SNSを開けば、鮮やかな緑色の断面と「バリッ、ザクッ」という快音が飛び込んでくるドバイチョコ。世界中を席巻しているこのスイーツトレンドですが、「本家FIXのチョコはどこで買えるの?」「日本で売っているものは本物?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、本家「FIX Dessert Chocolatier」の商品は現在ドバイ現地でのデリバリー限定となっており、日本からの直接購入は極めて困難です。しかし、新大久保や大阪のコリアンタウンなどでの類似品購入や、製菓材料を使った「完全再現」によって、その驚きの食感と味わいを体験することは十分に可能です。特に自作は、自分好みの甘さに調整でき、本家以上のザクザク感を楽しめるため、現役ショコラティエとしても非常におすすめの方法です。
この記事では、以下の3点について徹底的に解説します。
- 日本国内でドバイチョコ(および高品質なインスパイア商品)が買える場所と最新の販売事情
- 現役ショコラティエが教える、ASMRを完全再現するための「音が鳴る」本格レシピとコツ
- カダイフが手に入らない時のための、身近な食材を使った代用テクニック
本記事を読み終える頃には、ドバイチョコの構造を深く理解し、今日からすぐにでもそのトレンドを体験するための具体的な行動が取れるようになっているはずです。それでは、魅惑のドバイチョコの世界へご案内しましょう。
ドバイチョコ(FIX)とは?なぜ世界中でバズっているのか
このセクションでは、ドバイチョコという現象の震源地である本家「FIX Dessert Chocolatier」の定義と、なぜこれほどまでに世界中で熱狂的なブームを巻き起こしているのか、その背景について専門的な視点から解説します。単なる流行のお菓子としてではなく、中東の伝統菓子と現代のチョコレート技術が融合した一つの作品として理解することで、その魅力をより深く味わうことができるでしょう。
本家「FIX Dessert Chocolatier」の特徴と魅力
「ドバイチョコ」という通称で知られていますが、このブームの火付け役となったのは、アラブ首長国連邦のドバイに拠点を置く「FIX Dessert Chocolatier」というブランドです。彼らが提供するチョコレートバーは、従来の高級チョコレートとは一線を画す、非常に独創的なコンセプトを持っています。
最大の特徴は、大ぶりの板チョコレートの中に、たっぷりのフィリング(具材)が詰め込まれている点です。中でも最も象徴的なのが「Can’t Get Knafeh of It」と名付けられたフレーバーで、中東の伝統菓子「クナファ」をインスパイアしています。クナファとは、小麦粉で作られた極細の麺状生地「カダイフ」とチーズやナッツを組み合わせ、シロップをかけたデザートのことです。
FIXのチョコレートは、手書き風のカラフルなペイントが施されたアーティスティックな見た目もさることながら、その重量感と断面の美しさがSNS映えすることから、TikTokやInstagramを中心に爆発的に拡散されました。しかし、単なる見た目だけの流行ではありません。濃厚なピスタチオクリームやタヒニ(ゴマペースト)といった中東らしい素材使いは、欧米やアジアのチョコレートにはないエキゾチックでリッチな味わいを提供しており、その味覚体験の新しさが多くの人々を虜にしているのです。
あの「ザクザク音」の正体!カダイフとピスタチオの黄金比
ドバイチョコを語る上で欠かせないのが、動画からでも伝わってくるあの強烈な「ザクザク音」です。この音の正体は、フィリングに使われている「カダイフ」という食材にあります。カダイフはトルコやギリシャ、中東地域で広く使われる麺状の生地で、トウモロコシや小麦粉を主原料としています。
通常のクナファではシロップをかけてしっとりと仕上げることもありますが、ドバイチョコにおいては、このカダイフをバターで黄金色になるまで香ばしく炒め(あるいは焼き)、カリカリの状態に仕上げてから使用します。これを濃厚なピスタチオクリームやチョコレートと混ぜ合わせることで、外側のチョコレートの「パリッ」という食感と、中のカダイフの「ザクザク、ジャリジャリ」という食感のコントラストが生まれるのです。
