「雑誌で見るような透明感のある髪色になりたいけれど、ブリーチは傷むから怖い」
「毎回カラーをしても、すぐに赤茶けてしまって清潔感がない」
「白髪が気になり始めたけれど、いかにもな白髪染めで暗く塗りつぶしたくはない」
サロンの現場に立っていると、毎日このようなお悩みを耳にします。日本人の髪はもともと赤みが強く、硬く見えやすい特徴があるため、理想の「柔らかい外国人風の質感」を出すのは難しいと諦めている方が非常に多いのです。
しかし、そんな常識を覆したのが、WELLA(ウエラ)が開発した第3のカラー剤「イルミナカラー」です。
結論から申し上げますと、イルミナカラーは特許技術により「ダメージレス」「圧倒的な透明感」「ツヤ」を同時に叶える革命的なヘアカラーです。特に硬く赤みの出やすい日本人の髪を、ブリーチなしでも外国人のような柔らかい質感に見せる効果があります。
この記事では、月間200名以上のカラーを担当し、数えきれないほどの髪質を見てきた現役カラーリストの視点で、以下の3点を中心に徹底解説します。
- イルミナカラー独自の「傷まない仕組み」と従来のカラー剤との決定的な違い
- 全13色の特徴と、あなたの髪質・パーソナルカラーに合う色の選び方
- 「白髪も染まる?」の真実と、色持ちを良くするプロ直伝のアフターケア
ネット上には「傷む」「色落ちが早い」といったネガティブな噂もありますが、プロの視点でその真偽と対策も包み隠さずお伝えします。この記事を読み終える頃には、あなたにぴったりの髪色が見つかり、自信を持ってサロンでオーダーできるようになっているはずです。
イルミナカラーとは?従来のカラー剤と違う「3つの革命」
美容室のメニューでよく見かける「イルミナカラー」。通常のカラーより少し料金が高く設定されていることが多いですが、具体的に何が違うのか、なぜこれほどまでに支持されているのかを正確に理解している方は少ないかもしれません。
このセクションでは、イルミナカラーが「第3のカラー剤」と呼ばれる理由と、その圧倒的な人気の秘密である3つの技術的特長について、専門的なメカニズムを噛み砕いて解説します。
独自技術「マイクロライトテクノロジー」がダメージを防ぐ仕組み
イルミナカラー最大の特徴は、WELLAが特許を取得している「マイクロライトテクノロジー」にあります。これが従来のカラー剤と一線を画す最大の理由であり、ダメージレスを実現する核心技術です。
通常、私たちの髪の表面には、水道水などに含まれる銅イオン(金属イオン)が付着しています。これは毎日のシャワーで自然と蓄積されていくもので、避けることはできません。従来のカラー剤は、この金属イオンと薬剤が化学反応(過剰酸化)を起こし、キューティクルを傷つけてしまうという大きな欠点がありました。
イメージしてください。髪の表面で小さな爆発が起き、キューティクルがボロボロに剥がれ落ちていく様子を。これが、カラーを繰り返すたびに髪がパサつき、手触りが悪くなる主な原因だったのです。
しかし、イルミナカラーのマイクロライトテクノロジーは、カラー剤に含まれる成分が金属イオンをカプセル化して包み込みます。これにより、カラー剤との過剰反応をブロックし、キューティクルの損傷を最小限に抑えることに成功しました。まるで髪を守る盾のように働き、カラー施術中のダメージ要因を根本から遮断するのです。
詳しい解説:なぜ金属イオンが髪を傷めるのか?
