自宅トレーニングで成果を出したいなら、場所を取らず重量変更が可能な「可変式ダンベル」が最適解です。安易に軽いものを選ばず、成長を見越した重量設定がボディメイク成功の鍵を握ります。
この記事では、以下の3点について詳しく解説します。
- プロが教える「可変式」と「固定式」の決定的な違いと選び方
- 男性・女性別、初心者が最初に買うべき「後悔しない重さ」の基準
- コスパ・機能性・静音性で選ぶおすすめダンベルランキング
「自分に合ったダンベルがわからない」「安物買いで失敗したくない」というあなたの悩みを、業界歴15年のトレーナー視点で解決します。正しい器具選びこそが、理想の体への最短ルートです。
ダンベルの種類は「可変式」か「固定式」か?自宅トレなら答えは一つ
結論から申し上げますと、自宅(特にマンションやアパート)でトレーニングを行う場合、選ぶべきは間違いなく「可変式ダンベル(アジャスタブルダンベル)」です。これ以外の選択肢は、スペースの確保やコストパフォーマンスの観点から推奨しにくいのが現状です。
多くの初心者が、ジムで見かけるような「固定式ダンベル」の使いやすさに憧れますが、自宅環境においてはそのメリットがデメリットに変わる可能性があります。なぜプロである私がここまで可変式を強く推すのか、その理由を構造的な違いと生活環境への適応性から深掘りして解説します。
業界歴15年のパーソナルトレーナーのアドバイス
「マンション住まいの方には、声を大にして『可変式』をおすすめします。過去に、私のクライアントで『ジムと同じ感覚でやりたい』と固定式ダンベルを2kg刻みで揃えた方がいました。結果、6畳の部屋の床がダンベルで埋め尽くされ、生活スペースが圧迫された上に、掃除も困難になり、最終的に全て処分して可変式に買い直すという痛い出費を経験されています。自宅トレは『いかに生活の邪魔をせず、継続できる環境を作るか』が勝負です。」
可変式ダンベル(アジャスタブル)の特徴とメリット
可変式ダンベルとは、1つのダンベルでプレートの枚数を変えたり、ダイヤルを回したりすることで、重量を自由に変更できるタイプの総称です。このタイプの最大のメリットは、何と言っても「圧倒的な省スペース性」にあります。
例えば、片手で2kgから20kgまでトレーニングしたいとします。固定式であれば、2kg、4kg、6kg…と2kg刻みで揃えると10ペア、合計20個のダンベルが必要です。これらを収納するには、専用の巨大なダンベルラックが必要となり、部屋の一角が完全にトレーニングエリアとして占有されてしまいます。
一方、可変式ダンベルであれば、わずかダンベル2個分のスペース(座布団1枚分程度)があれば、数キロから数十キロまでの重量を網羅できます。これは、日本の住宅事情において最強のメリットです。また、トレーニングの原理原則である「過負荷の原則(オーバーロード)」に従い、筋力アップに合わせて重量を上げていく際も、新たなダンベルを買い足す必要がありません。
さらに、近年の可変式ダンベルは進化しており、重量変更にかかる時間がわずか数秒で済む「ダイヤル式」や「グリップ回転式」が主流になりつつあります。これにより、ドロップセット法(限界まで行い、すぐに重量を下げて追い込む手法)などの高度なテクニックも自宅で実践可能になります。
固定式ダンベルの特徴とメリット
固定式ダンベルは、重量が固定されており変更できないタイプです。ジムにあるダンベルのほとんどがこのタイプです。メリットは、構造が単純であるため「耐久性が極めて高い」ことと、「オンザニー(ダンベルを膝に乗せる動作)がやりやすい」ことです。
可変式のように可動部品がないため、落としても壊れるリスクが低く、ガチャガチャとした金属音も鳴りにくいのが特徴です。また、底面が平らなものが多く、トレーニング前の準備動作がスムーズに行えます。グリップの太さやバランスも最適化されており、純粋なトレーニングのしやすさ(使用感)だけで言えば、固定式に軍配が上がります。
しかし、前述の通り「場所を取る」というデメリットがあまりにも大きすぎます。また、細かい重量設定を行おうとすると、その分だけ購入数が増え、結果的にコストが跳ね上がります。「特定の重量(例:5kg)しか絶対に使わない」というフィットネス目的であれば選択肢に入りますが、筋肥大やボディメイクを目指す場合は、重量を扱う幅が広いため不向きと言わざるを得ません。
【比較】コスパとスペース効率で見るならどっち?
