「毎朝の眉毛メイクが決まらなくて、家を出る時間がギリギリになってしまう」
「夕方になると眉尻が消えていて、鏡を見るたびにガッカリする」
「すっぴんだと眉毛がなくて、宅配便の受け取りすら躊躇してしまう」
このような悩みを持つ方にとって、眉毛アートメイクは人生を変えるほどのインパクトを持つ美容医療です。洗顔しても落ちない、プールや温泉に入っても美しいままの眉毛は、あなたの素顔に自信を与え、毎日の貴重な時間をプレゼントしてくれます。
しかし、ここで一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。アートメイクは、皮膚に針で色素を入れる「医療行為」です。一度入れると簡単には消せません。「安いから」「近所だから」という理由だけでクリニックを選び、海苔のような不自然な眉毛になってしまったり、すぐに変色して後悔したりするケースが後を絶たないのが現実です。
本記事では、年間3,000人以上の施術に携わり、他院での失敗修正も数多く担当してきた現役のアートメイク専門看護師である私が、「絶対に失敗しないためのクリニック選び」から、「自分に似合うデザインの探し方」、そして「リアルなダウンタイムの経過」までを徹底的に解説します。広告や宣伝に惑わされず、あなたが心から満足できる「理想の眉」を手に入れるための、正しい知識を持ち帰ってください。
この記事でわかること
- 現役ナースが教える「失敗しないクリニック選び」5つの基準
- 2D・3D・4Dの違いは?あなたに似合うデザインと最新技法
- 目的別おすすめクリニック比較と、施術後のダウンタイム経過
そもそも「眉毛アートメイク」とは?刺青との違いと持続期間
近年、SNSや雑誌で話題の「眉毛アートメイク」。名前は聞いたことがあっても、具体的な仕組みや、昔ながらの「刺青(タトゥー)」と何が違うのかを正確に理解している方は意外と少ないものです。まずは、アートメイクの医学的なメカニズムと、なぜ時間の経過とともに薄くなるのか、その理由を正しく理解しましょう。
現役アートメイク専門看護師のアドバイス
「患者様から『一生消えないのが怖い』という相談をよく受けますが、現代のアートメイクは『数年かけて徐々に薄くなる』のが最大の特徴でありメリットです。顔の骨格や筋肉の付き方は加齢とともに変化しますし、眉のトレンドも変わります。数年ごとにメンテナンスをして、その時の自分に一番似合う眉にアップデートできることこそが、医療アートメイクの魅力なのです。」
医療アートメイクとタトゥー(刺青)の決定的な違い
最大の違いは、色素を入れる「深さ」にあります。
タトゥー(刺青)は、皮膚の深い部分にある「真皮層」の奥深くまでインクを注入します。真皮層は肌のターンオーバー(生まれ変わり)の影響を受けないため、一度入れたインクは半永久的に残り続けます。また、使用するインクの粒子が大きく、金属含有量も多いため、変色や滲みが起きても修正が困難です。
一方、医療アートメイクは、表皮から0.02mm〜0.03mm程度の非常に浅い部分(表皮と真皮の境界付近)に色素を注入します。ここは皮膚のターンオーバーの影響を受ける層であるため、肌の代謝とともに徐々に色素が排出され、薄くなっていきます。この「消える」という特性があるからこそ、流行や年齢に合わせたデザイン変更が可能になるのです。
| 項目 | 医療アートメイク | タトゥー(刺青) |
|---|---|---|
| 注入する深さ | 表皮〜真皮上層(約0.02〜0.03mm) ※浅い部分 |
真皮層の奥深く(約2mm以上) ※深い部分 |
| 持続期間 | 平均1〜3年 (徐々に薄くなる) |
半永久的 (ほぼ消えない) |
| デザイン変更 | 可能 (薄くなったタイミングで修正可) |
困難 (レーザー除去等が必要) |
| 法的な扱い | 医療行為 (医師・看護師のみ施術可) |
装飾行為 (医療資格は必須ではない) |
持続期間は平均1〜3年!肌質やライフスタイルによる個人差
アートメイクの持続期間は、一般的に1年から3年程度と言われていますが、これには大きな個人差があります。色素が定着しにくい、あるいは早く落ちてしまう要因には以下のようなものがあります。
- 肌質(脂性肌・オイリー肌): 皮脂の分泌が多い方は、インクが油分で押し出されやすく、乾燥肌の方に比べて退色が早い傾向にあります。
- 代謝の良さ: 新陳代謝が活発な若い方や、スポーツを頻繁に行い汗をかく習慣のある方は、ターンオーバーが早いため、インクの排出も早まります。