水道水に含まれる銅イオンなどの金属イオンは、カラー剤の1剤(アルカリ剤)と2剤(過酸化水素水)が混ざった瞬間に発生する酸化反応を、必要以上に促進させてしまう触媒のような働きをします。
このとき発生する「フリーラジカル(活性酸素の一種)」が、髪のタンパク質を破壊し、キューティクルを剥がしてしまいます。イルミナカラーはこの金属イオンを不活性化させることで、ラジカルの発生自体を抑制します。その結果、キューティクルが整った状態で染色されるため、手触りが滑らかで、光をきれいに反射するツヤ髪が生まれるのです。
日本人特有の「硬い髪」を柔らかく見せる透明感の秘密
日本人の髪は、世界的に見ても太くて硬く、メラニン色素が濃いために「赤み」や「オレンジ味」が強いのが特徴です。これまでのカラー剤では、この赤みを消すために、ブラウン(茶色)の色素を多く含ませて濁らせる必要がありました。その結果、色は入るものの、どうしても重たく、マットな仕上がりになりがちでした。
一方、イルミナカラーは「ブルー」と「バイオレット」をベースに設計されています。これは色彩学において、赤やオレンジの反対色(補色)にあたります。
イルミナカラーは、髪の芯にある赤みを強力に削るのではなく、ブルーバイオレットのベールをかけるように発色します。これにより、硬い髪特有の赤みを打ち消し、光が透けるような「シアー(透明感のある)」な質感を表現できるのです。ブリーチをしていない黒髪からでも、まるで外国人のような柔らかく色素の薄い雰囲気を演出できるのは、この絶妙な色素構成のおかげです。
繰り返すほど輝く「光色(ひかりいろ)」のツヤ効果
イルミナカラーのキャッチコピーにもなっている「光色(ひかりいろ)」。これは単なる比喩ではありません。実際に施術後の髪を見ると、内側から発光しているような輝きを感じることができます。
前述したマイクロライトテクノロジーにより、キューティクルの損傷が抑えられるため、髪表面が滑らかな状態に保たれます。キューティクルが整っていると、光が乱反射せず、鏡のように正反射します。これが、天使の輪ができるようなツヤの正体です。
さらに驚くべきは、イルミナカラーは「繰り返すほどに髪が美しくなる」という点です。通常のカラーは繰り返すほどダメージが蓄積し、ツヤが失われていきますが、イルミナカラーは毎回金属イオンを除去しながら染めるため、施術のたびに髪のコンディションが整っていく感覚を得られます。実際に、半年、1年と継続されているお客様の髪は、カラーをしていない髪よりも艶やかで扱いやすくなっているケースが多々あります。
現役トップカラーリストのアドバイス
「イルミナカラーが『第3のカラー剤』と呼ばれるのは、これまでの『髪を傷めて色を入れる』という概念を『髪をケアしながら色を入れる』に変えたからです。特に、過去にカラーで髪がバシバシになってしまった経験がある方こそ、一度体験していただきたいですね。シャンプー台で流した直後の、指が吸い付くような手触りの違いに、きっと驚かれるはずです。」
後悔しないために知っておくべきメリット・デメリット
どんなに優れた製品にも、メリットがあれば必ずデメリットも存在します。プロとして誠実にお伝えしたいのは、イルミナカラーは魔法の薬ではないということです。お客様のライフスタイルや求めるものによっては、他のカラー剤の方が適している場合もあります。
ここでは、良い点だけでなく、リスクや注意点も包み隠さず解説します。これらを理解した上で選択することが、サロンでの失敗や後悔を防ぐ鍵となります。
【メリット】ブリーチなしでも透け感のある外国人風カラーが叶う
最大のメリットは、やはりブリーチなしでの透明感です。通常、アッシュグレーやミルクティーベージュのような淡い色味を出すには、一度ブリーチで髪の色素を抜く「ダブルカラー」が必要でした。しかし、ブリーチは髪への負担が非常に大きく、職場や学校の規定でNGという方も多いでしょう。
