英語の月(Month)のスペル、略称、そして正しい発音は、ビジネスシーンや日常会話において避けては通れない基礎知識です。しかし、「6月はJuneだっけ?Julyだっけ?」「略称にピリオドは必要なの?」といった疑問や、いざメールを書く段になって「日付の順序」に迷うことは、英語初級者だけでなく中級者にもよくある悩みです。
この記事では、今すぐ使える1月〜12月の一覧表から、間違いやすい日付の書き順(アメリカ式・イギリス式)、前置詞の厳密なルール、そして記憶に定着する語源のエピソードまで、業界歴15年の英語指導のプロが徹底解説します。単なる単語リストではなく、実務で恥をかかないための「運用ルール」を網羅していますので、ぜひブックマークして辞書代わりにご活用ください。
この記事でわかること
- 【保存版】1月〜12月の英語スペル・3文字略称・カタカナ読み一覧
- メールや書類で恥をかかない「日付の正しい書き方」と「前置詞」のルール
- 「JuneとJuly」などで迷わなくなる、プロ直伝の覚え方と語源エピソード
【保存版】英語の月(1月~12月)一覧表:スペル・略称・読み方
まずは、最も重要な1月から12月までの英語表記、3文字の略称(短縮形)、そして発音を一覧で確認しましょう。ビジネスメールやスケジュール帳への記入など、即座に正しいスペルを知りたい場合は、以下の表を参照してください。特に日本人が苦手とするアクセントの位置(太字部分)や、略称の表記には注意が必要です。
このセクションでは、単に表を提示するだけでなく、それぞれの月が持つ発音の特性や、ネイティブに通じるための音声的なコツについても詳しく掘り下げていきます。スマートフォンの画面でも見やすいように整理しましたので、横スクロールしてご確認ください。
英語の月一覧(完全版)
| 月 | 日本語名 | 英語スペル (Full) | 略称 (3文字) | 発音記号 | カタカナ読み(太字はアクセント) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1月 | January | Jan. | /ˈdʒænjuˌeri/ | ジャニュエリ |
| 2 | 2月 | February | Feb. | /ˈfebruˌeri/ | フェビュラリ |
| 3 | 3月 | March | Mar. | /mɑːrtʃ/ | マーチ |
| 4 | 4月 | April | Apr. | /ˈeɪprəl/ | エイプリル |
| 5 | 5月 | May | May | /meɪ/ | メイ |
| 6 | 6月 | June | Jun. | /dʒuːn/ | ジューン |
| 7 | 7月 | July | Jul. | /dʒuˈlaɪ/ | ジュライ |
| 8 | 8月 | August | Aug. | /ˈɔːɡəst/ | オーガスト |
| 9 | 9月 | September | Sept. / Sep. | /sepˈtembər/ | セプテンバー |
| 10 | 10月 | October | Oct. | /ɑːkˈtoʊbər/ | アクトウバー |
| 11 | 11月 | November | Nov. | /noʊˈvembər/ | ノウヴェンバー |
| 12 | 12月 | December | Dec. | /dɪˈsembər/ | ディセンバー |
1月~12月のスペルと発音のポイント
一覧表で全体像を掴んだところで、各月の発音において日本人が特に苦手とするポイントや、スペルミスの多い箇所について詳しく解説します。英語の月名は、単にカタカナ読みをするだけでは通じにくいものがいくつか存在します。特に「R」や「Th」、そして「V」の音を含む月は、意識的な発音矯正が必要です。
まず、January(1月)とFebruary(2月)は、どちらも語尾が「-ary」で終わりますが、発音のリズムが異なります。Januaryは「ジャニュエリ」のように聞こえますが、Februaryは「フェビュラリ」のように、「r」の音が脱落したり変化したりすることが多く、ネイティブでも発音には個人差があります。しかし、スペルを書く際には「r」を忘れないように注意が必要です。
