「スマホで写真は撮れるけど、形に残る写真も欲しい」「推し活やイベントでもっと盛り上がりたい」
そう考えてインスタントカメラ「チェキ(instax)」の購入を検討し始めたものの、種類の多さに圧倒されていませんか?現在、チェキにはアナログ特化のモデルから、スマホ画像をプリントできるハイブリッド型まで、多種多様な機種が存在します。見た目の可愛さだけで選んでしまうと、「思っていた機能がなかった」「ランニングコストが高すぎて使わなくなった」といった後悔につながりかねません。
結論から申し上げますと、チェキ選びで失敗しない最大のコツは、「アナログ特有の偶然性を楽しむ」か「スマホ連携と失敗回避を優先する」か、このスタンスを最初に決めることです。
この記事では、これまでに3,000枚以上のチェキを撮影し、歴代の全モデルを使用してきたガジェット・カメラ専門ライターである筆者が、現在発売されている主要機種の中から「初心者が買うべき間違いない5台」を厳選しました。単なるスペック比較だけでなく、プロの視点から見た「画作りの違い」や「長く使い続けるためのポイント」まで、余すところなく解説します。あなたにぴったりの1台が必ず見つかります。
この記事でわかること
- アナログ派?ハイブリッド派?あなたに合うチェキのタイプ診断
- 【目的別】今買うべきおすすめチェキ5選のスペック・特徴比較
- プロ直伝!失敗写真(真っ黒・白飛び)を防ぐ撮影テクニック
チェキ選びで迷わない!最初に決めるべき「3つのタイプ」と「フィルムサイズ」
チェキのラインナップは一見複雑に見えますが、実は「仕組み(撮影方式)」と「フィルムサイズ」の2つの軸で整理すると、非常にシンプルに理解できます。まずは、自分がどのようなスタイルで撮影を楽しみたいか、全体像を把握しましょう。
ガジェット・カメラ専門ライターのアドバイス:後悔しないためのタイプ選び
「見た目の可愛さや本体価格の安さだけで選ぶと、購入後に後悔するケースが非常に多いです。特に重要なのは『プリントする前に画像を選びたいか』という点です。フィルムは1枚あたり約80円以上するため、失敗写真をプリントしたくない、コストを抑えたいと考えるなら、液晶モニター付きのハイブリッド型一択です。逆に、失敗も含めて『何が写っているかわからない』という一発勝負のドキドキ感や、世界に1枚しかない希少性を楽しみたいなら、アナログ型が間違いなくおすすめです。」
仕組みで選ぶ:アナログ・ハイブリッド・プリンターの違い
チェキには大きく分けて「アナログ型」「ハイブリッド型」「スマホプリンター型」の3つのタイプがあります。それぞれの仕組みと、得られる体験の違いを理解することが重要です。
各タイプの特徴まとめ(クリックして詳細を表示)
| タイプ | 特徴とメリット | デメリット |
|---|---|---|
| アナログ型 (instax mini 12など) |
レンズから入った光で直接フィルムを感光させる伝統的な方式。独特の柔らかい画質と、現像されるまで結果がわからないワクワク感が魅力。操作がシンプルで、電源を入れてシャッターを押すだけ。 | 撮影後の修正や加工が一切できない。失敗写真もそのままプリントされるため、フィルムのロスが発生しやすい。焼き増し(同じ写真の複製)ができない。 |
| ハイブリッド型 (instax mini Evoなど) |
デジタルカメラとプリンターが合体した機種。背面の液晶モニターで構図を確認して撮影し、気に入った画像だけを選んでプリントできる。スマホ内の画像も転送して印刷可能。多彩なフィルター加工が楽しめる。 | アナログ型に比べて本体価格が高価になりがち。デジタルデータとして保存されるため、アナログ特有の「世界に1枚」という希少性は薄れる。 |
| スマホプリンター型 (instax Linkなど) |
撮影機能を持たない印刷専用機。スマホで撮影した画像を専用アプリ経由でチェキフィルムにプリントする。持ち運びやすく、画質はスマホカメラの性能に依存するため高画質。 | これ単体では撮影できないため、写真を撮る行為そのものを楽しみたい人には不向き。スマホのバッテリー残量や接続の手間がハードルになることも。 |
アナログ型は、シャッターを押した瞬間の光をフィルムに焼き付けるため、その場の空気感や光のニュアンスがダイレクトに反映されます。少しピントが甘かったり、露出がズレたりすることもありますが、それこそが「エモい」写真を生み出す要因となります。一方で、ハイブリッド型は失敗知らずです。デジタルカメラのセンサーで捉えた映像をフィルムに露光するため、何度でも撮り直しが可能で、経済的かつ現代的な使い勝手を実現しています。
