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A2サイズの大きさは何センチ?寸法・ピクセル・郵送方法を印刷のプロが解説

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結論から申し上げますと、A2サイズの正式な寸法は 420mm × 594mm です。これは、一般的なコピー用紙であるA4サイズ(210mm × 297mm)を4枚並べた大きさに相当し、選挙ポスターや壁掛けカレンダー、店頭のPOPなどで最もよく目にする「標準的なポスターサイズ」と言えます。

A2サイズは、手に持つには少々大きく、壁に貼ると十分な存在感を放つ絶妙なサイズ感です。しかし、いざ自分でデザインを作ったり、印刷を発注したり、あるいは郵送しようとしたりすると、「解像度はどれくらい必要?」「コンビニで印刷できるの?」「定形外郵便で送れる?」といった実務的な疑問やトラブルに直面しやすいサイズでもあります。

この記事では、業界歴20年の印刷ディレクターである筆者が、A2サイズに関するあらゆる疑問を網羅的に解説します。単なる数値の確認だけでなく、失敗しない入稿データの作り方や、コストを抑えた郵送テクニックまで、現場の知恵を余すところなくお伝えします。

この記事でわかること

  • 印刷・Web制作ですぐ使える「解像度別ピクセル数」早見表と設定のコツ
  • コンビニでA2は印刷できる?失敗しない分割出力方法とコスト削減術
  • 折らずに安く送るには?定形外郵便の料金ルールとプロの梱包テクニック
  1. A2サイズの基本寸法とサイズ感【センチ・インチ・A4比】
    1. 正確なサイズは「420mm × 594mm」
    2. 身近なもので比較:A4の4倍、新聞紙1面とほぼ同じ
    3. B2サイズやA1サイズとの違い(サイズ比較一覧)
  2. 【制作・入稿用】A2サイズの解像度とピクセル数(px)一覧
    1. 印刷に必要な画素数は?(300dpi / 350dpi)
    2. Web画像やディスプレイ表示の場合(72dpi / 96dpi)
    3. Illustrator/Photoshopでのアートボード設定の注意点
  3. A2サイズはコンビニで印刷・コピーできる?
    1. 結論:一般的なコンビニマルチコピー機は「A3」まで
    2. 代替案1:A3で「ポスター分割印刷」機能を使う方法
    3. 代替案2:1枚からOKの「オンデマンド印刷通販」を利用する
    4. 代替案3:画材店・カメラ屋の大型出力サービス(キンコーズ等)
  4. A2サイズの郵送方法と送料・梱包のコツ
    1. 定形外郵便(規格外)で送る場合の料金とサイズ制限
    2. 折らずに送る:ポスター用「紙管(チュパック)」の活用
    3. 額縁に入れたまま送る:ゆうパック・宅急便のサイズ区分
    4. ダイソー・100均で揃うA2梱包・収納グッズ
  5. A2サイズの主な用途とレイアウト事例
    1. ポスター・カレンダー・図面
    2. ウェルカムボード・パネル展示
    3. 視認距離から考える文字サイズの目安
  6. A2サイズに関するよくある質問(FAQ)
    1. Q. A2サイズが入るカバンや袋はどこで買える?
    2. Q. A2とB2、ポスターにするならどっちが一般的?
    3. Q. 履歴書や地図でA2サイズはある?
  7. まとめ:A2サイズは「A4の4倍」。用途に合わせた解像度と出力方法を選ぼう

A2サイズの基本寸法とサイズ感【センチ・インチ・A4比】

デザイン制作や印刷発注の現場において、最も基本的かつ重要なのが「正確な寸法」の把握です。A2サイズはJIS規格(日本産業規格)およびISO規格(国際標準化機構)によって厳密に定められています。まずは、制作や確認作業ですぐに役立つ数値データを整理しました。

正確なサイズは「420mm × 594mm」

A2サイズの寸法は、ミリメートル表記で 420mm × 594mm、センチメートル表記では 42.0cm × 59.4cm となります。この数値は、紙の加工仕上がり寸法を定めたJIS P 0138に基づいています。

以下の表は、様々な単位におけるA2サイズのスペックをまとめたものです。スマートフォンの画面でも確認しやすいよう整理しましたので、制作時のリファレンスとしてご活用ください。

