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元素記号一覧と覚え方【完全版】理科のプロが教えるテストに出る周期表の攻略法

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元素記号は、化学という学問の扉を開くための鍵であり、中学・高校の理科において避けては通れない最重要単元の一つです。しかし、多くの生徒さんが「アルファベットの羅列に見えて頭に入らない」「語呂合わせを覚えたけれど、どの元素かわからなくなる」といった悩みを抱えています。

結論から申し上げますと、元素記号は「丸暗記」しようとすると挫折します。しかし、「リズム」と「名前の由来」、そして「周期表のルール」を理解することで、驚くほどスムーズに記憶に定着させることが可能です。この記事では、理科教育の現場で20年以上にわたり生徒を指導してきた経験に基づき、スマホで見やすい完全一覧表と、テストで確実に点数を取るための効率的な覚え方を徹底解説します。

この記事を読むことで、以下の3つのメリットが得られます。

  • 【中学生必須】中間・期末テストや高校入試に頻出する重要元素30選と、絶対忘れない語呂合わせをマスターできる
  • 1番から118番までの最新・元素記号完全リスト(原子量・英語名付き)をいつでもスマホで確認できる辞書として使える
  • 「マグネシウム(Mg)」と「マンガン(Mn)」のような紛らわしい記号を区別し、ケアレスミスをゼロにするプロのテクニックが身につく

さあ、ただの記号の暗記を、科学への興味を深める知的冒険へと変えていきましょう。

  1. 元素記号とは?覚える前に知っておきたい基礎知識
    1. 元素記号は世界共通の「化学のアルファベット」
    2. 周期表が整理されている理由(メンデレーエフの功績)
  2. 【中学生・高校受験用】テストに出る!絶対覚えるべき元素記号一覧
    1. まずはこれだけ!原子番号1番〜20番の必須リスト
    2. 20番以降でも頻出!重要金属元素10選
    3. 意外と出る?非金属元素の重要ポイント
  3. 【完全版】元素記号一覧リスト(原子番号1番〜118番)
    1. 第1周期〜第3周期(1〜18番)
    2. 第4周期〜第5周期(19〜54番)
    3. 第6周期〜第7周期(55〜118番・ランタノイド・アクチノイド含む)
  4. もう忘れない!理科のプロが教える効率的な覚え方・語呂合わせ
    1. 定番中の定番「水兵リーベ」の正しい唱え方と意味
    2. 縦に覚える!「アルカリ金属」「ハロゲン」「希ガス」の語呂合わせ
    3. 元素名の「由来」を知って記憶にフックをかける
  5. テストで差がつく!紛らわしい元素記号の識別テクニック
    1. 「K(カリウム)」と「Ca(カルシウム)」の混同を防ぐコツ
    2. 「Mg(マグネシウム)」と「Mn(マンガン)」の違い
    3. 「Ag(銀)」と「Au(金)」、「Cu(銅)」の覚え分け
    4. 大文字・小文字の書き方ルール(CoとCOの違いなど)
  6. 周期表の仕組みをもっと深く理解する
    1. 「族(縦の列)」と「周期(横の行)」が持つ意味
    2. 金属元素と非金属元素の境界線
    3. 典型元素と遷移元素の違いとは?
  7. 元素記号に関するよくある質問 (FAQ)
    1. Q. 元素記号に「J」や「Q」が使われないのはなぜ?
    2. Q. 全部で118個ありますが、今後も増える可能性はありますか?
    3. Q. 覚え歌やアプリでおすすめはありますか?
  8. まとめ:元素記号は「化学」を楽しむパスポート

元素記号とは?覚える前に知っておきたい基礎知識

勉強を始めるとき、多くの人がいきなり単語帳を開いて暗記を始めようとしますが、それは少し遠回りかもしれません。まずは「なぜ元素記号を覚える必要があるのか」「そもそも元素記号とは何なのか」という背景を理解することで、脳への定着率は格段に上がります。ここでは、学習のモチベーションを高めるための基礎知識を解説します。

元素記号は世界共通の「化学のアルファベット」

私たちの身の回りにあるすべての物質は、約118種類の「元素」という基本的な成分から構成されています。水も、空気も、スマートフォンも、そして私たちの体も、すべて元素の組み合わせでできています。この元素を、国や言語が違っても誰でも理解できるように表記したものが元素記号です。

