かつては「イオンゴールドカードさえ持っていれば、買い物の合間にお菓子とジュースで自由に休憩できる場所」として親しまれていたイオンラウンジ。しかし、2023年の再開以降、そのルールは劇的に変化しました。「久しぶりに行ったら入れなかった」「予約が必要なんて知らなかった」という声が後を絶ちません。
結論から申し上げますと、現在のイオンラウンジは「完全予約制」かつ「利用条件が厳格化(年間100万円利用など)」されていますが、条件さえ満たせば、月8回まで無料で利用できる「買い物中の最強の休憩スポット」であることに変わりはありません。カフェ代を節約し、静かな環境でスマホを充電しながら一息つける権利は、依然として大きな魅力です。
この記事では、イオングループ経済圏を長年研究し、自らも毎月ラウンジを利用している筆者が、複雑な利用資格の判定から、iAEONアプリを使った具体的な予約手順、そしてお菓子廃止後のラウンジのリアルな様子まで、2026年現在の最新情報を網羅的に解説します。これを読めば、あなたも次回のお買い物からスマートにラウンジを使いこなせるようになるはずです。
この記事でわかること
- 自分は対象?カード会員・株主別の最新利用条件と判定方法
- スマホで完結!iAEONアプリでの予約手順とチェックイン方法
- 3歳未満は不可?同伴者は?知っておくべき利用制限と注意点
【2026年現在】イオンラウンジの再開と変更点まとめ
まず最初に、イオンラウンジの「今」を正しく理解しましょう。コロナ禍以前の記憶で止まっている方が最も驚かれるのが、その運営スタイルの変化です。以前のような「行列に並んで入る」「お菓子がもらえる」という光景は、過去のものとなりました。
現在のイオンラウンジは、より落ち着いた、大人のための休憩スペースへと進化しています。利用者が殺到して座れないという事態を防ぐための「完全予約制」や、衛生面と回転率を考慮したサービス内容の変更など、知っておかないと現地で戸惑うポイントが多数あります。ここでは、旧ルールとの違いを明確にしながら、現在のラウンジの全体像を解説します。
イオングループ経済圏 専門研究家のアドバイス
「昔のイメージでふらっと訪れると、入口で『予約がないと入れません』と断られてしまいます。まずは『ラウンジは予約して行く場所』という意識転換が必要です。また、お菓子がなくなったことを残念がる声も多いですが、その分、静かで清潔な空間が保たれており、純粋な休憩場所としての質はむしろ向上していますよ」
コロナ前とは別物!主な変更点一覧(お菓子廃止・完全予約制・時間制限)
最も大きな変更点は、「お菓子の提供終了」と「完全事前予約制」の導入です。以前はトップバリュのチョコレートやクッキーなどが試供品として提供されていましたが、現在はドリンクのみの提供となっています。これは残念なニュースに聞こえるかもしれませんが、結果として「お菓子目当て」の混雑が緩和され、本当に休憩を必要とする人が利用しやすくなった側面もあります。
また、以前は受付でカードを提示して順番待ちをしていましたが、現在はスマホアプリでの事前予約が必須となり、待ち時間なしでスムーズに入室できるようになりました。以下の表で、かつてのラウンジと現在のラウンジの違いを比較してみましょう。
| 項目 | 以前(〜2020年) | 現在(2023年再開以降) |
|---|---|---|
| 入室方法 | 直接来店・並んで待つ | 完全事前予約制(スマホアプリ等) |
| 提供サービス | ドリンク・お菓子(試供品) | ドリンクのみ |
| 利用時間 | 混雑時のみ制限あり | 1回30分まで(完全入替制の場合あり) |
| 利用回数 | 1日1回 | 月8回まで(1日1回まで) |
| 同伴者 | カード1枚で計4名まで | カード1枚で計2名まで(本人+1名) |
| 子供の利用 | 制限なし | 3歳未満のお子様は入室不可 |
現在の提供サービス内容(ドリンクの種類・Wi-Fi・充電設備)
お菓子がなくなったとはいえ、無料のドリンクサービスは健在です。店舗によって導入されているマシンに違いはありますが、基本的には以下のラインナップが楽しめます。
- ホットコーヒー(挽きたてを提供するマシンが多いです)
- アイスコーヒー
- 緑茶、紅茶(ティーバッグまたはマシン)
- 各種ジュース(オレンジ、野菜ジュース、ウーロン茶など)
- スポーツドリンク
特に2025年以降、多くの店舗でドリンクサーバーが刷新され、セルフサービス形式での提供が標準化しています。また、現代の休憩に欠かせないのが通信環境と電源です。ほぼ全てのイオンラウンジには、無料のイオンWi-Fiが完備されており、座席には充電用コンセントやUSBポートが設置されていることが増えました(店舗により設備状況は異なります)。
