「もうInstagramを見るのに疲れてしまった」「一度デジタルデトックスをして、自分だけの時間を取り戻したい」
そう考えてアプリの設定画面を開いても、肝心の「アカウント削除」ボタンがどこにあるのか分からず、イライラした経験はありませんか?実は、Instagramのアカウント削除機能は、意図的に見つけにくい場所に隠されています。アプリ内をあちこち探すよりも、専用の削除ページへブラウザから直接アクセスするのが、最も確実で迷わない最短ルートです。
しかし、ここで一つだけ注意が必要です。一度「削除」を実行してしまうと、あなたの大切な思い出の写真は二度と戻ってきません。もし少しでも迷いがあるなら、データは残したまま姿を消せる「一時停止」という選択肢も検討すべきです。
この記事では、SNSセキュリティアドバイザーである筆者が、以下の3点を徹底的に解説します。
- 【最短30秒】削除ページへのアクセス手順と、スマホ・PC別の確実な退会フロー
- 「削除」と「一時停止」の決定的な違いと、後悔しないための選び方
- 相手からの見え方やDMの履歴など、削除ボタンを押す前に知っておくべき全リスク
この記事を読み終える頃には、あなたの目的に合った最適な方法で、すっきりとアカウントを整理できるようになっているはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
【最短ルート】Instagramアカウント削除ページへの直リンクと「一時停止」との違い
Instagramのアカウントを削除したいと考える方の多くは、「今すぐに消したい」という強い決意を持っています。しかし、アプリの設定メニューは迷路のように複雑で、たどり着く前に諦めてしまう方も少なくありません。まずは結論からお伝えします。アカウント削除を行うには、アプリ内の深い階層を辿るよりも、Webブラウザから「アカウント削除専用ページ」にアクセスするのが最も早い解決策です。
ここでは、削除ページへのアクセス方法と、実行前に必ず理解しておくべき「削除」と「一時停止」の違いについて解説します。この選択を誤ると、「大切な写真がすべて消えてしまった」と後悔することになりかねません。
【公式】Instagramアカウント削除ページへのアクセス方法
以下の手順で公式ページへアクセスしてください
1. SafariやChromeなどのブラウザを開く
2. 「Instagram アカウント削除」と検索
3. 検索結果最上位の「Instagramアカウントを削除する – Instagram Help Center」をタップ
4. ページ内のリンクから削除画面へ移動
「アカウント削除(退会)」と「一時停止(利用解除)」の決定的な違い
Instagramから距離を置きたい場合、選択肢は2つあります。完全にデータを消去する「削除(退会)」と、一時的にアカウントを非表示にする「一時停止(利用解除)」です。これらは似て非なるものであり、それぞれの仕様を正しく理解していないと取り返しのつかないことになります。
以下の比較表を見て、ご自身の希望に合うのがどちらなのかを判断してください。
▼ 削除 vs 一時停止 機能比較表
| 機能・項目 | アカウント削除(退会) | 一時停止(利用解除) |
|---|---|---|
| データの扱い | 写真、動画、コメント、いいね、フォロワーなどすべて永久に消滅します。 | サーバー上にデータが保持され、再開時にすべて元通りになります。 |
| 復活・再開 | 手続き後30日以内ならキャンセル可能。31日目以降は二度と復活できません。 | ログインするだけで、いつでも即座に再開可能です。 |
| ユーザーネーム | 削除完了後、そのIDは解放され、他人が使用できるようになります。 | 停止中もあなたのIDは確保され、他人に奪われることはありません。 |
| 他者からの見え方 | プロフィールや投稿が閲覧不可になります(「ユーザーが見つかりません」等の表示)。 | 削除と同様に、プロフィールや投稿は一切見えなくなります。 |
| おすすめのケース | 「二度とInstagramを使わない」「過去を完全に精算したい」という強い決意がある場合。 | 「少し疲れたので休みを取りたい」「受験や仕事に集中したい」という期間限定の場合。 |
このように、「一時停止」であれば、削除と同じように他人から自分の存在を隠しつつ、データだけは安全に保管しておくことが可能です。「写真は残したいけれど、誰にも見られたくない」という場合は、迷わず一時停止を選んでください。
