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【プロ監修】蛇口の交換・修理完全ガイド!水漏れ原因の特定からDIY手順、業者費用まで

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キッチンのレバーが固い、ポタポタと水が止まらない、あるいはシンクの下が湿っている気がする。毎日使う場所だからこそ、蛇口(水栓)のトラブルは生活の質を大きく下げてしまいます。「自分で直せるのか、それともプロに頼むべきか」という悩みは、築年数が経過した住宅にお住まいの方なら一度は直面する問題です。

結論から申し上げますと、蛇口の不具合への対処は、設置から「10年未満」なら部品交換、「10年以上」なら本体交換が基本の判断基準となります。

無理なDIYは、壁の中の配管を破損させるという取り返しのつかないリスクを伴います。本記事では、水回りメンテナンス歴20年の経験を持つ専門家の視点から、正しい知識と「引き際」の見極め方を徹底解説します。

この記事でわかることは以下の3点です。

  • プロが現場で実践している「修理」か「交換」かの的確な判断チャート
  • 失敗事例No.1である「規格違い」を防ぐための、自宅蛇口の特定方法
  • 写真付きでイメージしやすい水漏れ修理・本体交換のDIY手順とプロのコツ

それでは、まずは現状の診断から始めていきましょう。

  1. 蛇口(水栓)の寿命と症状別診断:修理か交換か?
    1. 蛇口の耐用年数は約10年!経年劣化のサインとは
    2. 【症状別】水漏れ・不具合の原因診断チャート
    3. 「部品交換」で済むケース vs 「本体交換」すべきケース
  2. 【最重要】失敗しない蛇口の種類・規格の見分け方
    1. 取り付け場所による4つのタイプ分類
    2. 既存蛇口の品番・メーカーの調べ方
    3. 適合する交換用蛇口の選び方(LIXIL・TOTO・KVK)
  3. 自分でできる?蛇口の水漏れ修理・部品交換の手順
    1. 作業前の絶対ルール:止水栓の閉め方
    2. 【事例1】ハンドル式水栓のコマパッキン交換手順
    3. 【事例2】シングルレバー混合栓のカートリッジ交換手順
    4. 固着して外れない時の対処法と「引き際」
  4. 蛇口本体の交換手順(DIY)と必要な工具
    1. 必要な専門工具リスト(これがないと始まらない)
    2. 【ワンホール混合栓】キッチン蛇口の交換ステップ
    3. 【壁付混合栓】浴室・キッチン蛇口の交換ステップと「クランク」の調整
  5. 人気メーカーの特徴比較とおすすめ機能
    1. TOTO:独自の「水ほうき水栓」と耐久性
    2. LIXIL(INAX):デザイン性と「タッチレス水栓」
    3. KVK・SANEI:コストパフォーマンスと特殊対応
  6. 業者に依頼する場合の費用相場と選び方
    1. 蛇口交換・修理の費用相場(部品代+作業費)
    2. 信頼できる業者の見極めポイント3選
    3. ホームセンター vs ネット通販 vs 水道業者 どこが得?
  7. 蛇口に関するよくある質問(FAQ)
    1. Q. 賃貸アパートの蛇口を勝手に交換してもいいですか?
    2. Q. シャワーホースから水漏れしている場合、ホースだけ交換できますか?
    3. Q. レバーを下げて水を出すタイプ(下げ吐水)はまだ買えますか?
    4. Q. ウォーターハンマー(ドンという音)は蛇口交換で直りますか?
  8. まとめ:正しい診断と適切な判断で快適な水回りを

蛇口(水栓)の寿命と症状別診断:修理か交換か?

蛇口のトラブルに直面した際、多くの人が「パッキンさえ変えれば直る」と考えがちです。しかし、プロの視点では、その蛇口が「何年使われているか」が最も重要な診断基準となります。ここでは、修理で延命すべきか、潔く交換すべきかの明確な基準を解説します。

蛇口の耐用年数は約10年!経年劣化のサインとは

一般的に、蛇口(水栓金具)の耐用年数は約10年と言われています。これは日本バルブ工業会などの業界団体も推奨している目安です。「金属製品なのにたった10年?」と思われるかもしれませんが、蛇口は毎日数十回以上の開閉動作が行われ、常に水圧と水流による摩耗にさらされている精密機械です。

