PR

【プロ監修】年賀状じまいの文例集!失礼にならない書き方とタイミング【相手・理由別】

PR
スポンサーリンク

「長年続けてきた年賀状ですが、寄る年波には勝てず、そろそろ整理したいと考えています。でも、突然辞めるのは失礼にあたらないでしょうか?」

毎年11月頃になると、私の元にはこのようなご相談が多く寄せられます。結論から申し上げますと、年賀状じまいは決して「関係の断絶」を意味するものではありません。むしろ、形式的なやり取りを見直し、より本質的で無理のないお付き合いへと移行するための「前向きな節目」なのです。

相手への感謝と敬意を払い、今後の連絡手段(LINEやメール、電話など)を明確に伝えれば、決して失礼にはなりませんし、相手の方も「あちらも大変だったのだな」と理解してくださることがほとんどです。

この記事では、儀礼文化研究家として25年以上マナー指導に携わってきた筆者が、そのまま使える「相手別・理由別の年賀状じまい文例」を30選ご紹介します。さらに、角を立てずに円満に辞めるための書き方のコツや、LINEへスムーズに誘導するテクニックまで、徹底的に解説いたします。

今年こそ、年賀状のプレッシャーから解放され、心穏やかな年末年始を迎えましょう。

  1. 年賀状じまいとは?失礼にならないための3つの基本マナー
    1. 辞める理由は「正直に」かつ「丁寧に」伝える
    2. 「全員一律に辞める」ことを強調して角を立てない
    3. 今後の連絡手段(LINE・メール・電話)を必ず明記する
  2. 【保存版】失敗しない年賀状じまいの構成テンプレート
    1. 構成の4要素:年始の挨拶・終了の宣言と理由・代替案・結び
    2. NGワードに注意!「辞退」「最後」の使い分け
  3. 【相手別】そのまま使える年賀状じまい文例集
    1. 親戚・身内への文例(高齢・疎遠など)
    2. 友人・知人への文例(親友・同級生・ママ友)
    3. 恩師・先生への文例
    4. ビジネス関係への文例(上司・同僚・取引先)
  4. 【理由別】状況に合わせた年賀状じまい文例集
    1. 「高齢・定年・還暦」を理由にする場合(定番)
    2. 「時代の流れ・デジタル化」を理由にする場合(全世代向け)
    3. 「SDGs・環境配慮」を理由にする場合(ビジネス・意識高い層向け)
    4. 理由はあえて書かず「どなた様にも」とする場合
  5. LINEやメールへスムーズに移行するテクニックと文例
    1. 文面にLINE IDやメールアドレスを記載する際のマナー
    2. QRコードをハガキに印刷する方法とメリット
    3. 「寒中見舞い」や「LINE」で事後報告する場合の文面
  6. 年賀状じまいを送る最適なタイミングは?
    1. 基本は「最後の年賀状」として出す(1月1日着)
    2. 間に合わなかった場合は「寒中見舞い」で(1月7日〜2月3日)
    3. 喪中と重なった場合の対応(喪中欠礼ハガキに書くのはNG?)
  7. よくあるトラブルと回避するためのQ&A
    1. Q. 相手から翌年も年賀状が届いたらどうする?
    2. Q. グループLINEで一斉に通知してもいい?
    3. Q. 何も言わずにフェードアウト(サイレント年賀状じまい)はあり?
    4. Q. 夫の分の年賀状じまいも妻が代筆していい?
  8. まとめ:年賀状じまいは「感謝」を伝える最後のチャンス
    1. 年賀状じまい 最終チェックリスト

年賀状じまいとは?失礼にならないための3つの基本マナー

年賀状じまい(終活年賀状)とは、翌年以降の年賀状を辞退する旨を伝える「最後の年賀状」のことです。近年では終活の一環としてだけでなく、デジタル化や環境配慮(SDGs)、あるいは単に虚礼廃止として、幅広い世代で行われるようになりました。

しかし、長年の習慣を断つわけですから、伝え方一つで相手に与える印象は大きく変わります。「もう送りません」という事実だけを伝えてしまうと、「絶縁宣言」と受け取られかねません。ここでは、人間関係を温かく保ったまま年賀状を卒業するための、絶対に外せない3つの基本マナーについて深掘りして解説します。

