Salesforce(セールスフォース)へのログインは、利用している製品(Sales Cloud、Marketing Cloudなど)やアクセスする環境(本番環境、Sandbox)によって、アクセスすべきURLが明確に異なります。「いつもの画面が表示されない」「パスワードは合っているはずなのにログインできない」といったトラブルは、業務開始直前の貴重な時間を奪う大きなストレス要因となります。
この記事では、全Salesforce製品の正しいログインページURLを網羅的に整理するとともに、ログインできない場合に想定される原因と具体的な対処手順(パスワード忘れ、アカウントロック、MFAトラブル等)を、認定コンサルタントの視点で徹底解説します。単なるリンク集にとどまらず、システム管理者が不在の場合でも自力で解決に近づけるよう、エラーメッセージごとの詳細なフローチャートや、機種変更時の多要素認証(MFA)再設定手順までを網羅しています。
この記事でわかること
- Sales Cloud・Marketing Cloud・Sandboxなど、製品別・環境別の正しいログインURL一覧
- 「パスワードを忘れた」「ロックされた」等のエラーメッセージ別トラブルシューティング
- スマートフォン機種変更時のMFA(多要素認証)再設定や接続エラーの完全解決策
焦る気持ちを抑えて、まずはご自身がアクセスすべき正しいURLを確認することから始めましょう。この記事をブックマークしておけば、将来的なログイン関連のトラブルにも即座に対応可能です。
【即アクセス】Salesforce製品別・環境別ログインURL一覧
Salesforceにログインできない最大の原因の一つは、「誤ったURLにアクセスしていること」です。特に、Sales Cloud(CRM)とMarketing Cloudではログインシステムが全く異なりますし、本番環境とテスト環境(Sandbox)でも入口が分かれています。
まずは、以下の表からご自身が利用している製品・環境に合致するURLを確認してください。URL文字列をコピーしてブラウザのアドレスバーに貼り付けるか、正しいドメインであることを確認するために使用してください。
認定Salesforceコンサルタントのアドバイス
「多くのユーザーが、Google検索で上位に出てきたログイン画面を無意識にクリックしてしまいますが、それが必ずしも自社の契約している環境の入り口とは限りません。特に『私のドメイン(My Domain)』が適用されている企業では、汎用的なログイン画面からリダイレクトされる場合と、直接専用URLを入力しなければならない場合があります。まずは基本となる以下のURL構造を理解しましょう」
以下の表は、主要なSalesforce製品ごとのログインURLと、その用途をまとめたものです。
Salesforce製品別ログインURLリスト
| 製品・環境 | URL(ドメイン) | 用途・備考 |
|---|---|---|
| Sales Cloud / Service Cloud (本番環境) | login.salesforce.com | 最も一般的なログイン画面。CRM、商談管理、顧客サポートなどを利用する場合に使用します。 |
| Sales Cloud / Service Cloud (Sandbox/テスト環境) | test.salesforce.com | 開発や設定変更のテストを行うための環境。本番とは明確に区別されています。 |
| Marketing Cloud Engagement (旧 ExactTarget) | mc.exacttarget.com | B2C向けマーケティングオートメーションツール。Sales Cloudとは認証基盤が異なります。 |
| Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot) | pi.pardot.com (現在はSalesforceログイン経由を推奨) |
B2B向けMAツール。現在は「login.salesforce.com」からのSSO(シングルサインオン)が標準です。 |
| Tableau Cloud | sso.online.tableau.com | BIツール。Tableau専用のログイン画面、またはSalesforce IDでのログインを選択します。 |
| Slack | [ワークスペース名].slack.com | 各企業・チームごとのワークスペースURLからログインします。 |
| MuleSoft Anypoint Platform | anypoint.mulesoft.com | API統合プラットフォーム。専用のアカウント情報が必要です。 |
| Social Studio | socialstudio.radian6.com | ソーシャルメディア管理ツール。Marketing Cloudの一部ですがURLは独立しています。 |
Sales Cloud / Service Cloud / Experience Cloud(本番環境・Sandbox)
Salesforceのコア製品であるSales CloudやService Cloud、そしてパートナーや顧客向けのポータルであるExperience Cloudを利用する場合、最も基本となる入り口は login.salesforce.com です。これは「本番環境(Production)」と呼ばれる、日々の実業務を行うための環境です。
