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ラベンダーの育て方決定版!初心者でも枯らさない夏越しのコツとおすすめ品種【園芸家監修】

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「憧れのラベンダーをベランダで育ててみたいけれど、すぐに枯らしてしまうのが怖い」
「梅雨や夏の暑さで黒く変色してしまい、毎年買い直している」

その悩み、実は「品種選び」と「日本の気候に合わせた管理法」を知るだけで劇的に解決できます。高温多湿な日本において、ラベンダー栽培の成功のカギは「住んでいる地域の気候に合った品種選び」「日本の蒸し暑い夏を乗り切る剪定・水やり」の2点に集約されます。

本記事では、園芸歴20年の経験に基づき、初心者でも毎年花を咲かせられる実践テクニックを余すところなく解説します。教科書通りの育て方ではなく、日本の過酷な夏を乗り越えるための「現場の知恵」をお伝えします。

この記事でわかること

  • あなたの家の環境(暖地・寒冷地)に最適なラベンダーの品種(系統)の選び方
  • 枯らす原因No.1「夏の蒸れ」を確実に防ぐ、プロ直伝の剪定と水やり法
  • 収穫した花を長く楽しむためのドライフラワー作りと、暮らしへの活用のヒント

ぜひこの記事を参考に、今年こそは香り豊かなラベンダーのある暮らしを実現してください。

  1. 【品種選びが9割】初心者が失敗しないラベンダーの選び方
    1. 暑さに強い?香りが良い?主要4系統の特徴と見分け方
    2. 【暖地・平地向け】初心者におすすめの「ラバンディン系」「ストエカス系」
    3. 【冷涼地・北海道向き】香りの女王「イングリッシュ系(コモン)」
    4. 鉢植え?地植え?栽培スタイル別のおすすめ品種
  2. ラベンダーの植え付けと基本の育て方(土・水・肥料)
    1. 【土作り】アルカリ性と水はけが命!市販の培養土に混ぜるべきもの
    2. 【植え付け】根を崩していい?適期(春・秋)と手順
    3. 【水やり】「土が乾いてから数日待つ」が正解?過湿を防ぐ水やりの極意
    4. 【肥料・置き場所】肥料は控えめに。日当たりと風通しの確保術
  3. 【最重要】枯らさないための「剪定」と「夏越し」テクニック
    1. なぜ剪定が必要?蒸れ防止と花数アップのメカニズム
    2. 時期別:花後の「弱剪定」と春先の「強剪定」の切り方
    3. 木質化(株元が木になること)への対処法と更新のタイミング
    4. 日本の過酷な夏を乗り切るための緊急避難(鉢の移動・雨よけ)
  4. 収穫の楽しみ!ラベンダーを暮らしに取り入れる方法
    1. 香りが一番強い「収穫のベストタイミング」はいつ?
    2. 失敗しないきれいなドライフラワーの作り方
    3. 簡単アレンジ:ラベンダーバンドルズ(スティック)とサシェの作り方
  5. ラベンダー栽培のトラブルシューティング(Q&A)
    1. Q. 葉が黄色くなったり、下葉が枯れ上がったりする原因は?
    2. Q. 花が咲かない時のチェックポイントは?
    3. Q. 挿し木で増やすことはできる?簡単な方法は?
  6. まとめ:環境に合ったラベンダーを選んで、香りのある暮らしを

【品種選びが9割】初心者が失敗しないラベンダーの選び方

ラベンダー栽培で失敗する最大の原因は、実は「育て方」以前の「選び方」にあります。園芸店で「きれいだから」「香りが良いから」という理由だけで苗を選んでいませんか?ラベンダーには数多くの品種があり、それぞれ「耐暑性(暑さへの強さ)」と「耐寒性(寒さへの強さ)」が全く異なります。

特に日本の関東以西の平地(暖地)において、北海道の富良野で咲いているような品種をそのまま育てようとすると、高い確率で夏の暑さに負けて枯れてしまいます。まずは、ご自身の住環境にマッチした系統を選ぶことが、成功への第一歩であり、ここを間違えるとどんなに丁寧に世話をしても報われないことが多いのです。

園芸歴20年のハーブ栽培家のアドバイス
「初心者の頃、私も『ラベンダーといえばイングリッシュ系!』と思い込み、東京のベランダで何度も枯らした苦い経験があります。見た目の好みだけで選ぶのは、マラソン選手に短距離走をさせるようなもの。まずは『自分の家の夏を越せるか?』という基準で選ぶだけで、生存率は80%以上アップしますよ。」

