PR

【現役カラーリスト監修】グレージュとは?ブリーチなし・暗めでも透明感を出すオーダー法と色落ち後のリアル

PR
スポンサーリンク

「SNSで見かけるような透明感のある髪色になりたいけれど、ブリーチは傷むからしたくない」
「美容室でアッシュ系をオーダーしても、すぐに赤茶けて色落ちしてしまう」
「仕事の規定で暗くしないといけないけれど、ただの黒髪は重たくて嫌だ」

このような悩みを抱える多くの日本人女性にとって、グレージュはまさに救世主とも言える万能カラーです。グレージュとは、その名の通り「グレー(灰色)」と「ベージュ」を混ぜ合わせた色味のこと。日本人特有の硬く見えやすい髪を、柔らかく透けるような質感に見せてくれる魔法のようなカラーです。

しかし、一言で「グレージュ」と言っても、そのバリエーションは無限大です。薬剤の選定を少し間違えるだけで、「顔色が悪く見える」「緑っぽく濁ってしまった」「思ったより暗くなりすぎた」といった失敗が起きやすいのも事実です。特に、私たち日本人の髪には「赤み」が強く残っているため、理想の透明感を出すにはプロの知識に基づいた戦略が必要です。

この記事では、現役カラーリストとして月間150名以上のヘアカラーを担当し、数多くの「赤み消し」を行ってきた私が、グレージュの魅力を最大限に引き出す方法を徹底解説します。ブリーチなしでどこまで透明感が出せるのかという限界値から、イエベ・ブルベ別の似合わせ術、そして美容室で失敗しないための具体的なオーダー方法まで、プロの視点で余すことなくお伝えします。

この記事を読み終える頃には、あなたに本当に似合うグレージュが見つかり、次の美容室で迷うことなくオーダーできるようになっているはずです。

  1. グレージュってどんな色?人気の理由と「赤み消し」のメカニズム
    1. グレーとベージュのいいとこ取り!透明感の正体
    2. 日本人の髪質と相性抜群!「赤み」を消して柔らかく見せる効果
    3. オフィスでも浮かない?暗めグレージュが大人女性に選ばれる理由
  2. 【画像で比較】ブリーチなし・ありでグレージュはどう変わる?
    1. 【ブリーチなし】職場もOK!艶感重視のダークグレージュ
    2. 【ブリーチなしダブルカラー】ダメージレスに発色を極める最新テクニック
    3. 【ブリーチあり】圧倒的な透け感と外国人風ニュアンス
    4. 【ハイライト/バレイヤージュ】立体感を出して白髪ぼかしにも応用可能
  3. イエベ・ブルベ別!失敗しない「似合わせグレージュ」の選び方
    1. 【イエベ春・秋】温かみのある「ベージュ多め」が正解
    2. 【ブルベ夏・冬】クールな「グレー多め」で肌の白さを引き立てる
    3. 診断に迷ったら?誰にでも似合う「ニュートラルグレージュ」
  4. 後悔しないために!美容室での「グレージュ」オーダーのコツ
    1. 「グレージュにしてください」は危険?写真を見せる時の注意点
    2. 「赤みが嫌い」か「黄色みが嫌い」かを明確に伝える
    3. 履歴(黒染め・縮毛矯正)を隠さず伝えることが成功への近道
  5. 気になる「色落ち」のリアルと色持ちを良くするケア方法
    1. グレージュの色落ちは早い?1週間後・1ヶ月後の変化
    2. 「汚い金髪」にならないための「濃いめ(暗め)」染めのススメ
    3. 自宅でできる!紫シャンプー(ムラシャン)とカラートリートメント活用術
  6. グレージュに関するよくある質問(FAQ)
    1. Q. 市販のカラー剤(セルフカラー)できれいなグレージュになりますか?
    2. Q. 黒染め履歴がありますが、ブリーチなしでグレージュにできますか?
    3. Q. 白髪染めでもグレージュのような透明感は出せますか?
  7. まとめ:あなたにぴったりのグレージュで、理想の透明感を手に入れよう