30日間の「猶予期間」とは?即時削除ではない点に注意
アカウント削除の手続きを完了しても、その瞬間にすべてのデータが消滅するわけではありません。Instagramには、セキュリティ上の理由およびユーザーの心変わりを考慮して、手続き完了から30日間の「猶予期間(削除待ち期間)」が設けられています。
この期間中、あなたのプロフィールや投稿は他のユーザーからは一切見えなくなります。検索してもヒットしませんし、URLを直接入力しても「ページが見つかりません」と表示されます。つまり、対外的には「削除された」のと同じ状態になります。
しかし、Meta社のサーバー上にはあなたのデータがまだ残っています。もし30日以内に「やっぱり消したくない」と思い直した場合、アプリやブラウザからいつも通りログインするだけで、削除リクエストは自動的にキャンセルされ、アカウントが復活します。逆に言えば、完全にデータを抹消するためには、手続き後に30日間、絶対にログインせずに放置する必要があるのです。
アプリをアンインストールしただけでは「削除」にならない
スマートフォンのホーム画面からInstagramのアプリを削除(アンインストール)しただけで、「退会できた」と勘違いされている方が非常に多くいらっしゃいます。これは大きな間違いです。
アプリをアンインストールしても、それは単に「あなたのスマホから閲覧用ソフトが消えた」だけであり、Instagramのサーバー上にはあなたのアカウントも、投稿した写真も、DMの履歴もすべて残り続けています。当然、フォロワーからはあなたの投稿が見え続けますし、DMを送ることも可能です。
完全に退会するためには、必ず後述する「アカウント削除手続き」を完了させる必要があります。「アプリを消してスッキリしたつもりだったのに、数年後に友人のスマホで見たら自分のアカウントが残っていてゾッとした」という話は決して珍しくありません。
SNSセキュリティアドバイザーのアドバイス
「『もう二度と使わない』と固く決心している場合を除き、まずは『一時停止』を選択することを強くお勧めします。私の相談者様でも、その場の勢いや感情で削除してしまい、『亡くなったペットの写真があの中にしかなかった』『学生時代の友人とのやり取りが消えてしまった』と後悔される方が後を絶ちません。データさえ残っていれば、またいつか見たくなった時に戻ることができます。まずは1ヶ月間、一時停止で距離を置いてみて、それでも不要だと感じたら削除する。そのステップを踏むだけでも、心の余裕は大きく変わりますよ」
【重要】後悔しないために!アカウント削除前にやるべき3つの準備
「よし、削除しよう」と決めたあなた、少しだけ待ってください。削除ボタンを押す前に、必ずやっておくべき準備があります。これらは、削除後に発生しがちな「こんなはずじゃなかった」というトラブルを防ぐための命綱です。
特にデータのバックアップは、削除手続き完了後には二度と行えません。面倒に感じるかもしれませんが、ほんの数分の作業が、将来のあなたを後悔から救ってくれるはずです。
思い出の写真を救出!データのダウンロード(バックアップ)手順
Instagramには、これまでに投稿した写真、動画、ストーリーズ、コメント、プロフィール情報などを一括でダウンロードできる公式機能が備わっています。これを活用すれば、アカウントを消しても手元に思い出を残すことができます。
手順は以下の通りです。
- ステップ1: プロフィール画面右上の「三」メニューをタップし、「アクティビティ」を選択します。
- ステップ2: 画面を一番下までスクロールし、「個人データをダウンロード」をタップします。
- ステップ3: 「ダウンロードをリクエスト」等のボタンが表示されるので、通知を受け取るメールアドレスを確認し、データ形式(HTMLまたはJSON)を選択します。写真を見るだけならHTML形式が扱いやすくおすすめです。
- ステップ4: Instagramのパスワードを入力してリクエストを完了します。
リクエスト後、準備が整うとMeta社からメールでダウンロードリンクが届きます。ファイルサイズによっては数時間から数日かかる場合もあるため、時間に余裕を持って行ってください。
ログインパスワードと登録メールアドレスの最終確認
アカウント削除の最終確認画面では、必ずパスワードの再入力を求められます。普段アプリで自動ログインしていると、パスワードを忘れてしまっていることが多いものです。