儀礼文化研究家のアドバイス
「年賀状じまいを『ポジティブな節目』にする考え方が大切です。単に『辞めます』と伝えるのではなく、『これからはLINEやメールなど、より身近な手段で交流したい』という前向きな意志を伝えることが、相手の寂しさを和らげる鍵です。形式を終わらせることで、心の距離が近づくことも多々ありますよ。」

辞める理由は「正直に」かつ「丁寧に」伝える

年賀状を辞める理由は人それぞれですが、相手に納得してもらうためには、ある程度の「理由」を明示することがマナーです。理由もなく突然「今年で終わりにします」とだけ書かれていれば、相手は「私が何か気に障ることをしただろうか」と不安になってしまいます。

一般的に受け入れられやすい理由は以下の通りです。

  • 高齢・加齢:「寄る年波を感じ」「文字を書くのが困難になり」「定年を機に」など。最も角が立たない定番の理由です。
  • 時代の変化:「デジタル化の波に合わせ」「ペーパーレス化の観点から」など。全世代で使いやすい理由です。
  • 生活環境の変化:「家庭の事情により」「還暦という節目を迎え」など。

ここで重要なのは、嘘をつく必要はないものの、相手を不快にさせるような理由は避けるということです。例えば「面倒になったから」「お金がかかるから」といった本音は、たとえ事実であってもそのまま書くべきではありません。「準備が難しくなってきた」といったオブラートに包んだ表現を心がけましょう。

また、相手との関係性によって理由の「詳細度」を変えるのもテクニックの一つです。親しい友人には「老眼が進んで手書きが辛くて」と正直に打ち明け、目上の方や仕事関係の方には「時代の流れにより」とフォーマルに伝えるなど、使い分けを意識してください。

「全員一律に辞める」ことを強調して角を立てない

年賀状じまいで最も懸念されるトラブルの一つが、「私だけ切られたのではないか」という相手の誤解です。特に、親戚付き合いや古い友人関係の中では、「あの人には送っているのに、私には年賀状じまいが届いた」となると、大きな波風が立ちかねません。

このリスクを回避するための魔法のフレーズが、「どなた様にも」「皆様一律に」という言葉です。

「誠に勝手ながら、本年をもちまして、どなた様とも年賀状による年始のご挨拶を控えさせていただくことといたしました」

このように、「あなた個人との関係を絶つわけではなく、年賀状というシステムそのものを私の生活からなくすのです」というスタンスを明確にしてください。これにより、相手は「自分だけが排除されたわけではない」と安心し、あなたの決断を尊重してくれるようになります。

特に、グループでの付き合いがある友人や親戚には、この一文を入れることが必須条件と言えるでしょう。誰に対しても公平な対応であることを示すのが、大人のマナーです。

今後の連絡手段(LINE・メール・電話)を必ず明記する

「年賀状じまい」=「縁切り」と誤解されないための最大のポイントは、代替案の提示です。年賀状というツールは手放しますが、あなたとのご縁は大切にしたいのです、というメッセージを行動で示す必要があります。

文面の最後には、必ず今後の連絡先や連絡手段を書き添えましょう。

  • 「今後はLINEにて近況をご報告できれば幸いです」
  • 「メールアドレスを記載いたしますので、変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」
  • 「急な用事は携帯電話までご連絡ください」

このように具体的なアクションを促すことで、相手は「つながりは切れていない」と実感できます。特に、年賀状だけでつながっていた疎遠な関係の場合、この代替案がないと本当に二度と連絡が取れなくなってしまいます。関係をフェードアウトさせたい相手なら別ですが、今後も緩やかにつながっておきたい相手には、必ず「次のドア」を開けておくことが大切です。

最近では、QRコードを印刷してLINEの友だち追加を容易にする方法も一般的になってきました。相手のITリテラシーに合わせて、最も負担の少ない連絡方法を提案する心遣いが、あなたの誠実さを伝えます。

