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A4サイズは何センチ?寸法・ピクセル・封筒・郵送料金を印刷のプロが完全解説

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ビジネス文書、学校のプリント、公的な申請書類、そしてクリエイティブなチラシ作成まで。私たちの生活の中で最も目にする機会が多い紙のサイズ、それが「A4サイズ」です。しかし、いざデザインデータを作成しようとしたり、大切な書類を郵送しようとしたりする場面で、「正確な寸法は何ミリだったか?」「Web用の画像を印刷に使っても大丈夫か?」「どの封筒なら折らずに入るのか?」と迷ってしまうことは意外に多いものです。

結論から申し上げますと、A4サイズの国際的な標準寸法は「210mm × 297mm」です。

この記事では、印刷管理士として18年以上、累計50,000件以上の入稿データに触れてきた筆者が、単なる寸法の確認にとどまらず、実務で失敗しないための専門知識を網羅的に解説します。

この記事でわかること

  • A4のセンチ・インチ・ピクセル(解像度別)の正確な数値早見表
  • A4書類を郵送するための最適な封筒サイズと最新の切手代(郵便料金)
  • 印刷のプロが教える「入稿データ作成」や「コピー倍率」の失敗しないコツ

お手元のスマートフォンやPCでブックマークしていただき、業務中に迷った際の「辞書」としてご活用ください。それでは、基礎知識から実務的な応用まで、順を追って解説していきます。

  1. A4サイズの基本データ一覧(mm・cm・インチ)
    1. 正確な寸法は「210mm × 297mm」
    2. 身近なものでイメージするA4の大きさ
    3. なぜA4が標準なのか?JIS規格と国際規格(ISO)について
  2. 【用途別】A4サイズのピクセル数と解像度(dpi)の正解
    1. ピクセル数は「解像度(dpi)」によって変わる
    2. 印刷用(300dpi / 350dpi)の適切なピクセル数
    3. Web・画面表示用(72dpi / 96dpi)のピクセル数
    4. パワーポイント(PowerPoint)でA4設定にする方法
  3. A4用紙を郵送する際の「封筒サイズ」と「郵便料金」
    1. A4を「折らずに」入れるなら【角形2号】
    2. A4を「三つ折り」で入れるなら【長形3号】
    3. 定形郵便と定形外郵便の境界線と料金一覧
    4. 履歴書や契約書を送る際のマナーと注意点
  4. A4と他サイズ(B5・A3)の比較とコピー倍率
    1. A4とB5、A3、A5のサイズ比較
    2. A4をA3に拡大、B5に縮小する際の「コピー倍率」一覧
    3. A判(国際規格)とB判(日本独自規格)の違いとは
  5. 印刷ミスを防ぐ!データ作成と印刷設定の重要ポイント
    1. 「塗り足し」とは?フチなし印刷で白が出ないための基本
    2. 文字切れを防ぐための「安全余白(マージン)」の設定
    3. 家庭用プリンターと印刷通販(ネットプリント)の入稿データの違い
  6. A4書類の整理・収納に役立つファイルとバインダーの知識
    1. フラットファイルとリングファイルの違いと選び方
    2. 「A4ワイド」や「A4変形」が必要になるケース
    3. 書類を長期保存するための紙質と環境
  7. A4サイズに関するよくある質問 (FAQ)
    1. Q. A4サイズの比率(縦横比)は?
    2. Q. A4の紙の重さはどれくらい?(コピー用紙1枚あたり)
    3. Q. A4サイズより少し大きい「A4ノビ」とは何ですか?
    4. Q. iPhoneやスマホで撮影した写真をA4で印刷するには?
  8. まとめ:A4サイズの数値を正しく理解して実務ミスをゼロに

A4サイズの基本データ一覧(mm・cm・インチ)

まずは、検索された方が最も知りたい「A4サイズの正確な数値」を一覧で提示します。デザインソフトへの入力や、家具・収納用品のサイズ確認において、1mmの誤差も許されない場面で参照してください。

