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A4サイズの寸法・ピクセル・封筒を完全網羅!印刷と郵送のプロが教える早見表

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ビジネスシーンや日常生活において、最も標準的で頻繁に使用される用紙サイズ、それが「A4」です。企画書、請求書、公的な申請書類、チラシなど、あらゆる場面で登場しますが、いざ「正確な寸法は?」や「Webサイトに掲載するためのピクセル数は?」と聞かれると、即答できない方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、A4サイズは 210mm × 297mm です。また、Web画像やフルカラー印刷に必要なピクセル数は、一般的な高画質印刷(350dpi)の場合で 2894px × 4093px となります。

この記事では、印刷業界で長年データ管理に携わってきたDTPエキスパートの視点から、以下の3点を中心に、A4サイズに関するあらゆる疑問を徹底的に解説します。

  • 【一覧表】A4の寸法(mm/cm/inch)と解像度別ピクセル数
  • A4用紙を折らずに送れる封筒サイズと最新の切手代
  • 印刷トラブルを防ぐためのデータ作成・設定のコツ

正確な数値とプロのノウハウを知ることで、印刷ミスによるコストの無駄や、郵送時の料金不足といったトラブルを未然に防ぎましょう。

A4サイズの基本寸法とピクセル数早見表

A4サイズの数値を正確に把握することは、デザイン制作や文書作成の第一歩です。ここでは、用途ごとに必要となる寸法や単位を網羅した一覧表を提示します。特に、センチメートルやインチへの換算、そしてデジタルデータ作成時に必須となるピクセル数については、このセクションをブックマークして辞書代わりにお使いいただけるよう、詳細にまとめました。

まず、最も基本的な物理サイズを確認しましょう。日本国内のビジネス文書は、ほぼ全てこの規格に基づいて作成されています。

A4サイズ寸法・単位一覧表
サイズ名 A4
ミリメートル (mm) 210mm × 297mm
センチメートル (cm) 21.0cm × 29.7cm
インチ (inch) 8.27inch × 11.69inch
面積 623.7cm²(0.06237m²)
縦横比(アスペクト比) 1 : √2 (約1 : 1.414)

この「210mm × 297mm」という数字は、単なるランダムな数値ではありません。後述しますが、面積が1平方メートルとなる「A0」サイズを基準に、4回半分に折ったサイズであることに由来しています。デザインソフトの設定画面で数値入力が必要な際は、まずこのミリメートル単位を正確に入力することが基本となります。

【用途別】解像度(dpi)ごとのピクセル数

デジタルデータを扱う際、最も混乱を招きやすいのが「ピクセル数」と「解像度(dpi)」の関係です。同じA4サイズであっても、それを「Webサイト上の画像として表示するのか」、それとも「家庭用プリンターで印刷するのか」、「プロ用の印刷機で高品質なカタログにするのか」によって、必要な画像の大きさ(ピクセル数)は劇的に変化します。

解像度(dpi = dots per inch)とは、1インチ(約2.54cm)の中にどれだけのドット(点)が並んでいるかを表す密度です。数値が高いほどきめ細かく、低いほど粗くなります。以下の表は、用途に応じた推奨解像度と、それに必要なA4サイズのピクセル数をまとめたものです。

解像度別ピクセル数早見表
用途・解像度 ピクセル数 (幅 × 高さ) 解説
72dpi (Web表示用) 595px × 842px モニター表示用の標準的な解像度です。ファイルサイズが軽くなりますが、印刷すると粗さが目立ちます。
150dpi (低解像度印刷) 1240px × 1754px 社内会議資料や、画質を問わない簡易的なチラシなど、スピード重視の印刷に適しています。
300dpi (一般的な印刷) 2480px × 3508px 家庭用インクジェットプリンターや、一般的なカラーコピー機できれいに印刷するための基準値です。
350dpi (高画質印刷・カラー) 2894px × 4093px 印刷会社へ入稿する際の業界標準です。商業印刷(カタログ、ポスター、名刺など)では必須となります。
600dpi (モノクロ線画) 4961px × 7016px マンガ原稿や細かな文字、地図など、白黒2値で表現する際に必要な高解像度です。