グレージュってどんな色?人気の理由と「赤み消し」のメカニズム

まずはじめに、「グレージュ」という色がなぜこれほどまでに人気を集め、多くの大人女性に選ばれているのか、その本質的な理由を紐解いていきましょう。単なる流行色として片付けるには惜しいほど、グレージュには日本人の髪質やライフスタイルに寄り添った機能的なメリットがたくさん詰まっています。

このセクションでは、グレージュの定義から、なぜ髪がきれいに見えるのかという色彩学的なメカニズム、そしてオフィスシーンでの有用性について深掘りしていきます。

グレーとベージュのいいとこ取り!透明感の正体

グレージュの最大の魅力は、相反する性質を持つ「グレー」と「ベージュ」を掛け合わせることで生まれる、絶妙なバランスにあります。

「グレー(灰色)」は無彩色であり、髪の赤みやオレンジみを強力に打ち消す効果があります。これにより、外国人風のクールで洗練された印象や、光に透けるような透明感を作り出すことができます。しかし、グレー単体では無機質すぎて冷たい印象になったり、顔色が悪く見えたりすることがあります。

そこに「ベージュ」が加わることで、状況は一変します。ベージュは肌馴染みの良い色であり、髪に柔らかさや温かみ、そしてツヤ感を与えてくれます。つまり、グレージュとは「グレーの透明感」と「ベージュの柔らかさ」をいいとこ取りしたハイブリッドカラーなのです。

この配合比率を変えることで、「クールでかっこいい雰囲気」から「フェミニンで優しい雰囲気」まで、幅広いイメージをコントロールできるのがグレージュの凄さです。例えば、グレーを多めにすればスタイリッシュに、ベージュを多めにすればナチュラルに仕上がります。この調整幅の広さが、年齢やファッションの系統を問わず愛される理由の一つです。

日本人の髪質と相性抜群!「赤み」を消して柔らかく見せる効果

私たち日本人の地毛は、一般的に黒く見えますが、その内部には「赤褐色」の色素がたっぷりと含まれています。髪を明るくしようとすると、まずこの赤みが顔を出し、さらに明るくなるとオレンジ色になります。これが、アッシュ系に染めてもすぐに「赤茶色」や「オレンジっぽい茶色」に戻ってしまう原因です。

グレージュは、この厄介な「赤み」をコントロールするのに最適な色設計になっています。色彩学において、ある色を打ち消すためには、色相環の反対側にある色(補色)を使います。赤やオレンジの反対色は「青」や「緑」に近い色味です。グレージュに含まれるグレー(アッシュ要素)には、微量の青や緑が含まれており、これがフィルターのように作用して髪の赤みを抑え込みます。

しかし、単に青や緑を強く入れるだけでは、髪が緑色に濁ったり(マット化)、顔色がくすんで見えたりするリスクがあります。ここでベージュの出番です。ベージュがベースにあることで、赤みを消しつつも濁りのない、まろやかな色合いに仕上がるのです。結果として、硬くて太い日本人の髪が、まるで生まれつき色素が薄いかのような、柔らかくふんわりとした質感に見えるようになります。

▼【専門家コラム】なぜ日本人の髪はオレンジになりやすいの?

日本人の髪には「ユーメラニン」という赤褐色のメラニン色素が多く含まれています。これに対し、欧米人の髪には「フェオメラニン」という黄色の色素が多い傾向があります。

ヘアカラーで髪を明るくする際、このユーメラニンが分解されていく過程で、髪色は「黒 → 赤茶 → オレンジ → 黄色」と変化します。日本人の場合、この「赤茶〜オレンジ」のゾーンが非常に頑固で、なかなか黄色まで抜けきりません。

アッシュ(青)だけで染めると、髪に残った黄色と混ざって緑っぽく濁りやすいですが、グレージュ(無彩色+ベージュ)は、この赤みを抑えつつ、ベージュ要素がクッションとなって濁りを防ぐため、日本人特有の「赤残り」や「濁り」の悩みを解決するのに非常に相性が良いのです。

オフィスでも浮かない?暗めグレージュが大人女性に選ばれる理由

「仕事の関係で髪を明るくできないけれど、黒髪は重たくて垢抜けない」という悩みを持つ大人女性にとって、暗めのグレージュ(ダークグレージュ)は最強の選択肢です。

6トーン〜7トーン程度の暗めグレージュは、室内や蛍光灯の下では落ち着いた黒髪に近い色に見えます。そのため、オフィスやフォーマルな場でも決して浮くことはありません。しかし、一歩外に出て自然光を浴びると、驚くほどの透け感を発揮します。光が髪を透過した瞬間に、内側のグレー味が現れ、柔らかく軽やかな印象を与えるのです。

