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【2024年最新】Azure Portalの使い方完全ガイド!ログインから実務で必須の初期設定まで

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Azure Portal(アジュールポータル)は、Microsoft Azureが提供する膨大なクラウドサービス群を一元管理するための、Webベースの統合コンソールです。サーバーの構築からデータベースの管理、AIサービスのデプロイ、そして毎月の利用料金の確認に至るまで、Azureに関するあらゆる操作の「司令塔」となる場所です。

しかし、初めてログインした方の多くは、その多機能さと画面情報の多さに圧倒されてしまうのではないでしょうか。「どこから手を付ければいいのか分からない」「専門用語が難解でメニューの意味が理解できない」といった悩みは、クラウド移行直後のインフラ担当者であれば誰もが通る道です。私自身、初めてAzureに触れた際は、AWSとの用語の違いや独特なUI(ユーザーインターフェース)に戸惑い、目的の画面にたどり着くまでに多くの時間を費やしました。

本記事では、現役のクラウドソリューションアーキテクトである筆者が、Azure Portalの基本的な使い方から、実務で生産性を劇的に向上させるための初期設定、そしてプロが実践している効率化テクニックまでを網羅的に解説します。単なるマニュアルの焼き直しではなく、現場での失敗経験に基づいた「転ばぬ先の杖」としてのノウハウを凝縮しました。この記事を読み終える頃には、Azure Portalに対する苦手意識が消え、自信を持ってクラウド管理を行えるようになっているはずです。

・この記事でわかること 3 点

  • 脱・初心者! 画面の見方と「リソースグループ」などの必須用語解説
  • プロが推奨! 日本語化やタイムアウト延長など、最初にやるべき5つの初期設定
  • 効率化! デスクトップアプリ版やショートカットを使った実務テクニック
  1. Azure Portal とは?ログイン方法と基本機能
    1. Azure Portal でできること(管理・監視・コスト把握)
    2. サインインの手順と推奨ブラウザ
  2. 迷子にならない!画面構成と覚えておくべき3つの基本用語
    1. 画面レイアウトの名称(ポータルメニュー・ヘッダー・パンくずリスト)
    2. これだけは暗記!「リソース」「リソースグループ」「サブスクリプション」の関係
    3. 「ブレード」という独特なUI操作
  3. 【推奨】使い始める前に済ませておきたい5つの初期設定
    1. 言語と地域の設定(日本語化)
    2. 見た目をカスタマイズ(テーマとコントラスト)
    3. セキュリティと利便性のバランス!サインアウト時間の延長
    4. よく使うリソースを「お気に入り」に追加
    5. ダッシュボードのカスタマイズ
  4. 実践!リソース作成からコスト管理までの基本操作フロー
    1. 仮想マシン(VM)を作成してみる
    2. 作成したリソースの状態を確認・変更する
    3. 必須スキル!利用料金(コスト)の確認方法
  5. 現役エンジニアが教える「作業効率化」テクニック
    1. ブラウザ版より快適?「Azure Portal アプリ」の導入
    2. コマンド操作をブラウザで完結「Cloud Shell」
    3. マウス操作を減らすキーボードショートカット一覧
  6. 困った時のトラブルシューティング (FAQ)
    1. Q. ログインできない・ループする場合の対処法は?
    2. Q. ポータルの動作が重い・表示されない時は?
    3. Q. 英語のメニューが直らない時は?
  7. まとめ:Azure Portalを使いこなしてクラウド管理を効率化しよう

Azure Portal とは?ログイン方法と基本機能

Azure Portalは、世界中に展開されているAzureのデータセンター内にあるリソースを、ブラウザひとつで操作できる管理画面です。コマンドライン(CLI)による操作も可能ですが、リソース同士の関係性を視覚的に把握したり、グラフで稼働状況を確認したりするには、GUIであるAzure Portalが最適です。まずは、このポータルへのアクセス方法と、具体的に何ができるのかという全体像を把握しましょう。

Azure Portal でできること(管理・監視・コスト把握)