イルミナカラーは、通常のカラー剤よりもリフト力(髪を明るくする力)と発色力が計算されており、ブリーチを使わずに、ブリーチをしたかのような透明感を擬似的に作り出せます。「仕事上あまり明るくはできないけれど、重たい黒髪は嫌」「垢抜けた印象になりたい」というオーダーには、これ以上ない最適な選択肢です。
【メリット】施術時間を短縮しつつ、手触りが格段に向上する
忙しい現代人にとって、美容室での滞在時間は短いに越したことはありません。イルミナカラーは薬剤の浸透が良く、放置時間が比較的短くてもしっかりと発色します。また、トリートメント成分が配合されているわけではありませんが、前述のダメージ抑制効果により、カラー単品の施術でもトリートメントをしたかのようなサラサラの手触りに仕上がります。
「カラーとトリートメントを両方すると予算オーバーだし時間もない」という場合、イルミナカラー単体で施術するだけでも、十分なツヤとまとまりを得られるコスパの良さも魅力の一つです。
【デメリット】通常カラーより料金相場が少し高い
多くのサロンで、イルミナカラーは通常のカラーメニューにプラス料金(+1,000円〜2,000円程度)で設定されています。これは薬剤自体の仕入れ値が高価であるためです。
しかし、トリートメントを追加しなくても良いほどのツヤ感や、色持ちの美しさを考慮すれば、長期的なコストパフォーマンスは決して悪くありません。「髪への投資」として、その差額以上の価値を感じていただける自信があります。
【デメリット】色落ちが比較的早い?その理由と「退色過程」の美しさ
ネットの口コミで「イルミナカラーは色落ちが早い」という声を見かけることがあります。これは半分正解で、半分誤解です。
イルミナカラーは透明感を出すために、ブラウンの色素量を極限まで減らしています。そのため、濃いブラウンで塗りつぶす従来の白髪染めなどに比べると、染料の定着という点では淡く感じられることがあります。特に、初めてイルミナカラーをする場合や、髪のダメージが進行している場合は、色が抜けるのが早く感じられるかもしれません。
しかし、ここで重要なのは「色落ちの汚さがない」という点です。通常のカラーは色が抜けると、赤錆のようなオレンジ色や、ギラギラした黄色が出てきてしまいがちです。対してイルミナカラーは、色が抜けていく過程でもブルーバイオレットの色素が残留するため、赤みが出にくく、まろやかなベージュへと変化していきます。
退色しても「汚い金髪」にならず、「柔らかいベージュ」として楽しめる。この「退色過程(フェード)の美しさ」こそが、イルミナカラーの真骨頂なのです。
| 項目 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 仕上がり | ブリーチなしで圧倒的な透明感・ツヤが出る | 黒染め直後などは発色が弱まる場合がある |
| 手触り | 金属イオン除去により、柔らかくサラサラに | ダメージがゼロになるわけではない |
| 料金 | トリートメント不要なほどの質感 | 通常カラーより+1,500円前後が相場 |
| 色持ち | 退色しても赤みが出ず、綺麗なベージュになる | ブラウン量が少ないため、明るい色は抜けやすく感じることも |
現役トップカラーリストのアドバイス
「色落ちを『失敗』と捉えるのではなく、『2度楽しめる』と発想を転換してみてください。染めたてのアッシュ感と、2週間後のまろやかなベージュ感。この変化を楽しめるのがイルミナの魅力です。どうしても色持ちを良くしたい場合は、希望より1トーン暗めで染めると、理想の色が長く続きますよ。」
【全色比較】イルミナカラーの人気色チャートと選び方
