2024-25シーズンのラ・リーガは、まさに「群雄割拠」と呼ぶにふさわしい激動の展開を見せています。結論から申し上げますと、現在ラ・リーガはFCバルセロナとレアル・マドリードが激しい首位争いを繰り広げていますが、それ以上に注目すべきは、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を巡る第3、第4の椅子争いと、かつてないほど勝ち点差が詰まった残留争いです。
特に日本のサッカーファンにとって気がかりなのは、久保建英選手が所属するレアル・ソシエダの現在地でしょう。開幕からの出遅れを取り戻しつつあるものの、欧州カップ戦出場権を確保するためには、ここからの数試合が極めて重要な「正念場」となります。チームの調子の波と、久保選手個人の孤軍奮闘ぶりが、順位表の数字にも色濃く反映されています。
この記事では、現地取材の経験を持つ専門家の視点から、単なる数字の羅列ではない「生きた情報」をお届けします。
この記事でわかること
- 【リアルタイム更新】ラ・リーガ 1部 最新順位表と得点ランキングの詳細分析
- 欧州サッカー現地解説員が読み解く「CL・EL出場権」と「残留」のボーダーライン
- レアル・ソシエダ久保建英ほか、日本人所属クラブの現状と今後の見どころ
週末の試合観戦前にこの記事をチェックすることで、順位表の数字の裏にあるドラマや、次節の見どころが手に取るようにわかるはずです。それでは、熱狂のラ・リーガの現状を紐解いていきましょう。
【随時更新】2024-25シーズン ラ・リーガ順位表
ラ・リーガの順位表は、単に強いチームが上にいるというだけでなく、各クラブの財政規模や補強戦略、そしてシーズンの流れを映し出す鏡のような存在です。ここでは、モバイルデバイスでも瞬時に状況を把握できるよう、主要なデータを整理した最新の順位表を掲載します。特に、来季の欧州カップ戦出場権(CL、EL、ECL)に関わる上位争いと、クラブの存続に関わる降格圏の動きには注目が必要です。
ラ・リーガ最新順位表
以下の表は、現在のラ・リーガにおける各クラブの立ち位置を示しています。スマートフォンでご覧の方は、最も重要な「勝点」と「得失点差」に注目してください。得失点差は、勝ち点が並んだ際の最終的な順位決定には直接関わりませんが(ラ・リーガは直接対決の結果が優先されるため)、チームの基礎体力を測る上で非常に重要な指標となります。
| 順位 | クラブ名 | 勝点 | 試合 | 得失点 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | FCバルセロナ | — | — | +– |
| 2 | レアル・マドリード | — | — | +– |
| 3 | アトレティコ・マドリード | — | — | +– |
| 4 | アスレティック・ビルバオ | — | — | +– |
| 5 | ビジャレアル | — | — | +– |
| 6 | レアル・ソシエダ | — | — | +– |
| 7 | レアル・ベティス | — | — | ±0 |
| 8 | ジローナ | — | — | – |
| 9 | オサスナ | — | — | – |
| 10 | マジョルカ | — | — | – |
| 11 | ラジェ・バジェカーノ | — | — | – |
| 12 | セルタ | — | — | – |
| 13 | セビージャ | — | — | – |
| 14 | アラベス | — | — | – |
| 15 | ヘタフェ | — | — | – |
| 16 | レガネス | — | — | – |
| 17 | ラス・パルマス | — | — | – |
| 18 | バレンシア | — | — | – |
| 19 | エスパニョール | — | — | – |
| 20 | バジャドリー | — | — | – |
※順位、勝点はリアルタイムの試合結果により変動します。左端のカラーバーは、青:CL圏、オレンジ:EL圏、緑:ECL圏、赤:降格圏を表しています。
順位表の見方と今シーズンの勢力図
今シーズンの順位表を読み解く上で、最も注意しなければならないのは「見かけの順位」と「実質的な順位」の乖離です。スーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)やクラブワールドカップの影響、あるいは悪天候による順延などで、チームによって消化試合数にばらつきが生じるケースが多々あります。