Azure Portalの機能は多岐にわたりますが、日常業務において主に使用するのは以下の4つのカテゴリに集約されます。これらは、インフラエンジニアがクラウド管理を行う上での「基本のキ」とも言える操作です。

一つ目は「リソースのライフサイクル管理」です。仮想マシン(VM)、ストレージアカウント、仮想ネットワーク、データベースといったAzureの構成要素(リソース)を、新規作成、設定変更、そして削除することができます。例えば、急なトラフィック増加に対応してWebサーバーの台数を増やしたり、検証が終わった環境を削除して課金を止めたりといった操作を、数クリックで完結できます。

二つ目は「稼働状況のモニタリングとアラート設定」です。Azure Monitorという機能と連携し、CPU使用率、メモリ消費量、ディスクの空き容量などのメトリック(数値データ)をグラフで可視化できます。さらに、「CPU使用率が80%を超えたらメールで通知する」といったアラートルールを設定することで、障害の予兆を早期に検知し、システムダウンを防ぐことが可能になります。

三つ目は「利用料金(コスト)の確認と予算管理」です。クラウド利用において最も恐ろしい「予期せぬ高額請求」を防ぐための機能です。現在の課金額をリアルタイムに近い形で確認できるほか、月ごとの予算を設定し、その閾値(しきい値)を超えそうになった時点で警告を出す機能も備わっています。プロジェクトごとにコストを按分して表示することも可能です。

四つ目は「ユーザーアクセス権限(RBAC)の管理」です。誰がどのリソースに対してどのような操作(閲覧のみ、作成可能、削除可能など)を行えるかを細かく制御します。Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)と連携し、組織のセキュリティポリシーに準拠した厳格なアクセス管理を実現します。

サインインの手順と推奨ブラウザ

Azure Portalを利用するには、Microsoftアカウント、または組織から付与された職場・学校アカウントが必要です。ログインの手順はシンプルですが、セキュリティの観点から多要素認証(MFA)が求められるケースが一般的です。

アクセス先は以下のURLです(ブラウザのアドレスバーに入力してください)。
https://portal.azure.com/

推奨されるブラウザは、Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox、Safariなどのモダンブラウザです。Internet Explorerなどの古いブラウザでは正しく動作しない、あるいはセキュリティ上のリスクがあるため使用しないでください。特にMicrosoft EdgeやGoogle Chromeは、Azure Portalの描画パフォーマンスが最適化されており、複雑なダッシュボードを表示する際もスムーズに動作します。

また、企業や組織でAzureを利用する場合、一つのブラウザで複数のアカウント(例えば、本番環境用のアカウントと検証環境用のアカウント、あるいは自社用と顧客管理用のアカウントなど)を頻繁に切り替える場面が出てきます。この際、ブラウザのキャッシュやCookie情報が混在し、「ログアウトしたはずなのに前のアカウントでログインされてしまう」「意図しないディレクトリ(テナント)を開いてしまう」といったトラブルが発生しがちです。

現役クラウドソリューションアーキテクトのアドバイス
「プライベートブラウジングの活用」
複数のAzureアカウントを使い分ける際は、ブラウザの「InPrivateウィンドウ(Edge)」や「シークレットモード(Chrome)」、またはブラウザのプロファイル機能を積極的に活用しましょう。通常モードのウィンドウとプライベートウィンドウはセッションが完全に分離されているため、キャッシュの混同による「ログインループ」や「意図しないテナントへの操作ミス」を物理的に防ぐことができます。これは、誤操作が許されない本番環境を扱うプロフェッショナルにとって、基本かつ必須の自衛テクニックです。

迷子にならない!画面構成と覚えておくべき3つの基本用語

Azure Portalにログインすると、アイコンやメニューが所狭しと並んでおり、どこを見ればよいか迷ってしまうかもしれません。しかし、画面の基本構造と、Azure特有の階層概念さえ理解してしまえば、決して複雑なものではありません。ここでは、迷子にならずに目的の操作にたどり着くための「地図」と「コンパス」にあたる知識を解説します。

画面レイアウトの名称(ポータルメニュー・ヘッダー・パンくずリスト)

