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【プロ監修】CB400SF中古車の失敗しない選び方!高騰する相場とNC39/NC42の違いを徹底解説

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CB400SF(スーパーフォア)は、2022年の生産終了発表以降、中古車市場においてかつてないほどの価格高騰が続いています。「新車価格を超えてまで買う価値はあるのか?」「高値で掴んで、すぐに壊れたらどうしよう」と不安に思う方も多いでしょう。しかし、正しい目利きさえできれば、このバイクは間違いなく「一生モノ」の相棒になります。

この記事では、業界歴25年の二輪整備士でありショップ経営者でもある筆者が、カタログスペックだけでは見えてこない「NC39(キャブレター車)」と「NC42(インジェクション車)」の決定的な違いから、ハズレ個体を避けるための具体的なエンジン音・車体チェックの極意まで、後悔しないための購入術を余すところなく伝授します。

この記事を読むことで、以下の3点が明確になります。

  • NC39とNC42、どちらがあなたのバイクライフに適しているかの明確な判断基準
  • 整備士が現場で実践している、状態の良い中古車を見抜くための5つのチェックポイント
  • 10万キロ乗り続けるための具体的なメンテナンス計画と、今後の資産価値予測
  1. 生産終了後のCB400SF中古市場:なぜこれほど高騰しているのか?
    1. 2022年生産終了の衝撃と価格推移の現状
    2. ファイナルエディションと通常モデルの価格差
    3. 今後、相場は下がるのか?プロの予測
  2. どっちを選ぶ?NC39(キャブ)vs NC42(FI)の決定的な違い
    1. 歴代モデルの変遷と型式の基礎知識(NC31・NC39・NC42)
    2. 【徹底比較】「キャブレターの鼓動」か「インジェクションの信頼性」か
    3. Hyper VTECの世代別フィーリングの違い(Spec I/II/III/Revo)
  3. 【整備士直伝】極上車とハズレ個体を見極める5つのチェックポイント
    1. ポイント1:エンジン始動直後の「音」と「アイドリング」
    2. ポイント2:フロントフォークとリアサスペンションの「点錆」と「滲み」
    3. ポイント3:ハンドルストッパーとフレームの溶接痕
    4. ポイント4:タンク内部の錆と消耗品の交換状況
    5. ポイント5:電装系(レギュレーター・ジェネレーター)の状態
  4. 「CB400SFは10万キロ乗れる」は本当か?耐久性と維持費の現実
    1. 教習車にも採用される「耐久性」の真実
    2. 走行距離別!発生しやすいトラブルと整備費用目安
    3. 年間維持費のシミュレーション(車検・税金・保険・消耗品)
  5. CB400SFの魅力を引き出す!購入後の楽しみ方とカスタム
    1. VTECサウンドを楽しむためのマフラー選び
    2. ツーリング性能を上げるプチカスタム
    3. 盗難対策の重要性
  6. よくある質問 (FAQ)
    1. Q. 走行距離は何万キロまでなら買っても大丈夫ですか?
    2. Q. NC39(キャブ車)は冬場のエンジン始動が大変ですか?
    3. Q. VTECが切り替わらない故障はありますか?
  7. まとめ:最高のCB400SFと出会うために
    1. 現車確認・商談用チェックリスト

生産終了後のCB400SF中古市場:なぜこれほど高騰しているのか?

まずは、現在の異常とも言える中古車相場の背景と、今後の見通しについて解説します。ペルソナであるあなたが「今買うべきか、もう少し待つべきか」という判断を下すために必要な、市場の冷徹な分析データを提供します。

2022年生産終了の衝撃と価格推移の現状

2022年4月、ホンダがCB400SF/SBの生産終了を正式に発表した瞬間、中古車市場は激震に見舞われました。それまで緩やかな上昇傾向にあった相場は、一夜にして垂直に近い角度で高騰しました。これは単なる「人気モデルの廃盤」というレベルを超え、「普通二輪免許(中免)で乗れる国産4気筒400ccエンジンの消滅」を意味していたからです。

具体的には、生産終了発表直後から、状態の良い高年式車は新車価格(約90万円前後)を大きく上回るプレミア価格で取引されるようになりました。特に走行距離が少なく、外装が綺麗な個体に関しては、新車価格の1.5倍から2倍近いプライスタグが付けられることも珍しくありません。