【保存版】失敗しない年賀状じまいの構成テンプレート

具体的な文例を見る前に、まずはどのような相手にも応用が効く「基本の型」を理解しておきましょう。年賀状じまいの文章は、自由に書いて良い部分と、定型を守るべき部分があります。この構成さえ守れば、大きなマナー違反になることはありません。

ここでは、文章を構成する4つの要素と、うっかり使いがちなNGワードについて解説します。ご自身で文章をアレンジしたい方は、このセクションを参考に組み立ててみてください。

構成の4要素:年始の挨拶・終了の宣言と理由・代替案・結び

年賀状じまいのハガキは、基本的に以下の4つのブロックで構成されます。通常の年賀状の中に「終了のお知らせ」を組み込む形になります。

  1. 年始の挨拶(賀詞):
    通常通り、「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などの賀詞から始めます。いきなり「辞めます」と切り出すのは唐突すぎて失礼にあたります。まずは新年を祝う言葉と、旧年中の感謝(「旧年中は大変お世話になりました」など)を述べましょう。
  2. 終了の宣言と理由:
    ここで本題に入ります。「誠に勝手ながら」「時代の流れもあり」などのクッション言葉を挟みつつ、翌年以降の年賀状を辞退する旨を伝えます。前述した通り、「皆様一律に」というニュアンスを含めるのがポイントです。
  3. 代替案(今後の連絡先):
    「今後はLINEやメールにて」「SNSにて」など、これからの交流手段を提示します。IDやメールアドレス、電話番号などの具体的な情報をここに記載します。
  4. 結びの挨拶:
    最後に、相手の健康や多幸を祈る言葉で締めます。「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」といった定型句で問題ありません。最後を綺麗に締めることで、読後感が良くなり、円満な印象を与えます。

Chart|構成要素の流れ
[年始の挨拶] → [旧年中の感謝] → [辞退の宣言と理由] → [今後の連絡手段] → [相手への祈り]

NGワードに注意!「辞退」「最後」の使い分け

年賀状じまいの文面を作成する際、言葉選びには細心の注意が必要です。自分では丁寧なつもりでも、相手によっては冷たく感じたり、不吉に感じたりする言葉があるからです。

避けるべき表現(NGワード):

  • 「絶縁」「縁を切る」:
    当然ですが、これらの言葉は絶対に使ってはいけません。また、「これを機に関係を整理させていただきます」といった表現も、相手を「整理対象」と見なしているようで大変失礼です。
  • 「最後」の多用:
    「これが最後の年賀状です」と強調しすぎると、まるで「今生の別れ」や「遺言」のような暗い印象を与えてしまいます。「年賀状でのご挨拶は最後とさせていただきますが」といったように、あくまで「手段としての最後」であることを限定的に伝えましょう。
  • 「辞退」という言葉:
    目上の方に対して「年賀状を辞退します」と書くと、少し偉そうな印象(受け取りを拒否するニュアンス)を与えることがあります。「失礼させていただく」「控えさせていただく」といった謙譲表現を使うのが無難です。

推奨される表現:

  • 「卒業いたします」:前向きなニュアンスが出ます。
  • 「筆を置かせていただきます」:高齢の方が使うと風情があり、納得感が高い表現です。
  • 「ご挨拶を控えさせていただきます」:最も汎用的で丁寧な表現です。

言葉一つで、相手が受け取る印象は「冷たい通告」から「温かい節目」へと変わります。推敲する際は、ぜひ音読をして、冷たい響きがないか確認してみてください。

【相手別】そのまま使える年賀状じまい文例集

それでは、実際にそのまま使える文例をご紹介します。相手との関係性(親戚、友人、恩師、ビジネス)によって、適切な距離感や言葉遣いは異なります。ご自身の状況に最も近いものを選び、必要に応じて微調整してご使用ください。

ここでは、特にニーズの高いシチュエーションを網羅しました。コピペして使用可能ですが、手書きで一言添えることで、より温かみが伝わります。

マナー講師のアドバイス
「相手との距離感で変えるべきは『敬意の度合い』です。親しい友人には親しみを込めて少し砕けた表現を、目上の方には礼儀正しく格調高い表現を選びましょう。相手の顔を思い浮かべながら、文末の『です・ます』のニュアンスを微調整するのがポイントです。」

