「毎朝のセットが決まらない」「直毛すぎて動きが出ない」「雰囲気のあるイケメンになりたいけれど、失敗してチリチリになるのは怖い」
もしあなたがこのような悩みを抱えているなら、この記事はあなたのためのものです。結論から申し上げますと、メンズパーマは「雰囲気イケメン」への最短ルートであり、朝のセット時間を劇的に短縮する最高のライフハックです。私自身、現役のサロン店長として月間150名以上のお客様を担当させていただいていますが、パーマをかけたその日から「周りの反応が変わった」「朝が本当に楽になった」と喜んでいただく瞬間が何よりの喜びです。
しかし、パーマには「失敗」のリスクがつきまとうのも事実です。「おばちゃんみたいになった」「校則や社則に引っかかった」「セットが余計に難しくなった」。これらの失敗は、すべて「知識不足」と「オーダーミス」から生まれます。
この記事では、業界歴12年、累計10,000人以上のパーマ施術を行ってきた現役スタイリストの視点から、あなたに本当に似合うスタイルの選び方と、絶対に失敗しないオーダーのコツを徹底的に解説します。カタログを見るだけではわからない、プロだけが知る「似合わせの法則」を持ち帰ってください。
この記事でわかること
- 【2024-2025最新】人気のメンズパーマ種類とビジネスでの許容範囲
- 丸顔・面長・直毛…コンプレックスを解消する「似合わせ」の法則
- 翌日から自分で再現できる!失敗しないセット手順とおすすめワックス
読み終える頃には、あなたの不安は「早く美容室に行きたい」という期待へと変わっているはずです。それでは、理想のヘアスタイルを手に入れるための授業を始めましょう。
メンズパーマをかける3つのメリットとスタイルの全体像
「パーマをかける」という行為は、単に髪を曲げるだけではありません。それは、あなたの骨格を補正し、髪質のコンプレックスを解消し、日々の生活の質を向上させる投資です。まずは、なぜ今、多くの男性がパーマを選ぶのか、そのメリットとパーマの種類の全体像を整理しておきましょう。
垢抜けと時短を両立:直毛・剛毛こそパーマをかけるべき理由
日本人の約7割は直毛だと言われています。特に男性の場合、短髪にすると髪がピンと立ってしまい、「横に広がる」「トップが潰れる」「動きが出ない」という三重苦に悩まされる方が非常に多いです。これを毎朝アイロンや大量のワックスでねじ伏せるのは、大変な労力と時間を要します。
パーマをかける最大のメリットは、「髪の形状記憶」による圧倒的な時短効果です。本来、アイロンで熱を加えて形作らなければならないカールやウェーブが、髪を濡らして乾かすだけで再現されます。これにより、朝のセット時間は平均して15分から5分へと、3分の1に短縮可能です。
また、視覚的な「垢抜け効果」も見逃せません。直毛の直線的なラインは、どうしても堅苦しく、幼い印象を与えがちです。そこにパーマによる曲線が加わることで、大人の色気や余裕、柔らかさといった「雰囲気」が生まれます。これが、いわゆる「雰囲気イケメン」の正体です。顔のパーツを変えることはできませんが、髪の質感をコントロールすることで、他人に与える印象は劇的にコントロールできるのです。
現役メンズヘアスタイリストのアドバイス
「直毛のお客様からよく『すぐ潰れてしまう』という相談を受けますが、これは髪の根元が頭皮に沿って生えているためです。パーマは毛先の動きだけでなく、根元の立ち上がりをつけることができます。特に『Cカール』と呼ばれる緩やかなカーブを根元に作ることで、ドライヤーで乾かすだけでふんわりとしたボリュームが生まれ、一日中シルエットが崩れにくくなりますよ。」
パーマの種類マップ:動きの強さと印象のマトリクス
「パーマ」と一言で言っても、その種類は多岐にわたります。SNSで見る「ツイストスパイラル」や「波巻き」など、名前が多すぎて何が自分に合うのかわからないという方も多いでしょう。まずは、主要なパーマスタイルを「ウェーブの強さ(動き)」と「印象(ビジネス〜カジュアル)」の軸で整理して理解することが重要です。
以下の表は、現在サロンでオーダーの多い主要なパーマスタイルを分類したものです。
| スタイル名 | ウェーブの強さ | 印象・テイスト | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ニュアンスパーマ | 弱(Cカール) | ビジネス / ナチュラル | 毛流れを作る程度。自然なクセ毛風。 |