- スキンケア習慣: ピーリング効果のある化粧品や、スクラブ洗顔を頻繁に使用していると、表皮の剥離が促進され、アートメイクの持ちが悪くなります。
- 色の濃さ: 薄い茶色や明るい色は、濃い黒や焦げ茶色に比べて粒子が細かく、早く抜けやすい特徴があります。
「1回入れたら3年は何もしなくていい」と思っている方も多いですが、美しい状態をキープするためには、1年〜1年半に1回程度の「リタッチ(メンテナンス)」を行うのが理想的です。
施術中の痛みはどれくらい?麻酔の種類と効果
顔に針を刺すと聞くと、激痛を想像されるかもしれませんが、実際は「毛抜きで眉毛を連続して抜かれているような感覚」や「電動シェーバーを強く押し当てられている感覚」と表現されることが多いです。
医療機関であるクリニックでは、施術前に必ず高濃度の表面麻酔(クリーム麻酔)を使用します。これを塗布して20分ほど置くことで、皮膚の感覚はかなり鈍くなります。多くの患者様は、施術中に痛みを感じることなく、中には寝てしまう方もいらっしゃるほどです。
ただし、痛みの感じ方には個人差があり、特に生理前や寝不足の時は感覚が過敏になりやすいです。痛みに弱い方は、カウンセリング時にその旨を伝えれば、麻酔の時間を長くしたり、施術中に追加のジェル麻酔を使用したりしてコントロールすることが可能です。無麻酔で行うことはまずありませんので、過度な心配は不要です。
【重要】後悔する前に知ってほしい!眉毛アートメイクの失敗リスクとデメリット
アートメイクは魔法ではありません。メリットばかりに目を向けて安易に施術を受けると、取り返しのつかない失敗につながる可能性があります。ここでは、クリニックの公式サイトではあまり大きく語られない「リスク」や「デメリット」について、プロの視点から包み隠さずお伝えします。
現役アートメイク専門看護師のアドバイス
「私の元へ修正依頼に来る患者様に共通する『失敗パターン』があります。それは『1回で完璧に仕上げようとして濃く入れすぎた』ケースと、『流行りの平行眉を無理やり入れて骨格に合っていない』ケースです。アートメイクは『足りない部分を補う』のが基本。メイクで足せる余白を残すくらいの『腹八分目』が、最も美しく、失敗しないコツなんですよ。」
「海苔眉」や「左右非対称」になる原因
失敗例として最も有名なのが、海苔を貼り付けたようにベタッと濃くなってしまう「海苔眉」です。これは、技術者がインクを入れる深さを誤り、深く入れすぎた場合に起こります。深く入ったインクは滲みやすく、線ではなく面で広がってしまい、不自然なグレー色に変色することもあります。
また、「左右非対称」も多い悩みです。人間の顔はもともと左右非対称であり、骨格、筋肉のつき方、目の開き具合も左右で異なります。これを無視して、定規で測ったような完全な左右対称のデザインを顔に乗せると、表情を動かしたときに大きな違和感が生まれます。
経験豊富な技術者は、静止画としての対称性だけでなく、「喋った時」「笑った時」の筋肉の動きまで計算してデザインします。逆に、経験の浅い技術者はマニュアル通りの黄金比だけに頼るため、顔に馴染まない眉を作ってしまうのです。
MRI検査への影響は?インクに含まれる金属量について
「アートメイクをするとMRI検査が受けられなくなる」という噂を聞いたことがあるかもしれません。これは、アートメイクのインク(色素)に微量の酸化鉄(金属成分)が含まれているためです。MRIは強力な磁場を使うため、この金属成分が反応して熱を持ち、稀に火傷のような症状を引き起こすリスクがゼロではありません。
しかし、現在日本国内の主要な医療機関で使用されているインクの多くは、「MRI対応(MRI safe)」と呼ばれる、金属含有量が極めて少ない高品質なものです。実際に検査を断られるケースは非常に少なくなっています。
ただし、絶対に安全と言い切れるわけではありません。MRI検査を受ける際は、必ず事前に医師や放射線技師に「アートメイクを入れている」と申告する必要があります。また、格安サロンや海外で入れた古いアートメイクの場合、使用されているインクの成分が不明なことがあり、検査を断られるリスクが高まることを覚えておいてください。
1回では完成しない?「2回セット」が基本である医学的理由
多くのクリニックで、料金プランが「2回セット」になっているのには、明確な医学的理由があります。
- 異物排除反応(免疫機能): 人間の体は、初めて入ってきた異物(インク)を外に出そうとする防御機能が強く働きます。そのため、1回目の施術後は、入れた色素の30%〜50%程度が体外に排出されてしまい、かなり薄くなったり、ムラになったりするのが普通です。
