「レシピ通りに作ったはずなのに、なぜか水っぽくて味がぼやけてしまう……」
「デパ地下で買うような、あの濃厚でクリーミーな食感が出せない」
家庭料理の定番であるかぼちゃサラダですが、実は多くの人がこのような悩みを抱えています。シンプルに見えて、実は素材の水分コントロールや温度管理が仕上がりを大きく左右する、非常に繊細な料理なのです。
結論から申し上げますと、かぼちゃサラダが水っぽくなる最大の原因は、「加熱後の水分飛ばし不足」と「マヨネーズを和える温度」の2点に集約されます。逆に言えば、このポイントさえ押さえれば、特別な道具がなくても、電子レンジだけで驚くほど美味しいサラダが作れるのです。
この記事では、野菜ソムリエプロ兼料理研究家として15年以上レシピ開発に携わり、数々の百貨店惣菜を監修してきた私が、家庭で再現できる「デパ地下レベル」の極意を余すところなく伝授します。科学的な根拠に基づいた失敗しないテクニックと、隠し味ひとつで劇的に味が変わる魔法のようなレシピを、ぜひ体験してください。
この記事でわかること
- 「水っぽい・味が薄い」を解消するプロの調理科学テクニック
- レンジで10分!失敗知らずの基本の黄金比レシピ
- 隠し味ひとつで劇的に変わる「デパ地下風」アレンジ術
なぜ家庭のかぼちゃサラダは「水っぽく」なるのか?プロが教える失敗しない3つの鉄則
「かぼちゃをレンジでチンして、マヨネーズで和えるだけ」。手順としてはこれだけの料理なのに、なぜプロが作るとねっとりと濃厚で、家庭で作るとベチャッとしてしまうのでしょうか。その違いは、レシピの分量以前に、調理工程における「水分の扱い方」と「温度管理」にあります。
私が主宰する料理教室でも、生徒さんが作ったサラダが水っぽくなってしまうケースを数多く見てきました。その原因を突き詰めると、ほとんどの場合、これから解説する3つのポイントのいずれか(あるいは全て)を見落としています。ここでは、なぜ失敗するのかという「理屈」を理解していただき、二度と失敗しないための土台を固めましょう。
野菜ソムリエプロのアドバイス
「美味しいかぼちゃサラダの条件は、かぼちゃの甘みが凝縮されていること、そして調味料が素材にしっかりと馴染んでいることです。これらを阻害するのが『余分な水分』です。水分コントロールこそが、美味しさを決める最大の鍵だと言っても過言ではありません」
原因1:加熱後の「水分飛ばし」が足りていない
かぼちゃサラダにおける最大の失敗要因は、加熱直後のかぼちゃに含まれる水分です。電子レンジで加熱した直後のかぼちゃは、内部に大量の蒸気を含んでいます。この蒸気は、冷めると同時に水分(水滴)へと変化します。
多くのレシピでは「柔らかくなったら潰してマヨネーズを加える」と書かれていますが、ここに落とし穴があります。加熱直後の湯気が出ている状態でそのまま調味料を加えてしまうと、閉じ込められた蒸気が行き場を失い、サラダの中に水分として留まってしまうのです。これが、時間が経つと器の底に水が溜まったり、味が薄まってしまったりする直接的な原因です。
プロの現場では、加熱したかぼちゃを潰した後、「湯気が出なくなるまで徹底的に水分を飛ばす」という工程を必ず挟みます。このひと手間によって、かぼちゃのデンプン質が凝縮され、ホクホクとした食感と濃厚な甘みが生まれるのです。水分を飛ばすことは、単に水を抜く作業ではなく、旨味を濃縮させる調理工程だと捉えてください。
原因2:きゅうりや玉ねぎの「塩揉み・水切り」が甘い
かぼちゃ自体の水分対策は完璧でも、具材として加えるきゅうりや玉ねぎから水分が出てしまっては台無しです。野菜には90%以上の水分が含まれており、塩分に触れると「浸透圧」の働きによって細胞内の水分が外に出てくる性質があります。
マヨネーズには塩分が含まれています。そのため、生のままのきゅうりや玉ねぎを混ぜると、時間の経過とともにマヨネーズの塩分に反応して水分がじわじわと染み出し、サラダ全体を水っぽくさせてしまいます。これを防ぐためには、あらかじめ野菜に塩を振って揉み込み、強制的に水分を出させておく「塩揉み」が必須です。