外見はピカピカで綺麗に見えても、内部では以下のような劣化が進行しています。

  • ゴムパッキンの硬化:弾力性を失い、ひび割れて水漏れの原因となります。
  • 樹脂部品の摩耗:レバー操作に関わるカートリッジなどの樹脂が削れ、操作が重くなります。
  • 金属疲労と腐食:水道水に含まれる塩素やミネラル分により、金属内部(特にネジ山や接合部)が腐食し、強度が低下します。

設置から10年を超えた蛇口で水漏れが発生した場合、それは単なる部品の故障ではなく、製品全体の寿命である可能性が極めて高いのです。

【症状別】水漏れ・不具合の原因診断チャート

現在起きている症状から、原因と対策を特定するための簡易フローチャートです。ご自宅の状況と照らし合わせてみてください。

START:どのような症状がありますか?

  • ケースA:吐水口の先からポタポタ水が落ちる
    • ハンドル式(回すタイプ)の場合 → 原因:コマパッキンの劣化 → 【部品交換推奨】
    • シングルレバー式(上下するタイプ)の場合 → 原因:バルブカートリッジの故障 → 【部品交換または本体交換】
  • ケースB:レバーやハンドルの根元から水が滲む
    • 操作時に水が吹き出す → 原因:三角パッキンやUパッキンの劣化 → 【部品交換推奨】
    • 常にじわじわ濡れている → 原因:カートリッジまたは本体内部の腐食 → 【年数により本体交換】
  • ケースC:レバーの動きが固い・重い・異音がする
    • 「キーッ」という音やガリガリする感触 → 原因:グリス切れまたは内部部品の破損 → 【カートリッジ交換または本体交換】
  • ケースD:蛇口の本体やスパウト(パイプ)のつなぎ目から漏れる
    • スパウトの根元から漏れる → 原因:接続部のパッキン劣化 → 【部品交換推奨】
    • 本体の金属部分に穴や亀裂がある → 原因:経年劣化によるピンホール → 【即座に本体交換】

「部品交換」で済むケース vs 「本体交換」すべきケース

診断結果を踏まえ、最終的な意思決定を行うための基準を整理します。

【部品交換で済むケース】

  • 使用年数が10年未満である。
  • 水漏れ箇所が明確に1箇所(例:吐水口のみ)である。
  • メーカーに補修部品の在庫が豊富にある。
  • 本体にサビや青サビ(緑青)が発生していない。

【本体交換を検討すべきケース】

  • 使用年数が10年以上経過している。
  • 修理してもすぐに別の場所が悪くなる気がする。
  • レバー操作が重く、温度調整もうまくいかない。
  • シャワーホースを引き出せるタイプで、ホースから水漏れしている(ホース交換は高額になりがちです)。
  • 最新の「節水機能」や「浄水機能」、「タッチレス機能」を追加したい。

[水回りメンテナンス歴20年の設備専門家のアドバイス]
「現場でよく目にするのが、10年以上経過した蛇口の一部だけを修理し、その数ヶ月後に別の場所から水漏れして再度依頼が来る『イタチごっこ』のパターンです。パッキン交換に数千円、カートリッジ交換に1万円弱かけるなら、もう少し予算を足して最新の節水水栓に丸ごと交換した方が、長い目で見ればコストパフォーマンスが良いケースが圧倒的に多いです。15年経っているなら、迷わず交換をおすすめします。」

【最重要】失敗しない蛇口の種類・規格の見分け方

DIYで最も失敗が多いのが、「せっかく買った新しい蛇口が取り付けられなかった」というケースです。蛇口には厳格な規格があり、見た目が似ていても取り付け穴のサイズや距離が数ミリ違うだけで設置できません。ここでは、購入前に必ず確認すべきポイントを解説します。

取り付け場所による4つのタイプ分類

まずは、ご自宅の蛇口がどのタイプに該当するかを確認しましょう。大きく分けて以下の4種類が存在します。

タイプ名称 特徴・見分け方 主な設置場所
1. 壁付タイプ 壁から直接、2本の脚(クランク)が出て本体に繋がっているタイプ。 古いキッチン、浴室
2. 台付(デッキ)タイプ カウンターやステンレスのシンク等の「台」の上に設置されているタイプ。 キッチン、浴室
3. ワンホールタイプ 台付の一種。取り付け穴が1つのタイプ。現在のシステムキッチンの主流。 新しいキッチン
4. ツーホールタイプ 台付の一種。取り付け穴が2つあり、横長の台座に設置されているタイプ。 洗面所、浴室、古いキッチン