- 定着の調整: 1回目で「肌がどのように色素を吸収するか」「どの色が定着しやすいか」を確認し、2回目で色味や濃さを微調整して完成させます。
- デザインの微調整: 1回目は少し控えめに作り、ダウンタイムを経て定着した状態を見てから、2回目で太さや長さを足す方が、失敗のリスクを大幅に減らせます。
「1回で安く済ませたい」と考える方もいますが、1回だけではすぐに消えてしまったり、色ムラが残ったりして、結局満足のいく仕上がりになりません。「アートメイクは2回で完成させるもの」と割り切って予算を組みましょう。
施術を受けられない人(妊娠中・金属アレルギーなど)
以下に該当する方は、安全上の理由から施術を断られることが一般的です。
- 妊娠中・授乳中の方: 麻酔薬が胎児や母乳に影響する可能性は低いとされていますが、万が一のトラブル(感染症など)が起きた際に使用できる薬が制限されるため、多くのクリニックでは施術を行いません。ホルモンバランスの影響で色素の定着も悪くなります。
- 重度の金属アレルギーの方: インクに含まれる微量の金属に反応する恐れがあります。心配な方は、事前にパッチテストを行っているクリニックを選びましょう。
- ケロイド体質の方: 針の刺激によって傷跡が盛り上がり、ケロイド化するリスクがあります。
- 重度のアトピー性皮膚炎や皮膚疾患がある方: 施術部位(眉周辺)に炎症や傷がある場合は、治癒するまで施術できません。
▼もっと詳しく:アートメイク除去(レーザー・切除)の現実とリスク
「気に入らなければ消せばいい」と安易に考えるのは危険です。アートメイクの除去は、入れる時よりも遥かに高いコストとリスクを伴います。
1. レーザー除去:
最も一般的な方法ですが、一度で綺麗に消えることは稀です。複数回の照射が必要で、その都度激しい痛みとダウンタイムを伴います。また、使用するレーザーの種類によっては、インクが化学反応を起こして黒色が赤色やオレンジ色に変色し、余計に目立ってしまうケースもあります。さらに、レーザーの熱で眉毛そのものが焼け落ち、一時的に生えてこなくなることもあります。
2. 切除手術:
皮膚ごとアートメイクを切り取る方法です。確実に消えますが、眉毛の部分に手術の傷跡が残ります。
3. 除去液(リムーバー):
薬剤を入れて色素を抜く方法ですが、肌へのダメージが大きく、まだらになるリスクがあります。
このように、除去は精神的・金銭的・身体的に大きな負担となります。「消す前提」ではなく、「失敗しない選び方」をすることが何より重要です。
2D・3D・4D…何が違う?技法の種類と自分に合うデザインの選び方
クリニックのホームページを見ると、「3D」「4D」「6Dストローク」「パウダー眉」など、様々な用語が並んでいて混乱してしまうことでしょう。これらは各クリニックが独自につけたメニュー名であることも多いのですが、大きく分けると「毛並み」「パウダー」「ミックス」の3種類に分類されます。
名称に惑わされず、「どんな仕上がりになりたいか」で選ぶことが大切です。
現役アートメイク専門看護師のアドバイス
「『〇〇D』という数字が大きければ最新で優れている、というわけではありません。大切なのは、あなたの自眉の状態と、普段のメイクの濃さです。自眉がしっかりある方は毛並み感が活かせますが、自眉がほとんどない方が毛並みだけで仕上げると、不自然な隙間が目立つことも。自分の眉毛の状態に合った技法を提案してくれる技術者を選びましょう。」
【毛並み(3D/4D/6Dなど)】すっぴんでも浮かない自然な仕上がり
1本1本の毛を手彫りで描いていく技法です。「マイクロブレーディング」とも呼ばれます。
- 特徴: まるで本物の毛が生えているような立体感が出ます。
- おすすめな人:
- 自眉がある程度あり、部分的に薄い箇所を補いたい人。
- すっぴんの時でも違和感のない、ナチュラルな眉にしたい人。
- 普段のメイクが薄めの人。
- 注意点: 脂性肌の方は線が滲んで太くなりやすい傾向があります。また、メイクをしたような「化粧感」は出ないので、しっかりメイクをする時は上から書き足す必要があります。
【パウダー(2D)】メイクをしたようなふんわり感
専用のマシンを使い、細かいドット(点)で色を入れていく技法です。「グラデーション」とも呼ばれます。
- 特徴: アイブロウパウダーでメイクしたような、ふんわりとした質感になります。眉頭を薄く、眉尻を濃くするグラデーションが可能です。