一方で、システム設定の変更を試したり、新機能を検証したりするために用意されているのが「Sandbox(サンドボックス)」です。このSandboxへのログインURLは test.salesforce.com となり、本番環境とは明確に区別されています。非常によくある間違いとして、Sandboxのアカウント情報(ユーザー名の末尾に .uat や .dev などが付いていることが多い)を使って、本番環境の login.salesforce.com にログインしようとしてエラーになるケースが挙げられます。
また、企業によってはセキュリティ強化やブランディングのために「私のドメイン(My Domain)」を設定しており、 [企業名].my.salesforce.com という独自のURLを使用している場合があります。この場合でも、基本的には login.salesforce.com からログインすれば自動的に自社のドメインへリダイレクトされる設定になっていることが多いですが、SSO(シングルサインオン)を強制している環境では、専用URLからのアクセスが必須となることもあります。
Marketing Cloud Engagement(旧 ExactTarget)
Marketing Cloud Engagement(旧称 ExactTarget)は、Sales Cloudとは異なるプラットフォーム基盤で動作しているため、ログインURLも mc.exacttarget.com という全く別のものになります。Sales CloudのIDとパスワードを入力しても、こちらの画面ではログインできません。
Marketing Cloudのユーザー名は、通常Salesforceのユーザー名(メールアドレス形式)とは異なり、システム管理者から個別に発行されたIDを使用するケースが一般的です。また、ログイン時には「MID(Member ID)」と呼ばれる企業識別コードの確認を求められることもあります。Sales CloudとMarketing Cloudの両方を利用しているユーザーは、それぞれのログイン画面をブラウザのブックマークフォルダで明確に分けて管理することを強く推奨します。
Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)
B2BマーケティングオートメーションツールであるAccount Engagement(旧 Pardot)は、かつては pi.pardot.com という専用のログイン画面を持っていました。しかし、Salesforceのセキュリティポリシー強化に伴い、現在ではSalesforceのユーザーIDを使用した「Salesforce SSO(シングルサインオン)」によるログインが標準化されています。
つまり、Pardotを利用する場合であっても、基本的には login.salesforce.com にアクセスし、SalesforceのIDでログインした後、アプリケーションランチャー(画面左上の9つの点アイコン)から「Account Engagement」を選択するという手順が正解となります。Pardot専用のログイン画面は廃止の方向に向かっているため、古いブックマークを使用している方は、Salesforce本番環境へのログインURLに更新することをお勧めします。
その他関連ツール(Tableau, Slack, MuleSoftなど)
Salesforceファミリーには、データ分析のTableauやビジネスチャットのSlack、連携基盤のMuleSoftなど、多様なツールが存在します。これらはSalesforceに買収された経緯もあり、独自のログインURLを維持しているケースが多いです。
ただし、最近では「Salesforce IDでのログイン」というオプションが各ツールのログイン画面に設置されるようになっています。企業内のID管理を統合するために、システム管理者がSalesforce IDでの認証を必須にしている場合は、各ツールの専用URLにアクセスしても、最終的にはSalesforceのログイン画面(login.salesforce.com)に転送されて認証を行うという動きになります。自分がどのID(ツール固有のIDか、Salesforce共通IDか)を使うべきか不明な場合は、社内のシステム管理者に確認が必要です。
ログインできない!原因切り分けと5つの即時対処法
正しいURLにアクセスしているにもかかわらずログインできない場合、その原因は「入力ミス」から「システム障害」まで多岐にわたります。闇雲にパスワードを再入力してアカウントロック(一時停止)されてしまう前に、冷静に状況を分析することが重要です。
ここでは、ログインエラーの原因を特定し、最短で解決するためのフローと5つの具体的な対処法を解説します。以下のフローチャート的な視点で、ご自身の状況をチェックしてみてください。
チャートで確認|ログインエラー原因切り分けフロー
ご自身の状況に最も近いものを選択し、対応するセクションへ進んでください。
- Q1. どのようなエラーメッセージが表示されますか?