これにより、「買い物の合間にコーヒーを飲みながら、スマホを充電しつつ次の予定を確認する」といった使い方が非常に快適に行えるようになっています。
利用可能時間と回数制限(月8回・1回30分まで)
利用回数の制限についても、再開当初から緩和された経緯があります。再開直後は「月5回」でしたが、2024年の改定により「月8回」まで利用可能となりました。週に2回ペースで買い物に行く方でも、ほぼ毎回利用できる計算になります。
1回の利用時間は「30分間」と厳格に定められています。これは短く感じるかもしれませんが、実際に利用してみると、買い物袋を置いて一息つき、コーヒーを一杯飲んでメールチェックをするには十分な時間です。多くの店舗では、入室時間を管理しており、30分が経過するとスタッフから声掛けがあるか、あるいは次の予約枠の方が入ってくるシステムになっています。長居するためのカフェではなく、あくまで「中継地点としての休憩所」と割り切って利用するのがスマートです。
設置店舗の縮小と現状の展開エリア
すべてのイオン店舗にラウンジがあるわけではありません。基本的には、大型のショッピングモールである「イオンモール」や「イオンスタイル」などの旗艦店に設置されています。以前はあったけれど、リニューアルに伴いラウンジが閉鎖された、あるいはスペースが縮小された店舗も存在します。
自分がよく行く店舗にラウンジがあるかどうかは、必ず事前に公式サイトの店舗一覧やiAEONアプリで確認することをおすすめします。特に地方の小型店舗では設置されていないケースが多いため、遠出をする際は注意が必要です。
【利用資格】私は入れる?対象カードと条件を徹底解説
「イオンカードを持っていれば入れるんでしょ?」と思っている方は要注意です。現在のイオンラウンジ利用資格は、以前よりも条件が細分化され、一部ではハードルが上がっています。特に、一般的なイオンカード会員の場合、ただ持っているだけでは利用できません。
ここでは、最も誤解が多い利用資格について、カード会員、株主、それぞれの視点から徹底的に解説します。ご自身がどのパターンに当てはまるかを確認し、「行ったのに入れない」という悲劇を回避しましょう。
利用資格の全体像(株主優待・イオンカード会員・イオンゴールドカード会員)
イオンラウンジを利用できる資格は、大きく分けて以下の3つのパターンのいずれかに該当する場合です。
- イオン株式会社の株主(オーナーズカード保有者)
- 100株以上を保有している株主。
- イオンゴールドカード会員(条件達成者)
- 年間100万円以上のカード利用がある会員。
- 対象のイオンカード会員(条件達成者)
- ゴールドカード以外の対象カードで、年間100万円以上の利用がある会員。
つまり、以前のように「ゴールドカードを持っていれば無条件」ではなく、カード会員の場合は「年間100万円の利用」という実績が鍵となります。一方で、株主優待の場合は、株を保有している限り(権利確定している限り)利用権が付与されます。
【イオンカード会員】年間100万円利用の「集計期間」と「対象取引」の罠
カード会員にとって最大の関門が「年間100万円利用」という条件です。しかし、ここで多くの方が勘違いしてしまうのが、「いつからいつまでの100万円なのか?」という集計期間の問題です。
この集計期間は、カードに入会した月や個人の誕生日などは一切関係ありません。全会員共通で、毎年1月11日から翌年1月10日までの1年間でのカードショッピング決済額が集計されます。この期間内に100万円以上を利用すると、翌年度(条件達成の翌々月等から)のラウンジ利用資格が付与されます。
イオングループ経済圏 専門研究家のアドバイス
「100万円修行の盲点は、まさにこの集計期間にあります。例えば12月にカードを作って急いで使っても、1月10日で一旦締め切られてしまいます。また、WAONへのチャージなど、対象外となる取引があることにも注意が必要です。ギリギリ100万円を目指すなら、余裕を持って110万円程度を目安にするのが安全です」
さらに注意が必要なのが、「何が100万円に含まれるか」です。大きな買い物をしたのにカウントされていなかった、という事態を防ぐため、以下の詳細解説を確認してください。
詳細解説:100万円集計に含まれる支払い・含まれない支払い
年間100万円の利用実績を計算する際、以下の取引は対象外となるケースが多いため注意が必要です。
- 電子マネーWAONへのクレジットチャージ
- Suica、PASMOなど交通系ICへのチャージ
- キャッシング利用分
- 年会費、手数料、遅延損害金
逆に、以下の支払いは通常通り対象となります。
- スーパー、コンビニ、百貨店でのショッピング利用