元素記号は、いわば「化学の世界におけるアルファベット」です。英語を学ぶためにA, B, C…を覚えるのと同じように、化学反応式を書いたり、物質の性質を理解したりするためには、この記号を読み書きできることが大前提となります。現在は、IUPAC(国際純正・応用化学連合)という国際的な組織によって厳格に管理されており、日本でもアメリカでも、あるいは地球の裏側でも、同じ記号が使われています。

例えば、「H」と書けば世界中の化学者が「水素(Hydrogen)」だと認識します。この共通言語を習得することは、科学というグローバルな対話に参加するためのパスポートを手に入れることと同義なのです。

周期表が整理されている理由(メンデレーエフの功績)

元素記号を一覧表にしたものを「周期表」と呼びますが、これは単に発見された順に並べたものではありません。19世紀、ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフは、当時知られていた元素を原子量の順に並べると、化学的な性質が似た元素が周期的に現れることに気づきました。

彼はこの規則性に基づいて表を作成しましたが、素晴らしいのは「当時まだ発見されていない元素」の場所を空欄にし、その性質まで予言していたことです。後にその予言通りの性質を持つ元素(ゲルマニウムなど)が次々と発見されたことで、周期表の正しさが証明されました。現在私たちが使っている周期表は、原子の構造(陽子の数など)に基づいてさらに洗練されたものですが、その基本思想はメンデレーエフの時代から変わっていません。

周期表は、縦の列(族)や横の行(周期)に意味があり、位置関係を見るだけで「この元素は金属だな」「これは反応しやすいな」といった性質を推測できる、極めて便利な「地図」なのです。

理科教育歴20年のベテラン講師のアドバイス
「記号を覚えることは、単なる暗記作業ではなく『化学語』を話すための第一歩です。私が生徒によく話すのは、『元素記号は、物質のプロフィール写真のようなもの』だということ。顔(記号)と名前(元素名)が一致すると、急に化学の世界が親しみやすく見えてきますよ。まずは焦らず、この共通言語に慣れ親しむことから始めましょう。」

【中学生・高校受験用】テストに出る!絶対覚えるべき元素記号一覧

ここでは、中学生の定期テストや高校入試において「これだけは絶対に覚えておかなければならない」最重要の元素記号を厳選して紹介します。118個すべてを覚える必要はありません。まずはここにある30個程度を完璧にすることで、中学理科の化学分野における基礎点は確保できます。

まずはこれだけ!原子番号1番〜20番の必須リスト

原子番号1番の水素から20番のカルシウムまでは、周期表の上部に位置し、最も基本的かつ頻出の元素です。これらは順番通りに言えるようになることが求められます。以下の表は、スマホで見ながらリズムよく覚えられるように整理しました。

番号 元素記号 日本語名 覚え方のリズム(音読用)
1 H 水素 すい(水)
2 He ヘリウム へー(兵)
3 Li リチウム リー
4 Be ベリリウム
5 B ホウ素 ぼ(僕)
6 C 炭素 く(の)
7 N 窒素 の(※船の「な」の代用)
8 O 酸素 お(※船の「前」の代用)
9 F フッ素 ふ(船)
10 Ne ネオン ね(七)
11 Na ナトリウム な(曲)
12 Mg マグネシウム まがり(がり)
13 Al アルミニウム ある(シップ)
14 Si ケイ素 し(シップ)
15 P リン ぷ(シップ)
16 S 硫黄 す(クラー)
17 Cl 塩素 くらー(クラー)
18 Ar アルゴン あ(クラー)
19 K カリウム か(閣)
20 Ca カルシウム か(下)

この20個は、いわゆる「水兵リーベ」の語呂合わせで一気に覚えるのが鉄則です。具体的な覚え方のコツについては、後述のセクションで詳しく図解します。

20番以降でも頻出!重要金属元素10選

20番までの元素に加え、私たちの生活に密着しており、実験や問題によく登場する金属元素があります。これらは原子番号順ではなく、記号と名前をセットで覚えておく必要があります。特に「鉄」「銅」「銀」「金」などは常識として必須です。