| カルマパーマ | 中(Sカール) | トレンド / 韓流 | 分け目を立ち上げ、後ろへ流す韓国風。 |
| 波巻きスパイラル | 中〜強(波状) | カジュアル / モード | アイロンで波打たせたような平面的な動き。 |
| ツイストスパイラル | 強(螺旋+ねじり) | カジュアル / ワイルド | 縦に落ちる螺旋状の動き。無造作で男らしい。 |
| ツイストパーマ | 最強(チリつき) | ストリート / 個性派 | バサッとした質感。ボリューム最大。 |
このように、下にいくほど動きが強く、カジュアルで個性的な印象になります。逆に上に行くほど自然で、ビジネスシーンにも馴染みやすくなります。「失敗したくない」という慎重派の方は、まずは表の上部にあるニュアンスパーマやカルマパーマから挑戦し、徐々に動きのあるスタイルへ移行していくのが安全なルートです。
ビジネスシーンでの許容ライン:清潔感を損なわないポイント
社会人にとって最大の懸念点は「会社で怒られないか」「取引先に失礼にならないか」という点でしょう。ビジネスシーンにおけるパーマの許容ラインは、業界や職種によって異なりますが、共通して求められるのは「清潔感」と「耳周り・襟足の処理」です。
一般的に、以下の3つの条件を満たしていれば、ビジネスシーンでも好印象を与えることができます。
- 耳と眉毛が出ていること:前髪が目にかかったり、サイドが耳を覆っていると、暗く野暮ったい印象になります。パーマで動きを出しても、ベースのカットですっきりと見せることが鉄則です。
- カールの強すぎない質感:チリチリとした質感(ツイスト強め)は、どうしても「手入れをしていない」「寝癖」のように見えがちです。ツヤ感の出るスタイリング剤を使用し、パサつきを抑えることが必須です。
- 過度なボリュームの抑制:頭が大きく見えるほどのボリュームはバランスが悪く見えます。サイドはツーブロックやダウンパーマで抑え、トップにのみ動きを出すメリハリが重要です。
営業職や接客業の方であれば、「ニュアンスパーマ」や「緩めのツイストスパイラル」で、額を見せるアップバングスタイルにするのが最も安全かつ好感度の高い選択肢です。
【種類別】失敗しない!おすすめメンズパーマスタイル徹底解説
ここでは、現在サロンでオーダーが殺到している5つの主要スタイルについて、詳しく解説します。それぞれの特徴だけでなく、「どんな人に似合うのか」「ビジネスでの使用可否」まで踏み込んで解説しますので、ご自身のライフスタイルと照らし合わせながら選んでみてください。
ツイストスパイラルパーマ:無造作な束感で一番人気
現在、メンズパーマ界で不動の人気No.1を誇るのがこの「ツイストスパイラル」、通称「ツイスパ」です。髪をねじり(ツイスト)ながら螺旋状(スパイラル)に巻く技法で、従来のパーマにはないシャープな質感が特徴です。
詳細解説:なぜツイスパはこれほど人気なのか?
従来の「スパイラルパーマ」は丸みのあるカールになりがちで、可愛らしい印象や、失敗すると「おばちゃん」っぽくなるリスクがありました。しかし、ツイストスパイラルは「ねじり」を加えることでカールが直線的になり、毛先がツンと尖るような鋭い束感が生まれます。これにより、男らしく、かつ無造作なカッコよさを簡単に作れる点が支持されています。
- 特徴: 丸みのない、縦に落ちるような鋭いウェーブ。ボリュームが出やすく、セットが崩れにくい。
- 似合う人: 髪がペタンとなりやすい軟毛の方、カジュアルやストリートファッションが好きな方、男らしい印象になりたい方。
- ビジネス度: △〜○(強さによる)。緩めにかければビジネスでも通用しますが、強くかけすぎるとカジュアルになりすぎるため注意が必要です。
波巻きパーマ(波巻きスパイラル):トレンド感抜群の柔らかいウェーブ
ツイストスパイラルに次いで人気急上昇中なのが「波巻きパーマ」です。その名の通り、髪が波打つようなウェーブを形成します。1つの毛束に対してロッドを2〜3本使用して波状の形を作るため、高度な技術が必要なスタイルです。
- 特徴: アイロンで波打ちセットをしたような、平面的なウェーブ。ボリュームを抑えつつ動きを出せるため、頭が大きく見えにくい。