また、暗めに染めることは、髪のツヤ感を出す上でも有利です。明るい髪色はどうしてもパサついて見えがちですが、色素がしっかりと入った暗めグレージュは、光をきれいに反射し、髪のダメージを目立たなくさせる効果があります。「きちんと感」と「おしゃれ感」を両立させたい働く女性にとって、これほど頼りになるカラーはありません。

現役カラーリストのアドバイス
「私が担当するお客様の中でも、特にOL層の方からのオーダーが最も多いのがこの『暗めグレージュ』です。黒染めをしてしまうと、次に明るくしたい時に赤みが強く残ってしまい大変ですが、濃厚なグレージュでトーンダウンすれば、次回のカラーチェンジもスムーズに行えます。就活生や実習生の方にも、黒染め代わりの選択肢として強くおすすめしています。」

【画像で比較】ブリーチなし・ありでグレージュはどう変わる?

「グレージュにしたい」と思った時、一番の悩みどころは「ブリーチをするか、しないか」ではないでしょうか。SNSで見かける透明感抜群の写真はブリーチをしていることが多いですが、ダメージや色持ちを考えるとブリーチなしで済ませたいのが本音ですよね。

結論から言うと、ブリーチなしでもグレージュは十分に楽しめます。ただし、表現できる「透明感のレベル」や「色味の鮮やかさ」には明確な違いがあります。このセクションでは、ブリーチの有無によって仕上がりがどう変わるのか、それぞれのメリット・デメリットを含めて詳しく解説します。

【ブリーチなし】職場もOK!艶感重視のダークグレージュ

ブリーチを使わずに、通常のカラー剤だけで染める方法です。この場合の最大のメリットは、髪へのダメージを最小限に抑えられることと、色持ちが良いことです。

ブリーチなしでグレージュを作る場合、ベースとなる髪の明るさが重要になります。黒髪から一度で透明感を出すのは難しいため、通常は8〜10トーン程度の茶髪ベースから染めるのが理想的です。仕上がりは、落ち着いた深みのある色合いになります。赤みをしっかりと抑えたブラウン寄りのグレー、といったイメージです。

室内では「上品なアッシュブラウン」に見えますが、窓際や屋外では赤みのない澄んだ質感を感じられます。派手さを抑えつつ、周りと差をつけたい方に最適です。また、ブリーチをしていない分、色落ちしても金髪になることはなく、徐々に明るい茶色に戻っていくため、社会人の方でも安心して挑戦できます。

【ブリーチなしダブルカラー】ダメージレスに発色を極める最新テクニック

「ブリーチは傷むから嫌だけど、普通のカラーでは透明感が物足りない」という方に、私が最もおすすめしているのが「ブリーチなしダブルカラー」という手法です。

これは、1回目のカラーで「ライトナー」という薬剤(ブリーチほど脱色力は強くないが、通常のカラー剤より明るくできる薬剤)を使って髪を明るくし、一度流してから、2回目のカラーで濃いグレージュをオンするという方法です。あるいは、赤みを削るカラー剤で一度染めてから、色味を入れる場合もあります。

このプロセスの利点は、ブリーチを使わずに髪のベースを明るく整えることで、赤みを効果的に除去できる点です。通常のワンメイク(1回染め)よりも格段に透明感が増し、色味の発色もきれいになります。ダメージはブリーチの半分以下に抑えつつ、ブリーチカラーに近いような透け感を手に入れることができる、まさに「いいとこ取り」の裏技的テクニックです。

【ブリーチあり】圧倒的な透け感と外国人風ニュアンス

一度ブリーチで髪の色素を抜いてからグレージュを入れる方法です。ブリーチありの最大の魅力は、なんといっても圧倒的な透明感と発色の美しさです。

日本人の髪の赤みをほぼ完全に消し去ることができるため、シルバーに近いグレーや、淡く儚いミルクティーグレージュなど、繊細な色味を表現することが可能です。光に当たると髪が透けて見えるような、いわゆる「外国人風」の質感を求めるなら、ブリーチは必須となります。