親戚・身内への文例(高齢・疎遠など)

親戚関係は、今後も冠婚葬祭などで顔を合わせる機会があるため、特に慎重さが求められます。高齢を理由にする場合や、疎遠になっている親戚への挨拶など、状況に応じた文面を選びましょう。

▼ 文例を見る(クリックで展開)
親しい親戚向け
(近況報告兼)
謹賀新年
旧年中は温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、私たち夫婦も元気に新年を迎えております。

さて、私も還暦を過ぎ、毎年の年賀状作成が少しずつ負担に感じるようになってまいりました。
誠に勝手ながら、本年をもちまして、どなた様とも年賀状による年始のご挨拶を控えさせていただくことにいたしました。

今後は電話やメールにて、変わらぬお付き合いをさせていただければ幸いです。
寒さ厳しき折、皆様もどうぞご自愛ください。

【連絡先】090-XXXX-XXXX(携帯)
メール:example@example.com

疎遠な親戚向け
(簡潔に)
恭賀新年
皆様におかれましては、良き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

私共も高齢となり、筆を執ることが難しくなってまいりました。
つきましては、誠に非礼ながら、本年をもちまして年始のご挨拶をご遠慮させていただきたく存じます。

長きにわたり年賀状のやり取りをさせていただき、心より感謝申し上げます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

友人・知人への文例(親友・同級生・ママ友)

友人関係であれば、あまり堅苦しくなりすぎず、LINEなどへの移行をスムーズに促す文面が好まれます。特に「年賀状はやめるけど、仲良くしてね!」という明るいニュアンスを込めると良いでしょう。

▼ 文例を見る(クリックで展開)
親しい友人へ
(LINE移行提案)
Happy New Year!
昨年はいろいろと遊んでくれてありがとう!今年もよろしくね。

実は今年で年賀状じまいをして、これからはLINEでのやり取りに一本化しようと思っています。
これからはもっと気軽に連絡を取り合いたいな!

私のIDを載せておくので、登録よろしくね。
またランチに行きましょう!

LINE ID: XXXXXXX

学生時代の友人へ
(同窓会など)
あけましておめでとうございます
ご無沙汰していますが、お元気ですか?

私も今年で〇〇歳になり、終活の一環として年賀状を卒業することにしました。
勝手なお知らせで申し訳ないけれど、皆様一律にお伝えしています。

年賀状は終わりますが、同窓会などでまた会えるのを楽しみにしています。
お互い体に気をつけて過ごしましょう!

ママ友・ご近所へ
(普段の顔合わせ重視)
謹賀新年
親子共々、昨年は大変お世話になりました。

誠に勝手ながら、時代の流れもあり、今年限りで年賀状でのご挨拶を失礼させていただくことにしました。
今後はメールやLINE、そして普段のお付き合いの中でご挨拶できれば嬉しいです。

今年も変わらず、どうぞよろしくお願いいたします。

恩師・先生への文例

恩師や先生に対しては、これまでの指導に対する深い感謝を示しつつ、相手に返信の手間をかけさせないような配慮が必要です。「先生もお忙しいでしょうから」といった気遣いを含めるのも良いでしょう。

▼ 文例を見る(クリックで展開)
定型的な挨拶
(丁寧・感謝)
謹んで新春のお慶びを申し上げます
先生におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
旧年中は変わらぬご指導をいただき、深く感謝申し上げます。

さて、私事ではございますが、寄る年波を感じ、本年をもちまして年始のご挨拶を控えさせていただくことといたしました。
長きにわたり温かいお言葉をいただき、本当にありがとうございました。

末筆ながら、先生のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

少し砕けた挨拶
(近況報告含む)
あけましておめでとうございます
ご無沙汰しておりますが、先生はお変わりなくお過ごしでしょうか。
おかげさまで私も、無事に定年を迎えることができました。

これを機に生活を見直し、誠に勝手ながら年賀状でのご挨拶も本年で一区切りとさせていただきたく存じます。
今後はメール等にて、折に触れて近況をご報告できれば幸いです。

寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
メール:example@example.com

ビジネス関係への文例(上司・同僚・取引先)