- 似合う人: センターパートにしたい方、トレンドに敏感な方、ハチが張りやすくボリュームを抑えたい方。
- ビジネス度: ○。ウェーブが柔らかいため、清潔感があり、センターパートと組み合わせることで知的な印象を与えられます。
ニュアンスパーマ(毛流れパーマ):自然なクセ毛風で初心者におすすめ
「パーマをかけました感」を出したくない、あくまで自然に垢抜けたいという方に最適なのがニュアンスパーマです。太めのロッドで毛先を中心に巻き、Cカール(半回転)からSカール(1回転)程度の緩やかな動きをつけます。
- 特徴: 毛先にワンカールの動きがつき、流れやすくなる。直毛特有のピンピン感を消し、柔らかい質感になる。
- 似合う人: 初めてパーマをかける方、校則や職場の規定が厳しい方、スタイリングを楽にしたいだけの方。
- ビジネス度: ◎。最もビジネス向きのスタイルです。スーツとの相性も抜群で、誠実な印象を与えます。
カルマパーマ:韓国風センターパートの決定版
「カルマ」とは韓国語で「分け目」を意味します。韓国ドラマやK-POPアイドルの影響で爆発的にヒットしたスタイルで、前髪の分け目をふんわりと立ち上げ、サイドへ自然に流れる毛流れを作ります。
- 特徴: 根元の立ち上がりと、顔周りのリバース(後ろ方向)への毛流れが特徴。おでこを出すことで明るく清潔な印象になる。
- 似合う人: おでこを出して清潔感を出したい方、韓国ファッションが好きな方、重めのマッシュベースの方。
- ビジネス度: ◎。額が出るため表情が見えやすく、ビジネスシーンでも非常に好印象です。
プードルパーマ / スペインカール:個性を出したい上級者向け
周りと被りたくない、個性を出したいという方には、少し強めのカールスタイルがおすすめです。「プードルパーマ」はくるくるとした強めのカールを全体に施したスタイル、「スペインカール」はサイドとバックを高く刈り上げ、トップに強めのパーマをかけて前髪を下ろしたスタイルです。
- 特徴: 外国人のクセ毛のような強いカール。インパクトがあり、ファッションの主役になる髪型。
- 似合う人: 濃い顔立ちの方、古着や個性的なファッションが好きな方、髪の量が多い方。
- ビジネス度: △。業種を選びます。アパレルや美容師、クリエイティブ職など、自由度の高い職場向けです。
【顔型・髪質別】あなたに「似合う」パーマはこれ!プロの骨格補正理論
「この髪型かっこいい!」と思ってオーダーしても、いざ自分の頭に乗せてみると「なんか違う…」となることがあります。これは、モデルさんとあなたの「顔型」や「髪質」が異なるからです。プロの美容師は、お客様の骨格を見て、無意識に「似合わせ」の計算を行っています。ここでは、そのプロの脳内にあるロジックを公開します。
丸顔さん向け:縦のラインを強調する「センターパート×スパイラル」
丸顔の方の悩みは、「顔が大きく見える」「幼く見える」ことでしょう。これを解消するためには、「縦のライン」を強調し、「横のボリューム」を削ることが鉄則です。
おすすめは、おでこを見せるセンターパートです。額を出すことで顔の縦幅を長く見せる錯覚効果(縦長効果)を使います。さらに、サイドのボリュームが出やすい横波(波巻き)よりも、縦に落ちるスパイラルパーマやツイストスパイラルを組み合わせることで、シャープな印象をプラスし、丸みをカバーできます。サイドはツーブロックですっきりとさせ、物理的な横幅を減らすのも有効です。
面長さん向け:横のボリュームでバランスを取る「マッシュ×ツイスト」
面長の方の悩みは、「顔が長く見える」「地味に見える」ことです。丸顔とは逆に、「横のライン」を強調し、「縦の長さ」をカバーする必要があります。
おすすめは、前髪を下ろしたマッシュスタイルです。前髪を作ることで顔の見える面積を縦に分断し、長さを緩和します。パーマは、横にボリュームが出やすいツイストパーマや波巻きパーマが好相性です。サイドに程よいボリュームを持たせることで、顔の輪郭を「ひし形」に近づけることができます。トップを高くしすぎると縦長が強調されてしまうので、トップのボリュームは控えめにオーダーするのがコツです。
現役メンズヘアスタイリストのアドバイス
「骨格コンプレックスをカバーする基本は『ひし形シルエット』を作ることです。日本人の多くはハチ(頭の横の出っ張り)が張っていて頭が四角く見えがちです。パーマをかける際は、ハチ周りのボリュームは抑え(またはダウンパーマを併用し)、トップと耳上のラインに動きを出すことで、理想的な卵型やひし形のバランスに近づけることができます。」