イルミナカラーには、それぞれ独自のテーマを持った多彩なカラーラインナップが存在します。すべてに共通しているのは「透明感」ですが、なりたい雰囲気や肌の色(パーソナルカラー)によって、ベストな色は異なります。
ここでは、サロンで実際に使用しているカラーチャートに基づき、代表的な人気色と最新色を網羅的に解説します。カタログを見る感覚で、自分好みの色を探してみてください。
【オーシャン (Ocean)】赤み消し最強のアッシュブルー
イルミナカラーの中で不動のNo.1人気を誇るのが「オーシャン」です。アクアブルーの色味を持ち、日本人特有の頑固な赤みを徹底的に打ち消します。
仕上がりは、透き通るようなアッシュグレー。太陽光に当たると青みがかって見え、クールで知的な印象を与えます。「とにかく赤みを消したい」「外国人風になりたい」という方は、まずオーシャンを選べば間違いありません。
【ヌード (Nude)】肌馴染み抜群のソフトグレージュ
「ヌード」は、ニュートラルなソフトグレージュです。オーシャンほど青みは強くなく、グレーとベージュの中間のような色合いで、日本人の肌色に最も馴染みやすいカラーと言えます。
派手すぎず、地味すぎない、上品でアンニュイな雰囲気を作れるため、オフィスカラーとしても絶大な支持を得ています。髪を柔らかく見せたい方におすすめです。
【サファリ (Safari)】透明感のあるシアーベージュ
グリーン系の色素を含んだシアーベージュが「サファリ」です。グリーンは赤みを抑える効果がありますが、オーシャンのような寒色系になりすぎず、温かみのあるベージュに仕上がります。
秋や冬のファッションにも合わせやすく、健康的でフェミニンな印象を与えます。マットな質感が好きな方や、イエローベース(イエベ)の方に特にお似合いです。
【コーラル (Coral) / トワイライト (Twilight)】艶やかな暖色ピンク・パープル系
透明感と言えばアッシュ系と思われがちですが、イルミナカラーの暖色系は一味違います。
「コーラル」は、珊瑚のような温かみのあるコーラルピンク。顔色をパッと明るく見せ、血色感をプラスします。
「トワイライト」は、朝焼けをイメージしたピンクパープル。深みのある紫が黄色みを抑え、大人の色気と圧倒的なツヤ感を演出します。ツヤ重視ならこの2色が最強です。
【フォレスト (Forest) / オーキッド (Orchid)】神秘的なマット&バイオレット
「フォレスト」は、神秘的な森をイメージしたマットグリーン。赤みが非常に強い髪でも、しっかりと赤を抑えてクールな印象にします。
「オーキッド」は、蘭の花のようなロマンティックなバイオレットブルー。黄色っぽく退色しやすい髪に補色として使うと、驚くほどクリーミーな質感になります。ハイライトを入れた髪へのオンカラーにも最適です。
【スターダスト (Stardust) / ディープシー (Deepsea)】深みのあるシルバー・ブルー系
「スターダスト」は、星空のようなシルバーグレー。オーシャンよりもさらに赤み消し効果が高く、深みのあるシルバー感を出したい時に使います。色持ちも非常に良いのが特徴です。
「ディープシー」は、深海のようなディープブルー。これは単体で使うよりも、他の色に混ぜて赤み消し効果をブーストさせる「アクセントカラー」として使われることが多いです。
【新色】アンバー (Amber) など最新トレンドカラーの紹介
比較的新しいラインナップである「アンバー」は、琥珀の輝きを宿したモーヴブラウン。これまでのイルミナカラーになかった「深み」と「色持ち」を重視して開発されました。透明感はありつつも、しっかりとしたコクのあるブラウン味を感じられるため、白髪ぼかしや、落ち着いた大人女性のカラーとして今、急上昇中の人気色です。
▼髪質・悩み別おすすめカラー診断
- 髪の赤みがとにかく強い → オーシャン、フォレスト
