミス」です。以下のポイントを一つずつ確認してください。
- Caps Lockキーの状態: キーボードのCaps Lockがオンになっており、大文字と小文字が逆に入力されていませんか?
- 全角・半角の混在: パスワードの一部に全角文字が混じっていませんか?特に記号(@や!など)を入力する際に日本語入力モードになっているミスが多発します。
- 前後のスペース: コピー&ペーストでパスワードを入力した場合、末尾に見えない半角スペースが含まれてしまっていることがあります。一度メモ帳などに貼り付けて確認することをお勧めします。
次に「ユーザー名」の確認です。Salesforceのユーザー名はメールアドレス形式(例: name@company.com)であることが多いですが、必ずしも実際のメールアドレスと一致しているとは限りません。Sandbox環境では name@company.com.dev のように末尾にサフィックスが付くことが一般的です。同僚に自分のユーザープロファイルを確認してもらうか、過去の「Salesforceへようこそ」という件名のメールを探して、正しいユーザー名を確認してください。
「パスワードの有効期限が切れています」と表示される場合
企業のセキュリティポリシーにより、90日や180日ごとにパスワードの変更を求められる設定になっている場合、このメッセージが表示されます。これはエラーではなく、システム仕様による正規の動作です。
この画面が表示された場合は、以下の手順で新しいパスワードを設定してください。
- 現在のパスワード(今まで使っていたもの)を入力する。
- 新しいパスワードを2回入力する。
- 「保存」をクリックする。
ここで注意が必要なのが「過去のパスワードとの重複ルール」です。Salesforceの標準設定では、過去3回〜5回に使用したパスワードと同じものは再設定できないようになっています。「新しいパスワードを入力したのにエラーになる」という場合は、直近で使用したパスワードと似すぎているか、完全に同じものを指定している可能性があります。全く新しいパターンで設定を試みてください。
「アカウントがロックされています」等の制限メッセージ
「ログインの試行回数が多すぎるため、アカウントがロックされました」といったメッセージが表示される場合、これは不正アクセス防止機能が作動したことを意味します。通常、5回から10回程度連続してパスワードを間違えると、アカウントが一時的にロックされます。
このロック状態には2種類の解除パターンがあります。
- 時間経過による自動解除: セキュリティ設定によりますが、15分〜60分程度待機すれば自動的にロックが解除され、再試行が可能になる場合があります。
- システム管理者による手動解除: 企業の設定で「永続ロック」となっている場合、どれだけ待っても解除されません。この場合は速やかに社内のシステム管理者に連絡し、ユーザー画面から「ロック解除」ボタンを押してもらう必要があります。
焦って何度も入力するとロック期間が延長されることもあるため、このメッセージが出たら一旦入力を止め、管理者に連絡するのが最も確実な対処法です。
画面が真っ白になる、または読み込みが終わらない場合
IDやパスワードの問題ではなく、ブラウザやネットワークの問題でログイン画面自体が正しく表示されないケースです。「ログインボタンを押した後、画面が真っ白になる」「読み込み中のグルグルマークが消えない」といった症状がこれに該当します。
この場合、まず試すべきは「ブラウザのキャッシュクリアとCookieの削除」です。ブラウザ内に保存された古い一時ファイルが、新しいSalesforceの画面表示と競合して不具合を起こしている可能性があります。ChromeやEdgeの設定メニューから「閲覧履歴データの削除」を行い、キャッシュされた画像とファイルを削除してみてください。
それでも改善しない場合は、Salesforce自体のシステム障害(サービスダウン)の可能性もゼロではありません。status.salesforce.com (Salesforce Trustサイト)を確認し、自社のインスタンス(AP01, AP02など)で障害が発生していないかチェックしてください。もし障害発生中であれば、ユーザー側でできることは復旧を待つことだけになります。
現役Salesforce認定コンサルタントのアドバイス
「管理者に問い合わせる前に、ぜひ試していただきたいのがブラウザの『シークレットモード(プライベートブラウジング)』でのログインです。これでログインできる場合、原因は十中八九ブラウザのキャッシュや拡張機能にあります。シークレットモードは拡張機能やキャッシュの影響を受けないため、問題の切り分けに最強のツールです。これで入れるなら、普段のブラウザのキャッシュをクリアすれば直ります。」
必須化された「多要素認証 (MFA)」でログインできない場合の対処法
Salesforceでは現在、セキュリティ強化のために多要素認証(MFA)の利用が必須化されています。これにより、IDとパスワードだけでなく、スマートフォンアプリ等による「第二の認証」が必要となりました。セキュリティは向上しましたが、これに伴うログイン不可トラブルも急増しています。特にスマートフォンの機種変更や紛失時のトラブルが目立ちます。
Salesforce Authenticator の通知が届かない時の確認事項
標準の認証アプリである「Salesforce Authenticator」を使用している場合、ログイン時にスマホへプッシュ通知が届き、「承認」をタップすることでログインが完了します。しかし、この通知が届かないことがあります。
まず確認すべきは、スマホのネットワーク状況です。機内モードになっていないか、Wi-Fiやモバイル通信が安定しているかを確認してください。通信環境に問題がない場合、アプリを開いて画面を下にスワイプし、手動で更新をかけてみてください。
それでも通知が来ない場合は、アプリ上に表示されている「現在のTOTPコード(6桁の数字)」を使って認証することも可能です。PCのログイン画面で「別の検証方法を選択」リンクをクリックし、「確認コードを使用」を選んで、アプリに表示されている数字を入力してみてください。プッシュ通知が遅延していても、コード認証なら即座に通るケースがよくあります。