  • Fe:鉄(Ferrous)。建築材料や車、血液中のヘモグロビンに含まれます。
  • Cu:銅(Copper)。10円玉や電線に使われます。赤みを帯びた金属光沢が特徴です。
  • Ag:銀(Argentum)。アクセサリーや食器に使われます。電気を最も通しやすい金属です。
  • Au:金(Aurum)。非常に安定しており、錆びません。装飾品や電子機器の接点に使われます。
  • Zn:亜鉛(Zinc)。電池の負極や、トタン(鉄へのメッキ)に使われます。
  • Ba:バリウム(Barium)。胃のX線検査の造影剤として有名です。
  • Pb:鉛(Lead)。非常に重く、柔らかい金属です。放射線の遮蔽などに使われます。
  • Pt:白金(Platinum)。プラチナとも呼ばれ、触媒や宝飾品として重要です。
  • Hg:水銀(Mercury)。常温で唯一の液体金属です。
  • Mn:マンガン(Manganese)。乾電池や酸化剤(二酸化マンガン)として登場します。

意外と出る?非金属元素の重要ポイント

金属以外でも、20番以降で覚えておくべき元素がいくつか存在します。これらは化学反応式の問題で「係数合わせ」の際によく目にするため、記号を見て即座に名前が出てくるようにしておきましょう。

代表的なものは、I(ヨウ素)です。消毒液や、デンプン反応(ヨウ素デンプン反応)で必ず登場します。また、Br(臭素)も常温で液体の非金属として、高校化学では頻出となります。

理科教育歴20年のベテラン講師のアドバイス
「公立高校の入試問題であれば、上記の『1〜20番』+『重要金属10選』+『ヨウ素』を覚えておけば、元素記号に関する問題の9割以上はカバーできます。まずは欲張らず、この範囲を完璧に書けるように練習しましょう。特に、Cu(銅)やFe(鉄)は酸化還元の実験問題で主役級の扱いを受けるので、絶対に間違えてはいけません。」

【完全版】元素記号一覧リスト(原子番号1番〜118番)

ここでは、現在確認されている118個のすべての元素を網羅した完全リストを掲載します。学習用としてはもちろん、レポート作成時や、ふと気になったときの辞書代わりとして活用してください。IUPAC(国際純正・応用化学連合)の最新データに基づき、原子番号、元素記号、日本語名、英語名、原子量(有効数字4桁程度)を記載しています。

※原子量は同位体の存在比率によって変動するため、代表的な値を記載しています。

第1周期〜第3周期(1〜18番)

No. 記号 日本語名 英語名 原子量
1 H 水素 Hydrogen 1.008
2 He ヘリウム Helium 4.003
3 Li リチウム Lithium 6.94
4 Be ベリリウム Beryllium 9.012
5 B ホウ素 Boron 10.81
6 C 炭素 Carbon 12.01
7 N 窒素 Nitrogen 14.01
8 O 酸素 Oxygen 16.00
9 F フッ素 Fluorine 19.00
10 Ne ネオン Neon 20.18
11 Na ナトリウム Sodium 22.99
12 Mg マグネシウム Magnesium 24.31
13 Al アルミニウム Aluminium 26.98
14 Si ケイ素 Silicon 28.09
15 P リン Phosphorus 30.97
16 S 硫黄 Sulfur 32.06
17 Cl 塩素 Chlorine 35.45
18 Ar アルゴン Argon 39.95

第4周期〜第5周期(19〜54番)

このあたりから遷移元素が登場し、金属元素のバリエーションが増えます。受験生は36番のクリプトンあたりまでを目安に目を通しておくと良いでしょう。

No. 記号 日本語名 英語名 原子量
19 K カリウム Potassium 39.10
20 Ca カルシウム Calcium 40.08
21 Sc スカンジウム Scandium 44.96
22 Ti チタン Titanium 47.87
23 V バナジウム Vanadium 50.94
24 Cr クロム Chromium 52.00
25 Mn マンガン Manganese 54.94
26 Fe Iron 55.85
27 Co コバルト Cobalt 58.93
28 Ni ニッケル Nickel 58.69
29 Cu Copper 63.55
30 Zn 亜鉛 Zinc 65.38
31 Ga ガリウム Gallium 69.72
32 Ge ゲルマニウム Germanium 72.63
33 As ヒ素 Arsenic 74.92
34 Se セレン Selenium 78.97
35 Br 臭素 Bromine 79.90
36 Kr クリプトン Krypton 83.80
37 Rb ルビジウム Rubidium 85.47
38 Sr ストロンチウム Strontium 87.62
39 Y イットリウム Yttrium 88.91
40 Zr ジルコニウム Zirconium 91.22
41 Nb ニオブ Niobium 92.91
42 Mo モリブデン Molybdenum 95.95
43 Tc テクネチウム Technetium (98)
44 Ru ルテニウム Ruthenium 101.1
45 Rh ロジウム Rhodium 102.9
46 Pd パラジウム Palladium 106.4
47 Ag Silver 107.9
48 Cd カドミウム Cadmium 112.4
49 In インジウム Indium 114.8
50 Sn スズ Tin 118.7
51 Sb アンチモン Antimony 121.8
52 Te テルル Tellurium 127.6
53 I ヨウ素 Iodine 126.9
54 Xe キセノン Xenon 131.3

