ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)の対戦環境において、登場以来常にトップメタの一角として君臨し続ける「キョジオーン」。
その圧倒的な耐久力と、相手を徐々に削り取る専用技「しおづけ」による詰ませ性能は、多くのトレーナーを絶望させてきました。
結論から申し上げますと、キョジオーンは専用特性「きよめのしお」と技「しおづけ」により、現環境(レギュレーション)でも最強クラスの性能を誇ります。
しかし、単に種族値が高いだけでは勝てないのが今のランクマッチの厳しいところです。対策アイテムである「おんみつマント」の普及や、「みがわり」による起点化など、キョジオーンを取り巻く環境は向かい風とも言えます。
だからこそ、今勝つために必要なのは、流行の対策を逆手に取る「環境適応型の調整」と「意表を突くテラスタイプの選択」です。
本記事では、ランクマッチで実際に結果を残している上位勢の思考をベースに、以下の3点を中心に徹底解説します。
- 現役上位勢が使うキョジオーンの実戦級育成論と努力値調整(HB特化からHDベースまで)
- 隠密マントや身代わりで対策された時の具体的な切り返し方と立ち回り
- ランクマで流行中のテラスタイプと仮想敵へのダメージ計算
初心者の方から、マスターボール級でさらなる高みを目指す中級者の方まで、キョジオーンを使いこなして勝ちたい全てのトレーナーに役立つ情報をお届けします。
なぜ環境トップなのか?キョジオーンの強さと「きよめのしお」の仕様
まず、キョジオーンがなぜこれほどまでに強力で、多くの構築に採用されるのか、その根本的な理由を整理しましょう。
種族値が高いことはもちろんですが、キョジオーンの強さの本質は「相手に特定の対策を強要する」という選出圧力にあります。
対策必須の特性と技について、仕様を正しく理解することが、使いこなすための第一歩です。
唯一無二の特性「きよめのしお」が壊れている理由
キョジオーンの専用特性である「きよめのしお」は、対戦環境における「壊れ特性」の一つとして数えられます。
この特性には大きく分けて2つの効果があります。
一つ目は、「状態異常にならない」という効果です。
これは「どく」「まひ」「やけど」「こおり」「ねむり」のすべての状態異常を無効化します。
本来、高耐久のポケモンを突破する手段として「どくどく」や「おにび」による定数ダメージ、あるいは「キノコのほうし」や「あくび」による催眠戦法が有効ですが、キョジオーンに対してはこれらが一切通用しません。
これにより、相手は「状態異常で崩す」という選択肢を奪われ、正面から火力で突破することを余儀なくされます。
二つ目は、「ゴーストタイプの技のダメージを半減する」という効果です。
本来、いわ単タイプのキョジオーンにとって、ゴースト技は等倍で通るはずですが、この特性により実質的な耐性が一つ増えています。
現環境にはハバタクカミやサーフゴーといった強力なゴーストタイプのアタッカーが多く存在しますが、それらに対して後出しが安定しやすくなるという点で、環境に極めて適した特性と言えます。
専用技「しおづけ」の定数ダメージと拘束効果
キョジオーンの代名詞とも言える専用技「しおづけ」は、威力40の物理技ですが、その真価は追加効果にあります。
この技を受けた相手は「しおづけ状態」となり、毎ターン終了時に最大HPの1/8のダメージを受け続けます。
さらに、相手が「みずタイプ」または「はがねタイプ」の場合、この定数ダメージは最大HPの1/4に跳ね上がります。
この「1/4ダメージ」というのが破格の性能です。
通常、いわタイプの弱点である水や鋼タイプのポケモンは、キョジオーンに対して有利なはずですが、「しおづけ」を被弾するとわずか4ターンで倒れてしまうため、安易な後出しができません。
