レクサスLMは、単なる高級ミニバンではなく「移動する執務室」としての投資価値が極めて高い一台です。多くの経営者が比較検討するアルファードとは別次元の静粛性とボディ剛性を持ち、特に「移動中のWeb会議」や「完全な休息」を求めるエグゼクティブには4人乗り仕様が最適解となります。
本記事では、プレミアムカー市場の最前線で長年培った知見を基に、以下の3点を中心に徹底解説します。
- アルファードExecutive Loungeと比較して「価格差以上の価値」がある具体的理由
- あなたのビジネススタイルに合うのは「4人乗り」か「6人乗り」か
- 実際に導入したオーナー経営者が語る、ショーファーカーとしての実用性と資産価値
カタログスペックだけでは読み取れない、オーナーだけが知る真実をお伝えします。
レクサスLMとアルファードの違い:価格差を正当化する「見えない中身」の進化
多くの購入検討者が最初に抱く疑問は、「レクサスLMは、アルファードのエンブレムを変えて内装を豪華にしただけの車ではないのか?」という点です。結論から申し上げますと、この2台はプラットフォームこそ共有していますが、車としての「骨格」と「目指すゴール」が根本的に異なります。
アルファードが「高級ミニバンの完成形」を目指したのに対し、レクサスLMは「リムジンに代わる新たなショーファードリブン」を目指して開発されました。価格差が数百万円から、グレードによっては1,000万円近く開く理由は、目に見える豪華さ以上に、目に見えない「構造」と「制御」に莫大なコストが投じられているからです。
プレミアムカー専属コンシェルジュのアドバイス
「試乗時にぜひ確認していただきたいのが『静寂の質』の違いです。アルファードも十分に静かですが、トンネル内や荒れた路面では『ゴー』というロードノイズが遠くに聞こえます。対してLMは、まるでノイズキャンセリングヘッドホンをしたかのような、外界と遮断された感覚を覚えるはずです。この差こそが、移動中に集中できるか否かを分ける決定打となります」
【ボディ剛性】スライドドア開口部の補強が生む「別次元の乗り味」
ミニバンという形状は、構造上、大きなスライドドア開口部を持つため、セダンに比べてボディ剛性の確保が極めて困難です。ボディが歪むと、サスペンションが正確に動かず、微細な振動や突き上げ感として乗員に伝わってしまいます。レクサスLMは、この宿命的な課題に対し、徹底的な補強を行っています。
具体的には、スライドドア開口部の周囲に重点的なスポット溶接の増し打ちを行い、さらに構造用接着剤を広範囲に使用しています。特に、アルファードと比較して、Cピラー(後席背後の柱)周辺やフロア下のブレース(補強材)が大幅に追加されています。これにより、段差を乗り越えた際のボディの「揺れ残り」が劇的に低減されています。
私が担当したお客様で、以前アルファードに乗られていた方がLMに乗り換えた際、「高速道路の継ぎ目を越えたときの『ドン』という衝撃が、『トン』という軽い音だけに変わった」と驚かれていました。これはサスペンションだけでなく、強靭なボディが衝撃を受け止めている証拠です。ボディ剛性は、長距離移動後の疲労感に直結する重要な要素であり、ここにコストを惜しまないのがレクサスの哲学です。
【静粛性】周波数感応バルブ付きAVSと吸音材配置による「走る防音室」の実現
レクサスLMの静粛性は、単に遮音材を増やしただけではありません。「音の侵入を防ぐ」ことと「発生する音を制御する」ことの両面からアプローチされています。まず、ガラスについては、全てのウィンドウに高遮音性のアコースティックガラスを採用しています。アルファードでも上位グレードには採用されていますが、LMではガラスの厚みや中間膜の仕様をさらに厳格化し、特定の周波数帯(人の声や風切り音)を徹底的にカットしています。