正確な寸法は「210mm × 297mm」

A4サイズの基本寸法は、以下の表の通りです。日本ではメートル法(mm/cm)が主流ですが、一部の外資系ツールや海外製品ではインチ表記が用いられることもあります。

A4サイズ基本単位早見表
単位 横幅 (Width) 高さ (Height)
ミリメートル (mm) 210 mm 297 mm
センチメートル (cm) 21.0 cm 29.7 cm
インチ (inch) 8.27 inch 11.69 inch
面積 623.7 cm²(0.06237 m²)
縦横比(アスペクト比) 1 : √2 (約 1 : 1.414)

この数値は、JIS(日本産業規格)の「P 0138 紙加工仕上寸法」および、ISO(国際標準化機構)の「ISO 216」によって厳格に定義されています。世界中どこへ行っても(北米など一部地域を除く)、A4と言えばこのサイズが通用します。

身近なものでイメージするA4の大きさ

数値だけでは直感的に大きさを把握しづらい場合、身近にある文房具と比較するとイメージしやすくなります。

  • 一般的な大学ノート(セミB5)より一回り大きい:
    学生時代によく使っていたB5ノート(179mm × 252mm)と比較すると、A4は縦横ともに数センチずつ大きくなります。B5ノートを開いた状態(B4サイズ)のちょうど半分がB5ですが、A4はそれよりも一回り大きな規格です。
  • クリアファイルはA4用紙より少し大きい:
    市販されている「A4用クリアファイル」は、A4用紙(210mm × 297mm)をスムーズに出し入れするために、一般的に220mm × 310mm程度のサイズで作られています。収納棚を選ぶ際は、用紙サイズギリギリではなく、このクリアファイルの大きさを考慮する必要があります。
  • 13インチノートパソコンと近いサイズ:
    機種によりますが、多くの13インチ〜14インチのモバイルノートパソコンの筐体サイズは、A4用紙とほぼ同じか、わずかに大きい程度です。「A4サイズ対応のビジネスバッグ」であれば、これらのPCも収納可能である目安になります。

なぜA4が標準なのか?JIS規格と国際規格(ISO)について

なぜ「210mm」や「297mm」という中途半端な数値が標準になったのでしょうか。これには数学的な美しさと実用性が関係しています。

A4サイズを含む「A判」は、ドイツの物理学者オズワルド氏によって提案されたドイツ工業規格(DIN 476)が元になっています。最大の特徴は、「半分に折っても縦横の比率(1:√2)が変わらない」という点です。

元となる「A0」サイズは、面積がちょうど1平方メートルになるように設計されており、そのサイズは841mm × 1189mmです。これを半分に切るとA1、さらに半分でA2、A3、そして4回半分にしたものがA4となります。どこまで切っても形(比率)が変わらないため、拡大・縮小コピーを行っても余白が出たり文字が切れたりせず、レイアウトが崩れないという極めて合理的なメリットがあります。この規格がISO 216として国際標準化され、日本でもJIS P 0138として採用されています。

現役印刷管理士のアドバイス
「印刷の現場では、1mmのズレが命取りになります。特に注意していただきたいのが『断裁ズレ』のリスクです。A4の仕上がりサイズは210mm×297mmですが、実際の印刷工程では、大きな紙に何面も印刷してから、巨大な刃物でまとめて断裁します。この時、紙の伸縮や刃の厚みにより、どうしても0.5mm〜1mm程度の誤差が生じることがあります。
そのため、もしご自身でチラシや資料を作成される際は、仕上がりサイズのギリギリ(端から3mm以内)に重要な文字やロゴを配置しないようにしてください。断裁のズレによって、大切な電話番号や文字が切れてしまう事故は、プロの現場でも稀に発生するほど繊細な問題なのです」

【用途別】A4サイズのピクセル数と解像度(dpi)の正解

「Webサイトに載せる画像をA4で印刷したら、ボヤけて汚くなってしまった」。このような経験はありませんか?
デジタルデータを作成する際、センチメートルなどの物理的な長さと同時に意識しなければならないのが「ピクセル(px)」「解像度(dpi)」の関係です。

特にPhotoshopやIllustrator、あるいはCanvaなどのデザインツールを使用して印刷用のデータを作成する場合、正しいピクセル数を設定しないと、印刷品質が著しく低下します。

ピクセル数は「解像度(dpi)」によって変わる

ピクセル数(px)は固定の値ではありません。「1インチ(約2.54cm)の中にどれだけの点(ドット)を詰め込むか」という密度、すなわち解像度(dpi: dots per inch)によって、必要なピクセル数は劇的に変化します。