多くのトラブルは、Web用の画像(72dpi)をそのまま印刷用のデータ(350dpiが必要)に流用することで発生します。画面上では綺麗に見えていても、印刷すると「ジャギー」と呼ばれるギザギザが発生したり、全体がぼやけてしまったりするのは、圧倒的にピクセル数が足りていないことが原因です。

現役DTPエキスパートのアドバイス
「なぜ『350dpi』という中途半端な数字が基準なのか、疑問に思ったことはありませんか? これは、商業印刷で使われる『スクリーン線数(lpi)』という単位と関係があります。一般的なカラー印刷は175線で行われますが、デジタル画像を美しく再現するには、その2倍の解像度が必要という法則(サンプリング定理に近い経験則)があるのです。つまり、175 × 2 = 350dpi というわけです。もし印刷会社への入稿データを作るなら、迷わず『350dpi』で作成してください。後から解像度を上げることはできませんので、最初が肝心です」

高解像度のデータはファイルサイズが大きくなりがちですが、印刷品質を担保するためには避けて通れない要素です。特に写真やイラストを大きく配置するデザインの場合は、素材の元データが十分なピクセル数を持っているかを必ず確認しましょう。

A4サイズは国際規格「ISO 216」と日本規格「JIS P 0138」

私たちが普段何気なく使っている「A4」という名称ですが、これは国際的な規格に基づいています。A4サイズは、国際標準化機構(ISO)が定める「ISO 216」規格と、それに準拠した日本産業規格(JIS)の「JIS P 0138」によって定義されています。

この規格の最大の特徴は、「ルート長方形」であることです。縦横の比率が「1 : √2(約1.414)」になっており、これを「白銀比(大和比)」と呼びます。この比率の魔法は、「用紙を半分に切っても、元の用紙と同じ縦横比が保たれる」という点にあります。

詳細解説:A判の成り立ちとドイツのDIN規格

A判の規格は、もともと20世紀初頭にドイツの物理学者オストワルトによって提案され、ドイツ工業規格(DIN 476)として採用されたものが世界に広まりました。基準となる「A0」サイズは、面積がちょうど1平方メートルになるように設計されており、その寸法は841mm × 1189mmです。

これを半分にするとA1、さらに半分にするとA2…と続き、4回半分にしたものがA4(210mm × 297mm)となります。この合理的で無駄のないシステムのおかげで、拡大縮小コピーをしても余白ができたり文字が切れたりすることなく、スムーズに倍率変更ができるのです。

日本では、かつて公文書のサイズとしてB5判やB4判が主流だった時代もありましたが、1990年代以降、国際化の流れに伴い行政文書のA4化が推進されました。現在では、民間企業を含むほとんどの書類がA4サイズに統一されており、ファイリング用品やバインダーもA4基準で設計されているものが圧倒的多数を占めています。

A4用紙に適した「封筒サイズ」と「郵送コスト」

ビジネス実務において、作成したA4書類を郵送するシーンは頻繁に発生します。ここで重要になるのが、「どの封筒を選べばよいのか」と「切手代(郵便料金)はいくらかかるのか」という問題です。封筒のサイズ選びを間違えると、書類を無理やり折ることになったり、逆に封筒が大きすぎて中で書類が動いてしまったりと、相手に失礼な印象を与えかねません。また、郵便料金の改定に伴い、コスト計算もシビアに行う必要があります。

ここでは、A4用紙を送る際に最も適した封筒の種類と、それぞれの郵便区分について詳しく解説します。

折らずに入る封筒は「角形2号(角2)」

履歴書、契約書、証明書、あるいはデザイン画など、「折り目をつけてはいけない重要書類」を送る場合は、A4用紙をそのまま封入できる封筒を選ぶ必要があります。

  • 角形2号 (角2):240mm × 332mm
    A4用紙(210mm × 297mm)に対して、縦横ともに十分な余裕があるサイズです。クリアファイル(約220mm × 310mm)に入れた状態でもスムーズに出し入れできるため、ビジネスシーンでは最も標準的に使用されます。一般的に「A4用封筒」といえば、この角2封筒を指すことがほとんどです。
  • 角形A4号 (角A4):228mm × 312mm
    角2封筒よりも一回り小さく、A4用紙がジャストサイズで入る大きさです。ただし、クリアファイルを入れるとパツパツになってしまうか、入らない場合があります。中身が紙だけで、かつ封筒の中で書類を遊ばせたくない場合に適しています。