April(4月)は、日本語の「エイプリル」に引っ張られがちですが、英語では「エイプラル」に近い音になります。語尾の「l」は舌先を上前歯の裏につけるダークLと呼ばれる音で、日本語の「ル」とは明確に異なります。また、August(8月)の発音は「オーガスト」ですが、冒頭の「Au」は口を大きく開けた「オー」であり、アクセントは第一音節にあります。これを後ろにアクセントを置いてしまうと、形容詞の「威厳のある」という意味に聞こえてしまうこともあるため注意しましょう。
後半の月、特に9月から12月にかけては「-ber」で終わるリズムが共通しています。ここでのポイントは、September、October、November、Decemberのすべてにおいて、アクセントが「2音節目の母音」にあるという点です。日本語のカタカナ英語では平坦に発音されがちですが、英語では「セプテンバー」「アクトウバー」のように、真ん中の音を強く、高く発音することで、一気にネイティブらしい響きになります。
業界歴15年の英語学習コーチのアドバイス
「カタカナ読みからの脱却は、英語上達の第一歩です。多くの生徒さんが『February』を『フェブラリー』と読みますが、実際には『フェビュラリ』のように聞こえることが多いのです。また、アクセントの位置を間違えると、ネイティブには全く別の単語として認識されることがあります。例えば『April』のアクセントは頭の『A』にありますが、これを後ろに持ってくると非常に聞き取りづらくなります。スマホの音声入力機能を使って、自分の発音が正しく認識されるかテストしてみるのが、最も手軽で効果的な練習法ですよ」
略称(短縮形)を書く際の重要ルール:ピリオドは必要?
カレンダーやスケジュールのメモ、あるいは表形式の資料を作成する際、フルスペルではなく略称(短縮形)を使う場面は多々あります。この際によくある質問が、「略称の後ろにピリオド(.)は必要なのか?」という点です。結論から言えば、アメリカ英語ではピリオドを付けるのが一般的であり、イギリス英語では省略することが多いという傾向があります。
アメリカ式のルールでは、単語を途中で切っていることを示すためにピリオドを打ちます。例えば、Januaryは「Jan.」、Februaryは「Feb.」となります。これは「省略記号(abbreviation mark)」としての役割を果たしており、読み手に「これは完全な単語ではありません」と伝えているのです。一方、イギリス式では、文脈から明らかである場合やデザイン的なシンプルさを優先して、ピリオドを打たずに「Jan」「Feb」と表記することが広く受け入れられています。
ただし、例外としてMay(5月)には注意が必要です。Mayは元々3文字であり、短縮されていないため、ピリオドを打つ必要はありません。「May.」と書いてしまうと、文法的に誤りとなります。同様に、June(6月)やJuly(7月)も4文字と短いため、略さずにそのまま書くことも多いですが、略す場合は「Jun.」「Jul.」とします。特に9月のSeptemberは、4文字で略す「Sept.」と3文字で略す「Sep.」の両方が使われますが、近年ではデータベースやプログラミングなどの統一性を重視する分野で、他の月と文字数を合わせるために「Sep.」が好まれる傾向にあります。
ビジネスメールや公的な文書では、組織内のスタイルガイドに従うのが最善ですが、迷った場合はピリオドを付けておく方が、よりフォーマルで丁寧な印象を与えることができます。逆に、手帳や個人的なメモであれば、自分が認識できればどちらでも構いません。
ビジネスで失敗しない!英語の日付の書き方と順序
英語で日付を書く際、最もトラブルになりやすいのが「月・日・年」の順序です。日本式(年・月・日)とも異なりますし、英語圏内でもアメリカ式とイギリス式で順序が逆転するため、誤解を招く原因となります。例えば、「04/05/2024」という表記を見たとき、これが「4月5日」なのか「5月4日」なのか、瞬時に判断できるでしょうか?