軟毛・薄毛の悩み:根元の立ち上がり重視の「ボリュームアップパーマ」
髪が細くて柔らかい軟毛の方や、トップの薄さが気になる方は、ペタンコになるのを防ぐことが最優先です。重たいワックスをつけると余計に潰れてしまうため、パーマでベースを作ることが非常に有効です。
オーダーの際は、「根元からふんわり立ち上げたい」と伝えましょう。毛先だけのパーマではなく、根元まで薬液をつける、あるいは根元巻きという技法を使ってもらうことで、ドライヤーを当てただけでフワッと立ち上がるようになります。スタイルとしては、動きが出やすいツイストスパイラルが、細い髪でも束感を作りやすくおすすめです。
剛毛・多毛の悩み:広がりを抑えて動きを出す「ダウンパーマ」併用術
髪が硬くて多い剛毛の方は、「パーマをかけると爆発するのでは?」という恐怖があると思います。確かに、単純に全体にパーマをかけると頭が巨大化します。
解決策は、「必要なところだけにかけて、不要なところは抑える」ことです。具体的には、動きを出したいトップや毛先にはパーマをかけ、ボリュームが出すぎて困るサイドやハチ周りには、ボリュームを落とす「ダウンパーマ(薬剤で根元を寝かせる施術)」を同時に行います。韓国では定番のこの技術は、日本でも急速に普及しています。「パーマ+ダウンパーマ」の組み合わせで、剛毛の方でもコンパクトで動きのあるスタイルが実現可能です。
「おばちゃんみたい」にならない!失敗を防ぐ美容室でのオーダー方法
いざ美容室へ。ここが運命の分かれ道です。どんなに腕の良い美容師でも、お客様のイメージが正しく伝わっていなければ、満足のいく仕上がりにはなりません。ここでは、失敗リスクを極限まで下げるための具体的なオーダー術を伝授します。
写真の見せ方:「なりたい雰囲気」と「NG」を明確に伝える
口頭だけで「ゆるふわで」「いい感じで」と伝えるのはギャンブルです。「ゆるめ」の定義は人によって全く異なるからです。必ず写真を用意してください。
ポイントは、「なりたい写真」を3枚、「なりたくない(NG)写真」を1枚用意することです。
- なりたい写真3枚: 1枚だとそのモデルの顔に引っ張られがちですが、3枚あると共通点(例えば、すべてセンターパート、すべてツイスパなど)が見えてくるため、美容師があなたの好みの傾向を掴みやすくなります。
- NG写真1枚: 「これだけは嫌だ」という地雷を共有しておくことは、成功写真を見せる以上に重要です。「くるくるになりすぎるのは嫌」「トップが潰れるのは嫌」など、視覚的に共有しましょう。
髪の長さは足りている?パーマに必要な長さの目安
「パーマをかけたい」と来店されたものの、長さが足りずに断念いただくケースは少なくありません。パーマをかけると、髪が曲がる分だけ見た目の長さが2〜3cm短くなります。
目安として、「目にかかるくらい」の前髪の長さがあれば、大抵のスタイルは可能です。マッシュやセンターパートでパーマをかけたい場合、前髪が鼻先くらいまであると理想的です。短髪(ベリーショート)でもパーマは可能ですが、種類が限られる(ピンパーマなど)ため、伸ばしかけの方は「今はカットだけで整えて、2ヶ月後にパーマをかけましょう」という長期計画を提案することもあります。
「強め・弱め」の伝え方:薬剤選定に関わる重要ポイント
「強め」「弱め」という言葉には2つの意味が含まれており、これが誤解の原因になります。
- カールの直径(グリグリ度合い): カールが細かいか、大きいか。
- 持ち(耐久性): すぐ落ちるか、長持ちするか。
「弱めでお願いします」と言った場合、美容師は「カールを大きくゆるくしよう」と解釈しますが、お客様は「あまり派手にしたくないけど、すぐ落ちるのは嫌だ」と思っているかもしれません。このズレを防ぐために、以下のように伝えると確実です。
「会社でも大丈夫なようにカールは大きめで自然にしたいですが、すぐ落ちないようにしっかりとかけてください」
現役メンズヘアスタイリストのアドバイス
「カウンセリングで必ず確認してほしい3つの質問があります。①『私の髪質でこの写真のようになりますか?』②『セット剤をつけない時はどんな状態になりますか?』③『明日から自分でセットする時はどう乾かせばいいですか?』。これらを施術前に聞くことで、仕上がりのギャップや翌日からの困惑を防ぐことができます。」