いざ削除しようとした段になって「パスワードが分からない」とつまずかないよう、事前に一度ログアウトして再ログインできるか試すか、設定画面の「セキュリティ」からパスワードを確認(または変更)しておきましょう。
また、登録しているメールアドレスが現在も使用可能かどうかも重要です。万が一パスワードリセットが必要になった場合、登録アドレスが古いまま(キャリア変更前のものなど)だと、認証メールを受け取れず、アカウントに二度とアクセスできなくなる恐れがあります。
サブアカウント(裏垢)への影響を確認する
Instagramでは、1つのアプリで複数のアカウント(メインアカウント、趣味用、閲覧用など)を切り替えて利用している方が多いでしょう。ここで注意が必要なのが、「今削除しようとしているのが、本当に消したいアカウントか?」という確認です。
特に「アカウントセンター」で複数のアカウントが紐付けられている場合、操作を誤ると意図しないアカウントまで巻き添えで削除設定してしまうリスクがゼロではありません。削除手続きを行う際は、必ず画面上部に表示されている「ユーザーネーム」と「アイコン」が、消したいアカウントのものであるかを指差し確認してください。
SNSセキュリティアドバイザーのアドバイス
「データのダウンロードリクエストからファイルが届くまでには、最大で48時間かかることがあります。『今すぐ消したい』という衝動に駆られても、ファイルが届くまでは絶対に削除ボタンを押さないでください。ダウンロードメールが届く前にアカウントを削除してしまうと、メール内のダウンロードリンクも無効になり、データを受け取れなくなってしまいます。バックアップは『手元に届いて保存するまで』がバックアップです」
【デバイス別】Instagramアカウント削除の完全手順(図解あり)
それでは、実際にアカウントを削除する具体的な手順を解説します。Instagramのインターフェースは頻繁に更新されており、古い記事の情報では「ボタンが見つからない」ということがよくあります。ここでは、2026年時点での最新UIに基づき、iPhone、Android、そしてPC(Webブラウザ)それぞれの操作方法を網羅しました。
ご自身が使用しているデバイスの項目を参照し、ステップバイステップで進めてください。
【iPhoneアプリ版】設定画面から削除する手順
iPhone版アプリでは、設定メニューの中にある「アカウントセンター」を経由して削除手続きを行います。以前よりも階層が深くなっているため、以下の手順通りに進めてください。
▼ iPhoneでの削除ステップ詳細
- プロフィール画面右上の「三(メニュー)」アイコンをタップします。
- メニューの一番上にある「設定とプライバシー」をタップします。
- 画面最上部の「アカウントセンター」を選択します。
- 「アカウント設定」セクションにある「個人の詳細」をタップします。
- 「アカウントの所有権とコントロール」を選択します。
- 「利用解除または削除」をタップします。
- 削除したいアカウントを選択します。
- 「アカウントの削除」にチェックを入れ、「次へ」をタップします(※ここで「利用解除(一時停止)」も選べますが、削除の場合は下を選びます)。
- 削除する理由を選択し、「次へ」をタップします。
- パスワードを入力し、最後の確認画面で「アカウントを削除」ボタンをタップします。
これで手続きは完了です。アプリから自動的にログアウトされ、ログイン画面に戻ります。
【Androidアプリ版】設定画面から削除する手順
Android版も基本的にはiPhoneと同様に「アカウントセンター」を使用しますが、OSのバージョンやアプリの仕様により、メニューの名称が若干異なる場合があります。
- プロフィール画面右上のメニューボタンをタップし、「設定とプライバシー」を開きます。
- 「アカウントセンター」という項目を探してタップします。もし見つからない場合は、ヘルプセンターからWeb版の削除ページへ飛ぶ方法(後述のPC版手順と同様)が確実です。
- 「個人の詳細」>「アカウントの所有権とコントロール」>「利用解除または削除」の順に進みます。
- 対象のアカウントを選び、「アカウントの削除」を選択して「次へ」進みます。
- パスワードを入力して削除を確定させます。
【Webブラウザ・PC版】ヘルプセンターから削除する手順
PCを使っている場合、またはスマホアプリの挙動がおかしくメニューが開けない場合は、Webブラウザ(Safari, Chrome, Edgeなど)を使って公式の削除ページから手続きを行います。これが最もシンプルでエラーが少ない方法です。