Azure Portalの画面は、大きく分けて「ヘッダー」「ポータルメニュー」「ワークスペース(メイン画面)」の3つのエリアで構成されています。それぞれの役割を理解することで、直感的な操作が可能になります。

まず、画面最上部にある横長の帯が「ヘッダー」です。ここには、テナントやディレクトリの切り替え、通知の確認、設定(歯車アイコン)、ヘルプなどが配置されています。特に重要なのが、ヘッダー中央にある「グローバル検索(検索窓)」です。ここには「リソース、サービス、ドキュメントの検索」と表示されており、リソース名やサービス名を入力するだけで、Azure内のあらゆる要素へ瞬時にジャンプできます。メニューの場所がわからなくなったときは、迷わずこの検索窓を活用するのが正解です。

次に、画面左上にある三本線(ハンバーガーメニュー)をクリックすると現れるのが「ポータルメニュー」です。ここには、「リソースの作成」「ホーム」「ダッシュボード」といった基本メニューに加え、お気に入りに登録したサービス(仮想マシン、ストレージ アカウントなど)が一覧表示されます。頻繁に使うサービスは、このメニューからワンクリックでアクセスできるようにカスタマイズするのが効率化の鍵です。

そして、画面上部に小さく表示されるのが「パンくずリスト」です。「ホーム > リソースグループ > myResourceGroup > myVM」のように、現在開いている画面がどの階層にあるかを示しています。前の画面に戻りたいときは、ブラウザの「戻る」ボタンではなく、このパンくずリストのリンクをクリックすることで、スムーズに階層を遡ることができます。

これだけは暗記!「リソース」「リソースグループ」「サブスクリプション」の関係

Azureを操作する上で避けて通れないのが、独特の階層構造と用語です。AWSなどの他クラウド経験者でも混乱しやすい部分ですが、以下の3つの用語とその包含関係だけは、実務に入る前に必ず暗記してください。

  • リソース (Resource)
    Azureで作成するサービスの最小単位です。仮想マシン、ディスク、ネットワークインターフェース、パブリックIPアドレス、SQLデータベース、ストレージアカウントなどがこれに該当します。これらが組み合わさって一つのシステムが動作します。
  • リソースグループ (Resource Group)
    複数のリソースをまとめて管理するための「論理的なコンテナ(フォルダ)」です。通常、ライフサイクル(作成・更新・削除のタイミング)が同じリソースを一つのリソースグループに入れます。例えば、「WebサーバーとDBサーバーとネットワーク」を一つのリソースグループにまとめておけば、検証終了後にリソースグループごと削除することで、中身のリソースを一括で消去でき、消し忘れを防げます。なお、フォルダとは異なり、リソースグループの中にさらにリソースグループを作る(入れ子にする)ことはできません。
  • サブスクリプション (Subscription)
    リソースグループを束ねる親であり、「課金と契約の単位」です。利用料金はサブスクリプション単位で集計され、請求されます。企業では、部門ごとやプロジェクトごと、あるいは「本番環境用」「開発環境用」といった用途ごとにサブスクリプションを分割して管理するのが一般的です。

これらの関係性を図式化すると、「サブスクリプション ⊃ リソースグループ ⊃ リソース」という包含関係になります。リソースを作成する際は、必ず「どのサブスクリプションの、どのリソースグループに入れるか」を指定する必要があります。この住所のような構造を意識しておくことで、リソースの管理が格段に楽になります。

「ブレード」という独特なUI操作

Azure Portalの最大の特徴とも言えるのが、「ブレード」と呼ばれるUIデザインです。一般的なWebサイトのようにページが完全に切り替わるのではなく、新しい画面が右側からスライドして重なるように表示されます。

例えば、仮想マシンの一般をクリックすると、その詳細設定画面が右側に新しいパネルとして展開されます。さらにその中の設定項目をクリックすると、さらに右側にパネルが出てきます。このように、詳細へ進むにつれて画面が右へ右へと伸びていく様子が、剣(ブレード)を並べたように見えることからこう呼ばれています(現在は公式には単に「ペイン」や「メニュー」と呼ばれることも多いですが、現場では依然としてブレードという呼称が通じます)。

