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A3サイズは何cm?寸法・ピクセル・封筒サイズまで印刷のプロが徹底解説

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ビジネス文書やポスター制作、プレゼンテーション資料など、重要な場面で頻繁に利用される「A3サイズ」。しかし、いざ制作や印刷の段階になると「正確なセンチメートル数がわからない」「Web用の画像を印刷したら画質が荒れてしまった」「郵送するための封筒サイズに迷う」といった疑問やトラブルに直面することは少なくありません。

結論から申し上げますと、A3サイズの正確な寸法は 297mm × 420mm(29.7cm × 42.0cm)です。これは、一般的に最も馴染みのあるA4サイズ(210mm × 297mm)を横に2枚並べた、ちょうど 2倍 の面積にあたります。

本記事では、印刷業界で20年以上のキャリアを持つ制作ディレクターの視点から、単なる数値の確認にとどまらず、実務で失敗しないための専門知識を網羅的に解説します。

この記事でわかることは、主に以下の3点です。

  • 【一覧表】A3サイズのセンチ・インチ・解像度別画素数(ピクセル)の正確な数値
  • 印刷やデザイン制作で「画像が粗い」と失敗しないための解像度と設定ルール
  • A3書類を確実に届けるための最適な封筒サイズ、送料、ビジネスマナーに則った折り方

これらの情報を正しく理解し活用することで、印刷ミスの防止や業務効率の向上、さらには郵送コストの削減につなげることができます。ぜひ、デスクワークの必携ガイドとしてお役立てください。

  1. A3サイズの基本寸法と単位別早見表
    1. A3のサイズ(mm・cm・inch)
    2. A4サイズとの大きさ比較と倍率
    3. 身の回りにあるA3サイズの具体例(選挙ポスター、パンフレット等)
  2. 【制作・Web用】A3の解像度別ピクセル数(px)一覧
    1. そもそも「解像度(dpi)」とは?印刷とWebの違い
    2. 印刷用に最適なピクセル数(300dpi / 350dpi)
    3. Web・画面表示用に最適なピクセル数(72dpi)
    4. 【注意】解像度不足で起こる「画像劣化」のトラブル
  3. A3用紙の郵送方法・封筒サイズ・送料ガイド
    1. A3を「折らずに」送る場合の封筒(角形A3号など)
    2. A3を「折って」送る場合の封筒(角形2号・A4サイズ)
    3. ビジネスで失礼にならない「A3三つ折り・二つ折り」の手順
    4. 定形外郵便の料金と発送時の注意点
  4. オフィスソフト(Excel・PowerPoint)でのA3設定テクニック
    1. ExcelでA3用紙1枚にきれいに収めて印刷する方法
    2. PowerPointでスライドサイズをA3に設定する手順
    3. WordでA3横・縦を混在させるセクション区切りの活用
    4. PDF書き出し時のサイズ設定ミスを防ぐチェックポイント
  5. コンビニ印刷・コピー機活用術
    1. 主要コンビニ(セブン・ローソン・ファミマ)のA3プリント料金
    2. スマホ内のデータをコンビニでA3印刷するアプリ・手順
    3. 免許証やA4原稿をA3に拡大/並べてコピーする機能
  6. 「A3ノビ」とは?知っておくべき特殊サイズと余白の話
    1. A3ノビ(329mm × 483mm)の定義と用途
    2. なぜ「ノビ」が必要なのか?トンボと塗り足しの関係
    3. 家庭用プリンターでも「A3ノビ」対応機がある理由
  7. A3サイズに関するよくある質問(FAQ)
    1. Q. A3とB4、どちらが大きいですか?
    2. Q. A3サイズが入るエコバッグやカバンの目安は?
    3. Q. 郵便局でA3用の封筒は売っていますか?
    4. Q. A3の図面を縮小してA4にする場合の縮尺率は?
  8. まとめ:A3サイズ(297×420mm)を正しく理解して業務効率化
    1. 要点チェックリスト

A3サイズの基本寸法と単位別早見表

デザイン制作や書類作成において、最も基本的かつ重要なのが「正確な寸法」の把握です。A3サイズは国際規格(ISO 216)および日本産業規格(JIS P 0138)によって厳密に定義されています。ここでは、ミリメートル(mm)、センチメートル(cm)、インチ(inch)といった物理的な長さの単位から、デジタルデータ作成時に必須となるピクセル(pixel)数まで、あらゆる単位におけるA3サイズの数値を一覧で提示します。

