メキシコペソは、現在FX市場において最も注目を集める高金利通貨の一つです。「ニアショアリング」による実需の拡大と、歴史的な高金利を背景に底堅い推移が予想されていますが、一方で米国の利下げペースや政治的なリスクによる急変動には厳重な警戒が必要です。安易な高レバレッジ取引は避け、資金管理を徹底した長期運用こそが成功の鍵となります。
この記事では、元外資系ディーラーである筆者が、プロの視点で以下の3点を中心に徹底解説します。
- 元ディーラーが分析する今後のメキシコペソ/円のリアルな見通し
- 毎月3万円の不労所得を目指すための必要資金とリスク管理術
- スワップポイントとスプレッドで選ぶおすすめFX会社の選び方
表面的なメリットだけでなく、プロだけが知るリスクの裏側まで深く掘り下げて解説しますので、ぜひ最後までお読みいただき、堅実な資産形成にお役立てください。
【最新】メキシコペソ/円の今後の見通しと重要ポイント
2025年に向けて、メキシコペソ/円(MXN/JPY)の相場は大きな転換点を迎えています。投資家の皆様が最も知りたいのは、「今から買っても遅くないのか?」「いつ売るべきなのか?」という具体的な判断材料でしょう。ここでは、単なる価格予想ではなく、プロのディーラーが市場分析に使用する核心的なファンダメンタルズ要因とテクニカル指標を紐解き、今後のトレンドを多角的に分析します。
元外資系ディーラーのアドバイス
「相場のトレンド転換を見極める際、プロは単一のニュースではなく『複数の要因が重なるタイミング』を注視します。特にメキシコペソの場合、米国経済の動向と原油価格、そしてメキシコ中銀のスタンスの3つが連動した時に大きなトレンドが発生します。現在は、米国の利下げ観測とメキシコの実需という綱引き状態にあり、慎重な見極めが必要です」
短期・中期・長期のレンジ予想とトレンド分析
メキシコペソの相場を分析する際、時間軸を分けて考えることが重要です。短期的なノイズに惑わされず、長期的な潮流を掴むために、それぞれの期間ごとの予想レンジと相場背景を整理しましょう。
まず短期(1〜3ヶ月)の視点では、ボラティリティ(価格変動率)の高い展開が予想されます。米国の経済指標発表や要人発言により、一時的に乱高下する可能性がありますが、基本的には底堅いレンジ相場が続くでしょう。下値の目処としては、過去の強力なサポートラインが機能する水準が意識されます。
中期(6ヶ月〜1年)で見ると、メキシコ国内の「ニアショアリング」効果による対内直接投資の増加がペソを下支えする構造は変わりません。しかし、米国の利下げが本格化すれば、日米金利差の縮小に伴い、円高圧力がかかる場面も想定されます。この時期は、上昇トレンドと調整局面が交錯する重要なフェーズとなります。
長期(1年以上)の視点では、メキシコ経済のファンダメンタルズ改善が評価され、緩やかな上昇トレンド、あるいは高値圏での安定推移が見込まれます。ただし、これは世界経済がリセッション(景気後退)に陥らないという前提条件付きです。万が一、米国経済がハードランディングした場合は、リスクオフ(回避)の動きにより、新興国通貨であるペソは売られやすくなるため注意が必要です。
具体的なチャート分析においては、週足レベルでの移動平均線の向きと、主要な節目となる価格帯(ラウンドナンバー)でのプライスアクションに注目してください。過去の高値を更新できるか、あるいは重要な安値を割り込むかが、トレンド継続の試金石となります。
最重要ファンダメンタルズ:米国金利とメキシコ中銀の政策スタンス
メキシコペソの価格決定において、最も強力なドライバーとなるのが「金利差」です。特に、隣国であり最大の貿易相手国である米国との金利差は、機関投資家の資金フローを決定づける決定的要因となります。
現在、メキシコ中央銀行(Banxico)は、インフレ抑制のために高金利政策を維持しています。この高い政策金利は、世界中の投資家にとって非常に魅力的な「キャリートレード」の対象となります。キャリートレードとは、低金利の通貨(日本円など)を借りて、高金利の通貨(メキシコペソ)で運用し、その金利差益(スワップポイント)を得る手法です。
しかし、今後の焦点は「いつ、どのペースで利下げが行われるか」に移っています。米国連邦準備制度理事会(FRB)が利下げサイクルに入れば、通常であればドル安・ペソ高要因となり得ますが、同時にメキシコ中銀も利下げ追随を余儀なくされる可能性があります。なぜなら、あまりに金利差が開いたままでは、ペソ高が進みすぎて輸出競争力を削いでしまうからです。