ビジネスシーン、特に納期や会議の日程調整において、日付の認識違いは致命的なミスに繋がります。ここでは、営業職や事務職の方が実務で直面する課題を解決するために、具体的かつ実践的な日付の書き方を解説します。
【アメリカ式】月・日・年の順番(Month-Day-Year)
アメリカやカナダ、そして多くのアジア諸国の外資系企業で採用されているのが、「月(Month)→日(Day)→年(Year)」の順序です。この形式は、会話で日付を言う際の「April 1st, 2024」という語順そのままに書かれるため、アメリカ英語に慣れ親しんだ日本人にとっては比較的馴染みやすいかもしれません。
具体的な書き方の例を見てみましょう。
- フル表記: October 14, 2024
- 数字のみ: 10/14/2024 または 10-14-2024
ここで最も重要なポイントは、日(Day)と年(Year)の間にカンマ(,)を入れることです。これは、数字が連続して読みづらくなるのを防ぐための区切り記号です。メールのヘッダーや本文中で日付を書く際は、「On October 14, 2024, we will…」のように、年の後ろにもカンマを打つのが正式な文法ルール(文脈による)とされています。
また、月を数字で表記する場合、アメリカ式では「最初の数字が月」を表します。したがって、「04/05/2024」は「2024年4月5日」を意味します。アメリカ企業との取引がある場合は、このルールを徹底して頭に入れておく必要があります。
【イギリス式】日・月・年の順番(Day-Month-Year)
一方、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、そしてヨーロッパの多くの国々で使われているのが、「日(Day)→月(Month)→年(Year)」の順序です。これは「小さい単位から大きい単位へ」という論理的な並び順になっており、世界的にはこちらの方が多数派であるとも言えます。
イギリス式の書き方の例は以下の通りです。
- フル表記: 14 October 2024
- 数字のみ: 14/10/2024 または 14.10.2024
イギリス式の特徴は、カンマを使用しないことです(使用する場合もありますが、必須ではありません)。「14 October 2024」のように、スペースで区切るだけでシンプルに記述します。また、数字のみで表記する場合、「04/05/2024」は「2024年5月4日」となります。アメリカ式とは月と日が逆転しているため、ここが最大の混乱ポイントです。
もし相手の国籍が不明な場合や、誤解を絶対に避けたい場合は、月を数字ではなく「英語スペル(Jan, Feb…)」で書くことを強く推奨します。「14 Oct 2024」と書けば、アメリカ人でもイギリス人でも「10月14日」であることは一目瞭然だからです。
フォーマルとカジュアルの使い分け(序数のst, nd, rd, thは必要?)
日付の書き方には、フォーマル度合いに応じたバリエーションがあります。ビジネスメール、契約書、チャットツールなど、シーンに合わせて適切な書き方を選ぶことで、相手に与える印象をコントロールできます。特に、日付の数字に「st, nd, rd, th」といった序数の語尾(suffix)をつけるべきかどうかは、よくある疑問点です。
▼シーン別:日付表記の使い分けガイド(クリックして展開)
| シーン | 書き方の例 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 最もフォーマル (招待状、公式文書) |
October 14th, 2024 the 14th of October, 2024 |
丁寧な印象。序数(th)をつけ、前置詞ofを用いることもある。 |
| 標準ビジネス (メール、報告書) |
October 14, 2024 14 October 2024 |
最も一般的。序数(th)は省略するのが現代の主流。読みやすさ重視。 |
| カジュアル・短縮 (チャット、メモ) |
10/14/24 Oct. 14 |
素早さ重視。相手との関係性が構築されている場合に使用。 |
現代のビジネス英語では、メールなどで日付を書く際、序数(st, nd, rd, th)は省略するのが一般的です。「October 14」と書く方が視覚的にすっきりしており、読む際も脳内で自然と「fourteenth」と変換されるため問題ありません。もちろん、招待状のような格調高い文書では「October 14th」と書くこともありますが、日々の業務メールで毎回付ける必要はありません。