まずは、以下の早見表をご確認ください。制作ソフトの設定や印刷発注時の確認に、そのままご活用いただけます。

A3サイズ単位別一覧表
単位・解像度 数値(横 × 縦) 主な用途
ミリメートル (mm) 297mm × 420mm 印刷・製図・建築図面
センチメートル (cm) 29.7cm × 42.0cm 一般的なサイズ確認・手芸
インチ (inch) 11.69inch × 16.54inch 海外規格・輸入製品
ポイント (pt) 841.89pt × 1190.55pt DTPソフト・フォント設定
ピクセル (350dpi) 4093px × 5787px 高画質印刷(カラー)
ピクセル (300dpi) 3508px × 4961px 一般的な印刷(文書・モノクロ)
ピクセル (72dpi) 842px × 1191px Web表示・画面確認用(印刷不可)

この表の数値は、すべての印刷・デザイン業務の基礎となります。特にピクセル数は設定する「解像度(dpi)」によって大きく変動するため、用途に合わせた適切な数値を選択することが不可欠です。

A3のサイズ(mm・cm・inch)

A3サイズの基本寸法である「297mm × 420mm」という数値は、JIS規格(日本産業規格)によって定められています。日本ではメートル法が主流であるため、デザインソフトやプリンターの設定画面では「mm」単位で表示されることがほとんどです。日常生活で定規を使って測る場合などは「29.7cm × 42.0cm」と換算して認識するとイメージしやすいでしょう。

一方で、アメリカやイギリスなどのヤード・ポンド法を採用している国や、一部の輸入文具、海外製のデザインテンプレートを使用する際には「インチ(inch)」表記が使われることがあります。1インチは約25.4mmであるため、計算上は「11.69 × 16.54インチ」となります。海外のクライアントとデータをやり取りする場合や、海外製のフレーム(額縁)を購入する際は、このインチ表記の違いに注意が必要です。

また、A判(A3, A4など)の寸法は「ルート長方形」と呼ばれる、縦横比が「1 : √2(約1.414)」の比率で構成されています。この比率は「白銀比」とも呼ばれ、日本人が古くから美しいと感じる比率の一つであり、紙を半分に折っても縦横の比率が変わらないという極めて実用的な特徴を持っています。この特性により、A3を半分にすればA4に、A4を半分にすればA5にと、規格サイズ間で無駄なく断裁や加工が可能となっているのです。

A4サイズとの大きさ比較と倍率

A3サイズの大きさを直感的に理解するために最もわかりやすいのが、身近な「A4サイズ」との比較です。オフィスや学校で標準的に使われているコピー用紙やノートの多くはA4サイズ(210mm × 297mm)です。

A3サイズは、このA4サイズを横に2枚並べた大きさと全く同じです。つまり、A3サイズ(297mm × 420mm)を真ん中で二つ折りにすると、A4サイズになります。逆に言えば、A4サイズの書類を見開きで作成した場合、その展開サイズはA3サイズになるということです。

コピー機や複合機で拡大・縮小コピーをする際の倍率についても触れておきましょう。面積比では「2倍」ですが、コピー機の倍率設定は「辺の長さ」の比率で設定されています。そのため、A4からA3へ拡大コピーをする場合の倍率は「200%」ではなく、約141%(正確には√2倍)となります。反対に、A3からA4へ縮小コピーをする場合は、約70%(正確には1/√2倍)に設定します。この「141%」と「70%」という数字は、オフィス業務で頻繁に使用するため、暗記しておくと非常に便利です。

身の回りにあるA3サイズの具体例(選挙ポスター、パンフレット等)

数値だけでは実際のサイズ感が掴みにくい場合、身の回りにある具体的なA3サイズのアイテムを思い浮かべると理解が深まります。

最も代表的な例としては、選挙掲示板に貼られているポスターが挙げられます。公職選挙法で定められているポスターサイズは基本的にA3サイズ(またはその近似値)が多用されており、街中で見かけるあの大きさがまさにA3です。