この食感の設計は、製菓理論的にも非常に理にかなっています。人間は、滑らかなものの中にカリカリとした食感が混ざっている状態(クリスピー感)を好む傾向があります。さらに、ピスタチオの油脂分がカダイフをコーティングすることで、時間が経っても湿気りにくく、ザクザク感が長持ちする構造になっています。この「音まで美味しい」体験こそが、ASMR動画としての拡散力を高め、世界中の視聴者の「食べてみたい」という欲求を刺激し続けている最大の要因です。
【現状】本物は日本で購入できる?個人輸入のリスク
多くの読者が最も気になっているであろう「本家FIXのチョコレートは日本で買えるのか」という点について、現状を正確にお伝えします。現時点において、FIX Dessert Chocolatierはドバイ国内でのデリバリー販売を主としており、日本への公式な国際配送や、正規代理店による販売は行われていません。
ドバイ現地でも、毎日決まった時間にオンラインで注文を受け付けるスタイルをとっており、販売開始数分で完売してしまうほどの人気ぶりです。現地在住者ですら入手困難な状況が続いています。そのため、日本国内で「FIXのチョコレート」として販売されているものの多くは、並行輸入品か、あるいは模倣品である可能性が高いと言わざるを得ません。
個人輸入や転売サイトを通じて入手しようとする動きも見られますが、これには大きなリスクが伴います。チョコレートは温度変化に非常に敏感な食品です。ドバイから日本への長距離輸送において、適切な温度管理(定温輸送)がなされていない場合、チョコレートが溶けて油脂分が分離する「ブルーム現象」が発生し、味や風味が著しく劣化してしまいます。また、食品衛生法の観点からも、正規の手続きを経ていない食品の購入には慎重になるべきです。高額な転売価格を支払って劣化した商品を手にするよりも、国内で手に入る新鮮な材料で作られたインスパイア商品や、自作の再現レシピを楽しむ方が、味の面でも安全面でも満足度は高いでしょう。
※本家FIXの入手性についての補足と注意喚起
ドバイ現地での購入に関しても、非常に競争率が高い状態です。また、海外通販サイトやフリマアプリ等で「FIX」の名を冠した商品が見受けられますが、これらは正規のルートではない場合が多く、法外な価格設定がなされているケースが散見されます。食品の個人輸入には、成分規制や衛生管理のリスクも伴いますので、公式なアナウンスがない限り、安易な購入は控えることを強く推奨します。
【最新調査】ドバイチョコは日本のどこで売ってる?購入場所まとめ
本家の入手が困難である以上、私たちの選択肢は「国内で購入できる高品質なインスパイア商品(類似品)」を探すことになります。このセクションでは、情報の鮮度を最優先に、日本国内でドバイチョコスタイルのスイーツを取り扱っている場所や、購入時のポイントについて解説します。流行の移り変わりは早いため、実際に足を運ぶ際は各店舗の最新情報を確認することをお勧めします。
新大久保・大阪などのコリアンタウン・カフェ
日本におけるドバイチョコブームの最前線は、間違いなく新大久保や大阪の鶴橋といったコリアンタウンです。韓国でもドバイチョコは大流行しており、そのトレンドをいち早く取り入れた韓国系カフェやスイーツショップが、日本国内での提供を始めています。
新大久保エリアでは、複数のカフェが「ドバイチョコレート」や「ピスタチオカダイフチョコ」といった名称で商品を販売しています。これらの店舗では、本家のスタイルを忠実に再現した板チョコタイプだけでなく、食べやすいボンボンショコラサイズや、ケーキ仕立てにアレンジされたものなど、多様なバリエーションが見られます。テイクアウト可能な店舗も増えていますが、人気店では午前中に整理券が配布終了したり、開店前から行列ができたりすることも珍しくありません。