この背景には、環境規制(令和2年排出ガス規制)の壁があります。この規制をクリアしつつ、400ccという排気量で4気筒エンジンのパフォーマンスとコストのバランスを取ることは、技術的にも経営的にも極めて困難です。つまり、今後ホンダを含めた国内メーカーから、CB400SFと同様のパッケージングを持つ新型車が登場する可能性は極めて低いと市場が判断したのです。これが、「代わりが存在しない」という絶対的な希少性を生み出しています。

ファイナルエディションと通常モデルの価格差

市場をさらに複雑にしているのが、「ファイナルエディション」の存在です。最終生産分として販売されたモデルは、投機的な目的で購入されるケースも多く、未走行の新車同様の個体が数百万円という驚愕の価格で流通しています。しかし、我々が注目すべきは、このファイナルエディションの高騰が、それ以外の通常モデル(NC42前期・後期、さらにはNC39)の相場まで押し上げているという事実です。

「ファイナルは高すぎて手が出ないが、どうしてもCB400SFに乗りたい」という層が、少し前の年式や走行距離の多い個体に流れることで、全体的な底値が切り上がっています。投資目的で購入する層と、純粋に走るために購入したい実需層が入り乱れ、需給バランスが崩れているのが現状です。

今後、相場は下がるのか?プロの予測

多くの購入検討者が抱く「もう少し待てば安くなるのではないか?」という疑問に対し、現場の視点から回答します。結論から言えば、一時的な過熱感(バブル)が落ち着くことはあっても、良質な個体の相場が大きく暴落することは考えにくいでしょう。

理由は単純で、供給(良質な中古車の数)は減り続ける一方だからです。CB400SFは耐久性が高いバイクですが、機械である以上、経年劣化は避けられません。市場に流通する個体数は一定でも、「安心して乗れる個体」の数は日に日に減少しています。

業界歴25年の二輪整備士のアドバイス
「『相場が落ち着くまで待つ』という選択肢は、CB400SFに関してはリスクが高いと言わざるを得ません。なぜなら、価格が下がるのを待っている間に、走行距離が少なくメンテナンスが行き届いた『極上車』は誰かの手に渡り、市場から消えていくからです。今後、市場に残るのは過走行車や整備状態の悪い個体ばかりになるでしょう。もし、あなたが予算の範囲内で『これだ』と思える納得の一台に出会ったなら、その時が買い時です。数万円、数十万円の差を気にして機会を逃すと、二度と同じコンディションの車両には巡り会えないかもしれません。」

どっちを選ぶ?NC39(キャブ)vs NC42(FI)の決定的な違い

CB400SFの中古車選びにおいて、最も頭を悩ませるのが「NC39(キャブレターモデル)」にするか、「NC42(インジェクションモデル)」にするかという選択です。スペック上の数値だけ見れば新しいNC42が優れていますが、バイクという趣味性の高い乗り物においては、それだけが正解ではありません。

歴代モデルの変遷と型式の基礎知識(NC31・NC39・NC42)

まずは簡単に型式の整理をしておきましょう。CB400SFの歴史は長いですが、現在の中古車市場で購入対象となるのは主に以下の3つの型式です。

  • NC31(初期型 ~1998年):
    90年代のネイキッドブームを牽引したモデル。「Project BIG-1」の思想が色濃く、荒々しい魅力があります。しかし、製造から25年以上が経過しており、電装系やゴム部品の劣化が激しいため、維持にはレストアに近い覚悟が必要です。今回の記事の対象である「安心して乗りたい方」には推奨しません。
  • NC39(HYPER VTEC ~2007年):
    画期的なバルブ制御機構「HYPER VTEC」を初搭載したモデル。燃料供給装置はキャブレターを採用しており、アナログな操作感とダイレクトなレスポンスが特徴です。
  • NC42(HYPER VTEC Revo 2008年~):
    燃料供給装置を電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)に変更し、VTECも「Revo」へと進化。環境性能、燃費、始動性が大幅に向上した完成形です。