さらに重要なのは、その後の「絞り方」です。手で軽く絞る程度では不十分です。キッチンペーパーに包んで、繊維が壊れる寸前まで親指の付け根に力を入れて絞り切る必要があります。「もうこれ以上一滴も出ない」という状態まで絞ることで、シャキシャキとした食感が際立ち、時間が経っても味が薄まらないサラダになります。
原因3:マヨネーズを和える「温度」が間違っている
3つ目の原因は、意外と知られていない「温度」の問題です。マヨネーズは、植物油、酢、卵黄が乳化してできた調味料です。この乳化状態は熱に弱く、高温になると結合が解けて分離してしまいます。
かぼちゃが熱々の状態(60℃以上)でマヨネーズを加えると、マヨネーズの油分が分離して溶け出し、全体が油っぽく、かつ水っぽくなってしまいます。逆に、冷蔵庫で冷やしすぎてから混ぜると、今度はかぼちゃのデンプンが固まりすぎて味が馴染みにくくなります。
最適なタイミングは、かぼちゃの粗熱が取れ、「人肌より少し温かい程度(約35〜40℃)」になった瞬間です。この温度帯であれば、マヨネーズが分離することなく、適度に溶けてかぼちゃの表面をコーティングし、滑らかな舌触りを生み出します。
詳細解説:温度とマヨネーズの乳化状態の関係
| かぼちゃの温度 | マヨネーズの状態 | 仕上がりの特徴 |
|---|---|---|
| 高温(60℃以上) | 分離する(油化) | ベチャッとして油っぽくなる。酸味が飛び、コクが失われる。【失敗ゾーン】 |
| 適温(35〜40℃) | 安定・馴染む | クリーミーに混ざり合い、味が一体化する。冷めても美味しい。【成功ゾーン】 |
| 低温(10℃以下) | 固まる・混ざりにくい | 味が表面に留まり、一体感が出ない。ボソボソとした食感になりやすい。 |
【完全保存版】レンジで簡単なのに絶品!基本のかぼちゃサラダの作り方
それでは、前述の「失敗しない鉄則」を踏まえた、基本にして至高のかぼちゃサラダのレシピをご紹介します。鍋で茹でると水っぽくなりやすいため、水を使わずに加熱できる電子レンジ調理が実は最も理にかなっています。
このレシピは、私が百貨店の惣菜開発で培ったノウハウを家庭用にアレンジしたものです。分量だけでなく、混ぜるタイミングや状態の見極め方を重視して記述しました。ぜひ、この通りに作ってみてください。いつものサラダとの違いに驚くはずです。
用意する材料と道具(2〜3人分)
まずは材料の準備です。美味しいサラダを作るためには、目分量ではなく、一度スケールできっちりと計量することをおすすめします。
【食材】
- かぼちゃ: 1/4個(種とワタを取り除いた正味量で約300g〜350g)
- きゅうり: 1/2本(約50g)
- 玉ねぎ: 1/8個(約25g)※苦手な方は省いても可
- ハム(またはベーコン): 2〜3枚
- 塩(塩揉み用): 小さじ1/3
【調味料】
- マヨネーズ: 大さじ3〜4(お好みで調整)
- 塩こしょう: 少々
- 砂糖(またはメープルシロップ): 小さじ1 ※これが隠し味です
【道具】
- 耐熱ボウル(深めのものが使いやすい)
- ふんわりとかけるラップ
- マッシャー(なければフォークや大きめのスプーン)
- キッチンペーパー
下準備:かぼちゃの切り方と種・ワタの処理
かぼちゃは種とワタをスプーンで丁寧に取り除きます。特にワタの部分は水分が多く、傷みやすい原因になるだけでなく、食感を悪くするため、スプーンのエッジを使って綺麗にこそげ落としましょう。
皮は栄養価が高く、彩りのアクセントにもなるため、すべて剥かずに「まだら剥き」にするのがおすすめです。ピーラーや包丁で所々皮を削ぎ落とし、全体の3割程度皮を残すイメージです。こうすることで、口当たりが良くなりつつ、かぼちゃらしい風味も楽しめます。
カットする際は、3cm〜4cm角の均一な大きさに切ります。大きさを揃えることで加熱ムラを防ぎ、一部だけ硬い、あるいは崩れすぎるといった失敗を防げます。
きゅうりは薄い輪切り、玉ねぎは薄切りにし、ボウルに入れて塩揉み用の塩を振り、軽く揉んで10分ほど放置しておきます。ハムは1cm角の色紙切りにしておきましょう。