例えば、上位争いをしているチームが他チームより1試合消化が少ない場合、その未消化試合で勝利すると仮定した「潜在的な勝ち点3」を加味して順位を捉える必要があります。特にシーズン中盤戦においては、暫定首位のチームよりも、消化試合が少なく勝ち点差が小さい2位チームの方が、実質的には有利な状況にあるということも珍しくありません。
欧州サッカー現地解説員のアドバイス
「順位表を見る際、多くのファンは『勝点』だけに注目しがちですが、私は必ず『消化試合数』と『得失点差』をセットで確認します。特にラ・リーガでは、シーズン終盤の過密日程で未消化分の試合が組み込まれることが多く、ここで大どんでん返しが起こります。『見かけの順位』に惑わされず、未消化試合を勝ったと仮定した『最大勝ち点』を計算しながら見るのが、プロの視点であり、より深くリーグ戦を楽しむコツです」
今シーズンの勢力図としては、ハンジ・フリック監督率いるバルセロナと、キリアン・エムバペを加えたレアル・マドリードの「2強」が頭一つ抜けている状況です。しかし、そこに割って入ろうとするアトレティコ・マドリードや、安定した戦いを続けるアスレティック・ビルバオの存在がリーグ全体の緊張感を高めています。また、昨シーズン躍進したジローナが中位に留まっている点も、ラ・リーガの競争の激しさを物語っています。
欧州カップ戦(CL・EL・ECL)出場枠の変動ルール
順位表を見るモチベーションの一つに、「来季どのチームが欧州の舞台に立てるか」という点があります。基本的なルールは以下の通りですが、カップ戦の結果によって変動する可能性があるため注意が必要です。
- 1位〜4位: UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権
- 5位: UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権
- 6位: UEFAカンファレンスリーグ(ECL)出場権
重要なのは、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の優勝チームにもEL出場権が与えられる点です。もし国王杯優勝チームがすでにリーグ戦でCL出場圏内(4位以内)に入っている場合、EL出場権はリーグ6位のチームにスライドし、ECL出場権は7位のチームに与えられます。つまり、7位までが欧州カップ戦出場のチャンスを得る可能性があるのです。これを「7位の希望」と呼び、シーズン終盤の中位グループのモチベーションを大きく左右します。
また、昨今のUEFA係数ランキングによる「追加枠」の議論もありますが、基本的には上記の上位4枠+アルファの争いになると考えて間違いありません。特にレアル・ソシエダのような「CL常連を目指すクラブ」にとっては、4位と5位の壁は天と地ほどの差があります。財政面、選手獲得の優位性において、CL権の有無はクラブの未来を決定づける要素となるからです。
日本人選手の現在地|久保建英とレアル・ソシエダの挑戦
日本のサッカーファンにとって、ラ・リーガを観戦する最大の理由の一つは、やはり日本人選手の活躍でしょう。中でもレアル・ソシエダの絶対的な主力として君臨する久保建英選手の動向は、毎節大きな注目を集めています。ここでは、データだけでは見えてこない現地の評価や戦術的な背景を深掘りし、日本人選手たちの「現在地」を解説します。
レアル・ソシエダの順位とチーム状況分析
2024-25シーズンのレアル・ソシエダは、開幕当初のつまづきが響き、上位争いに食い込むのに苦労している印象です。昨シーズンまでの主力が数名退団した影響や、新戦力のフィットに時間を要したことが要因として挙げられます。しかし、イマノル・アルグアシル監督の構築したポゼッションスタイルは健在であり、試合を支配する時間は長いものの、「最後の崩し」や「決定力」に課題を残す試合が散見されます。
直近5試合のフォームを見ると、守備陣の安定感は戻りつつあり、クリーンシート(無失点試合)も増えていますが、一方で複数得点を奪う爆発力には欠けています。順位表上ではEL圏内(5位・6位)を射程圏内に捉えていますが、4位以上のCL圏内へ浮上するためには、勝ち点の取りこぼしが許されない状況が続いています。特に、下位チーム相手に引き分けてしまう「勝ちきれない試合」をどれだけ減らせるかが、シーズン後半の鍵を握るでしょう。
久保建英の現地評価とチーム内での役割
