正常位は、多くのカップルにとって最も親しみのある「基本の体位」ですが、実は最も奥が深く、少しの工夫で劇的に快感と親密度を高められるポテンシャルを秘めています。
「彼は正常位が好きだけど、私はあまり感じない」「奥が当たって痛いことがある」「いつも同じでマンネリ気味」……。
カウンセリングの現場でも、このようなお悩みは非常に多く寄せられます。しかし、これらは「相性が悪い」からではなく、単に「角度」と「密着」の微調整ができていないだけであることがほとんどです。
この記事では、15年以上のキャリアを持つ性療法士としての知見に基づき、解剖学的に正しい「痛くなく、最高に気持ちいい正常位」のメソッドを徹底解説します。
この記事でわかること
- 解剖学に基づいた「痛くない・気持ちいい」正常位の角度調整法
- マンネリを打破する正常位のバリエーションと女性側のアクション
- パートナーとの愛が深まる心理的メリットとコミュニケーション術
今日からできる具体的なテクニックを取り入れ、体も心も満たされる至福の時間を手に入れてください。
正常位(ノーマルポジション)が「基本にして至高」と言われる理由
セックスにおいて正常位(ミッショナリー・ポジション)は、初心者向けの体位だと思われがちですが、実は性科学の観点からも「至高の体位」と呼ぶにふさわしい数多くのメリットを持っています。このセクションでは、なぜ正常位がこれほどまでに重要視されるのか、その物理的・心理的なメカニズムを解剖していきます。
多くの女性が「正常位ではイけない」と感じていますが、それは構造上の問題ではなく、アプローチの方法が最適化されていないケースが大半です。正常位の真価を理解することで、この体位に対する意識が変わり、より積極的な快感の追求が可能になります。
正常位とは?密着度と安心感が最大のメリット
正常位とは、仰向けになった女性の上に男性が覆いかぶさる形で行う、最も一般的な性交体位です。この体位の最大の特徴でありメリットは、二人の体の「接触面積」が極めて広いことにあります。
胸と胸、お腹とお腹、そして下半身全体が触れ合うことで、皮膚感覚を通じた強い安心感を得ることができます。皮膚は「露出した脳」とも呼ばれ、広範囲の接触は脳に対してダイレクトに安らぎと興奮の信号を送ります。
また、お互いの顔が近くにあるため、表情の変化を細部まで確認できる点も重要です。パートナーが快感を感じている表情を間近で見ることは、視覚的な刺激となり、双方の興奮を相乗的に高めます。特に女性にとって、性行為における「安心感」は快感を得るための必須条件です。体がリラックスしていない緊張状態では、どれだけ物理的な刺激を与えても快感には変換されにくいのです。
正常位が作り出す「包み込まれるような感覚」は、副交感神経を優位にし、女性の体を「感じるモード」へと切り替えるスイッチの役割を果たします。これが、正常位が基本にして至高と言われる所以です。
性療法士のアドバイス
「正常位での密着は、『オキシトシン』というホルモンの分泌を強力に促します。これは『愛情ホルモン』とも呼ばれ、ストレスを軽減し、相手への信頼感を深める作用があります。私のカウンセリングに来られるカップルでも、関係修復の第一歩として、テクニカルな体位よりもまず『密着度の高い正常位』で、肌を合わせる時間を増やすよう指導することがよくあります。それだけでセックスレスが解消に向かうケースも珍しくありません。」
解剖学で解説!正常位で刺激される「快感スポット」
解剖学的な視点から見ると、正常位は女性器への刺激をコントロールしやすい非常に合理的な体位です。特に重要なのが、クリトリスへの圧迫刺激と、膣内壁(特にGスポット周辺)への摩擦刺激のバランスです。
男性が上から体重をかけることで、恥骨(アンダーヘアの下にある骨)同士が押し合います。この恥骨の圧迫が、間接的にクリトリスの根元(クリトリス脚)を刺激し、深みのある快感を生み出します。多くの女性にとって、直接的な摩擦よりも、この「重みのある圧迫」の方が心地よく感じられることがあります。
さらに、正常位は挿入の角度を微調整しやすい体位でもあります。通常の状態では膣の前壁(お腹側)にあるGスポットを刺激しやすい角度になります。詳しくは後述しますが、骨盤の傾きを変えるだけで、クリトリス重視か、Gスポット重視か、あるいは子宮口付近の深部刺激かを選び分けることが可能です。