- 黄色く抜けやすい・パサついて見える → オーキッド、トワイライト
- 職場で浮かない自然な色が良い → ヌード、サファリ
- 肌を白く綺麗に見せたい(ブルベ) → オーシャン、スターダスト
- 顔色を明るく健康的に見せたい(イエベ) → コーラル、サファリ
- ツヤが一番欲しい → トワイライト、アンバー
現役トップカラーリストのアドバイス
「日本人の赤みは本当に頑固ですが、『オーシャン』の消去能力は凄まじいです。ただ、肌の色によっては顔色が悪く見えてしまうことも。そんな時は『オーシャン』に『ヌード』を3:1で混ぜると、赤みを消しつつ肌馴染みの良い最強のグレージュが完成します。こうした微調整ができるのもプロの技なので、ぜひ相談してください。」
ブリーチなし vs ブリーチありの仕上がり比較
「イルミナカラーはブリーチなしでも綺麗」とお伝えしましたが、やはりブリーチをした髪に入れると、そのポテンシャルはさらに爆発します。ここでは、ベースの明るさによって仕上がりがどう変わるのか、具体的なイメージ比較を行います。
ブリーチなし:職場でも浮かない、上品な「暗透(くらすけ)」カラー
黒髪や、通常の茶髪(8〜10トーン)の上からイルミナカラーを施術した場合です。
室内や蛍光灯の下では、落ち着いたダークブラウンや黒髪に近い明るさに見えます。しかし、窓際で自然光に当たった瞬間、髪が透けて柔らかい色味が現れます。これを私たちは「暗透(くらすけ)カラー」と呼んでいます。
色が主張しすぎないので、TPOを選ばず、誰からも好感を持たれる上品な仕上がりです。髪のダメージも最小限で済むため、髪を伸ばしている方や、ツヤ髪を維持したい方に最適です。
ブリーチあり(ダブルカラー):圧倒的な発色と透明感を実現
一度ブリーチで色素を抜いてからイルミナカラーを乗せると、カタログやInstagramで見るような、鮮やかで透き通るような発色がそのまま実現します。
特に「ミルクティーベージュ」「シルバーグレー」「ピンクパール」といった淡いパステル系の色味は、ブリーチが必須となります。
イルミナカラーは金属イオンを除去するため、ブリーチ毛特有のゴワつきや引っかかりを軽減し、ブリーチ毛とは思えないほど滑らかな仕上がりにできるのも大きなメリットです。
「ダブルイルミナカラー」という選択肢(ブリーチなしで2回染める技術)
「ブリーチは絶対にしたくない。でも、ブリーチなしのワンカラーより明るく、透明感を出したい」
そんなわがままを叶える裏技が「ダブルイルミナカラー」です。
これは、1回目のイルミナカラーで一番明るい色(ライトナーなど)を使って髪をトーンアップさせ、一度流した後に、2回目で希望の色味をオンするという手法です。ブリーチ剤を使わないためダメージは大幅に抑えられつつ、通常のワンカラーよりも格段に透明感と発色がアップします。「ブリーチなしでできる限界の透明感」を目指すなら、このメニューが正解です。
イルミナカラーで白髪は染まる?大人のための活用術
30代、40代と年齢を重ねるにつれて直面する「白髪」の悩み。「もうイルミナカラーのようなファッションカラーは楽しめないの?」と不安になるお客様も多いですが、答えは「NO」です。むしろ、イルミナカラーこそ、大人の白髪悩みに最適な解決策となり得ます。
基本はファッションカラーだが「シャドウ (Shadow)」配合で白髪カバーが可能
本来、イルミナカラーは黒髪を明るくするためのファッションカラーであり、白髪染め(グレイカラー)のように濃いブラウン色素は入っていません。そのため、単品で白髪に使うと、白髪だけが薄く染まり、浮いてしまうことがあります。
しかし、イルミナカラーには「シャドウ (Shadow)」という特殊なコントロールカラーが存在します。これを希望の色(オーシャンやヌードなど)に20%〜30%ほどブレンドすることで、透明感を保ったまま、白髪にもしっかりと色を入れることが可能になります。