【徹底比較】「キャブレターの鼓動」か「インジェクションの信頼性」か

NC39とNC42の最大の違いは、燃料供給システムにあります。これは単なる機構の違いではなく、バイクとの付き合い方そのものを変える要素です。

▼ NC39 vs NC42 比較表(クリックで詳細を展開)
項目 NC39 (キャブレター) NC42 (インジェクション)
始動性 気温や湿度に影響される。冬場はチョーク操作が必要。 セル一発で始動。季節を問わず安定。
アクセルレスポンス ダイレクトで有機的。開け始めの「ツキ」が良い。 スムーズでリニア。唐突さがなく扱いやすい。
燃費 リッター15~20km前後(乗り方による変動大) リッター20~25km前後(制御により安定)
メンテナンス キャブレターの分解清掃(OH)や同調が必要。放置に弱い。 基本的にメンテナンスフリーだが、ポンプ等の部品代は高価。
サウンド 吸気音が大きく、荒々しい排気音。 メカノイズが静かで、澄んだ排気音。

NC39の魅力とリスク:
NC39の最大の魅力は、キャブレター車特有の「操っている感覚」です。アクセルを捻った瞬間の吸気音、ガソリンが爆発していることを肌で感じるような鼓動感は、NC42にはない味です。しかし、冬場の始動にはチョークレバーの調整という「儀式」が必要ですし、長期間乗らないとキャブレター内部でガソリンが腐り、エンジンがかからなくなるリスクがあります。「手間がかかる子ほど可愛い」と思える人向けです。

NC42の魅力とメリット:
NC42は、現代のバイクとして完成された信頼性を持っています。標高の高いツーリング先でも、真冬の早朝でも、セルボタンを押せば確実にエンジンが目覚め、アイドリングも安定しています。Hyper VTEC Revoは切り替わりも滑らかで、全域でトルクフルです。トラブルを極力減らし、走ることそのものに集中したい方には間違いなくこちらがおすすめです。

Hyper VTECの世代別フィーリングの違い(Spec I/II/III/Revo)

VTECの作動感も年式によって異なります。

  • Spec I / II (NC39):
    6750rpm(Spec I)や6300rpm(Spec II)で2バルブから4バルブに切り替わります。この切り替わりの瞬間に「ドカン」と加速が変わる演出がなされており、非常にドラマチックです。音の変化も明確で、これを好むファンは多いです。
  • Spec III (NC39後期):
    6速のみ切り替わり回転数を高く設定し、高速巡航時の燃費を改善しています。加速の谷が解消され、洗練されました。
  • Revo (NC42):
    回転数だけでなくアクセル開度も検知して切り替えを行います。巡航時は燃費重視で2バルブ、急加速時は即座に4バルブといった制御が可能になり、切り替わりのショックはほぼありません。「いつの間にか速くなっている」という感覚です。

業界歴25年の二輪整備士のアドバイス
「整備現場から見たNC39とNC42の決定的な差は、経年劣化によるトラブルの種類です。NC39はキャブレターのOリングやフロートバルブの劣化によるガソリン漏れ(オーバーフロー)が宿命です。一方、NC42は電装系、特に燃料ポンプやセンサー類の故障が稀にありますが、基本的には堅牢です。ただし、部品供給に関してはNC39の一部純正部品で廃盤が出始めています。長く安心して乗りたいのであれば、部品供給の心配が少ないNC42を強く推奨します。それでもNC39を選ぶなら、キャブのオーバーホール費用(約5~8万円)を購入予算に組み込んでおいてください。」

【整備士直伝】極上車とハズレ個体を見極める5つのチェックポイント

ここからは、実際に中古車販売店へ足を運び、現車確認をする際の具体的なチェックポイントを解説します。GooBikeなどの綺麗な写真だけでは絶対に分からない、整備士が仕入れの際に見ている「急所」です。これを知っているだけで、ハズレ個体を掴むリスクを大幅に減らせます。

ポイント1:エンジン始動直後の「音」と「アイドリング」

最も重要なのはエンジンです。可能であれば、来店予約の際に「エンジンが冷えている状態(冷間時)から始動させてほしい」と伝えてください。エンジンが温まっていると、始動性の悪さや異音が隠されてしまうからです。

異音の聞き分け:
エンジンをかけたら、耳を澄ませてください。
CB400SFのエンジンで注意すべき異音は主に2つです。

  • 「ジャラジャラ」という音:
    エンジン右側面から聞こえる場合、カムチェーンテンショナーの劣化が疑われます。ホンダ車の持病とも言える箇所ですが、交換にはそれなりの費用がかかります。
  • 「カチカチ」という規則的な音:
    エンジンヘッド周りから聞こえる場合、タペットクリアランスの狂いです。過走行車に多く見られ、調整には手間がかかります。