また、企業の会社案内や商品パンフレットも、開いた状態でA3サイズになる「A4仕上がり(A3二つ折り)」の仕様が一般的です。手元にあるパンフレットを開いてみると、それがA3サイズの実寸大ということになります。その他、飲食店でメニュー表として使われている大きなラミネート加工された用紙や、デスクマット、カレンダーなどにもA3サイズは頻繁に採用されています。A4では文字が小さくなりすぎてしまう一覧表や、図面、スケジュール表などを掲示する際には、A3サイズの視認性の高さが重宝されます。

印刷業界歴20年の制作ディレクターのアドバイス
「『A3はA4の2倍』と覚えている方は多いですが、実際の印刷現場では『A4の見開き』として扱われることが多いです。会社案内やパンフレットなど、二つ折りにした状態でA4になる制作物は、展開するとA3サイズで作成されています。デスクマットや選挙ポスターもA3に近いサイズ感が一般的です。特にパンフレット制作では、A3の紙面にどのように情報を配置し、折った時にどう見えるか(面付け)を意識することがプロの仕事です。単に広い紙面として捉えるのではなく、『折るとA4になる』という構造的な理解を持っておくと、デザインの幅が広がりますよ。」

【制作・Web用】A3の解像度別ピクセル数(px)一覧

デジタルデータを作成してA3サイズで出力する場合、物理的な寸法(mm)以上に重要となるのが「解像度(dpi)」と「ピクセル数(px)」の関係です。特に、Webデザインの経験者が印刷物を制作する際や、デジカメ・スマホの写真をポスターにしたい場合に、この知識が不足していると「仕上がりがぼやけている」「画像が粗くて使い物にならない」といった深刻なトラブルを招きます。

このセクションでは、用途に応じた適切な解像度の選び方と、それに必要なピクセル数について詳しく解説します。

そもそも「解像度(dpi)」とは?印刷とWebの違い

解像度とは、画像の精細さを表す数値で、通常「dpi(dots per inch)」という単位で表現されます。これは「1インチ(約2.54cm)の幅の中に、どれだけの数の点(ドット)が並んでいるか」を示しています。数値が高ければ高いほど、密度が高く、きめ細かい滑らかな画像になります。

印刷物とWeb(画面表示)では、求められる解像度が全く異なります。

  • 印刷物(紙)の場合: インクの微細な点で表現するため、高い密度が必要です。一般的に 300dpi 〜 350dpi が標準とされています。これより低いと、ドットが目視できてしまい、画質が粗く感じられます。
  • Web・モニター表示の場合: 画面の発光体(ピクセル)で表現するため、比較的低い密度でもきれいに見えます。一般的に 72dpi(最近の高精細ディスプレイでは96dpi以上の場合もあり)が標準です。

この「必要な密度の違い」が、トラブルの最大の原因です。画面上できれいに見えている72dpiの画像を、そのままのサイズ設定で印刷しようとすると、印刷に必要な密度(350dpi)に対して情報量が圧倒的に足りず、引き伸ばされたボケた画像になってしまうのです。

印刷用に最適なピクセル数(300dpi / 350dpi)

A3サイズの紙面いっぱいに写真を印刷したい場合、具体的にどれくらいのピクセル数が必要なのでしょうか。印刷業界の標準的な解像度である300dpiと350dpiで計算してみましょう。

  • 350dpi(高画質カラー印刷・商業印刷):
    必要なピクセル数は 4093px × 5787px(約2,370万画素)です。
    ポスター、パンフレット、写真集など、鮮明さが求められる印刷物ではこの設定が必須です。最近のスマートフォンやデジタル一眼レフカメラであれば、高画質設定で撮影すれば十分にカバーできるスペックですが、トリミング(切り抜き)をする場合は注意が必要です。
  • 300dpi(一般的な文書・オフィス印刷):
    必要なピクセル数は 3508px × 4961px(約1,740万画素)です。
    社内資料やチラシ、文字中心の掲示物であれば、300dpiでも十分きれいに印刷できます。少し前のデジカメや、スマホの標準画質でも対応可能な範囲です。
  • 200dpi(新聞・大判看板など):
    遠くから見るポスターや、画質をそこまで問わない資料であれば、200dpi(2339px × 3307px)程度でも許容される場合がありますが、近くで見ると粗さが目立ちます。

Web・画面表示用に最適なピクセル数(72dpi)

