「Instagramで見かけるあの可愛い髪型、私がやるとただの寝癖に見えるのはなぜ?」
鏡の前でそう嘆いたことはありませんか?今、韓国アイドルやトレンドに敏感なインフルエンサーの間で爆発的な人気を誇る「カチモリヘア」。あえて毛先を残したそのスタイルは、一見すると無造作で簡単そうに見えます。しかし、いざ自分でやってみると「生活感丸出しのボサボサ髪」になってしまい、外出する勇気が出ないという声が後を絶ちません。
結論から申し上げます。カチモリヘア成功のカギは、複雑なテクニックよりも「スタイリング剤の仕込み」と「毛先の鋭さ」にあります。不器用だからできないのではなく、プロが必ず行っている「下準備」と「仕上げの法則」を知らないだけなのです。
この記事では、業界歴12年の現役ヘアメイクアップアーティストである筆者が、不器用な方でも失敗せず、トレンド感あふれる韓国ヘアを再現するための全手順を徹底解説します。
この記事でわかること
- 「ただの疲れ切ったお団子」に見せないプロの重要テクニック3選
- 動画なしでも迷わない!基本から応用までレングス別のやり方図解
- 1日中崩れない束感を作る、おすすめスタイリング剤とピンの選び方
ぜひ、この記事を読みながら鏡の前で手を動かしてみてください。読み終える頃には、あなたの後ろ姿は見違えるほど洗練されているはずです。
韓国発トレンド「カチモリヘア(カササギヘア)」とは?魅力と人気の理由
まずは、このスタイルの正体を正しく理解することから始めましょう。「カチモリ」という言葉を初めて聞いた方も多いかもしれません。トレンドの背景を知ることは、スタイリングの「正解」をイメージする上で非常に重要です。なぜ今、きっちりまとめたお団子ではなく、あえて毛先を突き出させるスタイルが支持されているのでしょうか。
ここでは、カチモリの由来から、現代のファッションシーンにおける役割まで、その魅力を深掘りしていきます。
カチモリの意味と由来(NewJeansやBLACKPINKがお手本)
「カチモリ(까치머리)」とは、韓国語で「カササギ(カチ)」の「頭(モリ)」を意味する言葉です。カササギは白と黒のコントラストが美しい鳥で、その尾羽のようにシュッと伸びたシルエットをヘアスタイルに見立てて名付けられました。
もともとは韓国の伝統的な結髪スタイルや、日常的なまとめ髪の一種として存在していましたが、近年のK-POPブームによって再解釈され、世界的なトレンドへと昇華しました。特に、世界的な人気を誇るガールズグループのメンバーたちが、ミュージックビデオや授賞式でこのヘアスタイルを披露したことが大きな起爆剤となりました。
彼女たちのスタイルに共通しているのは、伝統的な上品さと、現代的なエッジの効いた雰囲気の融合です。単なる「お団子ヘア」ではなく、計算された「崩し」と「鋭さ」が共存している点が、従来のアレンジとは一線を画しています。
Y2Kファッションと相性抜群!あえて毛先を残す「スパイキー」な魅力
カチモリヘアがここまで流行している最大の理由は、「Y2K(2000年代)ファッション」との親和性の高さにあります。クロップド丈のトップスやバギーパンツ、スポーティーなアイテムといったY2Kスタイルには、きっちりとしすぎたコンサバティブな髪型よりも、どこか遊び心のあるヘアスタイルがマッチします。
カチモリの最大の特徴である、毛先をあえて残してツンツンと立たせる「スパイキー(Spiky)」な質感は、まさにこの時代の空気感を体現しています。丸みを帯びたお団子の「可愛らしさ」と、直線的な毛先の「クールさ」が同居することで、甘すぎず辛すぎない絶妙なバランスが生まれるのです。
また、このスパイキーな毛先は、顔周りや首元のラインをシャープに見せる視覚効果も期待できます。顔の輪郭をぼかすのではなく、あえて直線的なラインを髪で作ることで、全体の印象を引き締め、小顔効果や首長効果をもたらしてくれるのも嬉しいポイントです。
オフィスから結婚式まで対応できる万能スタイル
「トレンドヘア=奇抜で日常使いしにくい」と思われがちですが、カチモリヘアの真価はその汎用性の高さにあります。毛先の残し具合や結ぶ位置を調整するだけで、カジュアルからフォーマルまで、あらゆるシーンに対応可能です。