さらに注目すべきは、サスペンションに採用された「周波数感応バルブ付きAVS(Adaptive Variable Suspension)」です。これは、路面から伝わる振動の周波数に応じて、ショックアブソーバーの減衰力を瞬時に切り替えるシステムです。微低速域の細かな振動を吸収し、不快な微振動(ビリビリ感)を排除することで、音として伝わる振動そのものを消しています。
また、ルーフライニング(天井の内張り)やフロアカーペットの下、さらにはスライドドア内部に至るまで、吸音材と遮音材が隙間なく配置されています。これにより、タイヤが路面を叩く音や、雨の日の不快な打撃音が車内に入り込むのを防いでいます。結果として実現するのは、図書館並みの静けさではなく、密閉されたオーディオルームのような「濃密な静寂」です。
【ブランド体験】オーナーズデスクとディーラー対応の差別化
ハードウェアの違いに加え、所有する満足感を高めるのが「レクサスオーナーズデスク」とディーラーでのおもてなしです。アルファードの場合、トヨタ店での購入となりますが、レクサスLMはレクサス専売店での取り扱いとなります。これには明確なサービスレベルの違いが存在します。
レクサスLMのオーナーは、24時間365日対応のオーナーズデスクを利用可能です。これは単なる緊急時のサポートではなく、ナビの設定、レストランやホテルの予約、航空券の手配まで行ってくれる、まさに「専属秘書」のようなサービスです。運転中や移動中に、ステアリングのスイッチ一つでオペレーターに繋がり、口頭で目的地設定を依頼できる利便性は、多忙な経営者にとって「時間の購入」に他なりません。
また、点検や整備の際には、レクサス店ならではのラウンジ利用や、高品位な代車の提供が保証されます。ビジネスの合間に立ち寄っても、PCを開いて仕事ができる個室ブースやWi-Fi環境が整備されている店舗も多く、車両のメンテナンス時間さえも有効活用できる環境が整っています。
▼詳細:レクサスLM vs アルファードEL 構造・機能比較表
| 比較項目 | レクサス LM (500h) | アルファード (Executive Lounge) | 違いがもたらす価値 |
|---|---|---|---|
| ボディ剛性 | 専用ブレース追加、レーザースクリューウェルディング増打、構造用接着剤の大幅増 | GA-Kプラットフォーム標準仕様(高剛性だがLMには劣る) | 微振動の排除、長距離移動での疲労軽減、酔いにくさ |
| サスペンション | 周波数感応バルブ付きAVS + Rear Comfortモード搭載 | 周波数感応バルブ付きショックアブソーバー(AVS設定あり) | 後席重視の徹底的なフラットライド感、加減速時の揺れ抑制 |
| 静粛性対策 | アクティブノイズコントロール、専用吸音材配置、パーティション(4座) | 高遮音性ガラス、吸音材配置 | Web会議が成立するレベルの静寂、秘匿性の高い会話が可能 |
| シート表皮 | L-Aniline本革(厳選された最高級原皮) | プレミアムナッパ本革 | 肌に吸い付くような柔らかさ、座った瞬間の包容力 |
| タイヤ | 専用開発ノイズリダクションホイール + 静粛性重視タイヤ | 高剛性ホイール + コンフォートタイヤ | ロードノイズ(ゴー音)の大幅な低減 |
「4人乗り(EXECUTIVE)」vs「6人乗り(version L)」:経営者が選ぶべき正解グレード
レクサスLMを検討する際、最大の悩みどころとなるのが「4人乗り(EXECUTIVE)」と「6人乗り(version L)」の選択です。価格差は約500万円(発売当初設定時参考)と大きく、利用シーンによって最適解は明確に分かれます。ここでは、それぞれのグレードがどのようなビジネススタイルに適しているかを深掘りします。
【4人乗り】完全なプライバシーと「移動時間の生産性」を最優先する方へ