- 公共料金(電気・ガス・水道)の支払い
- 携帯電話料金の支払い
- 国民年金保険料のクレジット払い
- 家賃のクレジット払い(対応している場合)
※正確な対象外項目は、お手持ちのカードの種類や最新の規約によって異なる場合があります。必ずカード会社のマイページ等で現在の累計額を確認するようにしてください。
【株主優待】オーナーズカード保有者の条件(100株以上保有)
投資に抵抗がない方にとって、最も確実にラウンジ利用権を手に入れる方法は「株主になること」です。イオン株式会社(証券コード:8267)の株を100株以上保有し、権利確定日(2月末、8月末)を迎えると、「イオンオーナーズカード」が送られてきます。
このオーナーズカードがあれば、年間のカード利用額に関係なく、ラウンジの利用資格が得られます(ただし、利用回数等のルールは共通です)。株価の変動リスクはありますが、買い物でのキャッシュバック特典(3%〜)も併用できるため、イオングループのヘビーユーザーにとっては非常にメリットの大きい選択肢です。
なお、イオン九州やイオン北海道など、地域子会社の株主優待でもラウンジ利用が可能な場合がありますが、基本となるのは「イオン株式会社」のオーナーズカードです。
【ゴールドカード会員】「ゴールドなら無条件で入れる」は過去の話?今の真実
かつて「イオンゴールドカード」は、持っているだけでラウンジに入れる水戸黄門の印籠のような存在でした。しかし、制度変更により、現在はゴールドカード会員であっても、前述の「年間100万円利用」の条件を満たしていない場合は、ラウンジ利用資格が付与されないというルールに変更されています。
「ゴールドカードを持っているのに予約画面が出ない!」というトラブルの多くは、この条件未達が原因です。一度ゴールドカードを取得しても、ラウンジ利用に関しては毎年審査(利用実績の確認)があると考えてください。永年無料のゴールドカード自体のステータスは維持されますが、ラウンジ利用権は「利用実績に応じた特典」へとシフトしています。
資格判定の通知方法(ダイレクトメール・アプリ内通知のタイミング)
自分が条件をクリアしているかどうかは、どのように知らされるのでしょうか。条件を達成した会員には、通常、5月下旬〜6月頃にハガキ(ダイレクトメール)やメール、またはアプリ内の通知で案内が届きます。
最も確実な確認方法は、後述するiAEONアプリにカードを登録してみることです。利用資格がある場合、アプリの「イオンラウンジ」メニューを開くと予約画面に進むことができます。逆に資格がない場合は、対象外である旨のメッセージが表示されます。
【図解】iAEONアプリでのイオンラウンジ予約手順
利用資格があることがわかったら、次は実際に予約を行いましょう。現在のイオンラウンジは、原則としてスマートフォンアプリ「iAEON(アイイオン)」を使用した事前予約が必須です。店頭のタブレットで予約できる店舗も一部にありますが、基本的には自分のスマホで完結させるのがスムーズです。
「アプリの操作が難しそう」「面倒くさそう」と感じる方のために、ここでは予約から入室までの手順をステップバイステップで解説します。一度慣れてしまえば、1分もかからずに予約できるようになります。
準備編:iAEONアプリのインストールと会員登録
まずは、スマートフォンに「iAEONアプリ」をインストールする必要があります。iPhoneの方はApp Storeから、Androidの方はGoogle Playストアからダウンロードしてください。
アプリを起動したら、新規会員登録を行います。携帯電話番号を入力し、SMSで届く認証コードを入力して本人確認を完了させます。これが「iAEON会員」としてのIDになります。
手順1:オーナーズカード・イオンカードの登録・連携方法
アプリの会員登録が済んだだけでは、まだラウンジ予約はできません。ご自身が持っている「利用資格のあるカード」をアプリに登録する必要があります。
- iAEONアプリのホーム画面にある「マイページ」またはメニューから「カード登録」を選択します。
- 「イオンマークのカード」または「オーナーズカード」を選択します。
- カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力して登録します。
- オーナーズカードの場合は、カード裏面の番号と生年月日等の情報を入力します。
登録が完了し、システム上で利用資格が確認されると、アプリのホーム画面にある「イオンラウンジ」のアイコンがアクティブになり、タップして予約画面へ進めるようになります。反映までに時間がかかる場合があるため、買い物に行く前日までに済ませておくのが無難です。
手順2:利用店舗と日時の選択(事前予約はいつから可能?)