過去の履歴(ブリーチ・縮毛矯正)は必ず申告を!断られるケースとは
これは最も重要な警告です。もし過去に「ブリーチ(脱色)」や「縮毛矯正」をした経験がある場合、その部分は髪の内部構造が破壊されているため、通常のパーマ液に耐えられず、髪が溶けたり、チリチリのビビリ毛になったりする重大な事故につながります。
多くのサロンでは、ブリーチ毛へのパーマは原則お断りしています(酸性パーマなど特殊な技術を除く)。「黒染めして今は黒いから大丈夫」と思わず、過去1〜2年以内の履歴は必ず自己申告してください。隠して施術を受けると、取り返しのつかないことになります。
翌朝から時短!現役美容師が教える「再現性」重視のセット方法
美容室ではかっこよかったのに、翌朝自分でやったら別物になった…。これは「再現性」の問題です。ですが安心してください。パーマスタイルのセットは、コツさえ掴めば直毛のセットより遥かに簡単です。
【ドライ編】パーマを伸ばさない乾かし方のコツ(8割ドライが基本)
パーマは「濡れている時」に最もカールが強く出て、「乾くと」カールが伸びて馴染む性質があります(コールドパーマの場合)。そのため、完全に乾かしきってバサバサにしてしまうと、せっかくのパーマが台無しになります。
正解は「8割ドライ」です。
- タオルドライをしっかり行い、水気を取る。
- ドライヤーの風を根元中心に当てる(毛先にはあまり当てない)。
- 根元が乾き、毛先がまだ少し湿っている状態でドライヤーを止める。
この「少し湿っている」状態が、ワックスやムースをつけた時に綺麗なカールを復活させる鍵となります。
【スタイリング剤編】ワックス、ムース、グリースの使い分けと選び方
パーマの種類によって、相性の良いスタイリング剤は異なります。以下の早見表を参考に選んでみてください。
| スタイリング剤 | 質感 | おすすめのパーマスタイル | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ソフトワックス / ファイバー | ふんわり / 自然 | ニュアンスパーマ スパイラル(ゆるめ) |
空気感を含んだ柔らかい仕上がり。初心者向け。 |
| グリース / ジェル | ウェット / ツヤ | ツイストスパイラル 波巻きパーマ 短髪パーマ |
パサつきを抑え、色気のあるツヤ感を出す。カチッと固まる。 |
| ムース(フォーム) | 軽やか / ウェット | 強めのスパイラル プードルパーマ |
水分量が多く、パーマのリッジ(動き)を最大限に引き出す。 |
| バーム / オイル | ナチュラル / しっとり | カルマパーマ センターパート |
固めずにまとまりとツヤを出す。手直しが容易。 |
ツイスパや波巻きなど、パサつきやすいスタイルには「グリース」または「少し濡れた状態でワックス」が鉄板です。ツヤがあるだけで、パーマは清潔感が増して見えます。
【揉み込み編】3分で終わる!ムラなくつけるための黄金ルート
スタイリング剤を手に取ったら、以下の手順でつけていきます。所要時間は約3分です。
- 手のひらに伸ばす: 枝豆1〜2個分を取り、指の間まで透明になるまでしっかり伸ばす。
- バック(後頭部)からつける: 一番毛量の多い後ろから、シャンプーをするようにワシャワシャと揉み込む。
- サイド・トップへ: 残った剤で横と頭頂部を握るように揉み込む。
- 前髪は最後: 手にほとんど残っていない状態で、毛先をつまむ程度に。前髪につけすぎると割れて失敗します。
- 散らす・整える: 爆発した状態から、放射状に毛束を散らし、シルエット(ひし形)を整えて完成。
体験談:筆者の朝5分セットルーティン実録
「私も現在はツイストスパイラルパーマをかけています。朝起きたら、まず髪全体をシャワーで完全に濡らします(寝癖リセット)。タオルで拭いて、ドライヤーで根元だけバーっと1分乾かします。まだ毛先が濡れている状態でグリースを揉み込み、自然乾燥させながら家を出ます。これだけでセット完了です。アイロンを使っていた頃は20分かかっていましたが、今は本当に5分もかかりません。この『朝の余裕』こそが、パーマ最大の恩恵だと実感しています。」
メンズパーマに関するよくある質問(FAQ)