大阪エリアでも同様に、トレンドに敏感なパティスリーやカフェでの取り扱いが増加しています。特に、SNSでの発信に力を入れている店舗では、断面の美しさやザクザク感を強調した動画をアップしており、それを目当てに訪れる客で賑わっています。実店舗で購入するメリットは、何といっても「作りたて」に近い状態で購入できる点にあります。輸送による劣化のリスクが低く、カダイフの食感も生きている場合が多いです。
Amazon・楽天・Qoo10などの通販サイト(類似品事情)
近くに販売店がない場合、Amazon、楽天市場、Qoo10などの大手ECサイトを利用するのも一つの手段です。現在、これらのサイトでは「ドバイチョコ」「ドバイ風チョコレート」「カダイフチョコ」といったキーワードで検索すると、多くの商品がヒットします。
ただし、通販サイトで購入する場合は注意が必要です。販売されている商品の多くは、トルコやその他の国で製造された類似品や、国内の小規模な菓子店が出品しているものです。中には「手作りキット」として、カダイフとピスタチオペースト、チョコレートをセットにした商品も販売されています。これは自分で作る手間はありますが、材料探しの苦労を省けるため、合理的な選択肢と言えるでしょう。
完成品を購入する場合は、レビュー欄をしっかりと確認することが重要です。「ザクザク感がなかった」「ピスタチオの味が薄い」「配送中に溶けていた」といった口コミがないかチェックし、クール便での配送に対応しているショップを選ぶことが失敗を防ぐポイントです。
カルディやドン・キホーテでの取り扱い状況(調査結果)
輸入食品に強い「カルディコーヒーファーム」や、トレンド商品を網羅する「ドン・キホーテ」での取り扱いを期待する声も多く聞かれます。現時点での調査結果としては、ドバイチョコそのもの(完成品)の常時取り扱いは、多くの店舗で確認されていません。スポット的に入荷するケースや、バレンタインシーズンなどのイベント時に取り扱われる可能性はありますが、定番商品として棚に並んでいる状況ではないようです。
しかし、これらの店舗は「材料調達」の場所としては非常に優秀です。カルディでは高品質なピスタチオスプレッドや製菓用チョコレートが手に入りますし、ドン・キホーテでも海外製のスナックや製菓材料が豊富に揃っています。完成品を探しに行くというよりは、「作るための材料を探しに行く場所」として活用するのが賢明でしょう。
購入時の注意点:本物と「インスパイア商品」の見分け方
市場には様々な「ドバイ風」商品が溢れていますが、満足のいく体験をするためには、商品の質を見極める目を持つことが大切です。特に原材料ラベルのチェックは欠かせません。
現役ショコラティエ兼・製菓研究家のアドバイス
「市販のドバイチョコ風商品を選ぶ際は、必ず裏面の『原材料名』を確認してください。美味しいドバイチョコの肝はピスタチオの濃厚さにあります。原材料の最初の方に『ピスタチオ』や『ピスタチオペースト』が記載されているものは、ナッツの風味が豊かである証拠です。逆に、植物油脂や砂糖が先にきているものは、ピスタチオの風味が弱く、油っぽさを感じる可能性があります。また、カダイフの代わりにコーンフレークやパフを使用している商品もありますが、あの独特の繊細なザクザク感を求めるなら、『カダイフ』や『小麦粉加工品(麺状)』を使用しているものを選ぶのがベストです」
【プロ直伝】本家のザクザク感を完全再現!本格ドバイチョコの作り方
ここからは、記事の核となる「再現レシピ」の解説です。入手困難な本家を待つよりも、自分で作ってしまった方が早く、そして何より出来立ての最高の状態を楽しむことができます。現役ショコラティエとして、単に混ぜるだけでなく、「なぜそうするのか」という理屈を含めて、失敗しないための工程を詳細に伝授します。このレシピ通りに作れば、あのASMR音をご自宅で再現可能です。
必要な材料と道具(カダイフ、ピスタチオペースト、チョコレート)
本格的な味を再現するためには、材料選びが成功の8割を握っていると言っても過言ではありません。以下のリストを参考に、材料を揃えてください。
- カダイフ(冷凍または乾燥): これがないと始まりません。大手製菓材料店や輸入食品店、通販で入手可能です。