従来の白髪染めのような「濁った黒褐色」にならず、クリアで透明感のある色味で白髪をカバーできるため、若々しい印象をキープできます。
白髪を塗りつぶさず「ぼかす」ハイライトとの組み合わせ
最近のトレンドは、白髪を隠すのではなく「活かす」方向へシフトしています。それが「白髪ぼかしハイライト」とイルミナカラーの組み合わせです。
白髪の周辺に、ブリーチで細かくハイライトを入れます。そして全体にイルミナカラーをオンします。すると、白髪、ハイライト、地毛の黒髪が複雑に混ざり合い、白髪がハイライトの一部のように見えて目立たなくなります。
この方法なら、根元が伸びてきても白髪との境界線(プリン状態)がくっきり出ず、メンテナンスの頻度を下げることができます。何より、白髪染めでは絶対にできなかった明るいベージュやグレージュを楽しめるのが最大のメリットです。
白髪染め特有の「赤黒さ」を消し、若々しい印象を作るテクニック
長年白髪染めを続けていると、髪に赤褐色の染料が残留し、どうしても古臭い印象や、老けた印象を与えてしまいがちです。イルミナカラーの強力な「赤み消し効果」は、この残留色素を削るのにも有効です。
根元は白髪染め(またはシャドウ入りのイルミナ)、毛先はファッションカラーのイルミナカラーでグラデーションにするなど、薬剤を塗り分けることで、既にある白髪染めの赤みを徐々に透明感のある色へと変えていくことができます。諦めていた「大人の透明感」は、薬剤の選定次第で必ず取り戻せます。
現役トップカラーリストのアドバイス
「白髪を見つけると憂鬱になりますよね。でも、『隠さなきゃ』と暗く塗りつぶすのは逆効果です。顔周りが暗いと、シワやたるみの影が強調されてしまいます。イルミナカラーで髪に透明感とツヤを与えると、レフ板効果で肌が明るく見え、マイナス5歳見えも夢ではありません。白髪は『隠す』から『デザインの一部にする』時代です。」
美容室での失敗を防ぐ!プロが教えるオーダーのコツ
「美容室で写真を見せたのに、全然違う色になった…」
そんな悲しい経験はありませんか?実は、カラーの失敗の多くは、技術不足以前に「カウンセリングでのイメージ共有不足」が原因です。
現役美容師として、「こう頼んでくれると最高に分かりやすいし、失敗しない!」というオーダーのコツを伝授します。これさえ押さえれば、担当美容師との意思疎通はバッチリです。
「なりたいイメージ」画像は必ず3枚以上用意する
「アッシュグレー」と言葉で言っても、人によって思い浮かべる色は千差万別です。言葉での説明は誤解を生みます。必ず画像を見せてください。
ポイントは「3枚以上用意すること」です。
1枚だけだと、その画像の「色」が好きなのか、「髪型」が好きなのか、「モデルの雰囲気」が好きなのか、美容師側が判断しきれないことがあります。3枚あれば、共通点(例えば全部明るめのベージュだな、とか)が見えてくるので、あなたの好みの傾向を正確に掴むことができます。Instagramの保存機能などを活用しましょう。
履歴(黒染め、パーマ、縮毛矯正)を正直に伝える重要性
これは本当に重要です。過去の施術履歴は、お医者さんへの問診と同じです。
特に「黒染め」「縮毛矯正」「デジタルパーマ」の履歴は、カラーの発色に致命的な影響を与えます。
例えば、黒染めの履歴を隠して「明るいベージュにしたい」とオーダーした場合、根元だけ明るくなって毛先は真っ黒という大惨事(逆プリン)になりかねません。縮毛矯正毛は色が沈みやすく、暗くなりすぎる傾向があります。
「2年前に黒染めしました」「半年前によその店でパーマかけました」など、覚えている限り正直に伝えてください。それさえ分かれば、私たちは薬剤を調整して対応できます。
