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【現役カラーリスト解説】ブリーチなしでミルクティーベージュは叶う?透明感を出すオーダー法とリアル色見本

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「インスタで見るような透明感のあるミルクティーベージュにしたいけれど、髪を傷めるブリーチは絶対にしたくない」

そう考えて美容室に行き、「ブリーチなしではこの色は無理ですね」と断られた経験はありませんか?あるいは、仕上がりがただの茶色になってガッカリしたことはないでしょうか。

結論から申し上げますと、ブリーチなしでも、工夫次第で「ミルクティーベージュ」特有の柔らかい質感は再現可能です。ただし、SNS上の画像には加工も多く、あなたの現在の髪質や過去のカラー履歴に合わせた、非常に繊細で正しい薬剤選定とオーダー方法が不可欠です。

この記事では、現役のカラーリストである筆者が、加工なしの真実をお伝えし、あなたの髪で理想の色を叶えるための以下の3点について徹底解説します。

  • ブリーチなし・ありで発色はこう変わる!リアルな比較実例と限界
  • 髪を傷めずに透明感を出す魔法の技術「ブリーチなしダブルカラー」の仕組み
  • 失敗しない美容室でのオーダー手順と、色持ちを良くするプロのケア術

読み終える頃には、あなたの髪質に合った最適な「ミルクティーベージュ」の正解が見つかり、美容室でのオーダーに迷いがなくなるはずです。

  1. ミルクティーベージュの基礎知識と「ブリーチなし」の真実
    1. そもそもミルクティーベージュとはどんな色?
    2. ブリーチなしでどこまで明るく・透明感が出るか
    3. 髪質別:色が入りやすい人・入りにくい人の特徴
  2. 【トーン別】ミルクティーベージュのリアル色見本と印象の違い
    1. 【7〜9トーン】職場・学校もOK!暗めミルクティーベージュ
    2. 【10〜12トーン】ブリーチなしの限界!明るめミルクティーベージュ
    3. 【13トーン以上】ブリーチありで作るハイトーンミルクティー
  3. 失敗回避!「ブリーチなし」で透明感を出すプロの裏技テクニック
    1. 魔法のメニュー「ブリーチなしダブルカラー」とは?
    2. 補色(反対色)を使って赤みを消す薬剤選定の秘密
    3. イルミナカラー・アディクシーカラーなど高発色カラー剤の活用
  4. あなたに似合うのは?パーソナルカラー&レングス別スタイル提案
    1. イエベ春・秋に似合う「王道ミルクティー」
    2. ブルベ夏・冬に似合う「ラベンダー・グレージュ系ミルクティー」
    3. レングス別:ショート・ボブ・ロングの印象変化
  5. 美容室でのオーダー成功マニュアル:プロにどう伝える?
    1. 「写真を見せる」だけでは不十分?伝えるべき3つのポイント
    2. 履歴が複雑な場合(黒染め・セルフカラー後)の対処法
    3. 美容師に見せる参考画像の正しい選び方
  6. 色落ちを防ぎたい!きれいな色を保つホームケア講座
    1. ミルクティーベージュの色落ち過程(1週間後・1ヶ月後)
    2. 紫シャンプー(ムラシャン)とカラーシャンプーの効果的な使い方
    3. 日常のダメージケア:アイロン温度とシャンプー選び
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q. 黒髪からブリーチなしで一回でミルクティーベージュになりますか?
    2. Q. 色落ちはどのくらいでしますか?金髪になりますか?
    3. Q. 市販のカラー剤(セルフカラー)でミルクティーベージュにできますか?
  8. まとめ:理想のミルクティーベージュは「自分の髪質を知ること」から
    1. ミルクティーベージュ オーダー前 最終チェックリスト

ミルクティーベージュの基礎知識と「ブリーチなし」の真実

このセクションでは、まず「ミルクティーベージュ」という色の定義と、多くの人が抱く「私の髪でも本当にできるの?」という疑問に対して、プロの視点で正直な限界と可能性を提示します。SNS上のキラキラした画像に惑わされないよう、情報の正確性を重視して解説します。

そもそもミルクティーベージュとはどんな色?