また、アイドリング回転数にも注目してください。規定値(約1300rpm前後)より明らかに高く設定されている場合、アイドリングの不安定さや異音をごまかすために意図的に上げられている可能性があります。

ポイント2:フロントフォークとリアサスペンションの「点錆」と「滲み」

サスペンションの状態は、乗り心地だけでなく車検にも関わります。特にフロントフォークのインナーチューブ(銀色の筒の部分)を見てください。

ここに「点錆(プツプツとした小さな錆)」がある個体は避けるべきです。錆がダストシールを傷つけ、オイル漏れの原因になります。錆が深いと、シール交換だけでは直らず、インナーチューブの交換(数万円コース)や再メッキ加工が必要になります。店員の許可を得て、ダストシールを少し指で持ち上げ、その内側に錆やオイル滲みがないか確認するのがプロのテクニックです。

ポイント3:ハンドルストッパーとフレームの溶接痕

「修復歴なし」と表示されていても、転倒歴があるバイクは山ほどあります。それを見抜くのが、ステムの根元にある「ハンドルストッパー」です。

ハンドルを左右一杯に切った時に当たる突起部分を見てください。ここが大きく凹んでいたり、溶接で肉盛り修正された跡があったり、不自然に再塗装されていたりする場合は、過去に大きな衝撃(事故や激しい転倒)を受けています。また、フレームのネック部分(ハンドルの軸部分)の溶接痕周辺の塗装にひび割れやシワがないかも確認してください。フレームの歪みは、バイクとして致命的です。

ポイント4:タンク内部の錆と消耗品の交換状況

必ずタンクキャップを開けて、スマートフォンのライトなどで内部を照らして確認してください。給油口付近だけでなく、奥の底の方を見ます。赤茶色の錆が見える場合は要注意です。特にNC39(キャブ車)の場合、微細な錆がキャブレターに流れ込み、オーバーフローや不調の原因になります。

また、消耗品を見ることで「前オーナーの愛情」が分かります。タイヤの製造年週が古すぎないか、ブレーキディスクがレコード盤のように段付き摩耗していないかを確認しましょう。メーター距離が1万キロなのにブレーキディスクが激しく摩耗している場合、メーター改ざん(巻き戻し)の可能性が高いです。

ポイント5:電装系(レギュレーター・ジェネレーター)の状態

CB400SFの数少ない弱点の一つが、電圧制御を行う「レギュレーター」です。シート下が異常に熱くなっていたり、アイドリング時にヘッドライトの光量が不安定に明滅したりする場合は、発電・充電系統が弱っています。

NC39では特にレギュレーターのパンクが多く、バッテリー上がりや電球切れを引き起こします。対策品(放熱フィンのついた形状など)に交換されているかを確認できればベストです。

ショップ経営者のアドバイス
「販売店の誠実さを見極める魔法の質問があります。それは『納車整備で、具体的にどの部品を新品に交換してくれますか?』と聞くことです。『現状渡しです』とか『悪そうなところがあれば変えます』といった曖昧な返答ではなく、『プラグとエンジンオイル、ブレーキフルード、バッテリーは新品にします。タイヤは山があるのでそのままです』のように、明確に答えてくれる店を選びましょう。特に高騰している今のCB400SFだからこそ、納車整備の内容が価格に見合っているかが重要です。」

「CB400SFは10万キロ乗れる」は本当か?耐久性と維持費の現実

「CB400SFは教習車にも使われているから頑丈だ」「10万キロでも余裕で走る」という話をよく耳にします。これは半分正解で、半分誤解です。ここでは、耐久性の真実と、実際に長く乗るためにかかる維持費について、具体的な数字を交えて解説します。

教習車にも採用される「耐久性」の真実

確かにCB400SFのエンジン本体(ピストン、シリンダー、クランクシャフトなど)の強度は、世界トップクラスと言っても過言ではありません。適切なオイル管理さえされていれば、エンジンの心臓部は10万キロを超えても元気に回り続けます。

しかし、「10万キロ乗れる」というのは「メンテナンスフリーで10万キロ走れる」という意味ではありません。サスペンション、ベアリング、ゴムホース類、電装部品などは、走行距離や年数に応じて必ず寿命を迎えます。教習車が毎日元気に走っているのは、専属の整備士が日々点検し、消耗部品を定期的に交換しているからです。