重要書類を送る際は、雨濡れや折れ曲がりを防ぐため、書類をクリアファイルに入れてから角2封筒に入れるのがビジネスマナーとして定着しています。そのため、会社の備品としてストックするなら、汎用性の高い「角2封筒」がおすすめです。

三つ折りで入る封筒は「長形3号(長3)」

請求書、見積書、一般的な案内状など、折り目がついても問題ない書類であれば、三つ折りにしてコンパクトな封筒で送るのが経済的です。

  • 長形3号 (長3):120mm × 235mm
    A4用紙を横に三等分(三つ折り)にすると、約210mm × 99mmのサイズになります。これがすっぽりと収まるのが長形3号封筒です。定形郵便物として扱われるため、郵送コストを安く抑えることができます。DM(ダイレクトメール)などでも頻繁に利用されるサイズです。

以下の図解イメージを参考に、書類の重要度やコストに合わせて封筒を使い分けてください。

A4用紙の折り方と封筒サイズ対応図
折り方 推奨封筒 主な用途
折らない 角形2号 (角2) 履歴書、契約書、カタログ、ポートフォリオ
三つ折り 長形3号 (長3) 請求書、納品書、通知書、一般的な手紙
四つ折り 長形40号 (長40) B5サイズ用だがA4四つ折りも入る。定形郵便。

封筒サイズごとの切手代(定形・定形外郵便)

封筒のサイズが決まったら、次は郵便料金です。郵便料金は「サイズ(定形か定形外か)」と「重量」によって決まります。特に角2封筒は「定形外郵便」となるため、長3封筒に比べて料金が高くなります。2024年10月の郵便料金改定後の最新情報を踏まえて計算する必要があります。

以下は、A4用紙を送る際の代表的な料金目安です。

封筒サイズと郵便料金一覧(最新版目安)
封筒タイプ 郵便区分 重量区分 料金
長3封筒
(三つ折り)
定形郵便物 25g以内 110円
50g以内 110円
角2封筒
(折らない)
定形外郵便物
(規格内)
50g以内 140円
100g以内 180円
150g以内 270円

※料金は変更される可能性があるため、投函前に必ず日本郵便の公式サイト等で最新情報を確認してください。
※「規格内」とは、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内、重量1kg以内を指します。角2封筒は通常この範囲に収まります。

現役印刷・製本の専門家のアドバイス
「角2封筒で送る際、意外な落とし穴になるのが『クリアファイル』の重さです。一般的なA4クリアファイルは1枚あたり約25g〜30gあります。A4用紙(約4g)が数枚であっても、クリアファイルと封筒(約15g)を合わせると、あっという間に50gを超えてしまうことがあります。50gを超えると料金が140円から180円に跳ね上がります。大量に発送する場合は、この40円の差が大きなコストになりますので、事前にキッチンスケールなどで総重量を量ることを強くおすすめします」

料金不足で相手先に届いてしまうと、受取人が不足分を支払うことになり、大変な失礼にあたります。重量が微妙なラインの場合は、迷わず郵便局の窓口に持ち込んで計測してもらうのが確実です。

印刷・デザインで失敗しないためのA4データ作成術

「画面で見ると完璧だったのに、印刷したら端が切れていた」「余白が不均等になった」という経験はありませんか? 印刷用のデータを作成するには、Webデザインとは異なる特有のルールが存在します。ここでは、DTP(Desk Top Publishing)の現場で常識とされている、失敗しないためのデータ作成術を解説します。