ただし、デメリットとして髪への負担が大きく、色落ちが早い(1〜2週間で金髪に戻りやすい)という点があります。最近では「ケアブリーチ」というダメージを抑える薬剤も普及していますが、それでも日々のケアは欠かせません。維持費や手間をかけてでも、理想の色味を追求したい方向けの選択肢です。

【ハイライト/バレイヤージュ】立体感を出して白髪ぼかしにも応用可能

全頭ブリーチには抵抗があるけれど、立体感や明るさが欲しいという方には、ハイライトやバレイヤージュといったデザインカラーがおすすめです。

細かく筋状にブリーチを入れる「シークレットハイライト」をベースにグレージュを重ねると、髪全体をブリーチしなくても、全体が明るく透けて見えるような視覚効果が得られます。また、伸びてきた根本の黒髪(プリン状態)や、ちらほら生えてきた白髪が目立ちにくくなるという大きなメリットもあります。

特に、白髪染めをしているけれど明るくしたいという大人世代にとって、ハイライトを使ったグレージュは「白髪を隠す」のではなく「白髪をデザインの一部として活かす」ことができるため、非常に人気が高まっています。

現役カラーリストのアドバイス
「ブリーチなしで透明感を出すための『薬剤選定』には秘密があります。それは、お客様の髪に残っている赤みの強さに合わせて、補色である『青』や『緑』の配合量をグラム単位で調整することです。例えば、赤みが強い方には、希望の色よりもかなり濃いめのブルーやマット(緑)を隠し味として混ぜます。一見暗くなりそうに見えますが、これが赤みと打ち消し合って、結果的に一番きれいな無彩色のグレージュになるのです。この微調整こそがプロの腕の見せ所です。」

イエベ・ブルベ別!失敗しない「似合わせグレージュ」の選び方

「グレージュにしたら顔色が悪く見えた」「なんとなく老けて見える気がする」……そんな経験はありませんか?実は、グレージュと一口に言っても、青みの強いものから黄みの強いものまで様々です。自分の肌色(パーソナルカラー)に合わない色味を選んでしまうと、肌がくすんで見えたり、不健康な印象を与えてしまったりすることがあります。

ここでは、肌のベースカラーである「イエローベース(イエベ)」と「ブルーベース(ブルベ)」のタイプ別に、あなたを一番輝かせる「似合わせグレージュ」の選び方を伝授します。

【イエベ春・秋】温かみのある「ベージュ多め」が正解

黄みを含んだ温かみのある肌を持つイエベさん(スプリング・オータムタイプ)は、寒色系の強いグレーだけで染めると、顔色が青ざめて見えたり、肌の黄みが強調されてくすんで見えたりしやすい傾向があります。

イエベさんがグレージュを楽しむための鉄則は、「ベージュの比率を多めにする」ことです。温かみを感じさせるベージュをベースに、ほんのりとグレーのニュアンスを加える程度がベストバランスです。

  • オリーブグレージュ: イエベ秋の方に特におすすめ。緑(オリーブ)を含んだグレージュは、肌の赤みを抑えつつ、シックで都会的な印象を与えます。
  • マロングレージュ: イエベ春の方におすすめ。栗色のような温かみのあるブラウンにグレーを混ぜることで、明るく元気な印象と柔らかさを両立できます。
  • ミルクティーグレージュ: 黄みを残したまろやかな色味は、イエベさんの肌に血色感を与え、トーンアップして見せてくれます。

【ブルベ夏・冬】クールな「グレー多め」で肌の白さを引き立てる

青みを含んだ涼しげな肌を持つブルベさん(サマー・ウィンタータイプ)は、基本的にグレーとの相性が抜群です。黄みの強い色を持ってくると肌が黄ばんで見えてしまうため、黄みを徹底的に排除した寒色寄りのグレージュを選ぶのが正解です。