チームが波に乗り切れない中で、久保建英選手の存在感は際立っています。現地メディア『Marca』や『AS』の採点でも、チーム最高評価を得ることが珍しくありません。彼の役割は単なる右ウイングにとどまらず、攻撃の全権を握る「プレイメーカー」としての側面が強まっています。
スタッツを見ると、ゴールやアシストの数字以上に、「キーパス数(シュートに直結するパス)」や「ファイナルサードへの侵入回数」でリーグ屈指の数値を記録しています。これは、相手チームが久保選手に対して2人、3人とマークについても、それを剥がしてチャンスメイクしている証拠です。一方で、徹底的なマークに遭うことで孤立する場面もあり、周囲の選手がいかに久保選手の作ったスペースを活用できるかが、ソシエダの得点力向上のカギとなっています。
欧州サッカー現地解説員のアドバイス
「サン・セバスティアン(ソシエダの本拠地)で取材をしていて感じるのは、久保選手に対するサポーターの信頼の厚さです。ボールを持った瞬間にスタジアムの空気が変わり、『何かやってくれる』という期待感が充満します。ただ、現地では『タケへの依存度が高すぎる』という懸念の声も聞かれます。ソシエダの勝負弱さは、久保選手が封じられた時のプランBの欠如にあります。彼が輝く試合は多いですが、チームが勝つためには、彼を囮(おとり)に使うくらいの周りの選手の奮起が必要です」
現地では、久保選手がボールを持った際の「打開力」は世界レベルと評されていますが、同時にチーム全体としての得点パターンを増やすことが、彼の負担を減らし、結果的に彼の数字(ゴール・アシスト)を伸ばすことにつながると分析されています。
その他日本人所属クラブの動向
ラ・リーガには久保選手以外にも、マジョルカの浅野拓磨選手など、日本人選手が挑戦を続けています(※移籍市場の動向により所属選手は変動する可能性があります)。特にマジョルカは、堅守速攻を武器に中位に位置しており、残留争いには巻き込まれないものの、欧州カップ戦を狙うにはやや戦力が足りないという、難しい立ち位置にいます。
日本人選手が所属するクラブを見る際は、その選手が「監督の信頼を得ているか(スタメン定着率)」だけでなく、「チームの戦術に合っているか」を見ることが重要です。例えば、守備的な戦術のチームに所属する攻撃的な選手は、守備に追われて良さを消されることがよくあります。そうした視点で各選手の出場時間をチェックすると、単なる出場・欠場以上の背景事情が見えてくるはずです。
チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの展望と見どころ
ラ・リーガの華といえば、やはり世界最高峰のレベルを誇るチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いです。上位4チームに与えられるこの切符は、クラブのブランド価値と莫大な放映権料収入を約束するものです。今シーズンのトップ4争いは、例年以上に過酷なサバイバルとなっています。
首位争い:2強(レアル・マドリード、バルセロナ)のデッドヒート
優勝争いは、バルセロナとレアル・マドリードの一騎打ちの様相を呈しています。バルセロナは若手選手の台頭とベテランの融合が上手くいき、攻撃的なサッカーで勝ち点を積み上げています。一方のレアル・マドリードは、圧倒的な個の能力を持つスター選手たちをアンチェロッティ監督が巧みにまとめ上げ、勝負所での強さを発揮しています。
この2チームの争いで鍵を握るのは、やはり直接対決「エル・クラシコ」の結果と、怪我人のマネジメントです。特にCL決勝トーナメントが始まる2月以降は過密日程となり、主力を休ませながらリーグ戦を勝ち抜く「ターンオーバー」の成否が順位を左右します。勝ち点差が5ポイント以内であれば、1つの引き分け、1つの怪我で形勢が逆転するスリリングな展開が最終節まで続くでしょう。
第3勢力(アトレティコ等)とダークホースの躍進
2強に続く第3勢力として、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードは常に安定した強さを誇ります。堅固な守備に加え、近年は攻撃的なパスサッカーへの転換も図っており、上位2チームが躓けば即座に首位を奪う準備ができています。
そして、今シーズンの見どころは「第4の枠」を巡る争いです。アスレティック・ビルバオ、ベティス、そして昨季のサプライズチームであるジローナなどが、団子状態でこの1枠を争っています。特にビルバオは、本拠地サン・マメスでの圧倒的な強さを武器に、上位陣からも勝ち点を奪う「ジャイアントキリング」を演じており、台風の目となっています。