加熱:電子レンジでの加熱時間と「蒸らし」の重要性
耐熱ボウルにかぼちゃを入れ、水は加えずにふんわりとラップをかけます。ここで水を足してしまうと水っぽさの原因になります。かぼちゃ自身の水分だけで蒸し上げるのがポイントです。
加熱時間の目安(600Wの場合): 約5分〜6分
竹串がスッと抵抗なく通る柔らかさになればOKです。もし硬い場合は、30秒ずつ追加熱してください。
そしてここで重要なのが、加熱終了後の「蒸らし」です。レンジから取り出したら、ラップをしたまま2〜3分放置してください。この余熱時間によって、かぼちゃの中心部まで均一に火が通り、水分が全体に行き渡ってしっとりとした仕上がりになります。
潰し&水分飛ばし:ホクホク感を出すプロのひと手間
蒸らし終わったら、ラップを外してすぐにマッシャーやフォークでかぼちゃを潰します。この時、完全にペースト状にするのではなく、ゴロゴロとした塊を少し残しておくと、食べた時の食感にリズムが生まれて美味しく感じられます。
ここからが最重要工程です。潰したかぼちゃからは、白い湯気が立ち上っているはずです。この湯気が完全になくなるまで、スプーンやヘラで底からかき混ぜながら、徹底的に水分を飛ばします。
この段階で、隠し味の「砂糖(またはメープルシロップ)小さじ1」と「塩こしょう少々」を加えます。温かいうちに下味をつけることで、味が中心まで染み込みます。砂糖を加えるのは甘くするためではなく、保水性を高めてしっとりさせ、コクを出すためです。
野菜ソムリエプロのアドバイス
「潰し加減は好みですが、私は『7割潰して3割残す』バランスを推奨しています。また、この水分飛ばしの工程で、ボウルの底に水滴がつかなくなるまで混ぜることが、翌日も美味しいサラダを作る秘訣です」
味付け:マヨネーズを入れるベストなタイミングと混ぜ方
水分をしっかり飛ばし、下味をつけたら、そのまま放置して粗熱を取ります。手でボウルを触って「ほんのり温かい」と感じる程度(人肌以下)まで冷まします。
ここで、塩揉みして水気を限界まで絞ったきゅうりと玉ねぎ、ハムを加えます。そして最後にマヨネーズを投入します。
全体をさっくりと混ぜ合わせ、マヨネーズが全体に行き渡れば完成です。このタイミングで混ぜることで、マヨネーズの酸味がまろやかに残り、クリーミーでコクのある仕上がりになります。冷蔵庫で30分ほど冷やすと、さらに味が馴染んで美味しくなります。
おうちで再現!「デパ地下風」に格上げする隠し味と具材テクニック
基本の作り方をマスターしたら、次はワンランク上の「デパ地下風」アレンジに挑戦しましょう。デパ地下のサラダが美味しい理由は、家庭ではあまり使わない食材を組み合わせることで、味に「複雑さ」と「奥行き」を出しているからです。
ここでは、私が実際に商品開発の現場で採用していたテクニックの中から、家庭でも真似できる簡単な方法をご紹介します。
プロも使う「隠し味」ベスト3(メープルシロップ・コンデンスミルク・クリームチーズ)
砂糖の代わりに使うことで、驚くほど風味が豊かになる隠し味トップ3です。
- メープルシロップ(小さじ1〜2):
特におすすめです。砂糖のような直接的な甘さではなく、香ばしさと深みのある甘みが加わります。かぼちゃの土っぽい香りと非常に相性が良く、高級感のある味になります。 - コンデンスミルク(練乳)(小さじ1〜2):
ミルキーなコクを出したい時に最適です。お子様や甘いサラダが好きな方に大好評で、まるでスイーツのような濃厚さが生まれます。 - クリームチーズ(18g〜30g):
マヨネーズの量を少し減らし、代わりにサイコロ状に切ったクリームチーズを加えます。酸味とコクのバランスが絶妙で、ワインのおつまみにもなる大人の味わいに変化します。
野菜ソムリエプロ兼料理研究家のアドバイス
「以前、百貨店の秋の新作惣菜を開発した際、どうしても味が平坦で悩んだことがありました。その時、仕上げにメープルシロップをごく少量加えたところ、モニターのお客様から『お店の味だ!』と絶賛された経験があります。甘みそのものよりも、香りのレイヤーを重ねることがデパ地下風への近道です」