このように、正常位は一つの体位でありながら、少しの調整で多面的な刺激を生み出せる「マルチな体位」なのです。もし「正常位は単調だ」と感じているなら、それはこの解剖学的なメリットを活かしきれていない可能性があります。
顔が見えることで高まる「愛されている実感」
セックスは単なる臓器の摩擦ではなく、高度なコミュニケーションです。正常位において「顔が見える」という要素は、心理的な充足感に直結します。
バック(後背位)などの体位では、視覚的な興奮は得られますが、相手の表情が見えないため、どうしても「行為そのもの」に意識が集中しがちです。一方、正常位では常にアイコンタクトが可能です。キスを交わしたり、愛の言葉を囁いたりするのに最も適した距離感を保てます。
心理学的に見ても、人は好意を持っている相手の目を見つめることで、脳内の報酬系が活性化します。「彼に見つめられている」「私だけを見てくれている」という実感は、女性の自己肯定感を満たし、「愛されている」という深い充足感を与えます。
この精神的な満たされ感こそが、オーガズムの質を高める鍵となります。身体的な快感のピーク(絶頂)だけでなく、行為全体を通じた幸福感を得るために、正常位での「視線と呼吸の共有」は欠かせない要素なのです。
「痛い」「感じない」はなぜ起こる?よくある悩みと原因
正常位に対して苦手意識を持っている女性の多くは、「痛み」や「不感」に悩んでいます。しかし、これらの悩みには必ず明確な原因があります。痛みを我慢することは、セックスを苦痛な作業に変えてしまい、最終的にはセックスレスの原因にもなりかねません。
ここでは、なぜ痛みが生じるのか、なぜ感じにくいのか、そのメカニズムを詳細に分析します。原因を知ることは、解決への第一歩です。
奥が当たって痛い…子宮の位置と挿入の深さの関係
「奥を突かれるとズキンと痛む」という訴えは非常に多いものです。これは、ペニスが子宮頸部(子宮の入り口)や卵巣周辺に物理的に衝突することで起こる「衝突痛」である可能性が高いです。
正常位は構造上、男性のペニスが膣の奥深くまで届きやすい体位です。特に、女性が足を大きく広げたり、膝を胸に近づけるような体勢をとると、膣管が短縮され、子宮が下がってくるため、より深く挿入されることになります。
また、生理周期によっても子宮の位置は変化します。排卵期や生理前は子宮が下がりやすく、普段は痛くない深さでも痛みを感じることがあります。この痛みは「子宮が拒否反応を示しているサイン」とも取れます。
無理に続けると、腹膜への刺激となり、性交後も下腹部痛が続く原因となります。「奥が痛い」と感じたら、それは我慢すべき痛みではありません。挿入を浅くするか、体位を微調整する必要があります。
なかなかイかない…クリトリスへの刺激不足と角度のズレ
「挿入されている感覚はあるけれど、イくまでは達しない」という悩みも深刻です。実は、女性の多くは膣内への挿入刺激(ピストン運動)だけではオーガズムに達しにくいという統計データがあります。
多くの女性にとって、オーガズムのトリガーとなるのはクリトリスへの刺激です。しかし、漫然とした正常位では、男性の恥骨と女性のクリトリスがうまく接触していないケースが多々あります。男性が腕で体を支えすぎていたり、女性の骨盤が後傾(腰が丸まっている状態)していたりすると、両者の間に隙間ができ、クリトリスへの摩擦や圧迫が生じません。
つまり、「感じない」原因は、あなたの感度が低いからではなく、クリトリスという「快感スイッチ」に適切な刺激が届いていない「角度のズレ」にあるのです。このズレを修正するだけで、感覚は劇的に変わります。
恥骨や腰が痛くなる物理的な要因
性交痛には、膣内の痛みだけでなく、骨盤周りの物理的な痛みも含まれます。正常位でよくあるのが、男性の恥骨が女性の恥骨に強く当たりすぎて打撲のような痛みを感じるケースや、長時間同じ姿勢で足を開いていることによる股関節や腰への負担です。
特に痩せ型の女性や男性の場合、骨同士が直接当たる感触(ゴツゴツ感)が不快感や痛みに繋がることがあります。また、無理に腰を反らせてバックのような角度を作ろうとすると、腰椎に過度な負担がかかり、腰痛の原因になります。
セックスはスポーツに近い身体活動ですので、無理な姿勢は怪我のもとです。クッションを活用するなどして、体への負担を減らす環境づくりが重要です。