曜日を含める場合の書き順
アポイントメントの調整などで曜日を含める場合は、「曜日, 月 日, 年」の順序が基本となります。曜日が最も小さい単位(週の中の特定)として扱われるため、先頭に来ます。
例:Monday, April 1st, 2024
この場合、曜日の後ろには必ずカンマを打ち、月日との区切りを明確にします。これはアメリカ式でもイギリス式でも共通のルールです。曜日を入れることで、相手がカレンダーを確認しやすくなり、日程の勘違いを防ぐ効果が高まりますので、重要な日程調整のメールでは積極的に曜日を併記することをお勧めします。
実務翻訳・英語講師のアドバイス
「過去に、日付の表記ミスが原因で納期のトラブルになった事例をいくつも見てきました。特に『10/11』のような表記は危険です。10月11日なのか、11月10日なのか、書き手と読み手で解釈が異なれば大惨事になりかねません。これを防ぐための最強の解決策は、ISO表記である『YYYY-MM-DD』(例:2024-10-14)を使うか、月をアルファベットで書くことです。私は海外クライアントとのやり取りでは、誤解の余地をゼロにするために、必ず『Oct 14, 2024』のように月を文字で表記するように指導しています」
「in」か「on」か?月の前につける前置詞と文法ルール
英語学習者がつまずきやすいポイントの一つに、前置詞の使い分けがあります。「4月に」と言いたいとき、”in April” なのか “on April” なのか、あるいは “at April” なのか。この迷いを断ち切るためには、前置詞が持つ「コアイメージ(中心的な意味)」を理解することが近道です。ここでは、暗記ではなく論理で納得できるルールを解説します。
ルール1:「月」単体の場合は “in” を使う
まず基本となるルールは、「月」の名前だけを使う場合は、前置詞 “in” を用いるということです。
- in April(4月に)
- in December(12月に)
なぜ “in” なのでしょうか? 前置詞 “in” のコアイメージは「空間の中」「枠の中」です。月というのは30日や31日ある「期間」であり、ある程度の広がりを持った「時間の枠」と考えられます。その長い期間の「中に」予定がある、という感覚から “in” が使われるのです。同様の理由で、年(in 2024)や季節(in summer)など、比較的長い期間を表す言葉には “in” が使われます。
ルール2:「特定の日付」が入ると “on” に変わる
一方で、具体的な「日付」や「曜日」が加わると、前置詞はコロッと “on” に変わります。ここが多くの人が混乱するポイントです。
- on April 1st(4月1日に)
- on the 1st of April(4月の1日に)
- on Monday(月曜日に)
たとえ「April」という単語が含まれていても、後ろに「1st」という特定の日付がついた瞬間、焦点は「月という期間」から「特定の日(点)」に絞られます。前置詞 “on” のコアイメージは「接触(〜の上に)」です。カレンダー上の特定の日付という「面」の上に、予定が乗っかっているイメージを持ってください。したがって、「4月1日に会いましょう」は “Let’s meet on April 1st.” となります。
文章中で月名は大文字?小文字?
文法的なルールとしてもう一つ忘れてはならないのが、英語の月名は常に大文字で始めるという点です。January, February, March… これらはすべて「固有名詞」として扱われます。
文章の途中であっても、”I was born in April.” のように、必ず頭文字を大文字にします。これを小文字で “april” と書いてしまうと、英語の基礎ができていないという印象を与えかねません。一方で、季節を表す spring, summer, fall, winter は一般名詞扱いのため、文頭以外では小文字で書くのが基本です。この違いも併せて覚えておきましょう。
▼補足:前置詞の使い分けクイズ(クリックして挑戦)
理解度を確認するために、以下の( )に入る適切な前置詞を考えてみましょう。
- The meeting will be held ( ) next Monday.
- My birthday is ( ) June.
- The project starts ( ) July 15th.
【解答】
- なし(next, last, thisなどがつく場合、前置詞は不要になります。これは例外ですが重要です!)
