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エルメス「シェーヌダンクル」購入完全ガイド!サイズ選びの正解と入手困難の攻略法【プロ解説】

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エルメスのシルバージュエリーの中でも、別格の存在感を放つ「シェーヌダンクル(Chaine d’Ancre)」。その人気は衰えることを知らず、現在も世界中のブティックで「予約不可」「在庫なし」の状態が続いています。しかし、運良く巡り合えたとしても、あるいは二次流通での購入を決意したとしても、最後に立ちはだかる最大の壁が「サイズ選び(コマ数選び)」です。

結論から申し上げますと、シェーヌダンクルの購入において最も重要なのは「コマ数選び」に他なりません。一般的なブレスレットとは異なり、独特なトグル(留め具)式の構造を持つため、試着なしで適当なサイズを選ぶと、「留め具が届かない」「ぶかぶかで回ってしまう」という致命的な失敗を招きます。

この記事では、累計500本以上のシェーヌダンクルを取り扱い、数多くのお客様の手首に合わせ続けてきた現役バイヤーである私が、後悔しないサイズ選びの黄金比、GMとTGMの徹底比較、そして入手困難な現状を打破するための賢い購入戦略を、余すところなく解説します。

この記事でわかること(クリックで展開)
  • 手首実寸から導き出す「失敗しないコマ数」の独自の計算ロジック
  • GMとTGMどっちがいい?着用感・重量・資産価値の徹底比較
  • 予約不可でも手に入れるための「エルパト」戦略と信頼できる購入ルートの見極め方
  • 最新の定価情報と、将来的な資産価値の展望

  1. シェーヌダンクルの基礎知識とモデル別・人気比較
    1. シェーヌダンクル(Chaine d’Ancre)とは?デザインと素材の魅力
    2. 【サイズ比較】PM・MM・GM・TGMの違いと着用イメージ
    3. なぜ男性には「GM」と「TGM」が圧倒的に人気なのか
  2. 【最重要】失敗しない「コマ数」の選び方とサイズ感の正解
    1. サイズ選びの黄金比:「手首実寸 + 1.5cm〜2.5cm」の法則
    2. 「12コマ」か「13コマ」か?GMモデルにおける運命の分かれ道
    3. ジャストサイズ vs ゆったりめ、プロが推奨する装着感とは
    4. Tバー(留め具)の通しやすさと「ゆとり」の重要性
  3. 「予約できない」は本当?現在の入手難易度と購入ルート攻略
    1. 正規店(店舗)での予約・購入事情:「エルパト」の現実
    2. エルメス公式オンラインブティックの攻略法(出品傾向とタイミング)
    3. 信頼できる「並行輸入専門店」や「二次流通」を利用するメリット・デメリット
    4. 偽物を掴まないために!信頼できるショップの見極め方
  4. 最新定価情報と資産価値としてのシェーヌダンクル
    1. 【最新版】国内定価と度重なる価格改定の推移
    2. 中古市場でのプレ値相場とリセールバリュー(資産価値)
    3. 「一生モノ投資」として損をしないための考え方
  5. 購入後のメンテナンスと長く愛用するためのポイント
    1. シルバー925特有の「黒ずみ(硫化)」対策と磨き方
    2. お風呂や海での着用はOK?つけっぱなし生活の実態
    3. 傷も味になる?エイジングの楽しみ方
  6. シェーヌダンクル購入前のよくある質問
    1. Q. 重くて腕が疲れませんか?デスクワークへの影響は?
    2. Q. 女性がGMやTGMをつけるのは変ですか?(パートナーとのシェア)
    3. Q. 刻印やホールマークの種類に個体差はありますか?
    4. Q. 万が一サイズが合わなかった場合、コマ足し・コマ減らしは可能?
  7. まとめ:自分に合った運命の1本を見つけて、一生モノの輝きを
    1. シェーヌダンクル購入・サイズ確認チェックリスト