プロの視点では、「実質金利」(名目金利からインフレ率を引いたもの)に注目します。メキシコのインフレ率が低下傾向にあれば、名目金利が下がっても実質金利は高い水準を維持できるため、通貨の魅力は色褪せません。逆に、インフレが再燃すれば、中銀は引き締めを強化せざるを得ず、これが短期的には通貨高、長期的には経済への悪影響として通貨安要因になるというジレンマを抱えています。
ニアショアリング効果は本物か?実需の裏付けを検証
近年、メキシコペソが「最強通貨」と呼ばれる所以となっているのが、「ニアショアリング(Nearshoring)」です。これは、生産拠点を消費地(この場合は米国)に近い国に移転させる動きのことを指します。米中対立の激化やパンデミックによるサプライチェーンの混乱を経て、多くのグローバル企業がアジアからメキシコへ工場を移転させています。
この動きは、単なる期待感ではなく、実際の資金流入(対内直接投資)として数字に表れています。工場建設のために海外からドルなどの外貨が持ち込まれ、それがメキシコペソに両替されることで、強力な「ペソ買い需要」が発生します。これは投機的なマネーとは異なり、一度投資されると容易には逃げない「実需」の買いであるため、相場の下値を支える岩盤のような役割を果たします。
さらに、メキシコは米国・カナダとの自由貿易協定(USMCA)を結んでおり、関税面での優遇措置もこの流れを加速させています。自動車産業を中心に、北米市場向けの輸出拠点としての地位を確立しつつあるメキシコ経済は、かつてのような「原油一本足打法」の脆弱な構造から脱却しつつあるのです。
ただし、インフラ整備の遅れや電力不足、治安の問題など、ニアショアリングの恩恵を最大限に享受するための課題も残されています。投資家としては、これらの課題解決に向けた政府の取り組みや、実際の企業進出ニュースを継続的にチェックすることが求められます。
テクニカル分析:チャートが示す「買い場」と「逃げ場」
ファンダメンタルズが方向性を決めるとすれば、テクニカル分析は具体的な売買のタイミングを教えてくれます。現在のメキシコペソ/円のチャートを見ると、長期的には右肩上がりの上昇トレンドを描いていますが、その中での「押し目(一時的な下落)」と「戻り高値」の見極めが重要です。
買い場として注目すべきは、過去にレジスタンス(上値抵抗線)として機能していた価格帯が、ブレイク後にサポート(下値支持線)へと転換する「ロールリバーサル」のポイントです。また、日足や週足のボリンジャーバンドの-2σ(シグマ)付近や、RSI(相対力指数)が売られすぎの水準(30以下など)を示したタイミングは、逆張り的な買いの好機となることが多いです。
一方、逃げ場(利益確定や損切り)の判断には、移動平均線のデッドクロス(短期線が長期線を下抜ける現象)や、ヘッドアンドショルダー(三尊天井)などの反転パターン形成に注意が必要です。特に、長期間機能していたトレンドラインを明確に割り込んだ場合は、トレンド転換のサインと捉え、ポジションを縮小するのが賢明です。
▼補足:機関投資家のポジション動向(IMM通貨先物)の読み方
プロのディーラーは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が公表する「IMM通貨先物ポジション」を必ずチェックしています。これは、ヘッジファンドなどの投機筋(Non-Commercial)が、その通貨をどれくらい買い越しているか、あるいは売り越しているかを示すデータです。
読み方のポイント:
- 買い越し(ロング)が過去最大レベルに積み上がっている場合: 相場は過熱気味です。全員が買い終わっている状態なので、これ以上の買い手が現れにくく、少しの悪材料で利益確定の売りが殺到し、暴落するリスクが高まります。
- 売り越し(ショート)が積み上がっている場合: 将来的な「買い戻し」エネルギーが溜まっている状態です。何かのきっかけで相場が反転上昇しやすくなります。
メキシコペソの場合、投機筋のロングポジションが歴史的な高水準にある時は、逆回転のリスクに十分警戒する必要があります。
投資前に知っておくべきメキシコペソ3つのリスク
高金利という魅力的な果実には、必ずリスクという棘があります。特に、大切な資産を守りながら増やすためには、メリットよりも先にリスクを正しく理解し、対策を講じておくことが不可欠です。「損をしたくない」と考える慎重派の皆様のために、プロが懸念する3つのリスクシナリオを詳述します。
「もしも」に備える:対米関係と米国政治リスクの影響