ブレード形式のメリットは、作業の文脈を失いにくいことです。左側のパネルに前の画面が残っているため、設定を変更しながら元の情報を参照したり、×ボタンでパネルを閉じるだけで一つ前の状態に戻ったりすることが容易です。画面下部に横スクロールバーが表示されるほど深く階層を掘り下げた場合は、ブレードの右上にある矢印アイコンで最大化することで、作業領域を広げることも可能です。

【推奨】使い始める前に済ませておきたい5つの初期設定

Azure Portalはデフォルトの状態でも使用できますが、初期設定を少し調整するだけで、日々の操作ストレスが大幅に軽減され、誤操作のリスクも減らすことができます。ここでは、私が新しい環境を構築する際に必ず行っている、実務直結の5つの推奨設定を紹介します。

言語と地域の設定(日本語化)

Azure Portalのデフォルト言語は、アカウントの設定によっては英語になっている場合があります。英語に抵抗がない方でも、専門用語の理解や誤認を防ぐためには、まずは母国語である日本語に設定することを強くお勧めします。

設定手順:

  1. 画面右上のヘッダーにある「歯車アイコン(Settings / 設定)」をクリックします。
  2. 「Language & region(言語と地域)」というメニューを選択します。
  3. 「Language(言語)」のドロップダウンリストから「日本語 (Japanese)」を選択します。
  4. 「Regional format(地域形式)」も「日本語 (日本)」または「English (Japan)」などを選択し、日付や時刻の表示形式を日本の慣習に合わせます。
  5. 「Apply(適用)」をクリックすると、ポータルがリロードされ、日本語表示に切り替わります。

なお、実務でエラーが発生し、そのエラーメッセージを検索して調査する際などは、英語のメッセージの方が情報量が多い(検索ヒット数が多い)ケースがあります。その場合は、一時的にこの設定画面から英語に戻すか、エラー画面に表示される「Switch to English(英語に切り替え)」リンクを活用すると良いでしょう。

見た目をカスタマイズ(テーマとコントラスト)

エンジニアは長時間画面を見続ける職業です。デフォルトの白い背景(ライトテーマ)は清潔感がありますが、長時間作業では目の疲労につながりやすい傾向があります。多くのプロフェッショナルが愛用しているのが「ダークモード」です。

設定手順:

  1. ヘッダーの「歯車アイコン(設定)」をクリックします。
  2. 「外観 + スタートアップビュー」メニューを選択します。
  3. 「テーマ」セクションで「ダーク」を選択します。
  4. 必要に応じて「ハイコントラスト」設定も選択できますが、通常は「なし」で問題ありません。

ダークモードにすることで、文字と背景のコントラストが調整され、目の負担が軽減されるだけでなく、各種リソースのステータスを示す色(緑色の実行中、赤色の停止など)がより鮮明に視認できるようになります。

セキュリティと利便性のバランス!サインアウト時間の延長

Azure Portalにはセキュリティのため、一定時間操作がないと自動的にサインアウトする「アイドルタイムアウト」機能があります。デフォルトでは比較的短い時間(例:15分や30分など)に設定されていることが多く、ドキュメントを読みながら作業していたり、少し離席して戻ってきたりすると、「セッションがタイムアウトしました」と表示され、再ログインを求められることがあります。これが頻発すると作業の腰を折られ、非常にストレスが溜まります。

設定手順:

  1. ヘッダーの「歯車アイコン(設定)」をクリックします。
  2. 「サインアウト + 通知」メニューを選択します。
  3. 「非アクティブ時にサインアウトする」の設定を確認し、ドロップダウンから時間を変更します。セキュリティポリシーが許す範囲で、例えば「1時間」や「2時間」などに延長することを推奨します。

ただし、共有PCを使用している場合や、厳格なセキュリティ規定がある組織では、この設定が管理者によって固定(ロック)されている場合があります。その場合は組織のポリシーに従ってください。

よく使うリソースを「お気に入り」に追加

左側のポータルメニューには、初期状態で多くのサービスが並んでいますが、自分が使わないサービスも含まれています。逆に、頻繁に使うサービスが表示されていないこともあります。このメニューは自由にカスタマイズ可能です。