シェーヌダンクルの基礎知識とモデル別・人気比較

エルメスのジュエリーについて語る際、まず理解しておかなければならないのが、シェーヌダンクルというモデルが持つ特別な意味と、そのバリエーションです。単なる流行のアクセサリーではなく、80年以上続く歴史的背景を知ることで、所有する喜びは何倍にも膨れ上がります。ここでは、購入を検討されている方が最も迷われる「モデル(コマの大きさ)」の違いについて、プロの視点から深掘りしていきます。

シェーヌダンクル(Chaine d’Ancre)とは?デザインと素材の魅力

1938年、エルメス家のロベール・デュマが港を散策していた際に、船の錨(いかり)を繋ぐ鎖にインスピレーションを受けて誕生したのが「シェーヌダンクル」です。フランス語で「錨の鎖」を意味するこのデザインは、固く結ばれた絆を象徴しており、その力強くもエレガントなフォルムは、発表から80年以上経った今もなお、モダンジュエリーの傑作として愛され続けています。

素材には、ジュエリーとしての品格と実用性を兼ね備えた最高品質の「シルバー925(スターリングシルバー)」が使用されています。エルメスのシルバーは、他ブランドと比較しても「白く輝くような明るさ」と「滑らかな肌触り」が特徴です。これは仕上げの研磨技術が極めて高いためであり、プラチナコーティングなどを施さずとも、素材本来の美しさを最大限に引き出しています。使い込むほどに刻まれる小傷さえも、ヴィンテージのような風格へと昇華させる普遍的なデザインこそが、シェーヌダンクルの真髄と言えるでしょう。

【サイズ比較】PM・MM・GM・TGMの違いと着用イメージ

シェーヌダンクルには、コマ(チェーンの輪)の大きさに応じて主に4つのサイズ展開があります。小さい順にPM(Petit Modele)、MM(Moyen Modele)、GM(Grand Modele)、TGM(Tres Grand Modele)となります。それぞれのモデルで、全体のボリューム感や重量、そして与える印象が全く異なります。

以下に、各モデルの具体的なスペックと特徴をまとめました。特に男性のお客様が検討されることの多いGMとTGMの違いにご注目ください。

モデル コマの長さ目安 重量目安(13コマ基準) 特徴・推奨ターゲット
PM 約 1.4 cm 約 30 g 最も小ぶりで繊細。重ね付けや女性向け。男性には少々華奢すぎる印象。
MM 約 1.7 cm 約 55 g 中間のサイズ。スーツスタイルやきれいめな服装に馴染む。主張しすぎない上品さが魅力。
GM 約 2.1 cm 約 70 g 【一番人気】存在感と着け心地のバランスが絶妙。カジュアルからモードまで対応する万能モデル。
TGM 約 2.4 cm 約 100 g 最大サイズ。圧倒的なインパクトと重量感。手首にアクセントを強く置きたい方や、体格の良い男性向け。

※重量やサイズは個体差や製造年代により微差が生じます。

なぜ男性には「GM」と「TGM」が圧倒的に人気なのか

私が日々接客をする中で、男性のお客様からご指名いただくのは9割以上が「GM」「TGM」です。これには明確な理由があります。

まず「GM」ですが、これはまさに「王道のバランス」です。遠目から見てもシェーヌダンクルだと分かる存在感を放ちつつも、デスクワークや日常生活で邪魔になりすぎないギリギリのラインを攻めています。シャツの袖口からチラリと見えた時の色気は、GMサイズならではの特権です。初めての1本として、また資産価値の安定性を求める方にとって、GMは間違いのない選択肢です。

一方、「TGM」は「主役級のインパクト」を求める方に選ばれています。100g近い重量はずっしりとした所有感をもたらし、Tシャツ1枚のシンプルなコーディネートでも、TGMがあるだけでスタイルが完成します。近年、ストリートファッションやオーバーサイズトレンドの影響もあり、より大きなTGMを指名買いされる方が急増しています。ただし、その重量ゆえに「慣れるまでは手首が疲れる」という声も少なくありません。