走行距離別!発生しやすいトラブルと整備費用目安

購入後の維持費をイメージするために、走行距離ごとの整備プランを作成しました。

▼ 走行距離別の整備プランと費用目安(クリックで展開)
  • ~3万キロ:
    まだ大きなトラブルは少ない時期です。

    • タイヤ交換、チェーン・スプロケット交換、ブレーキパッド交換
    • 費用目安:約3~5万円(消耗品代)
  • 3万キロ~5万キロ:
    足回りのオーバーホール時期です。ここを整備するかで乗り味が激変します。

    • フロントフォークOH、ステムベアリング交換、リアサスペンションOH(または交換)
    • 費用目安:約5~10万円
  • 5万キロ~7万キロ:
    水回りや駆動系の深部に手を入れる時期です。

    • ウォーターポンプ交換、ラジエーターホース全交換、クラッチ板交換、ディスクローター交換
    • 費用目安:約10万円~
  • 7万キロ以上:
    電装系やエンジン補機類の総点検が必要です。

    • オルタネーター(ジェネレーター)交換、スターターモーターOH、カムチェーンテンショナー交換
    • 費用目安:トラブル発生都度、数万円単位

年間維持費のシミュレーション(車検・税金・保険・消耗品)

CB400SFを維持するために必要な年間コストは、概算で以下のようになります(ガソリン代、駐車場代を除く)。

  • 軽自動車税:3,600円(年額)
  • 自賠責保険:約9,000円(24ヶ月契約を年割)
  • 重量税:約1,900円(車検時納付を年割)
  • 任意保険:年齢や等級によりますが、約3万~5万円
  • 車検整備費用(ショップ依頼):約5万~8万円(2年に1回、年割で2.5万~4万円)
  • オイル・消耗品積立:約2万~3万円

合計すると、年間約10万~15万円程度が目安となります。大型バイクに比べると、タイヤ代(サイズ的に安価)や燃費の面で維持費は抑えられますが、車検があるため250ccクラスよりはコストがかかります。

現役整備士のアドバイス
「リセールバリュー(売却価格)を高く維持するためのコツをお教えします。それは『完全ノーマル部品を保管しておくこと』です。マフラーやハンドルをカスタムしても構いませんが、純正部品は絶対に捨てないでください。将来手放す際、純正に戻せるかどうかで査定額が数万円、時には10万円以上変わることがあります。また、オイル交換は3,000kmまたは半年ごとに必ず行いましょう。CB400SFのVTEC機構は油圧で作動するため、汚れたオイルは故障の原因になります。」

CB400SFの魅力を引き出す!購入後の楽しみ方とカスタム

厳しいチェックをクリアして、無事にCB400SFを手に入れたら、そこからは最高のバイクライフが待っています。ここでは、CB400SFの魅力をさらに引き出す楽しみ方と、資産価値を損なわないカスタムについて触れます。

VTECサウンドを楽しむためのマフラー選び

CB400SFの最大の魅力である「音」を楽しむなら、マフラー交換は定番です。ただし、近年は騒音規制が厳しくなっています。必ず「JMCA認定(車検対応)」のマフラーを選びましょう。

  • ヨシムラ(YOSHIMURA): ホンダ車との相性は抜群。高回転域での突き抜けるような高音は病みつきになります。
  • モリワキ(MORIWAKI): ホンダ直系のチューナー。低音の効いたジェントルなサウンドと、全域でのトルクアップが魅力です。

もちろん、純正マフラーの静粛性と性能のバランスも捨てがたいものがあります。早朝・深夜の住宅街でも気を使わずに済むのは純正ならではのメリットです。

ツーリング性能を上げるプチカスタム

CB400SFはオールラウンダーですが、少しの工夫でツアラーとしての性能が格段に上がります。

  • ETC車載器・USB電源・スマホホルダー: 現代のツーリング三種の神器です。特にNC42は発電量に余裕がありますが、配線はプロに任せて綺麗に処理することをおすすめします。
  • ビキニカウル: ネイキッドの風圧疲労を軽減します。純正のSuper Bol D’or(スーパーボルドール)を選ぶのも手ですが、後付けのカウルでも効果は絶大です。