ビジネスシーンでは、近年「虚礼廃止」の動きが加速しており、年賀状じまいは珍しいことではありません。SDGsや環境配慮、デジタル化の推進といった「公的な理由」を掲げることで、スムーズに受け入れられます。

▼ 文例を見る(クリックで展開)
上司・先輩へ
(個人の場合)
恭賀新年
旧年中は公私にわたり大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。

さて、昨今のデジタル化の潮流に鑑み、私も本年をもちまして年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことといたしました。
甚だ勝手ではございますが、何卒ご容赦ください。

今後はメール等にて、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

取引先へ
(会社の方針として)
謹賀新年
旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、弊社では近年の儀礼簡略化や環境保全(SDGs)の観点から、来年以降、全てのお取引先様に対し年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました。
誠に恐縮ではございますが、貴社におかれましても、弊社への年賀状のご厚意につきましてはどうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。

今後はメール等のデジタルツールを活用し、より一層のサービス向上に努めてまいる所存です。
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

株式会社〇〇 代表取締役 〇〇〇〇

【理由別】状況に合わせた年賀状じまい文例集

「相手別」の次は、「理由別」の表現バリエーションをご紹介します。年賀状じまいの理由は一つではありません。ご自身の状況や、伝えたいニュアンスに合わせて、最適なフレーズを組み合わせてみてください。

ここでは、「高齢」以外の理由、特に「デジタル化」や「環境配慮」など、現代的な事情を理由にする場合の書き方を詳しく解説します。

「高齢・定年・還暦」を理由にする場合(定番)

最も一般的で、相手からの理解も得やすい理由です。「年齢」を理由にすることは、誰にとっても不可抗力であるため、角が立ちにくいというメリットがあります。

  • 「還暦を迎え、人生の節目として身辺整理を始めました」
  • 「定年退職を機に、人間関係の断捨離ではなく、形式的な儀礼の見直しを行っております」
  • 「寄る年波には勝てず、細かい文字を書くことが辛くなってまいりました」
  • 「高齢となり、毎年の準備が体力的に難しくなってまいりました」

これらの表現は、60代、70代、80代と年代が上がるにつれて、「筆を置く」といった表現に変えていくと、より重みと説得力が増します。

「時代の流れ・デジタル化」を理由にする場合(全世代向け)

40代〜50代の方や、まだ現役でバリバリ働いている方が「高齢」を理由にするのは違和感があります。その場合は、「時代の変化」を理由にするのがスマートです。

  • 「昨今のデジタル化の流れに合わせ、今後はSNSやメールでのご挨拶に切り替えさせていただきます」
  • 「ペーパーレス化の時代に即し、紙の年賀状を卒業することにいたしました」
  • 「世の中の移り変わりもあり、本年をもちまして年賀状を控えさせていただきます」

この理由は、「あなたとの関係を軽視しているわけではなく、通信手段をアップデートするだけです」というニュアンスを含んでいるため、比較的若い世代や友人関係において非常に使い勝手が良いでしょう。

「SDGs・環境配慮」を理由にする場合(ビジネス・意識高い層向け)

特にビジネスシーンや、環境意識の高いコミュニティにおいては、「SDGs(持続可能な開発目標)」を理由に挙げることが正当性を持ちます。単なる「経費削減」「手間削減」ではなく、「地球環境への配慮」という大義名分を掲げるのです。

  • 「環境負荷軽減の観点から、紙資源の使用を見直すことといたしました」
  • 「SDGsの取り組みの一環として、年賀状によるご挨拶を廃止いたします」
  • 「自然環境保護のため、来年よりペーパーレス化を推進いたします」

このように書くと、受け取った側も「しっかりした考えを持っているな」と好印象を抱く可能性があります。ただし、親しい友人に対してこれを使うと「堅苦しい」「意識高い系」と思われてしまうこともあるため、相手を選ぶ必要があります。

理由はあえて書かず「どなた様にも」とする場合

特別な理由を書きたくない、あるいは書くほどの理由が見当たらない(単に面倒になった)場合は、理由をあいまいにしつつ、「全員にそうしている」ことを強調する方法があります。