メキシコにとって、米国は「くしゃみをすれば風邪をひく」と言われるほど影響力の大きい存在です。特に懸念されるのが、米国の政治情勢の変化による対メキシコ政策の変更リスクです。
過去には、米国第一主義を掲げる政権が誕生した際、不法移民対策や貿易赤字解消を理由に、メキシコに対して高関税を課す可能性を示唆したことがありました。このような発言が出るだけで、メキシコペソは瞬時に数パーセント単位で急落する性質を持っています。いわゆる「政治リスク」によるボラティリティの拡大です。
2025年以降も、米国の政権運営方針や次期大統領候補の発言には神経を尖らせる必要があります。もし、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の見直しや、国境管理の厳格化に伴う物流の停滞などが現実味を帯びれば、ニアショアリングの前提が崩れ、ペソ売りが加速するシナリオも想定しなければなりません。
元外資系ディーラーのアドバイス
「政治的な発言による暴落は、突発的かつ激しいのが特徴です。しかし、経済の実態(ファンダメンタルズ)が変わっていなければ、その暴落は一時的なものであり、絶好の買い場になることも多々あります。重要なのは、ニュースヘッドラインに踊らされて狼狽売りをするのではなく、事前に想定していたリスクの範囲内かどうかを冷静に判断することです」
原油価格との連動性と資源国通貨としての側面
メキシコは産油国であり、その通貨であるペソは伝統的に「資源国通貨」として分類されます。国家歳入の少なからぬ部分を石油関連収入に依存しているため、原油価格の動向とペソのレートには正の相関関係(原油高=ペソ高、原油安=ペソ安)が見られます。
世界経済の減速懸念などで原油需要が落ち込み、原油価格が急落した場合、メキシコの財政悪化懸念からペソが売られる連鎖が起こり得ます。特に注意すべきは、リスクオフ(投資家がリスク資産を手放す局面)の時です。リスクオフでは、原油などのコモディティも、新興国通貨も同時に売られる傾向があるため、ダブルパンチで下落幅が拡大することがあります。
ただし、近年は製造業の発展により、かつてほど原油価格への依存度は高くありません。相関関係は薄れつつあるとも言われていますが、依然として市場心理(センチメント)には影響を与えるため、WTI原油先物価格などの指標はチェックリストから外せません。
メキシコ国内の政治・財政リスク(司法改革等の影響)
見落とされがちなのが、メキシコ国内固有の政治リスクです。政権与党が進める司法制度改革や、中央銀行の独立性を脅かすような法改正の動きは、海外投資家から「制度的リスク」として嫌気されます。
特に、財政規律の緩みは通貨の信認に関わる重大事項です。選挙公約に基づくバラマキ政策などで財政赤字が拡大すれば、格付け会社による国債格下げ(ソブリン格下げ)のリスクが高まります。格下げが発生すれば、機関投資家は運用規定(マンデート)によりメキシコ資産を売却せざるを得なくなり、大規模な資本流出(キャピタルフライト)を引き起こす可能性があります。
投資家としては、メキシコの財政収支や経常収支のデータ、そして主要格付け会社の発表に注意を払う必要があります。「高金利だから」という理由だけで、国の信用リスクを無視することはできません。
メキシコペソ投資のメリットとスワップポイントの魅力
ここまでリスクについて詳しく解説してきましたが、それでもなお多くの投資家がメキシコペソを選ぶには理由があります。リスクを適切に管理できるならば、メキシコペソは他の金融商品にはない圧倒的なメリットを提供してくれます。
圧倒的な高金利:日本との金利差が生むスワップ収益
最大のメリットは、何と言ってもその高い政策金利です。日本が長らく超低金利政策を続けているのに対し、メキシコの政策金利は世界的に見ても高い水準にあります。FX取引では、この2国間の金利差調整分を「スワップポイント」として毎日受け取ることができます。
例えば、1万通貨(現在のレートで約7〜8万円相当、レバレッジを使えば数千円から保有可能)を保有しているだけで、毎日数十円のチャリンチャリンというインカムゲインが発生します。株式の配当金が年1〜2回であるのに対し、スワップポイントは原則毎日付与されるため、複利運用の効果を最大限に活かすことができます。
この「持っているだけで利益が積み上がる」仕組みは、短期的な値動きに一喜一憂したくない長期投資家にとって、精神的な安定剤となります。為替差益(キャピタルゲイン)だけでなく、時間そのものを味方につける投資手法が可能になるのです。