4人乗り仕様(EXECUTIVE)は、まさに「走る執務室」を具現化したモデルです。最大の特徴は、前席と後席を完全に仕切る「パーティション」の存在です。このパーティションには、昇降および調光機能付きのガラスが組み込まれており、ボタン一つで運転席からの視線と音を遮断できます。
パーティションの遮音性と調光ガラスの活用法
私が担当したある上場企業の社長様は、「移動中に電話で機密事項を話すことが多いが、たとえ信頼できる専属運転手であっても、内容を聞かれるのはリスク管理上避けたい」と仰っていました。4人乗り仕様であれば、パーティションガラスを閉めることで、運転席への音漏れをほぼ完全に防ぐことができます。これにより、取締役会直前の電話会議や、M&Aに関するセンシティブな会話も、移動中に安心して行うことが可能です。
48インチ大型ディスプレイでのWeb会議・プレゼンチェックの実用性
パーティション下部に設置された48インチの超ワイドディスプレイは、単なるエンターテインメント用ではありません。PCを接続すれば、デュアルモニターとして活用でき、左側に資料、右側にZoomの画面を表示するといった使い方が可能です。解像度も高く、細かいExcelの数字も鮮明に読み取れます。「移動時間がそのままデスクワークの時間になる」という体験は、時給単価の高い経営者にとって、車両価格以上のリターンを生み出します。
【6人乗り】ビジネスとファミリーユースを両立し「開放感」を重視する方へ
一方、6人乗り仕様(version L)は、ビジネスとプライベートの両立を求める方に適しています。4人乗りのようなパーティションがない分、前方の視界が開けており、圧倒的な「開放感」があります。運転手とのコミュニケーションを重視する場合や、家族で旅行に出かける際には、こちらの方が会話が弾みやすいでしょう。
ウォークスルー可能な利便性とサードシートの実用度
6人乗り仕様の2列目シートは、4人乗り仕様ほど巨大ではないため、センターウォークスルーが可能です。これにより、車内での前後移動がスムーズに行えます。また、サードシート(3列目)は、緊急用ではなく大人がしっかりと座れる設計になっています。シートのクッション厚も十分に確保されており、片道1〜2時間程度の移動であれば、ゲストを乗せても失礼にはなりません。
ゲストを複数名乗せる機会が多い場合のメリット
例えば、ゴルフ接待で3〜4名で移動する場合や、空港への送迎で秘書やアテンダントが同乗する場合など、定員以上の柔軟性が求められるシーンでは6人乗りが必須となります。また、サードシートを跳ね上げれば広大なラゲッジスペースが生まれるため、長期出張のスーツケースやゴルフバッグを複数積載することも容易です。
徹底比較!両グレードの装備差と価格差(500万円)の損益分岐点
4人乗りと6人乗りの価格差は非常に大きいですが、その差額は主に「パーティションシステム」「48インチディスプレイ」「独立したリアシートの専用機能(ヒーター付きオットマンや詳細なマッサージ機能)」に充てられています。
もし、あなたが「移動中は一人で考え事をしたい」「移動時間を完全な業務時間として使いたい」と考えるなら、500万円の差額は、秘書一人を雇うコストやオフィス賃料と比較すれば、十分に回収可能な投資です。一方で、「週末は家族を乗せる」「ゴルフ仲間とワイワイ移動したい」というニーズが少しでもあるなら、4人乗りは逆に不便(閉塞感や積載性の低さ)を感じる可能性があります。その場合は、6人乗りを選び、浮いた予算を他の投資に回すのが賢明な判断と言えます。
▼詳細:4座・6座 ターゲット別・用途別適合マトリクス
| 利用シーン・重視するポイント | 4人乗り (EXECUTIVE) | 6人乗り (version L) |
|---|---|---|
| VIP送迎(1〜2名) | ◎ 最適(最高のおもてなし) | ◯ 快適 |
| 移動中の機密会議・電話 | ◎ 必須(完全遮音) | △ 運転手に聞こえる |