カップル専門カウンセラーのアドバイス
「痛みは体からの『NO』のサインです。決して我慢しないでください。多くの女性が『雰囲気を壊したくない』と痛みを隠しますが、男性側もパートナーを痛がらせたいとは思っていません。むしろ、後から『実は痛かった』と聞かされる方がショックを受けるものです。痛い時は、その瞬間に優しく伝えるか、無言で体勢を変えるなどして、自分を守ることを最優先にしてください。」
【実践編】女性が気持ちよくなるための「角度」と「骨盤」の魔法
ここからは、具体的な解決策に入ります。正常位での快感を最大化するための鍵は、「骨盤の角度コントロール」にあります。ほんの数センチ、腰の位置や足の開き方を変えるだけで、膣内の形状とクリトリスの位置が変わり、刺激の種類を自在に操ることができるのです。
これらは特別な道具も技術も必要なく、今夜からすぐに実践できる方法です。
骨盤の下に枕を入れる「SEX枕」でGスポットを狙う
最も手軽で効果的なテクニックが、女性のお尻の下に枕やクッションを敷く方法です。これにより骨盤が高くなり、膣の角度が変化します。
効果のメカニズム:
通常、仰向けの姿勢では膣はベッドに対して平行に近い角度ですが、お尻を高くすることで膣の入り口が上を向き、挿入の角度が変わります。これにより、男性のペニスが膣の前壁(お腹側)にある「Gスポット」と呼ばれる高感度エリアを強く擦り上げるようになります。
実践のポイント:
- 枕は厚すぎず、沈み込みすぎないものを選びます。バスタオルを畳んで高さを調整するのもおすすめです。
- お尻の仙骨(割れ目の少し上あたり)の下に敷くと安定します。
- この体勢をとると、男性も腰を動かしやすくなり、奥まで挿入しやすくなります。奥が痛い場合は高さを低くして調整してください。
この方法は、腰への負担を軽減する効果もあるため、腰痛持ちの方にも推奨されるテクニックです。
恥骨を押し当てる「すり合わせ」テクニック
クリトリスへの刺激を強化したい場合に有効なのが、恥骨同士を意図的に押し付ける「すり合わせ」です。
具体的なやり方:
- 挿入中、男性のリズムに合わせて、自分からも腰を突き上げるように動かします。
- 男性が押し込んでくるタイミングで、自分の恥骨を彼の恥骨に迎えに行くイメージです。
- 円を描くように腰を回す(グラインド)動きを加えると、クリトリス全体にねっとりとした摩擦刺激を与えることができます。
この動きは、単に受け身でいるのではなく、二人が協力して快感を作り出すプロセスそのものです。お互いの骨盤が密着し、擦れ合う感覚は、非常に官能的で強い快感を生み出します。男性にとっても、根元への刺激が増すため、満足度が高まります。
足の位置で変わる膣圧と刺激(開く・閉じる・絡める)
足の開き具合によって、膣の締め付け(膣圧)とクリトリスの露出度が変わります。これを使い分けることで、刺激のバリエーションを増やせます。
詳細解説:足の位置による刺激の違い(クリックで展開)
| 足の状態 | 効果・特徴 |
|---|---|
| 大きく開く(M字) | 膣口が広がり、挿入がスムーズになります。視覚的にも開放的になり、男性の興奮を誘います。奥まで届きやすくなるため、深さを楽しみたい時におすすめです。 |
| 閉じる(伸展) | 太ももを閉じることで、膣全体が圧迫され、締め付け(膣圧)が強くなります。また、太もも同士が密着することでクリトリスが挟まれ、間接的な刺激が増します。感度を高めたい時や、彼を締め付けたい時に有効です。 |
| 彼の腰に絡める | 足を彼の腰や背中に回すことで、密着度が最大になります。骨盤が固定されるため、安定したリズムで深い結合感を得られます。一体感を味わいたい時に最適です。 |
これらを、セックスの進行に合わせて使い分けるのが上級テクニックです。例えば、最初は足を開いて迎え入れ、高まってきたら足を閉じて刺激を凝縮させる、といった変化をつけることで、マンネリを防ぐことができます。
性療法士のアドバイス
「たった数センチの角度調整や足の位置変更が、快感の質を180度変えることがあります。これを私たちは『マイクロ・ムーブメント』と呼びます。大きく動く必要はありません。自分の中で『あ、ここが気持ちいい』というポイントが見つかるまで、ミリ単位で腰の位置を探ってみてください。それがあなただけのスイートスポットになります。」