- ピスタチオペースト(またはスプレッド): 濃厚なものを選びます。加糖タイプでも無糖タイプでも構いませんが、無糖の場合はホワイトチョコや練乳で甘さを調整します。
- チョコレート(コーティング用): ミルクまたはダーク、お好みで。クーベルチュールチョコレートを使用すると口溶けが格段に良くなります。
- ホワイトチョコレート: ピスタチオフィリングのつなぎとして使用します。
- 無塩バター: カダイフを炒めるために使用します。有塩でも代用可能ですが、塩味のコントロールが難しくなるため無塩推奨です。
- タヒニ(白練りごま): 隠し味として入れると、より本場の味(中東風のコク)に近づきます。
※材料入手先リストのヒント
| カダイフ | 富澤商店、cotta、業務スーパー(一部店舗)、通販サイト |
| ピスタチオペースト | カルディ、成城石井、富澤商店、製菓材料専門店 |
| クーベルチュールチョコ | スーパーの製菓コーナー、製菓材料専門店 |
Step1:カダイフの黄金色の焼き方とバターの分量
最初のステップにして、最大のポイントが「カダイフの処理」です。カダイフは生のままでは小麦粉っぽく、食感も良くありません。バターでしっかりと炒めることで、あの軽快なザクザク感が生まれます。
- カダイフを解凍し、包丁で1〜2cm程度の長さにざく切りにします。長すぎると食べにくく、フィリングとしてまとまりにくくなります。
- フライパンに多めのバター(カダイフ100gに対してバター30〜40g目安)を熱し、溶けたらカダイフを投入します。
- 中火で絶えず混ぜながら炒めます。最初はバターを吸ってしんなりしますが、水分が飛ぶにつれて徐々にパラパラになり、色がついてきます。
- 全体が均一なきつね色(黄金色)になるまで、焦がさないように注意しながら炒め続けます。ここでの焼き込みが足りないと、後でクリームと混ぜた時に湿気ってしまいます。
現役ショコラティエ兼・製菓研究家のアドバイス
「ASMRを生む『音』の秘訣は、カダイフを焦げる一歩手前までしっかりとキャラメリゼすることにあります。バターの油脂分がカダイフの繊維一本一本をコーティングし、さらに熱で小麦粉のデンプンをα化させて固めることで、水分のあるクリームと混ぜても長時間カリカリの状態を維持できるのです。怖がらずに、しっかりと色がつくまで炒め切ってください」
Step2:濃厚ピスタチオフィリングの調合(甘さと塩味のバランス)
次に、中身となるフィリングを作ります。ここでは「甘さ」と「塩味」、そして「粘度」のバランスが重要です。
- 炒めたカダイフをボウルに移し、粗熱を取ります。
- 別のボウルでピスタチオペーストと溶かしたホワイトチョコレートを混ぜ合わせます。比率は味を見ながら調整しますが、ペースト:チョコ=1:1程度が基本です。
- 隠し味として、タヒニ(または練りごま)を小さじ1杯程度加えます。これにより味に奥行きが出ます。
- ここで重要なのが「塩」です。フィリング全体に対してひとつまみの塩を加えることで、甘さが引き締まり、ナッツの風味が際立ちます。
- 調合したクリームを、粗熱が取れたカダイフと混ぜ合わせます。カダイフ全体にクリームが絡み、しっとりとまとまる程度の固さに調整してください。
Step3:チョコレートのテンパリングと成形(艶を出すコツ)
最後に、チョコレートでシェル(外側)を作り、フィリングを詰めていきます。プロのような艶と「パキッ」とした食感を出すためには、テンパリング(温度調整)が不可欠です。
- チョコレートを細かく刻み、ボウルに入れて湯煎で溶かします(50〜55℃)。
- 水冷ボウルに当てて混ぜながら温度を下げ(27〜28℃)、再び一瞬湯煎に当てて作業温度(31〜32℃)に上げます。これがテンパリングです。面倒な場合は、テンパリング不要のコーティング用チョコを使っても構いません。
- 型(シリコンモールドやプラスチック容器)に、表面の模様となる色付きチョコなどを散らし、その上からテンパリングしたチョコを流し込みます。