スマホの機種変更・紛失で認証できなくなった場合
「スマホを新しいiPhoneに変えたら、Salesforceに入れなくなった」という相談は後を絶ちません。MFAの設定は端末(アプリ)に紐付いているため、バックアップからの復元を行っていない場合、新しいスマホのアプリは「空っぽ」の状態です。
旧端末が手元にあり、Wi-Fiで通信できる場合は、旧端末で承認を行い、ログイン後に設定画面から「高度なユーザーの詳細」へ進み、新しい端末を登録し直すことができます。
旧端末が手元にない、または初期化してしまった場合は、自力での解決は不可能です。社内のシステム管理者に連絡し、「MFA設定の切断(リセット)」を依頼してください。管理者が管理画面であなたのユーザー設定から「アプリケーション登録: 切断」をクリックすることで、次回のログイン時に再度QRコードの読み取り画面が表示され、新しいスマホを登録できるようになります。
毎回MFAを求められるのが面倒な場合の対処(「場所」の信頼設定)
「自宅やカフェなど、毎回違う場所で仕事をするたびにスマホを取り出すのが面倒」と感じる方もいるかもしれません。Salesforce Authenticatorには、特定の場所を「信頼できる場所」として登録し、自動承認させる機能があります。
自宅やオフィスなど安全な場所にいる時に、スマホアプリの通知で「常にこの場所から承認する」というオプションをオンにしてください。GPS情報を利用して、その場所にいる間はアプリを開かなくても自動的にログインが承認されるようになります。ただし、セキュリティの観点から、カフェや公共の場所ではこの設定を行わないよう強く推奨します。
現役Salesforce認定コンサルタントのアドバイス
「MFAトラブルを未然に防ぐために最も重要なのは、Salesforce Authenticatorの『バックアップ設定』を有効にしておくことです。電話番号とメールアドレスを紐付けておけば、機種変更をしてもクラウドから設定を復元でき、管理者にリセット依頼をする手間が省けます。まだ設定していない方は、ログインできている今のうちにアプリの設定メニューからバックアップをオンにしてください。」
【管理者向け】ユーザーのログイン履歴確認とセキュリティ設定
ここまではユーザー視点での対処法を解説しましたが、トラブルを解決する立場であるシステム管理者にとっても、ログイン周りの仕様理解は必須です。ユーザーから「入れない」と連絡が来た際、管理者が確認すべき情報と設定について解説します。
ユーザーごとのログイン履歴の確認方法(成功・失敗のログ)
管理者が最初に行うべきは、該当ユーザーの「ログイン履歴」を確認することです。Salesforceの設定画面から対象のユーザー詳細ページを開き、下部にある「ログイン履歴」関連リストを参照してください。
ここには、いつ、どのIPアドレスから、どのような方法でログインを試み、その結果どうなったかが記録されています。特に重要なのは「状況(Status)」カラムです。
▼ チャート:主なログイン履歴のステータスコード解説表
| ステータス表示 | 意味と原因 | 管理者の対応アクション |
|---|---|---|
| Success | ログイン成功 | 正常にログインできています。ユーザーの勘違いか、画面遷移後の問題です。 |
| Invalid Password | パスワード間違い | ユーザーにパスワードの再入力を促すか、パスワードリセットを実行してください。 |
| Restricted IP | IP制限によるブロック | プロファイルや組織設定で許可されていないIPアドレス(自宅やカフェ等)からのアクセスです。VPN利用を促すか、IP範囲を見直してください。 |
| Failed: Computer activation required | デバイス認証未完了 | 新しいブラウザや端末からのアクセスです。本人確認コードがメールで届いているはずなので、それを入力するよう伝えてください。 |
「私のドメイン (My Domain)」の設定とログインポリシー
「私のドメイン」設定の「ログインポリシー」セクションを確認してください。「https://login.salesforce.com からのログインを防止」というチェックボックスがオンになっている場合、ユーザーは必ずカスタムドメインのURLからアクセスしなければなりません。汎用的なログイン画面からは弾かれてしまいます。
ユーザーに案内する際は、「Googleで検索して出てきたログイン画面ではなく、必ず社内ポータルに記載されている専用URLから入ってください」と徹底させる必要があります。
ログインIPアドレスの制限と許可設定
セキュリティポリシーの厳しい企業では、プロファイルごとに「ログインIPアドレスの制限」を設定している場合があります。これは、会社のグローバルIPアドレス以外からのアクセスを一切遮断する強力な機能です。
リモートワークなどで自宅からアクセスさせたい場合、VPNを経由して会社のIPからアクセスさせるか、あるいはプロファイルのIP制限範囲に自宅のIPを追加する(動的IPの場合は非推奨)等の対策が必要です。ユーザーが「自宅からだけ入れない」と言う場合は、ほぼ間違いなくこのIP制限が原因です。
パスワードポリシー(有効期限、文字数)の設定変更
「パスワードの有効期限が頻繁に切れて業務に支障が出る」という声が多い場合、管理者はパスワードポリシーの緩和を検討することも可能です。「設定」>「セキュリティのコントロール」>「パスワードポリシー」から、有効期限を「無期限」にしたり、90日から1年に延長したりすることができます。
ただし、MFAが導入されているとはいえ、パスワードの強度を下げることはリスクを伴います。セキュリティチームと協議の上、利便性と安全性のバランスを考慮して設定を変更してください。
Salesforceログインに関するよくある質問 (FAQ)
最後に、Salesforceのログインに関して、現場のユーザーや新人管理者から頻繁に寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。細かい疑問を解消し、スムーズな業務遂行に役立ててください。