例えば、オフィスシーンでは、毛先の残しを控えめにして低い位置(ローシニヨン)で結べば、知的で落ち着いた印象を与えつつ、普通のお団子とは違う「こなれ感」を演出できます。一方で、結婚式やパーティーなどの華やかな場では、高い位置で結び、毛先を大きく散らしたり、ヘアアクセサリーを組み合わせたりすることで、ドレスにも負けないドレッシーなスタイルになります。
つまり、カチモリヘアを一つマスターしておけば、平日の仕事終わりから週末のデート、特別なイベントまで、髪型に迷う時間を大幅に減らすことができるのです。次章からは、いよいよその具体的な作り方と、プロならではの失敗回避テクニックについて解説していきます。
なぜ「ただのボサボサ」に見える?プロが教える失敗しない3つの鉄則
多くの人がカチモリヘアに挑戦して挫折する原因は、「無造作」と「だらしない」の境界線を見誤っていることにあります。SNSで見かける素敵なスタイルは、実は「適当」に作られているわけではありません。計算され尽くした「あえて」の演出なのです。
ここでは、私が長年のヘアメイク経験の中で導き出した、カチモリを成功させるための「3つの鉄則」を伝授します。これを知らずに手順だけを真似しても、残念ながら失敗する確率は高いままです。まずはこの理論を頭に入れてください。
業界歴12年のヘアメイクアップアーティストのアドバイス
「カチモリにおける『生活感』と『トレンド感』の境界線は、実はとてもシビアです。多くの失敗例は、髪の表面がパサついていたり、お団子の根元が緩んでいたりすることで、『疲れて髪を適当に結んだ人』に見えてしまっています。成功の秘訣は、『根元のタイトさ(静)』と『毛先の動き(動)』のコントラストを明確に作ること。メリハリがないと、ただのボサボサに見えてしまうのです。このコントラストを作るための下準備を、ここでお伝えします」
鉄則1:オイルは「いつもの1.5倍」!根元のタイトさが命
カチモリヘア最大にして最重要のポイントは、スタイリング剤の量です。普段、髪を下ろしている時やお団子にする時に使うヘアオイルの量では、カチモリ特有の「スパイキーな質感」と「洗練された面」を作るには圧倒的に足りません。
髪が乾燥してパサついていると、光が乱反射して「傷んだ髪」という印象を与えてしまいます。特に、あえて残した毛先がパサパサだと、それはデザインではなく「手入れ不足」に見えてしまうのです。プロの現場では、カチモリを作る際、モデルさんが驚くほどの量のオイルやバームを馴染ませます。
目安としては、「いつもの1.5倍〜2倍」を意識してください。髪全体がしっとりと濡れたような質感(ウェット感)になるまで、根元から毛先まで均一に馴染ませることが大切です。特に、耳周りや襟足などの短い毛がパラパラと落ちてくると一気に生活感が出るため、この部分には念入りにスタイリング剤を揉み込み、根元をタイトに抑え込みます。
この「過剰とも思えるほどのウェット感」こそが、モードで都会的な雰囲気を生み出し、ボサボサ感を払拭する最大の防御策となります。
鉄則2:お団子の位置は「耳の高さ」が黄金バランス
次にお団子を作る位置ですが、ここにも「失敗しない黄金比」が存在します。高すぎると子供っぽく元気すぎる印象になり、低すぎると老けて見えたり、和装のまとめ髪のように落ち着きすぎてしまったりすることがあります。
初心者の方に最もおすすめなのは、「耳の高さ(ゴールデンポイントよりやや下)」です。顎のラインの延長線上にお団子が来るように設定すると、横顔のシルエットが最も美しく見え、頭の形も綺麗に見えます。
この位置は、正面から見た時にお団子がちらりと見えるか見えないかの絶妙なラインであり、派手になりすぎず、かつ地味にもならないバランスの取れたポジションです。慣れてきたら、その日のファッションに合わせて高さを調整するのも良いですが、まずはこの「耳の高さ」を基準にして練習することをおすすめします。
鉄則3:毛先は散らさず「束」にする(スパイキー感の作り方)
3つ目の鉄則は、残した毛先の処理方法です。「無造作」という言葉に惑わされて、毛先を手でバサバサと散らしてしまう方がいますが、これは大きな間違いです。カチモリの美学は、「束感(たばかん)」にあります。
毛先は散らすのではなく、指先でオイルやワックスを塗り込み、数本のまとまった「束」を作るように意識してください。こよりを作るようなイメージで、毛先をねじりながら鋭く尖らせるのがポイントです。