マンネリ打破!今夜試したい正常位のバリエーション5選
「正常位」と一口に言っても、そのバリエーションは多岐にわたります。いつも同じ体勢で飽きてしまった、あるいは特定の刺激に慣れてしまったというカップルに、ぜひ試していただきたい5つのアレンジを紹介します。
それぞれの体位には異なる特徴と刺激の強さがあります。その日の気分や体調に合わせて選んでみてください。
【屈曲正常位】足を高く上げて深さを味わう
女性が両足を高く上げ、男性の肩にかけたり、自分の胸の方へ抱え込んだりする体位です。
- 特徴: 膣管が直線的になり、非常に深く挿入されます。子宮口付近への刺激が強くなります。
- おすすめ: 奥での突き上げが好きな方、Gスポットを強く刺激したい方。
- 注意点: 刺激が強いため、痛みを感じやすい体位でもあります。ゆっくりと挿入してもらうよう伝えましょう。
【伸展正常位(合わせ正常位)】足を閉じて密着度とクリトリス刺激を最大化
挿入した状態で、女性が両足をまっすぐ伸ばして閉じるスタイルです(別名:閉脚正常位)。
- 特徴: 足を閉じることで膣内の圧力が自然と高まり、彼を強く締め付けることができます。また、太もも同士の摩擦でクリトリス周辺への刺激が増幅されます。
- おすすめ: 膣の締まりを良くしたい方、クリトリス刺激でイきたい方。
- 注意点: 密着度が高すぎて動きにくくなることがあるため、ローションなどで滑りを良くしておくとスムーズです。
【またがり正常位】女性が主導権を握りやすいアレンジ
通常の正常位から、女性が自分の足を男性の足の外側に出し、男性の太ももを挟み込むような形です。
- 特徴: 女性が足で踏ん張れるため、腰の動きをコントロールしやすくなります。自分で気持ちいい角度を探りに行くのに適しています。
- おすすめ: 自分で動きたいけれど騎乗位は疲れるという方、受け身になりたくない方。
【片足上げ正常位】左右非対称な刺激を楽しむ
片方の足だけを上げたり、男性の肩にかけたりするスタイルです。
- 特徴: 膣内が斜めにねじれる形になり、普段とは違う壁面にペニスが当たります。左右非対称な刺激が新鮮な感覚を生みます。
- おすすめ: いつもの刺激に慣れてしまった方、特定の場所(側面など)を攻めたい方。
【動かない正常位】あえて静止して感覚と鼓動を共有する
激しく動くのではなく、奥まで挿入した状態で一度動きを止め、抱き合って静止する方法です。
- 特徴: 物理的な刺激よりも、精神的な結合感を重視します。お互いの鼓動、体温、呼吸のリズムを同調させます。
- おすすめ: 愛情を確かめ合いたい時、激しい動きで疲れてしまった時、フィニッシュ後の余韻を楽しむ時。
カップル専門カウンセラーのアドバイス
「マンネリ解消というと、アクロバティックな体位や新しいグッズを思い浮かべがちですが、実は『雰囲気』や『意識』の変化が最も効果的です。『動かない正常位』で見つめ合う時間は、長年連れ添ったカップルほど新鮮に感じるはずです。体位はあくまでツール。目的は二人の感覚を共有することにあると忘れないでください。」
男性心理を理解して、もっと愛される女性になる
自分の快感を追求することも大切ですが、パートナーである男性の心理を理解することで、セックスの質はさらに向上します。なぜ男性はこれほどまでに正常位を好むのでしょうか?その背景にある心理を知ることで、彼への接し方や反応の仕方が変わり、結果としてあなた自身もより愛されるようになります。
なぜ彼は正常位ばかりしたがるの?男性が感じる「征服感」と「安心感」
多くの男性アンケートで、好きな体位の1位は常に正常位です。これには生物学的、心理的な理由があります。
まず、男性が上に乗るという構図は、本能的な「征服欲」や「支配欲」を満たします。自分がリードし、女性を包み込んでいるという感覚が、男性としての自信に繋がるのです。
また、同時に「安心感」も大きな要因です。男性は視覚で興奮する生き物ですが、同時に相手の反応を常に気にしています。正常位であれば、自分のテクニックに対して女性がどんな表情をしているか、快感を感じているかをリアルタイムで確認できます。「彼女を満足させられている」という確信を得やすいのが正常位なのです。