| ゴルフ利用(3〜4名) | × 不可(定員・荷物制限) | ◎ 最適 |
| 家族旅行(子供あり) | △ 孤立感あり | ◎ 会話が弾む |
| 荷物の積載量 | △ 少ない(トランクのみ) | ◎ 多い(3列目格納時) |
| 運転手との連携 | △ インターホン/窓越し | ◎ スムーズ |
プレミアムカー専属コンシェルジュのアドバイス
「後悔しないグレード選びの決定打となる質問を一つさせていただきます。『あなたは、移動中に運転手の背中が見えていることにストレスを感じますか?』もし、視界に入るだけで気が散る、あるいは完全な個室空間で靴を脱いでリラックスしたいと強く願うなら、迷わず4人乗りを選んでください。逆に、運転手と世間話をしたり、前方の景色を楽しみたいなら、6人乗りが正解です」
ショーファーカーとしての実力検証:後席VIPが体験する「おもてなし」の真価
レクサスLMの真価は、カタログの数値ではなく、実際に後席に身を委ねた瞬間の「感覚」にあります。ここでは、五感に訴えかける体験価値について、具体的な機能を交えて解説します。
座った瞬間にわかる「L-Aniline本革シート」の包容力と衝撃吸収性
レクサスLMの上級グレードに使用されている「L-Aniline(エル・アニリン)本革」は、レクサスラインナップの中でも最上級の素材です。厳選された原皮を使用し、表面のコーティングを極限まで薄くすることで、本革本来のしっとりとした柔らかさと通気性を維持しています。
実際に座ってみると、身体がシートに「乗る」のではなく、「吸い込まれる」ような感覚を覚えます。このシートは単に柔らかいだけでなく、内部に異なる硬さのウレタンを積層させた構造になっており、走行中の微細な振動を吸収するダンパーのような役割も果たしています。長時間の移動でもお尻や腰が痛くなりにくいのは、体圧分散性能が極めて高いレベルで設計されているからです。
「レクサス クライメイト コンシェルジュ」が叶える執事のような空調管理
「暑い」「寒い」と感じる前に、空調が最適化されている。これがレクサスLMの目指す空調管理です。「レクサス クライメイト コンシェルジュ」は、エアコン、シートヒーター、シートベンチレーション、ステアリングヒーターを統合制御します。
特筆すべきは、乗員の体温を検知する赤外線センサーの精度です。例えば、夏場に外から汗だくで乗り込んだ直後は、急速に冷房を効かせつつ、シートベンチレーション(吸い込み式)を最大にして熱気を逃がします。体温が落ち着いてくると、風量を絞り、直接風が当たらないように自動調整します。後席のVIPがいちいちスイッチを操作しなくても、常に「頭寒足熱」の理想的な環境が維持されるのです。これはまさに、優秀な執事が控えているかのような体験です。
「Rear Comfortモード」の挙動:加減速時の不快な揺れはどこまで消えるか
レクサスLMには、ドライブモードセレクトの中に「Rear Comfort」という専用モードが存在します。これは、後席の乗り心地を最優先にするための制御設定です。通常、車が加速すると重心が後ろに移動し(ノーズが上がる)、ブレーキをかけると前に移動します(ノーズが下がる)。この「ピッチング」と呼ばれる揺れが、車酔いやPC作業中の不快感の主な原因です。
Rear Comfortモードを選択すると、サスペンションの減衰力制御に加え、アクセルレスポンスとブレーキ制御が統合的に変更されます。ドライバーが多少ラフにアクセルを踏んでも、車側が急激なトルク変動を抑制し、滑らかに加速するように補正します。同様に、停止直前のブレーキも、カックンブレーキにならないよう制動力が自動調整されます。
筆者の体験エピソード