  • 解像度が高い(数値が大きい): ドットが細かく詰まっているため、印刷しても鮮明。その分、ピクセル数は多くなり、データ容量も重くなる。
  • 解像度が低い(数値が小さい): ドットが粗い。画面上で見る分には問題ないが、印刷するとカクカクした「ジャギー」が見えたり、ぼやけたりする。

印刷用(300dpi / 350dpi)の適切なピクセル数

チラシ、パンフレット、資料など、紙に印刷することを目的とする場合、一般的に300dpi〜350dpiの解像度が求められます。商業印刷(ネットプリントなどの印刷通販を含む)では、業界標準として350dpiが推奨されることがほとんどです。

A4サイズ(210mm × 297mm)をきれいに印刷するために必要なピクセル数は以下の通りです。

  • 350dpi(高画質印刷・商業印刷推奨): 2894 px × 4093 px
  • 300dpi(家庭用プリンター・一般的な資料): 2480 px × 3508 px

もし、お手元の画像データのピクセル数がこれより大幅に少ない(例えば横幅が1000pxしかない)場合、A4サイズ全面に印刷すると画像は引き伸ばされ、粗くなってしまいます。

Web・画面表示用(72dpi / 96dpi)のピクセル数

一方で、パソコンのモニターやスマートフォンの画面で表示することだけを目的とする場合(Webサイトのバナーや、プロジェクター投影用の資料など)、必要な解像度は72dpi(Windows標準では96dpiとされることもあります)で十分です。

  • 72dpi(Web・スクリーン用): 595 px × 842 px

このサイズで作られた画像を印刷に回すと、解像度が印刷推奨値の約1/5しかないため、見るに堪えない画質になります。これが「Webの画像を印刷すると汚くなる」原因の正体です。

【解像度別】A4サイズピクセル数一覧表
用途 解像度 (dpi) 横幅 (px) 高さ (px) 総画素数 (目安)
Web / モニター表示 72 dpi 595 px 842 px 約 50万画素
Windows標準 96 dpi 794 px 1123 px 約 90万画素
FAX / 低画質印刷 150 dpi 1240 px 1754 px 約 217万画素
一般的な印刷 300 dpi 2480 px 3508 px 約 870万画素
商業印刷 (推奨) 350 dpi 2894 px 4093 px 約 1184万画素
高精細印刷 400 dpi 3307 px 4677 px 約 1546万画素
線画・モノクロ2階調 600 dpi 4961 px 7016 px 約 3480万画素

パワーポイント(PowerPoint)でA4設定にする方法

ビジネスの現場でよく使われるPowerPointですが、デフォルトの「スライドのサイズ」は画面表示に最適化されており、厳密なA4サイズではありません。印刷用のデータとしてPowerPointを使用する場合は、以下の手順で設定を変更することをお勧めします。

  1. 「デザイン」タブを選択します。
  2. 「スライドのサイズ」をクリックし、「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選びます。
  3. 「スライドのサイズ指定」のプルダウンから「A4 210x297mm」を選択します。
  4. 【重要】 ここで注意が必要です。PowerPointの仕様上、プリセットの「A4」を選ぶと、周囲に余白を見込んでわずかに小さく設定されることがあります。厳密にA4サイズ全面を使いたい場合は、数値を手入力で「幅:21cm」「高さ:29.7cm」と打ち直してください。
  5. 「最大化」または「サイズに合わせて調整」のポップアップが出た場合は、作成中のコンテンツに合わせて選択してください(新規作成時はどちらでも構いません)。
▼補足:Photoshop / Illustrator での新規作成時の設定手順

プロ向けのデザインソフトを使用する場合の手順は以下の通りです。特に「解像度」と「カラーモード」の設定忘れにご注意ください。

Adobe Photoshop の場合
  • 新規ドキュメント作成画面で「印刷」タブを選択。
  • プリセットから「A4」を選択。
  • 幅:210ミリ、高さ:297ミリになっていることを確認。
  • 解像度:350 ピクセル/インチ に設定(Web用なら72)。
  • カラーモード:CMYKカラー(印刷用)または RGBカラー(Web用)。
Adobe Illustrator の場合
  • 新規ドキュメント作成画面で「印刷」タブを選択。
  • プリセットから「A4」を選択。
  • 裁ち落とし:上下左右すべて「3mm」に設定(印刷会社に入稿する場合)。
  • カラーモード:CMYK。
  • ラスタライズ効果:高(300ppi)。

