「朝、時間がないからとりあえずポニーテールにしたけれど、鏡を見たらなんだか疲れて見える……」
「SNSで見るようなおしゃれなルーズ感が出せず、ただのボサボサ髪になってしまう」
30代を過ぎると、髪の質感やフェイスラインの変化により、無造作なポニーテールが単なる「生活感のあるひっつめ髪」に見えてしまうことがあります。しかし、諦める必要はありません。ポニーテールがダサく見えてしまう原因は、センスの問題ではなく、「結ぶ前の土台作り」と「結んだ後の崩し」の技術不足にあるからです。
本記事では、現役美容師としての15年の経験に基づき、不器用な方でもゴム1本で劇的に垢抜けるポニーテールの作り方を徹底解説します。以下の3つのポイントを押さえるだけで、あなたのポニーテールは「手抜きヘア」から「計算された大人のアレンジ」へと生まれ変わります。
- 「老け見え」と「垢抜け」を分ける決定的な違いとプロの理論
- 崩れない・痛くない!基本のポニーテールの正しい作り方手順
- 絶壁・顔の大きさ・毛量の悩みをカバーするプロの微調整テクニック
ぜひ今日から、鏡の前で実践してみてください。
なぜあなたのポニーテールは「生活感」が出るのか?3つのNGパターン
自分では「雑誌のようなラフなポニーテール」を目指しているつもりでも、他人から見ると「家事の合間にとりあえず結んだ髪」に見えてしまう。この悲しいギャップはなぜ生まれるのでしょうか。
その原因は、30代以上の大人の女性がやってはいけない「3つのNGパターン」に当てはまっている可能性が高いです。若い頃と同じ感覚で結んでいると、知らず知らずのうちに老け見えを加速させてしまっているかもしれません。まずは現状の認識と、修正すべきポイントを明確にしましょう。
NGその1:スタイリング剤なしの「素髪」で結んでいる
最も多く、かつ致命的な原因がこれです。何もつけていない、洗いざらしの「素髪」のまま結んでいませんか?
10代や20代前半であれば、髪自体に水分と油分が十分にあり、キューティクルも整っているため、素髪で結んでも「ナチュラルな可愛さ」として成立します。しかし、30代以降の髪は、加齢やカラーリングのダメージにより、乾燥してパサつきやすくなっています。この状態で何もつけずに結ぶと、表面に無数の細かいアホ毛が立ち上がり、毛先はバサバサと広がり、光を乱反射してツヤが失われます。
プロが作るポニーテールが美しく見える最大の理由は、「スタイリング剤によって意図的なツヤと束感」が作られているからです。素髪のままでは、どんなに綺麗に結んでも「手入れをしていない髪」という印象を与えてしまい、これが「生活感」の正体となります。スタイリング剤は、メイクで言うところのファンデーションです。肌を整えずにポイントメイクをしても映えないのと同様、髪の質感を整えずにアレンジを成功させることは不可能です。
NGその2:結ぶ位置が「高すぎる」か「中途半端」
ポニーテールの高さは、その人の印象を決定づける重要な要素です。ここを間違えると、「若作り」や「おばさん見え」の原因になります。
まず、トップの高い位置(ゴールデンポイントよりさらに上)で結ぶスタイルは、元気で活発な印象を与えますが、大人の女性がやると顔のたるみを強調したり、ファッションとチグハグになったりして「無理して若作りしている」と痛々しく見られるリスクがあります。逆に、ただ低い位置でなんとなく結ぶと、今度は落ち着きすぎて「老け見え」したり、地味な印象になりがちです。
特に危険なのが、耳の真ん中あたりの高さで、きっちりとひっつめて結ぶこと。これは最も頭の形が平面的に見えやすく、顔の輪郭も露わになるため、おしゃれに見せる難易度が非常に高い位置です。30代からのポニーテールには、骨格を美しく見せるための「適切な高さ」が存在します。
NGその3:後れ毛が多すぎる、または全くない「ひっつめ」状態
後れ毛(おくれげ)は、ポニーテールの「こなれ感」を演出する最重要パーツですが、その扱いを一歩間違えると「疲れ」に直結します。
顔周りに全く後れ毛を残さず、全ての髪をピシッと結び上げると、清潔感はあるものの、顔の面積が全開になり、モードな雰囲気か、あるいは就職活動中の学生のような堅苦しい印象になります。一方で、SNSの影響で「後れ毛を出せばおしゃれになる」と思い込み、あご下まである長い髪を大量に残したり、巻かずにボサボサの状態で垂らしたりしているケースも散見されます。