ブルベさんの場合は、「グレーや青みをしっかり効かせる」ことで、持ち前の肌の白さや透明感がより一層引き立ちます。

  • ラベンダーグレージュ: ブルベ夏の方に特におすすめ。紫(ラベンダー)を配合することで、退色時の黄ばみを防ぎつつ、肌に圧倒的な透明感を与えます。
  • ブルーグレージュ: ブルベ冬の方におすすめ。深みのある青を混ぜた暗めのグレージュは、黒髪に近いコントラストを生み出し、キリッとしたクールな美しさを演出します。
  • アイスグレージュ: 色素が薄く、シルバーに近いような冷たい色味は、ブルベさんの肌と非常に馴染みが良く、洗練された印象になります。

診断に迷ったら?誰にでも似合う「ニュートラルグレージュ」

「自分がイエベかブルベかわからない」「診断を受けたことがない」という方も多いでしょう。そんな時に失敗しないのが、色味の偏りをなくした「ニュートラルグレージュ」です。

これは、赤みも黄みも青みも突出させず、純粋な「灰色」と「茶色」の中間を目指して調合するカラーです。美容室でオーダーする際は、「特定の色味(青や緑など)を強く出しすぎず、自然な柔らかい色にしたい」と伝えると良いでしょう。

また、顔まわりに「レイヤー(段)」を入れたり、スタイリングで動きを出したりすることで、光の透過具合が変わり、どんな肌色の方でも似合わせやすくなります。色はニュートラルにしつつ、質感で似合わせるというのもプロのテクニックの一つです。

パーソナルカラー別おすすめグレージュ早見表
タイプ 肌の特徴 似合うグレージュの方向性 おすすめカラー名
イエベ春
(Spring)
明るく黄みのある肌
瞳が茶色い
明るめ・ベージュ強め
(温かみ重視)
マロングレージュ
ミルクティーグレージュ
イエベ秋
(Autumn)
黄みが強くマットな肌
瞳が焦げ茶〜黒
深め・カーキ寄り
(シック重視)
オリーブグレージュ
カーキグレージュ
ブルベ夏
(Summer)
ピンクがかった白い肌
瞳が柔らかい黒
明るめ・グレー強め
(柔らかさ重視)
ラベンダーグレージュ
アッシュグレージュ
ブルベ冬
(Winter)
青白く透ける肌
瞳がはっきりした黒
暗め・青み強め
(コントラスト重視)
ブルーグレージュ
ダークグレージュ

現役カラーリストのアドバイス
「過去に担当したお客様で、『流行っているから』とアッシュグレーを希望されたイエベ秋の方がいらっしゃいました。しかし、そのまま染めると顔色が土気色に見えてしまうリスクがありました。そこで私は、グレーの中に隠し味として『少量のマスタードイエロー』を混ぜる提案をしました。これにより、グレーのくすみ感は残しつつ、肌に馴染む温かみが生まれ、とてもお似合いの仕上がりになりました。『似合わない色』も、配合の工夫次第で『似合う色』に変えられるのがヘアカラーの面白いところです。」

後悔しないために!美容室での「グレージュ」オーダーのコツ

いざ美容室に行って「グレージュにしてください」と伝えたのに、仕上がりが「ただの茶色」だったり「黒すぎる」と感じたりしたことはありませんか?これは、美容師の技術不足というよりも、イメージの共有不足が原因であることがほとんどです。

「グレージュ」という言葉の守備範囲はあまりにも広く、お客様が思い描くグレージュと、美容師が想像するグレージュには大きなズレが生じやすいのです。ここでは、あなたの理想を正確に伝え、失敗を防ぐためのオーダーのコツを伝授します。

「グレージュにしてください」は危険?写真を見せる時の注意点

言葉だけで色を伝えるのは非常に困難です。「明るめのグレージュ」と言っても、その「明るめ」がどの程度なのかは人によって感覚が異なります。必ず希望のスタイル画像を2〜3枚用意して見せるようにしましょう。

ここで重要な注意点があります。Instagramなどの画像は、加工フィルターがかかっていたり、強い照明(リングライト)を当てて撮影されていたりすることが多いということです。画像では白っぽく透けて見えても、実際にはブリーチが必須だったり、室内で見るともっと暗かったりすることが多々あります。