暑さに強い?香りが良い?主要4系統の特徴と見分け方

ラベンダーは大きく分けて4つの主要な系統(グループ)に分類されます。それぞれの特徴を理解し、自分の環境に最適なものを見極めましょう。以下の比較表を参考にしてください。

▼ クリックで開く:ラベンダー4大系統の耐暑性・耐寒性・香り比較表
系統名 耐暑性 耐寒性 香り 特徴・適地
アングスティフォリア系
(イングリッシュ系/コモン)
弱い
(★☆☆)
非常に強い
(★★★)
非常に強い
(★★★)
「真のラベンダー」。香りが最高だが高温多湿に弱い。北海道・冷涼地向き。
ラバンディン系 強い
(★★★)
強い
(★★☆)
強い
(★★☆)
大型で病気に強く、成長が早い。関東以西の暖地でも育てやすい。初心者推奨No.1。
ストエカス系
(フレンチ系)
非常に強い
(★★★)
やや弱い
(★☆☆)
弱い
(★☆☆)
ウサギの耳のような花穂が特徴。暑さに抜群に強いが、香りは独特(樟脳臭)。
デンタータ系 強い
(★★☆)
弱い
(★☆☆)
弱い
(★☆☆)
葉にギザギザの切れ込みがある。四季咲き性が強いが、寒さには注意が必要。

このように、系統によって性質は大きく異なります。「夏越し」を最優先にするならラバンディン系やストエカス系、「香り」を最優先にするならイングリッシュ系(ただし環境を選ぶ)というように、優先順位を決めて選びましょう。

【暖地・平地向け】初心者におすすめの「ラバンディン系」「ストエカス系」

関東以西の平地や、夏に35度を超えるような地域にお住まいの方、そして初めてラベンダーを育てる方には、迷わず「ラバンディン系」をおすすめします。

ラバンディン系は、香りの良いイングリッシュ系と、暑さに強いスパイクラベンダーを交配して作られたハイブリッド種です。両親の良いとこ取りをしており、イングリッシュ系に近い清涼感のある香りを持ちながら、日本の蒸し暑さにも耐える強健さを持っています。成長が早く、花茎が長く伸びるため、ドライフラワーやバンドルズなどのクラフト作りにも最適です。

おすすめ品種:

  • グロッソ: ラバンディン系の代表格。非常に強健で花付きが良く、香りも強い。初心者にはまずこれを推奨します。
  • スーパーセビリアンブルー: 花色が濃く、美しい品種。

また、見た目のユニークさを楽しみたいなら「ストエカス系(フレンチラベンダー)」も優秀です。花穂の先端に「苞(ほう)」と呼ばれるリボンのような飾りがついており、ウサギの耳のようで愛らしい姿をしています。暑さには最強クラスの耐性を持ちますが、寒さにはやや弱いため、寒冷地では鉢植えにして冬は屋内に取り込む必要があります。

【冷涼地・北海道向き】香りの女王「イングリッシュ系(コモン)」

北海道や東北、長野県の高地など、夏が涼しく冬が寒い地域にお住まいの方は、ラベンダーの王道である「イングリッシュ系(アングスティフォリア系)」を存分に楽しむことができます。

この系統の最大の魅力は、なんといってもその「香り」の質です。甘く、深く、リラックス効果の高い真正ラベンダーの香りは、他の系統では味わえない極上のものです。花色も濃紫から淡いピンク、白までバリエーションが豊富です。

ただし、高温多湿には極めて弱く、暖地で育てる場合は「夏は半日陰に移動する」「徹底的に水はけを良くする」などの手厚いケアが必須となります。暖地でどうしてもイングリッシュ系を育てたい場合は、比較的耐暑性があるように改良された品種を選ぶのがコツです。

おすすめ品種:

  • ヒドコート: 濃い紫色の花が美しい、イングリッシュ系の代表品種。比較的丈夫。
  • センティヴィア: 日本の気候に合わせて改良された、耐暑性のあるイングリッシュ系品種。二季咲き性(春と秋に咲く)があるのも魅力。

鉢植え?地植え?栽培スタイル別のおすすめ品種

栽培スペースによっても適した品種は異なります。

地植え(庭植え)の場合:
株が大きく育つスペースがあるなら、大型になる「ラバンディン系」が迫力満点です。一株で直径1メートル近くまで育ち、満開時には紫の絨毯のような景観を作れます。逆に、イングリッシュ系などの小型品種を地植えにする場合は、蒸れを防ぐために株間を十分に(50cm以上)空ける必要があります。