「色持ち重視」か「発色重視」かを担当者に伝える
カラーにはトレードオフがあります。
「今日この瞬間の色が一番綺麗であってほしい(発色重視)」のか、「最初は暗くてもいいから、長く色を楽しみたい(色持ち重視)」のか。
結婚式が明日あるなら前者ですし、忙しくてなかなか美容室に来られないなら後者がおすすめです。
「すぐ色が抜けるのが嫌です」と伝えれば、希望より少し濃いめに染めて、色落ちの過程を楽しめる設定にします。「来週の旅行でベストな色にしたい」なら、逆算して染めます。この優先順位を伝えるだけで、満足度は格段に上がります。
▼美容室用オーダーシート(スマホで見せる用)
カウンセリング時にこの画面を美容師に見せてください。
- 希望の明るさ:暗めにしたい / 今より明るくしたい / 現状キープ
- 嫌いな色味:赤っぽくなるのが嫌 / 黄色くキンキンするのが嫌 / 緑っぽくなるのはNG
- 過去の履歴(直近2年):黒染め / ブリーチ / 縮毛矯正 / パーマ / セルフカラー
- 優先順位:とにかく透明感重視 / 長持ちさせたい / 髪のダメージを抑えたい
- 白髪の悩み:しっかり隠したい / ぼかして目立たなくしたい / 気にしていない
色持ちを良くするアフターケアと次の来店目安
サロンで完璧な色になっても、その後のホームケアがおろそかだと、美しい色はあっという間に流れ落ちてしまいます。イルミナカラーの寿命を延ばし、ツヤを維持するためのプロ直伝のアフターケアをご紹介します。
施術当日はシャンプーを控える
カラー施術直後の髪は、まだ色素が完全に定着しておらず、キューティクルも不安定な状態です。この状態でシャンプーをすると、せっかく入れた色素がどんどん流出してしまいます。
最低でも24時間はシャンプーを控えるのが理想です。どうしても気持ち悪い場合は、お湯だけで汚れを流す「湯シャン」に留めましょう。
カラーケア専用シャンプー&トリートメントを使う
市販の洗浄力が強いシャンプー(特に「ラウレス硫酸Na」などが主成分のもの)は、汚れだけでなくカラー色素まで根こそぎ洗い落としてしまいます。
サロン専売のカラーケア用シャンプーや、アミノ酸系などの優しい洗浄成分のものを選びましょう。
また、アッシュ系やシルバー系にした場合は「紫シャンプー(ムラシャン)」、ピンク系なら「ピンクシャンプー」を3日に1回程度使うことで、退色して出てくる黄ばみを抑え、きれいな色味を長くキープできます。
アイロンやコテの温度は160度以下に設定する
実は、熱はカラーの天敵です。特にアッシュ系の色素は熱に弱く、高温のアイロンを当てると一瞬で色が飛んでしまうことがあります。
毎日のスタイリングでは、コテやアイロンの温度を160度以下(できれば140〜150度)に設定してください。高温でサッと巻くより、低温でじっくり熱を通す方が、色持ちも髪の水分量も守れます。
次のカラーまでの理想的な期間(1ヶ月〜1.5ヶ月)
イルミナカラーの美しさを常にキープするための来店周期は、1ヶ月〜1.5ヶ月が目安です。
この期間であれば、前回の色素が完全に抜けきる前に色を重ねることができるため、色が定着しやすくなり、深みとツヤが増していきます(色素のレイヤリング効果)。
逆に2ヶ月以上空いてしまうと、完全に退色してベースが明るくなってしまい、また一から色を入れ直すことになるため、色持ちが悪くなる原因になります。
現役トップカラーリストのアドバイス
「『サロン帰りの色が1週間で落ちた』という方の多くは、洗浄力の強いシャンプーを使っているか、お風呂上がりに髪を乾かさず自然乾燥させています。濡れている髪はキューティクルが開いていて、そこから色がダダ漏れ状態です。良いシャンプーを使い、お風呂上がりはすぐに乾かす。これだけで色持ちは1週間、いや2週間変わりますよ。」
よくある質問 (FAQ)