少額から始められる手軽さ(1通貨単位からの投資も可能)
メキシコペソのもう一つの魅力は、単価の安さです。米ドルが1ドル150円前後であるのに対し、メキシコペソは1ペソ7〜8円前後(レートは変動します)で推移しています。
これは、非常に少ない資金から投資を始められることを意味します。一般的なFX会社では1,000通貨または10,000通貨からの取引が基本ですが、約3,000円〜30,000円程度の証拠金があればポジションを持つことができます。さらに、一部のFX会社では1通貨単位からの取引が可能であり、その場合はコーヒー1杯分以下の資金から投資をスタートできます。
この手軽さは、「まずは少額で試してみたい」「毎月のお小遣いの範囲で積立投資をしたい」という初心者の方にとって、非常に大きなハードルの低さとなります。ドルコスト平均法を用いた積立投資とも相性が良く、時間を分散して購入することで、高値掴みのリスクを軽減することも可能です。
トルコリラ等の他新興国通貨と比較した際の安定性
高金利通貨といえば、他にもトルコリラや南アフリカランドが有名です。しかし、プロの視点から見ると、これらの通貨とメキシコペソは「質」が全く異なります。
トルコリラは、インフレ率が極めて高く、経済政策の不透明感から通貨価値が長期的に暴落し続けています。いくら金利が高くても、元本である為替レートが半分になってしまっては、トータルで損失を被ります。南アフリカランドも、電力不足や政治不安などの構造的な問題を抱えています。
対してメキシコは、先述の通り米国経済圏との強い結びつきがあり、中央銀行の政策運営も比較的堅実です。主要格付け会社による投資適格級(BBB以上)の格付けを維持しており、新興国通貨の中では相対的に「安全な高金利通貨」としての地位を確立しています。
| 通貨 | 格付け (S&P/Moody’s等目安) | 経済基盤・特徴 | 投資判断 |
|---|---|---|---|
| メキシコペソ | BBB / Baa2 (投資適格) | 米国への輸出が好調。中銀は独立的で堅実。 | 長期保有の最有力候補 |
| 南アランド | BB- / Ba2 (投機的) | 資源価格に依存。電力不足や失業率が課題。 | 分散投資の一部として検討 |
| トルコリラ | B / B3 (投機的) | 超高インフレ。政策の予見性が低い。 | 上級者向け・短期投機推奨 |
【シミュレーション】スワップポイント生活の実現プランと資金管理
「スワップポイント生活」という言葉には夢がありますが、無計画な投資は悪夢に変わります。ここでは、具体的な金額を用いたシミュレーションを通じて、目標金額を達成するために必要な資金と、絶対に退場しないための資金管理術を解説します。
月1万円・3万円・5万円稼ぐために必要な資金と通貨量
スワップポイントは日々変動しますが、仮に「1万通貨あたり1日25円」のスワップポイントが得られると仮定して試算してみましょう(※注:これはシミュレーション用の仮定値であり、将来を保証するものではありません)。
| 目標月収 | 必要な1日あたりのスワップ | 必要な保有通貨量 | レバレッジ1倍での必要資金(目安) | レバレッジ3倍での必要資金(目安) |
|---|---|---|---|---|
| 月1万円 | 約330円 | 約13〜14万通貨 | 約100〜110万円 | 約35〜40万円 |
| 月3万円 | 約1,000円 | 約40万通貨 | 約300〜320万円 | 約100〜110万円 |
| 月5万円 | 約1,660円 | 約67万通貨 | 約500〜540万円 | 約170〜180万円 |
※1ペソ=8円で計算。レバレッジ3倍は比較的安全とされる運用水準の目安です。
この表からわかるように、月3万円の不労所得を得るためには、レバレッジを3倍程度に抑えたとしても約100万円の元手が必要です。「数万円で月収30万円!」といった過激な広告を信じてはいけません。現実的な利回りを理解することが、投資の第一歩です。
絶対に退場しないための「レバレッジ管理」と「ロスカットライン」の計算
FX投資で失敗する最大の原因は「レバレッジのかけすぎ」です。特にメキシコペソのような新興国通貨は、数年に一度、30%〜40%の大暴落を起こすことがあります。この時、高いレバレッジをかけていると、強制ロスカット(強制決済)され、資産の大半を失ってしまいます。
安全に運用するための鉄則は、「レバレッジを3倍以下、できれば2倍程度に抑えること」です。そして、必ず「ロスカットライン(強制決済されるレート)」を事前に計算しておくことが必要です。