ミルクティーベージュとは、その名の通り「紅茶にミルクを混ぜたような、まろやかで柔らかいベージュ色」を指します。美容業界的な色の分解をすると、単なる茶色(ブラウン)とは明確に異なります。

具体的には、日本人の髪特有の「赤み」や「オレンジ味」を極限まで抑えたベージュをベースに、くすみ感(グレーやアッシュ)と透明感(薄い紫や青)を絶妙なバランスでプラスした色味です。単色ではなく、アッシュ(青)、マット(緑)、ラベンダー(紫)などの補色を微調整して作る、非常に繊細なカラーデザインなのです。

この色が圧倒的に人気な理由は、以下の3つの心理的・視覚的効果にあります。

  • 肌のトーンアップ効果:透けるような髪色が、肌を白く明るく見せてくれます。
  • 髪質が柔らかく見える:硬い髪質でも、光を含んだようなふわっとした質感に見せることができます。
  • ファッションを選ばない:カジュアルからフォーマルまで、どんな服装にも馴染む中立的な色味です。

ブリーチなしでどこまで明るく・透明感が出るか

ここで、最も重要な「現実」をお伝えしなければなりません。ブリーチなしで再現できるミルクティーベージュには、明確な限界があります。

日本人の地毛は、一般的に4〜5トーン程度の黒髪で、内部には「赤褐色のメラニン色素」が大量に含まれています。通常のヘアカラー剤(アルカリカラー)の力だけで明るくできる限界は、通常12〜13トーン程度までです。これは、金髪の一歩手前、明るめの茶色くらいのレベルです。

ブリーチなしの場合、「透明感」を出すことは十分に可能ですが、パステルカラーのような「白っぽさ」や「淡さ」を表現するのは物理的に不可能です。SNSで見かける「ブリーチなし」とタグ付けされた画像の中には、以下のような「落とし穴」が含まれていることが多々あります。

  • 撮影環境のマジック:非常に強い自然光やリングライトを当てて、髪を透けさせて撮影している。
  • 過度な画像加工:アプリで彩度を下げ、明度を上げる加工が施されている。
  • 実は履歴がある:当日はブリーチしていないが、数ヶ月前にブリーチやハイライトを入れており、そのベースが残っている。

したがって、ブリーチなしで目指せるのは、「こっくりとした深みのあるミルクティー」や「光に当たった時に透ける上品なベージュ」です。白っぽいミルクティーを目指す場合は、やはりブリーチが必須となります。

現役カラーリストのアドバイス:SNS画像の「ブリーチなし」を見極めるコツ
美容師が投稿する「ブリーチなし」には、「今回(当日の施術)はブリーチしていない」という意味で、過去にブリーチ履歴があるケースも含まれます。画像の根元の色や、毛先の透け感を注意深く見てください。根元から毛先まで均一に白っぽい透明感がある場合は、過去にブリーチをしている可能性が高いです。逆に、根元がやや落ち着いていて、全体に自然なブラウン味を感じる画像こそが、リアルな「ブリーチなし」の仕上がりです。

髪質別:色が入りやすい人・入りにくい人の特徴

同じ「ブリーチなしのミルクティーベージュ」をオーダーしても、仕上がりには個人差が出ます。これは、元の髪質が持つメラニン色素の種類と量、そしてキューティクルの状態が異なるためです。

色が入りやすく、透明感が出やすい人の特徴:

  • 髪が細くて柔らかい(猫っ毛)。
  • 地毛が真っ黒ではなく、少し茶色っぽい。
  • 過去にカラーを繰り返していて、すでに髪が明るくなっている。
  • ドライヤーですぐに乾く(キューティクルが開いている傾向)。

色が入りにくく、赤みが残りやすい人の特徴:

  • 髪が太くて硬い、しっかりしている。
  • 地毛が漆黒で、ツヤがある。
  • 過去に「黒染め」や「白髪染め」をした履歴がある。
  • 縮毛矯正やデジタルパーマをかけている(熱変性で髪が硬くなっている)。

特に「黒染め履歴」と「縮毛矯正履歴」は、カラー剤の浸透を著しく妨げます。これらに該当する方は、通常のワンカラーでは理想の色にならない可能性が高いため、事前の申告が必須です。

