「センター分けに挑戦したいけれど、自分に似合うか不安」
「朝セットしても、夕方にはパラパラと落ちてきてしまう」
「直毛すぎて、あのかっこいい毛流れが作れない」
近年、メンズヘアの定番として定着しつつある「センターパート(センター分け)」。清潔感と色気を両立できる万能なスタイルですが、いざ自分でやってみると「なんだか似合わない」「すぐに崩れる」といった壁にぶつかる方が少なくありません。
結論から申し上げますと、センター分けは「顔型に合わせた分け目の微調整」と「根元のドライヤー技術」さえマスターすれば、誰でも似合わせることが可能です。たとえ剛毛の直毛でセットが崩れやすい方であっても、プロが現場で実践している理論を使えば、一日中理想のシルエットをキープできます。
本記事では、月間200名以上の指名客を担当し、数多くの「似合わせ」を提案してきた現役スタイリストである筆者が、以下の3点を徹底解説します。
- 丸顔・面長・おでこの広さ別「あなたに一番似合うセンター分け」の黄金比
- 動画を見るよりも分かりやすい!朝3分でできて夕方まで崩れない基本のセット手順
- 「直毛でパラパラ落ちてくる」を防ぐ、プロ愛用のスタイリング剤と裏技テクニック
この記事を読み終える頃には、あなたの骨格に最適なバランスが見つかり、明日の朝から自信を持ってセンター分けを楽しめるようになるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
「センター分けが似合わない」は誤解!顔型別・似合わせの黄金法則
「自分は顔が整っていないから、おでこを出すスタイルは似合わない」
「顔が大きいから、センター分けにすると余計に目立ってしまう」
カウンセリングの際、多くのお客様からこのような相談を受けます。しかし、断言させてください。「センター分けが似合わない顔」というものは存在しません。似合っていないと感じる場合、それは「分け目の位置」や「ボリュームの出し方」が、あなたの骨格にフィットしていないだけなのです。
センターパートは、おでこを出すことで表情を明るく見せるだけでなく、前髪のラインで顔の輪郭を補正できる、非常に優秀なヘアスタイルです。重要なのは、自分の顔型の特徴を理解し、足りない部分を補い、余分な部分を削るようなシルエットを作ることです。ここでは、骨格タイプ別に「絶対に失敗しない似合わせの法則」を深掘りして解説します。
現役トップスタイリストのアドバイス
「多くの方が『顔が整っていないと似合わない』と勘違いしていますが、実は『分け目の位置』と『サイドのボリューム』で骨格補正ができる万能なスタイルです。鏡の前で、分け目を数ミリずらすだけでも印象は劇的に変わります。まずはご自身の顔型タイプを知ることから始めましょう。」
【丸顔・ベース型】縦のラインを強調してスッキリ見せるコツ
日本人に最も多いと言われる「丸顔」や、エラが張っている「ベース型」の方の場合、顔の横幅が気になりがちです。このタイプの方がセンター分けをする際の最大の目的は、「縦のラインを強調し、横幅を視覚的に削ること」にあります。
まず、分け目はきっちりと真ん中(5:5)で分けることをおすすめします。顔の中心に一本の縦線が入ることで、視線が上下に誘導され、顔全体がほっそりと縦長に見える効果(縦長効果)が生まれます。分け目をジグザグにぼかすよりも、直線的に取った方がよりシャープな印象を与えられます。
次に重要なのが「サイドの髪(前髪の端)」のあしらい方です。頬の丸みやエラの張りをカバーするために、前髪の毛先は外にハネさせるのではなく、フェイスラインに沿って内側に落とすか、頬骨を隠すように少し長めに残すと良いでしょう。これにより、顔の露出面積が「ひし形」や「縦長の楕円」に近づき、小顔効果が期待できます。
また、トップ(頭頂部)には高さを出すことが必須です。トップが潰れていると横幅が強調されてしまうため、ドライヤーで根元を立ち上げ、ふんわりとした高さをプラスしてください。おでこをしっかりと見せることで、縦の距離感を出し、清潔感と大人っぽさを演出することができます。
【面長・逆三角】横にボリュームを出してバランスを取るコツ
「面長」の方や、顎がシュッとしている「逆三角形」の方の場合、丸顔とは逆に「縦の長さ」が強調されすぎてしまうことが悩みとなりがちです。センター分けにすると、おでこが出る分、さらに顔が長く見えてしまうのではないかと不安になる方も多いでしょう。