第6周期〜第7周期(55〜118番・ランタノイド・アクチノイド含む)

ここでは、希土類(レアアース)を含むランタノイドや、放射性元素を含むアクチノイドが登場します。113番のニホニウムなど、近年の科学的発見の成果が含まれているエリアです。

▼クリックして55番〜118番のリストを展開表示
No. 記号 日本語名 英語名
55 Cs セシウム Caesium
56 Ba バリウム Barium
57-71 La-Lu ランタノイド Lanthanoids
72 Hf ハフニウム Hafnium
73 Ta タンタル Tantalum
74 W タングステン Tungsten
75 Re レニウム Rhenium
76 Os オスミウム Osmium
77 Ir イリジウム Iridium
78 Pt 白金 Platinum
79 Au Gold
80 Hg 水銀 Mercury
81 Tl タリウム Thallium
82 Pb Lead
83 Bi ビスマス Bismuth
84 Po ポロニウム Polonium
85 At アスタチン Astatine
86 Rn ラドン Radon
87 Fr フランシウム Francium
88 Ra ラジウム Radium
89-103 Ac-Lr アクチノイド Actinoids
104 Rf ラザホージウム Rutherfordium
105 Db ドブニウム Dubnium
106 Sg シーボーギウム Seaborgium
107 Bh ボーリウム Bohrium
108 Hs ハッシウム Hassium
109 Mt マイトネリウム Meitnerium
110 Ds ダームスタチウム Darmstadtium
111 Rg レントゲニウム Roentgenium
112 Cn コペルニシウム Copernicium
113 Nh ニホニウム Nihonium
114 Fl フレロビウム Flerovium
115 Mc モスコビウム Moscovium
116 Lv リバモリウム Livermorium
117 Ts テネシン Tennessine
118 Og オガネソン Oganesson
▼もっと詳しく:最新元素「ニホニウム」等の発見データ

113番元素「ニホニウム(Nh)」は、日本の理化学研究所のチームが発見し、アジアで初めて命名権を獲得した歴史的な元素です。2016年に正式に名前が決まりました。名前の由来はもちろん「日本(Nihon)」です。加速器を使って亜鉛(Zn)の原子核をビスマス(Bi)の原子核に衝突させるという、気の遠くなるような実験を何年も繰り返した末に発見されました。この発見は、日本の科学技術力の高さを世界に示した快挙と言えます。

また、115番のモスコビウム(Mc)はロシアのモスクワ、117番のテネシン(Ts)はアメリカのテネシー州など、近年発見された元素の多くは、発見した研究所のある地名にちなんで名付けられています。

もう忘れない!理科のプロが教える効率的な覚え方・語呂合わせ

「元素記号が覚えられない」と嘆く生徒の多くは、記号を単なる「無意味な文字の並び」として捉えてしまっています。脳は意味のない情報を記憶するのが苦手です。そこで有効なのが、リズムに乗せた語呂合わせや、言葉の意味(由来)とリンクさせる記憶術です。ここでは、私が教室で実際に指導し、多くの生徒を救ってきたテクニックを紹介します。

定番中の定番「水兵リーベ」の正しい唱え方と意味

原子番号1番から20番までを覚えるための語呂合わせ「水兵リーベ」はあまりにも有名ですが、実は「ただ呪文のように唱えるだけ」では効果が半減します。意味をイメージしながら唱えることで、記憶の定着率は劇的に向上します。