巻いていない直毛の後れ毛は、まるで「結び忘れた髪」や「疲れて落ちてきた髪」のように見えてしまいます。後れ毛は、「出す位置」「量」「長さ」「カールの有無」の全てが計算されて初めて、小顔効果と色気を生み出します。ただ出せば良いというものではないことを肝に銘じておきましょう。
現役ヘアスタイリストのアドバイス
「30代の女性が最も陥りやすいのが、『若作り』と『おばさん見え』の境界線を見失うことです。高い位置でのポニーテールが決して悪いわけではありませんが、その場合はファッションを辛口にしたり、メイクで引き締めたりするバランス感覚が必要です。逆に、低い位置で結ぶなら、トップのボリュームや後れ毛のニュアンスで『華やかさ』を足さないと、一気に老け込んでしまいます。鏡を見る時は、顔のアップだけでなく、必ず全身が映る鏡でトータルバランスを確認する癖をつけましょう。」
アレンジの9割はここで決まる!結ぶ前の「土台作り」
多くの人が「ポニーテールの作り方」というと、ゴムで結ぶ瞬間のことばかりを気にします。しかし、美容師の視点から言わせていただくと、ポニーテールの仕上がりの良し悪しは、ゴムを持つ前の「土台作り」の段階で9割決まっています。
料理で言えば下ごしらえにあたるこの工程を飛ばして、美味しい料理が作れないのと同様、髪のベースが整っていなければ、どんなに器用な手つきで結んでもプロのような仕上がりにはなりません。ここでは、忙しい朝でも最低限やっておくべき土台作りの手順を解説します。
ブラッシングの重要性:根元の絡まりを取ってツヤを出す
朝起きたままの髪を、手ぐしでいきなりまとめようとしていませんか? 寝ている間に髪は枕との摩擦で絡まり、根元の方向もバラバラになっています。
まずは、クッションブラシやパドルブラシなど、目の粗いブラシを使って、頭皮全体をブラッシングしてください。毛先の絡まりを優しく解いてから、根元から毛先に向かって大きくブラシを通します。この工程には以下の3つのメリットがあります。
- ツヤが出る:髪の表面のキューティクルが整い、光を綺麗に反射するようになります。
- 扱いやすくなる:根元の生え癖がある程度リセットされ、髪をまとめやすくなります。
- 頭皮の血行促進:顔色が明るくなり、リフトアップ効果も期待できます。
特に、えりあしや耳の後ろは絡まりやすいので念入りに。このひと手間で、結んだ時の表面の美しさが格段に変わります。
スタイリング剤の選び方と付け方:バームとオイルの黄金比
前述の通り、スタイリング剤は必須です。しかし、「何を使えばいいかわからない」という方も多いでしょう。30代からのポニーテールにおすすめなのは、「ヘアバーム」と「ヘアオイル」のダブル使いです。
バームは適度なセット力があり、短い毛を抑えたり束感を出したりするのに適しています。オイルはツヤとまとまりを与えます。これらを手のひらで混ぜ合わせることで、操作性とツヤの両立が可能になります。
以下に、髪質別のおすすめ配合比率をまとめました。
▼髪質別おすすめスタイリング剤マトリクス(クリックして開く)
| 髪質タイプ | 特徴・悩み | おすすめの配合比率 | 選び方のポイント |
|---|---|---|---|
| 剛毛・多毛・乾燥毛 | 広がりやすい、まとまらない | バーム 2 : オイル 1 | セット力のある硬めのバームを多めにし、重めのオイルでボリュームを抑えます。しっとりタイプを選びましょう。 |
| 軟毛・細毛・猫っ毛 | ペタッとしやすい、ボリュームが出ない | バーム 1 : オイル 0.5 | 油分が多すぎるとベタついて見えるため、少量を厳守。軽めのテクスチャーのものを選び、空気感を含ませるように付けます。 |
| くせ毛・うねり毛 | 湿気で広がる、表面がボコボコする | バーム 2 : オイル 2 | 水分を弾くために油分をしっかり補給。コーティング力の高いバームとオイルを同量混ぜて、しっかりと馴染ませます。 |
正しい付け方の手順:
- 適量(小豆大〜10円玉大)を手に取り、手のひら全体、指の間までしっかり伸ばして体温で溶かします。