- in(月単体なので in)
- on(特定の日付があるので on)
もう忘れない!英語の月の覚え方と由来(語源)
「Septemberは何月だっけ?」「JuneとJulyがどっちかわからない」という悩みは、丸暗記しようとするからこそ生まれます。実は、英語の月名にはそれぞれ興味深い「語源」や「由来」があり、背景にあるストーリーを知ることで、記憶への定着率が劇的に向上します。ここでは、ローマ神話や歴史に基づいた、大人の教養としても楽しめる覚え方を紹介します。
1月~6月:神話と神々の名前が由来
1月から6月までの月名は、主にローマ神話の神々に由来しています。神様の名前と月の性質をリンクさせることで、イメージが湧きやすくなります。
- January(1月):Janus(ヤヌス)
ヤヌスは「物事の始まりと終わり」を司る神で、前後2つの顔を持っています。過去(去年)と未来(来年)を見渡す、まさに1月にふさわしい神様です。 - February(2月):Februa(フェブルア)
これは神名ではなく、ローマで行われていた「清めの儀式」の名前です。春を迎える前に身を清める月、という意味があります。 - March(3月):Mars(マルス)
マルスは「軍神(戦いの神)」です。厳しい冬が終わり、雪解けとともに軍隊が動き出す(行軍する)季節であることから名付けられました。「行進する」を意味する単語もMarchですよね。 - May(5月):Maia(マイア)
マイアは「春と豊穣の女神」です。草木が芽吹き、生命力に溢れる5月のイメージそのものです。 - June(6月):Juno(ジュノー)
ジュノーは「結婚生活を守る女神」であり、神々の王ゼウスの妻です。「ジューン・ブライド(6月の花嫁)」という言葉があるのは、この女神ジュノーの加護を受けられる月だからです。
業界歴15年の英語学習コーチのアドバイス
「特に紛らわしいのが『June(6月)』と『July(7月)』ですね。どちらも『Ju』で始まるため混乱しやすいのですが、私はこう教えています。Juneは『ジューン・ブライド』で6月。Julyは『ジュライ』という響きの中に『ライ(Lie)』のような音が含まれているので、カエサル(ジュリアス・シーザー)の『偉大なる嘘(?ではないですが、偉人の名前)』と無理やり結びつけるか、もっと単純に『ジュライ=ラッキー7(セブン)』と連想ゲームをするのがおすすめです。一度自分の中で強烈なフックを作ってしまえば、一生忘れませんよ」
7月~8月:ローマ皇帝の名前が由来
神々の名前が続く中で、7月と8月だけは実在したローマ皇帝の名前がつけられています。これは、彼らの権力の大きさを物語っています。
- July(7月):Julius Caesar(ユリウス・カエサル)
ローマの英雄ジュリアス・シーザーです。彼が生まれた月が7月だったため、自分の名前を月名にしてしまいました。 - August(8月):Augustus(アウグストゥス)
初代ローマ皇帝アウグストゥスです。彼はカエサルの養子であり、自分の功績を称えるために8月に自分の名前をつけました。ちなみに、2月が28日と短いのは、アウグストゥスが8月(自分の月)を31日にするために、2月から日数を奪ったからだという説もあります。
9月~12月:実は数字がズレている?ラテン語の数字との関係
9月から12月は、ラテン語の数字が語源になっていますが、ここで大きな謎にぶつかります。「数字の意味」と「実際の月」が2ヶ月ずつズレているのです。
- September(9月):Septem = 7
- October(10月):Octo = 8
- November(11月):Novem = 9
- December(12月):Decem = 10
なぜ「7」を意味するSeptemberが9月なのでしょうか? 実は、古代ローマの暦は現在の3月からスタートしていました。つまり、3月が1番目の月だったのです。そこから数えると、3月(1)→4月(2)→…→9月は「7番目の月」になります。後に1月と2月が追加されたことで、名前だけがそのまま残り、2ヶ月分のズレが生じてしまったのです。
覚え方としては、「October(10月)」と「Octopus(タコ)」の関連付けが最強です。タコは8本足、Octoberは元々8番目の月。そして今は10月。この「8」という数字のつながりを意識すると、Octoberの語源がすんなり入ってきます。同様に、Decade(10年)という単語を知っていれば、Decemberが元々「10」であったことも納得できるでしょう。
歌やリズムで覚える方法