- A. 「ログイン情報を確認してください」「パスワードが違います」
→ 対処法1・対処法2 へ - B. 画面が真っ白になる、または読み込みが終わらない
→ 対処法3・対処法4 へ - C. 「アクセスが制限されています」「IPアドレスが無効です」
→ 対処法5 へ - D. パスワード入力後、スマホの認証画面で止まる
→ H2-3(MFAトラブル) へ
- A. 「ログイン情報を確認してください」「パスワードが違います」
対処法1:パスワードを忘れた・ロックされた場合(リセット手順)
最も頻繁に発生するトラブルはパスワードの失念です。Salesforceでは、一定回数(通常は5回や10回)連続してログインに失敗すると、セキュリティ保護のためにアカウントが一時的に「ロック」されます。ロックされてしまうと、正しいパスワードを入力してもログインできなくなります。
自己解決の手順(パスワードリセット)
- ログイン画面(login.salesforce.com)にある「パスワードをお忘れですか?」というテキストリンクをクリックします。
- Salesforceに登録している「ユーザー名」(通常はメールアドレス形式)を入力し、「次へ」をクリックします。
- 登録済みのメールアドレス宛に、パスワードリセット用のリンクが記載されたメールが届きます。
- メール内のリンクをクリックし、セキュリティの質問に答えた後、新しいパスワードを設定します。
もし「パスワードをお忘れですか?」からリセット操作を行ってもメールが届かない場合、以下の可能性が考えられます。
- 入力したユーザー名が間違っている(メールアドレスとユーザー名が異なる運用の場合があります)。
- メールが「迷惑メールフォルダ」や「ゴミ箱」に振り分けられている。
- システム管理者が、ユーザーによるパスワードリセットを禁止する設定にしている。
メールが届かない、あるいは「アカウントがロックされています」と表示された場合は、自力での解決は不可能です。社内のシステム管理者に連絡し、「パスワードのリセット」と「アカウントロックの解除」を依頼してください。
対処法2:ユーザー名・パスワードは正しいのにログインできない場合
「絶対にパスワードは合っているはずだ」と思っていても、実際には入力ミスが発生しているケースが全体の約半数を占めます。システム的な不具合を疑う前に、以下のケアレスミスがないか、指差し確認を行ってください。
チェックリスト
- CapsLockキーの状態: キーボードの「CapsLock」がオンになっていませんか?Salesforceのパスワードは大文字と小文字を厳密に区別します。
- 全角・半角の混同: 特に記号(@, _, – など)や数字が、日本語入力モード(全角)で入力されていませんか?必ず半角英数モードで入力してください。
- 不要なスペースの混入: メモ帳やExcelからパスワードをコピー&ペーストした際、パスワードの末尾や先頭に「半角スペース」が含まれてしまっていませんか?これは視認しづらいため、非常に多いミスです。一度メモ帳などに貼り付けて、余分な空白がないか確認してください。
- ブラウザの自動入力: ブラウザが古いパスワードを記憶しており、自動的に誤った情報を入力している可能性があります。一度入力欄を空にして、手動で入力し直してみてください。
対処法3:ブラウザのキャッシュ・Cookieの削除と推奨環境
Salesforceは高度なWebアプリケーションであり、ブラウザ内に保存された一時データ(キャッシュ)やCookie(クッキー)が破損していると、ログイン処理が正常に完了せず、画面が真っ白になったり、ログイン画面にループして戻されたりすることがあります。
推奨ブラウザ
Salesforceは Google Chrome の最新版での利用を最も強く推奨しています。Internet Explorerはサポートが終了しており、正常に動作しません。Microsoft EdgeやFirefox、Safariでも動作しますが、トラブル時はまずChromeで試すのが定石です。
キャッシュクリアの手順(Google Chromeの場合)
- ブラウザ右上のメニュー(︙)から「その他のツール」>「閲覧履歴を消去」を選択します。
- 期間を「全期間」に設定します。