「以前、都内の渋滞路でLMの4人乗り仕様の後席にてPC作業を行う機会がありました。通常、ストップ&ゴーが繰り返される状況では、画面を見ているとすぐに酔ってしまうのですが、Rear Comfortモードでは驚くほど視線がブレませんでした。まるで新幹線のグリーン車で作業しているような感覚で、気づけば目的地に到着していたのです。これは、ドライバーの技量に依存せず、車側が快適性を担保してくれるという点で、ショーファーカーとして画期的な進化だと感じました」
後席コントロールパネル(脱着式)の操作性
後席のアームレストには、スマートフォンのような形状の脱着式タッチパネルコントローラーが装備されています。これにより、リクライニング、オーディオ、照明、サンシェードの開閉など、すべての機能を指先一つで操作可能です。手元で操作できるため、リラックスした姿勢を崩す必要がありません。
意外な盲点?購入前に知っておくべき「運用面」の注意点
どれほど素晴らしい車であっても、実際の運用で不便があっては意味がありません。特にレクサスLMのような大型車両の場合、購入前に確認しておくべき物理的な制約や運用上の課題があります。
ボディサイズと駐車場事情:都内ホテル・オフィスビルの入庫可否実例
レクサスLMのボディサイズは、全長5,125mm × 全幅1,890mm × 全高1,955mm(グレードにより微差あり)です。ここで最も問題になるのが「全高」と「全長」です。都内の古いオフィスビルやホテルの機械式駐車場は、全高1,550mm制限はもちろん、ハイルーフ対応でも1,850mmや2,000mm制限の場所が多く存在します。
全高1,955mmという数値は、多くの地下駐車場の入り口制限(2.0mや2.1m)に対してギリギリです。また、パレットの長さ制限が5,000mmや5,050mmの場合、LMは入庫できません。平置きスペースが確保されているラグジュアリーホテルなら問題ありませんが、取引先のビルや、都心の狭小なコインパーキングでは、物理的に停められないケースが多発します。
▼詳細:レクサスLMのサイズが入庫可能な都内主要施設リスト例
※以下の情報は執筆時点の目安です。実際の入庫可否は施設の最新規定や混雑状況に依存します。
- 六本木ヒルズ(P2/P5など): ◯ 入庫可(ハイルーフ車室・平置き多数あり)
- 東京ミッドタウン(六本木): ◯ 入庫可(平面および大型対応機械式あり)
- パレスホテル東京: ◯ 入庫可(バレーパーキング対応)
- 丸の内ビルディング: △ 要確認(一部エリア高さ制限あり、平置き推奨)
- 一般的なタワーパーキング: × ほぼ不可(高さ・重量・全長オーバーの可能性大)
- 都内コインパーキング: △ フラップ板式は幅・長さが厳しいため、ゲート式推奨
運転手(ショーファー)への指示出し:パーティション越しのコミュニケーション
4人乗り仕様の場合、パーティションを閉めると運転席との会話は肉声では難しくなります。そのため、車両にはインターホンシステムが搭載されているか、あるいはパーティションのガラスを少し開けて会話する必要があります。慣れていないドライバーの場合、インターホンの操作に戸惑ったり、マイクの感度設定が適切でなかったりすることがあります。
また、パーティションは「物理的な壁」となるため、ドライバーは後席の様子(寝ているのか、電話中なのか)を目視で確認できません。そのため、「急ブレーキを踏まざるを得ない状況」などの緊急時に、後席への事前警告が遅れるリスクもゼロではありません。事前の取り決めや、ドライバー教育が重要になります。
自身でステアリングを握る場合:ドライバーズカーとしての評価
経営者の中には、週末は自分で運転するという方もいらっしゃるでしょう。レクサスLMは「運転しても楽しい車」に仕上がっています。2.4LターボハイブリッドシステムとDIRECT4(4輪駆動力制御)の組み合わせにより、巨体を感じさせない力強い加速と、オン・ザ・レールのコーナリング性能を持っています。