鉢植え(ベランダ)の場合:
スペースが限られるベランダでは、コンパクトにまとまる品種が管理しやすいでしょう。「ストエカス系」や、イングリッシュ系の中でも小型の品種を選びましょう。また、鉢植えは移動ができるため、夏場に日陰へ避難させたり、梅雨の長雨を避けたりといった「環境調整」がしやすいという大きなメリットがあります。暖地でイングリッシュ系に挑戦するなら、地植えよりも鉢植えの方が成功率は格段に高くなります。

ラベンダーの植え付けと基本の育て方(土・水・肥料)

品種が決まったら、次は実際の栽培環境を整えます。ラベンダーの原産地は地中海沿岸。乾燥していて、日差しが強く、土壌はアルカリ性で痩せている場所です。日本の「高温・多湿・酸性土壌・肥沃な土」とは真逆の環境を好む植物だということを常に意識してください。

基本方針は「スパルタ管理」です。水をやりすぎず、肥料も与えすぎず、過保護にしないことが、ラベンダーを元気に育てる最大のコツです。

【土作り】アルカリ性と水はけが命!市販の培養土に混ぜるべきもの

ラベンダー栽培において、土作りは命綱です。日本の土は雨の影響で酸性に傾きがちですが、ラベンダーは酸性土壌を嫌います。また、水はけが悪いとすぐに根腐れを起こします。

市販の「草花用培養土」をそのまま使うのはおすすめしません。多くの培養土は保水性が高すぎるためです。必ず水はけを良くするための資材をブレンドしましょう。

おすすめの配合比率(鉢植え):

  • 市販のハーブ用培養土:6
  • 日向土(小粒)または赤玉土(小粒):3
  • パーライトまたは川砂:1
  • 苦土石灰(くどせっかい): 土1リットルあたり小さじ1〜2杯

苦土石灰を混ぜることで土壌を弱アルカリ性に中和し、ラベンダーが好む環境を作ります。地植えの場合も、植え付けの2週間前には苦土石灰を撒いて耕し、腐葉土やパーライトを混ぜ込んで水はけを改善しておきましょう。畝(うね)を高くして、水が溜まらないようにする「高畝(たかうね)」にするのも非常に有効です。

園芸歴20年のハーブ栽培家のアドバイス
「100均などの安価な土を使う場合は特に注意が必要です。微塵(みじん)が多く、水やりを繰り返すと粘土のように固まって窒息してしまうことがあります。もし使うなら、必ず赤玉土や軽石を全体の3〜4割ほど混ぜて、ザラザラとした質感になるまで改良してください。『水がスッと抜ける土』が合格ラインです。」

【植え付け】根を崩していい?適期(春・秋)と手順

植え付けの適期は、真夏と真冬を避けた春(3月〜5月)秋(9月〜10月)です。特に暖地では、秋に植え付けて冬の間に根を張らせ、春の開花に備えるサイクルがおすすめです。

植え付けの手順とポイント:

  1. 鉢から苗を抜く: 根がびっしりと回っている場合は、軽く底の根をほぐします。ただし、ラベンダーは根を傷めると回復に時間がかかるため、無理に土を落としたり、強く引きちぎったりするのはNGです。優しく扱ってください。
  2. 浅植えにする: 深植え(株元が土に埋まる状態)は厳禁です。株元が蒸れて病気の原因になります。ポットの土の表面が、新しい土の表面より少し高くなるくらいの「浅植え」を意識しましょう。
  3. ウォータースペースの確保: 鉢の縁から2〜3cm下まで土を入れ、水やりの際に水が溜まるスペースを作ります。
  4. 最初の水やり: 植え付け直後は、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与え、土と根を密着させます。

【水やり】「土が乾いてから数日待つ」が正解?過湿を防ぐ水やりの極意

ラベンダーを枯らす原因のほとんどは「水のやりすぎ」です。一般的な草花と同じ感覚で毎日水やりをしていると、あっという間に根腐れします。

水やりの基本ルールは「土の表面が乾いてから、さらに2〜3日待ってからたっぷりと」です。
鉢を持ち上げてみて「軽い」と感じたり、葉が少ししんなりとしてきたりしてから与えるくらいで丁度良いのです。