以下が、最強の語呂合わせの全貌と、その情景イメージです。

♪ 水兵リーベ 僕の船、七曲がりシップ クラークか

  • 水(H)兵(He):船乗りさんが登場。
  • リー(Li)ベ(Be):ドイツ語で「愛する(Liebe)」。水兵さんは愛しています。
  • ぼ(B)く(C)の(N・O)船(F・Ne):自分の船を愛しているんですね。「の」はNとO、「ふね」はFとNeに分解されます。
  • な(Na):ここで一呼吸。「な」はナトリウム。
  • まがり(Mg・Al):曲がっています。「Mg」と「Al」で「まがり」。
  • シップ(Si・P):船(Ship)のことです。「Si」と「P」でシップ。
  • クラー(S・Cl・Ar):S、Cl、Arを繋げて「スクラー」→「クラー」と読みます。
  • ク(K)か(Ca):最後はカリウムとカルシウム。「クラーク博士かな?」と問いかけるイメージで。

この語呂合わせを唱えるときは、必ず指で周期表の該当箇所を指差しながら、あるいは紙に記号を書きなぐりながら行ってください。口(聴覚)、目(視覚)、手(触覚)をフル動員することが、短期記憶を長期記憶に変えるコツです。

縦に覚える!「アルカリ金属」「ハロゲン」「希ガス」の語呂合わせ

高校化学を見据えると、横(周期)だけでなく、縦(族)のつながりで覚えることも非常に重要になります。同じ縦の列にある元素は化学的な性質が似ているからです。

  • 第1族(アルカリ金属):H, Li, Na, K, Rb, Cs, Fr
    覚え方:「H(エッチ)でLi(リッチ)Na(な)K(母)ちゃんRb(ルビー)Cs(せしめて)Fr(フランス)へ」
    ※ちょっと強烈なイメージの方が記憶に残ります。
  • 第17族(ハロゲン):F, Cl, Br, I, At
    覚え方:「F(ふっ)Cl(くら)Br(ブラジャー)I(愛)のAt(跡)」
    ※これもインパクト重視です。ハロゲンは反応性が高いので、激しいイメージで覚えましょう。
  • 第18族(希ガス):He, Ne, Ar, Kr, Xe, Rn
    覚え方:「He(変)Ne(ね)Ar(ある)Kr(暗)Xe(キセノン)Rn(ランドン)」
    ※「変ね、ある暗記、キセノン、ラドン」とリズムよく。希ガスは安定していて反応しにくい「貴族」のような元素たちです。

元素名の「由来」を知って記憶にフックをかける

記号と名前が一致しない場合、その元素記号の「由来」を知ると一発で解決することがあります。特に、英語名と記号が異なる元素には、ラテン語などの古い言葉が隠されています。

  • Au(金):ラテン語の「Aurum(アウルム)」が由来。これは「輝く夜明け」という意味です。金がキラキラ輝くイメージと「夜明け」を結びつけましょう。
  • Ag(銀):ラテン語の「Argentum(アルゲントゥム)」が由来。「明るい」「白い」という意味があります。アルゼンチンという国名も、銀が多く採れたことに由来しています。
  • Cu(銅):ラテン語の「Cuprum(クプルム)」が由来。これは銅の産地であった「キプロス島」のことです。
  • Fe(鉄):ラテン語の「Ferrum(フェルム)」から。英語のIronとは全く違うので注意が必要です。

理科教育歴20年のベテラン講師のアドバイス
「ただ呪文を唱えるだけでなく、元素記号と日本語名を指で結びながら発声することが重要です。私は生徒に『指差し確認』を徹底させています。例えば『H!』と言いながら指でHを指し、続けて『水素!』と言う。これを1日1回、お風呂の中でやるだけで、1週間後には見違えるほど覚えられていますよ。脳は身体的な動作とセットになった情報を優先的に記憶する性質があるからです。」

テストで差がつく!紛らわしい元素記号の識別テクニック

テストの採点をしていると、多くの生徒が同じような間違いをしていることに気づきます。それは「似ている記号の混同」です。逆に言えば、この「紛らわしいポイント」さえクリアしておけば、他の生徒に差をつけることができます。ここでは、特に間違いが多い組み合わせと、その識別テクニックを伝授します。