子供向けの英語学習では定番ですが、大人にとっても「リズム」や「歌」に乗せて覚えるのは非常に有効な手段です。YouTubeなどで「Months of the Year Song」と検索すると、多くのアニメーション動画が出てきます。メロディに乗せて「January, February, March, April…」と口ずさむことで、理屈抜きに順番を身体に染み込ませることができます。通勤中の隙間時間などに、一度聞いてみることをお勧めします。
実務で役立つ「期間」や「頻度」を表す関連表現
月の名前を覚えたら、次はそれを実務で使いこなすための応用表現を身につけましょう。ビジネスの現場では、「1ヶ月間」という期間や、「毎月」という頻度、あるいは「4月上旬」といった具体的な時期を指定する表現が頻出します。
「1ヶ月間」「2ヶ月後」「毎月」の言い方
「月」を表す単語 Month を使った基本的な期間・頻度の表現です。
- 1ヶ月間: for a month / for one month
- 2ヶ月間: for two months(複数形のsを忘れずに)
- 2ヶ月後: in two months(”after” ではなく “in” を使うのが自然です)
- 毎月: every month / monthly
- 月次報告書: monthly report
特に「〜ヶ月後」と言う際に、日本人学習者は “after two months” と言いがちですが、現在の時点から未来の話をする場合は “in two months” が最も一般的です。”after” は過去の出来事を基準にする場合などに使われることが多いため、未来の予定を話す際は “in” を使う癖をつけましょう。
ビジネスで頻出!「上旬・中旬・下旬」の英語表現
スケジュールの納期回答などで、「4月中旬になります」と伝えたい場面は多いはずです。英語では以下のように表現します。
- 上旬: early April
- 中旬: mid-April(通常ハイフンを入れます)
- 下旬: late April
非常にシンプルですが、これを知っているだけで「Sometime in April(4月のいつか)」という曖昧な表現から、「We are aiming for mid-April(4月中旬を目指しています)」という具体的でプロフェッショナルな回答ができるようになります。
四半期(Q1, Q2…)と年度(Fiscal Year)の数え方
グローバル企業や外資系企業では、月単位よりも「四半期(Quarter)」で動くことが多いです。
- 第1四半期: Q1 (First Quarter)
- 第2四半期: Q2 (Second Quarter)
- 第3四半期: Q3 (Third Quarter)
- 第4四半期: Q4 (Fourth Quarter)
注意が必要なのは、「年度(Fiscal Year)」の区切りが国や企業によって異なる点です。日本の多くの企業は4月始まり(4月~翌3月)ですが、アメリカの多くの企業は1月始まり(1月~12月)です。したがって、海外の相手に「Q1」と言われた場合、それが「1月~3月」を指すのか、「4月~6月」を指すのかを確認する必要があります。誤解を避けるために、「Q1 (Jan-Mar)」のように月を併記するのがベストプラクティスです。
実務翻訳・英語講師のアドバイス
「海外クライアントとのスケジュール調整で、まだ確定していない未来の日程を伝える際、私は『early next month』や『by late May』といった表現を多用します。具体的な日付(May 25thなど)を言ってしまうと、それがデッドライン(締切)として認識されてしまい、1日でも遅れるとクレームになりかねないからです。『ざっくりした時期』を正確に伝える技術は、自分を守るための重要なビジネススキルの一つと言えます」
「Moon」と「Month」の違いとは?天体としての月
ここまでカレンダー上の「月(Month)」について解説してきましたが、夜空に輝く「お月様」も英語では同じく「月」と訳されます。しかし、英語ではこの2つは明確に区別されています。
Monthの語源はMoon(月の満ち欠け)
カレンダーの「月」である Month と、天体の「月」である Moon。スペルも発音も似ていますが、それもそのはず、Monthの語源はMoonにあります。古代、人々は月の満ち欠けの周期(約29.5日)を基準に「1ヶ月」という時間の単位を定めていました。これを太陰暦(Lunar Calendar)と呼びます。「Moon(月)」が1周する期間が「Month(月)」になったわけです。