- まず、髪の内側(耳の後ろやえりあし)から手を入れて馴染ませます。ここが膨らむと頭が大きく見えるためです。
- 次に毛先に向かって揉み込みます。
- 最後に、手に残った少量のスタイリング剤で表面と前髪を整えます。最初に表面から付けるとベタついて見えるので注意してください。
軽く巻いておくべき?:毛先ワンカールの手間が仕上がりを変える理由
「時間がないのに巻くなんて無理!」と思われるかもしれませんが、毛先だけのワンカールなら1分で終わります。そして、このワンカールがあるかないかで、仕上がりのクオリティは天と地ほどの差が出ます。
直毛のままポニーテールにすると、毛先がほうきのようにバサッと広がってしまい、動きが出ません。32mm程度の太めのコテ(ヘアアイロン)で、毛先をランダムにワンカール巻いておくだけで、結んだ後に毛先が自然に揺れ、柔らかな曲線が生まれます。
全体を綺麗に巻く必要はありません。ざっくりと毛束を取り、毛先だけクルンと内巻きや外巻きにするだけで十分です。これだけで、単なる「ひっつめ髪」が「アレンジヘア」へと昇華します。
現役ヘアスタイリストのアドバイス
「朝、本当に時間がなくて『どれか一つしかできない』と言われたら、私は迷わず『スタイリング剤をしっかりつけること』を選びます。巻いていなくても、ツヤとまとまりさえあれば清潔感は保てます。しかし、何もつけていないパサパサの髪は、どんなに可愛く巻いても美しく見えません。まずはスタイリング剤を味方につけることから始めてみてください。」
【動画解説あり】基本の「垢抜けポニーテール」完全プロセス
土台ができたら、いよいよ結んでいきます。ここでは、シンプルながらも計算された「基本の垢抜けポニーテール」の作り方を、ステップバイステップで解説します。
ステップ1:手ぐしでざっくり集める(ブラシを使わない理由)
結ぶ時は、ブラシを使わずに「手ぐし」で髪を集めます。ブラシを使ってきっちり集めてしまうと、表面が整いすぎてしまい、フォーマルすぎる印象や、堅苦しい雰囲気になってしまうからです。
指を大きく広げ、生え際から後頭部に向かって、髪の根元に指を通すようにしてざっくりと集めます。この時、指の跡(コーム跡)がうっすらと残るくらいが、程よい立体感とルーズさを生み出します。あごを少し上げて天井を見ながら集めると、えりあしがたるまずに綺麗にまとまります。
ステップ2:顎と耳の延長線上「ゴールデンポイント」を見つける
結ぶ位置の基本は、「あごの先」と「耳の中心」を結んだ直線の延長線上です。美容業界では、ここを「ゴールデンポイント」と呼びます。この位置で結ぶと、頭の形が最も綺麗に見え、横顔のバランスが整います。
ただし、30代の大人の女性の場合、ここよりほんの少し(指1〜2本分)下げた位置に設定すると、落ち着きが出て上品に仕上がります。高すぎず低すぎない、この「ゴールデンポイント直下」が、老け見え回避の安全地帯です。鏡で横顔を確認しながら、自分に一番似合う高さを見つけましょう。
ステップ3:緩まないゴムの結び方と二重結びのテクニック
「結んでもすぐに緩んでくる」「時間が経つとポニーテールが下がってくる」という悩みを持つ方は、ゴムの結び方が甘い可能性があります。
プロ推奨の結び方:
- 片手で毛束の根元をしっかりと握り、頭皮に押し付けるように固定します。
- ゴムをかける際、ただ回すのではなく、ゴムを限界まで引っ張りながらきつく巻きつけます。
- 最低でも3回、できれば4回は通してください。
- 最後に、結んだ毛束を左右に裂くようにギュッと引っ張り、ゴムを根元に押し込みます(これを「タイトニング」と呼びます)。
毛量が多くてゴム1本では不安な方は、「ゴム2本使い」がおすすめです。2本のゴムを重ねて1本の太いゴムのようにして使うか、あるいは一度結んだ上から、もう一度別のゴムで結ぶ(二重結び)ことで、強度が格段に上がります。
ステップ4:トップとサイドの「引き出し」による立体感の出し方
ここが「垢抜け」の最難関であり、最大のポイントである「崩し(引き出し)」の工程です。結んだままの状態では表面がペタッとしていて地味なので、毛束を引き出して立体感を作ります。
失敗しない引き出しのルール:
- 指の使い方:親指と人差し指の「爪先」で、ほんの数本(10〜20本程度)の髪をつまみます。指の腹でガバッと掴むとボサボサになります。
- 引き出す方向:頭皮に対して垂直に引き出すのではなく、放射状に引き出します。トップは上に、サイドは横に。
- 引き出す量:最初は5mm程度引き出し、バランスを見て足りなければ足します。一度に出しすぎると戻せないので注意が必要です。
- 間隔:指1本分くらいの間隔を空けて引き出します。「引き出すところ」と「引き出さないところ(締めるところ)」の凹凸を作ることで、立体感が生まれます。
▼引き出しのポイント詳細図解(イメージ)
| トップ(正中線) | 一番高く引き出すポイント。ここを高くすることでハチ張りをカバーし、頭の丸みを作ります。約1〜1.5cm引き出してOK。 |
| サイド(耳上) | 耳の上にかぶさるように少し引き出すと、ルーズ感が出ます。ただし出しすぎると顔が大きく見えるので控えめに。 |
| 後頭部(結び目付近) | 絶壁カバーのために重要。結び目のすぐ上をふんわりさせると、横顔が綺麗に見えます。 |
現役ヘアスタイリストのアドバイス
「引き出しすぎてボサボサになってしまった!という時は、慌てて押し込もうとせず、一度その部分の毛束を両手で挟み込み、手のひらの熱でプレスしてみてください。それでも直らない場合は、アメピンを使って内側に隠すように留めれば修正可能です。最初から完璧を目指さず、少しずつバランスを見るのがコツです。」
ゴム1本でプロ級に!「脱・地味」を叶える+αのテクニック
基本のポニーテールができるようになったら、次は「ゴム1本+α」の簡単なテクニックで、さらに完成度を高めましょう。不器用な方でも実践しやすい、効果抜群の小技を紹介します。
【ゴム隠し】毛束を巻きつける基本の方法とピンを使わない裏技
結び目のゴムが丸見えだと、どうしても生活感が出てしまいます。「ゴム隠し」をするだけで、一気にサロン帰りのような仕上がりになります。
基本の方法(ピン使用):
- ポニーテールの下側から、細い毛束を一つ取ります。
- その毛束をゴムの上に巻きつけます。ねじりながら巻くと崩れにくいです。
- 毛先まで巻ききったら、アメピンで留めます。ピンは、ゴムに向かって垂直に挿すとしっかり固定されます。
ピンを使わない裏技(くるりんぱスティックやゴム入れ込み):
ピン留めが苦手な方は、巻きつけた毛先を、結んでいるゴムの1本を指で持ち上げて、その間に挟み込んでしまう方法もあります。これなら道具も不要で、ピンが頭皮に刺さって痛いということもありません。
【後れ毛】こめかみ・もみあげ・えりあしの「3点残し」の法則
後れ毛をどこから出せばいいかわからない方は、「こめかみ」「もみあげ」「えりあし」の3点だけを覚えてください。
- こめかみ:前髪とサイドの間の隙間を埋め、小顔効果を発揮します。
- もみあげ:耳の前に少し残すことで、ニュアンスと色気が出ます。
- えりあし(みつえり):首筋に細く残すと、首が細く長く見え、女性らしさがアップします。
これら3点から、それぞれ細い毛束を引き出します。量は「向こう側が透けて見えるくらい」の薄さがベストです。出しすぎたら耳にかければOKです。
【くるりんぱ】トップのぺたんこを解消するハーフアップ応用術
トップのボリュームが出にくい、すぐにペタンとしてしまうという方は、一度に全部結ばずに「くるりんぱ」を組み合わせる方法が有効です。
- 耳より上の髪(ハーフアップの部分)だけを先に結びます。
- その結び目を「くるりんぱ」します。
- くるりんぱした部分をほぐしてボリュームを出します。
- 残りの下の髪と、くるりんぱした毛先を合わせて、一つに結びます。
こうすることで、トップに自然な立ち上がりが生まれ、崩れにくい強固な土台が完成します。絶壁カバーにも最適です。
【逆毛】毛量が少ない人でもボリュームアップさせる方法
猫っ毛や毛量が少ない方は、ポニーテールの毛束が貧相に見えてしまいがちです。そんな時は「逆毛(さかげ)」を立ててボリュームを出しましょう。
結んだ毛束を持ち上げ、内側にコームやブラシを入れて、毛先から根元に向かって優しく逆毛を立てます。表面は綺麗なまま、内側に空気を含ませることで、ふんわりとしたボリュームのあるポニーテールに見せることができます。最後にハードスプレーを軽く振ってキープしましょう。