- 「Cookieと他のサイトデータ」および「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます(パスワードのチェックは外しておくと、他のサイトの保存パスワードが消えずに済みます)。
- 「データを削除」をクリックし、ブラウザを一度完全に終了させてから再起動します。
これでログインを試行してください。多くの場合、画面表示の不具合はこれで解消されます。
対処法4:システム障害・メンテナンス情報の確認方法
こちらの環境や操作に問題がなく、同僚も同様にログインできない場合は、Salesforce側のシステム障害や緊急メンテナンスが発生している可能性があります。
Salesforceの稼働状況は、公式のステータスサイト Salesforce Trust (status.salesforce.com) で誰でも確認可能です。このサイトにアクセスし、自社の組織インスタンス(例:AP12, NA01など。ブラウザのURLバーや会社情報で確認可能)を検索すると、現在のサービス稼働状況が表示されます。
もしステータスが赤色(サービス停止)や黄色(パフォーマンス低下)になっている場合は、ユーザー側でできることはありません。復旧を待ちましょう。社内のIT部門へ報告する際も、「Trustサイトで障害が確認されています」と伝えるとスムーズです。
対処法5:IP制限やアクセス許可時間帯の確認
企業によっては、セキュリティポリシーとして「社内ネットワークからしかアクセスできない(IPアドレス制限)」や「勤務時間外のログインを禁止する(ログイン時間帯の制限)」という設定を行っている場合があります。
認定Salesforceコンサルタントのアドバイス
「リモートワークや出張先からログインしようとして『ログインが制限されています』といったエラーが出る場合、このIP制限に引っかかっている可能性が高いです。特に、自宅のWi-FiやカフェのフリーWi-Fiは社内で許可されたIPアドレスではないため、遮断されます。この場合、会社のVPNに接続してから再度ログインを試みることで解決するケースが大半です。VPNがない場合は、システム管理者に『一時的なログイン許可』を申請する必要があります」
【MFAトラブル】Salesforce Authenticator・多要素認証でログインできない場合
現在、Salesforceではセキュリティ強化のため、MFA(多要素認証)が必須化されています。IDとパスワードだけでなく、スマートフォンアプリなどによる追加の認証が必要ですが、ここでつまずくユーザーが急増しています。特に「スマホの機種変更」に伴うトラブルは後を絶ちません。
ここでは、MFAに関連するトラブルの解決策を詳しく解説します。
H3-3-1 スマホの機種変更・紛失でAuthenticatorが使えない時の対応
最も多い相談が、「スマホを新しい機種に変えたら、Salesforce Authenticatorの通知が来なくなった」というものです。Salesforce Authenticatorアプリは、セキュリティの観点から、古い端末の設定を新しい端末に自動で引き継ぐことはありません(バックアップ設定をしていない場合)。
機種変更前の理想的な対応
旧端末が手元にある場合は、旧端末のAuthenticatorアプリからアカウントのバックアップを作成し、新端末で復元することで引き継ぎが可能です。
既に手元に旧端末がない、またはアプリを削除してしまった場合
この場合、ユーザー自身で対処する方法はありません。以下の手順で対応してください。
- 社内のシステム管理者に連絡します。
- 「機種変更をしたため、自分のユーザーアカウントに紐付いているMFA接続(Authenticatorの登録)を解除してください」と依頼します。
- 管理者が管理画面で「接続解除」の操作を行うと、次回ログイン時にQRコードが表示される画面に戻ります。
- 新しいスマートフォンのAuthenticatorアプリで、再度QRコードを読み取り、新規登録を行います。
「ログインできないから管理者への連絡手段がない」という事態を避けるため、緊急連絡先は事前に控えておくことが重要です。
H3-3-2 検証コード(SMS/メール)が届かない場合の原因と対策