食感のアクセント!ナッツとドライフルーツの黄金比
デパ地下サラダのもう一つの特徴は、食感の楽しさです。ねっとりしたかぼちゃの中に、カリッとしたナッツや、グニュッとしたドライフルーツが入ることで、最後まで飽きずに食べられます。
- アーモンド(スライスまたは砕いたもの):
フライパンやトースターで軽くローストしてから混ぜ込むと、香ばしさが段違いです。 - レーズン(またはクランベリー):
ぬるま湯で戻してから水気を拭き取って加えます。かぼちゃの甘みとフルーツの酸味は最高のペアリングです。
おすすめの黄金比は、「かぼちゃ300gに対して、ナッツ大さじ1、レーズン大さじ1」です。入れすぎると主役のかぼちゃが霞んでしまうので、あくまでアクセントとして使いましょう。
彩りと風味をプラスする「ベーコン&黒胡椒」の大人アレンジ
甘いおかずが苦手な男性やお酒のお供には、スパイシーなアレンジが有効です。
ハムの代わりに、カリカリに炒めたベーコンを使用します。ベーコンから出た脂ごとサラダに混ぜ込むと、燻製の香りと動物性の旨味が加わり、一気に「おつまみ仕様」になります。仕上げに粗挽きの黒胡椒を多めに振れば、ビールや白ワインが進む一皿の完成です。
デパ地下風アレンジ組み合わせ早見表
| タイプ | 隠し味 | おすすめ具材 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スイーツ系 | メープルシロップ コンデンスミルク |
レーズン アーモンド |
子供のおやつにもなる濃厚な甘み。おもてなしに最適。 |
| おかず系 | クリームチーズ | ブロッコリー ゆで卵 |
ボリューム満点。パンに挟んでサンドイッチにも。 |
| おつまみ系 | 粒マスタード カレー粉 |
ベーコン くるみ |
甘さ控えめ。お酒に合うキリッとした味わい。 |
美味しさは「選び方」で8割決まる!野菜ソムリエ流かぼちゃの目利き
料理の腕も大切ですが、それ以上に重要なのが「素材選び」です。特にシンプルなかぼちゃサラダの場合、かぼちゃそのものが水っぽかったり甘みがなかったりすると、どんなに調理法を工夫してもリカバリーには限界があります。
スーパーで美味しいかぼちゃを見分けるための、野菜ソムリエならではのチェックポイントをお教えします。
カットかぼちゃは「種」と「ワタ」を見よ!
スーパーでは1/4や1/2にカットされたものが主流ですが、これは中身が見えるため目利きがしやすい状態です。まず注目すべきは「種」と「ワタ」です。
- 種: 断面に見える種がふっくらと厚みがあり、中身が詰まっているものが良品です。ペラペラの種が多いものは未熟な可能性があります。
- ワタ: 種の周りにあるワタが乾いていないかチェックしてください。ワタが瑞々しいものは新鮮ですが、逆にワタが沈んでいたり、乾燥して縮んでいるものはカットしてから時間が経っています。
皮の色と固さでわかる完熟度
次に皮の状態を見ます。美味しいかぼちゃは、皮の緑色が濃く、ところどころにオレンジ色の斑点(グランドマーク)があるものです。このオレンジ色は、畑で土に接していた部分で、しっかりと熟すまで収穫を待った証拠でもあります。
また、皮に爪を立ててみた時に(売り物を傷つけないよう軽く触れる程度で)、爪が立たないほど硬いものを選びましょう。皮が硬い=完熟して身が締まっている証拠です。
ホクホク派?ねっとり派?品種による味の違い
かぼちゃには大きく分けて「西洋かぼちゃ(黒皮栗かぼちゃ等)」と「日本かぼちゃ」があります。サラダに向いているのは、圧倒的に「西洋かぼちゃ」です。
- 西洋かぼちゃ(黒皮栗かぼちゃなど):
加熱するとホクホクとし、甘みが強いのが特徴。スーパーで売られているもののほとんどがこのタイプで、サラダに最適です。 - 日本かぼちゃ:
水分が多く、ねっとりとした食感で甘みは控えめ。煮崩れしにくいので煮物には向きますが、サラダにすると水っぽくなりやすいため、初心者には扱いが難しい品種です。