この鋭い束感が、鳥の尾羽のようであり、パンクなスパイスとなって全体を引き締めます。散らばった毛先は「ボサボサ」、まとまった鋭い毛先は「デザイン」。この違いを明確に意識することで、仕上がりのクオリティは格段に向上します。
【保存版】不器用さんでも失敗なし!基本のカチモリヘアのやり方(ミディアム編)
それでは、いよいよ実践編に入ります。ここでは、日本人に最も多い「鎖骨下〜胸上」のミディアムロングの長さを想定して解説します。この長さはカチモリを作るのに最も適しており、毛先の長さ調整もしやすいレングスです。
不器用な方でも迷わずに進められるよう、専門用語を極力使わず、具体的な手の動きを中心にステップバイステップで説明していきます。鏡と道具を用意して、一緒に進めていきましょう。
準備:スタイリング剤を髪全体に均一に馴染ませる
何よりも大切な準備段階です。先ほどの鉄則でお伝えした通り、たっぷりのスタイリング剤を仕込みます。
- オイルを手に取る: 500円玉大のヘアオイル(重めのテクスチャーがおすすめ)を手のひらに出します。
- 手のひら全体に伸ばす: 両手を擦り合わせ、指の間までしっかりとオイルを行き渡らせます。
- 内側から馴染ませる: 髪の表面ではなく、まずは襟足や耳の後ろなど、髪の内側から手を入れて馴染ませます。これにより、内側の広がりを抑えることができます。
- 表面と毛先に塗布: 残ったオイルで髪の表面を撫でつけ、最後に毛先を入念に握り込んで浸透させます。足りないと感じたら、迷わず追加してください。
- コームでとかす: 最後に目の粗いコームで全体をとかし、オイルを均一に行き渡らせながら、毛流れを整えます。
この時点で、髪がしっとりとまとまり、アホ毛が落ち着いている状態を作っておくことが成功への第一歩です。
STEP1:手櫛でざっくりとまとめ、ループ状のお団子を作る
ベースができたら、髪を結んでいきます。
- 手櫛で集める: ブラシではなく、あえて手櫛(指)を使って、耳の高さに髪を集めます。手櫛を使うことで、表面に程よい筋(凹凸)ができ、これが「こなれ感」の正体となります。
- ゴムで結ぶ: シリコンゴムや細めのゴムを使用します。最後の一回を結び切る手前で止め、毛先をゴムから引き抜かずに輪っか状(ループ状)のお団子を作ります。
- お団子の大きさを調整: お団子の大きさは「拳(こぶし)一つ分」くらいが目安です。あまり大きすぎると崩れやすくなるので、コンパクトにまとめましょう。
- 毛先の長さを確保: この時、ゴムから出ている毛先が10cm〜15cm程度残るように調整してください。これがカチモリの「尾」になります。
STEP2:残した毛先をねじりながら結び目に巻き付ける
ここからがカチモリらしいシルエットを作る工程です。
- 毛先を束にする: 残しておいた毛先を一つ、または二つの束に分けます。再度少量のオイルやワックスを指先につけ、毛束をねじりながらタイトにします。
- 結び目に巻き付ける: ねじった毛束を、ゴムの結び目を隠すように根元に巻き付けます。きつく巻きすぎるとお団子が歪むので、適度な力加減で巻き付けましょう。
- 毛先の方向を決める: 毛先をすべて巻き込んでしまわず、最後の5cm〜10cm程度を残します。この残した毛先を、上向きにするか、横向きにするか、下向きにするかで印象が変わります。
- 上・斜め上向き: 元気で活発、トレンド感強め(NewJeans風)
- 横・下向き: 大人っぽく落ち着いた印象、モード感
STEP3:毛先をあえて長めに残してアメピンで固定する
形が決まったら、ピンで固定します。ここで「ピン留めが苦手」という方が多いですが、カチモリの場合は完璧に隠す必要はありません。
- ピンの準備: アメピン(アメリカピン)を用意します。できればマット加工されたものや、髪色に近いものを選ぶと馴染みが良いですが、あえてゴールドやシルバーのピンを見せるのもアリです。
- 根元を狙う: 巻き付けた毛束と、土台となっている地肌付近の髪を一緒に挟むようにしてピンを差し込みます。
- ピンの向き: お団子の中心に向かって、外側から内側へピンを差し込むとしっかり固定されます。1本で止まらない場合は、クロス留め(バッテンにする)をしても可愛いです。
- 毛先の強調: 飛び出させた毛先には、さらにバームやワックスをつけて束感を強調し、鋭さを出します。
業界歴12年のヘアメイクアップアーティストのアドバイス