フィルムサイズで選ぶ:mini・SQUARE・WIDEの特徴
次に決めるべきは「写真の大きさ」です。チェキには3種類のフィルム規格があり、本体によって使用できるフィルムが決まっています。後から変更することはできないため、用途に合わせて慎重に選びましょう。
- mini(カードサイズ):
最も一般的で、フィルムのデザイン(フレーム)の種類も圧倒的に豊富です。名刺サイズ(86mm×54mm)なので、財布に入れたり、推し活のトレカケースに入れて持ち歩くのに最適です。本体もコンパクトなものが多く、日常的に持ち歩きたい人に向いています。 - SQUARE(正方形):
InstagramなどのSNSで馴染み深い、1対1の正方形フォーマット(62mm×62mm)です。縦横の比率を気にする必要がなく、被写体を中央に配置するだけでおしゃれな構図が決まります。ポートレートや作品作りを楽しみたい人に人気があります。 - WIDE(横長):
miniフィルムの2倍の幅(86mm×108mm)を持つワイドサイズです。大人数での集合写真や、風景を広く切り取りたい場合に威力を発揮します。ただし、対応するカメラ本体がかなり大きくなるため、日常のスナップ用としては携帯性に難があります。
以下の比較表を参考に、ご自身の優先順位(携帯性、画角、失敗回避など)と照らし合わせて、ベストな組み合わせを見つけてください。
タイプ別・サイズ別 機能比較マトリクス図(詳細)
| アナログ型 | ハイブリッド型 | スマホプリンター型 | |
|---|---|---|---|
| miniサイズ | 【王道・入門】 instax mini 12 (コスパ◎、簡単) |
【一番人気・万能】 instax mini Evo (機能性◎、高画質) |
【推し活・携帯性】 instax mini Link 2 (アプリ充実) |
| SQUAREサイズ | 【おしゃれ・作品】 instax SQUARE SQ1 (シンプル、デザイン◎) |
【生産終了モデルあり】 instax SQUARE SQ20など (現在は入手困難な場合も) |
【SNSライク】 instax SQUARE Link (ARプリント対応) |
| WIDEサイズ | 【集合写真・風景】 instax WIDE 300 (迫力◎、本体大) |
– | 【大判プリント】 instax Link WIDE (リッチな質感) |
【目的別】今買うならこれ!おすすめチェキ厳選5モデル徹底比較
ここからは、数あるラインナップの中から、プロの視点で「今買うべき価値がある」と断言できる5つのモデルを厳選してご紹介します。それぞれの機種が得意とするシーンや、どのようなユーザーに向いているかを具体的に解説します。
【コスパ最強・入門機】instax mini 12
「初めてチェキを買う」「難しい設定はしたくない」「とにかく簡単に可愛く撮りたい」という方に最適なのが、スタンダードモデルのinstax mini 12です。
このモデルの最大の特徴は、徹底的にシンプル化された操作性と、失敗を防ぐための自動調整機能です。電源を入れるにはレンズ部分を回すだけ。周囲の明るさを感知して、シャッタースピードやフラッシュの光量をカメラが自動で調整してくれる「明るさオート(オート露光機能)」が搭載されています。これにより、従来のエントリーモデルでありがちだった「背景が真っ黒になる」という失敗が劇的に減少しました。
プロの評価:
特筆すべきは、旧モデル(mini 11)からの進化点である「クローズアップモード(接写)」の改善です。従来のチェキは、レンズとファインダーの位置が異なるため、近くのものを撮る際に「見ている景色」と「撮れる写真」がズレる(パララックス現象)という課題がありました。mini 12では、接写モードにするとファインダー内の視野も連動して補正される機構が採用されており、セルフィーやテーブルフォトでも狙った構図で撮りやすくなっています。30cm〜50cmの近距離撮影が多い現代のユーザーニーズに見事に応えた、完成度の高いエントリー機です。
【機能性No.1・一番人気】instax mini Evo
「絶対に失敗したくない」「スマホの写真もプリントしたい」「クラシックカメラのようなデザインが好き」という方には、ハイブリッド型の最高峰instax mini Evoがおすすめです。