失敗しないためには、以下のポイントを意識して画像を選んでみてください。

  • 「屋外(自然光)」と「室内」の両方の画像を探す: 光の当たり方による色の変化を理解しておくためです。
  • 動画も参考にする: 静止画よりも動画の方が、実際の色の見え方やツヤ感がリアルに分かります。
  • 自分の髪の長さや太さに近いモデルの画像を選ぶ: 髪質が近い方が、再現性が高まります。

「赤みが嫌い」か「黄色みが嫌い」かを明確に伝える

美容師にとって、お客様が「何色になりたいか」と同じくらい重要なのが、「今の髪の何が嫌なのか」という情報です。グレージュを希望する理由の多くは、現状の色への不満から来ています。

「色が抜けた時のオレンジっぽさが嫌い」なのか、「金髪のように黄色くなるのが嫌い」なのか、あるいは「暗くしたいけど黒染めの重さが嫌い」なのか。この「嫌なポイント(悩み)」を明確に伝えることで、美容師はそれを解消するための最適な薬剤レシピを組み立てることができます。

例えば、「赤みが嫌い」と伝えれば、赤を打ち消すマット(緑)やブルーを強めに配合してくれますし、「黄色みが嫌い」と伝えれば、補色の紫(バイオレット)を混ぜて黄色を抑え込むことができます。

履歴(黒染め・縮毛矯正)を隠さず伝えることが成功への近道

透明感のあるグレージュを作る上で、最大の障壁となるのが「過去の施術履歴」です。特に、黒染め、縮毛矯正、デジタルパーマの履歴は、カラーの発色に致命的な影響を与えます。

黒染めの色素は非常に頑固で、通常のカラー剤では明るくなりません。また、縮毛矯正をしている髪は、熱変性によって色が入りにくく、アッシュ系が沈んで暗くなりやすい(炭のような色になりやすい)という特徴があります。

これらの履歴を隠して(あるいは忘れて)施術を進めると、根元だけ明るくて毛先が真っ黒になったり、ムラになったりする大事故につながります。たとえ1年前のことであっても、髪が伸びて残っている部分には履歴があります。「いつ頃、何の施術をしたか」を正直に伝えることが、きれいなグレージュへの最短ルートです。

▼そのまま使える!美容師へのオーダーシート(コピペOK)

美容室でのカウンセリング時に、このメモを見せるか読み上げるだけで、担当美容師に希望が正確に伝わります。

  • 希望の明るさ:
    (例:仕事の規定で7〜8トーンまでしかできません / ブリーチはしたくないけど、できる範囲で一番明るくしたいです)
  • 今の悩み:
    (例:色が抜けるとすぐにオレンジっぽくなるのが悩みです / 髪が太くて硬く見えるのがコンプレックスです)
  • なりたくないイメージ:
    (例:顔色が悪く見えるのは避けたいです / 緑っぽく濁るのは嫌です / すぐに金髪になるのは困ります)
  • 普段のスタイリング:
    (例:毎日ストレートアイロンを使います / 仕事中は結ぶことが多いです)
  • 過去の履歴(重要):
    (例:半年前にお店で(または自分で)黒染めをしました / 3ヶ月前に縮毛矯正をかけました)

現役カラーリストのアドバイス
「美容師が『このお客様、分かってるな』と思うオーダーの伝え方は、希望の画像を見せつつ『この画像の、特にこの透け感が好きです』や『この画像のここが少し暗すぎる気がします』といった具合に、画像に対する自分の感想を添えてくれることです。画像そのものだけでなく、お客様がその画像の『どこに惹かれたのか』という感性の部分を共有できると、提案の精度がグッと上がります。」

気になる「色落ち」のリアルと色持ちを良くするケア方法

せっかくきれいに染まったグレージュも、残念ながら永久には続きません。ヘアカラーには必ず「色落ち(退色)」が訪れます。しかし、グレージュの良いところは、この色落ちの過程さえも楽しめるという点にあります。

ここでは、染めた直後から色が抜けていくまでのリアルな変化と、その美しい色を1日でも長くキープするためのホームケア術について解説します。

グレージュの色落ちは早い?1週間後・1ヶ月後の変化

グレージュは、一般的に色落ちがやや早いと感じられやすいカラーです。これは、日本人の髪が本来持っていない「青」や「グレー」の色素を入れているため、髪内部に定着しづらく、シャンプーのたびに流出しやすいためです。