「ピンが止まらない人必見!実は今のトレンドは『見せピン』です。無理にピンを隠そうとして髪の内側に押し込むと、お団子が崩れる原因になります。デザイン性のあるカラーピンや大きめのピンを使って、あえて『ここで留めてます!』と主張するようにザクザク留めてみてください。それがかえってY2Kっぽいアクセントになり、固定力も上がって一石二鳥です」
仕上げ:前髪と後れ毛のニュアンス調整でこなれ感を出す
最後は全体のバランス調整です。この工程があるかないかで、仕上がりのクオリティが大きく変わります。
- トップを引き出す: 片手でお団子を押さえながら、もう片方の手の親指と人差し指で、トップ(頭頂部)の髪をほんの少しつまんで引き出します。高さが出ることで、頭の形が良く見えます。
- サイドの調整: 耳上の髪を少し緩めて、耳に少しかかるようにするとルーズな雰囲気が出ます。
- 後れ毛(おくれげ)の処理: こめかみ、もみあげ、襟足から、極細の毛束を引き出します。引き出しすぎると「疲れ顔」になるので、数本レベルでOKです。引き出した後れ毛には必ずオイルをつけ、束感を出してください。
▼詳細手順:不器用でもできる「引き出し」の微調整テクニック
「引き出し」が上手くできず、ボサボサになってしまう方への詳細アドバイスです。
- つまむ量: 「指2本分」ではなく、「爪の先で数本つまむ」イメージです。本当にごく少量の髪をつまんでください。
- 引き出す距離: 一気に引っ張り出すのではなく、「3mm〜5mm」程度浮かすだけで十分です。鏡を見ながら少しずつ行いましょう。
- 場所の選定: 闇雲に引き出すのではなく、「トップの中央」「お団子のすぐ上」「耳の上」の3点に絞ると失敗が少なくなります。
長さが違っても大丈夫!レングス別カチモリ攻略法
基本はミディアムヘアで解説しましたが、カチモリヘアは髪の長さによってアプローチを変えることで、ボブからスーパーロングまで楽しむことができます。自分の長さに合った攻略法を見つけてください。
【ボブ・ショート】ゴム1本でできるハーフアップカチモリ
髪が短くて全部を一つに結べないボブやショートの方は、「ハーフアップ」でのカチモリがおすすめです。
- やり方: 耳より上の髪だけを取り、高い位置でお団子を作ります。下の髪は外ハネにスタイリングします。
- ポイント: お団子が小さくなるので、毛先を長めに残して存在感を出すのがコツです。飛び出てくる短い毛は、あえてそのままにしてスパイキーさを楽しみましょう。ヘアオイルを多めにつけることで、短い毛もデザインの一部に見えます。
【ロング・スーパーロング】重たく見えない「ダブルお団子」アレンジ
髪が長すぎてお団子が巨大になってしまう、重たくて下がってくるというロングヘアの方は、お団子を2つに分けるテクニックが有効です。
- やり方: ポニーテールを作った後、毛束を2つに分けます。それぞれの毛束をねじりながら、別々の方向にお団子を作るか、あるいは上下に2つのお団子を作って連結させます。
- ポイント: 一つのお団子にまとめるよりもボリュームが分散され、コンパクトに見えます。また、毛先が2箇所から出るため、より複雑で動きのあるカチモリスタイルになります。
【レイヤーカット】短い毛が飛び出る問題を解決するまとめ方
最近流行のレイヤーカット(段が入った髪)の方は、まとめる時に短い毛がパラパラと落ちてきてしまいがちです。
- やり方: 無理に全てをまとめようとせず、落ちてくる毛は「後れ毛」として活かします。
- ポイント: 結ぶ前に、硬めのワックスやバームを全体に揉み込んでおくことが必須です。それでも落ちてくる毛は、ストレートアイロンで軽くニュアンスをつけてオイルを塗り、顔周りのデザインとして処理します。「落ちてしまった」のではなく「あえて落とした」ように見せるのがプロの技です。
もっと可愛く!リボン・ヘアクリップを使った応用アレンジ
基本のカチモリに慣れてきたら、週末のお出かけやイベントに合わせて小物をプラスしてみましょう。アイテムを一つ足すだけで、雰囲気がガラリと変わります。
バンスクリップで挟むだけ!超時短カチモリ風アレンジ
時間がない朝に最適なのが、バンスクリップを使った方法です。
- 手順: 髪を一つにまとめ、ねじり上げます。毛先を下に折り返し、その折り返し部分をクリップでガシッと挟みます。