また、この定数ダメージは「まもる」や「みがわり」を使用していても解除されない(身代わりにはダメージが入らないが、本体の状態異常は継続する仕様の場合など、細かな挙動理解が必要)ため、一度当ててしまえば「まもる」と「じこさいせい」を繰り返すだけで相手を削り切ることが可能です。
この技の存在により、キョジオーンは攻撃に努力値を振らなくても十分なダメージソースを確保でき、その分をすべて耐久に回すことができるのです。
圧倒的な耐久種族値と要塞化するメカニズム
キョジオーンの種族値は、HP100、防御130、特防90と、非常に高水準な耐久ステータスを持っています。
特に防御130は、物理アタッカーに対して圧倒的な硬さを誇り、等倍の物理技であれば、こだわりハチマキを持ったアタッカーの攻撃すら2発以上耐えることが珍しくありません。
この高耐久に加え、回復技「じこさいせい」と、防御を2段階上げる「てっぺき」を習得します。
物理アタッカーに対して「てっぺき」を積んでしまえば、急所に当たらない限り突破は不可能となり、まさに「要塞」と化します。
特殊方面に関しても、特防に補正をかけた育成(HD振り)をすることで、特殊アタッカーとも十分に撃ち合える性能を持っています。
以下の表は、主要な物理・特殊アタッカーからのダメージを指数化したイメージです。
| 攻撃側の条件 | 耐久調整 | 被ダメージ割合(目安) | 確定数 |
|---|---|---|---|
| A特化カイリュー じしん(テラスなし) |
HB特化(わんぱく) | 38.6% 〜 46.3% | 確定3発 |
| A特化パオジアン つららおとし |
HB特化(わんぱく) | 28.9% 〜 34.7% | 乱数3発 |
| C特化ハバタクカミ ムーンフォース |
HD特化(しんちょう) | 34.7% 〜 41.0% | 確定3発 |
| C特化サーフゴー ゴールドラッシュ |
HD特化(しんちょう) | 78.2% 〜 92.7% | 確定2発 |
補足:きよめのしおの仕様詳細(クリックして展開)
状態異常無効の範囲について:
「きよめのしお」は、あくまで「状態異常(ステータス異常)」を防ぐものです。「こんらん」「メロメロ」「ひるみ」などの「状態変化」は防げません。
また、特性「かたやぶり」を持つポケモン(デカヌチャンやオノノクスなど)が使用する状態異常技(どくどく等)は、特性を貫通して効果を受けるため注意が必要です。
ゴースト技半減について:
タイプ相性による計算の後に適用されます。例えば、キョジオーンがゴーストテラスした場合、本来ゴースト技は抜群(2倍)になりますが、特性により半減されるため、実質等倍(2倍 × 0.5 = 1倍)で受けることになります。この仕様を利用したテラスタイプの考察も重要です。
ランクマ歴15年の対戦研究家のアドバイス
「初心者の方が意外と見落としがちなのが、『きよめのしお』による『あくびループ切り』の重要性です。カバルドンやラグラージなどの『あくび』展開に対して、キョジオーンを後投げするだけで相手の展開を完全に阻止できます。選出画面で相手にカバルドンが見えたら、積極的にキョジオーンを選出プランに組み込むことをお勧めします。これだけで勝率がグッと安定しますよ。」
【ランクマ上位勢直伝】キョジオーンの最強育成論・努力値調整3選
キョジオーンの強さを理解したところで、いよいよ実戦で使える具体的な育成論を紹介します。
Wikiにあるような汎用的な調整も間違いではありませんが、ランクマッチで勝ち抜くためには、その時期の流行(メタ)に合わせた微調整が不可欠です。
ここでは、現環境で特に実績を残している3つの型を厳選しました。
【物理受けの結論】HB特化わんぱく型
最もオーソドックスでありながら、物理環境において最強の詰ませ性能を発揮する型です。
物理耐久を極限まで高めることで、カイリュー、パオジアン、ウーラオスといった強力な物理アタッカーを完全に受け切ります。