設定手順:

  1. ポータルメニュー最下部の「すべてのサービス」をクリックします。
  2. 一覧からよく使うサービス(例:「仮想マシン」「ストレージ アカウント」「Microsoft Entra ID」「コストの管理と請求」など)を探します。
  3. サービス名の横にある「☆(星マーク)」をクリックします。星が黄色くなると、お気に入りに追加された状態です。
  4. ポータルメニューに戻り、追加された項目をドラッグ&ドロップして、使いやすい順序に並べ替えます。

この「お気に入り整理」をしておくだけで、日々の業務で「あの機能どこだっけ?」と探す時間を大幅に削減できます。

ダッシュボードのカスタマイズ

ログイン直後に表示される「ホーム」画面とは別に、自分専用の監視盤を作れるのが「ダッシュボード」機能です。ここには、特定のリソースの稼働グラフ、最近のアクティビティログ、そして何より重要な「コスト情報」などをタイル状に配置できます。

新しいダッシュボードを作成し、ウィジェットライブラリから必要なパーツをドラッグ&ドロップで配置します。チームメンバーとダッシュボードを共有することも可能です。

現役クラウドソリューションアーキテクトのアドバイス
「コスト分析タイルをトップに配置する」
私は必ず自分専用のダッシュボードの一等地に「Cost Management(コスト管理)」のタイルを大きく配置しています。これにより、Azure Portalにログインするたびに、今月の現在の利用料金が嫌でも目に入ります。これは、「検証環境のVMを消し忘れていた」「バックアップデータが想定以上に増えていた」といった異常事態に、請求確定日より遥か前に気づくための最も有効な習慣です。クラウド破産を防ぐための第一歩は、コストを常に視界に入れることです。

実践!リソース作成からコスト管理までの基本操作フロー

初期設定が完了したら、実際にリソースを作成し、管理してみましょう。ここでは、最も基本的な「仮想マシン(VM)の作成」を例に、作成から状態確認、そしてコスト確認までの一連のフローを解説します。この流れは、データベースやWebアプリなど他のリソースを作成する際も共通する部分が多いため、基本動作として習得してください。

仮想マシン(VM)を作成してみる

仮想マシンを作成するには、ポータルメニューの「リソースの作成」ボタン、または検索窓から「仮想マシン」を検索して「作成」をクリックします。作成ウィザードが開始されます。

ウィザードは複数のタブ(基本、ディスク、ネットワーク、管理…)に分かれていますが、特に重要なのは「基本」タブの以下の項目です。

  • サブスクリプションとリソースグループ: 作成先を指定します。新規作成も可能です。
  • 仮想マシン名: 識別しやすい名前を付けます。
  • リージョン (地域): サーバーを置く物理的な場所です。「Japan East (東日本)」や「Japan West (西日本)」を選択するのが一般的ですが、リージョンによって利用料金や利用可能な機能が異なる場合があるため注意が必要です。
  • イメージ: OSの種類です(Windows Server 2022, Ubuntu Server 22.04など)。
  • サイズ: VMのスペック(CPU、メモリ)です。ここがコストに直結します。テスト用であれば「Bシリーズ」などの安価なサイズを、本番用であれば「Dシリーズ」などを選択します。

設定を入力し終えたら、最後に「確認および作成」ボタンを押します。Azureが設定内容のバリデーション(検証)を行い、「検証に成功しました」と表示されれば作成可能です。この画面で、概算の月額料金も表示されるので必ず確認してください。

作成したリソースの状態を確認・変更する

デプロイ(作成処理)が完了すると、「リソースに移動」というボタンが表示されます。これをクリックすると、作成されたVMの「概要」ブレードが開きます。

概要ブレードでは、以下の情報を一目で確認できます。

  • 状態 (Status): 「実行中 (Running)」であれば正常に稼働しています。
  • パブリックIPアドレス: 外部からアクセスするためのIPアドレスです。
  • 基本操作ボタン: 画面上部のメニューバーに「開始」「再起動」「停止」「接続」などのボタンが並んでいます。メンテナンス時などはここから操作します。