- おすすめな人:
- 自眉が全体的に薄い、またはほとんどない人。
- 毎朝の眉メイクを完全に省略したい人。
- 脂性肌で、毛並み(線)だと滲みやすい人。
- 注意点: のっぺりとした印象になりやすいため、技術者のセンスが問われます。
【ミックス(毛並み+パウダー)】立体感と持ちの良さを両立
毛並み(手彫り)で毛流を作り、その隙間をパウダー(マシン)で埋める、現在最も人気の高い技法です。「4D」「5D」などと呼ばれることが多いです。
- 特徴: 毛並みのリアルさと、パウダーの化粧感の両方を兼ね備えています。立体感がありつつ、持ちも良いのが最大のメリットです。
- おすすめな人:
- 自眉が少なく、毛並みだけだとスカスカに見えてしまう人。
- すっぴんでも綺麗で、かつメイクの手間も省きたい人。
- 一番自然で美しい仕上がりを求める人。
- 注意点: 2つの工程を行うため、施術時間が長く、料金も他の技法より高めに設定されていることが多いです。
| 技法名 | 別名・表記例 | 仕上がり・特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 毛並み | 3D, 4D, 6Dストローク マイクロブレーディング |
本物の毛のような線 すっぴん風 |
自眉がある程度ある方 ナチュラル派 |
| パウダー | 2D, グラデーション オンブレブロウ |
お化粧したような質感 ふんわり感 |
自眉が少ない方 脂性肌の方 |
| ミックス | 4D, 5D, ハイブリッド コンビネーション |
毛並み+化粧感 最も立体的で持ちが良い |
全ての方におすすめ 迷ったらこれ |
骨格と黄金比で決める!あなたに似合う眉デザイン
「流行りの平行眉にしてください」というオーダーは非常に多いですが、誰にでも似合うわけではありません。似合う眉毛は、その人の「骨格(眉骨の出っ張り)」と「目の形」、そして「なりたい雰囲気」で決まります。
- 平行眉: 若々しく、可愛らしい印象。面長さんにおすすめ(顔の縦幅を分断して小顔に見せる効果)。
- アーチ眉: 女性らしく、優しい印象。ベース型や逆三角形型の顔立ちにおすすめ(輪郭の角ばりを和らげる効果)。
- ストレートアーチ(セミアーチ): 平行眉とアーチ眉の中間。今のトレンドで、どんな顔立ちにものりやすく、洗練された印象になります。
プロの技術者は、専用のコンパスやアプリを使って顔の黄金比を計測し、さらに実際に表情を動かしてもらいながら、あなただけの「正解」を導き出します。カウンセリングでは、自分の好みだけでなく「私の骨格に合うのはどれですか?」と聞いてみることを強くおすすめします。
現役ナースが教える「上手いクリニック・技術者」を見極める5つのポイント
アートメイクの成功は、クリニック選びではなく「技術者(アーティスト)選び」で9割決まると言っても過言ではありません。しかし、初めての方がSNSや広告の中から本当に上手い人を見つけ出すのは至難の業です。ここでは、業界内部の人間だからこそ知る、確実な見極めポイントを伝授します。
現役アートメイク専門看護師のアドバイス
「Instagramの症例写真を見る時は、綺麗な全体像だけでなく『眉頭』を拡大して見てください。眉頭が四角く不自然に詰まっていたり、濃すぎたりする技術者は避けるべきです。上手い技術者は、眉頭をあえて薄く、産毛のように繊細にぼかして、自然なグラデーションを作ります。ここが技術力の差が最も出るポイントなのです。」
1. 医師・看護師の資格と「医療機関」であることの確認
大前提として、アートメイクは医師または看護師の免許を持つ者しか施術できません。しかし、残念ながらマンションの一室などで無資格者が違法に施術を行うサロンも存在します。「医療機関(クリニック)」であることを必ず確認してください。衛生管理やトラブル時の対応力が全く違います。
2. 症例写真の加工有無と「自分と似た骨格」の事例数
SNSの症例写真は、肌を綺麗に見せるための加工がされていることがほとんどです。しかし、眉毛の線そのものを加工して綺麗に見せているケースには注意が必要です。肌のキメや毛穴が完全に消えている写真は、眉の仕上がりも加工されている可能性があります。
また、モデルのような整った顔立ちの症例だけでなく、自分と似た年齢層、似た骨格、似た眉の状態(薄さなど)の症例を探してください。その条件で綺麗に仕上げている技術者こそ、あなたにとっての「名医」です。
3. 料金の透明性(指名料・麻酔代・キャンセル料の確認)