業界歴15年のラグジュアリーバイヤーのアドバイス
「GMとTGMで迷われているお客様には、ご自身の『ライフスタイル』と『手首の細さ』を基準にするようアドバイスしています。例えば、毎日PC作業をする方や、手首周りが16cm未満の細身の方には、手首への負担が少なく馴染みの良いGMを強く推奨します。逆に、週末の外出時のみ着用する方や、時計とは反対の腕に単体で着けてインパクトを出したい方には、TGMの重厚感が満足感を高めてくれるでしょう。迷ったら『長く使える万能選手』であるGMを選ぶのが、失敗の少ない定石です」

【最重要】失敗しない「コマ数」の選び方とサイズ感の正解

ここからが本記事の核心部分です。シェーヌダンクルを購入する際、モデル(GM/TGM)選び以上に重要で、かつ失敗しやすいのが「コマ数(全長)」の選択です。通常のブレスレットであれば「手首実寸 + 1cm」などが定石ですが、シェーヌダンクルにおいてその常識は通用しません。

なぜなら、シェーヌダンクルは「Tバー(棒状の留め具)」を「丸いリング」にくぐらせて留めるという特殊な構造をしているからです。この「くぐらせる動作」のために、内径にはかなりの余白(あそび)が必要になります。試着ができないオンライン購入や代理購入において、この計算を誤り「届いたけれど留め具が閉まらない」という悲劇が後を絶ちません。

サイズ選びの黄金比:「手首実寸 + 1.5cm〜2.5cm」の法則

私が長年のバイヤー経験から導き出した、失敗しないサイズ選びの黄金比をお伝えします。それは、「手首の実寸 + 1.5cm 〜 2.5cm」のゆとりを持たせた長さ(内周)を選ぶことです。

まず、メジャーを使ってご自身の手首の「くるぶし(尺骨茎状突起)」のすぐ下、時計を着用する位置の実寸を正確に測ってください。隙間なく、肌に密着させて測るのがポイントです。

  • + 1.5cm 〜 2.0cm:ジャストサイズ。手首で回りにくく、すっきりとした見た目。ただし、着脱には少しコツが必要で、慣れるまではTバーを通すのがきつい場合があります。
  • + 2.0cm 〜 2.5cm:推奨サイズ(ゴールデンサイズ)。自分一人でも着脱がスムーズに行え、着用時に適度なドレープ(垂れ感)が生まれます。シェーヌダンクルらしい「ジャラッ」とした動きを楽しみたい方に最適です。
  • + 3.0cm以上:オーバーサイズ。手が小さい方は手首から抜け落ちるリスクがあります。意図的にルーズに着けたい場合を除き、避けたほうが無難です。

「12コマ」か「13コマ」か?GMモデルにおける運命の分かれ道

特にGMモデルにおいて、多くの日本人男性が直面するのが「12コマか、13コマか」という究極の二択です。この1コマの違いで、着用感は天と地ほど変わります。以下に、手首周りの実寸に基づいた推奨コマ数の早見表を作成しました。ご自身の実寸と照らし合わせてご覧ください。

【GM / TGM 対応】手首周り別・推奨コマ数早見表
手首実寸 (cm) GM 推奨コマ数 TGM 推奨コマ数 バイヤーのコメント
14.5 〜 15.0 11コマ 10コマ 女性やかなり細身の男性向け。
15.5 〜 16.0 12コマ 11コマ 日本人男性の細めの方に多いサイズ。12コマGMはゴールデンサイズの一つ。
16.5 〜 17.0 13コマ 11コマ / 12コマ 【最激戦区】多くの日本人男性がここに該当。GM13コマは最も需要が高い。
17.5 〜 18.0 14コマ 12コマ がっちり体型の方。GM14コマは流通量が少なく希少。
18.5 〜 19.0 15コマ 13コマ かなり手首が太い方。TGM13コマがバランス良し。