野菜ソムリエプロのアドバイス
「もし『当たり』のかぼちゃを選びたいなら、切り口の果肉の色が濃いオレンジ色で、肉厚なものを選んでください。色が濃いほどβ-カロテンが豊富で、味も濃厚である傾向が高いです」
脱マンネリ!家族が喜ぶかぼちゃサラダの人気アレンジ5選
基本のレシピを覚えたら、具材や調味料を変えてバリエーションを楽しみましょう。毎日食べても飽きない、家族に人気のアレンジレシピを5つ厳選しました。
【ヘルシー】マヨネーズなし!ヨーグルトであっさりサラダ
カロリーが気になる方におすすめです。マヨネーズの半量〜全量を「水切りヨーグルト」に置き換えます。酸味が爽やかで、さっぱりとした口当たりになります。オリーブオイルを少量加えるとコクを補えます。
【ボリューム】ゆで卵とブロッコリーのごちそうサラダ
粗く潰したゆで卵と、茹でたブロッコリーを加えると、彩りが一気に華やかになります。タンパク質も摂れるので、朝食のメインおかずとしても活躍します。この場合、マヨネーズは少し多めにするのがポイントです。
【子供に人気】カレー風味のツナかぼちゃサラダ
ツナ缶(油を切ったもの)と、カレー粉(小さじ1/2程度)を加えます。ツナの旨味とカレーのスパイシーな香りで、かぼちゃが苦手なお子様でもパクパク食べられる魔法のアレンジです。
【お弁当に】茶巾絞りで可愛く一口サイズ
出来上がったサラダをラップで包み、キュッと絞って茶巾の形にします。一口サイズで食べやすく、お弁当の隙間埋めにもぴったり。冷凍枝豆などをトッピングすると見た目も可愛らしくなります。
【和風】ごまドレ&ひじきで栄養満点サラダ
マヨネーズの代わりにごまドレッシングを使い、戻したひじきや枝豆を混ぜ込みます。醤油を一滴垂らすと味が締まり、ご飯に合う和風のおかずになります。
各アレンジの簡易レシピメモ
- ヨーグルトサラダ: プレーンヨーグルトをコーヒードリッパー等で一晩水切りし、マヨネーズと同量で置換。塩胡椒で味を整える。
- ゆで卵サラダ: 固茹で卵1個をフォークで粗く崩し、基本のサラダに混ぜる。仕上げにパセリを振る。
- カレーツナ: ツナ缶1缶の汁気を切り、カレー粉小さじ1/2と共に基本のサラダに混ぜる。
- 茶巾絞り: サラダ大さじ1強をラップに取り、丸く絞って形を整える。冷めると形が安定する。
- 和風ごま: マヨネーズを全廃し、市販の焙煎ごまドレッシング大さじ3で和える。水煮ひじき大さじ2を加える。
作り置きはできる?保存方法と余った時のリメイク術
かぼちゃサラダは一度にたくさん作っておくと便利なおかずですが、日持ちや保存方法には注意が必要です。美味しく安全に食べ切るためのコツをご紹介します。
冷蔵保存の日持ち目安と衛生的に保つコツ
冷蔵庫での保存期間の目安は、3〜4日です。
長持ちさせるための最大のポイントは、「菌を繁殖させないこと」です。取り分ける際は必ず清潔な箸やスプーンを使いましょう。また、きゅうりや玉ねぎから水分が出ると傷みやすくなるため、作り置きを前提とする場合は、これらの水分の多い野菜を入れずに「かぼちゃベースのみ」で保存し、食べる直前に具材を混ぜるのも賢い方法です。
かぼちゃサラダは冷凍できる?解凍後の食感について
結論から言うと、冷凍保存は可能ですが、食感は変わります。
マヨネーズを使用しているため、解凍時に油分が分離したり、きゅうりの食感が悪くなったりする可能性があります。そのままサラダとして食べるよりは、お弁当用としてカップに入れて冷凍(自然解凍)するか、後述するリメイク料理に使うことをおすすめします。冷凍する場合の保存期間は約2週間〜1ヶ月です。
余ったらこれ!絶品「かぼちゃコロッケ」へのリメイク
作りすぎてしまったり、少し味が落ちてきたと感じたら、迷わずコロッケにリメイクしましょう。これが驚くほど美味しいのです。
すでにマヨネーズや塩胡椒で味が決まっており、具材も入っているため、新たに味付けをする必要がありません。冷えたサラダを俵型に成形し、小麦粉・卵・パン粉の順に衣をつけて揚げるだけ。中身は火が通っているので、衣がきつね色になれば完成です。