表示価格が安くても、最終的な支払額が高くなるケースがあります。以下の項目が料金に含まれているか、別途必要なのかを必ず確認しましょう。
- 指名料: 上手い技術者(ランクの高いアーティスト)を指名する場合、施術代とは別に数千円〜数万円の指名料がかかることが一般的です。
- 麻酔代: 表面麻酔が別料金になっていないか。
- 薬代・アフターケア用品代: 施術後の軟膏やワセリンは無料か。
- 初診料・再診料: 毎回かかるのか。
- キャンセル料: 予約変更は何日前まで無料か(アートメイクは枠の確保時間が長いため、キャンセル規定が厳しいことが多いです)。
4. カウンセリングの丁寧さ(リスク説明とデッサンの納得感)
「すぐに施術台に案内されて、簡単に印をつけてスタート」というクリニックは危険です。丁寧なクリニックでは、施術前のカウンセリングとデッサン(下書き)に30分〜1時間近くかけます。「なぜこのデザインなのか」を論理的に説明し、リスクについても納得するまで話してくれる技術者を選びましょう。「絶対に綺麗になります」と良いことしか言わない人は信用してはいけません。
5. アフターフォロー体制(リタッチ保証やトラブル対応)
万が一、色の定着が悪かった場合や、一部が欠けてしまった場合に、どのような対応をしてくれるかを確認します。「リタッチ保証期間」があるか、修正料金はいくらかなど、施術後のサポート体制が整っているクリニックは技術への自信の表れでもあります。
目的別!眉毛アートメイクおすすめクリニック比較
ここまで解説した選び方の基準に基づき、特徴別におすすめのクリニックタイプを整理しました。あなたの優先順位に合わせて選定してください。
【総合力・技術力】実績豊富でデザイン提案に強いクリニック
「とにかく失敗したくない」「自分に似合うデザインを提案してほしい」という方は、症例数が圧倒的に多く、技術者の教育制度が整っている大手のアートメイク専門クリニックを選びましょう。
こうしたクリニックは、技術者をランク制度(トップアーティスト、マスターなど)で管理しており、予算に合わせて技術レベルを選べるのが特徴です。また、独自技法(例:6Dストロークなど)を持っており、毛並みの表現力に定評があります。
| タイプ | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| 大手専門クリニック (メディカルブローなど) |
・年間症例数が数万件規模 ・技術者のランク指名が可能 ・最新の極細針を使用 |
・デザインにこだわりたい ・上手い人を指名したい ・予算より質を重視 |
| 美容外科併設型 (湘南美容クリニックなど) |
・全国展開で通いやすい ・明朗会計でコスパが良い ・医師のバックアップ体制 |
・地方在住の方 ・費用を抑えつつ安心も欲しい ・ポイント等を活用したい |
【コスパ重視】安いけど安心!モニター制度や低価格プランがあるクリニック
「費用を抑えたい」という方は、モニター制度を積極的に活用しましょう。症例写真の提供(目元のみ、全顔など)を条件に、通常料金の20%〜50%OFFで施術を受けられる場合があります。
また、デビューしたての新人アーティスト(ジュニアランク)の施術は格安で提供されます。指導役のベテランが最終チェックを行う体制があるクリニックであれば、新人といっても一定の基準をクリアしているため、狙い目と言えます。
【メンズ特化】男性の眉毛アートメイクに強いクリニック
男性の眉毛は女性とはデザインの法則が異なります。女性的なアーチ眉ではなく、直線的で太さのある男らしい眉を作る必要があります。メンズ専門のクリニックや、男性の症例数が多いクリニックを選ぶことで、「化粧っぽさ」のない、精悍な顔つきを手に入れることができます。
施術の流れとダウンタイム中の過ごし方
予約を入れてから、実際に眉毛が完成するまでのシミュレーションを行いましょう。特に施術後の「ダウンタイム(回復期間)」の過ごし方は、色の定着を左右する重要な期間です。
現役アートメイク専門看護師のアドバイス
「施術後1週間は、眉毛を『傷口』だと思って扱ってください。一番大切なのは『乾燥させないこと』。クリニックで渡されるワセリンを米粒程度、こまめに塗って常に潤った状態を保つことで、かさぶたが厚くなるのを防ぎ、色素が綺麗に定着します。逆に、乾燥させて厚いかさぶたを作ってしまうと、それが剥がれる時にインクまで一緒に持っていかれてしまいます。」
予約からカウンセリング、施術終了までのステップ
- 予約: WEBやLINEで予約します。土日は混み合うため、1ヶ月以上前の予約が必要な場合もあります。