予約は、利用希望日の2週間前から可能です。当日の予約も、空き枠があれば直前まで可能です。
- アプリの「イオンラウンジ」アイコンをタップします。
- 「ラウンジ予約」ボタンを押します。
- 利用したい店舗を選択します(位置情報から近くの店舗が表示されます)。
- 人数を選択します(本人含め最大2名まで)。
- カレンダーから日付を選び、希望の時間帯(例:14:00〜14:30)を選択します。
- 内容を確認し「予約する」ボタンを押して完了です。
土日祝日の午後、特に14時から16時のおやつ時は非常に混雑し、予約枠がすぐに埋まってしまうことがあります。
イオングループ経済圏 専門研究家のアドバイス
「買い物前の『とりあえず予約』が鉄則です!お店に着いてから予約しようとすると、すでに満席で入れないことが多々あります。私は家を出る前か、駐車場に着いた時点でまずラウンジの予約枠を押さえます。もし買い物が長引いたり早く終わったりしたら、アプリから簡単にキャンセルや時間変更ができますから、まずは席を確保することが重要です」
手順3:当日のチェックイン方法(QRコード表示と受付スキャン)
予約した時間になったら、ラウンジの入口へ向かいます。受付にはスタッフがいる場合と、タブレット端末だけの無人の場合があります。
- iAEONアプリを開き、「イオンラウンジ」メニューから「予約チケット(チェックイン)」画面を表示します。
- 画面に表示されたQRコードを、受付のタブレット端末のカメラにかざします。
- 「認証しました」という音声や画面表示が出ればチェックイン完了です。
同伴者がいる場合は、必ず全員揃ってから入室するようにしましょう。QRコードは一度スキャンすると使用済みになります。
予約の変更・キャンセル方法とペナルティの有無
急な予定変更でラウンジに行けなくなった場合は、必ずキャンセルの手続きを行いましょう。アプリの予約確認画面から「キャンセル」ボタンを押すだけで完了します。
現時点では、無断キャンセルをしたからといって、次回の予約ができなくなるなどのペナルティは明記されていません。しかし、限られた席数を他の方と譲り合うマナーとして、行かないことが決まった時点でキャンセル処理をすることが推奨されます。また、時間を過ぎてからのチェックインは、残り時間が短くなる(退室時間は変わらない)場合があるため、時間厳守を心がけましょう。
3歳未満はNG!子連れ・家族利用の厳しいルールと注意点
小さなお子様連れのファミリーにとって、イオンラウンジのルール変更の中で最も影響が大きいのが「年齢制限」です。ここを誤解していると、現地で入室を断られ、せっかくの休憩計画が台無しになってしまいます。ここでは、子連れ利用に関するルールを詳しく解説します。
最も注意すべき「3歳未満のお子様」入室不可ルール
現在のイオンラウンジでは、3歳未満のお子様は入室できません。これは非常に厳格に運用されています。
「抱っこ紐に入っている赤ちゃんでもダメですか?」「ベビーカーで寝ているので静かにさせます」と交渉しても、基本的には断られてしまいます。これは、静寂な環境を保つという現在の方針によるものです。以前のように、赤ちゃんの泣き声が響く賑やかなラウンジではなくなっています。
イオングループ経済圏 専門研究家のアドバイス
「このルールを知らずに訪れて、受付で困惑しているご家族をよく見かけます。3歳未満のお子様がいる場合は、残念ながら家族全員での入室は諦めるしかありません。我が家では、パパとママで交代利用する『リレー方式』を採用しています。一人がフードコートやキッズスペースで子供と遊び、その間にもう一人がラウンジで30分休憩。これを交代することで、お互いにリフレッシュできますよ」
同伴者は原則1名まで(計2名)!3人以上の家族はどうする?