  • 「誠に勝手ながら、本年をもちまして、どなた様とも年賀状のやり取りをご遠慮させていただくことといたしました」
  • 「諸事情により、来年以降は年始のご挨拶を控えさせていただきます」

「諸事情」や「勝手ながら」という言葉で濁しつつ、「どなた様とも」という一言で公平性を担保します。これにより、相手は深く追求することなく、「そういう方針にしたんだな」と受け入れてくれるでしょう。

LINEやメールへスムーズに移行するテクニックと文例

年賀状じまいを成功させる最大の秘訣は、「年賀状よりも手軽で便利な連絡手段」をその場で提供することです。現代において、その代表格がLINEやメールです。

しかし、ただ「LINEにしてください」と書くだけでは不親切です。相手がスマホを取り出し、登録してくれるまでのハードルをいかに下げるか。ここでは、具体的な記載テクニックをご紹介します。

現代コミュニケーション論専門家のアドバイス
「デジタル移行時の心理的ハードルを下げる工夫が大切です。特に高齢の方にとって『ID検索』はハードルが高い場合があります。QRコードを印刷したり、『まずはショートメール(SMS)を送ってください』と提案するなど、相手のITリテラシーに配慮した導線設計が、縁をつなぎ止める命綱になります。」

文面にLINE IDやメールアドレスを記載する際のマナー

ハガキという物理的な媒体に、デジタルの連絡先を記載する場合、読み間違い(誤入力)を防ぐ配慮が必要です。

  • フォントは大きく明瞭に:
    特に「0(ゼロ)」と「O(オー)」、「1(イチ)」と「l(エル)」などの区別がつくフォントを使用しましょう。手書きの場合は特に丁寧に書きます。
  • 検索方法を添える:
    「LINEのID検索で上記を入力してください」と一言添えるだけで、親切さが伝わります。
  • メールアドレスの場合:
    長すぎるアドレスは入力ミスのもとです。可能であれば、年賀状用に短くて分かりやすいサブアドレス(Gmailなど)を取得するのも一つの手です。

文例:
「これからはLINEで孫の写真などを送り合えたら嬉しいです。
ID: hanako.sato.2024
(ID検索で見つからない場合は、電話番号検索でも大丈夫です)」

QRコードをハガキに印刷する方法とメリット

最も確実でスマートなのが、自分のLINEアカウントやSNSプロフィールの「QRコード」をハガキに印刷してしまうことです。相手はスマホのカメラをかざすだけで登録できるため、入力ミスのリスクがゼロになります。

手順:

  1. LINEアプリの「マイQRコード」を表示し、画像を保存する。
  2. 年賀状作成ソフトやアプリ(スマホで作成できるものも多い)で、デザイン面にその画像を配置する。
  3. QRコードの横に「スマホのカメラで読み取ってください」と注釈を入れる。

この方法は、特に50代〜60代の「スマホは持っているけれど入力は苦手」という層に対して非常に有効です。「ハイテクね!」と会話のネタにもなり、ポジティブな印象を与えられます。

「寒中見舞い」や「LINE」で事後報告する場合の文面

もし、年賀状を出すタイミングを逃してしまったり、出していない相手から年賀状が届いてしまったりした場合はどうすればよいでしょうか? その場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」や、親しい間柄なら「LINE」で事後報告として年賀状じまいを伝えます。

寒中見舞いでの文例(1月7日以降):
「寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
実は私共、本年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました。
ご連絡が遅くなり、申し訳ございません。
今後はLINE等にて、変わらぬお付き合いをお願いできれば幸いです。」

LINEでの返信文例(年賀状が届いたことへの御礼):
「あけましておめでとう!素敵な年賀状をありがとう。
実は私、今年から年賀状を卒業することにしたの。
これからはこうしてLINEで連絡を取り合いたいなと思っています。
また近いうちにお茶でもしましょう!」

このように、事後報告であっても「頂いたことへの感謝」を先に伝えれば、失礼にはなりません。むしろ、すぐにレスポンスができるデジタルの良さを活かしましょう。

年賀状じまいを送る最適なタイミングは?