「K(カリウム)」と「Ca(カルシウム)」の混同を防ぐコツ

これが最も多い間違いの筆頭です。「カ」リウムと「カ」ルシウム、どちらも「カ」で始まるため、頭文字につられてミスが多発します。

  • K = カリウム:アルファベット1文字です。トランプの「キング(K)」のようにシンプルで強いイメージを持ちましょう。
  • Ca = カルシウム:アルファベット2文字です。「Ca」という文字を見て「Calcium」という綴りを思い浮かべるのも良いですが、もっと簡単なのは「骨(カルシウム)は白い(Ca)」と覚えることです。

テスト中に迷ったら、「水兵リーベ」を思い出してください。「ク(K)か(Ca)」の順番です。先にくるのが短いK、後にくるのが長いCaです。

「Mg(マグネシウム)」と「Mn(マンガン)」の違い

「マ」行の元素も混乱の元です。マグネシウムとマンガン、どちらもMから始まります。

  • Mg = マグネシウム:「Magnesium」のgが入っています。「マグ」の「グ」が「g」だと覚えましょう。
  • Mn = マンガン:「Manganese」のnが入っています。「マン」の「ン」が「n」だと覚えるのが一番早いです。

この「2文字目が音を表している」という法則に気づくと、迷わなくなります。

「Ag(銀)」と「Au(金)」、「Cu(銅)」の覚え分け

金属の代表格である金・銀・銅も、記号になるとごちゃごちゃになりがちです。

  • Au = 金:「au(エーユー)」という携帯キャリアがありますが、「金持ちのau」なんていう俗っぽい覚え方も中学生には人気です。また、オリンピックの金メダルを見て「会う(Au)と嬉しい金メダル」とも覚えられます。
  • Ag = 銀:「Ag(エージー)」は「エイジング(歳をとる)=白髪=銀色」という連想ができます。また、「銀(Silver)はずっと(G)ある」など、自分なりのフックを作りましょう。
  • Cu = 銅:これは英語の「Copper(カッパー)」の発音に近いです。「カッパー」の「Cu」と覚えれば自然と出てきます。

大文字・小文字の書き方ルール(CoとCOの違いなど)

元素記号を書く際、絶対に守らなければならないルールがあります。それは「1文字目は大文字、2文字目は小文字で書く」ということです。これを守らないと、全く別の物質になってしまい、テストでは即バツになります。

典型的な例が「Co」と「CO」です。

  • Co(Cが大文字、oが小文字):これはコバルトという元素です。
  • CO(CもOも大文字):これは炭素(C)と酸素(O)が結びついた一酸化炭素という化合物です。

採点者は、2文字目の大きさを厳しくチェックしています。oやl、sなどの小文字は、大文字の半分以下の高さで書くように意識しましょう。小さく書くことが、「私はこれが2文字目だと理解しています」というアピールになります。

理科教育歴20年のベテラン講師のアドバイス
「ケアレスミスで最も多いのが、実は『文字の大きさ』による減点です。自分では小文字のつもりでも、採点者に見えなければ意味がありません。私は生徒に『2文字目は、1文字目の腰の高さより下に書け』と指導しています。特にCl(塩素)のl(エル)をI(アイ)や数字の1と間違われないように、筆記体っぽく書くのも一つの手ですが、まずは大きさにメリハリをつけることを意識してください。」

周期表の仕組みをもっと深く理解する

元素記号をある程度覚えたら、少しだけ視野を広げて「周期表の仕組み」に目を向けてみましょう。これを知っていると、高校の化学基礎へ進んだときに驚くほど理解が早くなりますし、何より周期表を見るのが楽しくなります。

「族(縦の列)」と「周期(横の行)」が持つ意味

周期表は、ただ四角いマスが並んでいるわけではありません。住所のように「縦」と「横」に明確な意味があります。

  • 族(縦の列):1族から18族まであります。同じ族に属する元素は、「最外殻電子」の数が同じであるため、化学的な性質が非常によく似ています。これを「同族元素」と呼びます。例えば、1族のリチウムとナトリウムはどちらも水と激しく反応します。
  • 周期(横の行):第1周期から第7周期まであります。これは電子が入っている「殻(電子殻)」の数を表しています。周期が下がるほど、原子のサイズは大きくなります。

金属元素と非金属元素の境界線

周期表を眺めると、左側と中央には「金属元素」が集まり、右側には「非金属元素」が集まっていることに気づきます。この境界線は、ホウ素(B)とアスタチン(At)を結ぶ階段状のラインあたりにあります。

  • 金属元素:電気や熱をよく通し、金属光沢を持ちます。陽イオンになりやすい性質があります。
  • 非金属元素:電気や熱を通しにくく(炭素を除く)、陰イオンになりやすかったり、分子を作ったりします。

この大まかな配置を頭に入れておくだけで、「マグネシウムは左側にあるから金属だな」「酸素は右側だから非金属だな」と直感的に判断できるようになります。

典型元素と遷移元素の違いとは?