同伴者の人数制限も厳しくなりました。以前はカード1枚で4名まで入れましたが、現在は会員本人+同伴者1名の「計2名」までとなっています。
では、夫婦と子供1人(3歳以上)の計3人で利用したい場合はどうすればよいでしょうか。この場合、カード1枚では全員入ることができません。解決策としては、以下の2つがあります。
- カードを2枚用意する:夫婦それぞれが家族カードやオーナーズカードを持ち、別々に予約枠を取る(同じ時間帯に2枠予約する)。
- 2名と1名に分かれる:誰か一人が買い物を続けるか、別の場所で待つ。
子供だけで利用できる?年齢制限と同伴ルール
「子供(小学生など)だけでラウンジを使わせたい」と考える方もいるかもしれませんが、原則として18歳未満の方のみでの利用はできません。必ず保護者(有資格者)の同伴が必要です。
ただし、高校生などで家族カードを持っている場合など、規定が異なるケースも考えられますが、基本的には「大人の同伴必須」と考えておくのが安全です。ラウンジは大人の休憩空間としての性格を強めています。
飲食物の持ち込み禁止ルール(離乳食や水筒の扱いは?)
ラウンジ内への飲食物の持ち込みは、原則として禁止されています。イオンで購入したお弁当やパンであっても、ラウンジ内で食べることはできません。
3歳未満が入室不可となったため、離乳食を持ち込むシチュエーションはなくなりましたが、3歳以上のお子様が水筒を持っている場合などは、カバンにしまっておくよう指示されることがあります。ラウンジ内で提供されるドリンクのみを楽しむ場所、という認識を持ちましょう。
【実体験レポ】今のイオンラウンジって快適?過ごし方を検証
ここまでルールの厳しさについて触れてきましたが、実際に利用してみると、その厳格さがもたらすメリットも大きく感じられます。筆者が実際に利用して感じた、現在のイオンラウンジの「居心地」についてレポートします。
入室から退室までの流れ(受付は無人?有人?)
最近の店舗では、受付が無人化されているところが増えています。入口のゲートにQRコードリーダーがあり、そこにスマホをかざすとドアが開く仕組みです。スタッフの目を気にせずスムーズに入退室できるのは、気楽で良い点です。
もちろん、定期的にスタッフが巡回し、ドリンクの補充や清掃を行っているため、清潔感は保たれています。使用済みのカップは返却口に戻すセルフスタイルが定着しており、利用者のマナーも以前より向上している印象を受けます。
ドリンクコーナーのラインナップ(ホット/アイス、コーヒー、ジュース)
ドリンクサーバーは、ファミレスのドリンクバーのような形式が主流です。ホットコーヒー、カフェラテ、アイスコーヒーなどはボタン一つで抽出されます。味はコンビニコーヒーと同等レベルで、無料としては十分に満足できる品質です。
また、野菜ジュースやトマトジュース、100%オレンジジュースなどのペットボトル飲料が冷蔵ケースに入っていて、自分でコップに注ぐスタイルの店舗もあります。炭酸飲料が置かれているケースは稀で、健康志向や落ち着いたラインナップが中心です。
混雑具合と座席の雰囲気(静かさ、プライバシー、作業環境)
完全予約制の効果は絶大で、「席がない」というストレスは皆無です。座席間隔も以前よりゆったり配置されている店舗が多く、隣の人の会話が気になることも少なくなりました。
店内BGMも静かで、読書をしたり、スマホで調べ物をしたりするには最適な環境です。窓があるラウンジでは外の景色を眺めながらぼーっとすることもでき、買い物で歩き疲れた足と、情報過多で疲れた頭を休めるには最高の「避難所」と言えます。
30分の時間制限はどう管理される?(退室を促されるのか)
30分という時間はあっという間ですが、多くの店舗では「退室時間です」と個別に声をかけられることは少ないです(混雑状況や店舗方針によります)。しかし、予約システム上で次の枠の人が入ってくるため、自然と譲り合いの空気が生まれています。
一部の店舗では、入室時に「退室時刻が書かれたカード」を渡されることもあります。マナーとして、スマホのアラームをバイブレーションでセットしておき、時間になったらサッと席を立つのがスマートな利用者の振る舞いです。
イオングループ経済圏 専門研究家のアドバイス