※上記はあくまで目安です。手のひらの厚みや指の長さによって、着脱のしやすさは個人差があります。

ジャストサイズ vs ゆったりめ、プロが推奨する装着感とは

「ジャストサイズ」と「ゆったりめ」、どちらを選ぶべきか。これは個人の好みもありますが、プロとしては「最初は少しきついくらいのジャストサイズ」をおすすめするケースが多いです。

理由は2つあります。一つは、シルバーは使用しているうちにコマ同士の摩耗でわずかに「伸び」が生じること(物理的に伸びるわけではありませんが、遊びが大きくなります)。もう一つは、重みのあるブレスレットなので、緩すぎると日常生活で机やキーボードに激しくぶつかり、傷だらけになるリスクが高まるからです。手首の定位置に留まってくれるサイズ感の方が、結果的に所作も美しく見え、ブレスレットへのダメージも軽減できます。

Tバー(留め具)の通しやすさと「ゆとり」の重要性

サイズ選びで最も注意すべき点は、「装着時の長さ」と「着脱時の長さ」は別物であるという事実です。装着してしまえばジャストサイズであっても、その状態に持っていくためにTバーをリングに通す際、手首の肉を挟み込んだり、血管を圧迫したりするようでは、毎朝の着用がストレスになってしまいます。

特にTGMのような太いコマの場合、コマ自体の厚みがあるため、数値上の全長よりも内径はさらに小さくなります。TGMを選ぶ際は、GMよりもさらに「+0.5cm」程度の余裕を持たせて考えるのがセオリーです。「ギリギリ入る」サイズは、夏場のむくみなどで入らなくなる恐れがあるため、避けるのが賢明です。

業界歴15年のラグジュアリーバイヤーのアドバイス
「過去に『どうしても緩いのが嫌だ』とおっしゃるお客様が、推奨サイズより1コマ少ないサイズを強行して購入された事例がありました。結果、ご自身で装着することができず、毎回パートナーの方に手伝ってもらわなければならない状態になり、結局1ヶ月後にサイズアップのために買い直しをされました。シェーヌダンクルは『自分で着け外しができること』が大前提です。迷ったら、きつすぎて入らないリスクを避けるため、大きい方のコマ数を選ぶのが安全策です。大きい分には、プロのジュエリー修理店で1コマカットすることが可能ですが、コマを足すことはエルメス正規店以外ではほぼ不可能(同じコマがないため)だからです」

「予約できない」は本当?現在の入手難易度と購入ルート攻略

サイズが決まったとしても、次に立ちはだかるのが「どこで買うか」という問題です。現在、エルメスのブティックに行けばすぐに買えるという状況は、世界中どこを探してもほぼありません。ここでは、正規ルートから二次流通まで、あらゆる入手手段の可能性と攻略法を解説します。

正規店(店舗)での予約・購入事情:「エルパト」の現実

2026年現在、日本のエルメス正規店において、シェーヌダンクル(特にシルバーブレスレット)の新規予約は、基本的に「停止中」もしくは「顧客限定」となっている店舗が大半です。一見さんがふらりと訪れて、ショーケースに並んでいるGMサイズに出会える確率は、限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。

しかし、完全に可能性がないわけではありません。いわゆる「エルパト(エルメス・パトロール)」と呼ばれる、足繁く店舗に通う行為によって入手できた事例も報告されています。攻略の鍵は以下の3点です。

  • 在庫確認のタイミング:開店直後や、入荷作業が落ち着く夕方の時間帯が狙い目と言われています。
  • 具体的な聞き方:「何かシルバーアクセサリーありますか?」ではなく、「シェーヌダンクルのGM、13コマを探しています」と具体的に伝えることで、店員側もバックヤードの在庫を確認しやすくなります。
  • 服装とマナー:エルメスの世界観を尊重した清潔感のある服装で訪れ、店員と良好な関係を築くことが、案内を受けるための第一歩です。