このカメラは、背面に液晶モニターを搭載しており、撮影した画像を確認してからプリントすることができます。気に入らない写真はプリントせずに削除したり、後から何度でもプリントし直すことが可能です。さらに、10種類の「レンズエフェクト(魚眼、色ずれ、光漏れなど)」と10種類の「フィルムエフェクト(モノクロ、レトロ、ブルーなど)」を掛け合わせることで、合計100通りの表現を楽しむことができます。ダイヤルやレバーを操作してエフェクトを切り替えるアナログな操作感も、カメラ好きの心をくすぐります。
プロの評価:
Evoは単なる便利カメラではありません。解像度が高く、色彩表現も豊かで、現代のSNS世代が求める「エモい画作り」が液晶を見ながら直感的に行える点が秀逸です。スマホ内の画像をBluetoothで転送してプリントする「スマホプリンター」としての機能も備えており、1台で全てをこなせる万能さが魅力です。価格は高めですが、フィルムの無駄遣いを防げる点や機能の多さを考慮すれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
ガジェット・カメラ専門ライターのアドバイス:Evoを使いこなすコツ
「Evoの最大の魅力であり、意外と知られていない活用法が『リプリント(再印刷)』機能です。通常のアナログチェキは世界に1枚しかありませんが、Evoならお気に入りのベストショットをデータとして保存しておき、その場で人数分焼き増ししてプレゼントすることができます。結婚式の二次会や送別会、飲み会などでこれをやると、めちゃくちゃ喜ばれます。コミュニケーションツールとしての最強の武器になります。」
【スマホ専用・推し活必須】instax mini Link 2
「撮影は高画質なスマホでしたい」「推しの画像をチェキ化して持ち歩きたい」「カメラを持ち歩くのは荷物になる」という方には、スマホプリンターのinstax mini Link 2が最適解です。
これはカメラ機能を持たない、プリント専用のデバイスです。専用アプリを使って、スマホの中にある写真をBluetooth経由でチェキフィルムに印刷します。アプリ内での画像補正や、フレーム合成、コラージュ機能などが充実しており、プリクラ感覚でデコレーションを楽しむことができます。また、動画の中からベストな瞬間を切り出してプリントする機能もあり、動きの速いペットや子供、ライブ映像のワンシーンをチェキ化するのにも向いています。
プロの評価:
特筆すべきは「AR描画機能(instax AiR)」などの遊び心あふれる機能です。プリンター本体を空中で動かすことで、写真上に光の絵を描くような演出ができ、パーティーシーンで盛り上がります。何より、本体が非常にコンパクトで軽量なため、常にバッグに忍ばせておける機動力が魅力。「撮る」ことよりも「出力して楽しむ」ことに重きを置く、現代的な推し活ユーザーにとっての必須アイテムと言えるでしょう。
【スクエアフォーマット】instax SQUARE SQ1 / SQ40
「人とは違うおしゃれな写真を撮りたい」「Instagramの世界観が好き」「ポートレートを雰囲気たっぷりに撮りたい」という方には、スクエアフォーマットのinstax SQUARE SQ1 または SQ40をおすすめします。
機能的にはmini 12と同様にフルオートのアナログカメラですが、最大の違いは「ましかく(1:1)」の画角です。正方形のフォーマットは、被写体を日の丸構図(真ん中)に置くだけで、不思議とアートのような安定感と存在感が生まれます。背景の余白も含めて一つの作品として成立しやすいため、カフェでの料理撮影や、街角のスナップ撮影で特に力を発揮します。
SQ1とSQ40の違い:
中身の性能はほぼ同じですが、外観デザインが異なります。SQ1はポップでモダンなカラーリング、SQ40はブラックのレザー調でクラシックな高級感があるデザインです。ファッションに合わせて選ぶのが良いでしょう。
【大人のこだわり】instax mini 99
「光や色を自分でコントロールしたい」「作品作りを楽しみたいカメラ好き」「アナログ操作の感触を楽しみたい」という上級者やこだわり派には、最新のハイエンドモデルinstax mini 99が刺さるはずです。
このカメラはアナログ型でありながら、カメラ内部にLEDを搭載し、フィルムに直接色を照射することで「色表現」を変化させる「カラーエフェクトコントロール」機能を搭載しています。ライトブルー、セピア、マゼンタなど、6種類の色味をダイヤル一つで切り替えられ、フィルターなしで幻想的な写真を撮ることができます。さらに、周辺光量を落としてトンネル効果を生む「ビネットモード」や、バルブ撮影、二重露光など、写真表現の幅を広げる機能が満載です。