一方、Webサイト上のバナー画像や、プロジェクターでの投影用資料としてA3サイズ相当の比率で画像を作成する場合は、72dpi で設定します。

  • 72dpi(スクリーン表示用):
    ピクセル数は 842px × 1191px(約100万画素)となります。

この数値を見てわかる通り、印刷用(約2,370万画素)とWeb用(約100万画素)では、情報量に20倍以上の開きがあります。Web用の軽いデータを「A3で印刷してください」と印刷会社に入稿しても、物理的に情報量が足りないため、きれいな印刷結果を得ることは不可能です。

【注意】解像度不足で起こる「画像劣化」のトラブル

解像度が不足している画像(例:Web用の72dpi画像を無理やりA3サイズに引き伸ばして配置したもの)を印刷すると、以下のような現象が起こります。

  • ジャギー(ギザギザ)の発生: 斜めの線や曲線が階段状にギザギザして見えます。
  • ブロックノイズ: 色の境界がモザイク状になり、四角いブロックが見えてしまいます。
  • 全体的なぼやけ: ピンボケしたような、眠い印象の仕上がりになります。

特に文字を含んだ画像(ロゴマークなど)の解像度が低いと、文字の輪郭が滲んで読みにくくなり、資料全体の信頼性を損なう原因にもなります。PhotoshopやIllustratorなどのソフトでデータを作成する際は、必ず最初に「新規ドキュメント作成」の画面で、用途を「印刷」にし、解像度を「300〜350dpi」に設定することを確認してください。

印刷業界歴20年の制作ディレクターのアドバイス:初心者がやりがちな「画質」の失敗

「Webサイト用の画像(72dpi)をそのまま引き伸ばしてA3のポスター印刷に使ってしまい、仕上がりが『ガビガビ』になってしまうトラブルは、新人の制作担当者が最も経験しやすい失敗です。モニター上では画像を縮小表示して全体を見ることが多いため、粗さに気づきにくいのです。

A3のような大判印刷では、画面で見ている以上に画像の粗さが目立ちます。印刷目的であれば、必ず原寸で『300〜350dpi』の解像度が確保されているか、入稿前に確認しましょう。Photoshopなどのソフトがない場合は、画像を100%〜400%程度に拡大表示してみて、極端にブロックノイズが出ないか目視チェックするだけでも、最悪の事態は防げます。」

A3用紙の郵送方法・封筒サイズ・送料ガイド

作成したA3サイズの書類や図面、ポスターを取引先や顧客へ郵送する場合、適切な封筒選びと梱包方法を知っておく必要があります。A3は定形郵便(普通の封筒)には入らない大きなサイズであるため、選択を誤ると「ポストに入らない」「送料不足で返送される」「書類が折れ曲がって届く」といったトラブルに直結します。

ここでは、A3用紙を「折らずに送る場合」と「折って送る場合」の2パターンに分け、最適な封筒サイズと送料、梱包のマナーについて解説します。

A3を「折らずに」送る場合の封筒(角形A3号など)

賞状、契約書、図面、ポスター、ラミネート加工された掲示物など、折り目をつけることが許されないものを送る場合は、A3サイズがそのまま入る特大の封筒を使用します。

  • 推奨封筒サイズ:角形A3号(角A3)
    サイズ:約340mm × 445mm
    A3用紙(297mm × 420mm)が一回り余裕を持って入るサイズです。文具店やホームセンター、ネット通販で購入可能です。

【発送時の注意点:定形外郵便(規格外)】
角形A3号の封筒は、日本郵便の定める「定形外郵便物」の中でも「規格外」の扱いとなります。「規格内(長辺34cm以内、短辺25cm以内)」のサイズを超えているためです。
送料は重量によって異なりますが、規格内よりも割高になります。

  • 50g以内:200円(規格外料金)〜
  • 100g以内:220円(規格外料金)〜
  • (※料金は改定される場合があるため、必ず郵便局の公式サイト等で最新情報を確認してください)

また、このサイズの封筒は一般的な家庭用ポストには投函できないことが多く、受取人が不在の場合は持ち戻りになる可能性が高くなります。確実に届けたい場合は、宅配便やレターパック(※A3は入らないため不可、専用の大型便などを検討)の利用も視野に入れる必要があります。

A3を「折って」送る場合の封筒(角形2号・A4サイズ)