- 型を傾けて全体に行き渡らせたら、余分なチョコを落とし、冷蔵庫で冷やし固めます。これで薄い外側の殻ができます。
失敗しないためのポイント:フィリングの温度と詰め方
外側のチョコが固まったら、いよいよフィリングを詰めます。ここで注意すべきはフィリングの温度です。
フィリングが熱すぎると、せっかく固めた外側のチョコを溶かしてしまいます。必ず人肌以下(28℃以下)に冷めた状態で詰めてください。型の8〜9分目までフィリングをぎっしりと詰め、平らにならします。最後に、蓋となる底面のチョコレートを流し込み、パレットナイフ等ですり切って平らにします。
※フィリングを詰める際の構造イメージ
断面を美しく見せるためには、フィリングの層に空洞ができないようにすることが大切です。スプーンの背を使って、カダイフ入りのフィリングを型の隅々まで押し込むように詰めてください。隙間なく詰まっているほど、カットした時の断面が美しく、食べた時の満足感も高まります。
冷蔵庫でしっかりと冷やし固め(最低1〜2時間)、型から外せば完成です。ナイフを入れた瞬間の「パキッ」、そして食べた時の「ザクザク」という音を楽しんでください。
カダイフがない時は?身近な食材で代用する簡単レシピ
「カダイフが近くに売っていない」「通販で買うと送料が高い」という方も諦める必要はありません。日本のスーパーで手に入る身近な食材を使っても、ドバイチョコの雰囲気を十分に楽しむことができます。ここでは、入手難易度を下げた代用アイデアをご紹介します。
代用アイデア①:皿うどん(パリパリ麺)で作るお手軽版
カダイフの代用として最も優秀なのが、長崎皿うどんなどに使われる「揚げ麺(パリパリ麺)」です。主原料が小麦粉であり、すでに揚げてあるため細さと食感がカダイフに非常に近いです。
作り方は簡単です。皿うどんの麺を袋の上から手で細かく砕きます。カダイフのようにバターで炒める必要はありませんが、軽くフライパンで乾煎りすると香ばしさが増します。これをピスタチオクリームと混ぜれば、驚くほど本格的な食感になります。麺自体にほのかな塩気がある場合が多いので、フィリングに加える塩の量は控えめに調整してください。
代用アイデア②:フィアンティーヌやコーンフレークでのアレンジ
洋菓子作りでよく使われる「フィアンティーヌ(薄焼きクレープを砕いたもの)」もおすすめです。製菓材料店で購入できますが、カダイフよりも軽く、サクサクとした繊細な食感に仕上がります。より上品な口当たりを目指すならこちらが良いでしょう。
もっと手軽に済ませたい場合は、コーンフレークや玄米フレークも使えます。ただし、そのままだと粒が大きすぎるため、麺棒などで粗く砕いてから使用してください。コーンフレークはカダイフに比べて厚みがあるため、「バリバリ」とした力強い食感になります。
100均の型と材料でコストを抑えて作る方法
最近では100円ショップの製菓コーナーも充実しています。シリコン型はもちろん、少量の製菓用チョコレート、トッピング用のナッツ、そして時にはピスタチオ風味のクランチチョコなども販売されています。
100均の材料で作る場合のコツは、ピスタチオ要素をどう補うかです。純粋なピスタチオペーストは100均にはないことが多いため、ホワイトチョコに抹茶パウダーを少量混ぜて「緑色」を再現し、砕いたミックスナッツ(アーモンドやクルミ)を混ぜ込むことで、視覚的・食感的にドバイチョコ風に仕上げることができます。味はピスタチオではありませんが、見た目と食感を楽しむ「ジェネリック・ドバイチョコ」としては十分に楽しめます。
現役ショコラティエ兼・製菓研究家のアドバイス
「代用食材を使う場合、どうしても『本物感』が薄れがちですが、チョコレートとフィリングの比率を調整することで満足度を高められます。麺やフレークなどの代用食材は、カダイフよりも吸油性が低い場合が多いので、つなぎとなるホワイトチョコやクリームの量を少し減らし、具材の密度を高めるように意識してください。そうすることで、食べた時の『具が詰まっている感』を損なわずに仕上げることができます」
ドバイチョコ作り・購入に関するよくある質問(FAQ)