周期表にはもう一つ、大きな分類があります。「典型元素」と「遷移元素」です。

  • 典型元素:1族、2族と、12族〜18族の元素。周期表の両端です。これらは縦の列で性質が似ており、規則的な変化をします。
  • 遷移元素:3族〜11族の元素。周期表の中央の凹んだ部分です。これらはすべて金属元素で、横の並びでも性質が似ていることがあります。鉄(Fe)や銅(Cu)などがここに含まれます。

中学生のうちは「典型元素」を中心に学びますが、高校生になると「遷移元素」の色の変化や錯イオンなどが重要なテーマになってきます。

元素記号に関するよくある質問 (FAQ)

最後に、授業中によく生徒から受ける質問や、ネット上で検索されることの多い疑問について、Q&A形式でお答えします。

Q. 元素記号に「J」や「Q」が使われないのはなぜ?

A. 現在の118個の元素記号の中に、「J」と「Q」は一つも使われていません。これは、元素名の多くがラテン語やギリシャ語を由来としていることに関係しています。ラテン語にはもともと「J」という文字がなく、「I」で代用されていました。また、「Q」も使われる頻度が極めて低かったため、元素記号として採用される機会がなかったのです。もし今後、新しい元素が発見されて名前が付けられる際に、JやQが含まれる可能性はゼロではありませんが、現状ではこの2文字は「周期表に存在しない文字」です。

Q. 全部で118個ありますが、今後も増える可能性はありますか?

A. はい、可能性があります。現在、世界中の研究機関が119番以降の元素の合成に挑戦しています。周期表の第8周期に入る新しい元素が発見されれば、周期表はさらに拡張されることになります。科学は常に進歩しているので、教科書の周期表が書き換わる瞬間を目撃できるかもしれません。

Q. 覚え歌やアプリでおすすめはありますか?

A. 動画サイトには多くの「周期表の歌」がアップロードされており、リズムで覚えるのには非常に有効です。また、パズル形式で元素を並べるアプリもたくさんあります。自分に合ったものを使うのが一番ですが、あくまでこれらは「補助ツール」だと考えてください。

理科教育歴20年のベテラン講師のアドバイス
「アプリや動画は確かに便利で楽しいですが、最強の記憶術はやはり『手で書く』ことです。画面を見ているだけでは、いざテスト用紙を前にしたときに漢字が書けなかったり、スペルミスをしたりします。『口で唱えながら、手で書く』。このアナログな作業こそが、脳に深い轍(わだち)を作り、確実な記憶として定着させる唯一の近道です。」

まとめ:元素記号は「化学」を楽しむパスポート

ここまで、元素記号の一覧から効率的な覚え方、そしてテスト対策までを解説してきました。元素記号は、一見すると無機質な記号の羅列に見えるかもしれませんが、その一つひとつに発見のドラマがあり、名前の由来があり、私たちの生活を支える役割があります。

最後に、これからの学習で意識してほしいポイントをチェックリストにまとめました。

  • まずは「水兵リーベ」で20番までを、指差し確認しながら完璧に言えるようにする。
  • 「K(カリウム)」と「Ca(カルシウム)」、「Mg(マグネシウム)」と「Mn(マンガン)」の違いを明確にする。
  • 元素記号は「1文字目は大文字、2文字目は小文字」というルールを徹底し、大きさのバランスに注意して書く。
  • 日常生活の中で、「あ、これはAl(アルミ)缶だ」「電池にはLi(リチウム)が入っているな」と、記号を思い出す習慣をつける。

元素記号をマスターすることは、化学という科目のゴールではなく、スタートラインに立つことです。このパスポートを持って、物質の性質や化学反応という、さらに奥深く面白い世界へ飛び込んでいってください。あなたの理科の成績が、ここから飛躍的に向上することを応援しています。

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