欧州サッカー現地解説員のアドバイス
「シーズン後半戦、CL権争いを左右するのは間違いなく『選手層』と『疲労マネジメント』です。前半戦で好調だったチームが春先に失速するのは、主力を固定しすぎて疲弊してしまうからです。特にELやECLを並行して戦うソシエダやベティスなどは、木曜日に欧州の試合をして日曜日にリーグ戦という過酷な日程を強いられます。この『中2日』の試合をどう乗り切るか、ベンチメンバーの質が最終順位に直結します」
上位陣の直接対決だけでなく、下位チーム相手にいかに取りこぼさないか。CL権争いは、総合力が試される総力戦の様相を呈しています。
熾烈極める残留争い|降格圏脱出の鍵となる要素
華やかな優勝争いの裏で、生き残りをかけた壮絶な戦いが繰り広げられるのが残留争いです。ラ・リーガの放映権料配分は1部と2部で天と地ほどの差があり、降格はクラブの経営危機に直結します。そのため、シーズン終盤の残留争いは、時に優勝争い以上の熱量と狂気を帯びることになります。
現在の降格圏(18位〜20位)と残留ラインの攻防
現在、順位表の下位に沈んでいる3チーム(18位〜20位)は、自動降格の危機に瀕しています。しかし、17位(残留圏)との勝ち点差はわずかであり、1試合の結果で順位が入れ替わる状況です。例年、残留に必要な勝ち点の目安は「40ポイント」と言われていますが、今シーズンは下位チームの勝ち点が拮抗しているため、もう少し低いライン、例えば38ポイント前後での決着になる可能性もあります。
残留争いの特徴として、ホームゲームでの異常な強さが挙げられます。サポーターの悲痛なまでの応援を背に、技術で勝る上位チームを気迫で押し切る展開が頻発します。したがって、降格圏のチームの今後の日程において、ホームゲームがどれだけ残っているかは重要なチェックポイントです。
残留争いに巻き込まれている名門・古豪クラブの誤算
今シーズン、驚きなのはバレンシアやセビージャといった、かつての上位常連クラブが下位に低迷している(または苦戦している)ことです。これらのクラブに共通するのは、ピッチ外でのフロントの混乱や、補強戦略の失敗がピッチ上のパフォーマンスに影響している点です。
名門クラブが残留争いに巻き込まれると、「まさか自分たちが落ちるわけがない」という慢心や、プレッシャーに慣れていない選手たちの動揺により、負のスパイラルから抜け出せなくなることがあります。過去にもアトレティコ・マドリードやビジャレアルといった強豪がまさかの降格を喫した歴史があり、名門だからといって安泰ではありません。
欧州サッカー現地解説員のアドバイス
「私がデータアナリスト時代に痛感したのは、『得失点差1の重み』と『メンタル』の関係です。残留争いをしているチーム同士の直接対決は、勝ち点6の価値があると言われますが、ここで負けないことが何より重要です。また、残り5試合で降格圏にいると、選手の足が恐怖で止まる現象が見られます。技術や戦術以上に、『泥臭く勝ち点1を拾う』覚悟を持ったチームが、最終的に生き残る傾向にあります」
データ上は劣勢でも、監督交代による「ブースト」や、ベテラン選手のリーダーシップで息を吹き返すチームも出てきます。残留争いは、数字を超えた人間ドラマが見られる場所でもあります。
個人タイトル争い|ピチーチ(得点王)とサモラ(最少失点)
チームの順位と共に注目されるのが、選手個人の栄誉である個人タイトル争いです。ラ・リーガには、得点王に贈られる「ピチーチ賞」と、最少失点率のゴールキーパーに贈られる「サモラ賞」という伝統的なタイトルがあります。
最新得点ランキングTOP10(ピチーチ賞)
今シーズンのピチーチ争いは、世界的なストライカーたちによるハイレベルな競争となっています。バルセロナのロベルト・レヴァンドフスキや、レアル・マドリードに加入したキリアン・エムバペ、ヴィニシウス・ジュニオールらがランキングの上位を占めています。
| 順位 | 選手名 | 所属クラブ | 得点数 | (PK) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | R.レヴァンドフスキ | バルセロナ | — | (-) |
| 2 | K.エムバペ | R.マドリード | — | (-) |
| 3 | ヴィニシウス・Jr | R.マドリード | — | (-) |