特に注意すべきは「停止」です。AzureのVMは、OS上でシャットダウンコマンドを実行しただけでは「課金対象の停止(割り当て解除)」にならない場合があります。必ずAzure Portal上の「停止」ボタンを押し、ステータスが「停止済み (割り当て解除)」になったことを確認してください。これでコンピュート料金の課金が止まります(ディスク料金などは継続します)。

必須スキル!利用料金(コスト)の確認方法

リソースを作成したら、必ずコストの発生状況を確認する癖をつけましょう。

  1. 検索窓で「コストの管理と請求 (Cost Management + Billing)」を検索して開きます。
  2. 左メニューから「コスト分析」を選択します。
  3. グラフが表示され、日ごとの課金推移や、サービスごとの内訳を確認できます。

「コスト分析」画面では、フィルタ機能を使って「特定のリソースグループだけのコスト」や「特定のタグが付いたリソースのコスト」を絞り込むことができます。また、表示形式を「累積コスト」にすると、月末にいくらになりそうかの予測線も表示されるため、予算超過の早期発見に役立ちます。

現役エンジニアが教える「作業効率化」テクニック

基本的な操作に慣れてきたら、次は「いかに速く、快適に操作するか」に目を向けましょう。プロのエンジニアは、マウス操作を減らしたり、専用ツールを使ったりして、作業時間を短縮しています。ここでは、知っていると周りと差がつく効率化テクニックを3つ紹介します。

ブラウザ版より快適?「Azure Portal アプリ」の導入

通常はWebブラウザ(EdgeやChrome)でポータルにアクセスしますが、実はMicrosoft公式の「Azure Portal デスクトップアプリ」が存在することをご存知でしょうか。WindowsおよびmacOS向けに提供されています。

アプリ版を利用するメリットは以下の通りです。

  • タブ地獄からの解放: ブラウザで調べ物をしながら作業していると、タブが増えすぎてポータルがどこにあるか分からなくなりがちですが、アプリ版なら独立したウィンドウで管理できます。
  • 動作が軽量: ブラウザの拡張機能などの影響を受けないため、比較的動作が軽快です。
  • アカウント切り替えがスムーズ: 複数のアカウントを登録しておき、メニューから素早く切り替えることができます。

入手方法は簡単です。Azure Portalのログイン画面下部や、ポータル内のヘルプメニューなどにダウンロードへの案内が表示されることがあります。または、「Azure Portal App」で検索して公式サイトからインストーラーを入手してください。

現役クラウドソリューションアーキテクトのアドバイス
「アプリ版でタブ地獄から解放」
ブラウザで何十個もタブを開いて作業していると、Azure Portalがどのタブかわからなくなったり、ブラウザごとクラッシュして作業中の設定が飛んでしまったりすることがあります。専用アプリ版を使えば、独立したウィンドウで安定して動作しますし、OSのタスクバーにピン留めしておけば1秒で起動できます。プロフェッショナルな現場では、ブラウザは調査用、アプリは操作用と使い分けているエンジニアが多いです。

コマンド操作をブラウザで完結「Cloud Shell」

GUIは視覚的に分かりやすいですが、繰り返し作業や大量のリソース操作には向きません。そのような場合に便利なのが、ブラウザ内で直接コマンドを実行できる「Cloud Shell」です。

ヘッダーにある「端末(>_)のようなアイコン」をクリックすると、画面下半分に黒いコンソール画面が表示されます。ここでは、Azure CLI (Bash) や Azure PowerShell をインストール不要ですぐに実行できます。認証情報もログイン中のアカウントが自動的に引き継がれるため、`az login` などのコマンドを打つ必要もありません。

初回起動時には、スクリプトや設定ファイルを保存するための「ストレージアカウント」の作成を求められます。画面の指示に従って作成すれば、次回以降は環境が保持された状態で利用できます。

マウス操作を減らすキーボードショートカット一覧

Azure Portalには、マウスを使わずに画面遷移できるショートカットキーが多数用意されています。すべてを覚える必要はありませんが、以下のトップ3を覚えるだけで操作スピードが格段に上がります。