- コツ: クリップから飛び出した毛先を、指で整えてツンツンさせれば、あっという間にカチモリ風スタイルの完成です。ゴムを使わないので、髪に跡がつきにくいのもメリットです。
サテンリボンや紐を使った「バレエコア」風スタイル
「バレエコア(Balletcore)」トレンドを取り入れた、フェミニンなアレンジです。
- 手順: カチモリを作った後、結び目のゴムの上から長めのサテンリボンや革紐を巻き付け、リボン結びにします。
- コツ: リボンの足(垂れる部分)を長く残し、カチモリの毛先と一緒に揺れるようにすると、儚げで可愛らしい印象になります。ピンクやホワイトの淡い色を選ぶとよりバレエコアっぽさが増します。
結婚式・お呼ばれにも使える華やかシニヨン風カチモリ
結婚式や二次会には、少しきっちり感をプラスしたスタイルが適しています。
- 手順: オイルに加えてジェルを少し混ぜ、よりツヤとホールド力を高めます。お団子の位置を低めに設定し、毛先の飛び出しを控えめに、上品な束感に整えます。
- コツ: パール付きのUピンや、ゴールドのコームなどをあしらうことで、フォーマルな場にふさわしい高級感を演出できます。
業界歴12年のヘアメイクアップアーティストのアドバイス
「シーンに合わせて『毛先の散らし具合』を変えるのが、大人のTPOです。オフィスでは毛先を短くコンパクトに収めて『仕事ができる感』を、休日は毛先を大きく遊ばせて『トレンド感』を。同じカチモリでも、毛先の長さと角度だけでON/OFFのスイッチを切り替えられるのが、このスタイルの面白いところですよ」
仕上がりを格上げする!プロ愛用のスタイリング剤&ツール
「腕がないからできない」と諦める前に、道具を見直してみてください。プロと一般の方の最大の違いは、実は使っている道具やスタイリング剤の選定にあることも多いのです。ここでは、カチモリヘアを成功させるために欠かせない「三種の神器」をご紹介します。
束感とツヤを長時間キープする「重めヘアオイル」の選び方
カチモリには、サラサラ系の軽いオイルは不向きです。時間が経つと揮発してパサついてしまうからです。
選ぶべき基準:
- テクスチャー: トロリとした重めのもの、または植物性のバターが配合されたもの。
- 成分: シアバター、米ぬか油、ホホバオイルなどが主成分のもの。これらは保湿力が高く、ウェットな質感を長時間キープできます。
- 香り: 時間が経っても酸化臭(油の古い匂い)がしにくい、天然精油配合のものがおすすめです。
浮き毛・アホ毛を瞬時に抑える「スティック型ワックス」
仕上げのクオリティを左右するのが、通称「アホ毛スティック」と呼ばれるマスカラ型のワックスです。
使い方:
- トップの短い浮き毛を撫でつける。
- 耳周りのパラつく毛を抑える。
- 前髪の束感を整える。
手を汚さずにピンポイントで修正できるため、ポーチに一本入れておくと、外出先での崩れ防止に非常に役立ちます。
100均でも買える?使いやすいゴムとピンの条件
高価な道具が必要なわけではありません。100円ショップでも十分優秀なアイテムは手に入りますが、選び方にコツがあります。
ゴム:
- 推奨: 「シリコンゴム(ポリウレタン製)」。摩擦力が高く、滑りにくいのでしっかり止まります。髪が多い人は太めのものを、少ない人は細めのものを選びましょう。
- 非推奨: 飾りのついた太い布ゴム。緩みやすく、カチモリのタイトなシルエット作りには向きません。
ピン:
- 推奨: 「玉なしのアメピン」。玉(先端の丸い保護)がない方が、髪にスッと入り込みやすく、固定力が高いです(地肌を傷つけないよう注意は必要)。
- 長さ: 5cm〜7cm程度の標準サイズが最も使いやすいです。
| アイテム種類 | セット力 | ツヤ感 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|
| 重めヘアオイル | ★☆☆ | ★★★ | ベース作り、全体的なウェット感、パサつき防止 |
| ヘアバーム | ★★☆ | ★★☆ | 毛先の束感作り、動きの固定、ハンドクリーム代わり |
| スティックワックス | ★★☆ | ★☆☆ | アホ毛抑え、前髪の微調整、外出先でのお直し |
| ハードスプレー | ★★★ | ★☆☆ | 最終的な固定、絶対に崩したくない日 |
カチモリヘアに関するよくある質問(FAQ)