ここでは、可変式と固定式を具体的な数値や指標で比較します。初期投資額で見ると可変式の方が高く感じることもありますが、重量あたりの単価や、将来的に必要な重量を揃えた場合の総額で考えると、可変式の方が圧倒的にコスパが良いことがわかります。
| 比較項目 | 可変式ダンベル | 固定式ダンベル |
|---|---|---|
| スペース効率 | ◎ 最高(ダンベル2個分のみ) | × 低い(専用ラックが必要なレベル) |
| 初期費用 | △ 高め(2〜6万円程度) | ○ 安め(1ペア数千円〜) |
| トータルコスト | ◎ 良い(追加購入不要) | × 悪い(重量が増えるたびに購入) |
| 耐久性 | △ 構造による(落下厳禁) | ◎ 非常に高い |
| 重量変更の手間 | ○ 数秒〜数分(タイプによる) | ◎ 0秒(持ち替えるだけ) |
| オンザニー | △ 形状により痛い場合がある | ◎ 快適 |
この表からも分かる通り、自宅トレーニー、特に「これから本格的に体を鍛えたい」と考えている初心者の方にとっては、スペース効率とトータルコストのバランスが取れた可変式ダンベルが最良の選択となります。
初心者は何キロ買うべき?「少し重め」を選ぶべきプロの理由
ダンベル選びで最も多い失敗、それは「軽すぎるダンベルを買ってしまうこと」です。「初心者の自分には10kgなんて重すぎる」と謙遜して5kg程度のダンベルを購入し、わずか2ヶ月で物足りなくなって買い直すケースが後を絶ちません。
筋肉は、適切な負荷を与えることで成長します。そして成長すれば、より重い負荷が必要になります。このセクションでは、無駄な買い直しを防ぎ、最短で理想の体を手に入れるための「重量選択のロジック」を解説します。
業界歴15年のパーソナルトレーナーのアドバイス
「『大は小を兼ねる』という言葉は、ダンベル選びのためにあると言っても過言ではありません。筋肥大のメカニズム(過負荷の原則)に基づけば、同じ負荷でトレーニングを続けても筋肉の成長は止まります。常に『少しきつい』と感じる重量へステップアップできる環境を最初から用意しておくことが、3ヶ月後のあなたの体の変化を保証するのです。」
男性初心者は「片手20kg×2個」がスタートライン
一般的な成人男性で、これから筋肥大(筋肉を大きくすること)を目的とする場合、推奨する重量は「片手最大20kg(可変式)」のセットです。できれば30kg以上あると将来的に安心ですが、まずは20kgが基準となります。
「20kgなんて持てない」と思うかもしれませんが、これはあくまで最大重量です。可変式であれば、最初は5kgや10kgから始められます。重要なのは「上限値」です。
例えば、胸を鍛える「ダンベルプレス」や、背中を鍛える「ワンハンドローイング」といった種目は、大きな筋肉を使うため、初心者でも比較的早い段階で15kg〜20kgの重量を扱えるようになります。もし最大10kgのダンベルしか持っていなければ、スタートして1〜2ヶ月で頭打ちになり、筋肉への刺激が不足してしまいます。初期投資は多少上がりますが、最低でも片手20kg×2個を選んでください。
女性やダイエット目的の場合は「片手2〜5kg」から
女性の方や、筋肥大よりもシェイプアップ(引き締め)を主な目的とする場合でも、あまりに軽すぎるものは推奨しません。具体的には、「可変式で最大10kg程度」または「固定式で2kg、3kg、5kgのセット」などが目安となります。
女性の場合、二の腕の引き締めなどには2〜3kgが適していますが、スクワットなどの下半身トレーニングを行う場合は、5kg〜10kg程度の負荷があった方が効果的に代謝を上げることができます。「ムキムキになりたくないから1kgでいい」という声をよく聞きますが、1kg(500mlペットボトル2本分)では、日常生活の負荷と変わらず、ボディメイクの効果は限定的です。