▼不器用さん必見!ピンを使わずにゴムを隠す便利グッズの使い方
ポニーフック(ヘアカフ)の活用法
ゴム隠しがどうしても上手くできない場合は、「ポニーフック」というアイテムを使いましょう。これは、飾りの裏にフックがついているヘアアクセサリーです。
使い方は簡単。ゴムで結んだ後、そのゴムにフックを上から差し込むだけ。これだけでゴムが隠れ、おしゃれなアクセントになります。ピンもテクニックも不要で、崩れる心配もありません。忙しい朝の救世主です。
長さ別・シーン別!30代におすすめのポニーテールアレンジ集
髪の長さや、その日の予定(TPO)に合わせて、ポニーテールの雰囲気を使い分けることができると、おしゃれ上級者です。30代女性のライフスタイルに合わせたおすすめのアレンジを紹介します。
【ミディアム×オフィス】清潔感重視の低めローポニー
鎖骨くらいのミディアムヘアの方や、オフィスでの仕事中は、低めの位置(えりあし付近)で結ぶ「ローポニー」が鉄則です。
ポイント:
- 後れ毛は最小限にし、耳周りもすっきりとさせます。
- トップの引き出しも控えめにし、面を整えてツヤを強調します。
- ゴム隠しを丁寧に行うか、シンプルな飾りゴムを使って、きちんと感を演出します。
これにより、知的で落ち着いた印象を与え、仕事ができる大人の女性を演出できます。
【ロング×休日】ざっくり感が可愛いメッシーバン風ポニー
休日のカジュアルな服装には、少し遊び心のあるアレンジが似合います。ポニーテールの毛先を抜ききらずにお団子状にする「メッシーバン(崩れお団子)」風のアレンジがおすすめです。
ポイント:
- 高い位置(ゴールデンポイント)でざっくりと結びます。
- 最後の一巻きで毛先を抜ききらず、輪っか状にします。
- その輪っかを大きく崩し、毛先を散らして動きを出します。
- 後れ毛を多めに出して、リラックスした雰囲気を楽しみます。
【ボブ・短め】後れ毛を活かしたハーフポニーテール
髪が短くて一つに結ぶとパラパラ落ちてきてしまうボブの方は、無理に全部上げようとせず、えりあしを残した「ハーフポニー(ハーフアップ)」が可愛いです。
ポイント:
- 耳の高さで上下に分け、上の部分だけを結びます。
- 顔周りの後れ毛をオイルでウェットな質感にします。
- 残した下の髪は外ハネにすると、トレンド感が出ます。
「結べない長さ」を逆手に取った、ボブならではのこなれアレンジです。
【雨の日・湿気対策】広がりを抑えるタイトな革紐アレンジ
湿気で髪が広がる雨の日は、あえて崩さない「タイトポニー」がおしゃれで実用的です。
ポイント:
- オイルを多めにつけて、コームで撫で付けるようにタイトに結びます。
- 結んだ毛束に、革紐やリボンをぐるぐると巻きつけます(ラーメンマンヘアとも呼ばれます)。
- こうすることで物理的に広がりを抑えつつ、モードで洗練された印象になります。
現役ヘアスタイリストのアドバイス
「TPOに合わせた使い分けで最も意識してほしいのは『質感』です。オフィスではオイルでツヤを出して『まとまり』を重視し、休日はドライなワックスやスプレーで『空気感』を重視する。同じ結び方でも、質感が変わるだけで印象はガラリと変わります。」
コンプレックス解消!悩み別プロの微調整テクニック
「私は絶壁だから」「顔が大きいから」と、ポニーテールを敬遠していませんか? 実はポニーテールこそ、骨格補正効果が高い髪型なのです。プロは必ず、お客様の骨格に合わせて微調整を行っています。
【絶壁カバー】後頭部に自然な丸みを作る引き出しポイント
日本人に多い絶壁頭(後頭部が平ら)の悩みは、引き出し方一つで完全にカバーできます。
ポイントは、「結び目のすぐ上」ではなく、「後頭部の一番出っ張っていてほしい部分」を引き出すことです。多くの人が結び目付近だけを引っ張ってしまいますが、これでは絶壁は解消されません。横から見て、綺麗な円弧を描くように、後頭部の中央付近をしっかりとつまんで高さを出しましょう。スプレーで内側から固めると、一日中丸みをキープできます。
【小顔効果】顔周りの後れ毛の「S字カール」でエラを隠す