最後に、ドバイチョコを作ったり購入したりする際によく寄せられる疑問について、プロの視点からQ&A形式でお答えします。
Q. 手作りしたドバイチョコの賞味期限と保存方法は?
手作りした場合、保存料が入っていないため、冷蔵保存で3〜5日以内に食べ切ることをお勧めします。特にカダイフをバターで炒めているため、時間が経つと油脂が酸化し、風味が落ちてきます。また、冷蔵庫内の湿気を吸うとザクザク感が失われるため、ラップで密閉するか、密閉容器に入れて保存してください。冷凍保存も可能ですが、解凍時に結露してチョコが白くなる(ブルーム)リスクがあるため、冷蔵での早めの消費がベストです。
Q. ピスタチオ以外のフレーバー(ピーナッツバター等)でも作れる?
もちろんです!本家FIXでも、ピスタチオ以外に様々なフレーバーが展開されています。ピーナッツバター、アーモンドプラリネ、ヘーゼルナッツクリーム、あるいは黒ゴマペーストなど、油分を含んだペースト状のものであれば何でも応用可能です。日本の食材である「きな粉クリーム」や「抹茶クリーム」で作れば、和風ドバイチョコとして新しい発見があるかもしれません。基本の構造(チョコ+カダイフ+ペースト)さえ守れば、アレンジは無限大です。
Q. カダイフはどこで買うのが一番安い?
カダイフの価格は販売店によって大きく異なります。一般的に、業務スーパーなどで冷凍の大容量パック(500gなど)を見つけられれば、グラム単価は最も安くなります。しかし、家庭で500gを使い切るのは大変です。製菓材料店(富澤商店やcottaなど)では小分けサイズが販売されていますが、割高になる傾向があります。もし近くにトルコ食材店やハラールフードショップがあれば、そこを覗いてみるのが穴場です。比較的安価で、現地の本格的なカダイフが手に入ることがあります。
現役ショコラティエ兼・製菓研究家のアドバイス
「カダイフを大量に買って余らせてしまった場合は、再冷凍が可能です。使いやすい量に小分けしてラップに包み、ジッパー袋に入れて冷凍庫へ。使うときは解凍せずにそのまま刻んで使えます。また、余ったカダイフを海老に巻いて揚げれば『海老のカダイフ揚げ』というおしゃれな前菜にもなりますので、スイーツ以外にもぜひ活用してみてください」
まとめ:自分好みのドバイチョコでトレンドを体験しよう
ここまで、世界を騒がせるドバイチョコの魅力と、日本での購入事情、そしてプロ級の再現レシピについて解説してきました。本家FIXの入手は現状困難ですが、それは逆に言えば「自分だけの最高のドバイチョコ」を作るチャンスでもあります。
記事の要点を振り返ります。
- 本家FIXは日本未上陸。通販や個人輸入は品質リスクが高いため注意が必要。
- 国内では新大久保などのコリアンタウンで類似品が入手可能。
- 自作レシピの鍵は「カダイフの焼き込み」と「ピスタチオフィリングの塩加減」。
- カダイフがない場合は、皿うどんの麺などで手軽に代用できる。
ザクザクとした食感と濃厚なピスタチオのハーモニーは、一度食べれば病みつきになること間違いありません。ぜひ今週末は、製菓材料店でカダイフとピスタチオペーストを探し、キッチンで甘い実験を始めてみてください。自分で作ったドバイチョコの断面をSNSにアップして、その音と味を友人と共有する楽しみは、単に購入して食べる以上の価値があるはずです。
ドバイチョコ作り 成功のための最終チェックリスト
- [ ] カダイフは黄金色になるまでバターでしっかり炒めましたか?(ここが食感の命です)
- [ ] ピスタチオソースに少量の塩を加えましたか?(甘さを引き締め、飽きない味にします)
- [ ] チョコレートの温度管理(テンパリング)は適切でしたか?(美しい艶とパキッとした食感のために)
- [ ] フィリングを詰める際、隙間なくぎっしりと詰めましたか?(美しい断面のために)
- [ ] 完成後はしっかりと冷蔵庫で冷やし固めましたか?
さあ、あなたもこのトレンドを「見る側」から「作る側」へ。世界で一番美味しいドバイチョコは、あなたのキッチンから生まれるかもしれません。
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