ただし、ドライバーズカーとして見た場合、その大きさはやはりネックになります。特に狭い路地でのすれ違いや、左折時の内輪差には細心の注意が必要です。また、ブレーキの感覚が「同乗者を酔わせないためのソフトな設定」になっているため、スポーツカーのようなカチッとしたタッチを求めると違和感を覚えるかもしれません。あくまで「優雅に流す」ための車であることを理解しておく必要があります。
プレミアムカー専属コンシェルジュのアドバイス
「法人ドライバーへ引き継ぎを行う際は、必ず『各種安全装備の警告音設定』と『パーティションの操作方法』を入念にレクチャーしてください。特に、デジタルインナーミラーの距離感や、パノラミックビューモニターの死角については、実車を使って確認しないと事故の元になります。LMはハイテク装備の塊ですので、ドライバーが機能を使いこなせて初めて、その真価を発揮します」
納期・リセール・資産価値:経営視点で見るレクサスLM
経営者にとって、車両購入は「消費」ではなく「投資」です。ここでは、レクサスLMの資産価値と、法人契約におけるメリットについて解説します。
最新の納期状況と抽選販売の動向
レクサスLMは発売以来、世界的な需要過多の状態が続いています。日本国内においても、販売開始当初は一般販売ではなく、既存のレクサスオーナーや法人顧客を優先した抽選販売が行われるケースが多く見られました。現在は徐々に受注枠が開放されつつありますが、それでも納期は「年単位」あるいは「受注停止中」となる期間が珍しくありません。
即納を希望する場合、認定中古車(CPO)や新古車市場を狙うことになりますが、新車価格を上回るプレミア価格がついている場合もあります。「今すぐ必要なのか」「1〜2年待ってでも正規オーダーで好みの仕様を作りたいのか」を明確にする必要があります。
アルファードと比較したリセールバリューの予測と資産性
アルファード、特にExecutive Loungeのリセールバリュー(残価率)が異常なほど高いことは周知の事実です。では、レクサスLMはどうでしょうか。結論としては、「アルファードほど極端な高騰はないが、極めて高い水準で安定する」と予測されます。
理由は、車両価格そのものが高額(約2,000万円)であるため、中古車市場で購入できる層が限られるからです。アルファードは輸出需要が強く、海外での関税や人気が相場を押し上げていますが、LMもアジア圏を中心とした富裕層への輸出需要が見込まれます。特に4人乗り仕様は、希少性が高く、状態の良い個体であれば、数年落ちでも新車価格の70〜80%程度を維持する可能性があります。減価償却を考慮すれば、法人にとって「資産目減りの少ない優秀な実用車」となります。
法人契約における経費計上の考え方とリース活用のメリット
2,000万円級の車両を一括購入する場合、減価償却のスケジュールが利益計画に大きく影響します。新車であれば法定耐用年数6年での定額法償却が一般的ですが、4年落ちの中古車であれば2年(定率法なら初年度に全額に近い額)で償却できる特例もあります。ただし、LMのような高額車両は税務調査で「事業用資産としての妥当性」を問われる可能性があるため、運行記録簿の整備など、事業利用の実態を証明する準備が不可欠です。
また、リース契約を活用することで、月々の支払いを全額経費計上(リース期間や契約内容による)し、キャッシュフローを平準化する手法も有効です。レクサス独自のリースプログラムには、メンテナンスや保険が含まれたプランもあり、車両管理の手間を大幅に削減できます。
プレミアムカー専属コンシェルジュのアドバイス
「もし即納車(新古車)をプレミア価格で購入する場合、その『上乗せ分』は資産価値として残らない(売却時には評価されない)コストであることを認識してください。しかし、ビジネスチャンスを逃さないための『時間短縮コスト』として割り切れるのであれば、十分に合理的な判断です。逆に、リセールを最重要視するなら、6人乗りよりも希少性の高い4人乗り、外装色はホワイトノーヴァかブラックを選ぶのが鉄則です」
よくある質問(FAQ)