エラ張りや丸顔が気になる方は、顔周りの後れ毛で輪郭を削りましょう。
重要なのはカールの形です。ただ内巻きにするのではなく、コテを使って「S字」のウェーブを作ります。頬骨のあたりは外に逃がし、エラや顎のあたりで内に巻くようなS字ラインを作ることで、顔の余白を自然に隠し、視線を逸らすことができます。顔の輪郭に沿うような柔らかな動きが、最強の小顔フィルターとなります。
【多毛・剛毛】爆発しないための2段結び(ダブルポニー)とは
髪が多くて一つに結ぶと極太のしめ縄のようになってしまう方は、髪を上下2段に分けて結ぶ「ダブルポニー」が有効です。
- まず、ハチ上(耳より上)の髪を分けておきます。
- 下の髪を、希望の位置で小さく結びます。
- 上の髪を、下の結び目に被せるようにして一緒に結びます。
こうすることで、毛束の厚みが分散され、見た目のボリュームを抑えることができます。また、内側の髪が短くて落ちてくるという問題も解消できます。
【薄毛・細毛】地肌が見えない分け目の消し方
髪が細く、結ぶと地肌が透けて見えてしまう(特に分け目部分)のが悩みの方は、「分け目を消してから結ぶ」ことが重要です。
結ぶ前に、分け目をまたぐようにジグザグに手ぐしを通し、分け目をぼかします。それでも割れてしまう場合は、マジックカーラーを前髪からトップにかけて巻き、根元を立ち上げておくと、ふんわりと地肌をカバーできます。黒や茶色のパウダー(薄毛隠し用)をポンポンと叩いておくのも、撮影現場でよく使うプロの裏技です。
▼顔型別(丸顔・面長・ベース型)似合うポニーテールの高さチャート
| 顔型 | おすすめの高さ | 似合わせのコツ |
|---|---|---|
| 丸顔 | 高め(ゴールデンポイント) | 縦のラインを強調するために、トップを高く引き出し、結ぶ位置も高めに設定します。後れ毛は長めに残して縦長効果を狙います。 |
| 面長 | 低め(耳の高さ〜下) | 横のボリュームを出したいので、サイドを引き出してふんわりさせます。高すぎる位置は顔の長さを強調するのでNGです。 |
| ベース型(エラ張り) | 中間〜低め | エラより上の位置に視線を集めるか、低めで落ち着かせるのがベター。顔周りのS字カールでエラをカバーするのが必須です。 |
プロが愛用する「ポニーテール神アイテム」5選
技術も大切ですが、道具選びも同じくらい重要です。プロが現場で愛用している、失敗しないための「神アイテム」を紹介します。これらを使うだけで、クオリティが底上げされます。
絡まない・切れない「シリコンゴム」と「太ゴム」の使い分け
- シリコンゴム(ポリウレタン製):毛量が少ない方や、毛先のアレンジ、くるりんぱをする時に最適です。100均のものよりも、美容室専売品やドラッグストアの「絡まないゴム」の方が切れにくくおすすめです。
- 太ゴム(ウーリーゴム):メインのポニーテールを結ぶ時は、しっかり留まる太めのゴムを使います。飾りのないシンプルな黒か茶色のものが、ゴム隠しもしやすく便利です。
アホ毛を瞬時に抑える「マスカラ型スタイリング剤」
ポニーテールの天敵である、トップや生え際の短いアホ毛。これを抑えるには、マスカラタイプのスタイリング剤(ポイントケアスティック)が最強です。スプレーのように固まりすぎず、ブラシで撫でるだけでピンポイントにアホ毛を寝かせることができます。ポーチに必ず入れておきたいアイテムです。
束感を作るための「オーガニックバーム」
手肌にも使えるオーガニック系のヘアバームは、程よい粘度があり、ポニーテールの束感作りに欠かせません。時間が経っても酸化臭がしにくく、パサつきを長時間抑えてくれます。
崩れ防止の「ハードスプレー」の正しい吹きかけ方
仕上げのハードスプレーは、至近距離でシューッと吹きかけると、パリパリに固まって不自然になります。腕を伸ばして20〜30cm離し、霧を浴びせるように全体に薄く吹きかけるのが正解です。指先にスプレーを吹きかけ、その指で後れ毛をつまむと、カールの形状記憶ができます。
挿すだけで決まる「ヘアカフ・ポニーフック」
前述しましたが、ゴムに挿すだけのヘアカフは、デザインのバリエーションも豊富で、結び目の乱れを隠すのに最適です。メタル素材やレザー調のものを選ぶと、大人っぽく高見えします。