- ステップ1: ブラウザでInstagramの公式サイトにアクセスし、削除したいアカウントでログインします(Web版でのログインが必要です)。
- ステップ2: 記事冒頭で紹介した手順で「アカウント削除ページ」へアクセスするか、ヘルプセンター内で「アカウントを削除」と検索して専用ページを開きます。
- ステップ3: 「アカウントを削除する理由」をプルダウンメニューから選択します。
- ステップ4: パスワードの再入力欄が表示されるので入力します。
- ステップ5: 画面下部の「[ユーザーネーム]を削除」という青いボタンをクリックします。
- ステップ6: 「本当に削除しますか?」というポップアップが出るので「OK」を選択します。
削除理由の選択肢はどう選ぶ?(どれを選んでも問題なし)
削除手続きの途中で必ず聞かれるのが「アカウントを削除する理由」です。選択肢には「プライバシーに関する心配」「削除したいデータがある」「忙しすぎる/気が散る」などが並んでいますが、ここで何を選んでも削除手続き自体に影響はありません。
どれを選べばいいか迷った場合は、「その他」を選択すれば、追加の質問に答えることなくスムーズに進めることができます。「理由によって引き止められるのではないか」「削除できなくなるのではないか」といった心配は無用ですので、直感で選んでしまって構いません。
SNSセキュリティアドバイザーのアドバイス
「Meta社(Instagramの運営元)は、ユーザーの離脱を防ぐために、意図的に削除までの導線を長く、分かりにくく設計しています。これはデザイン業界で『ダークパターン』と呼ばれる手法の一つです。途中で『パスワード変更』や『セキュリティチェック』などの別画面に誘導されたり、一時停止を強く勧められたりしても、迷わず『アカウントの所有権とコントロール』という項目を探し続けてください。ここが唯一の出口です。惑わされずにゴールを目指しましょう」
迷っているなら「一時停止」がおすすめ!手順とメリット
ここまで削除手順を解説してきましたが、もしあなたが「削除ボタンを押すのが怖い」と感じているなら、それは直感が「まだ消すべきではない」と告げているのかもしれません。そんな時は、一旦「一時停止(利用解除)」を選びましょう。削除と同じ効果を得ながら、データは守ることができます。
アカウントの一時停止(利用解除)を行う手順
一時停止の手順も、削除手順とほぼ同じルートを辿ります。
- 「アカウントセンター」>「個人の詳細」>「アカウントの所有権とコントロール」>「利用解除または削除」まで進みます。
- ここで、デフォルトで選択されている「アカウントの利用解除(一時停止)」にチェックを入れたまま、「次へ」をタップします。
- パスワードを入力し、理由を選択(「一時的に利用を解除する」などでOK)します。
- 最後に「アカウントの利用解除」ボタンをタップします。
これで即座にアカウントが非表示になり、ログアウトされます。削除との違いは、30日経過してもデータが消えない点だけです。
一時停止できるのは「週に1回」までという制限
一時停止機能には一つだけ重要な制限があります。それは「アカウントの利用解除は週に1回しかできない」というルールです。
例えば、今日一時停止を行い、明日「やっぱり見たい」と思って再ログインして復活させたとします。その後すぐに「やっぱりまた停止したい」と思っても、最初の停止から7日間が経過するまでは、再び一時停止設定を行うことができません。頻繁にON/OFFを繰り返す使い方はできない仕様になっているため、復活させるタイミングには注意が必要です。
一時停止中のアカウントを再開(復活)させる方法
一時停止からの復帰は驚くほど簡単です。アプリまたはブラウザを開き、IDとパスワードを入力してログインするだけです。
特別な手続きは一切不要で、ログインに成功した瞬間にアカウントは再有効化され、元の状態(投稿、フォロワー、DMなど)がすべてそのまま表示されるようになります。「休みたくなったら停止し、見たくなったらログインする」。この手軽さが一時停止の最大のメリットです。
アカウント削除するとどうなる?相手からの見え方とQ&A
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉通り、辞める際には周りへの影響も気になるものです。「相手のスマホにはどう表示されるのか?」「DMの履歴は消えるのか?」など、削除後の挙動に関する疑問にお答えします。
相手のDM(ダイレクトメッセージ)履歴はどうなる?