女性であっても、成長に合わせて重量を調整できる可変式(特にデザイン性の高いものや、コンパクトなもの)を選ぶのが、長く使い続けるコツです。
3ヶ月後の成長を見越した「重量マージン」の考え方
ダンベルを購入する際は、「今の自分に扱える重量」ではなく、「3ヶ月〜半年後の自分が扱っているであろう重量」を基準に選ぶ必要があります。これを私は「重量マージン」と呼んでいます。
筋トレを始めると、最初の1〜2ヶ月は神経系の適応により、急激に使用重量が伸びる時期があります。今まで10kgしか挙がらなかったのが、フォームが安定することで12kg、15kgと挙がるようになるのです。この「伸びしろ」を含めて購入しないと、すぐに器具が実力不足になってしまいます。
▼補足:RM法(最大反復回数)を用いた適切な負荷設定の計算式
トレーニングの負荷を決める際、NSCAなどの専門団体では「RM(Repetition Maximum)」という指標を用います。1RMとは「1回ギリギリ挙がる重さ」のことです。
- 筋力アップ目的: 1〜5回しか挙がらない重さ(1RMの85%以上)
- 筋肥大(筋肉を大きくする)目的: 6〜12回ギリギリ挙がる重さ(1RMの67〜85%)
- 筋持久力(引き締め)目的: 12回以上挙がる重さ(1RMの67%以下)
例えば、10回で限界が来る重さで3セット行うのが筋肥大の基本です。もし20回も30回もできてしまうなら、それは軽すぎます。この理論からも、重量調整ができる可変式ダンベルがいかに重要かがわかります。
失敗しないダンベル選び!スペック表では分からない3つのチェックポイント
重量とタイプ(可変式)が決まったら、次は細部のスペック確認です。しかし、カタログスペックだけを見て購入すると、「手が痛くて握っていられない」「プレートが落ちそうで怖い」といった、使ってみて初めて気づくトラブルに見舞われることがあります。
ここでは、長年多くのダンベルに触れてきた経験から、カタログには載りにくい「使用感」に直結する3つの重要ポイントを解説します。
素材選び:マンションなら「ラバー」か「ポリエチレン」で静音対策
ダンベルのプレート(重りの部分)の素材は、大きく分けて「鉄(アイアン)」「ラバーコーティング」「ポリエチレン(PE)」の3種類があります。マンションやアパートにお住まいの方には、「ラバーコーティング」または「ポリエチレン」を強く推奨します。
鉄がむき出しの「アイアンダンベル」は、安価で見た目もハードですが、床に置いた時に「ガチャン!」という大きく甲高い金属音が鳴ります。また、誤って壁や床に接触させた際に、家財を傷つけるリスクが高いです。
一方、ラバーやポリエチレンで覆われているタイプは、置いた時の音が「ゴトン」と鈍く、静音性に優れています。また、床への衝撃も緩和されるため、賃貸物件でのトラブル防止に必須の機能と言えます。ただし、安価なラバー製品は開封直後にゴムの臭いが強い場合があるため、換気の良い場所で数日陰干しするなどの対策が必要になることも覚えておいてください。
グリップ(持ち手)の形状:ローレット加工と太さの重要性
ダンベルと体をつなぐ唯一の接点である「グリップ」は、トレーニングの質を左右します。チェックすべきは「ローレット加工(ギザギザの滑り止め)」と「太さ」です。
ローレット加工がないツルツルのグリップは、汗をかくと滑りやすく非常に危険です。逆に、加工が鋭利すぎるものは素手で握ると掌が痛くなり、マメができやすくなります。適度な深さのローレット加工が施されているものを選びましょう。
また、グリップの太さは一般的に28mm〜32mm程度ですが、手が小さい方は28mm前後、手が大きく握力をしっかり使いたい方は32mm前後が握りやすいとされています。特に可変式ダンベルの中には、グリップが太すぎて握りにくいモデルも存在するため、口コミなどで「握りやすさ」を確認することをお勧めします。