- 性格:わんぱく(防御↑ 特攻↓)
- 特性:きよめのしお
- 持ち物:たべのこし / ゴツゴツメット / オボンのみ
- テラスタイプ:みず / フェアリー / ゴースト
- 努力値:H252 B252 D4
- 技構成:しおづけ / じこさいせい / てっぺき / ボディプレス(または まもる)
役割対象:
カイリュー、パオジアン、連撃ウーラオス、ハッサム、セグレイブなど
調整の意図と運用:
HPと防御に全振り(ぶっぱ)することで、物理方面の乱数を最大限有利にします。
持ち物は、長期戦を見据えた「たべのこし」が基本ですが、ウーラオスの「すいりゅうれんだ」やカイリューの「しんそく」に対して接触ダメージを稼げる「ゴツゴツメット」も非常に強力です。
立ち回りはシンプルで、物理アタッカーに対して後出しし、「しおづけ」を入れて定数ダメージを稼ぎつつ、「てっぺき」で要塞化を狙います。
「ボディプレス」を採用すれば、高まった防御力を攻撃に転用でき、ハピナスなどの特殊受けも突破可能になります。
| 攻撃ポケモン | 技名 | ダメージ割合 | 備考 |
|---|---|---|---|
| カイリュー(A特化) | じしん | 38.6% – 46.3% | 食べ残し込みで余裕を持って受け出し可能 |
| パオジアン(A特化) | つららおとし | 28.9% – 34.7% | 特性「わざわいのつるぎ」込みでも余裕 |
| ウーラオス連撃(A特化) | すいりゅうれんだ | 81.1% – 98.5% | 抜群だが確定耐え。ゴツメなら相手に大ダメージ |
【特殊環境への回答】HDベースしんちょう型
ハバタクカミやテツノツツミ、サーフゴーなどの特殊アタッカーが多い環境において、採用率が急増しているのがこのHD型です。
物理耐久は元々の種族値で十分高いため、努力値を特防に回すことで、両受け(物理・特殊の両方を受けること)に近い性能を実現します。
- 性格:しんちょう(特防↑ 特攻↓)
- 特性:きよめのしお
- 持ち物:たべのこし / オボンのみ
- テラスタイプ:どく / みず / フェアリー
- 努力値:H252 D252 B4
- 技構成:しおづけ / じこさいせい / まもる / じわれ(または ステルスロック)
役割対象:
ハバタクカミ、テツノツツミ、サーフゴー、イーユイなど
特殊耐久を厚くするメリット:
通常のHBキョジオーンでは、特殊アタッカーに対面した瞬間に交代を余儀なくされますが、HD振りであれば居座って「しおづけ」を入れることが可能です。
例えば、臆病ハバタクカミの「ムーンフォース」や「シャドーボール」を余裕を持って2耐えし、返しの「しおづけ」で削りを入れることができます。
特にサーフゴーに対しては、ゴースト技半減の特性も相まって非常に強く出られます。
【起点作成&ハメ性能】鉄壁ボディプレス型
前述のHB型と似ていますが、より攻撃的に「全抜き」を狙う構成です。
「てっぺき」で防御を上げ、「ボディプレス」で相手をなぎ倒すことを主軸に置きます。
- 性格:わんぱく
- 努力値:H252 B252 S4(同速意識)
- 技構成:しおづけ / じこさいせい / てっぺき / ボディプレス
「てっぺき」+「ボディプレス」の強み:
このコンボの恐ろしい点は、防御を上げることがそのまま火力アップに直結することです。
「てっぺき」を1回積めば、防御は2倍、ボディプレスの威力も実質2倍になります。2回積めば3倍、3回積めば4倍です。
悪タイプ(パオジアン、ディンルーなど)や鋼タイプ(ドドゲザンなど)に対して打点を持てるため、キョジオーン対策として出てくる「みがわり」持ちのサザンドラなども、ボディプレスで身代わりごと粉砕できる可能性があります。
技スペースの考察:
この型の場合、「まもる」を切ることになります。