このタイプの方の正解は、「横にボリュームを出して、ひし形のシルエットを作ること」です。真ん中(5:5)で分けると縦のラインが強調されすぎてしまうため、分け目を「6:4」や「7:3」のように少しずらすことを強く推奨します。アシンメトリー(左右非対称)なバランスを作ることで、視線が横方向に分散され、縦長の印象を和らげることができます。
スタイリングの際は、サイドの髪をタイトに抑えすぎないことが重要です。耳周りやハチ周りにふんわりとしたボリュームを持たせ、横幅をプラスしてください。ヘアアイロンを使って、毛先を外に流す「リバース巻き」を取り入れたり、波打つようなウェーブを加えたりすることで、顔の横に動きが出てバランスが整います。
また、韓国風の「コンマヘア」のように、前髪の内側を「C」の字にカールさせ、おでこの露出面積を少し狭くするのも有効です。おでこを全開にするのではなく、チラッと見せる程度に留めることで、縦の長さをカバーしつつ、トレンド感のあるスタイルを楽しむことができます。
「おでこが狭い・広い」悩み別の対処法
顔の輪郭だけでなく、「おでこの広さ」もセンター分けの似合わせを左右する重要な要素です。それぞれの悩みに応じた微調整テクニックをご紹介します。
おでこが狭い人へのアドバイス
おでこが狭い方がセンター分けにすると、前髪がすぐに目にかかってしまったり、窮屈な印象になったりすることがあります。解決策は、「根元を高く立ち上げて、擬似的に縦幅を作ること」です。ドライヤーを下から当てて前髪の根元を垂直に近い角度で立ち上げ、そこからふんわりとサイドに流します。こうすることで、おでこの上の空間が広がり、バランスよく見えます。また、前髪を少し短めにカットして軽さを出すのも効果的です。
おでこが広い人へのアドバイス
おでこが広いことは、実はセンター分けにおいて武器になります。知的で大人っぽい印象を作りやすいからです。しかし、広さが気になる場合は、「生え際をカバーする下ろし気味のセンターパート」がおすすめです。根元を立ち上げすぎず、自然に前に下ろしながら分けることで、生え際のラインをぼかすことができます。また、分け目をジグザグに取って地肌を見えにくくするのも、広さをカモフラージュする有効なテクニックです。
▼【詳細図解】顔型別・似合わせセンターパート対応表
| 顔型タイプ | おすすめの分け目 | シルエットのポイント | NG・注意点 |
|---|---|---|---|
| 丸顔・ベース型 | 5:5(センター) または 6:4 |
縦長強調 トップを高くし、サイドで頬を隠す。 |
サイドにボリュームを出しすぎると顔が大きく見える。 |
| 面長・逆三角 | 6:4 または 7:3 (ずらすのが鉄則) |
横幅強調 サイドに動きを出し、ひし形を作る。 |
トップを高くしすぎたり、サイドをタイトにしすぎること。 |
| 卵型 | なんでもOK | 自由自在 なりたい雰囲気に合わせて調整可能。 |
特になし。様々なスタイルを楽しめます。 |
【動画なしで再現】朝3分で決まる!崩れないセンター分けの基本セット手順
「美容室でセットしてもらった時は完璧だったのに、翌朝自分でやると全然違う形になってしまう」
これは、多くの方が直面する最大の悩みです。しかし、ご安心ください。美容師が魔法を使っているわけではありません。私たちは「髪の性質」に基づいた正しい手順を踏んでいるだけなのです。
センター分けのセットにおいて、ワックスやスプレーはあくまで「補助」に過ぎません。最も重要なのは、髪が乾く瞬間のコントロール、つまり「ドライヤー」の工程が9割を占めます。ここでは、動画を見ながら一時停止を繰り返さなくても理解できるよう、プロの手順を言語化して詳細にお伝えします。
現役トップスタイリストのアドバイス
「ワックスで形を作ろうとするのは失敗の元です。髪は『濡れている状態から乾く瞬間』に形が決まり、冷える瞬間に固定されます。この『形状記憶』の性質を利用するのが、一日中崩れない最大の秘訣です。ドライヤーを制する者がセンターパートを制します。」
Step1:根元を濡らしてリセットする(寝癖直しはNG)
朝起きて、寝癖がついたままの髪にいきなりドライヤーを当てたり、ワックスをつけたりしていませんか?これが失敗の第一歩です。センター分けの命である「根元の立ち上がり」と「自然な毛流れ」を作るためには、一度髪の結合をリセットする必要があります。
表面を霧吹きで軽く濡らす程度では不十分です。「根元」を地肌からしっかりと濡らしてください。できればシャワーを浴びて全頭を濡らすのがベストですが、時間がない場合は、洗面台で頭を下げて、前髪とトップの根元だけでもお湯でしっかりと濡らしましょう。