水やりの注意点:

  • 上からかけない: 葉や花に水がかかると蒸れの原因になります。必ず株元の土に直接注ぐようにしてください。
  • 朝にやる: 夕方や夜に水やりをすると、夜間の湿度が上がり、カビや病気が発生しやすくなります。朝のうちに水を与え、日中の暑さで余分な水分を蒸発させるのが理想です。
  • 梅雨時期は断水気味に: 湿度が高い梅雨時は、土がなかなか乾きません。雨の当たらない場所に移動し、水やりは極力控えてください。

【肥料・置き場所】肥料は控えめに。日当たりと風通しの確保術

肥料について:
ラベンダーは痩せた土地で育つ植物なので、多肥は好みません。特に窒素分が多いと、葉ばかり茂って花が咲かなくなったり、茎が軟弱になって倒れやすくなったりします。
植え付け時に緩効性肥料(ゆっくり効くタイプ)を元肥として少量混ぜれば、追肥はほとんど不要です。あげるとしても、春と秋の成長期に、薄めた液体肥料を月に1〜2回与える程度で十分です。真夏と真冬の肥料は、根を傷めるので絶対に与えないでください。

置き場所について:
「日当たり」「風通し」が良い場所が絶対条件です。半日陰でも育ちますが、花つきが悪くなり、徒長(ひょろひょろと伸びること)してしまいます。
ベランダで栽培する場合は、室外機の風が直接当たらないように注意しつつ、鉢の下に「ポットフィート(鉢足を高くする台)」やスノコを敷いて、鉢底の通気性を確保してください。コンクリートの床に直置きすると、夏場の照り返しで鉢の中が熱湯のようになり、根が煮えてしまいます。

【最重要】枯らさないための「剪定」と「夏越し」テクニック

ここからが本記事のハイライトです。ラベンダー栽培において、多くの人が躊躇し、結果として失敗するのが「剪定(せんてい)」です。「せっかく伸びた枝を切るのが可哀想」という気持ちは痛いほど分かりますが、ラベンダーにおいて剪定は、美容のためではなく「生存のため」に行う手術のようなものです。

特に日本の高温多湿な夏において、剪定をしていないボサボサの株は、内部に熱と湿気がこもり、蒸れて枯死するリスクが跳ね上がります。

園芸歴20年のハーブ栽培家のアドバイス
「切るのを怖がると逆に枯れる、これがラベンダーの鉄則です。特に春先の『強剪定』は、株を若返らせ、寿命を延ばすために不可欠です。私は毎年、株の大きさの半分以下になるまでバッサリ切り戻しますが、そのおかげで春には爆発的に花芽がつきます。ハサミを入れることは、植物への愛だと思ってください。」

なぜ剪定が必要?蒸れ防止と花数アップのメカニズム

剪定には大きく2つの目的があります。

  1. 通気性の確保(蒸れ防止): 枝葉が混み合っていると、株元の風通しが悪くなり、カビや病気が発生しやすくなります。特に梅雨前に枝を透かすことで、湿気を逃がす「風の通り道」を作ります。
  2. 株の更新と花数アップ: ラベンダーは新しい枝に花をつけます。古い枝を切り戻すことで、新しい脇芽(わきめ)の成長を促し、結果として花数を増やすことができます。また、重心を低く保つことで、株元が木質化してスカスカになるのを防ぎ、美しい樹形を維持できます。

時期別:花後の「弱剪定」と春先の「強剪定」の切り方

剪定にはタイミングと強度が異なる2つの種類があります。

1. 花後の剪定(弱剪定・収穫兼):5月下旬〜7月上旬
花が咲き終わる頃、または満開の時期に行います。梅雨入り前、または本格的な夏が来る前に終わらせるのがベストです。
切り方: 花茎(花がついている茎)の付け根から、葉を数枚(2〜4枚)つけた位置でカットします。全体のボリュームを3分の1程度減らすイメージです。丸く形を整えるように刈り込みましょう。

2. 春先の剪定(強剪定):2月下旬〜3月上旬
新芽が動き出す直前に行う、最も重要な剪定です。
切り方: 株全体の高さの2分の1から3分の1になる位置まで、深く切り戻します。この時、必ず「葉や芽が残っている部分」の上で切ることが重要です。葉が全くない茶色い木質化した部分(古い枝)だけで切ってしまうと、そこから新しい芽が出ずに枯れ込んでしまうことがあるためです。