色落ちのスピードや変化は、元の髪の明るさやダメージレベルによって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。

  • 染めたて: 深みのあるグレーとベージュが混ざり合った、最も透明感のある状態。
  • 1週間後: 表面の濃い染料が少し落ち、染めたてよりも少し明るさが出てきます。髪に馴染んで柔らかさが増し、この時期の色が一番好きという方も多いです。
  • 2〜3週間後: グレー味が徐々に薄れ、ベージュ味が強くなってきます。赤みはまだ抑えられており、まろやかなブラウンといった印象になります。
  • 1ヶ月後: 元の髪のアンダートーン(赤みや黄色み)が顔を出してきます。しかし、最初にしっかりとグレージュを入れているおかげで、染める前よりは赤みが抑えられた、優しい茶色に落ち着きます。

「汚い金髪」にならないための「濃いめ(暗め)」染めのススメ

色落ちした時に「汚い金髪」や「オレンジ色」になってしまうのを防ぐための最大のコツは、「希望の明るさよりも少し濃いめ(暗め)に染めておく」ことです。

美容室での仕上がりをピーク(100点)にしてしまうと、翌日からのシャンプーで色は落ちていく一方です。しかし、最初は「ちょっと暗いかな?」と思うくらいしっかりと色素を入れておくことで、色が落ちていく過程で理想の明るさを長く楽しむことができます。

特にブリーチをしている場合や、髪が明るくなりやすい方は、6トーン前後のかなり濃いグレージュを入れることをおすすめします。そうすることで、色持ちの期間が1〜2週間ほど延び、退色過程も黄色っぽくなりにくく、きれいなベージュを経て色落ちしていきます。

自宅でできる!紫シャンプー(ムラシャン)とカラートリートメント活用術

サロン帰りの色を維持するために、自宅でのケアは非常に重要です。特にグレージュの色持ちを左右するのが「カラーシャンプー」の活用です。

  • 紫シャンプー(ムラシャン): 黄色を打ち消す効果があります。色落ちしてくると黄色っぽくなりやすい方や、ブリーチをしている方に必須のアイテムです。3日に1回程度使うことで、透明感をキープできます。
  • シルバーシャンプー/アッシュシャンプー: アッシュやグレーの色味を補充するシャンプーです。赤みが出やすい方や、グレー感を強く残したい方におすすめです。
  • カラートリートメント: シャンプー後に使うトリートメントに染料が含まれているものです。シャンプーよりも色が濃く入りやすいため、色が抜けてしまった後のメンテナンスとして有効です。

また、日常の習慣として、「お風呂上がりはすぐに乾かす(濡れたまま放置しない)」ことや、「アイロンの温度を上げすぎない(160度以下推奨)」ことも大切です。熱と水分はヘアカラーの天敵であり、これらを意識するだけで色持ちは劇的に変わります。

現役カラーリストのアドバイス
「私が実際に自宅でやっている『退色防止ケア』のルーティンをご紹介します。まず、お湯の温度は38度くらいのぬるま湯にします。熱いお湯はキューティクルを開き、色を流出させてしまうからです。そして、シャンプーをする際は、髪同士をゴシゴシ擦り合わせず、頭皮を揉み込むように優しく洗います。仕上げに、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)としてミルクタイプとオイルタイプを重ね付けし、ドライヤーの熱から髪を守っています。地味ですが、この積み重ねが次回の美容室までの髪色を決めます。」

グレージュに関するよくある質問(FAQ)

最後に、お客様からカウンセリング時によくいただく質問にお答えします。グレージュに挑戦する前の不安をここで解消しておきましょう。

Q. 市販のカラー剤(セルフカラー)できれいなグレージュになりますか?

正直にお伝えすると、セルフカラーで理想通りのグレージュにするのは非常に難しいです。市販のカラー剤は、誰が染めても失敗が少ないように、薬剤のパワーが強く設定されていますが、色味の調整(補色の配合など)まではできません。

特にグレージュのような繊細な色は、元の髪の赤みやダメージレベルに合わせた微調整が必須です。セルフカラーでは、赤みが消えきらずにただの茶色になったり、逆に毛先だけ色が入りすぎて黒ずんだりする失敗が多く見られます。透明感とダメージレスを求めるなら、サロンでの施術を強くおすすめします。