髪が十分に濡れたら、タオルドライを行います。ゴシゴシと擦るのではなく、タオルで頭皮を揉むようにして水分を拭き取ります。ここでの水分の残り具合が重要で、水滴が垂れないけれど全体がしっとりしている状態(ウェット状態)を目指します。この工程をサボると、どんなに良いワックスを使っても、昼過ぎには変な方向にはねたり、パックリ割れたりしてしまいます。
Step2:ドライヤーで「立ち上げ」と「分け目」を作る【最重要】
ここが最大の山場です。ドライヤーを使って、センター分けの土台を作ります。ただ乾かすのではなく、意図的に風を操る技術が必要です。
まず、全体の8割程度をざっと乾かします。この時、前髪をオールバックにするように後ろに向かって乾かすと、根元が立ち上がりやすくなります。ある程度乾いてきたら、いよいよ分け目を作っていきます。
1. 分け目を決める
コーム(櫛)の柄や指を使って、H2-1で診断した自分に似合う位置(5:5や6:4)で分け目を取ります。この時、直線のラインではなく、少しジグザグに取ると、パックリ割れを防ぎ自然な仕上がりになります。
2. 根元の立ち上げ(温風)
分け目の根元に指を入れ、髪を少し持ち上げます。ドライヤーの風を下から上へ、約45度の角度で当てます。地肌に熱を感じる程度(熱すぎないように注意)で数秒間温風を当て、根元をグッと立ち上げます。
3. 形状記憶の固定(冷風)
ここがプロの技です。温風で立ち上げた髪を手で支えたまま、ドライヤーを「冷風」に切り替えて20秒ほど当ててください。髪はタンパク質でできており、熱が冷める瞬間に形が固定されます。この「冷やし」の工程を入れるだけで、キープ力が劇的に向上します。指を離しても根元がふんわりと立ち上がったままなら成功です。
▼【詳細解説】失敗しないドライヤーの風の当て方
- 風量設定:「強風」だと髪が散らばってしまうため、セット時は「弱風」を使用するのがおすすめです。
- 手の使い方:前髪の根元を指で軽く掴み、おでこの前に少し引っ張り出すようにしてから、上に向かって持ち上げると綺麗なアーチが描けます。
- 注意点:上から下に風を当てると、根元が潰れてペタンコになってしまいます。必ず「下から上へ」あるいは「横から」風を送ることを意識してください。
Step3:ヘアアイロン・コテで毛流れ(ニュアンス)を作る
ドライヤーで土台ができたら、ヘアアイロンを使って毛先に動き(ニュアンス)をつけていきます。特に直毛の方は、この工程を加えることで、一気に垢抜けた印象になります。
アイロンの温度は160度前後が推奨です。高すぎると髪が傷み、低すぎると形がつきません。前髪の毛束を中間から挟み、後ろ方向へ流すように手首を返して「リバース巻き(外巻き)」にします。この時、強く巻きすぎると不自然なカールになってしまうため、手首を滑らせるようにスッと抜くのがコツです。
サイドの髪も同様に、毛先を少し後ろに流すイメージでアイロンを通します。これにより、顔周りに美しい毛流れ(フェザー感)が生まれ、横顔のシルエットも整います。くせ毛の方やパーマをかけている方は、この工程を省略しても構いませんが、ツヤを出したい場合は軽く熱を通すと良いでしょう。
最後に、トップの髪を数束つまんで、根元付近にアイロンを挟み、立ち上がりを強調させると、より立体的なシルエットが完成します。火傷には十分に注意しながら、鏡で全体のバランスを確認してください。
「直毛で落ちてくる」「夕方ペタンコ」を解決するプロの裏技
「朝は完璧だったのに、会社や学校に着く頃には前髪が落ちてきて視界を遮る…」
特に日本人に多い、硬くて太い直毛(剛毛)の方にとって、センター分けのキープは至難の業です。重力に負けてパラパラと落ちてくる髪にストレスを感じている方も多いでしょう。
ここでは、そんな「直毛・剛毛」の方に特化した、現場レベルの裏技と対策をご紹介します。雑誌にはあまり載っていない、プロならではの視点での解決策です。
直毛・剛毛の人がやりがちな失敗と対策
直毛の方が最もやりがちな失敗は、「落ちてくるのを防ごうとして、重たいワックスを大量につけてしまうこと」です。ワックスには油分が含まれているため、つければつけるほど髪は重くなり、その重みで逆に根元が潰れ、毛先が落ちてきてしまいます。
対策1:アイロンで「Cカール」をしっかりつける
直毛は真っ直ぐに戻ろうとする力が強いため、アイロンの熱でしっかりと髪の構造を曲げておく必要があります。毛先だけでなく、髪の中間からしっかりと熱を通し、「C」の字を描くようなカールをつけてください。曲がった髪は互いに引っかかりやすくなり、落ちてきにくくなります。