現役印刷管理士のアドバイス
「『Webサイトからダウンロードした会社のロゴ画像をチラシに入れたら、そこだけモザイクみたいにギザギザになった』という相談をよく受けます。これは典型的な解像度不足のトラブルです。
Web用のロゴ画像(多くはpngやjpg形式)は、画面で見ると綺麗でも、印刷に必要な情報の密度が足りていません。印刷物にロゴを使用する際は、必ずデザイナーや広報部門から『印刷用データ(AI形式や高解像度JPEG)』を取り寄せるようにしてください。画面上での『見た目の綺麗さ』は、印刷においては信用してはいけない、というのが鉄則です」

A4用紙を郵送する際の「封筒サイズ」と「郵便料金」

作成したA4書類を取引先に郵送する際、どの封筒を選べばよいのでしょうか。また、切手代はいくらかかるのでしょうか。総務担当者や就職活動中の皆様に向けて、コストとマナーの両面から解説します。

※以下の料金情報は、2024年10月1日の郵便料金改定を反映した最新のものです。郵便料金は重量や厚さによって厳密に区分されるため、迷った際は必ず郵便局の窓口で計測することをお勧めします。

A4を「折らずに」入れるなら【角形2号】

履歴書、契約書、図面、きれいなカタログなど、「折り目をつけてはいけない書類」を送る場合は、「角形2号(角2)」というサイズの封筒を使用します。

  • 封筒サイズ: 240mm × 332mm
  • 特徴: A4用紙(210mm × 297mm)が折らずにすっぽりと入り、クリアファイル(約220mm × 310mm)に入れた状態でも余裕を持って封入できます。
  • 郵便区分: 「定形外郵便物(規格内)」扱いとなります。定形郵便(84円や110円で送れるサイズ)の枠を超えているため、料金が高くなる点に注意してください。

A4を「三つ折り」で入れるなら【長形3号】

請求書、領収書、一般的なお知らせなど、折っても差し支えない書類を送る場合は、「長形3号(長3)」というサイズの封筒が最も一般的です。

  • 封筒サイズ: 120mm × 235mm
  • 特徴: A4用紙を横に三つ折りにすると、ちょうど収まるサイズです。
  • 郵便区分: 「定形郵便物」として送ることができます。最も安価に郵送できる方法です。

定形郵便と定形外郵便の境界線と料金一覧

「どの封筒を使うか」によって、郵便料金は大きく変わります。以下の表で、サイズと重量ごとの料金を確認してください。

封筒サイズ・折り方・料金マトリクス(2024年10月改定版)
封筒の種類 A4の入れ方 郵便区分 重量 料金 (切手代)
長形3号
(120×235mm)
三つ折り 定形郵便 25g以内
(A4用紙 約4〜5枚)
110円
50g以内
(A4用紙 約9〜10枚)
110円
角形2号
(240×332mm)
折らない
(クリアファイル可)
定形外郵便
(規格内)
50g以内 140円
100g以内 180円
150g以内 270円

注意点: 2024年10月の改定により、定形郵便物は25g以内も50g以内も一律110円となりました。しかし、定形外郵便(角2封筒など)は重量ごとに細かく料金が設定されています。

履歴書や契約書を送る際のマナーと注意点

ビジネスや就職活動において、書類の送り方は第一印象を左右します。

  1. 重要書類は必ず「角2」で折らずに送る:
    履歴書やエントリーシート、契約書などは、相手がコピーをとったりファイリングしたりする可能性があります。折り目がついていると扱いづらいため、必ず角形2号封筒を使いましょう。
  2. クリアファイルに入れる:
    郵送中の水濡れや折れ曲がりを防ぐため、書類は無色透明のクリアファイルに入れてから封筒に入れます。これはビジネスマナーの基本です。
  3. 添え状(送付状)をつける:
    いきなり本題の書類を入れるのではなく、一番上に「誰から、誰へ、何を送ったか」を記した添え状を同封します。
  4. 宛名の書き方:
    角2封筒の場合、縦書きでも横書きでも構いませんが、ビジネスシーンでは縦書きがフォーマルとされることが多いです。