A2サイズ基本スペック早見表
単位 数値(横 × 縦) 補足
ミリ (mm) 420mm × 594mm DTP・印刷業界の標準表記
センチ (cm) 42.0cm × 59.4cm 一般用途・額縁選びなどで使用
インチ (inch) 16.54 × 23.39 inch 1インチ=25.4mmで換算
面積 0.24948 ㎡ 約0.25平方メートル
A4比率 A4の 4枚分 面積比で4倍
A3比率 A3の 2枚分 面積比で2倍

印刷業界では基本的に「ミリメートル(mm)」を使用します。注文時やデータ作成時に「cm」と混同してしまうと、桁が一つ違う巨大なサイズで発注してしまったり、逆に小さすぎるサイズで作ってしまったりする事故に繋がります。プロの現場では必ず「ヨンニーマル、ゴーキューヨン」とミリ単位で呼称し、認識のズレを防いでいます。

身近なもので比較:A4の4倍、新聞紙1面とほぼ同じ

数値だけでは実際の大きさをイメージしにくい場合、身近なものと比較すると分かりやすくなります。A2サイズを直感的に理解するための最適な比較対象は「A4コピー用紙」と「新聞紙」です。

まず、オフィスや家庭にあるA4用紙を「田」の字に4枚並べてみてください。その全体の大きさが、まさにA2サイズです。A4(210×297mm)を横に2枚並べるとA3になり、そのA3を縦に2枚並べるとA2になります。この「倍々ゲーム」の法則(ルート長方形)を覚えておくと、サイズ感が掴みやすくなります。

また、一般的な新聞紙(ブランケット判)の片面(1ページ分)が、約406mm × 545mmですので、A2サイズ(420mm × 594mm)は新聞紙の片面よりも「ひと回り大きい」サイズ感となります。新聞紙を広げた状態(見開き)だとA1サイズに近い大きさになりますが、半分に折った状態がA2に近いとイメージすれば、掲示した際の圧迫感や文字の読みやすさを想像しやすいでしょう。

身長170cmの成人がA2サイズのパネルを胸の前に持った場合、肩幅よりも少し広く、上半身の大部分が隠れるほどの大きさになります。このため、街頭演説のポスターや、展示会のブースで手持ち掲示するパネルとして、視認性と取り回しのバランスが非常に良いサイズとされています。

B2サイズやA1サイズとの違い(サイズ比較一覧)

ポスター制作において、A2サイズとよく比較検討されるのが「B2サイズ」や「A1サイズ」です。特に「B2」は、映画のポスターやアイドルのカレンダーなどで標準的に使われるサイズであり、A2よりも一回り大きいため、混同しないよう注意が必要です。

以下のリストで、周辺サイズとの関係性を整理します。

  • A1サイズ (594 × 841mm):A2のちょうど2倍の大きさ。新聞紙の見開きより少し大きい。遠くから見せる駅貼りポスターなどに適しています。
  • B2サイズ (515 × 728mm):A2よりも一回り大きい。日本の公用紙規格(B判)に基づくサイズで、A2では少し迫力が足りない場合に選ばれます。
  • A2サイズ (420 × 594mm):A1の半分、B2より一回り小さい。室内掲示や、スペースが限られた場所でのポスターに適しています。

印刷ディレクターのアドバイス
「ポスターフレームや額縁を購入する際、A2とB2を間違えるお客様が非常に多いです。『ポスターサイズ』とだけ書かれた額縁を買ったらB2用で、A2のポスターを入れると隙間が空いてしまった、という失敗談をよく耳にします。額縁やファイルを購入する際は、必ず『A2対応』という表記を確認し、内寸が420×594mmに対応しているかチェックしましょう。また、制作データの作り間違いを防ぐため、Illustratorなどのソフトでは、新規ドキュメント作成時に必ずプリセットの『A2』を選ぶか、手入力で数値を打ち込む癖をつけることが大切です」

【制作・入稿用】A2サイズの解像度とピクセル数(px)一覧

A2サイズの印刷データを作成する際、デザイナーや制作者が最も神経を使うべきポイントが「画像の解像度」と「ピクセル数」です。印刷物の画質は、物理的な寸法(mm)に対してどれだけの密度(dpi)で画素(px)が詰まっているかで決まります。

解像度が不足していると、画面上では綺麗に見えても、実際に印刷すると画像がぼやけたり、カクカクとした「ジャギー」が発生したりしてしまいます。ここでは、用途別に必要なピクセル数を解説します。

印刷に必要な画素数は?(300dpi / 350dpi)