最後に、カウンセリングでよく聞かれる細かい疑問について、プロの視点からお答えします。
Q. パーマはどれくらい持ちますか?かけ直す頻度は?
A. 平均して1.5ヶ月〜2ヶ月です。
髪は1ヶ月に約1cm伸びます。2ヶ月経つと根元が2cm伸びてボリュームがなくなり、毛先のパーマ部分もカットされて減っていくため、スタイルが崩れてきます。1.5ヶ月〜2ヶ月の周期で「カット+パーマ」をするか、間に一度「メンテナンスカット」を挟んで3ヶ月後にパーマ、というサイクルが一般的です。
Q. パーマをかけた当日はシャンプーしてもいいですか?
A. 基本的には当日の夜はシャンプーを控えてください。
パーマ液の反応は、施術直後も空気中の酸素と触れ合うことで定着が進んでいます(酸化)。当日にシャンプーで強く洗ってしまうと、定着しきっていない結合が解け、パーマが取れやすくなる可能性があります。どうしても気持ち悪い場合は、お湯だけで流す「湯シャン」にし、トリートメントだけつけて流すのがおすすめです。
現役メンズヘアスタイリストのアドバイス
「パーマを長持ちさせる秘訣は『乾燥させないこと』です。お風呂上がりには必ず洗い流さないトリートメント(ヘアオイルやミルク)をつけてから乾かしてください。ダメージが進むと髪の中身がスカスカになり、パーマのカールを維持できなくなってしまいます。」
Q. セットしなくても外出できますか?(ノーセットの状態は?)
A. スタイルによりますが、基本はセット推奨です。
ニュアンスパーマなどはノーセットでも自然なクセ毛風になりますが、ツイストスパイラルや波巻きなどの強めのパーマは、何もつけないとパサついて広がり、ただの寝癖に見えてしまうことがあります。外出時は、せめてヘアオイルやバームで保湿し、ボリュームを抑える程度のケアをすることをお勧めします。
Q. 失敗してチリチリになったら直せますか?
A. 完全には元に戻せませんが、緩和は可能です。
一度チリチリになった(ビビリ毛)部分は、カットして切り落とすのが最善です。しかし、長さを変えたくない場合は、美容室で「酸熱トリートメント」や「ストレートパーマ(薬剤の力でカールを落とす)」を行うことで、手触りを改善し、扱いやすくすることは可能です。ただし、ダメージが治るわけではないので、信頼できる美容師に相談してください。
まとめ:自分に合ったパーマを見つけて、自信のあるヘアスタイルを手に入れよう
最後までお読みいただき、ありがとうございます。メンズパーマの種類、似合わせの理論、そして失敗しないための具体的なアクションプランまで、今お伝えできるすべての知識を詰め込みました。
パーマは単なるファッションではなく、あなたのコンプレックスを強みに変え、自信を与えてくれるツールです。「自分には似合わないかも」という不安を乗り越えて一歩踏み出した先には、鏡を見るのが楽しくなる毎日が待っています。
現役メンズヘアスタイリストのアドバイス
「初めてパーマをかける時の緊張感は、私もよく覚えています。だからこそ、美容師はお客様の『変わりたい』という気持ちを全力でサポートします。どうか遠慮せずに、この記事で知ったことをオーダー時に伝えてみてください。あなたの『なりたい』を叶えるために、私たちはハサミを握っています。」
最後に、美容室に行く前の最終チェックリストを確認して、準備を万全にしましょう。
パーマオーダー前の最終チェックリスト
- [ ] 「なりたい写真」を3枚保存しましたか?
- [ ] 「なりたくないNG写真」を1枚保存しましたか?
- [ ] 前髪の長さは目にかかるくらいありますか?
- [ ] 過去2年以内にブリーチや縮毛矯正をしていませんか?(していれば必ず申告)
- [ ] 翌日からのセット方法を美容師に聞く準備はできていますか?
ぜひ、あなたにぴったりのパーマスタイルを見つけて、新しい自分に出会ってください。素晴らしいヘアライフになることを心から願っています。
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