MFAの手段として、専用アプリではなくSMS(ショートメッセージ)やメールによる検証コード(ワンタイムパスワード)を使用している場合、コードが届かないというトラブルが発生します。
SMSが届かない場合
- キャリアの迷惑メール設定: 海外からのSMSや、特定番号からのSMSを一括拒否する設定になっていませんか?設定を一時的に解除してください。
- 電話番号の登録ミス: Salesforceに登録されている携帯電話番号が古い、または誤っている可能性があります。管理者に確認してもらいましょう。
メールが届かない場合
- メールサーバーの遅延: 社内のメールサーバーのセキュリティチェックにより、配送が数分〜数十分遅れることがあります。少し待ってみてください。
- 迷惑メールフォルダ: 「noreply@salesforce.com」からのメールが自動的に隔離されていないか確認してください。
H3-3-3 「場所」の自動承認が機能しない場合のチェックポイント
Salesforce Authenticatorには、自宅やオフィスなど特定の場所からアクセスした場合に、自動的に承認を行う便利な機能があります。しかし、「オフィスにいるのに毎回承認を求められる」というケースがあります。
この機能はGPSだけでなく、接続しているWi-Fiや基地局の情報も利用しています。以下の点を確認してください。
- スマホの「位置情報サービス(GPS)」がオンになっているか。
- Authenticatorアプリに対して「常に位置情報の利用を許可」しているか(「アプリ使用中のみ」だとバックグラウンドで機能しないことがあります)。
- オフィスのIPアドレスが変わったり、Wi-Fiルーターが変更されたりしていないか。
認定Salesforceコンサルタントのアドバイス
「MFAトラブルを未然に防ぐ最強の対策は、Authenticatorアプリ内の『バックアップを作成』機能をオンにしておくことです。電話番号(SMS)を登録してバックアップを有効化しておけば、スマホを紛失しても、新しいスマホで電話番号認証を行うだけでSalesforceとの接続設定を復元できます。まだ設定していない方は、ログインできている今のうちに必ず設定しておきましょう」
「URLが無効です」?「私のドメイン」変更とブックマークの罠
「昨日までブックマークからログインできていたのに、今日突然アクセスできなくなった」という場合、企業のSalesforce環境設定である「私のドメイン(My Domain)」に変更があった可能性が高いです。
ログインURLが login.salesforce.com から [企業名].my.salesforce.com に変わる理由
Salesforceでは、セキュリティ強化のために全組織に対して「私のドメイン(My Domain)」の適用を義務化しました。これにより、ログインURLは従来の汎用的な https://login.salesforce.com から、企業固有の https://[企業名].my.salesforce.com へと変更されます。
管理者がこの設定を有効化したり、ドメイン名を変更したりすると、古いURL構造のページが無効化されることがあります。特に、ブラウザに個別のレコード画面(例:特定の顧客詳細ページ)を直接ブックマークしていた場合、ドメイン部分が変わったことでリンク切れを起こすのです。
ブックマークが機能しなくなった時の正しい再登録手順
もしブックマークからアクセスしてエラーになった場合は、以下の手順でブックマークを更新してください。
- ブックマークを使わず、ブラウザのアドレスバーに直接
login.salesforce.comと入力してEnterキーを押します。 - 通常通りログインします。
- ログインに成功すると、ブラウザのアドレスバーのURLが
[企業名].my.salesforce.com/...という形式に変わります。 - このトップページ(ホーム画面)が表示されている状態で、再度ブックマーク登録を行ってください。
特定のレコード画面をブックマークしたい場合も、一度新しいドメイン経由でそのページを開き直してから登録する必要があります。
カスタムドメイン(My Domain)のメリットとログイン時の注意点