▼ 詳細解説:失敗しない剪定位置のポイント

剪定位置を決める際は、枝をよく観察してください。茶色くなった茎の下の方にも、小さな緑色の赤ちゃんのような芽(新芽)が見えるはずです。
この「小さな新芽」のすぐ上でハサミを入れます。そうすることで、その新芽にエネルギーが集中し、春の暖かさとともに一気に枝が伸びてきます。
もし新芽が見当たらない場合は、一番下の元気な緑の葉を残した状態でカットしてください。「緑色の部分を必ず残す」のが鉄則です。

木質化(株元が木になること)への対処法と更新のタイミング

ラベンダーを数年育てていると、株元が茶色く硬くなり、木のようになってきます。これを「木質化」と呼びます。木質化した部分からは新しい芽が出にくく、株元の葉がなくなって見た目が悪くなるだけでなく、株自体の活力も落ちてきます。

木質化を防ぐには、毎年の「強剪定」で株を低く保つことが有効ですが、それでも進行は止められません。木質化が進み、花つきが悪くなったり、形が乱れてどうしようもなくなったりしたら、寿命と割り切って「更新(株の買い替え)」を検討する時期です。一般的に、ラベンダーの寿命は品種や環境にもよりますが、きれいに楽しめるのは5〜10年程度と言われています。挿し木(後述)で若い苗を作っておき、世代交代させるのも園芸の楽しみの一つです。

日本の過酷な夏を乗り切るための緊急避難(鉢の移動・雨よけ)

近年の日本の夏は、ラベンダーにとって過酷すぎます。35度を超える猛暑日が続く場合、以下のような「緊急避難」措置をとることで、生存率を高められます。

  • 鉢植えの場合:
    • 直射日光の当たらない「明るい日陰(建物の北側など)」に移動させる。
    • コンクリートの上に直置きせず、棚の上やスノコの上に置く。
    • 台風や長雨の予報が出たら、軒下や室内に一時避難させ、雨に当てない。
  • 地植えの場合:
    • 遮光ネット(寒冷紗)をかけて、強い日差しを和らげる。
    • 株元にマルチング(バークチップや藁など)をして、地温の上昇と泥はねを防ぐ(ただし株元ギリギリは空けて通気性を確保する)。
    • 周囲の雑草をこまめに抜き、風通しを良くする。

収穫の楽しみ!ラベンダーを暮らしに取り入れる方法

手塩にかけて育てたラベンダーが咲いた時の喜びは格別です。その香りを長く楽しむために、収穫と活用のテクニックをマスターしましょう。

香りが一番強い「収穫のベストタイミング」はいつ?

ラベンダーの香りは、花の中に含まれる精油成分によるものです。この精油が最も多く含まれるタイミングで収穫するのがポイントです。

ベストな時期:
花穂の下の方の蕾が1〜2個咲き始めた頃(二分咲き〜三分咲き)。満開になってからでは、香りが飛び始め、花がポロポロと落ちやすくなってしまいます。

ベストな時間帯:
「晴れた日の朝、朝露が乾いた直後」です。日中の暑さで精油が揮発する前の、午前中の早い時間が最も香りが凝縮されています。雨の直後や曇りの日は、湿気を含んでカビやすくなるため避けましょう。

失敗しないきれいなドライフラワーの作り方

収穫したラベンダーをドライフラワーにするのはとても簡単です。ポイントは「短時間で乾燥させる」ことです。

  1. 葉を取り除く: 収穫したラベンダーの下の方の葉を丁寧に取り除きます。
  2. 束ねる: 10〜20本程度を輪ゴムで束ねます。あまり太い束にすると、内部が乾きにくくカビの原因になります。乾燥すると茎が縮むので、輪ゴムはきつめに巻いておきましょう。
  3. 吊るす: 直射日光の当たらない、風通しの良い場所に逆さまに吊るします。扇風機の風を当てたり、エアコンの効いた部屋に吊るしたりすると、早くきれいに乾きます。

園芸歴20年のハーブ栽培家のアドバイス
「きれいな紫色を残したいなら、絶対に直射日光に当てないでください。紫外線は色素を分解し、茶色く変色させてしまいます。私は浴室乾燥機を使って一気に乾かすこともあります。数時間〜半日でパリッと乾き、色も香りも鮮やかに残りますよ。」