最後に、お客様からカウンセリング時によくいただく質問にお答えします。
Q. イルミナカラーは市販(セルフ)でも買えますか?
A. 基本的にはサロン専売品です。
ネット通販などで見かけることもありますが、イルミナカラーはプロが髪質に合わせて2剤(過酸化水素水)の濃度を調整することを前提に作られています。セルフで使用すると、ダメージ過多になったり、根元だけ明るくなる失敗(ネモ金)のリスクが非常に高いため、絶対にサロンでの施術をおすすめします。
Q. 黒染めした後でもイルミナカラーで明るくできますか?
A. 一度では難しい場合が多いです。
イルミナカラーはリフト力(明るくする力)を持っていますが、人工的な黒染めの色素を分解する力は弱いです。黒染め履歴がある場合は、一度脱染剤(ブリーチやライトナー)を使って黒い色素を抜いてから、イルミナカラーをオンするダブルカラーが必要になるケースがほとんどです。
Q. 妊婦や授乳中でも施術を受けられますか?
A. 基本的には可能ですが、注意が必要です。
薬剤自体が胎児や母乳に影響を与えることは医学的に証明されていませんが、妊娠中はホルモンバランスの変化で皮膚が敏感になったり、長時間同じ姿勢でいるのが辛かったり、匂いで気分が悪くなることがあります。必ず事前に担当美容師に伝え、根元を空けて塗布する(ゼロテク)などの配慮をしてもらいましょう。
Q. 髪質改善トリートメントと同時に施術できますか?
A. 可能です。むしろ相性が良いです。
イルミナカラーでキューティクルを整え、髪質改善トリートメントで内部補修を行うことで、過去最高レベルのツヤと手触りを実現できます。ただし、酸熱トリートメントなど一部の種類はカラーを退色させる場合があるため、施術の順番や組み合わせについてはサロンで相談してください。
まとめ:イルミナカラーで理想の透明感とツヤ髪を手に入れよう
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
イルミナカラーについて、メリットもデメリットも、プロの視点で徹底的に解説してきました。
イルミナカラーは、単に「流行っているカラー」ではありません。日本人の髪の悩みである「赤み」「硬さ」「ダメージ」に真正面から向き合い、技術の力で解決してくれる、まさに革命的なツールです。
最後に、記事のポイントを整理します。
- ダメージレス:金属イオンを除去する技術で、傷みを防ぎながら染める。
- 透明感:ブルーバイオレットベースで、ブリーチなしでも柔らかな外国人風カラーに。
- ツヤ:キューティクルを整え、繰り返すほどに輝く「光色」を実現。
- 白髪対応:シャドウやハイライトとの組み合わせで、大人女性も楽しめる。
- ケアが命:専用シャンプーと低温アイロンで、美しい色を長く楽しむ。
髪色が変われば、鏡を見るのが楽しくなります。肌が明るく見え、メイクやファッションも新しいものに挑戦したくなるはずです。
「私の髪じゃ無理」と諦める前に、ぜひ一度、イルミナカラーの透明感を体験してみてください。新しい自分に出会えるきっかけになることを、心から願っています。
現役トップカラーリストのアドバイス
「髪は、顔の額縁です。どんなにメイクを頑張っても、髪がパサついていたり色が濁っていると、全体の印象は台無しになってしまいます。逆に、髪にツヤと透明感があるだけで、不思議と肌まで綺麗に見え、清潔感と自信が溢れてくるものです。イルミナカラーは、そんな『自信』を纏うための最高のアクセサリーですよ。」
イルミナカラー施術前の最終チェックリスト
サロンに行く前に、以下の項目をチェックしておきましょう。
- [ ] なりたいイメージ画像(色味・雰囲気)を3枚保存しましたか?
- [ ] 過去2年間の施術履歴(黒染め・パーマ等)を思い出しましたか?
- [ ] 「色持ち」か「発色」か、優先順位を決めましたか?
- [ ] 施術後の予定(当日はシャンプーNG)を確認しましたか?
準備ができたら、信頼できる美容師さんに相談して、あなただけの素敵な「光色」を手に入れてくださいね。
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