つまり、彼が正常位を求めてくるのは、手抜きをしているわけではなく、あなたと向き合い、あなたの反応をしっかり見たいという愛情の裏返しでもあると言えます。
彼を興奮させる「声」と「視線」の合わせ方
正常位のメリットである「顔の近さ」を最大限に活かしましょう。男性を最も興奮させるのは、視覚と聴覚への刺激です。
恥ずかしくて目を逸らしてしまう女性も多いですが、時折彼の目を見つめ返すだけで、男性の興奮度は急上昇します。特に、快感が高まった瞬間に目を見つめ、少し潤んだ瞳を見せることは、どんな言葉よりも雄弁に「気持ちいい」を伝えます。
また、声も重要です。大きな声を出す必要はありません。耳元での吐息や、小さな喘ぎ声は、鼓膜を直接震わせ、脳髄に響きます。「あん」「はぁ」といった短い声でも、反応があるだけで男性は「もっとしてあげたい」と奮起します。
手の使い方で愛を伝える(背中へのハグ、髪を撫でる)
正常位では女性の両手がフリーになります。この手をどう使うかで、愛され度が変わります。
ただシーツを握りしめているだけではもったいないです。彼の背中に腕を回して抱きしめたり、背中を爪で軽く引っ掻いたり、うなじや髪を優しく撫でたりしてみてください。
特に、射精が近づいてきたタイミングで背中を強く抱きしめると、一体感が高まり、男性の絶頂感を強めることができます。これらの能動的なアクションは、「私もあなたを求めている」という強力なメッセージとなり、彼を深く満足させることができます。
彼を傷つけずに「もっとこうして」を伝えるコミュニケーション術
「もっとここを触ってほしい」「角度を変えてほしい」と思っても、彼のプライドを傷つけそうで言えない……。そんな優しい女性のために、関係を壊さず、むしろ二人の仲を深めるような上手な伝え方をご紹介します。
「痛い」ではなく「こっちの方が気持ちいい」と伝えるポジティブ変換
男性は、セックスにおけるダメ出しを「自分自身の否定」と受け取りやすく、非常に傷つきやすい生き物です。「痛い」「そこじゃない」という否定語は、彼の自信を喪失させ、萎えさせてしまうリスクがあります。
そこで有効なのが「ポジティブ変換」です。否定するのではなく、肯定的な提案として伝えます。
- NG例:「痛いからもっと優しくして」
→ OK例:「ゆっくりしてくれる方が、もっと感じるな」 - NG例:「そこじゃない、もっと上」
→ OK例:「もう少し上だと、すごく気持ちいいかも」
「あなたが下手だから」ではなく、「私がもっと気持ちよくなりたいから協力して」というスタンスで伝えるのがポイントです。「気持ちいい」というワードを入れることで、男性は「彼女を喜ばせるためのヒントをもらった」と前向きに捉えることができます。
恥ずかしくない!自然に枕やクッションを導入する流れ
前述した「SEX枕」を試したいけれど、急に枕を持ってくると驚かれるかも、と心配な場合。
自然に導入するには、「腰が疲れちゃって」という理由付けが有効です。「最近腰が痛くて、枕を入れると楽になるみたいなんだけど、試してもいい?」と切り出せば、彼はあなたの体を気遣って快諾してくれるはずです。
一度試して、「わぁ、これすごく奥まで当たってすごいね!」とポジティブな感想を伝えれば、次からは彼の方から「枕使う?」と提案してくれるようになるでしょう。
彼のリズムをさりげなくコントロールする腰の動き
言葉で伝えるのがどうしても恥ずかしい場合は、体の動きで誘導する方法(ノンバーバル・コミュニケーション)があります。
例えば、彼が早すぎて痛い時は、彼のお尻や腰に手を添えて、ゆっくりとしたリズムで撫でたり、軽く抑えたりしてペースダウンを促します。逆に、もっと激しくしてほしい時は、自分の腰を積極的に動かして彼のリズムを煽ります。
また、足を使って彼の腰を引き寄せたり、逆に少し離したりすることで、挿入の深さをコントロールすることも可能です。言葉にしなくても、体は雄弁に語ることができます。
性療法士のアドバイス
「ベッドの中での会話は、最高のアフタープレイにもなります。行為が終わった後のリラックスした時間(ピロートーク)に、『さっきのあの体勢、すごくよかったよ』『次はこうしてみたいかも』と甘えながら伝えるのも効果的です。真っ暗な中なら、恥ずかしさも半減しますよ。」
専門家が回答!正常位に関するよくある質問 (FAQ)