エルメス公式オンラインブティックの攻略法(出品傾向とタイミング)

店舗よりも可能性を感じられるのが、エルメスの公式オンラインブティックです。ここでは不定期ですが確実に在庫が補充されます。ただし、出品された瞬間にbotや待機しているユーザーによって秒単位で売り切れる「早押し競争」が常態化しています。

傾向として、平日の午前中や夕方に更新されることが多いですが、法則性は完全ではありません。SNS上の「入荷速報アカウント」などを活用し、通知が来たら即座にアクセスできる体制を整えておく必要があります。ただし、オンラインではサイズ選びの相談ができないため、前述のサイズ理論を完全に理解していることが前提となります。

信頼できる「並行輸入専門店」や「二次流通」を利用するメリット・デメリット

「いつ買えるかわからないものを待ち続けられない」という方にとって、最も現実的な選択肢が、楽天市場やBUYMAなどに代表される並行輸入専門店や、ブランド買取販売店(二次流通)の利用です。

メリット:

・在庫があれば即購入・即納が可能。

・自分の欲しいコマ数をピンポイントで選べる。

・廃盤になったヴィンテージモデルに出会える可能性がある。

デメリット:

「プレ値(プレミア価格)」が上乗せされており、定価よりも高く購入する必要がある。

・偽物を掴まされるリスクがゼロではない。

現在は需要過多のため、新品未使用品であれば定価の1.2倍〜1.5倍程度の価格設定が相場となっています。「時は金なり」と割り切り、エルパトにかける時間と交通費をコストと考えれば、プレ値での購入も合理的な判断と言えるでしょう。

偽物を掴まないために!信頼できるショップの見極め方

残念ながら、シェーヌダンクルは人気ゆえに精巧な偽物(スーパーコピー)が多く流通しています。画像だけで真贋を見極めるのはプロでも困難ですが、信頼できるショップを見分けるポイントはあります。

  • 実店舗の有無:実店舗を構え、古物商許可証を掲示している日本の業者は信頼性が高いです。
  • 評価と実績:創業年数が長く、シェーヌダンクルの販売実績が豊富なショップを選びましょう。「評価数0」の個人出品者や、極端に相場より安い価格(定価以下など)で販売しているサイトは避けるべきです。
  • 詳細画像の掲載:刻印部分、ホールマーク(貴金属品位証明)、コマの溶接部分などの接写画像を鮮明に掲載しているショップは、商品に自信がある証拠です。

業界歴15年のラグジュアリーバイヤーのアドバイス
「パリ本店での買付時でさえ、人気サイズであるGM13コマの在庫があることは稀です。私が現地で『GM13コマはあるか?』と尋ねても、最初は『No』と言われることがほとんど。しかし、他の商品をいくつか購入し、バイヤーとしての信頼関係を築いた後に、奥から『1本だけあった』と出してもらえることもあります。このように、正規ルートでの入手はプロでも骨が折れる作業です。もし、ネット上で『全サイズ在庫あり』『定価より大幅に安い』というショップを見かけたら、まずは疑ってかかってください。本物のシェーヌダンクルが定価割れすることは、現在の市場原理ではあり得ません」

最新定価情報と資産価値としてのシェーヌダンクル

シェーヌダンクルを購入することは、単なる消費ではなく「投資」としての側面も持ち合わせています。毎年のように行われる価格改定(値上げ)と、中古市場でのリセールバリューについて解説します。

【最新版】国内定価と度重なる価格改定の推移

エルメスは近年、原材料費の高騰や為替の影響を理由に、世界的な価格改定を頻繁に行っています。特にシルバー製品の値上げ率は著しく、数年前と比較して10万円以上高くなっているモデルも珍しくありません。