特に間違いやすいのが「ワンホール」と「ツーホール」の違いです。シンクの下を覗き込み、給水管・給湯管がどのような穴を通って接続されているかを確認するのが確実です。

既存蛇口の品番・メーカーの調べ方

適合する部品や交換用の本体を探すための最短ルートは、「現在の蛇口の品番(型番)」を特定することです。

品番ラベルは通常、以下の場所に貼られています。

  • 蛇口本体の根元(裏側や側面)
  • スパウト(吐水パイプ)の裏側
  • シャワーホースの収納ボックス(シンク下)

長年の使用でラベルの文字が消えてしまっている場合は、以下の寸法を正確に計測し、メーカーのカタログやサポートセンターで照合する必要があります。

  • 取り付け穴径:ワンホールタイプの場合(例:33mm〜39mmなど)
  • 取り付け穴の間隔(ピッチ):ツーホールタイプや壁付タイプの場合(例:203mm、102mmなど)。特にツーホールのピッチはメーカーや年代によって異なるため、定規を当てて写真を撮っておくと安心です。

適合する交換用蛇口の選び方(LIXIL・TOTO・KVK)

品番や寸法がわかったら、次は交換製品の選定です。最も安全な方法は、各メーカーが提供している「取り替え検索システム」を利用することです。

  • TOTO:「COM-ET(コメット)」などの専門家向けサイトで、分解図や後継機種を検索できます。
  • LIXIL(INAX):「いいナビ」というサイトで、既設の品番から取替可能な現行品を絞り込めます。
  • KVK・SANEI:汎用性が高く、アタッチメントで他社製品に対応できるDIY向け製品も多く展開しています。

基本的には、既存の蛇口と同じメーカーの「後継機種」を選ぶのが、施工の手間が最も少なく、追加の部材も不要になるためおすすめです。メーカーを変える場合は、取り付け穴のサイズ変換アダプターなどが必要になるケースがあるため、より慎重な確認が求められます。

[水回りメンテナンス歴20年の設備専門家のアドバイス]
「DIYでの失敗原因No.1は間違いなく『サイズ違い・規格違いの購入』です。特にツーホールタイプの場合、取り付け穴の間隔(ピッチ)が数ミリ違うだけで、物理的に穴に入らず取り付けられません。『たぶん合うだろう』という憶測で購入するのは絶対に避けてください。品番が特定できない場合は、必ず外寸、穴径、ピッチをミリ単位で測ってからホームセンターや通販サイトを利用しましょう。」

自分でできる?蛇口の水漏れ修理・部品交換の手順

ここでは、設置から10年未満で、部分的な修理で対応可能な場合のDIY手順を解説します。作業を行う際は、必ず以下の手順を守ってください。

作業前の絶対ルール:止水栓の閉め方

蛇口の修理や交換を行う前には、必ず水を止める必要があります。これを忘れて分解を始めると、水が噴き出して部屋中が水浸しになる大惨事を招きます。

  • キッチンの場合:シンク下の収納内に、ハンドル式またはマイナスドライバーで回すタイプの「止水栓」があります。これを時計回りに回して閉めます。
  • 浴室や止水栓が見当たらない場合:屋外にある「水道メーター」のボックスを開け、家全体の元栓を閉めます。

水を止めた後は、必ず一度蛇口のレバーを開いて、水が出ないことを確認し、配管内に残っている圧力(残水)を抜いてから作業を開始してください。

【事例1】ハンドル式水栓のコマパッキン交換手順

昔ながらのハンドルを回して水を出すタイプで、吐水口からポタポタ水漏れする場合の手順です。

  1. ハンドルの取り外し:ハンドルのキャップ(色付き部分)を精密ドライバー等で外し、中のビスを緩めてハンドルを引き抜きます。
  2. ナットの取り外し:カバーナット(またはグランドナット)をモンキーレンチで緩めて外します。
  3. コマパッキンの交換:内部に入っている「コマ(ケレップ)」をピンセット等で取り出し、新しいものと交換します。
  4. 復旧:逆の手順で組み立て、止水栓を開けて水漏れがないか確認します。