最後に、購入検討段階のお客様から頻繁にいただく質問にお答えします。
Q. 4人乗りのパーティションは圧迫感がありますか?
A. 確かに物理的な壁が存在するため、広大な空間というわけではありません。しかし、パーティション上部はガラス張りになっており、調光機能で透明にすれば前方の景色が見えるため、視覚的な閉塞感は軽減されます。むしろ、その「囲まれ感」が落ち着きと安心感を生むように設計されています。多くのオーナー様は「最初は狭く感じたが、慣れるとこの個室感が手放せない」と仰います。
Q. アルファードから乗り換える際、運転感覚に違いはありますか?
A. 大きな違いは「重厚感」と「ブレーキフィール」です。LMは補強や装備により車両重量が増加しているため、アルファードよりもどっしりとした挙動を示します。また、前述の通り、ブレーキ制御が同乗者に配慮した設定になっているため、初期制動がマイルドに感じられるかもしれません。しかし、パワーユニットは強力ですので、高速道路の合流などで力不足を感じることはまずありません。
Q. 燃費はどのくらいですか?(ハイブリッドの実燃費)
A. カタログ燃費(WLTCモード)は13km/L台ですが、実燃費は街乗りで9〜11km/L、高速道路で12〜14km/L程度が目安です。2.5トンを超える巨体と2.4Lターボハイブリッドの出力を考えれば、十分に優秀な数値と言えます。レギュラーガソリンではなくハイオク仕様である点はご留意ください。
プレミアムカー専属コンシェルジュのアドバイス
「カタログ燃費と実燃費の乖離についてですが、特に夏場や冬場、後席で快適に過ごすためにアイドリング状態でエアコンを使い続けると、燃費は大きく低下します。しかし、このクラスの車に乗られる方にとって、燃料代の差よりも『給油回数の少なさ(航続距離)』の方が重要かもしれません。タンク容量は60Lですので、満タンで600km前後は走行可能です」
まとめ:レクサスLMは「時間を買う」経営者への最適解
ここまで、レクサスLMの詳細を解説してきました。結論として、この車は単なる移動手段ではなく、経営者のパフォーマンスを最大化するための「設備投資」です。
- 圧倒的な静粛性とボディ剛性: アルファードとは別次元の「疲れにくさ」を提供します。
- 4人乗り仕様の価値: 移動時間を「完全な執務時間」や「質の高い休息時間」に変えることができます。
- 6人乗り仕様の価値: ビジネスとプライベートを両立し、ゲストへの最高のおもてなしを実現します。
- 資産としての堅実性: 高いリセールバリューとブランド力により、保有コストのリスクを低減します。
もし、あなたが「移動中の質を高め、ビジネスの成功に繋げたい」と本気で考えているなら、レクサスLM、特に4人乗り仕様は、価格以上のリターンをもたらす「安い投資」と言えるでしょう。アルファードでは到達できない領域が、そこには確実に存在します。
ぜひ今日から、ご自身の移動時間が「単なる移動」になっていないか、見直してみてください。そして、最寄りのレクサス店で、後席での試乗(ショーファードリブン体験)を予約し、その静寂を体感してください。その瞬間、あなたのビジネスライフにおける「移動」の概念が変わるはずです。
レクサスLM 導入前最終チェックリスト
- [ ] 利用目的の明確化: 主に一人で乗るか(4座)、ゲストや家族も乗せるか(6座)
- [ ] 駐車場の確認: 自宅、会社、よく行く訪問先の高さ・長さ制限をクリアしているか
- [ ] 運転手の手配・教育: 専属ドライバーがいる場合、ハイテク装備への対応が可能か
- [ ] 納期の確認: 希望する時期に納車が可能か、あるいは認定中古車を検討するか
- [ ] 資産計画: 法人契約での減価償却やリースプランのシミュレーション完了
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