例えば、GMサイズ(13コマ)の国内定価は、2020年頃には十数万円台でしたが、現在はそれを大きく上回る価格設定となっています。この傾向は今後も続くと予想され、「今日が一番安い日」という格言は、エルメス製品において紛れもない事実となっています。

参考:価格変動のイメージ(クリックで詳細)
時期 価格トレンド
〜2021年 比較的緩やかな上昇。まだ予約が可能だった時期。
2022年〜2023年 急激な価格改定。年に複数回行われることも。シルバー素材の高騰が直撃。
2024年以降 さらなる値上げが継続中。入手難易度の上昇とともに、二次流通価格も連動して高騰。

中古市場でのプレ値相場とリセールバリュー(資産価値)

シェーヌダンクルの特筆すべき点は、その驚異的なリセールバリュー(再販価値)です。通常、アクセサリーは購入した瞬間から価値が下がりますが、シェーヌダンクルに関しては、状態が良ければ定価に近い価格、あるいは定価以上で買い取られるケースも多々あります。

特に「GM 12コマ」「GM 13コマ」「TGM 11コマ」「TGM 12コマ」といったゴールデンサイズは需要が常に供給を上回っているため、資産としての安定感は抜群です。「数年使って飽きたら売る」という出口戦略を考えた場合、実質的な保有コストは非常に安く済むとも言えます。

「一生モノ投資」として損をしないための考え方

投資的な視点で見ても優秀なシェーヌダンクルですが、最大の価値はやはり「身につけることで得られる高揚感」にあります。日々のモチベーションを高め、どんなコーディネートも格上げしてくれる魔法のようなアイテムです。値上がりを待って躊躇している間にも、定価は上がり続け、入手難易度は増していきます。「欲しい」と思ったその時こそが、投資のタイミングとして正解なのです。

購入後のメンテナンスと長く愛用するためのポイント

念願のシェーヌダンクルを手に入れた後に気になるのが、日々のケアや取り扱い方法です。シルバー925という素材の特性を理解し、正しく付き合っていくことで、その輝きは一生続きます。

シルバー925特有の「黒ずみ(硫化)」対策と磨き方

シルバー製品は空気中の硫黄成分に反応して「硫化」し、徐々に黒ずんできます。これは錆びではなく自然な化学反応です。輝きを取り戻したい場合は、シルバー専用のクロス(研磨剤入り)で優しく磨くか、シルバークリーナー液を使用することで、簡単にピカピカの状態に戻ります。

ただし、ヴィンテージファンの中には、あえて磨かずにコマの陰影を濃くし、渋い雰囲気を楽しむ方もいます。新品の輝きを保つか、エイジングを楽しむか、それは所有者の自由です。

お風呂や海での着用はOK?つけっぱなし生活の実態

結論から言うと、お風呂やシャワー程度であれば、つけっぱなしでも大きな問題はありません。水自体でシルバーが劣化することはないからです。ただし、温泉(特に硫黄泉)は厳禁です。一瞬で真っ黒に変色してしまいます。

また、海での着用も可能ですが、塩分や砂がコマの隙間に入り込むため、上がった後は必ず真水でよく洗い流し、水分を拭き取ってください。私の顧客の中には「肌身離さずつけっぱなし」という方も多いですが、細かな傷が増えることは覚悟する必要があります。

傷も味になる?エイジングの楽しみ方

シェーヌダンクルは、使用に伴いコマ同士が擦れ合い、無数の小傷がつきます。しかし、エルメスのシルバーは不思議なことに、その傷さえも「柔らかい光」として味方に変えてしまいます。新品時の鏡のような輝きも美しいですが、数年使い込んで全体的にまろやかな光沢を帯びたシェーヌダンクルには、新品には出せない色気と貫禄が宿ります。傷を恐れず、ガシガシ使い込むことこそが、このジュエリーへの最大のリスペクトです。