安全性:カラー(留め具)の緩みとプレート落下の危険性
可変式ダンベル、特に安価な「スピンロック式(ネジで留めるタイプ)」で最も注意すべきなのが、「カラー(留め具)の緩み」です。トレーニング中に留め具が緩んでくると、プレートがガタつき、最悪の場合は顔や体にプレートが落下する大事故に繋がります。
スクリュー(ネジ山)が深く切ってあるものや、緩み止めのゴムパッキンが付いているものを選びましょう。また、最近主流の「ダイヤル式」や「フレックスベル」のようなタイプは、構造上プレートが脱落しにくい設計になっていますが、それでも使用前に必ずロックがかかっているか確認する癖をつけることが重要です。
業界歴15年のパーソナルトレーナーのアドバイス
「オンザニー(ダンベルプレスなどの開始時に、ダンベルを一度膝の上に乗せる動作)をする際、ダンベルの側面が平らであるかどうかも重要です。スクリューの軸が飛び出しているタイプだと、膝に刺さって激痛が走ります。高重量を扱う予定の方は、側面がフラットな形状のダンベルを選ぶと、トレーニングの快適性が格段に上がります。」
【目的別】プロが厳選!おすすめダンベルランキング15選
ここからは、数あるダンベルの中から、トレーナー視点で自信を持っておすすめできる15選を、目的やタイプ別に分類して紹介します。あなたの予算と目的に合った「相棒」を見つけてください。
【総合1位】機能性・耐久性・コスパのバランス最強「アジャスタブルダンベル」
最もおすすめなのは、グリップを回すだけで重量変更ができる最新式の可変ダンベルです。中でも「フレックスベル(FlexBell)」に代表されるタイプは、形状が固定式ダンベルに近く、オンザニーもしやすいため、ホームジム用として現在の最適解と言えます。
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フレックスベル(2kg刻み・32kgモデル)
グリップを回すだけで重量変更が可能。シャフトの飛び出しがなく、スマートなデザイン。2kg刻みで繊細な重量設定が可能で、初心者から上級者まで対応する不動のNo.1。 -
フレックスベル(4kg刻み・32kgモデル)
2kg刻みモデルより安価。重量変更の幅は大きくなるが、基本的な使い勝手の良さは変わらない。予算を抑えたい方におすすめ。 -
NUO 正規代理店モデル
フレックスベルの正規ライセンス品。品質保証がしっかりしており、長く使うなら並行輸入品よりこちらを推奨。 -
ボウフレックス(Bowflex) SelectTech 552i
ダイヤル式可変ダンベルのパイオニア。独特の形状だが、重量変更のスムーズさはピカイチ。15段階以上の重量設定が可能。 -
Motions アジャスタブルダンベル
ダイヤル式の中でコスパに優れたモデル。40kgまで対応するものもあり、高重量を扱いたい男性に人気。
【コスパ重視】安く始めたい人向け「スピンロック式可変ダンベル」
初期費用を抑えたい方には、昔ながらのプレート着脱式(スピンロック式)がおすすめです。重量変更に手間はかかりますが、構造が単純で壊れにくく、価格も手頃です。
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アイロテック(IROTEC) ラバーダンベル 40kgセット
ホームジムのド定番。赤いラバーリングが特徴。片手20kg×2個のセットで、プレートを買い足せば重量アップも可能。コスパ最強の呼び声高い名品。 -
リーディングエッジ ダンベルシリーズ
ラバーの臭いが少ない高品質な素材を使用。グリップのローレット加工も適切で、初心者に優しい設計。 -
ワイルドフィット(WILD FIT) アイアンダンベル
ラバーなしの鉄製。とにかく安く揃えたい人向け。音は出るが、硬派な質感が魅力。 -
フィールドア(FIELDOOR) カラーダンベル