プロの評価:
「綺麗に撮る」だけでなく「意図を持って撮る」ことができる唯一無二のアナログチェキです。露出補正ダイヤルで明るさを意図的に変えられるため、ハイキー(明るめ)でふんわり撮ったり、ローキー(暗め)でクールに撮ったりと、撮影者のセンスを存分に発揮できます。所有欲を満たすマットな質感のボディも素晴らしく、大人の趣味としてのチェキを極めたい方に最適です。
おすすめ5機種 スペック・実勢価格・機能比較表(詳細比較はこちら)
| 機種名 | タイプ | フィルム | 実勢価格目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| instax mini 12 | アナログ | mini | 11,000円前後 | 簡単オート、接写補正、パステルカラー |
| instax mini Evo | ハイブリッド | mini | 28,000円前後 | 液晶画面、100種エフェクト、スマホ連携 |
| instax mini Link 2 | プリンター | mini | 15,000円前後 | スマホ画像印刷、AR機能、動画切り出し |
| instax SQUARE SQ1 | アナログ | SQUARE | 14,000円前後 | 正方形フォーマット、シンプル操作 |
| instax mini 99 | アナログ | mini | 28,000円前後 | カラーエフェクト、露出補正、多重露光 |
プロが教える!チェキ撮影で「失敗しない」ための3つのテクニック
チェキを購入していざ撮影してみると、「思ったより暗くて何も写っていない」「顔が白く飛んでしまった」「位置がズレている」といった失敗を経験することがあります。フィルムは安くないため、できるだけ失敗は避けたいものです。
ここでは、3,000枚以上撮影してきた経験から導き出した、誰でもすぐに実践できる「失敗回避の鉄則」を3つ伝授します。
ガジェット・カメラ専門ライターのアドバイス:距離感の重要性
「チェキの失敗写真で最も多い原因は『ピンボケ』と『フラッシュによる白飛び』です。これらはカメラの性能のせいではなく、すべて『被写体との距離』が不適切であることが原因です。機種ごとに決まっている『最短撮影距離(通常30cm〜50cm)』よりも近づきすぎるとピントが合わず、フラッシュが強すぎて真っ白になります。逆に遠すぎるとフラッシュが届かず真っ黒になります。自分の腕の長さなどを基準に、適切な距離感を体感で覚えることが上達への最短ルートです。」
「真っ黒」を防ぐ:室内・夜景撮影でのフラッシュと背景のコツ
室内や夜の屋外で撮影した際、人物は写っているのに背景が真っ暗で「どこで撮ったかわからない」写真になったことはありませんか?これは、フラッシュの光が人物には届いても、遠くの背景までは届かないために起こります。
これを防ぐためのテクニックは2つあります。1つ目は、「スローシンクロ」機能を活用することです(mini 12などの最新機種には自動搭載)。シャッターが開いている時間を少し長くすることで、背景の微弱な光まで取り込むことができます。ただし、手ブレしやすくなるため、カメラをしっかり構えるか、テーブルなどに置いて固定することが重要です。
2つ目は、「被写体を背景(壁など)に近づける」ことです。広い部屋の真ん中ではなく、壁の近くに立ってもらって撮影すれば、フラッシュの光が壁にも反射し、背景まで明るく写すことができます。夜の街中であれば、明るい看板や自動販売機の光などを背景に入れると、真っ黒になるのを防げます。
「白飛び」を防ぐ:接写(セルフィー)時の腕の伸ばし方
自撮り(セルフィー)をした時に、顔が真っ白になって目鼻立ちが消えてしまう「白飛び」もよくある失敗です。これは、レンズと顔の距離が近すぎて、フラッシュの光をまともに浴びてしまうことで発生します。
対策としては、「腕をできるだけ伸ばす」ことが基本です。多くのチェキの推奨撮影距離は30cm〜50cm以上です。腕を曲げて顔のすぐ近くでカメラを構えるのではなく、しっかり伸ばして距離を稼ぎましょう。また、mini 12などの機種には、フラッシュの発光量を自動で抑える機能もありますが、それでも近すぎると制御しきれません。どうしても近くで撮りたい場合は、フラッシュ部分にティッシュを1枚被せて光を和らげるといったアナログな裏技も有効です。
「構図ズレ」を防ぐ:ファインダーとレンズの視差(パララックス)を知る