【事例2】シングルレバー混合栓のカートリッジ交換手順

現在主流のレバー式で、水が止まらない、またはレバーが固い場合の手順です。

  1. レバーハンドルの取り外し:レバーの正面や後ろにある小さなキャップを外し、中の六角ネジ(イモネジ)を六角レンチで緩めてレバーを引き抜きます。
  2. 固定ナットの取り外し:本体内部のカートリッジを押さえている大きなナットを、モーターレンチ等の大きな工具で回して外します。※ここが最大の難関です。
  3. カートリッジの交換:古いカートリッジを取り出し、新しいカートリッジを向き(凹凸)を合わせてセットします。
  4. 復旧:ナットを締め直し、レバーを取り付けます。

固着して外れない時の対処法と「引き際」

シングルレバー混合栓のカートリッジ交換において、カートリッジを押さえている固定ナットが、水垢やサビで固着してビクともしないケースが多々あります。

この時、力任せに回そうとすると、蛇口本体が回ってしまい、シンク下の給水管をねじ切ってしまう(破損させる)リスクがあります。これを防ぐために、専用の「台座固定工具(供回り防止具)」を使用するのがプロの常識ですが、一般家庭にはまずありません。

ゴム手袋をして滑らないようにし、ある程度力を入れても回らない場合は、そこで作業を中止してください。それがDIYの「引き際」です。

[水回りメンテナンス歴20年の設備専門家のアドバイス]
「古い蛇口の固定ナットは、錆やカルキで完全に固着し、金属同士が一体化しているような状態のことがあります。これを無理やり回して壁の中やシンク下の給水管を破損させると、水漏れ修理どころか、壁を壊す大工事(数十万円コース)になります。ビクともしない場合は、絶対に無理をせず専用工具を持つプロに頼んでください。その方が結果的に安く済みます。」

蛇口本体の交換手順(DIY)と必要な工具

「もう15年使っているし、新品に交換したい」という方向けに、本体交換の手順を解説します。難易度は上がりますが、正しい手順を踏めば技術職の経験がある方なら十分に可能です。

必要な専門工具リスト(これがないと始まらない)

本体交換には、普段のドライバーセットには入っていない特殊な工具が必要です。

  • モンキーレンチ(250mm以上):大きなナットを回すために必須です。小さいサイズでは力が入りません。
  • 水栓レンチ(縦型レンチ):台付タイプの場合、シンク下の狭い空間でナットを締めるために必要な特殊工具です。
  • シールテープ:壁付タイプの場合、配管の接続部に巻くために必須です。
  • 雑巾とバケツ:必ず水が出ます。

【ワンホール混合栓】キッチン蛇口の交換ステップ

最も一般的な、システムキッチンの天板に穴が一つ空いているタイプの交換手順です。

▼詳細な交換ステップを見る(クリックで展開)

1. 撤去作業
止水栓を閉めた後、シンク下で給水・給湯ホースと止水栓の接続を外します(逆止弁がある場合はそれも外します)。次に、蛇口本体を固定しているナットや金具を外します。上から引き抜くタイプと、下から潜り込んでナットを外すタイプがあります。

2. 清掃
古い蛇口を外すと、取り付け穴の周りに長年の汚れがこびりついています。新しい蛇口を密着させるため、スクレーパーやスポンジできれいに掃除します。

3. 台座(アダプター)の設置
最近のモデルの多くは「上面施工」といって、上から台座を取り付けられるタイプです。説明書に従い、台座を取り付け穴に固定します。

4. 本体設置とホース接続
台座に本体を差し込み、ビスで固定します。その後、シンク下で給水・給湯ホースをそれぞれの止水栓に接続します。「カチッ」と音がするワンタッチ接続タイプが増えていますが、接続後は軽く引っ張って抜けないことを確認してください。

5. 通水テスト
止水栓を少しずつ開き、接続部から水漏れがないかを入念にチェックします。問題なければ完了です。

【壁付混合栓】浴室・キッチン蛇口の交換ステップと「クランク」の調整

壁から出ているタイプの場合、最大のポイントは「シールテープ」と「クランク(への字の脚)」の調整です。

  1. 取り外し:本体をクランクから外し、次にクランク自体を壁の配管から反時計回りに回して外します。
  2. 清掃:壁の配管内の古いシールテープやゴミを、歯ブラシ等で完全に取り除きます。
  3. シールテープ巻き:新しいクランクのネジ山に、シールテープを時計回りに6〜7回程度、少し引っ張りながら巻きます。
  4. 取り付け(最重要):クランクを壁にねじ込みます。この時、一度でも逆回転(緩める方向)させたら、必ず外してシールテープを巻き直してください。
  5. 本体接続:左右のクランクの位置を調整し、本体を取り付けます。