プロが教える「自分の髪質の赤みレベル」セルフチェック法

自分の髪がどれくらい赤みを含んでいるか、簡易的にチェックする方法があります。

  1. 晴れた日の窓際など、自然光が入る場所に立ちます。
  2. 手鏡を持ち、自分の髪の毛先を光に透かして見ます。
  3. 透けた時の色が何色に見えるかを確認してください。
  • オレンジ・赤っぽく光る人:赤みが強いタイプ。アッシュやマット(緑)を多めに配合して赤みを打ち消す必要があります。
  • 黄色っぽく光る人:赤みが少ないタイプ。紫(ラベンダー)を補色に使って黄ばみを抑えると、綺麗なミルクティーになります。

この結果をカウンセリング時に美容師に伝えると、薬剤選定の精度が格段に上がります。

【トーン別】ミルクティーベージュのリアル色見本と印象の違い

「ミルクティーベージュ」と一口に言っても、その明るさ(トーン)によって印象は大きく異なります。ここでは、ブリーチなしで実現可能な範囲を中心に、トーン別の具体的なイメージと、それぞれのメリット・デメリットを解説します。ご自身のライフスタイルや職場の規定と照らし合わせてご覧ください。

【7〜9トーン】職場・学校もOK!暗めミルクティーベージュ

一般企業のオフィスや、やや規則の厳しい環境でも浮かないのがこの明るさです。一見すると落ち着いたブラウンに見えますが、光に当たると柔らかい透け感が現れるのが特徴です。

  • 見た目の印象:上品、清楚、大人っぽい、落ち着きがある。
  • メリット:色持ちが最も良く、退色しても黄色っぽくなりにくいです。根元が伸びてきてもプリン状態が目立ちません。
  • おすすめのテクニック:全体を暗めにしつつ、極細の「シークレットハイライト」を入れることで、職場ではバレずに透明感だけを底上げすることも可能です。

このトーンは、就職活動中の方や、初めてカラーをする方にも最適です。黒髪の重たさを消しつつ、派手さを抑えた絶妙なバランスを実現できます。

【10〜12トーン】ブリーチなしの限界!明るめミルクティーベージュ

ブリーチなしで表現できる、最も明るい領域です。多くの女性が憧れる「垢抜けカラー」の代表格であり、顔色がパッと明るく見えます。

  • 見た目の印象:華やか、おしゃれ、軽やか、フェミニン。
  • 施術のポイント:ブリーチなしで最大限まで明るくする薬剤(ライトナーや一番明るいアルカリカラー)を使用します。
  • 注意点:元の髪の赤みが強い人の場合、どうしてもオレンジ寄りのベージュになりやすい領域です。そのため、アッシュやマットを濃いめに配合して赤みを抑え込む高度な調合が必要になります。

このレベルの明るさを維持するには、定期的なリタッチや、カラーシャンプーでのケアが重要になってきます。

【13トーン以上】ブリーチありで作るハイトーンミルクティー

参考までに、ブリーチが必要な領域についても触れておきます。13トーンを超えると、髪のメラニン色素がほぼ抜け、透き通るような発色が可能になります。

  • 見た目の印象:外国人風、透明感抜群、モード、個性的。
  • できる色味:淡いペールトーン、ホワイトに近いミルクティー、ピンクミルクティーなど。
  • デメリット:圧倒的な透明感と引き換えに、ダメージリスクが高まります。また、色落ちが早く、1〜2週間で金髪に戻りやすいため、維持にはコストと手間がかかります。
表で比較:トーン別メリット・デメリットと推奨シーン
トーン 印象・特徴 メリット デメリット おすすめシーン
7〜9トーン
(暗め)
落ち着いた透け感
こっくりした色味
色持ちが良い
ダメージが少ない
根元が目立たない
室内では暗く見える
透明感は控えめ
オフィス、学校
初カラー
秋冬の季節
10〜12トーン
(明るめ)
華やかなベージュ
顔色が明るく見える
ブリーチなしで一番明るい
垢抜けた印象になる
赤みが出やすい
髪質によっては限界がある
大学生、自由な職場
春夏、イメチェン
13トーン以上
(要ブリーチ)
圧倒的な透明感
淡いペールカラー
発色がクリア
色の選択肢が広い
ダメージ大
色落ちが早い
コストがかかる
美容学生、アパレル
長期休暇
デザイン重視