簡単アレンジ:ラベンダーバンドルズ(スティック)とサシェの作り方

ドライフラワー以外にも、生のラベンダーを使ったクラフトも人気です。特に「ラベンダーバンドルズ(ラベンダースティック)」は、香りを閉じ込める伝統的な手法で、リボンと一緒に編み込むことで数年間も香りを楽しめます。

また、乾燥した花粒(ポプリ)を使ったサシェ(香り袋)は、クローゼットの防虫や枕元のリラックスアイテムとして最適です。

▼ サシェ作りに必要な材料リストと手順

材料:

  • 乾燥させたラベンダーの花粒:適量(茎から外したもの)
  • お茶パック(不織布の袋):1枚
  • 好みの布切れ(ハンカチや端切れ):1枚
  • リボンまたは麻紐

手順:

  1. 乾燥したラベンダーの花粒をお茶パックに入れます。これがこぼれ防止の内袋になります。
  2. お好みの布で、お茶パックを包みます。巾着のようにしても、キャンディのように包んでも可愛いです。
  3. 口をリボンできつく縛れば完成。揉むと香りが復活するので、香りが弱くなったら軽く揉んでください。

ラベンダー栽培のトラブルシューティング(Q&A)

最後に、よくあるトラブルとその解決策をQ&A形式でまとめました。異変に気づいたらすぐに対処することが、枯死を防ぐ鍵です。

園芸歴20年のハーブ栽培家のアドバイス
「葉が黒くなるのはSOSのサインです。黒くなったり、カビが生えたりしている部分は、残念ですが回復しません。心を鬼にして、その部分を枝ごと切り取ってください。感染源を取り除くことで、残りの株を救える可能性があります。」

Q. 葉が黄色くなったり、下葉が枯れ上がったりする原因は?

A. 主な原因は「蒸れ」か「根詰まり」です。
株の内側の葉が茶色くなっている場合は、通気性不足による蒸れが疑われます。混み合った枝を剪定して風通しを良くしてください。
鉢植えで、鉢底から根が出ている場合は「根詰まり」です。根がパンパンで水や酸素を吸えなくなっています。適期(春か秋)に一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをしてリフレッシュさせましょう。

Q. 花が咲かない時のチェックポイントは?

A. 「日照不足」か「剪定時期の誤り」が考えられます。
ラベンダーは太陽が大好きです。日陰に置いていると花芽がつきません。半日以上は直射日光が当たる場所に移動してください。
また、秋以降に深く剪定しすぎると、翌春に咲くはずだった花芽(冬の間に形成されます)まで切り落としてしまっている可能性があります。秋の剪定は形を整える程度にとどめ、強剪定は春の新芽が動く前に行うのが安全です。

Q. 挿し木で増やすことはできる?簡単な方法は?

A. はい、簡単に増やせます。おすすめは「梅雨時期」や「秋」です。
剪定した枝(木質化していない、元気な若い枝)を10cmほどに切り、下半分の葉を取り除きます。切り口を斜めにカットし、1時間ほど水揚げした後、湿らせた「挿し木用土(バーミキュライトや赤玉土小粒)」に挿します。
直射日光の当たらない明るい日陰で、土を乾かさないように管理すれば、1ヶ月ほどで発根します。根が出たらポットに植え替えて育てましょう。予備の苗を作っておくと、親株が枯れた時の保険にもなります。

まとめ:環境に合ったラベンダーを選んで、香りのある暮らしを

ラベンダー栽培は、決して難しいものではありません。大切なのは、日本の気候特性を理解し、それに適した品種と管理方法を選ぶことです。

最後に、成功のための3つのポイントを再確認しましょう。

ラベンダー栽培 成功の3ヶ条チェックリスト

  • 品種選び: 暖地なら「ラバンディン系」か「ストエカス系」、冷涼地なら「イングリッシュ系」を選ぶ。
  • 水やり: 「土が乾いてから数日待つ」勇気を持ち、乾燥気味に管理する。
  • 剪定: 梅雨前の「透かし剪定」と春先の「強剪定」で、蒸れを防ぎ株を若返らせる。

これらのポイントを押さえれば、あなたのベランダや庭でも、美しい紫の花と素晴らしい香りを楽しむことができるはずです。まずは園芸店で、ラベルをよく見て品種を選ぶことから始めてみてください。ラベンダーのある暮らしが、日々の生活に癒やしと彩りをもたらしてくれることを願っています。

この記事を書いた人

「まんまる堂」は、日々の生活をより豊かにするための情報を発信する総合ライフスタイルメディアです。

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