[水回りメンテナンス歴20年の設備専門家のアドバイス]
「壁付水栓の交換で、クランクの角度を調整しようとして『あ、行き過ぎた』と少し戻す(逆回転させる)。これが最大の落とし穴です。ほんの少しでも戻すと、シールテープの効果がなくなり、壁の中で微量な水漏れが発生します。そのままにすると、柱や土台を腐らせる原因になります。位置合わせに失敗したら、面倒でも必ず最初からやり直してください。」

人気メーカーの特徴比較とおすすめ機能

DIYで交換する場合も、業者に依頼する場合も、「どのメーカーの蛇口にするか」は重要な選択です。国内主要メーカーの特徴を比較しました。カタログスペックだけでなく、使い勝手の視点で選ぶことが大切です。

TOTO:独自の「水ほうき水栓」と耐久性

水回り設備のトップメーカーであるTOTOは、耐久性と基本性能の高さに定評があります。

  • 水ほうき水栓:幅広のシャワーで、皿洗いの泡やシンクの汚れを素早く流せる独自技術。
  • エアインシャワー:水に空気を含ませることで、少ない水量でも勢いを感じさせる節水技術。
  • 施工性:「上面施工」など、取り付ける人のことを考えた設計になっており、DIYでも比較的扱いやすいのが特徴です。

LIXIL(INAX):デザイン性と「タッチレス水栓」

デザインのバリエーションが豊富で、先進的な機能を積極的に取り入れています。

  • ナビッシュ(タッチレス水栓):センサーに手をかざすだけで水が出る機能。汚れた手でレバーを触らずに済み、衛生的かつ掃除が楽になります。ただし、電源(コンセント)の確保が必要です(乾電池式もあります)。
  • デザイン:グースネック(ガチョウの首のような曲線)など、おしゃれなキッチンに合うデザインが多く揃っています。

KVK・SANEI:コストパフォーマンスと特殊対応

賃貸物件やアパートで多く採用されているメーカーです。

  • コストパフォーマンス:基本機能をしっかり押さえつつ、価格を抑えたモデルが充実しています。
  • 特殊対応:古い公団住宅や特殊な配管状況に対応できるアダプターや、DIY向けの補修部品がホームセンターで手に入りやすいのが強みです。
メーカー 価格帯目安 特徴・強み こんな人におすすめ
TOTO 中〜高 耐久性、節水技術、使いやすいシャワー 長く安心して使いたい、実用性重視の方
LIXIL 中〜高 タッチレス機能、高いデザイン性 キッチンをおしゃれにしたい、便利機能が欲しい方
KVK/SANEI 低〜中 コスパ良、特殊な現場への対応力 予算を抑えたい、DIYで特殊な修理をしたい方

業者に依頼する場合の費用相場と選び方

「固着して外れない」「適合品番がわからない」「水漏れリスクが怖い」といった場合は、プロに依頼するのが賢明です。ここでは、適正な費用相場と、信頼できる業者の選び方を解説します。

蛇口交換・修理の費用相場(部品代+作業費)

業者に依頼する場合の料金構造は、一般的に「基本料金」+「作業工賃」+「部品代」+「諸経費(出張費・廃棄費)」となります。

  • パッキン交換などの軽作業:
    総額目安:8,000円〜15,000円
    (部品代は数百円ですが、技術料と出張費がメインとなります)
  • キッチン蛇口の本体交換(ワンホール):
    作業費目安:12,000円〜18,000円 + 本体代
    (本体代は選ぶグレードにより2万円〜6万円程度と幅があります)
  • デッキタイプ・台付タイプの交換:
    作業費目安:15,000円〜25,000円 + 本体代
    (シンク下での作業難易度が高いため、ワンホールより高くなる傾向があります)

信頼できる業者の見極めポイント3選

水回りのトラブルでは、広告価格と実際の請求額が異なるトラブルが少なくありません。以下の3点をチェックしてください。

  1. 水道局指定工事店であるか:
    各自治体の水道局から、適切な工事ができると認定された業者を選びましょう。技術力と身元の保証の一つになります。
  2. 見積もりが明朗で、キャンセル規定があるか:
    作業前に必ず総額の提示があるか確認してください。「やってみないとわからない」と言い、作業後に高額請求する業者は避けるべきです。また、見積もり後のキャンセル料についても事前に確認しましょう。
  3. 自社施工か、仲介サイトか:
    ネット上の格安広告の多くは、集客だけを行い、下請け業者に流す「仲介業者」です。中間マージンが発生するため割高になることがあります。地元で長く続いている自社施工の設備屋さんは、信頼性が高い傾向にあります。

ホームセンター vs ネット通販 vs 水道業者 どこが得?