失敗回避!「ブリーチなし」で透明感を出すプロの裏技テクニック

「ブリーチはしたくない、でも普通の茶色は嫌だ」。そんなワガママな願いを叶えるために、私たちプロの美容師が現場で駆使している技術的な裏技をご紹介します。これを知っておくだけで、美容室でのオーダーの質が劇的に変わります。

魔法のメニュー「ブリーチなしダブルカラー」とは?

もしあなたが「ブリーチなしで最大限の透明感が欲しい」と願うなら、「ブリーチなしダブルカラー」が最適解です。これは、ブリーチ剤(脱色剤)を使わずに、2回のカラー工程を行う手法です。

  1. 1回目のカラー:「ライトナー」と呼ばれる、色味を含まない一番明るいカラー剤を使って、髪を限界まで明るくします(12〜14トーン程度)。この時点で髪は明るい茶色〜オレンジ色になります。
  2. 2回目のカラー:明るくなったベースの上から、希望のミルクティーベージュの色味を被せます。

この方法の最大のメリットは、「ブリーチほどのダメージを与えずに、ワンカラーでは出せない透明感を出せる」点です。一度ベースを明るくすることで、邪魔な黒い色素を減らしてから色を入れるため、発色の鮮やかさが段違いです。コストと時間は通常のカラーの倍近くかかりますが、髪の傷みと理想の色味を両立させるための最良の手段と言えます。

補色(反対色)を使って赤みを消す薬剤選定の秘密

日本人の髪で綺麗なミルクティーベージュを作るための最大の敵は「赤み」です。この赤みを消すために、私たちは「補色(反対色)」の理論を使います。

  • 赤みを消すには「緑(マット)」:赤の反対色は緑です。赤みが強い髪には、ベージュに緑を混ぜることで、無彩色の柔らかいベージュを作ります。
  • オレンジ味を消すには「青(アッシュ)」:オレンジの反対色は青です。オレンジっぽく抜けやすい髪には、アッシュ系を強く入れます。
  • 黄色味を消すには「紫(ラベンダー)」:黄色っぽくパサついて見えるのを防ぐには、紫を隠し味に入れます。これが「ミルクティー」特有のクリーミーさを生み出します。

「ベージュにしてください」とオーダーしても、プロの頭の中では「ベージュ:アッシュ:ラベンダー = 10:3:1」といった複雑な計算が行われています。この微調整こそがプロの技なのです。

イルミナカラー・アディクシーカラーなど高発色カラー剤の活用

近年、薬剤の進化により「ブリーチなしでも透明感が出やすい」カラー剤が登場しています。代表的なものが「イルミナカラー」や「アディクシーカラー」です。

  • イルミナカラー:髪の表面の金属イオンを包み込み、ダメージを抑えながらツヤと透明感を出すのが得意です。特にラベンダーやコーラル系の柔らかいミルクティーを作るのに適しています。
  • アディクシーカラー:赤みを消す力が非常に強く、欧米人のような寒色系の発色が得意です。クールなグレージュ寄りや、赤みが頑固な髪質の方に向いています。

これらの薬剤を指定して予約することも、成功率を高める一つの手段です。

現役カラーリストのアドバイス:ブリーチなしダブルカラーのすすめ
「ブリーチは怖いけど、ワンカラーではいつも赤茶色になってしまう」という方には、ブリーチなしダブルカラーを強くおすすめします。一度ベースを明るくすることで、上から重ねるミルクティー色が綺麗に発色し、色落ちの過程も楽しめます。また、ブリーチをしていないので、将来的にパーマや縮毛矯正をかけたくなった時にも、断られるリスクを減らすことができます。髪の体力を温存しながら理想の色を楽しむ、賢い選択肢です。

あなたに似合うのは?パーソナルカラー&レングス別スタイル提案

ミルクティーベージュには、黄みの強いものからピンク寄り、グレー寄りまで無数のバリエーションがあります。自分に一番似合う色を見つけるために、パーソナルカラーと髪の長さ(レングス)の観点からスタイルを提案します。