ポリエチレンコーティングされたプレートを使用。錆びにくく、床を傷つけにくい。見た目もポップで部屋に馴染みやすい。
【静音性重視】床を傷つけない「ポリエチレン/ラバーコートダンベル」
マンションでの騒音トラブルを絶対に避けたい方、深夜にトレーニングをする方に特化したモデルです。
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アーミーダンベル(ポリエチレン製)
鉄を使用せず、特殊な砂などを充填したタイプ。錆びることがなく、プラスチックのような質感で床へのダメージが最小限。 -
ボディメーカー(BODYMAKER) PUダンベル
高級ジムでも採用されるポリウレタン素材。ゴム特有の臭いがなく、耐久性が非常に高い。静音性と清潔感を両立。 -
TOP FILM 六角ダンベル
転がらない六角形の形状(ヘックスダンベル)。ラバーコーティングされており、プッシュアップバーとしても利用可能。
【本格派】ジムの感覚を自宅でも「ブロックタイプ・フレックスベル」
高重量を省スペースで扱いたい上級者向けの選択肢です。
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パワーブロック(PowerBlock) 正規品
四角いブロック形状が特徴。重心が手元に近く、実際の重量よりも軽く感じるほどバランスが良い。サイドレイズなどがやりやすい。 -
MRG ブロックダンベル
パワーブロックのジェネリック的な位置付け。90ポンド(約41kg)まで対応するモデルもあり、ハードトレーニーに人気。 -
PROVERBELL(プロバーベル)
41.5kgまで対応する可変式。1.5kg刻みという超微細な調整が可能で、限界ギリギリを攻めるトレーニーに支持されている。
ホームジム構築アドバイザーが教える「自宅トレ環境」の整え方
最高のダンベルを手に入れても、それを使う環境が整っていなければトレーニングは続きません。特に日本の住宅事情では、「床の保護」と「収納」が大きな課題になります。
ここでは、ホームジム構築アドバイザーとしての経験から、近隣トラブルを避け、快適に筋トレを継続するための環境作りについてアドバイスします。
業界歴15年のパーソナルトレーナーのアドバイス
「私がアパートの2階でホームジムを作った際、最も気を使ったのは『振動』です。ダンベルを置く音だけでなく、トレーニング中の足踏みや、ベンチに寝転がる時の振動も下の階には響きます。トラブルになってからでは遅いので、ダンベル購入と同時にマットだけは必ず敷いてください。これはマナーであり、自分自身の精神衛生を守るための防衛策でもあります。」
ダンベルと一緒に買うべき「トレーニングマット」の選び方
フローリングに直接ダンベルを置くのは厳禁です。傷がつくだけでなく、滑って怪我をする原因にもなります。必須アイテムであるトレーニングマット(ジョイントマット)は、以下の基準で選んでください。
- 厚さ: 最低でも1cm、できれば2cm以上のもの。薄いヨガマット(数ミリ)では、ダンベルの衝撃吸収には不十分です。
- 硬さ: 柔らかすぎる素材は、スクワットなどで足元が沈み込み、踏ん張りが効かず危険です。トレーニング用の「硬度」があるものを選びましょう。
- サイズ: 自分が寝転がれるスペース(約180cm×60cm)プラス、ダンベルを置くスペースが必要です。
トレーニングベンチは必要?可動域を広げるメリット
「ベンチは邪魔になるから要らない」と考える方も多いですが、ダンベルの効果を100%引き出すには「トレーニングベンチ」が不可欠です。
例えば、胸を鍛えるダンベルプレスを床で行う(フロアプレス)と、肘が床に当たってしまい、胸の筋肉を十分にストレッチ(伸展)させることができません。ベンチがあれば、可動域を最大限に使って筋肉を深く刺激できます。