一般的なビジネス文書やチラシなど、折り目がついても問題ない書類であれば、二つ折りにしてA4サイズとして送るのが最も一般的で経済的です。

  • 推奨封筒サイズ:角形2号(角2)
    サイズ:240mm × 332mm
    A4用紙が折らずに入るサイズです。A3用紙を二つ折りにするとA4サイズになるため、この封筒にきれいに収まります。

【発送時のメリット:定形外郵便(規格内)】
角形2号封筒で厚さが3cm以内、重量が1kg以内であれば、「定形外郵便(規格内)」として扱われます。規格外よりも送料が安く済みます。

  • 50g以内:120円(規格内料金)〜
  • 100g以内:140円(規格内料金)〜

ビジネスの現場では、A3書類を二つ折りにして角2封筒で送るスタイルが標準的です。クリアファイル(A4用)に挟んでから封筒に入れれば、水濡れや折れ曲がりの防止になり、丁寧な印象を与えられます。

ビジネスで失礼にならない「A3三つ折り・二つ折り」の手順

A3用紙を封筒に入れる際の折り方にも、ビジネスマナーがあります。適当に折ると、開封した時に見栄えが悪かったり、書類としての品格を損なったりします。

  1. 二つ折り(基本):
    短辺(297mm)を合わせるようにして、長辺(420mm)の中央で折ります。これでA4サイズになります。印刷面(中身)が外側に来る「外折り」ではなく、中身が見えないように内側に折る「内折り」にするのが基本マナーです。
  2. 三つ折り(長形3号封筒に入れる場合):
    A3を三つ折りにしても長形3号(A4三つ折りが入る定番封筒)には入りません。A3を長形3号に入れるには、「二つ折り(A4化)」した後に、さらに「三つ折り」にする必要があります(計六つ折り)。しかし、これは書類が厚くなりすぎ、折り目も多くなるため、ビジネス文書としてはあまり推奨されません。どうしても小さな封筒で送りたい場合を除き、角形2号(A4サイズ)を使用するのが無難です。

定形外郵便の料金と発送時の注意点

A3サイズ(またはA3が入る封筒)を郵便で送る際は、必ず「重さ」を正確に計量してください。A3コピー用紙1枚は約8〜10g程度ですが、封筒自体の重さ(角形A3号なら約25〜30g、角形2号なら約15〜20g)や、補強用の厚紙、クリアファイルの重さが加わります。

特に「50g」や「100g」の境界線は微妙なラインになりがちです。料金不足で返送されたり、受取人に不足分を請求されたりするのはビジネスにおいて大変な失礼にあたります。不安な場合は、切手を貼ってポストに投函するのではなく、郵便局の窓口に持ち込んで計量してもらうことを強くお勧めします。

印刷業界歴20年の制作ディレクターのアドバイス
「A3を折らずに送る場合、『定形外郵便(規格外)』扱いとなり、送料が高くなりがちです。さらに、特大の封筒はポストに入らず、受け取り側の負担になることもあります。図面や賞状など『絶対に折り目をつけられないもの』以外は、A4サイズ(角2封筒)に収まるように二つ折りにするのが、コスト・マナーの両面で無難な選択です。もし折らずに送る必要がある場合は、配送中に折れ曲がらないよう、必ず厚紙(ボール紙)を台紙として同封するか、市販の『厚紙封筒』を利用するのがプロの鉄則です。」

オフィスソフト(Excel・PowerPoint)でのA3設定テクニック

「作成した表がA3からはみ出して印刷される」「PDFに変換したら勝手にA4に縮小された」といったトラブルは、オフィスワークで頻発します。Excel、PowerPoint、Wordといった主要なオフィスソフトにおいて、A3サイズを正しく設定し、思い通りに出力するためのテクニックを解説します。

ExcelでA3用紙1枚にきれいに収めて印刷する方法

Excelの巨大な表をA3用紙1枚に収めたい時、単に印刷ボタンを押すと、右端の列だけ次のページにはみ出してしまうことがよくあります。これを防ぐには以下の設定を行います。

  1. 用紙サイズの設定:
    「ページレイアウト」タブ > 「サイズ」をクリックし、「A3」を選択します。
  2. 拡大縮小設定の活用:
    「ページレイアウト」タブにある「拡大縮小印刷」グループの設定を変更します。
    「横」の項目を「1ページ」、「縦」の項目を「自動」(または1ページ)に設定します。これだけで、表の幅がA3用紙の幅に自動的に縮小され、1枚にきれいに収まります。
  3. 改ページプレビューでの確認:
    画面右下の表示切り替えボタン(または「表示」タブ)から「改ページプレビュー」を選択します。青い太線が印刷範囲の外枠です。この線をドラッグして調整することで、印刷範囲を直感的にコントロールできます。