イエベ春・秋に似合う「王道ミルクティー」

イエローベース(イエベ)の方は、肌に黄みを含んでいるため、温かみのあるベージュとの相性が抜群です。

  • おすすめカラー:王道のミルクティーベージュ、キャラメルミルクティー、マロンベージュ。
  • 特徴:黄色やオレンジのニュアンスをあえて少し残すことで、肌色が血色よく、健康的に見えます。くすみすぎない、明るく元気な印象のベージュが似合います。

ブルベ夏・冬に似合う「ラベンダー・グレージュ系ミルクティー」

ブルーベース(ブルベ)の方は、肌に青みやピンク味を含んでいるため、黄みの強いベージュだと肌がくすんで見えることがあります。

  • おすすめカラー:ラベンダーミルクティー、グレージュ、ピンクベージュ、シアーベージュ。
  • 特徴:黄ばみをしっかり消した、寒色寄りのミルクティーがおすすめです。特にラベンダー(紫)を混ぜることで、肌の透明感が引き立ち、洗練された印象になります。

レングス別:ショート・ボブ・ロングの印象変化

ショート・ボブの場合:
髪の面積が小さいため、少し明るめのトーン(10〜12トーン)に挑戦しても派手になりすぎません。ハイトーンのミルクティーベージュは、ショートヘアの軽やかさと相まって、非常にファッショナブルで垢抜けた印象になります。

ミディアム・ロングの場合:
髪の面積が広いため、ツヤ感が命です。明るすぎるとパサついて見えやすいため、少し落ち着いたトーン(8〜10トーン)で、ツヤとまとまりを重視するのがおすすめです。巻き髪にすることで光の透過が増し、ミルクティー特有の柔らかさが最大限に活かされます。

チャートで確認:パーソナルカラー別おすすめ色味マトリクス
タイプ 似合う色味のキーワード 避けたほうが良い色味
イエベ春
(Spring)
ライトベージュ、クリーミー、明るめ
「明るく透明感のある温かい色」
暗すぎるグレー、青みの強いアッシュ
(顔色が悪く見える)
イエベ秋
(Autumn)
こっくりベージュ、カーキグレージュ
「深みのある落ち着いた色」
パステル系の青みピンク
(肌から浮いて見える)
ブルベ夏
(Summer)
ピンクベージュ、ココアミルクティー
「柔らかくスモーキーな寒色」
黄みの強いオレンジ、ゴールド
(肌が黄ぐすみする)
ブルベ冬
(Winter)
ホワイトベージュ、アイシーグレー
「コントラストのあるクリアな色」
ほっこりしたオレンジブラウン
(ぼやけた印象になる)

美容室でのオーダー成功マニュアル:プロにどう伝える?

理想の色が決まっても、それを美容師に正しく伝えられなければ意味がありません。実は、カラーの失敗の多くは技術不足ではなく「カウンセリングでの認識のズレ」から生じています。ここでは、失敗を防ぐための具体的なオーダー方法を伝授します。

「写真を見せる」だけでは不十分?伝えるべき3つのポイント

写真を見せることは基本ですが、それだけでは不十分です。以下の3点を必ず言葉で伝えてください。

  1. 現在の髪の履歴(過去2年分):
    • 黒染め、白髪染め、セルフカラー、縮毛矯正、パーマの有無。これらは薬剤選定に致命的な影響を与えます。
  2. NGラインの共有:
    • 「仕事でこの明るさを超えるとまずい」「緑っぽくなるのは絶対に嫌」「すぐに金髪になるのは困る」など、絶対に避けたいことを伝えます。
  3. 目指す雰囲気:
    • 「可愛い系」「大人っぽい系」「クール系」など、最終的なイメージを共有することで、美容師は色味の微調整(ピンク寄りにするか、グレー寄りにするか)を行います。