文面が決まったら、次は「いつ送るか」というタイミングの問題です。早すぎても忘れられてしまいますし、遅すぎると相手が来年の年賀状を用意してしまいます。

基本的には2つのパターンがあります。「最後の年賀状として元旦に届ける」か、「寒中見舞いとして松の内明けに届ける」かです。

基本は「最後の年賀状」として出す(1月1日着)

最も一般的なのは、通常の年賀状と同じスケジュールで作成し、元旦(1月1日)に届くように投函する方法です。これが「最後の年賀状(終活年賀状)」と呼ばれるものです。

メリット:

  • 新年の挨拶と同時に伝えられるため、自然な流れである。
  • 相手が翌年の年賀状リストを整理するのに十分な時間的猶予(1年間)がある。

注意点:
相手はあなたへの年賀状を既に出してしまっている状態(入れ違い)でこれを受け取ります。そのため、文面には「頂いた年賀状への感謝」ではなく、「来年からは不要です」という未来の話を書くことになります。「来年以降のお心遣いは無用にてお願いいたします」と書き添えることで、翌年の誤発送を防げます。

間に合わなかった場合は「寒中見舞い」で(1月7日〜2月3日)

年末の準備が間に合わなかった場合や、年賀状のやり取り自体を既に辞めていて、届いたものにだけ返信したい場合は「寒中見舞い」を利用します。

送る時期:
松の内(関東では1月7日、関西では1月15日)が明けてから、立春(2月4日頃)の前日まで。

メリット:

  • 年賀状の繁忙期を過ぎているため、相手も落ち着いて読んでくれる。
  • 「年賀状を辞めた」という事実を、行動(年賀状を出さないこと)とセットで伝えられる。

寒中見舞いで出す場合は、「年賀状をいただきありがとうございました」という御礼から入り、「実は今年から卒業いたしました」と伝える流れがスムーズです。

喪中と重なった場合の対応(喪中欠礼ハガキに書くのはNG?)

「今年は喪中なんだけど、ついでに年賀状じまいも伝えてしまっていいの?」という疑問もよくあります。これには慎重な判断が必要です。

マナー講師のアドバイス
「喪中欠礼ハガキに『年賀状じまい』を併記する場合の注意点として、本来、喪中欠礼は『身内の不幸を悼む』ためのお知らせであり、自分の都合である『年賀状じまい』を併記するのは避けるのが無難です。しかし、どうしても一度で済ませたい場合は、文面を分け、控えめに記載しましょう。」

基本的には、喪中ハガキは喪中ハガキとして出し、年賀状じまいの連絡は翌年に持ち越すか、別途「寒中見舞い」で伝えるのが最も丁寧です。

もし併記する場合は、以下のように文末に小さく添える程度に留めます。
「なお、私共も高齢となりましたため、本年をもちまして年始のご挨拶を失礼させていただきたく存じます。勝手ではございますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。」

よくあるトラブルと回避するためのQ&A

最後に、年賀状じまいに関してよくあるトラブルや疑問をQ&A形式でまとめました。実際に私が相談を受けた事例を元に、失敗を防ぐためのポイントを解説します。

儀礼文化研究家のアドバイス
「実際にあった『絶縁』と誤解された失敗事例として、連絡先を一切書かずに『今年で失礼します』とだけ送った結果、友人が『何か重い病気にかかったのではないか』『怒らせてしまったのではないか』と心配して自宅まで訪ねてきてしまったケースがあります。関係を維持したい意思表示は、過剰なほど丁寧に行いましょう。」

Q. 相手から翌年も年賀状が届いたらどうする?

A. 無理に返信する必要はありませんが、気になるなら寒中見舞いやLINEでフォローを。

年賀状じまいを伝えても、相手がリストから削除し忘れたり、習慣で送ってくれたりすることはよくあります。この場合、無視してもマナー違反にはなりませんが、「届きましたよ、ありがとう」という連絡をLINEや寒中見舞いで入れると丁寧です。「昨年お伝えした通り、年賀状は卒業しましたが、お便り嬉しかったです」と伝えれば、相手も「あ、そうだった」と思い出し、嫌な気分にはなりません。