「まもる」がないと、しおづけの定数ダメージ稼ぎや、食べ残しの回復回数稼ぎがしにくくなるため、プレイング難易度は上がります。
しかし、攻撃技が「しおづけ」だけだと、隠密マント持ちのサーフゴーや身代わり持ちに対して手も足も出なくなるため、攻撃手段としてのボディプレスは非常に重要です。
現役マスターボール級プレイヤーのアドバイス
「今のレギュレーションで勝ちたいなら、私は断然『HDベース』をお勧めします。理由は単純で、環境に特殊の高火力アタッカーが多すぎるからです。物理は元々の硬さでなんとかなりますが、特殊は振らないと耐えません。特に、テラスを切ることでハバタクカミやテツノツツミに対面で勝てるようになると、相手の計算を大きく狂わせることができます。HB特化は『受け』ですが、HDベースは『対面操作』ができるポケモンへと進化します。」
勝率を上げるテラスタイプの選び方と環境メタ
キョジオーンほどテラスタルとの相性が良いポケモンはいません。
元々の弱点(水・草・地面・格闘・鋼)を消しつつ、特性「きよめのしお」の効果を維持できるため、テラスタイプ次第で本来不利な相手をカモにすることができます。
ここでは、現環境で有効なテラスタイプを優先度順に解説します。
【ゴースト】弱点の格闘を透かし、神速を無効化
採用率:高
最もメジャーかつ強力なテラスタイプの一つです。
メリット:
最大のメリットは、弱点である「かくとうタイプ」の技(インファイト、聖なる剣、ボディプレスなど)を無効化できる点です。
また、カイリューの「しんそく」も無効化できるため、終盤の詰め筋として非常に優秀です。
さらに、「きよめのしお」の効果により、ゴーストタイプになってもゴースト技が弱点にならず、半減のまま受けられます。
つまり、弱点は「あく」のみとなり、実質的な弱点が極端に少なくなります。
【みず】弱点を減らし、サーフゴーに強く出る
採用率:中
防御面での安定感を求めるなら水テラスです。
メリット:
弱点が「くさ」「でんき」の2つだけになります。
特に、鋼タイプの技(ゴールドラッシュなど)を半減できるようになるため、サーフゴーやハッサムに対して圧倒的に強くなります。
また、水ウーラオスの「すいりゅうれんだ」も半減で受けられるようになり、物理受けとしての安定感が飛躍的に向上します。
【どく】フェアリー半減・毒状態無効(特性貫通時)のメリット
採用率:中〜高
環境に多いフェアリータイプを意識した調整です。
メリット:
ハバタクカミの「ムーンフォース」を半減で受けられます。
また、格闘技も半減できるため、物理・特殊の両方に対応しやすい耐性です。
「きよめのしお」で状態異常は無効ですが、特性「かたやぶり」のオノノクスなどが撃ってくる「どくどく」や、毒菱(どくびし)の効果は受けてしまいます。
毒テラスであれば、それらもタイプ相性として無効化できるため、サイクル戦での毒菱回収役としても機能します。
【ひこう】地割れ対策と格闘・地面受けの両立
採用率:低〜中(玄人向け)
特定のメタを張るためのテラスタイプです。
メリット:
最大の弱点である「じめんタイプ」の技を無効化できます。
特に、耐久ポケモン同士の泥仕合になった際に撃たれる一撃必殺技「じわれ」を透かせるのが最大の強みです。
ディンルーやヘイラッシャなどの地割れ採用率が高いポケモンが多い環境では、この飛行テラスが勝敗を分ける鍵になります。
ランクマ歴15年の対戦研究家のアドバイス
「テラスタルを切るタイミングは、『相手がこちらの弱点を突く技を選択した瞬間』がベストです。例えば、相手のカイリューが『じしん』を選択したターンに飛行テラスを切れば、1ターン無償で動くことができます。この『1ターンのアドバンテージ』で『しおづけ』や『てっぺき』を通せるかどうかが、キョジオーン使いの腕の見せ所です。ただし、相手もテラス読みで行動してくることがあるので、あえてテラスを切らずに突っ張る度胸も時には必要です。」