▼便利なショートカットキー一覧表(クリックで展開)
キー操作 動作
G + / グローバル検索にフォーカス(マウスで検索窓をクリックする手間が省けます)
G + D ダッシュボードへ移動(Go to Dashboard)
G + A すべてのリソースを表示(Go to All resources)
G + R リソースグループを表示(Go to Resource groups)
? すべてのショートカット一覧を表示

※キーボード入力モードになっている状態で、Gキーを押した後に続けて次のキーを押すことで動作します。

特に G + / は、画面のどこにいても検索窓にカーソルが飛ぶため、最も使用頻度の高いショートカットです。ぜひ今日から使ってみてください。

困った時のトラブルシューティング (FAQ)

最後に、Azure Portalを利用している際によく遭遇するトラブルとその対処法をQ&A形式でまとめました。困った時の引き出しとして活用してください。

Q. ログインできない・ループする場合の対処法は?

ログイン画面でエラーが出たり、ログイン後にまたログイン画面に戻される「無限ループ」に陥ったりすることがあります。主な原因はブラウザのキャッシュやCookieの不整合です。

対処法:

  • ブラウザのキャッシュとCookieを削除する。
  • 前述の「InPrivateウィンドウ(シークレットモード)」でログインを試す。
  • PCの時刻設定が大幅にずれていないか確認する(認証トークンの有効期限に関わります)。
  • 多要素認証(MFA)デバイス(スマホアプリなど)が正常に機能しているか、通知が来ていないか確認する。

Q. ポータルの動作が重い・表示されない時は?

特定のブレードが開かない、リソース一覧が表示されないといった場合は、以下の順で確認します。

対処法:

  • Azure Service Health(サービス正常性)を確認する: グローバル検索で「Service Health」と入力し、Azure自体に障害が発生していないか確認します。
  • ネットワーク環境を確認する: 社内プロキシやファイアウォールが、Azure Portalへの通信を遮断または遅延させている可能性があります。別のネットワーク(テザリングなど)で改善するか切り分けます。
  • ブラウザの拡張機能(アドブロック系など)を一時的に無効化する。

Q. 英語のメニューが直らない時は?

言語設定を日本語にしたはずなのに、一部のメニューや新機能の画面が英語のままになることがあります。

対処法:

  • ブラウザの翻訳機能を確認する: Chromeなどの自動翻訳機能が誤作動し、日本語を無理やり再翻訳しているケースがあります。翻訳機能をオフにしてください。
  • 仕様の可能性: Azureの新機能(プレビュー機能など)は、日本語訳がまだ用意されておらず、設定に関わらず英語で表示される仕様の場合があります。この場合は正式リリースを待つか、英語のまま利用する必要があります。
  • 一度サインアウトし、再度サインインすることで設定が反映されることがあります。

まとめ:Azure Portalを使いこなしてクラウド管理を効率化しよう

Azure Portalは非常に多機能ですが、すべての機能を最初から理解する必要はありません。まずは「画面の見方」を理解し、「リソースグループ」などの基本概念を押さえ、そして「コスト管理」を習慣化することから始めてください。

今回紹介した初期設定(日本語化、ダークモード、タイムアウト延長)や、ショートカットキーなどの効率化テクニックは、一度設定・習得してしまえば、その後のエンジニア人生でずっと役立つ資産となります。恐れずに実際にポータルに触れ、リソースを作成し、動かしてみることが習得への最短ルートです。

最後に、今日から実践できるアクションリストをまとめました。ぜひ一つずつチェックして、快適なAzureライフをスタートさせてください。

  • 要点チェックリスト
    • [ ] Azure Portal にログインできるか確認した
    • [ ] 言語設定を「日本語」に変更した
    • [ ] テーマを「ダーク」など見やすいものに変更した
    • [ ] ダッシュボードに「コスト分析」タイルを配置した
    • [ ] よく使うリソース(仮想マシンなど)をお気に入りメニューに追加した
    • [ ] G + / のショートカットキーを一度試してみた
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