元外資系ディーラーのアドバイス
「プロの世界では、利益の計算よりも先に『どこまで下がったら死ぬか(資金が尽きるか)』を計算します。メキシコペソの場合、歴史的な最安値や、そこからさらに10〜20%下落した水準(例えば1ペソ=4.0円〜5.0円)になっても耐えられる資金配分にしておくのが、長期運用の『安全マージン』です。眠れないほどのポジションを持ってはいけません」
ロスカットレートの簡易計算式は以下の通りです。
ロスカットレート = (有効証拠金 - 必要証拠金) ÷ 保有通貨数
※FX会社によって計算方法が若干異なるため、各社のシミュレーションツールを活用することをお勧めします。
複利運用で資産を加速させる「積立FX」の戦略
資金が少ない方におすすめなのが、「複利」の力を利用した積立投資です。受け取ったスワップポイントを出金して使ってしまうのではなく、その利益でさらにメキシコペソを買い増しするのです。これにより、保有通貨量が増え、翌日に受け取るスワップポイントがさらに増えるという好循環(雪だるま式)が生まれます。
▼詳細シミュレーション:初期投資30万円で5年間複利運用した場合の推移
条件:
- 初期投資:30万円
- 毎月積立:なし
- レバレッジ:3倍維持(評価益やスワップ益が出たら、レバレッジ3倍になるまで買い増し)
- スワップポイント:1万通貨あたり25円/日で一定と仮定
- 為替レート:変動なしと仮定
結果(概算):
- 1年後:資産評価額 約34〜35万円
- 3年後:資産評価額 約45〜50万円
- 5年後:資産評価額 約65〜70万円
※これは為替変動リスクを考慮しない理論上の計算です。実際には為替差損益が発生するため、結果は大きく異なります。しかし、スワップポイントを再投資することで、単利運用に比べて資産増加のスピードが加速することは数学的な事実です。
メキシコペソ投資におすすめのFX会社5選を徹底比較
メキシコペソ投資を成功させるためには、パートナーとなるFX会社選びも重要です。どの会社も同じに見えるかもしれませんが、「スワップポイントの高さ」「スプレッド(コスト)」「約定力」「情報量」には大きな差があります。ご自身の投資スタイルに合わせて最適な口座を選びましょう。
スワップポイントの高さと安定性で選ぶならこの会社
長期保有を前提とする場合、最優先すべきは「スワップポイントの高さ」と「付与の安定性」です。キャンペーンで一時的に高いだけでなく、恒常的に高い水準を提供している会社を選ぶべきです。
業界内でも特にメキシコペソのスワップに力を入れているのが、「外為どっとコム」や「トレイダーズ証券(みんなのFX / LIGHT FX)」、「セントラル短資FX」などです。これらの会社は、高水準のスワップポイントを提供し続けている実績があり、スワップ派の投資家から高い支持を得ています。
また、未決済のポジションにかかるスワップポイントのみを先に引き出せるか、あるいは決済するまで税金がかからない仕組みになっているかどうかも、比較のポイントになります。
スプレッド(取引コスト)と約定力で選ぶ短期売買向け口座
もし、スワップ狙いだけでなく、短期的な為替差益も積極的に狙いたい(デイトレードやスイングトレード)のであれば、「スプレッド(買値と売値の差)」の狭さが重要になります。
「GMOクリック証券」や「DMM FX」、「SBI FXトレード」などは、業界最狭水準のスプレッドを提供しており、頻繁に売買を繰り返すトレーダーに適しています。また、相場急変時でも注文が滑らずに成立する「約定力」の高さも、ストレスのない取引には不可欠な要素です。
情報量と分析ツールが充実している初心者向け口座
投資判断に自信がない初心者の方には、ニュース配信やアナリストレポート、分析ツールが充実している会社がおすすめです。
「外為どっとコム」は、初心者向けのセミナーや動画コンテンツが非常に豊富で、学ぶ環境が整っています。「マネーパートナーズ」や「ヒロセ通商」なども、独自の市場分析情報や食品キャンペーンなどで人気があります。
元外資系ディーラーのアドバイス
「プロは用途に応じて口座を使い分けます。『長期保有用のスワップ口座』と『短期売買用のトレード口座』を分けることで、資金管理が明確になり、長期用のポジションを感情に任せて決済してしまうミスを防ぐことができます。まずは2つ程度の口座を開設し、使い勝手を試してみるのが良いでしょう」
メキシコペソ投資に関するよくある質問 (FAQ)