盗難対策の重要性

残念ながら、CB400SFは国内外で非常に人気が高く、盗難リスクの高いバイクです。特に生産終了後はプロの窃盗団に狙われるケースが増えています。

ハンドルロックだけで安心せず、太いチェーンロックを地球ロック(固定物に繋ぐ)し、必ずバイクカバーをかけて車種を特定されないようにしてください。GPSトラッカーや盗難保険への加入も、高騰した車両を守るためには必須の投資と言えます。

よくある質問 (FAQ)

最後に、店頭でお客様からよく聞かれる質問に、Q&A形式でお答えします。

Q. 走行距離は何万キロまでなら買っても大丈夫ですか?

A. 距離よりも管理状態が最優先ですが、目安として3万キロ以内が安全圏です。
3万キロ以内であれば、ブレーキディスクやサスペンションなどの高額な消耗品交換サイクルまでまだ余裕があります。5万キロを超えている個体を検討する場合は、過去の整備記録簿(点検簿)が残っていることが必須条件です。「いつ、どんな整備をしたか」が分からない過走行車は、購入後に高額な整備費がかかるギャンブルになります。

Q. NC39(キャブ車)は冬場のエンジン始動が大変ですか?

A. 慣れれば問題ありませんが、ケアは必要です。
適切なキャブレターセッティングが出ていれば、チョークを引いてセルを回せば冬でもちゃんとかかります。ただし、1ヶ月以上乗らずに放置すると、キャブレター内のガソリンが劣化して始動困難になります。最低でも週に一度はエンジンをかける、冬場でも定期的に乗る、といった愛情を注げるなら心配いりません。不安な方は迷わずNC42を選んでください。

Q. VTECが切り替わらない故障はありますか?

A. 機構的な故障は稀ですが、オイル管理不足による作動不良はあり得ます。
VTECは油圧でピンをスライドさせてバルブを切り替えます。オイル交換をサボってスラッジ(汚れ)が溜まると、スプールバルブという部品が固着し、VTECが入らなくなる(または入りっぱなしになる)ことがあります。試乗が可能なら、安全な場所で一度VTEC作動回転数まで回して、音と加速の変化を確認することをおすすめします。

まとめ:最高のCB400SFと出会うために

CB400SFは、日本の道路事情に最も適した、まさに「日本の名車」です。生産終了により価格は高騰してしまいましたが、その完成度と走る喜びは、支払う金額以上の価値をあなたにもたらしてくれるはずです。

記事の要点をまとめます。

  • 価格高騰は続いているが、良質な個体は減り続けているため、「欲しい時が買い時」。
  • 「味わいと鼓動のNC39」か「安心と信頼のNC42」か、自分のライフスタイルに合わせて選ぶ。
  • 現車確認では「冷間時のエンジン音」「フォークの点錆」「フレームの溶接痕」を徹底チェックする。
  • 納車整備の内容を明確に答えてくれる信頼できるショップで購入する。

現役整備士からのラストメッセージ
「CB400SFは日本のバイク史に残る傑作です。400ccという排気量で、これほど精密で、これほど高回転まで気持ちよく回る4気筒エンジンは、もう二度と作られないでしょう。多少高くても、しっかり整備された履歴の確かな個体を選んでください。安物買いの銭失いにならず、納得の一台を見つけていただければ、そのバイクはあなたの人生を豊かにする最高のパートナーになってくれると確信しています。妥協せずに、最高の一台を見つけてください。」

現車確認・商談用チェックリスト

最後に、販売店に行く際に使えるチェックリストを用意しました。スクリーンショットを撮るか、メモをして活用してください。

  • [ ] エンジン始動: エンジンが冷えている状態から、チョーク(NC39)またはセルのみ(NC42)でスムーズにかかるか?
  • [ ] 異音確認: アイドリング中にエンジン右側から「ジャラジャラ」、ヘッドから「カチカチ」音がしていないか?
  • [ ] サスペンション: フロントフォークの銀色の部分に「点錆」や「オイル滲み」はないか?
  • [ ] タンク内部: キャップを開けてライトで照らし、奥の方に赤茶色の錆がないか?
  • [ ] フレーム: ハンドルストッパーに大きな凹みや修正痕、ネック部分の塗装割れはないか?
  • [ ] 整備内容: 納車整備で交換してくれる部品(プラグ、オイル、バッテリー等)は明確か?
  • [ ] 書類: 整備記録簿はあるか?スペアキーは揃っているか?
この記事を書いた人

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