隠密マントも怖くない!対戦での立ち回りと「対策への対策」
キョジオーンを使う上で避けて通れないのが、相手の対策ポケモンとの対面です。
特に「おんみつマント」(技の追加効果を受けないアイテム)を持ったポケモンは、しおづけの定数ダメージが入らないため天敵です。
しかし、対策されているからといって諦める必要はありません。立ち回り次第で十分に切り返すことが可能です。
相手の「おんみつマント」所持を見抜くプレイング
対戦中、相手が隠密マントを持っているかどうかを早期に見抜くことが重要です。
見抜くポイントは以下の通りです。
- 選出されたポケモン:サーフゴー、ラウドボーン、カイリューなどは隠密マント所持率が高いです。
- 動きの違和感:キョジオーン対面で、不利なはずなのに強気に居座ってくる、あるいは交代際に躊躇なく投げてくる場合、マント持ちの可能性大です。
- しおづけのエフェクト:実際に「しおづけ」を当ててみて、ターン終了時にダメージが入らなければ確定です。
マント持ちだと判明した瞬間、思考を「定数ダメージで削る」から「別の勝ち筋を探す」へと切り替えましょう。
対策ポケモン(サーフゴー、身代わり持ち)への切り返し手段
1. 「じわれ」の採用:
最も強引かつ強力な解決策です。
隠密マントを持っていようが、身代わりを張っていようが(※音技ではないため身代わりは貫通しませんが、身代わりが割れた隙などに)、30%の確率で相手を葬り去ります。
耐久型のキョジオーンは試行回数を稼ぎやすいため、3回撃てば約65%の確率で当たります。
サーフゴーは浮いていないため地割れが当たります。
2. 「のろい」による自主退場と積み起点回避:
ゴーストテラスを採用している場合、技「のろい」の効果が変わります。
ゴーストタイプ以外の時は「攻撃・防御アップ、素早さダウン」の積み技ですが、ゴーストテラス時は「自分のHPを半分削って、相手に毎ターン1/4のダメージを与える呪いをかける」技になります。
相手が隠密サーフゴーなどで起点にしようとしてきた場合、ゴーストテラス→のろいで相手に呪いをかけつつ自主退場することで、後続のエースポケモンに繋ぐことができます。
これは相手の計算を大きく狂わせる高度な戦術です。
TOD(Time Over Death)を狙う判断基準と時間管理
ランクマッチには対戦時間の制限(持ち時間7分、総合時間20分など)があります。
キョジオーン同士のミラーマッチや、突破不可能な受けポケモンと対面した場合、無理に倒そうとせず「判定勝ち(TOD)」を狙うのも立派な戦術です。
TODの判定基準は「残りのポケモンの数 > 残りHPの割合 > 残りHPの総量」の順で決まります。
キョジオーンは「じこさいせい」でHP管理がしやすいため、数的有利(3対2など)を取った状態で時間を使い切れば勝利できます。
相手が隠密マント持ちで打点がない場合でも、こちらが倒されなければ負けにはなりません。
「まもる」や「じこさいせい」を駆使して時間を稼ぎ、判定勝利を目指しましょう。
現役マスターボール級プレイヤーのアドバイス
「以前、ランクマで隠密マント持ちの『わるだくみサーフゴー』と対面した際のエピソードです。普通なら絶望的な状況ですが、私はあらかじめ『じわれ』を採用していました。相手は私が何もできないと思って悠長に積んでいましたが、私は迷わず地割れを選択。2発目で命中し、そのまま降参をもらいました。綺麗な勝ち方ではありませんが、対策枠をさらに上から叩く『理不尽な択』を持っておくことは、上位帯で勝ち抜くための必須スキルです。」
キョジオーン対策!弱点と突破するための具体的な方法
ここまでキョジオーンの強さを解説してきましたが、逆に敵として対面した場合はどうすれば良いのでしょうか。
キョジオーンを使う側としても、相手がどうやって突破しようとしてくるかを知ることは非常に重要です。