印刷用データには「塗り足し」が必須

印刷会社に入稿するデータを作る際、最も重要なのが「塗り足し(ドブ)」の設定です。
家庭用プリンターとは異なり、商業印刷では大きな紙に何面も印刷してから、仕上がりサイズ(A4なら210×297mm)に断裁刃で切り落とします。この断裁の工程では、どうしても数ミリ以下のズレが生じる可能性があります。

もし、データが仕上がりサイズぴったり(210×297mm)で作られていると、断裁がわずかに外側にズレただけで、用紙の白い部分が出てしまい、端が白く縁取られたような仕上がりになってしまいます。これを防ぐために、あらかじめ仕上がりサイズよりも外側に3mmずつ、背景や写真をはみ出させて配置します。これを「塗り足し」と呼びます。

  • 仕上がりサイズ:210mm × 297mm
  • 塗り足し:上下左右に各3mm
  • データ制作サイズ216mm × 303mm

IllustratorやInDesignなどのプロ用ソフトでは、新規ドキュメント作成時に「裁ち落とし」設定で3mmを指定すればガイドが表示されます。背景画像や端まであるオブジェクトは、必ずこの赤いガイドライン(塗り足しライン)まで伸ばして配置してください。

WordやPowerPointでA4設定を確認する方法

ビジネス文書の作成で多用されるMicrosoft WordやPowerPointでも、印刷を前提とする場合はサイズ設定の確認が不可欠です。デフォルトでA4になっていることが多いですが、テンプレートによっては「レターサイズ」や「スライドサイズ(4:3)」になっていることもあります。

Wordの場合:

  1. 「レイアウト」タブをクリックします。
  2. 「サイズ」をクリックし、「A4(210mm × 297mm)」が選択されているか確認します。
  3. フチなし印刷をしたい場合でも、Wordの機能上、完全なフチなしデータを作るのは難しいため、印刷会社によってはPDF変換時に周囲に白枠が出ることがあります。背景全面に色があるデザインの場合は、PDF書き出し設定に注意が必要です。

PowerPointの場合:

  1. 「デザイン」タブをクリックします。
  2. 「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択します。
  3. 「スライドのサイズ指定」で「A4 210×297 mm」を選択します。

ここで注意が必要なのは、PowerPointで「A4」を選んでも、余白を考慮して自動的に少し小さめのサイズ(約190mm × 275mm程度)に設定されてしまうバージョンがあることです。印刷業者に入稿する場合は、幅と高さを手動で「21.0cm」「29.7cm」と入力し直すことで、正確なA4サイズになります。

スマホ写真をA4で綺麗に印刷するコツ

最近では、スマートフォンで撮影した写真をA4サイズで印刷する機会も増えています。しかし、ここで問題になるのが「アスペクト比(縦横比)の違い」です。

  • A4用紙の比率:約 1 : 1.41
  • 一般的なスマホ写真(4:3):1 : 1.33
  • iPhoneなどの16:9撮影:1 : 1.77

このように、用紙と写真の比率が一致していないため、そのまま印刷しようとすると、写真の上下左右どちらかが切り取られる(トリミングされる)か、余白ができてしまいます。「絶対に切れてはいけない被写体」がある場合は、印刷アプリや編集ソフトで事前にトリミング位置を調整し、A4比率に合わせてクロップしておくことが重要です。

現役DTPエキスパートのアドバイス
「入稿データで最も多い『サイズ設定ミス』は、実は『PDF変換時』に起こります。WordやExcelからPDFを作成する際、プリンター設定が『Letter』になっていると、勝手に縮小されたり、レイアウトが崩れたりした状態でPDF化されてしまいます。PDFを作ったら、必ず『プロパティ』を開いて、ページサイズが『210 × 297 mm』になっているか、あるいは塗り足し込みのサイズになっているかを最終チェックしてください。このワンクリックの確認が、再入稿の手間を防ぎます」

A4用紙の「重さ」と「厚み」の目安

サイズ(寸法)と同じくらい重要なのが、紙の「重さ」と「厚み」です。これは手に取ったときの質感や高級感に直結するだけでなく、前述の郵便料金の計算にも関わってきます。印刷業界では独特の単位が使われるため、ここで整理しておきましょう。