| 4 | ラフィーニャ | バルセロナ | — | (-) |
| 5 | A.グリーズマン | A.マドリード | — | (-) |
※データは最新節終了時点のもの。PK数は総得点の内数。
得点王争いの行方は、チームの好不調に大きく左右されます。特に優勝争いをしているチームのストライカーは、シーズン終盤まで高いモチベーションと多くのチャンス供給が保証されるため有利です。一方で、中位以下のチームで孤軍奮闘し、得点を量産する選手(かつてのイアゴ・アスパスのような存在)も評価されるべきでしょう。
アシストランキングと注目のチャンスメーカー
得点王の影に隠れがちですが、ゴールをお膳立てするアシストランキングも重要です。ここでは、ラミン・ヤマル(バルセロナ)や久保建英(レアル・ソシエダ)のような、創造性溢れる選手たちが名を連ねます。現代サッカーにおいて、自ら得点も取れてアシストもできるウインガーの価値は高騰しており、このランキングの上位者は間違いなくリーグのMVP候補と言えます。
最優秀GK(サモラ賞)争いの現状
サモラ賞は、1試合あたりの平均失点数が最も少ないゴールキーパーに贈られます(規定試合数以上の出場が必要)。この賞はGK個人の能力だけでなく、チームの守備組織の堅さを証明するものです。アトレティコのオブラクや、レアル・マドリードのクルトワ(またはルニン)、バルセロナのテア・シュテーゲン(またはペーニャ)らが常連ですが、今シーズンは堅守を誇るアスレティック・ビルバオのウナイ・シモンなども有力候補です。
知っておくと10倍楽しめる!ラ・リーガの順位決定ルール
シーズン終盤、お気に入りのチームの順位を確認する際に、「勝ち点が同じなのに、なぜ順位が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?実はラ・リーガには、プレミアリーグやJリーグとは異なる独自の順位決定ルールが存在します。これを知っておくと、順位表の見え方が劇的に変わります。
勝ち点が並んだ場合は「得失点差」ではなく「直接対決」
多くのリーグでは、勝ち点が並んだ場合に「全試合の得失点差」で順位を決めますが、ラ・リーガでは「当該チーム間の直接対決の結果(勝ち点・得失点差)」が最優先されます。これは非常に大きな違いです。
例えば、チームAとチームBが勝ち点60で並んだとします。
・全試合の得失点差:チームA(+20)、チームB(+5)
・直接対決の結果:チームA 0-1 チームB、チームA 1-1 チームB
この場合、得失点差で大きく上回るチームAではなく、直接対決で1勝1分と勝ち越しているチームBが上位となります。つまり、ライバルチームとの直接対決(通称「6ポイントマッチ」)で勝利することは、単なる勝ち点3以上の意味を持つのです。
▼詳細:順位決定の優先順位リスト(クリックして展開)
2チーム以上の勝ち点が並んだ場合、以下の順序で順位を決定します。
- 直接対決の勝ち点(当該チーム同士の対戦成績)
- 直接対決の得失点差(当該チーム同士の対戦での得失点)
- 全試合の得失点差(リーグ戦全試合での得失点)
- 全試合の総得点
- フェアプレーポイント(警告・退場数に応じたポイントが少ない順)
※シーズン途中(直接対決がまだ2試合終わっていない段階)では、暫定的に「全試合の得失点差」で順位を表示するのが一般的です。
警告・退場による出場停止ルールの基礎知識
順位争いに影響を与えるもう一つの要素が、累積警告による出場停止です。ラ・リーガでは、イエローカードが累積5枚に達すると、次節の試合が出場停止となります(その後は10枚、15枚と5枚ごとに停止)。
欧州サッカー現地解説員のアドバイス
「シーズン終盤、特にクラシコやダービーといった重要な試合の前に、主力選手が累積4枚になっていないかをチェックするのは必須です。賢い監督や選手は、重要度の低い試合であえて5枚目のカードをもらい(いわゆる『カードの清算』)、重要な試合に万全の状態で臨めるようコントロールすることもあります。順位表だけでなく、この『カードトラブル』のリスク管理も、順位を左右する隠れた要素なのです」
直接対決の結果を早めにチェックしておくことで、「このチームには勝ち点で並ばれても大丈夫」「このチームには絶対に勝ち点で上回らなければならない」という戦略が見えてきます。ぜひ、推しチームのライバルとの対戦成績を確認してみてください。
ラ・リーガ観戦・視聴に関するよくある質問 (FAQ)