  • ホームセンター:実物を見て選べる安心感がありますが、工事日が指定できなかったり、工事担当者が外部委託でスキルにばらつきがある場合があります。
  • ネット通販+工事依頼:「交換できるくん」などの施工セット販売。価格が明瞭で安価な場合が多いですが、事前の写真送付などやり取りが必要です。
  • 地元の水道業者:緊急時の対応力は最強です。ただし、本体価格の割引率はネット通販に劣る場合があります。「商品はネットで安く買い、工事だけをプロに頼む(施主支給)」に対応してくれる業者を探すのも一つの手です。

[水回りメンテナンス歴20年の設備専門家のアドバイス]
「広告の『基本料金500円〜』のような安さだけで選ばないでください。それはあくまで出張するための最低料金で、作業費は別です。電話で問い合わせる際は、『キッチン水栓の交換を検討しているが、総額で最大いくらくらいになる可能性があるか』を確認することをおすすめします。まともな業者であれば、概算の幅を答えてくれます。」

蛇口に関するよくある質問(FAQ)

最後に、蛇口の交換や修理に関してよく寄せられる細かい疑問にお答えします。

Q. 賃貸アパートの蛇口を勝手に交換してもいいですか?

A. 原則としてNGです。
蛇口などの設備は大家さん(貸主)の所有物です。勝手に交換すると退去時にトラブルになる可能性があります。まずは管理会社や大家さんに「水漏れしている」「使いにくい」と相談してください。経年劣化であれば、貸主負担で交換してもらえるケースが大半です。許可を得て自分で交換する場合も、元の蛇口は退去時まで保管しておく必要があります。

Q. シャワーホースから水漏れしている場合、ホースだけ交換できますか?

A. 可能ですが、本体交換をおすすめするケースが多いです。
ホースのみの部品供給はありますが、ホースが破れる時期には、本体内部のパッキンやカートリッジも寿命を迎えていることがほとんどです。ホースとヘッドの交換だけで1万円以上かかることもあり、もう少し足して新品セットに交換した方が、結果的に安上がりで衛生的です。

Q. レバーを下げて水を出すタイプ(下げ吐水)はまだ買えますか?

A. 現在は製造されていません。
阪神淡路大震災以降、落下物で水が出しっぱなしになるのを防ぐため、国内規格はすべて「上げて出す(上げ吐水)」に統一されました。現在「下げて出す」タイプをお使いの方は、交換すると操作が逆になりますが、安全のための仕様ですので慣れていただくしかありません。

Q. ウォーターハンマー(ドンという音)は蛇口交換で直りますか?

A. 蛇口交換だけでは直らない場合があります。
水を止めた時に壁の中で「ドン!」と音がするのは、急激な圧力変化による衝撃音です。古い蛇口から急閉止できる最新の蛇口に変えると、余計に音が大きくなることもあります。「水撃防止器」という部品を止水栓部分に取り付けることで改善する場合が多いので、業者に相談する際に併せて伝えてください。

まとめ:正しい診断と適切な判断で快適な水回りを

蛇口の不具合は、生活のストレスになるだけでなく、放置すれば家屋へのダメージにも繋がります。今回のポイントをまとめます。

  • 「10年」が分かれ道:設置から10年未満なら修理、10年以上なら本体交換が基本ルール。
  • 品番特定が命:DIYの成功は、既存の品番特定と正しい部品選びで9割決まる。
  • 無理は禁物:ナットが固着している場合や、壁付水栓の調整に自信がない場合は、プロに頼むのが最も安上がりなリスク回避策。

まずは、ご自宅の蛇口の品番ラベルを探すことから始めてみてください。それが、快適なキッチンや洗面所を取り戻すための第一歩です。

[蛇口交換・修理の最終チェックリスト]

  • 現在の蛇口のメーカー・品番は特定できましたか?(ラベル確認または寸法計測)
  • 取り付けタイプ(ワンホール・台付・壁付)は合っていますか?
  • 作業前に止水栓は確実に閉められますか?
  • 必要な工具(モンキーレンチ250mm以上など)は手元にありますか?
  • 固着して回らない場合や、水漏れが止まらない場合の連絡先(業者)は控えてありますか?
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