一般的なカラー印刷(チラシ、ポスター、パンフレットなど)において、実寸で300dpi〜350dpiの解像度が推奨されています。これは、人間の目が紙に印刷されたインクの網点を目立たずに認識できる密度に基づいています。

A2サイズ(420mm × 594mm)を、商業印刷の標準である350dpiで再現するために必要なピクセル数は、非常に大きな数値となります。以下の表に、主要な解像度ごとのピクセル数をまとめました。制作ソフトの設定時にご活用ください。

▼コピー用:解像度別ピクセル数一覧表(クリックで展開)
解像度 (dpi) 用途・目安 幅 (px) 高さ (px) 総画素数
350 dpi 高画質印刷(推奨) 5787 px 8185 px 約4740万画素
300 dpi 一般的な印刷・コピー 4961 px 7016 px 約3480万画素
200 dpi 大型ポスター(遠目で見る場合) 3307 px 4677 px 約1550万画素
150 dpi インクジェット出力・簡易掲示 2480 px 3508 px 約870万画素
72 dpi Web表示・モニター用 1191 px 1684 px 約200万画素

※数値は四捨五入の関係で数ピクセルの誤差が生じることがありますが、実務上問題ありません。

上記の表からわかる通り、A2サイズを350dpiで美しく印刷するには、約4700万画素もの情報量が必要です。最近のスマートフォン(iPhoneやPixelなど)のカメラは1200万画素〜4800万画素程度が主流ですが、撮影条件やトリミングによっては印刷に耐えうる解像度が不足する場合があります。特に、スマホで撮影した写真を大きく引き伸ばしてA2ポスター全面に使用する際は注意が必要です。

Web画像やディスプレイ表示の場合(72dpi / 96dpi)

Webサイトやデジタルサイネージ(電子看板)でA2相当の比率の画像を表示する場合、印刷ほど高い解像度は求められません。一般的にスクリーン表示には72dpiまたは96dpiが基準とされます。

例えば、Webサイト上でA2サイズのポスターデザインを「見本」として掲載する場合、長辺を1000px〜1500px程度に縮小して掲載するのが一般的です。印刷用の高解像度データ(5000px以上)をそのままWebにアップロードすると、ファイル容量が重すぎてページの読み込み速度が低下する原因となります。

Illustrator/Photoshopでのアートボード設定の注意点

Adobe IllustratorやPhotoshopで新規ドキュメントを作成する際は、以下の設定を必ず確認してください。

  • 単位:必ず「ミリメートル」を選択し、幅420mm、高さ594mmと入力する。(ピクセル単位で入力しないこと)
  • カラーモード:印刷用なら「CMYK」、Web用なら「RGB」を選択する。
  • ラスタライズ効果(Illustrator):ドロップシャドウなどの効果を高画質に保つため、「高(300ppi)」に設定する。
  • 塗り足し:印刷会社に入稿する場合、上下左右に各3mm(計6mm)の塗り足しを設定する。つまり、背景画像などは426mm × 600mmの範囲まで伸ばして配置する必要があります。

印刷ディレクターのアドバイス
「初心者が最も陥りやすい罠が、『Web上の画像を拾ってきてA2ポスターにする』というケースです。Web上の画像は通常72dpiで作られており、これをA2サイズに引き伸ばして印刷すると、モザイク画のように荒れてしまい、文字も読めない状態になります。過去に、クライアントから支給されたホームページ用のロゴ画像をポスターに使おうとして、仕上がりがギザギザになり大クレームになりかけた経験があります。A2という大判サイズだからこそ、素材の画質チェックは『100%表示』で厳重に行ってください。もし解像度が足りない場合は、無理に引き伸ばさず、デザインの一部として小さく使うか、ベクターデータ(AIデータ)を探すことを強くお勧めします」

A2サイズはコンビニで印刷・コピーできる?

「明日までにイベントのポスターが必要になった」「自宅にA2対応のプリンターがない」といった状況で、頼りになるのがコンビニエンスストアのマルチコピー機です。しかし、結論から言うと、コンビニのコピー機でA2サイズをそのまま印刷(1枚出力)することは、基本的にはできません

ここでは、コンビニでの限界と、それを乗り越えるための代替案を具体的に解説します。

結論:一般的なコンビニマルチコピー機は「A3」まで

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど、主要なコンビニに設置されているマルチコピー機の最大出力サイズは「A3サイズ(297×420mm)」です。A2サイズはその倍の大きさであるため、物理的に用紙トレイに入らず、印刷機能としても対応していません。