満月、三日月、新月の英語表現一覧
日常会話や詩的な表現で使われる、天体の月の状態を表す英語も覚えておくと素敵です。
- 満月: Full Moon
- 新月: New Moon
- 三日月: Crescent Moon(クレセント・ムーン)
- 半月: Half Moon
「Crescent」はパンの「クロワッサン」と同じ語源です。形が似ていることから来ています。
月を使った美しい英語のイディオム・慣用句
最後に、「月」を使った有名なイディオムを紹介します。
“Once in a blue moon”
直訳すると「青い月が出るときに一度」となりますが、実際には「ごく稀に」「めったにない」という意味で使われます。青い月が見られることは極めて稀であることから生まれた表現です。
例:I see him once in a blue moon.(彼にはごくたまにしか会わない。)
英語の月に関するよくある質問 (FAQ)
最後に、英語の月や日付に関して、学習者や実務担当者から頻繁に寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
Q. 英語の月を全て小文字で書いてもいいですか?
A. いいえ、基本的にはNGです。
英語の月名(January, February…)は固有名詞であるため、文頭・文中・文末にかかわらず、必ず最初の文字を大文字にする必要があります。チャットなどで急いでいる場合は小文字で打つこともありますが、ビジネスメールや正式な文書ではマナー違反となります。
Q. 日付を書くとき、月と日の間にカンマは必要ですか?
A. アメリカ式かイギリス式かによります。
アメリカ式(Month-Day-Year)の場合、月と日の間にはカンマは不要ですが、日と年の間にはカンマが必要です(例:April 1, 2024)。
イギリス式(Day-Month-Year)の場合、カンマは通常使用しません(例:1 April 2024)。
Q. 「うるう年(leap year)」の2月29日は英語でどう言いますか?
A. “February 29th” です。
特別な言い方はなく、通常の日付と同じように読み書きします。ちなみに、うるう年のことは “Leap Year” と呼びます。
Q. 日本の「和風月名(睦月など)」を英語で説明するには?
A. “Traditional Japanese name for January” のように説明します。
睦月(Mutsuki)などの言葉自体は英語に存在しないため、ローマ字で言った後に補足説明を加えます。例えば、「Mutsuki is the traditional Japanese name for January, which means the month of harmony among relatives.(睦月は1月の伝統的な呼び名で、親族仲良く過ごす月という意味です)」のように伝えると、日本文化の紹介として喜ばれます。
まとめ:英語の月をマスターして、スムーズなコミュニケーションを
この記事では、英語の月(1月〜12月)のスペル、略称、発音から、ビジネスで必須となる日付の書き方までを網羅的に解説しました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。
- スペルと略称: 1月〜12月の基本スペルは完璧に。略称のピリオドはアメリカ式なら付ける、イギリス式なら付けないが、迷ったら付けておくのが無難。
- 日付の順序: アメリカ式は「月・日・年」、イギリス式は「日・月・年」。相手に合わせて使い分けるか、月をスペル表記(Oct 14)にして誤解を防ぐ。
- 前置詞のルール: 月単体なら “in”、特定の日付が入れば “on”。
- 語源で覚える: 9月〜12月の「数字のズレ」や、神話の神々をイメージして記憶に定着させる。
たかが「月」の名前ですが、間違えるとスケジュールの認識齟齬など、大きなトラブルに発展しかねない重要な要素です。逆に言えば、ここを正しく理解し、適切に使い分けることができれば、あなたの英語コミュニケーションの信頼度は確実に上がります。
ぜひ今日から、スマートフォンのカレンダー設定を英語に変えてみたり、メールの日付を意識的に英語で書いてみたりしてください。日常の中で「英語の月」に触れる回数を増やすことが、マスターへの最短ルートです。
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