コピー用紙1枚は約4g

オフィスで一般的に使われているコピー用紙(PPC用紙)は、「坪量(つぼりょう)」と呼ばれる単位で「64g/m²」程度のものが標準的です。これは1平方メートルあたりの紙の重さを表しています。

A4サイズの面積は約0.062平方メートルですので、計算すると以下のようになります。

  • 64g × 0.06237 ≒ 3.99g

つまり、A4コピー用紙1枚の重さは約4gと覚えておけば間違いありません。これを基準にすると、郵送時の重量計算が楽になります。

  • 例:角2封筒(約15g)で50g以内に収めたい場合
    50g – 15g = 35g(中身の許容量)
    35g ÷ 4g = 8.75枚
    クリアファイルなしなら、A4用紙8枚程度までなら140円(50g以内)で送れるという目安が立ちます。

「連量」と「坪量」とは?紙の厚さの単位

印刷会社にチラシやパンフレットを発注する際、「コート90kg」「マット110kg」といった表記を目にします。これは紙の厚さを示す指標ですが、なぜ重さの単位(kg)が使われるのでしょうか。

これは「連量(れんりょう)」といって、その紙を原紙サイズ(四六判などの大きな紙)で1,000枚重ねたときの総重量を表しています。紙が厚くなればなるほど、1,000枚重ねた時の重さも増えるため、重さが厚みの代用指標として使われているのです。

一般的なA4印刷物に適した厚さ(連量・四六判換算)の目安は以下の通りです。

用途別おすすめの紙の厚さ(連量)
連量 (kg) 紙の厚さ目安 おすすめの用途
58kg / 70kg 薄手 大量配布する折込チラシ、薄い冊子の本文。裏写りしやすいので注意。
90kg 標準 一般的なチラシ、パンフレット、カタログの本文。コピー用紙より少し厚くしっかりしている。
110kg やや厚手 会社案内、商品パンフレット、ポスター。高級感を出したい場合に最適。
135kg 厚手 名刺、ポストカード、表紙。折るのが難しいほどの厚みがある。

「普通のチラシを作りたい」という場合は90kg、「ペラペラしすぎず、しっかりした資料にしたい」という場合は110kgを選ぶのが無難です。

他の用紙サイズとの比較(B5・A3・B4)

A4サイズのサイズ感をより具体的にイメージするために、他の主要な用紙サイズと比較してみましょう。特にオフィスにあるコピー機では、A系とB系の用紙が混在しており、倍率設定で迷うこともあります。

A4とB5(大学ノートサイズ)の違い

日本では古くから「B判」が親しまれてきました。週刊誌や大学ノート、教科書などでよく見かけるサイズです。

  • A4:210mm × 297mm
  • B5:182mm × 257mm

B5はA4よりも一回り小さいサイズです。コンパクトで持ち運びやすいため、個人的なノートや手帳には好まれますが、現在のビジネス文書や公的な申請書はA4が圧倒的標準です。B5で作成された書類をA4のクリアファイルに入れると、スカスカして安定しないことがあります。

A4とA3(選挙ポスターサイズ等)の関係

A3サイズは、A4のちょうど2倍の大きさです。

  • A3:297mm × 420mm

A4用紙を2枚横に並べるとA3になります。逆に、A3用紙を真ん中で折るとA4サイズになります。この関係性を知っておくと、見開きページの面付け(ページの配置)を考える際に役立ちます。例えば、A3用紙の両面に印刷して二つ折りにすれば、A4サイズ4ページ分の小冊子(パンフレット)を作ることができます。

コピー機での倍率豆知識:

  • A4 → A3 に拡大したい場合:約141%(√2倍)
  • A3 → A4 に縮小したい場合:約70%(1/√2倍)
  • A4 → B5 に縮小したい場合:約86%
  • B5 → A4 に拡大したい場合:約115%