Q. 黒染め履歴がありますが、ブリーチなしでグレージュにできますか?

黒染めの履歴がある場合、ブリーチなしの一回のカラーで明るいグレージュにするのは困難です。黒染めの色素は非常に強力で、通常のカラー剤では分解できないからです。

ただし、「脱染剤」という薬剤を使って黒染めの色素だけを落としてからカラーをする方法や、期間を空けて徐々に明るくしていく方法なら可能です。一度で無理に明るくしようとするとムラになるため、担当美容師と相談し、半年〜1年計画で徐々に理想のグレージュを目指すのが一番きれいな方法です。

Q. 白髪染めでもグレージュのような透明感は出せますか?

はい、可能です!最近では「白髪ぼかしハイライト」や、白髪染め専用の薬剤を使わずにファッションカラーで白髪を染めるテクニックが進化しています。

従来の白髪染めは「赤黒いブラウン」が多く、透明感が出にくいものでしたが、グレージュ系の薬剤をうまく使うことで、白髪をカバーしつつ、柔らかく明るい色味を楽しむことができます。白髪があるからと諦めず、ぜひ「白髪も染まるグレージュ」をオーダーしてみてください。

現役カラーリストのアドバイス
「白髪を『隠す』ために暗く塗りつぶす時代は終わりました。これからは、白髪という素材をハイライトのように見立てて『活かす』時代です。グレージュは白髪との馴染みが非常に良く、伸びてきた時の境界線も目立ちにくいカラーです。大人世代の方こそ、グレージュで髪色を味方につけて、若々しい印象を手に入れていただきたいです。」

まとめ:あなたにぴったりのグレージュで、理想の透明感を手に入れよう

ここまで、グレージュの魅力から失敗しないオーダー方法、色落ちケアまでを詳しく解説してきました。グレージュは、日本人の髪特有の赤みを消し、肌をきれいに見せてくれる、まさに魔法のようなカラーです。

最後に、理想のグレージュを手に入れるための重要ポイントを振り返りましょう。

  • グレージュは赤みを消して透明感を出す最強カラー: グレーとベージュの配合で、クールからフェミニンまで印象を自在に操れます。
  • ブリーチなしでも透明感は作れる: 「ブリーチなしダブルカラー」や、補色を計算した薬剤選定で、ダメージを抑えつつきれいな色味を実現可能です。
  • パーソナルカラーを意識する: イエベさんは「ベージュ多め」、ブルベさんは「グレー多め」を選ぶことで、肌色がワントーン明るく見えます。
  • 色落ちまで計算する: 最初は少し「濃いめ(暗め)」に染めることで、色持ちが良くなり、退色過程も長く楽しめます。

美容室に行く前には、ぜひ以下のチェックリストを活用して準備を整えてください。あなたの髪色が、毎日をより楽しく、自信に満ちたものにしてくれることを願っています。

Check List|美容室に行く前の最終確認リスト

  • [ ] 自分の職場の髪色規定(トーン数)を確認しましたか?
  • [ ] 「なりたいイメージ画像」を、自然光と室内光の2パターン程度保存しましたか?
  • [ ] 自分の髪の履歴(黒染め、縮毛矯正、パーマ等)を思い出しましたか?
  • [ ] 「なりたくない色」や「今の髪の悩み」を言葉にできましたか?

ぜひ今日から、このリストを参考にして、あなた史上最高のグレージュヘアを手に入れてください。

この記事を書いた人

「まんまる堂」は、日々の生活をより豊かにするための情報を発信する総合ライフスタイルメディアです。

当編集部では、徹底したリサーチとデータ分析に基づき、読者の皆様の「知りたい」に答える記事を制作しています。特定の分野においては、その道の有資格者や実務経験者の監修・協力を得て、正確かつ信頼性の高い情報提供に努めています。

【編集方針】
・客観的なデータと事実に基づく執筆
・ユーザー目線での公平な比較・検証
・最新トレンドと専門的知見の融合

ガジェット、生活雑貨、美容、ライフハックなど、幅広いジャンルで「役立つ」コンテンツをお届けします。

まんまる堂編集部をフォローする
エンタメ
スポンサーリンク

コメント