最も確実な対策アイテム「おんみつマント」の活用
前述の通り、「おんみつマント」を持たせるのが最も手軽で確実な対策です。
特にサーフゴーやラウドボーンに持たせると、キョジオーン側からの有効打がほぼ無くなります。
ただし、相手も「地割れ」を持っている可能性があるため、慢心は禁物です。
「みがわり」と積み技で起点にする
「しおづけ」は攻撃技なので、「みがわり」で防ぐことができます。
キョジオーンの素早さは低いため、上から「みがわり」を張り、身代わりが残っている間に「つるぎのまい」や「わるだくみ」を積んで、一撃で突破する火力を確保するのが定石です。
サザンドラ、テツノツツミ、オーガポンなどがこの戦術を得意とします。
特殊高火力アタッカーでの役割集中突破
HD振りでないキョジオーンは、特殊耐久に隙があります。
こだわりメガネを持ったハバタクカミやテツノツツミ、イーユイなどの超高火力で押し切るのも有効です。
また、「役割集中」という考え方で、1匹目の特殊アタッカーでキョジオーンを削り、2匹目の特殊アタッカーでトドメを刺すという戦術も、回復が追いつかなくなるため有効です。
| Tier | ポケモン名 | 対策の要点 |
|---|---|---|
| S | サーフゴー | 毒無効、変化技無効。隠密マントを持てば完封可能。 |
| S | 隠密マント持ち全般 | しおづけの定数ダメージ無効。起点にし放題。 |
| A | テツノツツミ | 身代わり+アンコールで技を縛り、ハイドロポンプで高打点。 |
| A | オーガポン(水・草) | 身代わり宿り木や、ツタこん棒での高火力押し切り。 |
| B | ディンルー | カタストロフィで強引に削る、または地割れ勝負。 |
現役マスターボール級プレイヤーのアドバイス
「選出画面でキョジオーンが見えた時、絶対にやってはいけないのが『中途半端な物理アタッカー3体を選出すること』です。例えばパオジアン、カイリュー、ウーラオスという選出は、キョジオーン1匹に詰められるリスクが高いです。必ず1体は特殊アタッカーか、身代わり持ち、あるいは一撃必殺持ちを入れて、『キョジオーンを崩すルート』を確保してください。」
キョジオーンと相性の良い味方・構築例
キョジオーンは単体でも強力ですが、相性の良い味方と組ませることで真価を発揮します。
ここでは代表的な並びを紹介します。
【受けループ】ドヒドイデ・ラッキー(ハピナス)との補完
キョジオーンを主軸とした受けループ(サイクル)構築です。
物理受けのドヒドイデ、特殊受けのハピナス(またはラッキー)と組ませることで、全方位の攻撃を受け切ります。
ドヒドイデは「どくびし」を撒くことができ、キョジオーンの「しおづけ」と合わせて定数ダメージの地獄を作り出せます。
相性補完としても、ドヒドイデの弱点(電気・エスパー・地面)をキョジオーンがある程度カバーでき、キョジオーンの弱点(水・草・格闘)をドヒドイデが受けられます。
【攻めサイクル】カイリュー・サーフゴーとの相性
いわゆる「カイリューサーフゴー」の並びにキョジオーンを組み込む形です。
攻めの軸としてカイリューとサーフゴーを使いつつ、相手の物理アタッカーや受けポケモンに対するクッションとしてキョジオーンを採用します。
サーフゴーはキョジオーンの苦手な格闘や草に強く、キョジオーンはサーフゴーが苦手な炎やゴースト(特性で半減)を受けられるため、相性補完に優れています。
毒びし展開とのシナジー
マスカーニャやキラフロルなどで初手に「どくびし」を撒き、その後キョジオーンで耐久して毒ダメージを稼ぐ戦術です。
「まもる」と「みがわり」を繰り返すだけで相手が勝手に倒れていくため、決まれば非常に強力です。
相手が毒を解除しようと交代すれば、その交代先に「しおづけ」が入るという、二重の罠を仕掛けることができます。
よくある質問(FAQ)