ポニーテールのよくある質問に美容師が回答
最後に、サロンワークでお客様からよく聞かれるポニーテールに関する疑問にお答えします。
Q. ポニーテールをすると頭が痛くなるのですが、対策はありますか?
ポニーテール頭痛(ポニーテール頭痛)は、頭皮の神経が引っ張られることで起こります。
現役ヘアスタイリストのアドバイス
「頭痛を防ぐコツは2つあります。1つ目は、『根元を詰めすぎない』こと。結ぶ時に頭皮ギリギリまで締め上げず、数ミリゆとりを持たせても、引き出しテクニックを使えば崩れません。2つ目は、結ぶ前に頭皮全体をマッサージして血行を良くしておくこと。これだけで痛みの出方が全く違います。痛くなったら無理せず一度ほどいて、頭皮を揉んであげてください。」
Q. 毎日ポニーテールをしているとハゲる(牽引性脱毛症)って本当?
残念ながら、毎日同じ位置できつく結び続けると、生え際や分け目に負担がかかり、牽引性(けんいんせい)脱毛症のリスクが高まります。これを防ぐためには、「結ぶ位置を日によって変える」「休日はダウンスタイルにする」「きつく結びすぎない」ことが大切です。分け目も定期的に変えるようにしましょう。
Q. 朝セットしても夕方には崩れてしまいます。直し方は?
夕方の崩れの主な原因は乾燥と緩みです。直す時は、まず少量のバームやオイルを手に取り、浮いてきた毛を撫で付けます。ゴムが緩んでいる場合は、結び目を左右に裂くように引っ張り直して(タイトニング)締め直します。後れ毛のカールが取れている場合は、携帯用のミニアイロンや、コードレスのホットブラシがあると便利です。
Q. 40代になってもポニーテールをして痛いと思われませんか?
全く問題ありません!むしろ、顔周りをすっきりさせることでリフトアップ効果があり、若々しく見える髪型です。ただし、前述した通り「高さ」と「質感(ツヤ)」にはこだわってください。低い位置でツヤのあるタイトなポニーテールなどは、40代以上の大人の女性にこそ似合う、品のあるスタイルです。
まとめ:3つのコツを押さえて、明日から「褒められポニー」に
ポニーテールは、シンプルだからこそ奥が深く、少しの工夫で劇的に印象が変わるヘアアレンジです。今回ご紹介した内容は、器用さよりも「知っているかどうか」で差がつくポイントばかりです。
最後に、垢抜けポニーテールを成功させるための3つの極意をチェックリストにまとめました。
- [土台作り] スタイリング剤(バーム&オイル)を必ず馴染ませ、ツヤとまとまりを仕込む。
- [高さ設定] 30代の正解は「ゴールデンポイント直下」。高すぎず低すぎない位置を狙う。
- [崩し技] 指先でつまむように、放射状に毛束を引き出し、絶壁をカバーして立体感を出す。
現役ヘアスタイリストのアドバイス
「ヘアアレンジが決まると、それだけでその日一日の気分が上がりますよね。ポニーテールは、鏡を見るのが楽しくなる第一歩のスタイルです。最初は引き出し加減が難しく感じるかもしれませんが、失敗しても結び直せばいいだけです。ぜひ明日の朝、ゴム1本から新しい自分を見つけてみてください。」
ぜひ、この記事を参考に、明日から自信を持ってポニーテールを楽しんでください。
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