対策2:スタイリング剤は「軽さ」重視で
重たいハードワックスよりも、伸びの良いファイバー系のワックスや、セット力がありつつ軽い質感のバームを選ぶのが正解です。つける量は小指の爪程度から始め、足りなければ足すようにしましょう。表面にベタベタつけるのではなく、内側から揉み込むようにつけることで、ふんわり感を維持できます。
時間が経っても崩さない「スプレー」の正しい使い方
センター分けのキープにおいて、ハードスプレーは必須アイテムですが、使い方が間違っている方が非常に多いです。頭全体にシューッと吹きかけるだけでは、表面がガチガチになるだけで、中身の崩れを防げません。
裏技テクニック:指スプレー(ポイント使い)
スプレーを直接髪に吹きかけるのではなく、まず自分の指先にスプレーを吹きかけます。その濡れた指で、前髪の根元と分け目の部分をつまむようにして塗布します。まるで接着剤で固定するように、根元の立ち上がりをピンポイントでロックするのです。
さらに、コーム(櫛)の歯にスプレーを吹きかけ、そのコームでサイドの毛流れをとかすという技もあります。これにより、毛束一本一本がコーティングされ、風が吹いても手櫛で元通りになる、しなやかで崩れないセットが可能になります。
現役トップスタイリストのアドバイス
「どうしても直毛でパラパラ落ちてくる場合、毛先だけの『ニュアンスパーマ』や、前髪の立ち上げ専用の『プリカール』をかけることを強くおすすめします。毎朝のアイロン作業がなくなり、セット時間が半分以下になります。パーマは決してクルクルにするだけでなく、毛流れを作るためだけにかけることも可能です。」
印象を操作する!レングス・雰囲気別おすすめセンターパート図鑑
センター分けと一口に言っても、髪の長さ(レングス)や質感によって、与える印象はガラリと変わります。ここでは、トレンドを押さえつつ、あなたの「なりたい印象」に合わせたスタイルを提案します。美容室でのオーダーの際にもぜひ参考にしてください。
【韓国風・コンマヘア】トレンド感と色気を出したいなら
現在、最も人気が高いのがこのスタイルです。前髪が内側に大きくカールし、記号のコンマ(,)のような形を描くことから「コンマヘア」と呼ばれています。
- 特徴:おでこの露出が狭く、ミステリアスで色気のある雰囲気。
- 似合う人:面長の方、おでこが広い方、中性的なファッションが好きな方。
- セットのコツ:前髪の毛先を内側に集めるようにアイロンを通し、オイルやバームでウェットな質感に仕上げると、より韓国アイドル風の洗練された印象になります。
【ナチュラル・ショート】ビジネスでも好印象な清潔感
就職活動やビジネスシーンでも違和感なく溶け込む、短めのセンターパートです。耳周りや襟足をすっきりと刈り上げることで、爽やかさと誠実さを演出できます。
- 特徴:眉毛が見えるくらいの長さで、立ち上がりを抑えめにした自然なスタイル。
- 似合う人:丸顔の方、スポーツをする方、スーツを着る機会が多い方。
- セットのコツ:ツヤの出すぎないマットなワックスを使用し、ふんわりと仕上げます。お辞儀をしても髪が落ちてこないよう、スプレーでの固定は必須です。
【ウェーブ・パーマ】大人っぽいこなれ感と色気
直毛のコンプレックスを逆手に取り、パーマをかけて動きを出したスタイルです。スパイラルパーマやツイストスパイラルを組み合わせることで、無造作でアンニュイな大人の色気を醸し出せます。
- 特徴:ランダムな動きがあり、黒髪でも重たく見えない。
- 似合う人:髪の量が多い方、毎朝のセットを楽にしたい方、カジュアルな服装が多い方。
- セットのコツ:髪を濡らしてタオルドライした後、ムースやグリースを揉み込んで自然乾燥させるだけで形になります。アイロンが苦手な不器用さんにも最適です。
失敗しないスタイリング剤の選び方とおすすめアイテム
「ドラッグストアに行くと種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」
スタイリング剤選びは、自分の髪質と作りたい質感のマッチングが全てです。間違ったものを選ぶと、セットがうまくいかない原因になります。
現役トップスタイリストのアドバイス
「今っぽい質感を作るなら『ヘアバーム』が断然おすすめです。ハンドクリームとしても使える優しい成分で、自然なツヤとまとまりが出ます。しかし、キープ力が欲しい直毛の方は、バームだけでは弱い場合があります。その際は、『ハードワックス』に少量の『グリース』を混ぜるという裏技を使ってみてください。セット力とツヤ感を両立できる最強の組み合わせです。」