最後に、読者の皆様からよく寄せられる質問にお答えします。潜在的な不安を解消して、自信を持ってカチモリヘアを楽しんでください。
Q. 仕事(オフィス)にしていっても大丈夫ですか?
A. もちろんです!ただし、毛先の主張は控えめにしましょう。
オフィスコードが厳しい職場では、あまりに毛先がツンツンしていると「奇抜」と捉えられる可能性があります。お団子の位置を低くし、飛び出させる毛先を5cm以内に短く収めることで、清潔感のあるまとめ髪として受け入れられます。
業界歴12年のヘアメイクアップアーティストのアドバイス
「オフィスで浮かないコツは、毛先の『方向』です。毛先を真上や真横に飛ばすと攻撃的に見えますが、斜め下や首に沿わせるように流すと、エレガントな印象になります。鏡で横顔を確認し、毛先が主張しすぎていないかチェックしてみてください」
Q. 面長・丸顔に似合わせるポイントはありますか?
A. お団子の高さと後れ毛で補正できます。
- 面長さん: お団子をあまり高くしすぎず、耳の高さかそれより下で作ります。サイドの後れ毛を少し多めに出して横のラインを強調すると、縦長の印象が緩和されます。
- 丸顔さん: 高めの位置でお団子を作り、トップを引き出して高さを出します。後れ毛は頬にかかるように縦に落とすことで、顔周りをシャープに見せる効果があります。
Q. 時間が経つと崩れてきます。直し方のコツは?
A. ピンを足すのではなく、ゴムを締め直すかスティックワックスを使います。
崩れてきた時にピンを闇雲に足すと、頭が痛くなったりシルエットが歪んだりします。お団子が緩んだ場合は、一度ゴムを上からもう一本結んで締め直すのが手っ取り早いです。表面の乱れは、携帯用のスティックワックスで撫でつければ元通りになります。
Q. パーマや巻き髪がなくてもできますか?(直毛の場合)
A. 直毛の方がむしろ「スパイキー感」が出しやすく、向いています。
カチモリの魅力である直線的な毛先は、直毛の方の特権です。巻く必要はありません。ただし、直毛はサラサラしてまとまりにくいので、スタイリング剤(オイルやワックス)をしっかりつけて、髪同士を吸着させることを忘れないでください。
まとめ:タイト&スパイキーなカチモリヘアで、韓国トレンドを楽しもう
ここまで、カチモリヘアの失敗しないやり方と、プロならではのこだわりポイントを解説してきました。一見難しそうに見えるスタイルも、理論(ロジック)を知れば決してハードルは高くありません。
最後に、成功のためのポイントをチェックリストにまとめました。毎朝のスタイリング前に、ぜひ確認してください。
カチモリヘア成功のための最終チェックリスト
- 髪全体に「いつもの1.5倍」のオイルを馴染ませ、ウェットな状態を作ったか?
- お団子の位置は「耳の高さ」を目安にしたか?
- ゴムでお団子を作る際、小さくコンパクトにまとめたか?
- 残した毛先は散らさず、指でねじって「鋭い束」にしたか?
- ピンは隠そうとせず、しっかりと根元に固定したか?
- 最後にトップや後れ毛の微調整を行い、シルエットを整えたか?
業界歴12年のヘアメイクアップアーティストのアドバイス
「ヘアスタイルは、その日一日の気分を決める大切な要素です。最初はうまくいかなくても、何度か練習すれば必ず自分の髪質に合ったバランスが見つかります。カチモリヘアは、ただの流行ではなく、忙しい現代女性が短時間で『ちゃんとおしゃれしている感』を出せる最強の味方です。ぜひ明日から、自信を持ってカチモリヘアを楽しんでくださいね!」
このテクニックをマスターして、トレンド感あふれる新しい自分に出会ってください。あなたの毎日が、より輝くものになりますように。
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