履歴が複雑な場合(黒染め・セルフカラー後)の対処法

もしあなたに「黒染め」や「セルフカラー」の履歴がある場合、正直に申告することが何より重要です。

黒染めの色素は非常に強力で、見た目は明るくなっていても、髪の芯に赤黒い色素が残留しています。これを隠してカラーをすると、「根元だけ明るくて毛先が暗い」「ムラだらけの仕上がり」になる大事故につながります。

履歴がある場合は、一度で完璧なミルクティーベージュを目指さず、数回かけて徐々に赤みを削っていく「長期計画」を提案されることもあります。プロのアドバイスに従い、無理のない範囲で理想に近づけていくことが、結果的に一番綺麗な髪色への近道です。

美容師に見せる参考画像の正しい選び方

持参する画像選びにもコツがあります。

  • 複数の光源の写真を用意する:「室内で撮った写真」と「自然光で撮った写真」の両方を見せることで、光による見え方の違いを共有できます。
  • 髪質が自分に近いモデルを選ぶ:自分と同じくらいの髪の長さ、太さのモデルの写真を選ぶと、再現性が高まります。
  • 加工が強すぎる画像は避ける:髪の輪郭がぼやけていたり、肌が異常に白かったりする画像は、色が加工されている可能性が高く、現実には再現不可能な場合があります。「動画」で見せるのも、加工をごまかしにくいため有効です。

現役カラーリストのアドバイス:カウンセリングで絶対に隠してはいけないこと
過去1〜2年以内の「黒染め」や「セルフカラー」の履歴は、見た目で色が抜けていても髪内部に色素が頑固に残留しています。これを伝えないと、希望の色にならなかったり、帯状のひどい色ムラになったりする原因になります。「怒られるかも」「断られるかも」と不安になるかもしれませんが、正直に伝えることが成功への第一歩です。私たちは履歴を知ることで、初めて適切な薬剤(脱染剤など)を選ぶことができるのです。

色落ちを防ぎたい!きれいな色を保つホームケア講座

ミルクティーベージュの最大の悩みは「色落ち」です。繊細な色味であるため、何もしなければすぐに黄色っぽく抜けてしまいます。ここでは、サロン帰りの色を一日でも長く楽しむためのプロのケア術を紹介します。

ミルクティーベージュの色落ち過程(1週間後・1ヶ月後)

ブリーチなしの場合、色落ちは比較的緩やかです。

  • 染めたて:透明感のあるベージュ。
  • 1週間後:少し馴染んで明るくなり、一番綺麗な時期。
  • 1ヶ月後:徐々にアッシュやラベンダーの色素が抜け、元の髪の赤みや黄色味が出てきます。

ブリーチありの場合は1〜2週間で金髪になりますが、ブリーチなしの場合は、最終的に「明るめのブラウンベージュ」に落ち着くことが多く、汚い金髪にはなりにくいのがメリットです。

紫シャンプー(ムラシャン)とカラーシャンプーの効果的な使い方

「ブリーチなしでも紫シャンプーは意味がありますか?」という質問をよく頂きますが、答えはイエスです。

特に10トーン以上の明るめのミルクティーベージュの場合、退色すると黄色っぽくなりやすいため、紫シャンプー(ムラシャン)を使うことで黄ばみを打ち消し、ベージュ感を長持ちさせることができます。

  • 紫シャンプー:黄ばみを抑えたい人向け。白っぽい透明感を維持します。
  • ブラウンシャンプー:色が抜けて明るくなりすぎるのを防ぎたい人向け。こっくりした色を補充します。
  • ピンクシャンプー:温かみのあるピンクベージュにした人向け。