企業固有のドメインを使用することには、単なるブランディング以上の意味があります。例えば、ログイン画面の右側に企業のロゴや、社内向けの重要なお知らせ(メンテナンス情報や問い合わせ先)を表示できるようになります。
注意点として、システム管理者が「汎用的なログインURL(login.salesforce.com)からのログインを防止する」という設定を有効にしている場合、必ず企業固有のURL([企業名].my.salesforce.com)からアクセスしなければなりません。この場合、Google検索などで出てくる一般的なログイン画面からは入れなくなるため、会社から配布された正しいURLを確実に把握しておく必要があります。
認定Salesforceコンサルタントのアドバイス
「ログイン画面に自社のロゴが表示されていると、ユーザーは『正しい場所にアクセスしている』という安心感を得られます。これはフィッシング詐欺対策としても有効です。もしあなたが管理者なら、私のドメイン設定でログイン画面の右側のスペースを活用し、パスワードを忘れた際の社内連絡先や、VPN接続の手順書へのリンクなどを記載しておくと、問い合わせを大幅に減らすことができます」
管理者向け:ログインできないユーザーを救うための確認手順
ここまではユーザー自身が試せる対処法を解説しましたが、このセクションでは「部下や同僚からログインできないと相談された」システム管理者やリーダー向けの対応手順を解説します。管理者が適切なツールを使えば、原因は数秒で特定できます。
ユーザーのログイン履歴(Login History)を確認しエラー原因を特定する
Salesforceには、いつ、誰が、どのIPからログインを試み、どのような結果になったかを記録する「ログイン履歴」という機能があります。これが最強のトラブルシューティングツールです。
確認手順
- 「設定(歯車アイコン)」>「管理」>「ユーザー」>「ユーザー」を開きます。
- ログインできない当該ユーザーの名前をクリックします。
- 詳細ページの下部にある「ログイン履歴」関連リストを確認します。
主なステータスの意味と対策
- パスワードが無効: 単純なパスワード間違いです。リセットを案内してください。
- 制限されたIP: 社外ネットワークからのアクセスなど、許可されていないIPからの接続です。VPN接続を促すか、IP制限を緩和します。
- 制限された時間帯: 勤務時間外のアクセス制限にかかっています。
- コンピュータのライセンス認証が必要: 初めてのブラウザやデバイスからのアクセスです。本人確認の検証コード(メール/SMS)が求められています。
ユーザーアカウントのロック解除とパスワードリセットの代行方法
ログイン履歴に「パスワードのロックアウト」と表示されている場合、ユーザーは何度試してもログインできません。管理者が手動で解除する必要があります。
解除手順
- ユーザー詳細ページの上部にあるボタンを確認します。
- 「ロック解除」ボタンがある場合は、それをクリックします。これでロックが外れます。
- パスワードも忘れている場合は、「パスワードのリセット」ボタンをクリックします。直ちにユーザーへパスワード再設定メールが送信されます。
「代理ログイン」機能を使ってユーザーの画面状況を確認する
ユーザーが「画面がおかしい」「メニューが表示されない」と言っている場合、言葉だけでは状況が伝わりにくいものです。その場合、「代理ログイン」機能を使うと、管理者が自分のPCからそのユーザーの視点でSalesforceを操作できます。
手順
- 「設定」>「ユーザー」>「ユーザー」から対象ユーザーを探します。
- ユーザー名の横にある「ログイン」リンクをクリックします(※事前に「管理者は任意のユーザーとしてログインできる」設定が有効化されている必要があります)。
- ユーザーと同じ画面が表示されます。実際にエラーが再現するか確認してください。
- 確認が終わったら、画面上部のバーにある「ログアウト」をクリックして、管理者自身の画面に戻ります。
認定Salesforceコンサルタントのアドバイス