- 問診・カウンセリング: アレルギーの有無や既往歴を確認し、希望のデザインをすり合わせます。
- デザイン(デッサン): 骨格に合わせて下書きを描きます。起き上がって鏡を見て確認し、納得いくまで修正します。
- 麻酔: クリーム麻酔を塗り、20分ほど待ちます。
- 施術: 麻酔が効いたら施術開始。途中で何度も鏡を見て確認しながら進めます。所要時間は2〜3時間程度です。
- クーリング・アフターケア説明: 患部を冷やして鎮静させ、軟膏の塗り方などの説明を受けて終了です。
施術直後〜1週間の経過(濃さの変化とかさぶた)
ダウンタイム中の見た目の変化を知っておくと、慌てずに済みます。
- 当日〜2日目(イモト眉期): 施術直後は色が酸化して濃く発色するため、「濃すぎる!失敗?」と不安になる方が多いですが、正常な経過です。赤みやヒリヒリ感が出ることがあります。
- 3日目〜5日目(かさぶた期): 薄い皮(かさぶた)が張り始め、眉毛が痒くなってきます。ここで絶対に掻いたり、無理に皮を剥いたりしてはいけません。色ムラの原因になります。
- 5日目〜7日目(脱皮期): かさぶたが自然に剥がれ落ちていきます。剥がれた下から、少し淡くなった自然な色の眉毛が現れます。
- 1週間後〜(完成・定着): 表面の傷が治り、色が落ち着きます。ここから1ヶ月ほどかけて、肌の内部で色が定着していきます。
当日のメイク・入浴・運動はOK?術後のNG行動リスト
施術部位(眉毛)には、1週間程度以下の制限がかかります。
- × 眉メイク: 傷口に化粧品が入ると感染症の原因になります。1週間は眉メイク禁止です(眉以外のメイクはOK)。
- × 洗顔・クレンジング: 当日は眉を濡らさないようにします。翌日以降も、ゴシゴシ擦るのは厳禁。泡で優しく洗う程度に留めます。
- × 激しい運動・サウナ・長風呂: 代謝が上がって血流が良くなると、出血や腫れの原因になり、インクが体外に押し出されやすくなります。1週間は汗をかく行為を控えましょう。
- × 飲酒: 当日はアルコールを控えてください。腫れや痛みが強くなる可能性があります。
眉毛アートメイクの値段相場とお金の話
「高ければ良い」わけではありませんが、「安すぎる」ものには必ず理由があります。適正価格を知り、納得できる投資をしましょう。
技法別・ランク別の料金相場(1回あたり・2回セット)
多くのクリニックでは「2回セット」での料金設定が一般的です。以下は、都内の医療アートメイククリニックの平均的な相場です。
| 技法・ランク | 1回あたりの相場 | 2回セットの相場 |
|---|---|---|
| 標準的な技術者 (3D/4Dなど) |
5万〜7万円 | 10万〜14万円 |
| トップランク技術者 (指導者クラス) |
8万〜12万円 | 16万〜20万円以上 |
| 新人・モニター (練習生クラス) |
2万〜4万円 | 4万〜8万円 |
「格安アートメイク」のリスクと安さの理由
相場より極端に安い(例:2回で5万円以下など)場合、以下の理由が考えられます。
- 新人研修のモデルである: 技術が未熟なため、デザインの左右差や定着不良のリスクがあります。
- 使用するインクや針が安価: 安全性が不確かな海外製の激安インクを使用している可能性があります(変色リスク)。
- 時間が短い: カウンセリングや麻酔の時間を短縮して回転率を上げているため、丁寧な対応が望めない場合があります。
顔の中心にある眉毛は、一度失敗すると隠すのが難しく、修正には施術代の何倍もの費用がかかります。初期費用をケチった結果、高い代償を払うことにならないよう注意が必要です。
リタッチ(メンテナンス)にかかる維持費の目安
2回セット終了後、1年〜1年半後に色が薄くなってきた際に行う「リタッチ」の費用は、通常料金より安く設定されていることが多いです。
- リタッチ相場: 3万〜5万円程度(1回)
年間コストで考えると、月々数千円の投資で「24時間綺麗な眉」が手に入ることになります。毎日のメイク時間やコスメ代が浮くことを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。
よくある質問に現役ナースが回答 (FAQ)
現役アートメイク専門看護師のアドバイス
「カウンセリングでは、どんな些細なことでも質問してください。『こんなこと聞いたら恥ずかしいかな』と思う必要はありません。不安な点を全て解消してから施術台に上がることが、満足度の高い結果につながります。」