現役印刷管理士のアドバイス
「『角2封筒に書類を入れて、140円切手を貼って出したら、料金不足で戻ってきた』というトラブルは非常に多いです。原因の多くはクリアファイルの重さを見落としていることにあります。
一般的なA4コピー用紙は1枚約4gですが、クリアファイルは1枚で約25g〜30gもあります。さらに角2封筒自体も約15g程度あります。
つまり、『封筒(15g) + クリアファイル(25g) = 40g』となり、この時点で50g制限まであと10g(用紙2枚分)しか余裕がありません。書類が3枚以上ある場合や、少し厚手の紙を使っている場合は、あっという間に50gを超えてしまい、料金は180円区分になります。重要な書類を送る際は、感覚で切手を貼らず、必ず郵便局の窓口で重さを測ってもらうことを強くお勧めします」

A4と他サイズ(B5・A3)の比較とコピー倍率

オフィスでコピー機(複合機)を使う際、「A4の資料をB5に縮小したい」「A4の見開きをA3一枚にまとめたい」といった場面に遭遇します。A判とB判の関係性を理解しておくと、倍率設定で迷うことがなくなります。

A4とB5、A3、A5のサイズ比較

用紙サイズには、A4を基準として「倍の大きさ」「半分の大きさ」という関係性が成り立っています。

  • A3 (297×420mm): A4の2枚分の大きさ。選挙のポスターやパンフレットの見開きサイズによく使われます。
  • A5 (148×210mm): A4の半分の大きさ。教科書、手帳、納品書などでよく見られます。
  • B5 (182×257mm): A4より一回り小さい。週刊誌や大学ノートのサイズです。日本独自の規格(JIS B判)であり、国際的なB判とはサイズが異なるため注意が必要です。
  • B4 (257×364mm): A4より一回り大きく、A3よりは小さい。新聞の折り込みチラシによく使われるサイズです。

A4をA3に拡大、B5に縮小する際の「コピー倍率」一覧

コピー機で拡大・縮小を行う際、プリセットボタンがあれば簡単ですが、手動で倍率を入力しなければならないこともあります。よく使う倍率をまとめました。

コピー機設定用:拡大・縮小倍率早見表
元のサイズ 変換後のサイズ 倍率 (%) 用途例
A4 A3 141 % 見開き資料を1枚のポスターにする
A4 B4 122 % 少し大きくして読みやすくする
A4 B5 86 % ノートに貼るために縮小する
A4 A5 70 % 2ページ分を1枚に集約する(2in1)
B5 A4 115 % 教科書をプリントサイズに拡大
A3 A4 70 % 図面を配布用に縮小

これらの数値は「ルート2(約1.414)」に基づいています。面積を2倍にする(A4→A3)には、辺の長さを約1.41倍(141%)にする必要があり、面積を半分にする(A4→A5)には、辺の長さを約0.70倍(70%)にする必要があるためです。

A判(国際規格)とB判(日本独自規格)の違いとは

少し余談になりますが、なぜ「A」と「B」があるのでしょうか。
A判はドイツ発祥の国際規格(ISO)です。世界中で共通して使われています。
一方で、私たちが普段使っているB判(B5やB4)は、実は江戸時代の公用紙「美濃紙(みのがみ)」のサイズを由来とする日本独自の規格(JIS B判)です。

海外で「B5サイズ」と言うと、国際規格のB5(176mm × 250mm)を指すことがあり、日本のB5(182mm × 257mm)とは微妙にサイズが異なります。海外製の文房具やファイルを購入する際は、この「B判の違い」に注意が必要です。

印刷ミスを防ぐ!データ作成と印刷設定の重要ポイント

ここからは、ご自身でチラシや資料を作成し、ネットプリントなどの印刷会社に入稿しようとしている方へ向けた、より専門的な内容です。プロの現場で「データ不備」として差し戻される原因のトップ3に入るポイントを解説します。