Q. グループLINEで一斉に通知してもいい?

A. 親しい間柄ならOKですが、個別メッセージの方が誠実です。

仲の良い友人グループであれば、「みんな〜!今年から年賀状やめることにしたよ!これからはここでよろしくね」と一斉送信しても問題ありません。しかし、少し距離のある関係や、目上の方が混ざっているグループの場合は、コピペでも良いので個別にメッセージを送る方が、「あなたを大切に思っている」という気持ちが伝わります。

Q. 何も言わずにフェードアウト(サイレント年賀状じまい)はあり?

A. 相手との関係性によりますが、誤解を生むリスクがあります。

いわゆる「サイレント年賀状じまい」は、相手も「そろそろ辞めたい」と思っている場合は「あうんの呼吸」で成立します。しかし、相手が几帳面な方だと「届かなかったのかな?」「事故かな?」と心配をかけてしまう可能性があります。関係を自然消滅させたいなら別ですが、今後も付き合いを続けたいなら、やはり一言伝えるのが大人のマナーです。

Q. 夫の分の年賀状じまいも妻が代筆していい?

A. 基本的には問題ありませんが、差出人は夫の名前にしましょう。

ご主人が年賀状に関心がなく、奥様が管理されているご家庭も多いでしょう。文面作成や宛名書きを奥様が行うのは構いませんが、文面の一人称や差出人はあくまで「夫」として作成してください。また、ご主人の会社関係や友人関係については、トラブル防止のため、必ずご主人に「年賀状を辞める旨の文面を送るよ」と確認を取り、了解を得てから投函するようにしましょう。

まとめ:年賀状じまいは「感謝」を伝える最後のチャンス

年賀状じまいは、単なる「終了通知」ではありません。これまで長きにわたりやり取りを続けてくれた相手に対し、感謝を伝え、これからの新しい関係性を提案する大切なコミュニケーションの機会です。

「失礼にならないか」と不安になるお気持ちはよく分かりますが、今回ご紹介したマナーと文例を活用し、誠意を持って伝えれば、あなたの思いは必ず伝わります。むしろ、「私も辞めようと思っていたから、きっかけをくれてありがとう」と感謝されることさえあるのです。

マナー講師からの最後のエール
「年賀状という形式が終わるだけで、ご縁が終わるわけではありません。最後の一枚を丁寧に仕上げることで、あなたの誠意は必ず伝わります。形式に縛られない、心軽やかな新年を迎えるために、ぜひ一歩踏み出してみてください。」

最後に、投函前の最終チェックリストをご用意しました。これらを確認し、自信を持って「最後の年賀状」を送り出しましょう。

年賀状じまい 最終チェックリスト

  • [ ] 辞める理由は明確かつ丁寧に書かれているか
    (高齢、デジタル化など、相手が納得できる理由を選びましたか?)
  • [ ] 今後の連絡手段(LINE/メール/電話等)は記載したか
    (これがないと「縁切り」と誤解されるリスクがあります。)
  • [ ] 「全員に送っている」旨を記載し、特別扱いではないことを示したか
    (「どなた様にも」「皆様一律に」というフレーズを入れましたか?)
  • [ ] 誤字脱字、相手の宛名に間違いはないか
    (最後だからこそ、宛名の間違いなどは失礼にあたります。)
  • [ ] 投函時期は適切か
    (元旦に届くように、または寒中見舞いの時期に出しましょう。)

このページが、あなたの「年賀状じまい」を円満に進める助けとなれば幸いです。どうぞ、良いお年をお迎えください。

この記事を書いた人

「まんまる堂」は、日々の生活をより豊かにするための情報を発信する総合ライフスタイルメディアです。

当編集部では、徹底したリサーチとデータ分析に基づき、読者の皆様の「知りたい」に答える記事を制作しています。特定の分野においては、その道の有資格者や実務経験者の監修・協力を得て、正確かつ信頼性の高い情報提供に努めています。

【編集方針】
・客観的なデータと事実に基づく執筆
・ユーザー目線での公平な比較・検証
・最新トレンドと専門的知見の融合

ガジェット、生活雑貨、美容、ライフハックなど、幅広いジャンルで「役立つ」コンテンツをお届けします。

まんまる堂編集部をフォローする
エンタメ
スポンサーリンク

コメント