PowerPointでスライドサイズをA3に設定する手順

PowerPointはデフォルトでプロジェクター用の比率(4:3 または 16:9)になっていますが、ポスター作成や配布資料のためにA3サイズに設定変更することができます。

  1. スライドのサイズ設定:
    「デザイン」タブ > 「スライドのサイズ」 > 「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択します。
  2. 数値の指定:
    「スライドのサイズ指定」のプルダウンメニューから「A3」を選択します。
    ※PowerPointのプリセット「A3」は、周囲に余白が出ることを想定して、実際のA3(297×420mm)よりもわずかに小さく設定されている場合があります。厳密なサイズが必要な場合は、「幅:42cm」「高さ:29.7cm」(横向きの場合)と手入力で数値を指定してください。
  3. コンテンツの調整:
    サイズ変更時に「最大化」か「サイズに合わせて調整」かを聞かれます。既に作成済みのデータがある場合は、レイアウトが崩れないよう注意して選択してください。

WordでA3横・縦を混在させるセクション区切りの活用

Word文書の途中で、大きな表や図面を入れるために「そのページだけA3横向きにしたい」というケースがあります。ファイル全体をA3にするのではなく、特定のページだけサイズを変えるには「セクション区切り」を使います。

  1. セクション区切りの挿入:
    A3にしたいページの直前でカーソルを置き、「レイアウト」タブ > 「区切り」 > 「セクション区切り(次のページから開始)」を選択します。同様に、A3ページの終わりにもセクション区切りを入れます。
  2. ページ設定の変更:
    A3にしたいセクション内にカーソルがある状態で、「レイアウト」タブ > 「サイズ」を「A3」、「印刷の向き」を「横」に変更します。
  3. 確認:
    これにより、セクション区切りで囲まれたページだけがA3横向きになり、前後のページはA4縦向きのまま維持されます。

PDF書き出し時のサイズ設定ミスを防ぐチェックポイント

OfficeソフトからPDFを作成する際、意図せずサイズが変わってしまうことがあります。

  • 「名前を付けて保存」からPDF作成:
    標準的な方法です。この場合、文書のページ設定(A3)がそのままPDFに反映されます。
  • 「印刷」メニューからPDFプリンター(Microsoft Print to PDFなど)を使用:
    この場合、プリンタードライバーの設定が優先されます。「プリンターのプロパティ」を開き、詳細設定で用紙サイズが「A4」になっていないか確認してください。ここがA4のままだと、A3で作ったデータがA4に縮小されてPDF化されてしまいます。
印刷業界歴20年の制作ディレクターのアドバイス:PDF変換時の落とし穴

「OfficeソフトからPDFへ変換する際、デフォルト設定が『レターサイズ』や『A4』になっており、意図せず縮小されたり余白が勝手に付いたりすることがあります。特に海外製のソフトを経由する場合に多いトラブルです。

印刷会社への入稿データとしてPDFを作る際は、作成後に必ずPDFリーダー(Acrobat Readerなど)でファイルを開き、画面左下の数値をマウスオーバーするか、『プロパティ』を確認して、仕上がりサイズが『297×420mm』になっているか確認する癖をつけましょう。たったこれだけの確認で、再入稿の手間をゼロにできます。」

コンビニ印刷・コピー機活用術

「自宅にA4プリンターしかないが、急ぎでA3の資料を印刷したい」「スマホに入っている写真をA3でプリントしたい」という場合、コンビニエンスストアのマルチコピー機が非常に強力な味方になります。現在の主要コンビニのコピー機は、高画質なA3プリントに対応しており、スマホからのダイレクト印刷も簡単です。

主要コンビニ(セブン・ローソン・ファミマ)のA3プリント料金

コンビニ各社(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど)に設置されているマルチコピー機では、基本的にどのチェーンでもA3サイズの印刷が可能です。料金体系もおおむね共通しています。