最近では、折りたたみ可能で、使わない時はベッドの下や家具の隙間に収納できるベンチも多く販売されています。耐荷重が200kg以上あるしっかりした作りの折りたたみベンチであれば、安全性も問題ありません。予算に余裕があれば、背もたれの角度を変えられる「インクラインベンチ」を選ぶと、トレーニングのバリエーションが劇的に増えます。
狭い部屋でも快適に収納するアイデアとレイアウト
ワンルームマンションなどでスペースが限られている場合、ダンベルの収納場所は死活問題です。以下のアイデアを参考にしてください。
- 専用スタンドの活用: 可変式ダンベル(特にフレックスベルやブロックタイプ)には専用のスタンドがあります。これを使うと、腰の高さでダンベルを出し入れできるため、腰への負担が減り、床面積も節約できます。
- ワゴンの利用: 頑丈なキッチンワゴンやツールワゴンにダンベルや小物をまとめて収納すると、移動式ジムとして部屋を広く使えます。
- デッドスペースの活用: ソファの下、ベッドの下、クローゼットの最下段など、生活動線に干渉しない場所に「隠す収納」をするのも手です。ただし、取り出しにくいとトレーニングのやる気が削がれるため、ワンアクションで取り出せる工夫が必要です。
買ったその日から実践!ダンベル筋トレの基本メニュー
道具と環境が整ったら、いよいよ実践です。ここでは、全身をバランスよく鍛えるための「基本の4種目」を紹介します。これらを週2〜3回行うだけで、体は見違えるように変わっていきます。
【胸】厚い胸板を作る「ダンベルプレス」
大胸筋を鍛える王道種目です。腕立て伏せよりも深く筋肉をストレッチできるため、効率よく厚い胸板を作れます。
- ベンチに仰向けになり、両手にダンベルを持って胸の上に持ち上げます。
- 肩甲骨を寄せて胸を張り、ゆっくりとダンベルを下ろしていきます。
- 肘が直角より少し深くなる位置まで下ろしたら、胸の筋肉を意識して元の位置まで押し上げます。
- 10回×3セットを目安に行います。
【背中】逆三角形を目指す「ワンハンドローイング」
広背筋を鍛え、逆三角形のシルエットを作ります。デスクワークで丸まった背中の姿勢改善にも効果的です。
- 片手と片膝をベンチ(または椅子)に乗せ、上体を床と平行にします。
- 反対の手でダンベルを持ち、脱力してぶら下げます。
- 肘を腰の方へ引くイメージで、ダンベルを引き上げます。この時、上体が回転しないように注意します。
- 背中の筋肉が収縮するのを感じたら、ゆっくりと元の位置に戻します。
- 左右各10回×3セット行います。
【腕】太い腕を作る「アームカール」
力こぶ(上腕二頭筋)を作る、最もポピュラーな種目です。
- 両手にダンベルを持ち、手のひらを前に向けて立ちます。
- 肘の位置を体の横に固定したまま、息を吐きながらダンベルを持ち上げます。
- トップポジションで一瞬止め、力こぶを強く収縮させます。
- 重さに耐えながらゆっくりと下ろします。
- 10〜15回×3セット行います。
【脚】基礎代謝を上げる「ダンベルスクワット」
下半身全体を鍛え、基礎代謝を爆発的に上げます。ダイエット目的の方にも必須の種目です。
- 両手にダンベルを持ち、足を肩幅程度に開いて立ちます。
- 背筋を伸ばしたまま、椅子に座るようにお尻を後ろへ突き出しながらしゃがみます。
- 太ももが床と平行になるまで下ろしたら、かかとで床を押して立ち上がります。
- 膝がつま先より前に出過ぎないように注意しましょう。
- 15回×3セット行います。
▼動画で確認:正しいフォームとNG例
注意すべきNGフォーム:
・反動を使って持ち上げる(チーティング):怪我の原因になります。
・呼吸を止める:血圧が急上昇するため危険です。持ち上げる時に吐き、下ろす時に吸いましょう。
・動作が速すぎる:筋肉への負荷が抜けてしまいます。「上げて1秒、下ろして3秒」のリズムを意識してください。
よくある質問にプロが回答(FAQ)