「塗り足し」とは?フチなし印刷で白が出ないための基本

印刷会社に入稿するデータを作る際、最も重要なのが「塗り足し(ドブ)」の作成です。

前述の通り、印刷後の断裁工程では数ミリのズレが生じる可能性があります。もし、A4サイズ(210×297mm)ピッタリにしか背景色や写真が入っていないデータを入稿し、断裁が外側に0.5mmズレたとします。すると、用紙の端に「紙の白い色」が細い線として出てしまいます。これは非常に格好が悪く、素人っぽい仕上がりになります。

これを防ぐために、仕上がりサイズよりも上下左右に3mmずつ大きく背景や写真を配置します。これを「塗り足し」と呼びます。
つまり、A4の印刷データを作る際は、216mm × 303mm の範囲まで色を塗っておく必要があります。

文字切れを防ぐための「安全余白(マージン)」の設定

「塗り足し」とは逆に、断裁が内側にズレてしまった場合に備えるのが「安全余白(マージン)」です。

紙の端ギリギリ(仕上がり線)に文字を配置すると、断裁ズレによって文字が切れて読めなくなる恐れがあります。また、切れていなくても、端ギリギリの文字は視覚的に窮屈で読みづらい印象を与えます。

プロのデザインでは、仕上がり線から内側3mm〜5mmの範囲には、文字やロゴなどの重要な情報を配置しないのが鉄則です。これを意識するだけで、デザインの安定感がぐっと増します。

家庭用プリンターと印刷通販(ネットプリント)の入稿データの違い

「家のインクジェットプリンターで印刷するときは上手くいったのに、印刷会社に出したら色がくすんでしまった」という経験はありませんか?
これは「カラーモード」の違いが原因です。

  • 家庭用プリンター / モニター: RGBカラー(光の三原色。鮮やかな色が表現できる)
  • 印刷会社の印刷機: CMYKカラー(インクの四原色。RGBに比べて表現できる色の範囲が狭い)

入稿データを作成する際は、最初からカラーモードをCMYKに設定して作成するか、最後に変換して色味を確認する必要があります。特に、蛍光色のような鮮やかなグリーンやピンクは、CMYKに変換すると大きく色が沈むため、事前の調整が不可欠です。

現役印刷管理士のアドバイス
「私が入稿データのチェックを行っていて、最も多い不備ベスト3は以下の通りです。
1位:塗り足しがない(仕上がりサイズぴったりで作られている)
2位:画像の解像度不足(Web用の粗い画像が使われている)
3位:フォントのアウトライン化忘れ(文字が別のフォントに置き換わってしまう)
特に『塗り足し』は、WordやPowerPointなどのオフィス系ソフトでは設定が難しいため、PDFに変換する際に設定で一工夫必要だったり、印刷会社側で拡大処理を行ったりするケースがあります。不安な場合は、入稿前に印刷会社の『データ作成ガイド』を必ず読み込むか、テンプレートを使用することを強くお勧めします」

A4書類の整理・収納に役立つファイルとバインダーの知識

印刷したA4書類を整理するためのファイル選びにも、寸法の知識が役立ちます。「A4対応」と書かれていても、種類によって使い勝手が異なります。

フラットファイルとリングファイルの違いと選び方

  • フラットファイル(紙製):
    パンチで2穴を開けて閉じる、最も安価で薄いファイルです。収納枚数は100枚〜150枚程度。省スペースですが、閲覧性は低く、途中のページを抜き差しするのは大変です。
  • リングファイル / パイプ式ファイル:
    金属やプラスチックのリングで閉じるタイプ。数百枚単位で収納でき、めくりやすく、ページの抜き差しも容易です。ただし、背表紙に厚みが出るため、保管場所のスペースをとります。
  • クリアブック(ポケットファイル):
    透明なポケットに書類を入れるタイプ。穴を開けたくない書類や、カタログのように「見る」ことがメインの書類に適しています。

「A4ワイド」や「A4変形」が必要になるケース

「A4サイズ」の雑誌を切り抜いてファイリングしようとしたら、ファイルからはみ出してしまったことはありませんか?
多くの雑誌はA4よりも幅が広い「A4変形」「A4ワイド」と呼ばれるサイズで作られています(例:232mm × 297mmなど)。