Q. 自分の希望するデザインを断られることはありますか?
A. はい、あります。
プロとして「明らかにその方の骨格に合わない」「将来的に形が崩れるリスクが高い(極端な上がり眉や下げ眉など)」と判断した場合は、やんわりとお断りし、より似合うデザインを提案させていただくことがあります。それは、一時的な満足ではなく、長く愛せる眉を提供したいという技術者の良心でもあります。
Q. 以前のアートメイクが残っていても施術できますか?
A. 残り具合によります。
薄くなっていれば、その上から新しいデザインで修正(カバーアップ)することが可能です。しかし、以前のアートメイクが濃く残っている場合や、大幅に形を変えたい場合は、一度レーザー等で除去してからでないと施術できないことがあります。予約時に写真を送って相談できるクリニックも多いので、事前に確認しましょう。
Q. 施術当日はすっぴんで行くべきですか?
A. 普段通りのメイクで行くことをおすすめします。
技術者は、あなたが普段どのような雰囲気のメイクをしているかを見て、デザインの参考にします。施術前にクリニックでメイクを落としますので、眉メイクをして行って構いません。ただし、施術後は眉周辺のメイクができなくなるため、帽子やサングラスを持参すると帰宅時に安心です。
Q. 未成年でも施術を受けられますか?
A. 親権者の同意があれば可能です。
多くのクリニックでは、18歳未満の方でも親権者の同意書や同伴があれば施術を受けられます。ただし、成長期で骨格が変わる可能性がある中学生以下の方などには推奨しない場合もあります。
まとめ:眉毛アートメイクで「自信」と「時間」を手に入れよう
眉毛アートメイクは、単に「眉毛を描く手間が省ける」だけでなく、すっぴんへの自信を取り戻し、自分をもっと好きになれる素晴らしい技術です。しかし、その成功は「正しい知識」と「慎重なクリニック選び」にかかっています。
最後に、あなたが理想の眉を手に入れるために、予約前に必ず確認してほしいチェックリストをお渡しします。
現役アートメイク専門看護師のアドバイス
「クリニック選びで妥協してはいけない『たった一つ』のこと。それは『違和感を覚えたら断る勇気』です。カウンセリングで技術者の態度が高圧的だったり、デザインに納得がいかないまま進められそうになったりしたら、決して契約してはいけません。あなたの顔はあなただけのもの。信頼できるパートナー(技術者)に出会えるまで、じっくり探してくださいね。」
失敗しないアートメイク予約前の最終チェックリスト
- 医療機関(クリニック)であり、医師・看護師が施術するか確認したか?
- 症例写真は「加工なし」のものを確認し、自分と似た骨格の事例を見たか?
- 料金は総額(指名料・麻酔代込み)で把握しているか?
- 「2回セット」で完成させるスケジュールを組んでいるか?
- ダウンタイム(施術後1週間)の大事な予定を避けて予約したか?
- リスク(MRI、除去の難しさ)を理解し、納得しているか?
このチェックリストをクリアしたクリニックであれば、きっとあなたの期待以上の仕上がりを提供してくれるはずです。あなたが毎朝鏡を見るのが楽しみになる、素敵な眉毛と出会えることを心から応援しています。
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