「真ん中に撮ったはずなのに、出来上がった写真は右にズレていた」「アップで撮ったら頭が切れていた」。これはチェキの構造上避けられない「パララックス(視差)」という現象です。
一眼レフカメラやスマホと違い、チェキのようなカメラは「覗く穴(ファインダー)」と「実際に撮影するレンズ」の位置が少し離れています。遠くの景色を撮る時は誤差の範囲ですが、60cm以内の近距離撮影では、このズレが大きく影響します。一般的に、チェキのファインダーはレンズの「右上」や「左上」に付いています。
対策として、近距離撮影(接写)をする際は、「ファインダーで見ている中心よりも、少しだけレンズがある方向(右下など)にずらして構図を決める」という補正が必要です。mini 12などの最新機種ではこの補正機能(パララックス補正)が搭載されていますが、古い機種や他モデルを使う場合は、「気持ち、レンズの方へ寄せる」意識を持つだけで、劇的に構図の失敗が減ります。
【検証画像】失敗例と成功例の比較イメージ(詳細)
- 失敗例(白飛び): 顔とカメラの距離が20cm程度。フラッシュで顔が真っ白になり、表情が見えない。
- 成功例(適正露出): 腕をしっかり伸ばし50cm確保。肌の質感が残り、背景も適度に写っている。
- 失敗例(パララックス): ファインダーの中心に顔を入れたが、プリント結果では頭の上部が切れてしまっている。
- 成功例(補正あり): ファインダー内で少し余白を多めに取り、レンズ位置を意識して構図を修正。顔がど真ん中に収まっている。
購入前に知っておきたい!フィルムの種類とランニングコスト
本体選びと同じくらい重要なのが、購入後にかかる「ランニングコスト」の理解です。「本体は安く買えたけど、フィルム代が高くて結局使わなくなった」とならないよう、あらかじめ予算感を把握しておきましょう。
フィルム1枚あたりのコストは約80円〜
チェキのフィルムは、一般的に1パック10枚入りで販売されています。価格は変動しますが、標準的な「instax mini」フィルムの場合、1パックあたり800円〜900円程度が相場です。つまり、シャッターを1回切るごとに約80円〜90円のコストがかかります。
SQUAREフィルムやWIDEフィルムになると、面積が広くなる分、価格も少し上がり、1枚あたり100円〜120円程度になります。さらに、キャラクターコラボやデザインフレームのフィルムは通常版より割高です。
コストを抑えるためのテクニックとしては、「2パック入り(20枚)」や「5パック入り(50枚)」などのまとめ買いセットを利用するのが鉄則です。単品で購入するよりも1枚あたりの単価を下げることができます。また、練習用には通常のホワイトフレームを使い、ここぞというイベントやプレゼント用にはデザインフィルムを使うなど、メリハリをつけるのも賢い運用法です。
絵柄入りやモノクロなど、フィルムを変えて楽しむ
コストの話をしましたが、フィルム交換による「表現の広がり」はチェキならではの大きな楽しみです。現在、富士フイルムからは多種多様なフィルムが発売されています。
- コンタクトシート(Contact Sheet): 映画のフィルムのような黒いフレームにオレンジの文字が入ったデザイン。クールで写真家っぽい雰囲気が人気です。
- スプレーアート(Spray Art): カラフルなスプレーを吹きかけたようなデザイン。1枚ごとに色が異なり、並べると非常にポップです。
- モノクローム(Monochrome): 白黒写真専用フィルム。色彩情報を捨てることで、光と影、被写体の表情が際立ち、一気にアートな作品に仕上がります。
- ストーングレー(Stone Gray): フレームがコンクリートのようなグレー色。都会的で洗練された印象を与え、男性にも人気があります。
同じカメラ、同じ被写体でも、フィルムを変えるだけで写真の雰囲気はガラリと変わります。本体購入時には、ぜひ数種類の異なるフィルムを一緒に手に入れて、その違いを楽しんでみてください。
ガジェット・カメラ専門ライターのアドバイス:フィルムの保管について
「チェキフィルムは化学反応を利用する『生もの』です。高温多湿に非常に弱いため、夏場の車内に放置するのは厳禁です。熱で変質すると、全体が白っぽくなったり、現像液がうまく回らずにムラになったりします。また、フィルムには『有効期限』があります。期限を大幅に過ぎると発色が悪くなるため、安売りされているからといって数年分を買いだめしすぎるのも考えものです。冷蔵庫で保管する人もいますが、結露のリスクがあるため、乾燥剤と一緒に冷暗所で常温保存するのがベストです。」
チェキに関するよくある質問(FAQ)