「お菓子がなくなった分、回転率が良く静かで、大人の休憩場所としては以前より快適です。30分あればスマホを20%〜30%程度充電できますし、コーヒーを飲んでトイレに行き、次の買い物のリストを確認するには十分。長居できないからこそ、ダラダラせずに買い物が捗るというメリットもありますよ」
予約できない!メールが来ない!よくあるトラブルと対処法
いざ利用しようと思った時に直面するトラブルと、その解決策をまとめました。「なぜか予約できない」という時のチェックリストとしてご活用ください。
「条件を満たしたはずなのに予約画面が出ない」原因と確認先
最も多い原因は、前述した「集計期間の勘違い」や「対象外取引」による100万円未達です。しかし、条件を満たしているはずなのに表示されない場合は、以下の可能性を確認してください。
- 家族カードでログインしている:本会員のIDでログインしないと資格が表示されない場合があります(設定による)。
- カード情報の更新漏れ:カードの有効期限が切れて更新された場合、アプリ側でも再登録や更新が必要なことがあります。
- 反映ラグ:条件達成から資格付与までには1〜2ヶ月のタイムラグがあります。
どうしても解決しない場合は、イオンカードのコールセンターや、店舗のサービスカウンターで状況を確認してもらうのが確実です。
アプリで「予約枠がいっぱい」と表示される時の裏ワザはある?
土日の午後は予約が困難ですが、諦めるのは早いです。実は、「直前キャンセル」が意外と多く発生します。
予約枠は30分刻みや1時間刻みで管理されています。希望時間の15分前や30分前など、区切りの良い時間にアプリをリロード(再読み込み)すると、キャンセルが出た枠がポッと空くことがあります。こまめにチェックするのが唯一にして最大の裏ワザです。
家族カード会員はラウンジを利用できるのか?
家族カード会員も、本会員と同様に条件(年間100万円利用)を満たせば利用資格を得ることができます。重要なのは、「本会員の利用額と合算ではない」という点です(カードの種類により異なる場合がありますが、基本的にはカードごとの実績判定となるケースが増えています)。
ただし、ゴールドカードの家族カードを持っている場合など、本会員の資格に準じて利用できるケースもありますので、まずは家族カードをiAEONアプリに登録して、予約画面が出るか試してみるのが一番早いです。
機種変更時のアプリ引き継ぎと再ログインの注意点
スマホを機種変更した際は、新しい端末でiAEONアプリをダウンロードし、登録していた電話番号でログイン(SMS認証)すれば、情報は引き継がれます。カード情報の再登録は不要な場合が多いですが、セキュリティの観点から再認証を求められることがあります。
電話番号が変わった場合は、旧端末で変更手続きをしておくか、新規登録として最初からやり直す必要があるため注意してください。
専門家が教える!イオンラウンジを使い倒す3つの活用テクニック
単に「休憩する」だけではもったいない。専門家ならではの視点で、イオンラウンジを生活の中で賢く活用するためのテクニックを紹介します。
買い物動線に組み込む「中休憩」としての最強コスパ術
広大なイオンモールを端から端まで歩くと、かなりの運動量になります。買い物の最初にラウンジに行くのではなく、「食品売り場に行く直前」に予約を入れるのがおすすめです。
衣料品や雑貨を見た後、疲れた状態で食品売り場に行くと、判断力が鈍り余計なお惣菜やスイーツを買ってしまいがちです。その前にラウンジで30分休憩し、カフェインを摂取してリフレッシュすることで、冷静な頭で献立を考え、無駄買いを防ぐことができます。ラウンジ利用は節約の第一歩なのです。
複数店舗をハシゴする場合の予約戦略
近隣に複数のイオンモールがある地域にお住まいの場合、1日に2店舗をハシゴすることもあるでしょう。ラウンジの利用回数制限は「全店合計で月8回」かつ「1日1回」です。
つまり、A店でラウンジを利用した後、同日にB店でラウンジを利用することはできません。どちらの店舗で休憩するのが効率的か、駐車場の混雑具合や滞在予定時間を考慮して、戦略的に予約を入れる店舗を選びましょう。
株主優待とイオンカード、どっちで権利を取るのがお得?