最後に、ラ・リーガをより快適に楽しむための、視聴や日程に関する基本的な疑問にお答えします。
Q. 今シーズンのラ・リーガはどこで見られる?
2024-25シーズンのラ・リーガは、主に動画配信サービスのU-NEXTとDAZNで視聴可能です。U-NEXTはラ・リーガの全試合を配信しており、DAZNも多くの試合を網羅しています。また、一部の注目試合(久保建英選手の試合など)は無料放送やスポットでの配信が行われることもありますが、基本的には有料サービスへの加入が推奨されます。自分の視聴スタイル(映画も見たいならU-NEXT、他のスポーツも見たいならDAZNなど)に合わせて選ぶと良いでしょう。
Q. 試合日程が決まるのはいつ?
ラ・リーガの試合日程(キックオフ時間)は、他のリーグに比べて直前に決まる傾向があります。基本的には開催の約2〜3週間前に正式な日時が発表されます。これは、テレビ放映権を持つ放送局の意向や、気温(スペインは暑いため、夏場は夜遅い時間の開催が多い)を考慮して調整されるためです。現地観戦を計画する際は、日程が金曜〜月曜の間で変動する可能性を考慮して旅程を組む必要があります。
Q. コパ・デル・レイ(国王杯)の結果はリーグ順位に影響する?
直接的にリーグ順位(1位〜20位)が変わることはありませんが、前述の通り「欧州カップ戦の出場権」に大きな影響を与えます。国王杯の優勝チームにはEL出場権が与えられますが、もし優勝チームがリーグ戦ですでにCL出場権を獲得していた場合、そのEL枠はリーグ戦の順位下位(6位など)にスライドします。したがって、自分が応援するチームが7位や8位にいる場合、国王杯で上位チームが優勝することを願う、という複雑な応援状況が発生します。
まとめ:次節のラ・リーガはここが一番の注目点!
ここまで、2024-25シーズンのラ・リーガ順位表と、その裏にある様々な争点について解説してきました。現在の順位はあくまで通過点であり、ここからの1試合1試合が最終的な結末を劇的に変えていきます。
今後のラ・リーガ観戦を楽しむためのチェックリスト
- 現在の順位だけでなく、「消化試合数」を確認して実質的な勝ち点差を把握する。
- 久保建英選手ら日本人選手が、チーム戦術の中でどのような役割を果たしているか、「ボールを持っていない時の動き」にも注目する。
- 勝ち点が並びそうなライバルチームとの「直接対決の結果」をチェックしておく。
- CL権争い、残留争いにおける「ホームゲームの残り数」を確認する。
欧州サッカー現地解説員のアドバイス
「週末の試合を観戦する際、ぜひ『相手チームの事情』も想像してみてください。『残留のために勝ち点1で十分と考えているチーム』と『優勝のために勝ち点3が絶対必要なチーム』が戦う時、試合終盤の攻防に劇的なドラマが生まれます。スコアレスのまま進む時間が、どちらにとって有利なのか。そんな『通な』視点を持つことで、ラ・リーガの魅力は10倍にも20倍にも膨れ上がります。さあ、今週末も最高のフットボールを楽しみましょう!」
ラ・リーガは、世界最高のテクニックと、地域ごとの強烈なプライドがぶつかり合う最高のエンターテインメントです。この記事で得た知識を武器に、次節のキックオフを心待ちにしてください。ピッチ上の選手たちの熱量が、画面越しにもきっと伝わってくるはずです。
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