Q. パスワードを忘れた場合、自分でリセットできますか?
はい、基本的には可能です。ログイン画面にある「パスワードをお忘れですか?」というリンクをクリックし、自分のユーザー名(メールアドレス形式)を入力してください。登録されているメールアドレス宛に、パスワードリセット用のリンクが送信されます。
ただし、SSO(シングルサインオン)を利用している企業の場合、Salesforce側のパスワードリセット機能が無効化されていることがあります。その場合は、社内のID管理システム(Active Directory等)側でパスワード変更を行う必要があります。リセットメールが届かない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
Q. 自宅や社外からログインできないのはなぜですか?
会社がセキュリティ対策として「IPアドレス制限」をかけている可能性が高いです。Salesforceは、許可されたネットワーク(社内LANなど)以外からのアクセスをブロックする機能を持っています。
この場合、個人の判断で設定を変更することはできません。会社のVPN(仮想プライベートネットワーク)に接続してからアクセスするか、上長や管理者に「社外からのアクセス申請」を行い、一時的に制限を解除してもらう等の手続きが必要になります。
現役Salesforce認定コンサルタントのアドバイス
「IP制限の仕組みは、『家の鍵』に例えるとわかりやすいです。会社という『家』の中にSalesforceという金庫があります。VPNを使うというのは、どこでもドアを使って一度家の中に入ってから金庫を開けるようなものです。VPNを通さずに直接アクセスしようとするのは、壁の外から金庫を開けようとする行為なので、セキュリティ上ブロックされるのです。」
Q. 「セッションがタイムアウトしました」と頻繁に出る場合の対策は?
Salesforceは、一定時間操作がないと自動的にログアウトされる「セッションタイムアウト」機能があります。標準では2時間に設定されていることが多いですが、企業によっては15分や30分と短く設定されていることもあります。
頻繁にタイムアウトして入力中のデータが消えてしまうのが困る場合は、ブラウザの別タブでSalesforceの画面を開き、定期的に再読み込み(F5キー)を行うか、管理者にお願いしてタイムアウト時間を延長(例えば4時間や8時間など)してもらうよう相談してみてください。
まとめ:正しい入り口と対処法を知ればログインは怖くない
Salesforceへのログインは、業務を開始するための第一歩です。しかし、環境の違いやセキュリティ設定の高度化により、意外な落とし穴が多いのも事実です。今回解説した通り、ログインできない原因の多くは「URLの間違い」「パスワード入力のケアレスミス」「MFAの設定不備」のいずれかに分類されます。
最後に、スムーズな業務開始のために、今日から実践できるチェックリストをまとめました。
ログイン成功のためのクイックチェックリスト
- [ ] URLは正しいか?(本番は
login、Sandboxはtest、または社内専用ドメインか) - [ ] 入力モードは適切か?(Caps Lockオフ、半角英数モードになっているか)
- [ ] MFAの準備はできているか?(スマホが手元にあり、Authenticatorアプリが起動するか)
- [ ] ブラウザはクリーンか?(キャッシュクリアやシークレットモードを試したか)
もしこれらのチェックを行っても解決しない場合は、迷わず社内のシステム管理者に連絡してください。その際、「ログインできません」とだけ伝えるのではなく、「〇〇というエラーメッセージが出ています」「シークレットモードでもダメでした」と具体的に伝えることで、管理者の対応も劇的に早くなります。
現役Salesforce認定コンサルタントのアドバイス
「ログインできない時間は、会社にとってもあなたにとっても損失です。今回ご紹介した知識を武器に、トラブルを自己解決できる『Salesforceに強いユーザー』になっていただければ幸いです。まずは、ご自身のスマホのAuthenticatorアプリでバックアップ設定がオンになっているか、今すぐ確認してみてくださいね。」
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