これからラウンジ利用権獲得を目指すなら、どちらが近道でしょうか。
年間100万円の決済が自然にクリアできる方は、イオンカード(特にゴールド修行)がおすすめです。年会費無料でゴールドを持てれば、旅行保険などの付帯特典もついてきます。
一方、年間100万円も使わない方にとっては、株主優待(オーナーズカード)が圧倒的に有利です。株価にもよりますが、30万円〜40万円程度の資金で100株購入すれば、その後は株を持ち続ける限り(配当金をもらいながら)ラウンジ利用権が維持されます。毎年100万円使うプレッシャーから解放されるメリットは大きいです。
イオングループ経済圏 専門研究家のアドバイス
「年間100万円利用が厳しいなら、約30万円〜40万円投資して『株主』になる方が、永続的な権利確保としては楽かもしれません。株主優待なら3%のキャッシュバックも受けられるので、イオンを日常使いするなら数年で元が取れる計算になります。ご自身の家計状況に合わせて、最適なルートを選んでください」
イオンラウンジに関するFAQ
最後に、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
Q. 予約なしで当日直接行っても入れますか?
A. 原則として入れません。受付で「アプリから予約してください」と案内されます。その場でアプリを操作して空きがあれば予約してすぐ入ることは可能ですが、満席の場合は利用できません。
Q. 利用回数の「月8回」は翌月に繰り越せますか?
A. 繰り越しはできません。毎月1日に回数がリセットされます。使い切れなかった分は消滅します。
Q. ラウンジ内での通話やWEB会議は可能ですか?
A. 通話は原則禁止されています。WEB会議も、声を発するものはNGです。イヤホンをして音声を聞くだけなら可能ですが、静かな空間ですので、キーボードの打鍵音などにも配慮が必要です。
Q. 北海道や九州など、地域限定のルールはありますか?
A. 基本的なルール(予約制、月8回など)は全国共通ですが、イオン北海道やイオン九州の株主優待を利用する場合など、一部運用が異なる可能性があります。また、設置されているドリンクの種類などは地域や店舗によって特色が出ることがあります。
まとめ:新ルールのイオンラウンジを賢く利用して、買い物をより快適に
2026年現在のイオンラウンジは、お菓子こそなくなりましたが、予約制によって「確実に座れる」「静かに過ごせる」という新たな価値を提供してくれる場所に進化しました。年間100万円の利用や株主になるという条件はありますが、それをクリアするだけの価値は十分にあります。
最後に、スムーズにラウンジを利用するためのチェックリストを確認しておきましょう。
- [ ] 資格の確認:年間100万円利用達成、または株主優待カードが手元にあるか?
- [ ] アプリの準備:iAEONアプリをインストールし、カード登録が済んでいるか?
- [ ] 同伴者の確認:3歳未満の子供はいないか? 同伴者は1名までか?
- [ ] 事前予約:買い物に行く前に、アプリで予約枠を確保したか?
イオングループ経済圏 専門研究家のアドバイス
「まずはiAEONアプリをダウンロードし、ご自身のカードを登録して『予約画面が出るか』をチェックすることから始めましょう。もし予約画面が出れば、あなたは選ばれた会員です。今度の週末は、喧騒を離れたラウンジで、優雅なコーヒーブレイクを楽しんでみてください」
ルールを正しく理解し、マナーを守って利用すれば、イオンラウンジはあなたの生活を少しだけ豊かにしてくれる最高のサードプレイスとなるはずです。
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