現役印刷・製本の専門家のアドバイス
「ビジネス文書の世界において『B5』の使用は避けた方が無難です。多くの企業ではファイリングシステムが『A4』で統一されているため、B5の書類が混ざると穴の位置が合わなかったり、書類の端が揃わずに埋もれてしまったりして、管理上のストレスになります。特に指示がない限り、提出書類は『A4』で作成するのが鉄則です。ただし、飲食店のメニュー表や個人の同人誌などでは、手に持ちやすいB5が好まれるケースもあります」

A4サイズに関するよくある質問 (FAQ)

最後に、A4サイズに関してよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. A4サイズの「比率」が美しいと言われるのはなぜ?

回答: A4サイズは「白銀比(1:√2)」という比率で構成されています。これは日本古来の建築(法隆寺など)やキャラクターデザイン(ドラえもんやキティちゃんなど)にも通じる比率で、日本人が特に「安定感がある」「美しい」と感じやすい比率だと言われています。また、何度半分に折っても比率が変わらないという機能美も兼ね備えています。

Q. A4の書類を入れるファイルやバインダーのサイズは?

回答: A4対応のクリアファイルやバインダーは、用紙そのものよりも一回り大きく作られています。一般的なクリアファイルのサイズは 220mm × 310mm 程度です。そのため、封筒に入れる際は、A4用紙ギリギリの「角形A4号」ではなく、余裕のある「角形2号」を選ばないと入らないことがあります。

Q. 海外でも「A4」は通じる?

回答: ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど、世界の多くの国でA4(ISO 216)は標準規格として通じます。しかし、アメリカ、カナダ、メキシコでは「レターサイズ (Letter Size: 215.9mm × 279.4mm)」が主流です。レターサイズはA4に比べて「幅が少し広く、縦が少し短い」形状をしています。アメリカ企業とやり取りする場合や、海外製のソフトウェアを使う場合は、サイズ設定がレターサイズになっていないか注意が必要です。

まとめ:A4サイズの数値を正しく理解して業務効率アップ

ここまで、A4サイズの寸法からピクセル数、封筒の選び方、印刷データの作り方まで詳しく解説してきました。たかが用紙サイズと思われがちですが、ここには業務を円滑に進めるための重要なルールが詰まっています。

最後に、記事のポイントを整理します。

  • 寸法は 210mm × 297mm。Web/印刷用解像度は 350dpi (2894px × 4093px) が基本。
  • 郵送時は 角2(折らない・定形外)長3(三つ折り・定形) を選ぶ。
  • 印刷データを作る際は、仕上がりサイズに上下左右3mmの 塗り足し を忘れない。
  • 紙の厚さは「連量(kg)」で判断し、標準的なチラシなら90kgを選ぶ。

正確な数値と設定を知ることで、印刷ミスによる再入稿や、郵送時の料金不足といったトラブルは確実に防げます。ぜひ、以下のチェックリストをデスクの近くに置いて、日々の業務に役立ててください。

現役DTPエキスパートのアドバイス
「プロであっても、入稿前のサイズ確認は必ず行います。人間の記憶は曖昧なものです。『たぶんA4になっているはず』という思い込みが最大の敵です。印刷ボタンを押す前、データを送信する前の『一呼吸』で、サイズと解像度を確認する習慣をつけてみてください。それだけで、業務の品質は格段に向上します」

A4サイズ業務活用チェックリスト

  • 印刷データのサイズ設定は「210mm × 297mm」になっているか?
  • 画像解像度は印刷用に「300〜350dpi」確保できているか?(Web用72dpiになっていないか)
  • フチなし印刷をする場合、塗り足し(3mm)を含めたサイズで作成しているか?
  • 郵送する書類は「折っていいか」確認し、適切な封筒(角2 または 長3)を選んだか?
  • クリアファイルを含めた重量を量り、料金不足にならない切手を貼ったか?

本記事の数値データは、JIS P 0138 (紙加工仕上寸法) および日本郵便の規定に基づいています。実務を行う際は、必ず最新の公式情報も併せてご確認ください。

この記事を書いた人

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