「『ログインできない』という問い合わせは、システム管理者の時間を最も奪うタスクの一つです。毎回個別に対応するのではなく、この記事で紹介したような『原因切り分けフローチャート』や『パスワードリセット手順』を簡潔にまとめた社内WikiやPDFマニュアルを作成し、全社員に配布しておくことを強くお勧めします。ユーザーが自己解決できるようになれば、管理者はより付加価値の高い業務に集中できます」
Salesforceログインに関するよくある質問 (FAQ)
最後に、ログインに関して頻繁に寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
Q. 頻繁にログアウトされてしまうのはなぜですか?(セッションタイムアウト)
A. セキュリティ設定により、一定時間(標準では2時間など)操作がないと自動的にログアウトされる仕様になっています。これは離席中の不正操作を防ぐためです。業務上不便な場合は、システム管理者に相談し、タイムアウト時間を延長(最大24時間など)してもらうことが可能ですが、セキュリティリスクとのトレードオフになります。
Q. 自宅やカフェからログインできません(IP制限)
A. 多くの企業では情報漏洩を防ぐため、登録された会社のグローバルIPアドレス以外からの接続を拒否しています。この場合、自宅からは会社のVPN(Virtual Private Network)を経由して接続することで、会社のIPアドレスとして認識され、ログインが可能になります。
Q. Chrome以外のブラウザ(Edge, Safari)でも使えますか?
A. はい、使用可能です。Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Apple Safariの最新版はサポート対象です。ただし、拡張機能の相性などで表示崩れが起きる場合があるため、トラブル時は最も安定性の高いGoogle Chromeでの動作確認が推奨されます。
Q. Sandbox(テスト環境)にログインできない時の確認点は?
A. SandboxのログインURLは必ず test.salesforce.com である必要があります。また、ユーザー名は通常、本番環境のユーザー名の末尾にSandbox名が付加された形(例:user@company.com.sandboxname)になっています。本番と同じユーザー名とパスワードを入力してもログインできない点に注意してください。
まとめ:正しいログインURLと対処法を知って業務をスムーズに開始しよう
Salesforceへのログインは、日々の業務の入り口です。ここでつまずかないためには、以下の3点を確実に押さえておきましょう。
- 正しいURLを知る: Sales Cloud (login.salesforce.com) か、Sandbox (test.salesforce.com) か、製品による違いを理解し、正しくブックマークする。
- エラーメッセージを読む: パスワード間違いなのか、システム障害なのか、IP制限なのか。エラー内容によって対処法は明確に分かれます。
- MFAの備えをする: 機種変更時のトラブルを防ぐため、Authenticatorのバックアップ設定や、緊急時の管理者連絡先を確認しておく。
認定Salesforceコンサルタントのアドバイス
「ログインID、パスワード、そしてシステム管理者の連絡先などを記した『緊急時ログイン情報メモ』を作成し、PCの中ではなく、スマートフォンのメモアプリや物理的な手帳など、PCが使えない状態でも参照できる場所に保管しておくことをお勧めします。これだけで、万が一の時の復旧スピードが劇的に変わります。ぜひ今日から実践してみてください」
ログインできない時の最終チェックリスト
- [ ] アクセスしているURLは正しいですか?(本番 or Sandbox)
- [ ] CapsLockはオフ、入力モードは半角英数になっていますか?
- [ ] ブラウザのキャッシュクリアは試しましたか?
- [ ] Salesforce Trustサイトでシステム稼働状況を確認しましたか?
- [ ] MFA(スマホ認証)の通知が来ていないか確認しましたか?
この記事の情報を活用し、一刻も早くログインを完了させて、本来の重要な業務に取り掛かってください。
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