最後に、カウンセリングでよく寄せられる正常位に関する疑問について、専門家の立場からお答えします。
Q. 正常位は妊娠しやすいって本当ですか?
A. 医学的に見て、精子が子宮に届きやすい体位の一つと言えます。
正常位は膣の奥深くまで射精することが可能であり、射精後も仰向けの姿勢を保つことで、精液が膣外に漏れ出るのを防ぎやすい構造になっています。特に、射精後に腰の下に枕を入れて骨盤を高くし、しばらく安静にすることで、重力を利用して精子を子宮内へ誘導しやすくなると考えられています。ただし、どの体位であっても妊娠の可能性はありますので、避妊を希望する場合は適切な避妊具を使用することが必須です。
Q. 彼のサイズが大きくて苦しい時の対処法は?
A. 密着度を下げ、浅めの結合をキープしましょう。
サイズが大きい場合、無理に根元まで挿入しようとすると苦痛になります。足をあまり広げず、少し閉じた状態(伸展正常位)にすると、物理的に奥まで入りにくくなります。また、彼に「全部入れると痛いから、半分くらいで楽しみたい」と正直に伝え、浅い位置での摩擦(クリトリスや膣口周辺への刺激)を楽しむスタイルに切り替えるのも一つの手です。
Q. 濡れにくい体質で挿入がスムーズにいきません。
A. 潤滑ゼリーの使用を強くおすすめします。
「濡れない=感じていない」ではありません。体質やホルモンバランス、緊張、疲れなどで濡れにくいことは非常によくあることです。無理に挿入すると痛みの原因になり、さらに濡れにくくなる悪循環に陥ります。潤滑ゼリー(ローション)は、快適なセックスのための必需品です。ベッドサイドに常備し、前戯の一環として彼に塗ってもらうなど、楽しみながら取り入れてみてください。
カップル専門カウンセラーのアドバイス
「潤滑ゼリーを使うことは恥ずかしいことでも、負けでもありません。むしろ、お互いの体を大切にし、快感を高めるための賢い選択です。最近は温感タイプや美容成分入りのものなど、女性向けの質の高い製品も多く出ています。」
Q. 最中にトイレに行きたくなるのはなぜ?
A. 膀胱や尿道が刺激されているためで、正常な反応です。
正常位では、膣の前壁が刺激されますが、そのすぐ裏側には膀胱や尿道があります。ペニスの圧迫によって尿意に似た感覚が生じることがあります。また、Gスポットへの刺激が強まると、尿意と区別のつかない強い射精感(潮吹き前の感覚)を覚えることもあります。不快でなければそのまま続けて問題ありませんが、気になる場合は事前にトイレを済ませておくと安心です。
まとめ:正常位は「二人の相性」を育てる最高のポジション
正常位は、単なる基本の型ではなく、二人の体と心の距離を縮めるための無限の可能性を秘めた体位です。
「痛い」「感じない」という悩みは、あなたの体がおかしいわけでも、二人の相性が悪いわけでもありません。骨盤の角度、足の位置、そして心の持ち方を少し変えるだけで、驚くほど快適で満たされる時間に変わります。
最後に、今日からできるポイントをチェックリストにまとめました。
今夜からできる正常位の快感アップチェックリスト
- [ ] 骨盤の下にクッションやタオルを入れて、角度を調整してみる
- [ ] 足を閉じたり開いたりして、一番気持ちいい位置を探求する
- [ ] 恥骨同士の密着を意識し、自分からも腰を動かしてみる
- [ ] 彼の目を見て、気持ちいい時は声に出して伝える
- [ ] 痛みや違和感がある時は無理せず、潤滑ゼリーを使うか体勢を変える
完璧なセックスを目指す必要はありません。大切なのは、二人で心地よい感覚を探り合うプロセスそのものです。正常位という最も親密な体位を通じて、パートナーとの絆がより深まることを願っています。
ぜひ、今夜から「新しい正常位」を試してみてください。
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