したがって、USBメモリにA2サイズのPDFを入れてコンビニに行っても、「用紙サイズがありません」と表示されるか、自動的にA3やA4に縮小されて印刷されることになります。

代替案1:A3で「ポスター分割印刷」機能を使う方法

どうしてもコンビニでA2サイズを作りたい場合の裏技が、マルチコピー機に搭載されている「ポスター機能(分割印刷)」を活用する方法です。これは、1つの画像を自動的に複数の用紙(A3やA4)に分割して印刷し、後からセロハンテープや糊で貼り合わせて大きなサイズにする機能です。

手順のイメージ:

  1. マルチコピー機のメニューから「ポスター」または「分割印刷」を選択する。
  2. 仕上がりサイズを「A2」に設定する。
  3. 出力用紙を「A3」に設定する。
  4. A3用紙が2枚印刷されて出てくる。
  5. 余白(白フチ)をカッターで切り落とし、裏面からテープで貼り合わせる。

この方法なら、A3コピー料金(白黒10円〜、カラー50円〜80円程度)×2枚分のコストで、擬似的にA2ポスターを作成できます。ただし、中央に貼り合わせのラインが入るため、写真の顔部分などに継ぎ目が来ないようデザイン上の配慮が必要です。

代替案2:1枚からOKの「オンデマンド印刷通販」を利用する

継ぎ目のない綺麗なA2ポスターが欲しい場合は、ネットの「印刷通販」を利用するのが最も確実です。最近では、1枚から注文可能なオンデマンド印刷サービスが増えており、注文から最短で翌日や翌々日には発送してくれます。

コストは1枚あたり1,500円〜3,000円程度(送料込みの目安)とコンビニよりは高くなりますが、専用の光沢紙や厚手マット紙を選べるため、仕上がりのクオリティは段違いです。時間に1〜2日の余裕があるなら、この方法がベストです。

代替案3:画材店・カメラ屋の大型出力サービス(キンコーズ等)

「今すぐ、今日中に綺麗なA2が欲しい」という場合は、キンコーズ(Kinko’s)などのビジネスコンビニや、大型の画材店、カメラ専門店が提供している「大判出力サービス」を利用しましょう。

店舗にデータを持ち込めば、その場で業務用の大判インクジェットプリンターを使って印刷してくれます。所要時間は混雑状況によりますが、早ければ15分〜30分程度で受け取れます。価格は用紙にもよりますが、A2サイズ1枚で2,000円〜4,000円程度が相場です。コンビニのような手軽さはありませんが、プロ品質のポスターが当日手に入る唯一の方法です。

印刷ディレクターのアドバイス
「コンビニでの分割印刷を行い、貼り合わせる際のコツをお教えします。多くの人がやってしまう失敗が、2枚の紙の余白を『両方とも』切ってから突き合わせて貼ろうとすることです。これだと隙間ができやすくなります。正解は、『片方の余白だけ』を切り落とし、もう片方の余白の上に重ねて貼る方法です(重ね貼り)。プロの現場でも、大判ポスターを分割出力する際は、絵柄を数ミリ重ねて出力し、カッターで2枚同時に切る『断ち切り』という技法を使いますが、家庭用道具なら『重ね貼り』が一番失敗が少なく、強度も保てます。スティック糊よりも、裏面からのメンディングテープ固定がシワになりにくくおすすめです」

A2サイズの郵送方法と送料・梱包のコツ

A2サイズのポスターや図面を作成した後、クライアントや展示会場へ送る際に悩むのが「郵送方法」です。A4のように封筒に入れてポスト投函、というわけにはいきません。コストを抑えつつ、折れや水濡れを防いで安全に届けるためのノウハウを紹介します。

定形外郵便(規格外)で送る場合の料金とサイズ制限

最も安価に送る方法は、日本郵便の「定形外郵便(規格外)」を利用することです。A2サイズは、そのままの状態でも、丸めて筒に入れた状態でも「定形郵便」や「定形外(規格内)」のサイズを超過するため、必ず「規格外」の扱いとなります。

定形外郵便(規格外)の条件:

  • サイズ:長辺60cm以内、3辺合計90cm以内。
  • 重量:4kg以内。

A2の長辺は59.4cmですので、丸めて筒に入れた場合、筒の長さが60cmギリギリになります。梱包材の厚みを含めると60cmを超えてしまうリスクがあるため、筒の長さを60cm以内に収めるよう厳密な調整が必要です。

料金目安(2024年現在):