また、A4書類をポケットリフィルに入れて、それをリングバインダーに閉じる場合、リフィルの耳(穴がある部分)の分だけ幅が広くなります。通常のA4用バインダーだと、この耳の部分がはみ出すことがあります。
雑誌の切り抜きやリフィルを使用する場合は、必ず「A4ワイド対応」と明記されたバインダーを選ぶようにしましょう。

書類を長期保存するための紙質と環境

A4のコピー用紙(PPC用紙)は、一般的に「中性紙」が使われており、酸化による劣化が少ないため長期保存に向いています。しかし、感熱紙(古いFAX用紙やレシート)は光や熱で消えてしまいます。
重要な書類を長期保存する場合は、直射日光(紫外線)を避け、湿気の少ない場所に保管することが基本です。特に蛍光灯の光でも紙の変色やインクの退色は進むため、箱や扉付きの棚での保管が理想的です。

A4サイズに関するよくある質問 (FAQ)

最後に、A4サイズに関してよく検索される疑問に、一問一答形式でお答えします。

Q. A4サイズの比率(縦横比)は?

A. 1 : √2 (約 1 : 1.414)です。
この比率は「白銀比(大和比)」とも呼ばれ、日本人が古くから美しいと感じる法隆寺の五重塔などにも見られる比率に近いものです。半分に折っても同じ比率が維持される、工業的に非常に優れた比率です。

Q. A4の紙の重さはどれくらい?(コピー用紙1枚あたり)

A. 一般的なコピー用紙で約4gです。
一般的なコピー用紙の坪量(1平方メートルあたりの重さ)は64g/m²程度です。A4の面積は約0.062m²なので、64 × 0.062 ≒ 3.968g となります。郵送時の重量計算では「1枚4g」を目安にすると計算しやすくなります。

Q. A4サイズより少し大きい「A4ノビ」とは何ですか?

A. A4(210×297mm)よりも一回り大きい、印刷業界特有のサイズです。
メーカーによって多少異なりますが、一般的に223mm × 315mm程度です。A4サイズのフチなし印刷を行う際、トンボ(断裁位置の目印)や塗り足しを含めて印刷するために使用されます。家庭用プリンターの上位機種でも対応しているものがあります。

Q. iPhoneやスマホで撮影した写真をA4で印刷するには?

A. そのまま印刷すると余白が出ることがあります。
スマホの写真(通常4:3や16:9の比率)とA4用紙(約1.41:1)は縦横比が異なります。そのため、そのまま印刷すると上下左右に余白ができるか、画像の一部が切り取られます。コンビニプリントや家庭用プリンターのアプリで「用紙に合わせてトリミング(切り抜き)」を選択するか、事前にアプリでA4比率にトリミングしておくと、全面にきれいに印刷できます。

まとめ:A4サイズの数値を正しく理解して実務ミスをゼロに

A4サイズは「210mm × 297mm」。この数値一つを知っているだけで、デザイン、印刷、郵送、収納といったあらゆる業務がスムーズに進みます。

最後に、記事の要点を「実務チェックリスト」としてまとめました。印刷入稿や郵送準備の直前に、ぜひご確認ください。

  • 寸法確認: 設定は「210mm × 297mm」になっているか?(PowerPoint等は要注意)
  • 解像度確認: 印刷用画像は「300dpi〜350dpi」あるか?(Web用画像の流用はNG)
  • 塗り足し: フチなし印刷の場合、仕上がりより外側3mmまで絵柄があるか?
  • 文字位置: 切れてはいけない文字は、端から3〜5mm内側に収まっているか?
  • 封筒選び: 重要書類は「角2(折らない)」、一般書類は「長3(三つ折り)」を選んだか?
  • 重量確認: 角2封筒+クリアファイル+書類で「50g」を超えていないか?(超えると140円→180円)

たかが紙のサイズ、されど紙のサイズ。基本をマスターして、プロ顔負けの美しい資料作成と、ミスのないスマートな事務処理を実現してください。ぜひ今日から、クリアファイルの重さを意識したり、解像度の設定を確認したりといった「小さな確認」を実践してみてください。

この記事を書いた人

「まんまる堂」は、日々の生活をより豊かにするための情報を発信する総合ライフスタイルメディアです。

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