ナチュラル派・軟毛向け:ヘアバーム・ソフトワックス
髪が細い(軟毛)方や、ガチガチに固めたくないナチュラル派の方には、油分が主成分の「ヘアバーム」や、柔らかいテクスチャの「ソフトワックス」が適しています。
- メリット:髪に馴染みやすく、手直しが容易。程よいツヤ感が出て、乾燥してパサついた髪を綺麗に見せてくれます。
- 選び方:「ナチュラルバーム」「ソフト」と記載のあるものを選びましょう。柑橘系の香りなど、使用感が良いものが多いのも特徴です。
キープ派・直毛向け:ハードワックス・ジェルグリース
髪が硬い(剛毛)方や、一日中絶対に崩したくない方には、セット力の強い「ハードワックス」や、ウェットな質感が出せる「ジェルグリース」が必須です。
- メリット:強い立ち上がりを長時間キープできる。グリースは水溶性なので、シャンプーで落ちやすいという利点もあります。
- 選び方:「ハード」「フリーズ」「クレイ(泥)」などの表記があるものがセット力が高いです。ただし、クレイ系はツヤが出ないので、ツヤが欲しい場合はグリースを混ぜて調整します。
センター分けに関するよくある質問 (FAQ)
最後に、サロンの現場でお客様から頻繁にいただく質問に、Q&A形式でお答えします。
Q. センター分けにするには前髪はどのくらいの長さが必要?
A. 目にかかるくらい〜鼻先くらいの長さがベストです。
短すぎると、根元を立ち上げた時に髪が浮いてしまい、「カッパ」のような状態になりやすいです。最低でも目のラインを超え、鼻にかかる程度の長さがあると、サイドに流した時に綺麗な毛流れを作ることができます。伸ばしかけの方は、分け目を7:3にして流すスタイルから始めると良いでしょう。
Q. アイロンなしでもセットできますか?
A. くせ毛やパーマ毛なら可能ですが、直毛の人はアイロン推奨です。
元々髪に癖がある方は、ドライヤーとワックスだけでも動きを出せます。しかし、直毛の方がアイロンなしでセットしようとすると、毛先がピンと真っ直ぐになってしまい、馴染みが悪くなります。クオリティと持ちを考えるなら、アイロンを使うか、パーマをかけることを強くおすすめします。
Q. 美容室でオーダーする時のポイントは?
A. 写真を見せることに加えて、「普段のセット方法」を伝えてください。
単に「センター分けにしてください」と伝えるだけでなく、「普段はワックスをつけるか」「アイロンは使うか」「刈り上げはどのくらいの高さが好きか」を美容師に伝えてください。それによって、毛量の減らし方や長さの設定が変わってきます。再現性を高めるための重要なコミュニケーションです。
まとめ:自分に合ったセンター分けで「清潔感」と「自信」を手に入れよう
ここまで、センター分けの似合わせ理論から、具体的なセット手順、崩れ防止の裏技までを解説してきました。長文にお付き合いいただきありがとうございます。
センターパートは、単なる流行りの髪型ではありません。おでこを出すことで相手に「清潔感」や「信頼感」を与え、計算されたシルエットで「小顔効果」や「大人っぽさ」を演出できる、非常に戦略的なヘアスタイルです。
「自分には似合わない」と諦める必要はありません。今日解説したように、分け目を数ミリずらしたり、ドライヤーの当て方を少し変えたりするだけで、必ずあなたにフィットするバランスが見つかります。
まずは今週末、出かける予定がなくても構いません。鏡の前に立ち、この記事の手順通りにドライヤーを握ってみてください。最初はうまくいかなくても、3回練習すればコツが掴めるはずです。新しい自分に出会える楽しさを、ぜひ体感してください。
センター分けセット完了チェックリスト
毎朝のセットの仕上げに、以下のポイントを確認しましょう。
- [ ] 根元はふんわりと立ち上がっていますか?(ペタンコはNG)
- [ ] 分け目の位置は、自分の顔型に合わせて調整しましたか?
- [ ] 横から見た時、後頭部のシルエットは綺麗ですか?(絶壁になっていませんか?)
- [ ] アイロンで毛先に自然な流れを作れましたか?
- [ ] 最後にスプレーを指につけ、根元をピンポイントで固定しましたか?
あなたのヘアスタイルが、自信と魅力を引き出す最大の武器になることを願っています。
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