最後に、これからメキシコペソ投資を始める方が抱きがちな疑問や不安に対し、Q&A形式で回答します。
Q. 暴落したらどうすればいいですか?損切りの目安は?
暴落時に最もやってはいけないことは、パニックになって狼狽売りをすることです。まずは冷静に、事前に決めた「ロスカットライン」まで余裕があるかを確認してください。もし余裕があるなら、静観するのも一つの戦略です。
損切りの目安は、投資スタイルによりますが、長期運用の場合は「ファンダメンタルズが崩れた時(例:メキシコの政策金利が米国を下回る、USMCAが破棄される等)」が撤退のタイミングです。短期トレードの場合は、テクニカル的な節目(直近安値割れ等)で機械的に損切りを行うべきです。
元外資系ディーラーのアドバイス
「感情的な損切りを防ぐ唯一の方法は、エントリーする前に『ここで損切りする』という逆指値注文を入れておくことです。相場が動いてから考えようとしても、人間は損失を確定させる痛みに耐えられず、判断を先送りにしてしまいます。事前のルール作りが資産を守ります」
Q. 未決済のスワップポイントだけに税金はかかりますか?
これは利用するFX会社によって異なります。大きく分けて以下の2つのパターンがあります。
- 決済するまで課税されないタイプ: ポジションを決済(売却)した時点で、為替差益とスワップポイントが合算されて課税対象となります。複利運用にはこちらが有利です。
- 未決済でも毎年課税されるタイプ: 1年間に受け取ったスワップポイントが、決済していなくてもその年の利益として確定し、課税対象となります。
個人の税務状況に合わせて、どちらのタイプが有利かを確認し、口座を選ぶ際にチェックすることをお勧めします。
Q. 経済指標発表時は取引を避けるべきですか?
はい、特に初心者のうちは避けるべきです。米国の雇用統計やCPI(消費者物価指数)、FOMC(連邦公開市場委員会)の発表直後は、スプレッドが大きく拡大し、レートが乱高下します。意図しない価格で約定してしまったり、ロスカットに巻き込まれたりするリスクが高いため、発表前にポジションを調整するか、通過するまで静観するのが賢明です。
Q. NISA枠でFX投資はできますか?
いいえ、できません。NISA(少額投資非課税制度)は、株式や投資信託が対象であり、FX(外国為替証拠金取引)は対象外です。FXの利益は「先物取引に係る雑所得」として申告分離課税の対象となり、一律20.315%の税率が適用されます。ただし、損失繰越控除などの制度を活用して節税することは可能です。
まとめ:リスクを制してメキシコペソで賢く資産形成を始めよう
メキシコペソは、ニアショアリングという構造的な追い風と高金利を背景に、2025年も魅力的な投資対象であり続けるでしょう。しかし、それは「絶対に儲かる」ことを意味しません。為替相場には常にリスクが潜んでおり、特に新興国通貨は政治や世界経済の波に大きく翻弄されます。
成功の鍵は、予測を当てることではなく、予測が外れたとしても生き残れる「資金管理」にあります。以下のチェックリストを確認し、万全の体制で投資をスタートしてください。
メキシコペソ投資スタートアップ・チェックリスト
- 投資目的は明確か?(長期のスワップ狙いか、短期の為替差益狙いか)
- 余剰資金で始めているか?(生活費を投入していないか)
- レバレッジは3倍以下に抑えられているか?
- ロスカットライン(強制決済レート)を計算し、把握しているか?
- 最悪のシナリオ(暴落)が起きても許容できる損失額か?
- 主要な経済指標(米国雇用統計、CPI、メキシコ中銀発表)の日程を知っているか?
焦る必要はありません。まずは少額からポジションを持ち、日々のスワップポイントが積み上がる喜びと、為替変動のリアルな感覚を肌で感じてみてください。リスクを正しく恐れ、賢くコントロールすることで、メキシコペソはあなたの資産形成における強力なパートナーとなるはずです。
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