  • 50g以内:200円
  • 100g以内:220円
  • 150g以内:300円
  • 250g以内:350円
  • 500g以内:510円

ポスター1枚と紙管(筒)の合計重量は通常150g〜250g程度に収まることが多いため、300円〜350円程度で全国に送ることができます。ただし、追跡番号や補償がつかない点には注意が必要です。

折らずに送る:ポスター用「紙管(チュパック)」の活用

ポスターを折らずに送るための定番アイテムが「紙管(しかん)」や「チュパック」と呼ばれる筒状の梱包材です。これらは郵便局の窓口で購入できるほか、ホームセンターや100円ショップ、梱包資材専門店で入手可能です。

梱包のポイント:

  • ビニール袋に入れる:紙管は水に弱いため、ポスター自体を細長いポリ袋(傘袋などが代用可能)に入れてから丸めます。これで配送中の雨濡れを防げます。
  • 端を潰さない:筒の中でポスターが上下に動くと、端がクシャクシャになってしまいます(いわゆる「耳折れ」)。筒の長さに対してポスターが動かないよう、緩衝材(プチプチ)を両端に詰めるか、ポスターを筒の内径に合わせてふんわりと巻き、広がる力で固定されるようにします。

額縁に入れたまま送る:ゆうパック・宅急便のサイズ区分

額縁やパネルに入れた状態で送る場合は、丸めることができないため「平らな状態」で梱包します。この場合、サイズが大きくなるため定形外郵便は利用できず、「ゆうパック」「宅急便(ヤマト運輸・佐川急便など)」を利用することになります。

A2パネルの外寸は、梱包材(プチプチとダンボール)を含めると、3辺合計が120cm〜140cm程度になります。したがって、送料区分は「120サイズ」または「140サイズ」が適用されます。地域によりますが、送料は1,500円〜2,500円程度を見込んでおく必要があります。

ダイソー・100均で揃うA2梱包・収納グッズ

コストを抑えたい場合、100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥ等)のアイテムが役立ちます。

  • 賞状・ポスター用筒:伸縮式のアジャスターケースなどが300円〜500円商品として売られていることがあります。
  • A2クリアファイル:保管や持ち運びに便利ですが、郵送用としては強度が足りないため、ダンボールで挟むなどの補強が必要です。
  • 模造紙・クラフト紙:筒を使わず、三角形の柱状にダンボールを加工して自作ケースを作る際の包装に使えます。

印刷ディレクターのアドバイス
「郵送事故で最も多いのが『角折れ』と『潰れ』です。特に、円筒形の紙管は転がりやすく、積み荷の下敷きになった際に潰れやすいという弱点があります。私が重要書類や高価なポスターを送る際は、あえて円筒ではなく『三角ケース』を使用します。三角形は構造的に潰れに強く、転がらないためベルトコンベア上でも安定します。専用の三角ケースがない場合は、ダンボールを三角形に折って自作することも可能です。また、定形外郵便は安いですが、追跡ができないため、クライアントへの納品など『絶対に届かなければならない』場面では、多少高くても追跡可能な特定記録をつけるか、宅急便を使うのがプロとしてのリスク管理です」

A2サイズの主な用途とレイアウト事例

A2サイズはどのようなシーンで使われているのでしょうか。具体的な用途を知ることで、デザインのレイアウトや文字サイズの決定に役立ちます。

ポスター・カレンダー・図面

最も代表的な用途は、やはりポスターです。屋内掲示板、店舗のウィンドウ、イベント会場の案内板など、1メートル〜3メートル程度の距離から見てもらう媒体に最適です。大きすぎず小さすぎないため、日本の狭い住宅事情や店舗スペースでも貼りやすいのが特徴です。

また、壁掛けカレンダーとしても定番のサイズです。2ヶ月表示や1ヶ月表示のカレンダーとして、書き込みスペースを確保しつつ、写真やイラストも大きく見せることができます。建築・設計の分野では、図面の出力サイズとしても多用されます。A1図面を縮小して持ち運び用(確認用)のA2図面として利用するケースも多いです。

ウェルカムボード・パネル展示

結婚式のウェルカムボードとしてもA2サイズは人気があります。イーゼルに立てかけた際に見栄えが良く、写真と文字をバランスよく配置できます。A3だと少し寂しく、A1だと大きすぎて搬入が大変という理由から、A2が「ちょうどいい」サイズとして選ばれています。