あなたがアカウントを削除しても、過去に相手とやり取りしたDMの内容自体は、相手の受信箱に残ります。あなたの発言が消えるわけではありません。
ただし、あなたのアイコンは初期設定のグレーの人型マークになり、名前は「インスタグラマー(Instagrammer)」というような一般的な表記に変わります。相手がそのチャットを開いても、あなたのプロフィールに飛ぶことはできず、新たなメッセージを送ることもできません。
もし、相手の画面からも自分のメッセージを消したい場合は、アカウント削除前に手動で一つひとつ「送信取り消し」を行う必要がありますが、膨大な量がある場合は現実的ではないでしょう。
自分の投稿、いいね、コメントは完全に消える?
はい、消えます。あなたがこれまでに投稿した写真や動画はもちろん、他人の投稿に対して行った「いいね」や「コメント」もすべて削除されます。
友人の投稿のコメント欄にあなたが書き込んだお祝いのメッセージなども消滅するため、あたかも最初から存在しなかったかのような状態になります。これが「デジタルデトックス」としての効果が高い理由でもあります。
検索結果やフォロワーリストに残る可能性は?
基本的には、削除手続き完了(または一時停止)直後から、Instagram内の検索結果には表示されなくなります。友人のフォロワーリストからもあなたの名前は消えます。
ただし、スマートフォンの端末内にキャッシュ(一時データ)が残っている場合、数時間程度はリストに名前が表示され続けることがありますが、タップしても「読み込めませんでした」とエラーになるだけです。また、Googleなどの検索エンジンにプロフィールページがインデックスされている場合、検索結果から消えるまでに数週間かかることがありますが、リンク先はすでに存在しないためクリックしてもエラーページが表示されます。
相手に通知はいかない(バレずに辞められる)
最も心配される方が多いのが「退会通知」ですが、あなたがアカウントを削除しても、フォロワーに「○○さんが退会しました」といった通知が届くことは絶対にありません。
相手が気づくとしたら、「最近あの人の投稿を見ないな」と思って検索したけれど出てこない、あるいはDMを送ろうとしたら「ユーザーが見つかりません」となっていた、というタイミングです。ひっそりとフェードアウトしたい場合も、安心して手続きを行ってください。
SNSセキュリティアドバイザーのアドバイス
「アカウントを削除しても、他人があなたの投稿をスクリーンショットで保存していた場合や、『保存サイト』と呼ばれる外部サービスに転載されていた場合、それらを消すことはできません。これがSNSの怖いところであり、『デジタルタトゥー』のリスクです。削除手続き完了後は、念のため自分のユーザーネームや本名でGoogle検索をして、キャッシュや転載サイトが残っていないか確認することをお勧めします。もし転載サイトが見つかった場合は、そのサイト管理者に削除依頼を出す必要があります」
「削除できない」を解決!よくあるトラブルと対処法
「手順通りやっているはずなのに削除できない」「エラーが出る」というトラブルは頻発します。ここでは、よくあるつまずきポイントとその解決策をまとめました。
パスワードを忘れてログインできない場合
削除画面に進むにはログインが必須です。パスワードを忘れてしまった場合は、ログイン画面にある「パスワードを忘れた場合」のリンクからリセット手続きを行ってください。
もし登録メールアドレスも電話番号も変わっていてリセットメールを受け取れない場合は、残念ながらアカウントへのアクセス権を回復する手段がほぼありません。この場合、Instagramのサポートに「なりすましアカウント」として通報し、削除を依頼するという裏技的な方法もありますが、必ず成功するとは限りません。
「アカウントを削除」ボタンが押せない・グレーアウトしている
削除理由を選択していないと、削除ボタンは押せる状態になりません。必ずプルダウンメニューから何らかの理由を選んでください。
また、ネットワーク環境が不安定な場合や、アプリの不具合でボタンが反応しないこともあります。その場合は、Wi-Fiを切ってモバイル通信に切り替えるか、アプリではなくPCやスマホのブラウザからWeb版にアクセスして手続きを試みてください。Web版の方が動作は安定しています。
アカウントセンターの画面が表示されない(旧仕様のまま)
アプリのバージョンが古いと、最新の「アカウントセンター」が表示されず、古いメニュー構成のままになっていることがあります。App StoreやGoogle PlayストアでInstagramアプリを最新版にアップデートしてください。
それでも表示が変わらない場合は、やはりブラウザからWeb版のヘルプセンター経由で削除ページにアクセスするのが確実です。