最後に、購入を検討している方からよく寄せられる質問に、Q&A形式で簡潔にお答えします。
Q. スマホの写真はすべてのチェキでプリントできますか?
A. いいえ、できません。
スマホ内の写真をプリントできるのは、デジタル機能を搭載した「ハイブリッド型(instax mini Evo, LiPlayなど)」か、印刷専用の「スマホプリンター型(instax Linkシリーズ)」のみです。instax mini 12やSQ1などの「アナログ型」は、カメラで撮影することしかできず、スマホとの連携機能はありませんのでご注意ください。
Q. チェキの写真は色褪せますか?保存方法は?
A. 直射日光や湿気を避ければ長期間保存可能です。
インスタント写真は紫外線に弱いため、直射日光の当たる場所に裸で飾り続けると、数ヶ月〜数年で色が薄くなってしまうことがあります。長持ちさせたい場合は、アルバムや専用のトレカケースに入れて空気に触れないようにし、日の当たらない場所で保管することをおすすめします。正しく保存すれば、数十年後も色鮮やかなまま思い出を残せます。
Q. 海外旅行に持っていく際の注意点は?(X線検査など)
A. 空港の手荷物検査(X線)で感光するリスクがあります。
特に感度の高いフィルムや、強力なCTスキャン検査機を使用している空港では、未露光のフィルムがX線の影響を受けて「カブリ(全体が白く曇る)」を起こす可能性があります。これを防ぐ確実な方法は、フィルムを預け入れ荷物(スーツケース)には入れず、機内持ち込み手荷物にすること。そして、保安検査場で検査員に「ハンドチェック(手検査)をお願いします」と伝え、目視確認してもらうことです。多くの空港で対応してくれます。
まとめ:あなたにぴったりのチェキを持って出かけよう
ここまで、チェキの選び方からおすすめ機種、撮影テクニックまでを解説してきました。最後に、もう一度選び方のポイントを整理しましょう。
- 失敗も含めて、アナログならではの「偶然性」や「エモさ」を楽しみたいなら、instax mini 12 がベストです。
- 失敗したくない、スマホの写真もプリントしたい、画質にもこだわりたいなら、instax mini Evo が最強のパートナーになります。
- カメラはスマホで十分、推し活や手帳のアレンジ用にプリントだけしたいなら、instax mini Link 2 が最適解です。
チェキの最大の魅力は、シャッターを切ったその場で写真が手元に残るという「体験」そのものです。デジタルデータはクラウドの海に埋もれがちですが、チェキは物理的に存在する「モノ」として、手帳に挟んだり、壁に貼ったり、大切な人に手渡したりすることができます。
ぜひ、あなたにぴったりの一台を見つけて、デジタルにはない温かみのある「形に残る思い出」をたくさん作ってください。
チェキ購入前 最終確認リスト
購入ボタンを押す前に、以下のチェックリストで最終確認をしておきましょう。
- 撮った画像を画面で確認したいですか?(Yes→ハイブリッド / No→アナログ)
- スマホ内の写真もプリントする予定はありますか?(YesならEvoかLinkシリーズ)
- 主に撮りたいものは何ですか?(人物・自撮りならmini、風景・集合写真ならWIDE、作品作りならSQUARE)
- 予算は適切ですか?(本体価格だけでなく、フィルム代も考慮しましたか?)
- 使いたいシーンはイメージできていますか?(結婚式、旅行、推し活など)
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