使用頻度は3日に1回程度が目安です。毎日使うと色がくすんでしまうことがあるので注意しましょう。

日常のダメージケア:アイロン温度とシャンプー選び

色落ちの最大の原因は「熱」と「洗浄力の強いシャンプー」です。

  • アイロン・コテの温度:180度以上の高温は、一瞬でカラー色素を破壊し、色を飛ばしてしまいます。140〜160度での使用を心がけてください。
  • シャンプー選び:市販の安価なシャンプー(石油系界面活性剤)は洗浄力が強すぎて、汚れと一緒にカラー色素も洗い流してしまいます。美容室専売品や、ドラッグストアで買える「アミノ酸系」の優しいシャンプーに変えるだけで、色持ちは劇的に良くなります。
色持ちを最大化する「染めた当日から1週間のケアスケジュール」
  • 当日:シャンプーはしない。定着していない色素が流れるのを防ぐため、当日はお湯洗いのみか、洗わないのがベスト。
  • 翌日〜3日目:ぬるま湯(38度以下)で予洗いし、アミノ酸系シャンプーで優しく洗う。トリートメントはしっかり揉み込む。
  • 4日目以降:色が少し落ちてきたと感じたら、3日に1回のペースでカラーシャンプーを取り入れる。
  • 全期間:お風呂上がりはすぐに乾かす。濡れた状態はキューティクルが開いており、色素が流出し続けるため放置厳禁。

よくある質問(FAQ)

最後に、お客様からカウンセリング時によく聞かれる質問に、Q&A形式でお答えします。

Q. 黒髪からブリーチなしで一回でミルクティーベージュになりますか?

A. ほんのり茶色いレベルなら可能ですが、透明感のあるミルクティー色にするのは難しいです。
地毛の黒髪から一度のカラーで出せる明るさには限界があります。一回だと「赤みのあるブラウン」になりがちです。透明感を出すには、先ほど紹介した「ブリーチなしダブルカラー」を行うか、2〜3回美容室に通って徐々にベースを明るく育てていく必要があります。

Q. 色落ちはどのくらいでしますか?金髪になりますか?

A. 約1〜1.5ヶ月で色が抜けますが、ヤンキーのような金髪にはなりません。
ブリーチなしの場合、色が抜けても「明るい茶色」や「上品なベージュ」に落ち着くことがほとんどです。ブリーチをした時のような、ギラギラした黄色い金髪にはならないので、社会人の方でも安心して挑戦できます。

Q. 市販のカラー剤(セルフカラー)でミルクティーベージュにできますか?

A. 非常に難しく、おすすめしません。
市販のカラー剤は、誰でも染まるように薬剤のパワーが非常に強く設定されていますが、その分赤みが出やすい設計になっています。特にミルクティーベージュのような「繊細な透明感」が必要な色は、プロの複雑な薬剤調合なしでは再現が難しく、多くの場合、濁った赤茶色や色ムラになってしまいます。ダメージも大きいため、サロンでの施術を強くお勧めします。

現役カラーリストのアドバイス:セルフカラーのリスクについて
セルフカラーで失敗してから「直してほしい」と美容室に来られるお客様が多いですが、一度ムラに染まった髪を均一なミルクティーベージュに直すのは、プロでも非常に高度で高額な施術(修正カラー)になります。結果的にコストも髪の負担も倍増してしまうため、最初からサロンで染めることが、最も安上がりで確実な方法です。

まとめ:理想のミルクティーベージュは「自分の髪質を知ること」から

ブリーチなしでも、正しい知識とオーダー方法があれば、憧れのミルクティーベージュは叶います。重要なポイントを振り返りましょう。

  • ブリーチなしでも透明感は出せるが、「白っぽさ」や「淡さ」には限界があることを理解する。
  • より透明感を求めるなら、ダメージレスな「ブリーチなしダブルカラー」が最強の選択肢。
  • 自分の髪の履歴(黒染め・縮毛矯正など)を隠さず正直に伝えることが、失敗回避の鍵。
  • 色持ちを良くするために、アイロンの温度を下げ、アミノ酸系シャンプーを使う。

「私の髪では無理かも」と諦める前に、まずは信頼できる美容師に相談してみてください。あなたの髪質やライフスタイルに合わせた、あなただけの「ミルクティーベージュ」が必ず見つかるはずです。ぜひ今日から、自分に似合う色を探し始めてみてください。

ミルクティーベージュ オーダー前 最終チェックリスト

  • 自分の髪の履歴(黒染め・縮毛矯正・パーマ・セルフカラー)を整理しましたか?
  • 「ワンカラー」か「ブリーチなしダブルカラー」か、予算と時間を考慮して検討しましたか?
  • 職場や学校のトーン規定(明るさレベル)を確認しましたか?
  • 理想の画像だけでなく、「これは嫌だ」というNG画像も用意しましたか?
この記事を書いた人

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