展示会やコミックマーケットなどの即売会におけるお品書きパネルサークルポスターとしても重宝されます。机の上に置くには大きすぎますが、ポスタースタンドを使って背後に掲示するには最適です。

視認距離から考える文字サイズの目安

A2ポスターをデザインする際、「文字の大きさ」は非常に重要です。見る人がどれくらい離れた位置から見るかを想定し、適切なフォントサイズを設定する必要があります。

視認距離と推奨フォントサイズ(A2ポスターの場合)
視認距離 想定シーン タイトルの推奨文字サイズ 本文の推奨文字サイズ
1m 以内 店内のメニュー、図面、カレンダー 60 pt 以上 18 〜 24 pt
2m 〜 3m 掲示板、駅の通路、ウェルカムボード 120 pt 以上 36 pt 以上
5m 以上 高い位置の看板、ステージ装飾 200 pt 以上 細かな本文は読まれない

これはあくまで目安ですが、A2サイズで「パッと見て内容が伝わる」ためには、メインのタイトルやキャッチコピーは思い切って大きく(100pt以上)配置するのがデザインのコツです。PCの画面上で見ていると文字が大きく感じますが、実際のサイズに出力すると意外と小さく見えるものです。

A2サイズに関するよくある質問(FAQ)

最後に、A2サイズに関してよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。

Q. A2サイズが入るカバンや袋はどこで買える?

A. A2サイズ(約42×60cm)を折らずに入れられる一般的なビジネスバッグやトートバッグは、ほとんど市販されていません。画材店や製図用品店で販売されている「ポートフォリオバッグ」「図面ケース」「デザイナーズケース」を購入する必要があります。簡易的な持ち運びであれば、100円ショップの「A2クリアファイル(ケース)」や、大型のショッピングバッグ(IKEAの青いバッグなど)が役立ちます。

Q. A2とB2、ポスターにするならどっちが一般的?

A. 用途によります。アイドルやアニメ、映画のポスターなど「販売用・鑑賞用」としては、より大きいB2サイズが圧倒的にメジャーです。一方、選挙ポスター、学会発表のパネル、店舗の告知ポスターなど「実用・掲示用」としては、コピー用紙規格であるA2サイズがよく使われます。フレームを買う際は、中に入れるポスターがどちらの規格か必ず確認しましょう。

Q. 履歴書や地図でA2サイズはある?

A. 履歴書は通常A4またはB5(見開きA3またはB4)ですので、A2サイズの履歴書は一般的ではありません。地図に関しては、壁貼り用の日本地図や世界地図、都市計画図などでA2サイズが採用されることがあります。また、子供の学習机に敷くデスクマットに挟む地図や一覧表も、A2サイズに近いものが多くなっています。

まとめ:A2サイズは「A4の4倍」。用途に合わせた解像度と出力方法を選ぼう

A2サイズは「420mm × 594mm」。A4用紙を4枚並べた大きさであり、ポスターやウェルカムボードとして非常に使い勝手の良いサイズです。しかし、その大きさゆえに、家庭用プリンターやコンビニコピー機ではそのまま出力できないというハードルがあります。

最後に、A2サイズの制作・入稿・郵送で失敗しないための要点をチェックリストにまとめました。

  • 寸法チェック:制作ソフトの設定は「420mm × 594mm」になっているか?(ピクセル指定にしていないか)
  • 解像度チェック:印刷用なら原寸で「300dpi〜350dpi」確保できているか?(Web用画像を流用していないか)
  • 塗り足しチェック:フチなし印刷の場合、上下左右に3mmずつの塗り足しを作成したか?
  • 出力方法の選定:コンビニ分割印刷で妥協するか、印刷通販・キンコーズで1枚から綺麗に出力するか決めたか?
  • 郵送準備:定形外郵便(規格外)のサイズ制限(長辺60cm以内)をクリアする梱包材を用意したか?

印刷ディレクターのアドバイス
「入稿データを作る際、最後の最後にやっていただきたいのが『PDF書き出し後の目視チェック』です。Illustratorなどの編集画面では完璧に見えても、PDFに変換した瞬間に画像が抜け落ちたり、フォントが化けたりすることが稀にあります。書き出したPDFをAdobe Acrobatなどで開き、全体表示だけでなく、拡大表示(400%程度)をして、画像の荒れや文字のズレがないかを確認してください。このひと手間が、印刷事故を防ぐ最後の砦となります。ぜひ、自信を持って素晴らしいA2作品を仕上げてください」

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