最後に、購入前によくある疑問や不安について、プロの視点から回答します。迷いを払拭して、自信を持って購入へ進んでください。
Q. 中古のダンベルを買っても大丈夫ですか?
A. 固定式ならアリですが、可変式はリスクがあります。
鉄の塊である固定式ダンベルは、中古でも機能に問題はありません。しかし、可変式(特にダイヤル式)は内部に精密なギアやバネが使われており、前の持ち主の使い方によっては内部破損している可能性があります。「重量が変わらない」「プレートが外れる」といった事故を防ぐためにも、可変式は新品での購入を強く推奨します。
Q. 可変式ダンベルは壊れやすいと聞きましたが本当ですか?
A. 構造上、乱暴に扱えば壊れますが、普通に使えば数年持ちます。
ジムの固定式ダンベルのように、床に放り投げるような扱いは厳禁です。しかし、丁寧に台座に戻す、落とさないといった基本的な扱いを守れば、すぐに壊れることはありません。
業界歴15年のパーソナルトレーナーのアドバイス
「可変式ダンベルの故障の9割は『戻し方』に原因があります。台座に対して斜めに無理やり押し込んだり、ダイヤルが中途半端な位置で引き抜こうとしたりすると、内部のプラスチック部品が破損します。丁寧に扱う意識さえあれば、5年以上問題なく使えているクライアントも多数います。メンテナンスとしては、定期的にシリコンスプレーを可動部に吹きかけると動きがスムーズになります。」
Q. 手が痛くなるのですが、グローブは必要ですか?
A. 必須ではありませんが、あった方が快適です。
高重量を扱うようになると、手のひらの皮が挟まれたり、マメができたりします。トレーニンググローブを着用することで、手の保護だけでなく、グリップ力が増してより重い重量を扱えるようになるメリットもあります。1000円〜2000円程度のもので十分ですので、手が痛いと感じたら導入を検討してください。
Q. 錆びてしまった時の対処法は?
A. ワイヤーブラシと防錆オイルでメンテナンスを。
鉄製のダンベルは、汗や湿気で錆びることがあります。錆びてしまった場合は、ワイヤーブラシで錆をこすり落とし、クレ5-56などの防錆潤滑剤を薄く塗って拭き取ってください。予防としては、トレーニング後に必ず乾いた布で汗を拭き取ることが最も効果的です。
まとめ:あなたに最適なダンベルで理想のボディメイクを始めよう
ここまで、失敗しないダンベルの選び方について解説してきました。ダンベルは単なる「鉄の塊」ではなく、あなたの体を、そして人生を変えるための「投資」です。
業界歴15年のパーソナルトレーナーのアドバイス
「トレーニング器具にお金をかけることを躊躇する気持ちはわかります。しかし、使いにくい器具でのトレーニングはストレスが溜まり、結局続きません。逆に、機能的でカッコいいダンベルがあれば、それを使いたいがためにトレーニングをするようになります。未来の理想の自分への投資だと思って、ぜひ納得のいく一本を選んでください。」
最後に、ダンベル選びのチェックリストを確認して、自分にぴったりのダンベルを選びましょう。
- 種類: 自宅(マンション)なら「可変式」一択。
- 重さ: 男性は片手20kg〜、女性は片手10kg〜(成長マージンを含む)。
- 静音性: ラバーコーティングやポリエチレン素材を選ぶ。
- 機能: 予算が許すなら、重量変更が速い「フレックスベル」等の最新式を。
- 安全性: 留め具(カラー)の緩みやグリップのローレット加工を確認。
- 環境: トレーニングマットは同時購入必須。ベンチがあれば尚良し。
今日からあなたの部屋が、最高のジムに変わります。正しいダンベルと共に、理想のボディメイクをスタートさせましょう。
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