業界歴15年のラグジュアリーバイヤーのアドバイス
「私自身の愛用品は、週に一度、柔らかい布で乾拭きする程度のケアしかしていません。それでも十分美しい状態を保てています。もし黒ずみがひどくなった場合や、深い傷が気になる場合は、エルメスのブティックに持ち込めば有料で『お磨き(新品仕上げ)』のサービスを受けることができます。プロの手にかかれば、驚くほど新品同様の輝きが蘇りますので、安心して使い倒してください」

シェーヌダンクル購入前のよくある質問

最後に、購入を検討されているお客様から頻繁にいただく質問に、Q&A形式でお答えします。

Q. 重くて腕が疲れませんか?デスクワークへの影響は?

GMやTGMは確かに重量がありますが、人間工学的に優れたバランスで作られているため、数日で慣れる方がほとんどです。ただし、デスクワーク時にキーボードを打つ際は、手首と机の間にチェーンが挟まり、カチャカチャと音がしたり、手首が圧迫されたりすることがあります。気になる場合は、仕事中だけ外すか、マウスパッドなどで手首を保護することをおすすめします。

Q. 女性がGMやTGMをつけるのは変ですか?(パートナーとのシェア)

全く変ではありません。むしろ最近は、大きめのアクセサリーを好む女性がGMやTGMをあえて選ぶケースが増えています。パートナーとシェアする場合、男性のサイズに合わせて購入し、女性が着用する際は少しルーズなバングル感覚で楽しむ、という使い方も素敵です。

Q. 刻印やホールマークの種類に個体差はありますか?

はい、あります。製造年代や製造工房によって、エルメスのロゴ刻印の書体(筆記体かブロック体か)や、ホールマーク(カニ、イノシシ、ミネルヴァなど)の種類、位置が異なります。これらは「個体差」として愛好家の間で楽しまれており、品質に優劣はありません。お手元に届いた個体の個性として愛でてください。

Q. 万が一サイズが合わなかった場合、コマ足し・コマ減らしは可能?

エルメスの正規店で購入した製品、または正規店での購入証明ができる場合、ブティックにて有料でサイズ直し(コマ足し・コマ減らし)が可能です。ただし、二次流通で購入し、保証書がない場合や、並行輸入品の場合は対応を断られるケースもあります。また、コマ足しは国内にパーツ在庫がない場合、フランス本国送りとなり数ヶ月かかることもあります。やはり、最初からジャストサイズを購入することが最善です。

まとめ:自分に合った運命の1本を見つけて、一生モノの輝きを

シェーヌダンクルは、単なるファッションアイテムを超え、所有者の人生に寄り添うパートナーとなる特別なジュエリーです。サイズ選びや入手難易度の高さなど、手に入れるまでのハードルは高いですが、それを乗り越えて手首に巻いた時の満足感は、何物にも代えがたいものがあります。

最後に、購入前に確認すべきポイントをチェックリストにまとめました。これらをクリアにして、ぜひ運命の1本を手に入れてください。

シェーヌダンクル購入・サイズ確認チェックリスト

  • 手首の「実寸」をメジャーで正確に測りましたか?(くるぶしの下で計測)
  • 計測した実寸に「+1.5cm〜2.5cm」を足して、推奨コマ数を割り出しましたか?
  • ご自身のライフスタイル(PC作業の有無、体格)に合わせて、GMかTGMかを決定しましたか?
  • 「予約不可」の現状を理解し、エルパトをするか、信頼できるショップでプレ値で購入するか、方針を決めましたか?
  • 届いた後のメンテナンスや、傷も味として楽しむ心構えはできていますか?

業界歴15年のラグジュアリーバイヤーのアドバイス
「シェーヌダンクルを買って後悔した、という人に私は出会ったことがありません。迷っている理由は『価格』か『サイズへの不安』のどちらかだと思いますが、サイズさえ間違えなければ、価格以上の価値を必ず返してくれます。今日があなたにとって、一生モノの相棒を迎えるための第一歩となることを願っています」

この記事を書いた人

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