最後に、キョジオーンの育成や運用に関して、初心者の方からよく寄せられる質問に回答します。
Q. 旅パやレイドバトルでも使えますか?
A. 非常に優秀です。
旅パでは、進化前のコジオから入手しやすく、高い耐久で安定してストーリーを進められます。
テラレイドバトルにおいても、「しおづけ」の定数ダメージはボスのHPを削るのに有効ですし、「きよめのしお」で状態異常にならないため、安定した攻略が可能です。レイド用なら努力値はHPと攻撃、または特防に振ると良いでしょう。
Q. 色違いの入手方法と厳選のコツは?
A. ピクニックでのタマゴ孵化か、大量発生での厳選がおすすめです。
キョジオーン(コジオ)はパルデア地方の広い範囲に生息していますが、色違い厳選をするなら「かがやきパワー:いわ」のサンドウィッチを食べて、大量発生地点で粘るのが効率的です。
色違いは体の塩の部分がオレンジ色(夕焼け色)のような見た目になり、非常に美しいので人気があります。
Q. 技構成で「ステルスロック」は必須ですか?
A. 必須ではありませんが、構築によります。
サイクル戦を重視するなら、交代先にダメージを与える「ステルスロック」は非常に強力です。
しかし、キョジオーンは「しおづけ」「じこさいせい」が確定枠で、残りの2枠を「まもる」「てっぺき」「ボディプレス」「じわれ」「みがわり」「ステルスロック」などで争うことになります。
技スペースが非常に厳しいため、パーティ内に他にステロを撒けるポケモン(ディンルーやカバルドンなど)がいるなら、そちらに任せてキョジオーンは自身の生存能力を高める技を優先すべきです。
現役マスターボール級プレイヤーのアドバイス
「『技スペースが足りない問題』はキョジオーン使いの永遠の悩みです。私の解決策としては、『そのシーズンで何が流行っているか』で毎週技を入れ替えることです。一撃必殺が多いなら『みがわり』を入れますし、受けループが多いなら『じわれ』を入れます。固定観念に囚われず、環境に合わせて技をカスタマイズできる柔軟性が、勝率を維持する秘訣です。」
まとめ:環境に合わせた調整でキョジオーンを使いこなそう
キョジオーンは、その高いスペックゆえに多くのプレイヤーに使われていますが、真に使いこなして勝ち続けているのは、環境に合わせて細かな調整を施しているトレーナーだけです。
「しおづけ」という最強の武器を活かしつつ、相手の対策をさらに上回るプレイングができれば、ランクマッチでの3桁順位、あるいはそれ以上も夢ではありません。
最後に、これからキョジオーンを育成してランクマッチに潜る前のチェックリストを掲載します。
これらを確認し、準備万端で対戦に臨んでください。
ランクマで勝つためのキョジオーン育成チェックリスト
- 仮想敵の明確化:なんとなくHBぶっぱにするのではなく、「誰の攻撃を耐えたいか」を明確にして努力値を振りましたか?(例:A特化カイリュー意識など)
- 対策への回答:環境に多い「隠密マントサーフゴー」や「身代わり持ち」と対面した時、どう切り返すか(地割れ、テラス、TODなど)のプランは用意しましたか?
- 時間管理の意識:無理に倒しに行くのではなく、TOD(時間切れ判定勝ち)も視野に入れたHP管理や立ち回りを練習しましたか?
キョジオーンは、使い手の思考力がそのまま強さに直結する奥深いポケモンです。
ぜひ、あなただけの最強の調整を見つけ出し、対戦環境で暴れ回ってください。
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