揚げ物が面倒な場合は、耐熱皿にサラダを敷き詰め、パン粉と粉チーズ、少量のオリーブオイルをかけてトースターで焼く「スコップコロッケ」なら、さらに手軽に作れます。
野菜ソムリエプロのアドバイス
「最初からリメイクすることを想定して、倍量で作るのもおすすめです。コロッケにする時は、少しだけカレー粉や黒胡椒を足すと、ご飯が進むメインおかずになりますよ」
かぼちゃサラダのよくある質問にプロが回答
最後に、かぼちゃサラダ作りに関してよくいただく質問にお答えします。
Q. 皮は剥いたほうがいいですか?栄養面の違いは?
A. 基本的には残すことをおすすめします。
かぼちゃの皮には、実の部分以上にβ-カロテンや食物繊維が豊富に含まれています。また、緑色が入ることで見た目の彩りも良くなります。ただし、傷がある部分や極端に硬い部分は口当たりが悪くなるので削ぎ落としましょう。
Q. 冷凍かぼちゃを使っても美味しく作れますか?
A. はい、作れます。
市販の冷凍かぼちゃは旬の時期に収穫・加工されているため、実は味が安定しています。ただし、生のかぼちゃに比べて水分が出やすい傾向があります。加熱後の「水分飛ばし」の工程を、通常より念入りに行うことが成功の秘訣です。
Q. かぼちゃがどうしても水っぽい時の救済措置は?
A. 「かつお節」や「すりごま」を加えてみてください。
もし完成後に水っぽくなってしまったら、乾燥した食材を混ぜて水分を吸わせるのが有効です。かつお節やすりごまは水分を吸収しつつ、旨味もプラスしてくれるので一石二鳥です。あるいは、少し加熱して水分を飛ばし直すのも手です。
野菜ソムリエプロのアドバイス
「ベチャッとしてしまったサラダは、無理にそのまま食べず、ポタージュスープにリメイクするのも良い方法です。牛乳で伸ばしてコンソメを加えるだけで、絶品スープに生まれ変わります」
Q. カロリーや糖質を抑える工夫はありますか?
A. マヨネーズを減らし、食材の甘みを活かしましょう。
マヨネーズの半量をヨーグルトや豆腐に変えることで大幅にカロリーダウンできます。また、かぼちゃ自体が糖質の多い野菜ですが、食物繊維も豊富なので血糖値の上昇は緩やかです。皮ごと食べることで満足感を高め、食べ過ぎを防ぐことができます。
まとめ:コツを押さえれば「かぼちゃサラダ」はもっと美味しくなる!
かぼちゃサラダは、ちょっとしたコツを知っているかどうかで、仕上がりに雲泥の差が出る料理です。今回ご紹介したポイントを振り返ってみましょう。
- 水分対策: 加熱後の湯気が出なくなるまで水分を飛ばすこと。きゅうりの水気は限界まで絞ること。
- 温度管理: マヨネーズは熱々ではなく、粗熱が取れた「人肌」の状態で混ぜること。
- 隠し味: メープルシロップや砂糖を少量加え、コクと深みを出すこと。
これらのテクニックは、特別な道具も高い食材も必要としません。今日からすぐに実践できることばかりです。「お店みたい!」と家族が喜ぶ顔を想像しながら、ぜひ今晩の食卓に並べてみてください。ホクホクで濃厚な、最高のかぼちゃサラダがあなたを待っています。
かぼちゃサラダ成功の最終チェックリスト
- 加熱後、湯気が出なくなるまで水分を飛ばしたか?
- きゅうりの水気は限界まで絞ったか?
- 粗熱が取れてから(人肌以下で)マヨネーズを入れたか?
- 隠し味(砂糖やメープル等)を少量加えたか?
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
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