乗っ取られてパスワードを変えられてしまった場合
「アカウントを乗っ取られたので削除して止めたい」という場合、犯人にパスワードを変更されているとログインできず、削除手続きも行えません。
この場合は、ログイン画面の「ヘルプが必要な場合」から進み、「アカウントがハッキングされた」を選択してサポートに報告してください。本人確認(顔写真付き身分証の提出や、自撮りビデオの送信など)が承認されれば、アカウントを取り戻すことができます。削除はその後に改めて行いましょう。
SNSセキュリティアドバイザーのアドバイス
「最も避けるべき事態は、『パスワードがわからず、ログインも削除もできないまま放置すること』です。こうなると、アカウントはネット上に残り続け、将来的に乗っ取りの標的にもなり得ます(ゾンビアカウント化)。パスワードリセットメールが届かない場合は、電話番号認証やFacebook連携ログインを試して、何としてでも一度ログインを成功させてください。放置はリスクを放置するのと同じです」
削除手続き後に「復活」させる方法と期限
人間誰しも、決断した後に迷いが生じるものです。もし削除手続きをした後に「やっぱりInstagramに戻りたい」と思った場合、一定期間内であれば救済措置があります。
30日以内ならログインするだけでキャンセル可能
前述の通り、削除手続き完了から30日間は「猶予期間」です。この期間中にアプリやブラウザからIDとパスワードでログインすると、「アカウントの削除リクエストがあります。削除をキャンセルしますか?」という旨のメッセージが表示されます。
ここで「アカウントを保持」を選択すれば、削除リクエストは即座に取り消され、以前と全く同じ状態で利用を再開できます。
30日を過ぎるとデータは完全に消滅し、復元不可能
30日の猶予期間を1秒でも過ぎると、Meta社のサーバーからあなたのデータは永久に削除されます。こうなると、どんなにサポートに問い合わせても、データを復元することは物理的に不可能です。
「1ヶ月経ってほとぼりが冷めた頃にまた見たくなった」というケースは多いですが、その時にはもう手遅れです。この厳格な期限があるからこそ、迷いがある方には「一時停止」を推奨しているのです。
同じユーザーネーム(ID)は再利用できる?
アカウントが完全に削除された後、以前使っていたユーザーネーム(ID)は解放され、誰でも取得できる状態になります。したがって、あなたが新しいアカウントを作る際に、以前と同じIDを使うことは「基本的には」可能です。
ただし、削除されている間に他の誰かがそのIDを取得してしまった場合は、もう二度とそのIDを使うことはできません。愛着のあるIDを使っていた場合は、この点も考慮しておきましょう。
まとめ:SNS疲れを感じたら、無理せずアカウント削除・一時停止を
Instagramは楽しいツールですが、時に他人と比較して落ち込んだり、時間を浪費してしまったりする原因にもなります。アカウント削除や一時停止は、決してネガティブな逃げではありません。あなたの時間と心の平穏を守るための、前向きで賢い選択です。
最後に、あなたが今とるべき行動を整理します。
- 「もう二度とやらない、データも不要」 → アカウント削除を実行しましょう。30日経てば完全にきれいさっぱり消えます。
- 「今は疲れたけれど、写真は残したい」 → 一時停止を選びましょう。いつでも戻ってこれます。
- 「まだ迷っている」 → まずはスマホからアプリをアンインストールして、物理的に距離を置いてみましょう。それでも気にならなければ、その時に削除すれば良いのです。
以下のチェックリストで最終確認をして、あなたにとって最良の選択をしてください。
✅ 削除前の最終チェックリスト
- 必要な写真や動画のダウンロード(バックアップ)は完了しましたか?
- ログインパスワードは把握していますか?(最後の画面で必要です)
- 「一時停止」では不十分か、本当に「削除」で良いか、もう一度自問しましたか?
- 削除後、30日間は絶対にログインしない(復活させない)覚悟はありますか?
SNSセキュリティアドバイザーのアドバイス
「アカウント削除は『終わり』ではなく、あなたの時間を自分自身に取り戻す『始まり』です。空いた時間で本を読んだり、散歩をしたり、目の前の景色を楽しんだりしてみてください。もしまたSNSをしたくなったら、その時に新しいアカウントを作れば良いのです。過去のしがらみをリセットして、今の自分が心地よいと思える距離感でデジタルツールと付き合っていきましょう。あなたの決断を応援しています」
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