  • 白黒(モノクロ): 1枚 10円
  • カラー(普通紙): 1枚 50円〜80円(※A3はインク使用量が多いため、A4カラーよりも高く設定されている場合があります。多くの店舗でA3カラーは80円前後です)
  • 写真用紙(光沢紙): A3サイズに対応している店舗は限られます。通常、光沢紙プリントはL判や2L判が主流ですが、一部の新型機ではA4光沢紙まで対応しています。A3の写真プリントを行いたい場合は、ポスター印刷対応の店舗を探すか、カメラ専門店を利用するのが確実です。

コピー(紙原稿の複製)だけでなく、USBメモリやSDカード内のPDF/JPGデータを印刷する場合も同等の料金です。

スマホ内のデータをコンビニでA3印刷するアプリ・手順

USBメモリがなくても、スマートフォンがあれば専用アプリ経由でデータを送信し、印刷することができます。各コンビニチェーンに対応したアプリをインストールしておきましょう。

  • セブン-イレブン: 「netprint(ネットプリント)」または「かんたんnetprint」
    アプリにデータをアップロードし、発行された予約番号をコピー機に入力します。会員登録不要の「かんたん〜」が便利です。
  • ローソン・ファミリーマート: 「PrintSmash(プリントスマッシュ)」または「ネットワークプリント」
    Wi-Fi接続で直接データを送る形式(PrintSmash)や、クラウドにアップロードしてユーザー番号で呼び出す形式(ネットワークプリント)があります。

【手順の概要】

  1. スマホでアプリを起動し、印刷したい写真や文書(PDF)を登録。
  2. コンビニへ行き、マルチコピー機のタッチパネルで「プリント」>「スマホでプリント」などを選択。
  3. 画面の指示に従い、QRコードをかざすか、予約番号を入力。
  4. 用紙サイズで「A3」を選択し、カラーモードを選んで料金を投入、スタート。

免許証やA4原稿をA3に拡大/並べてコピーする機能

コンビニコピー機には、単なる印刷以外にも便利な機能が搭載されています。

  • 2枚を1枚に(2in1):
    A4サイズの原稿2枚を並べて、1枚のA3用紙に印刷する機能です。会議資料を見開きでまとめたい時に便利です。
  • 免許証コピー:
    免許証や保険証の表裏を、用紙の片面に並べて印刷するモードです。通常はA4で行いますが、設定変更でA3用紙の端に印刷することも可能です(あまり用途はありませんが)。
  • ポスター作成(分割印刷):
    A3よりもさらに大きなサイズ(A2やA1相当)を作りたい場合、1つの画像を複数のA3用紙に分割して印刷する機能があります。印刷されたA3用紙を貼り合わせることで、巨大なポスターを手作りできます。

「A3ノビ」とは?知っておくべき特殊サイズと余白の話

デザインや印刷の専門的な話になると、「A3ノビ(A3伸び)」という聞き慣れないサイズが登場します。これは通常のA3サイズとは異なる、プロの現場では必須の規格です。なぜ「ノビ」が必要なのか、その理由を知っておくと、印刷会社とのやり取りがスムーズになります。

A3ノビ(329mm × 483mm)の定義と用途

A3ノビとは、329mm × 483mm のサイズを指すことが一般的です(※メーカーや用紙によって数ミリの誤差があります)。通常のA3(297mm × 420mm)よりも、一回り大きく作られています。

このサイズは、主に「商業印刷の校正出し」や「デザイナーがトンボ付きでカンプ(完成見本)を出力する」ために使われます。家庭用の安価なプリンターでは対応していないことが多く、A3ノビ対応のプリンターは「プロ仕様」「ハイアマチュア向け」として販売されています。

なぜ「ノビ」が必要なのか?トンボと塗り足しの関係

なぜ、わざわざ一回り大きい紙が必要なのでしょうか。その理由は、印刷の仕組みである「トンボ(トリムマーク)」「塗り足し」にあります。

印刷物を仕上げる際、紙の端まで色や写真が入ったデザイン(フチなし印刷)にするためには、仕上がりサイズ(A3)よりも3mm程度外側まで絵柄をはみ出させて印刷し、最後に仕上がり線で断裁する必要があります。この断裁位置を示すマークが「トンボ」です。

もし、通常のA3用紙に「A3サイズのフチなしデザイン」を印刷しようとすると、プリンターの構造上、紙の端を掴んで送るための余白(フチ)が必ず数ミリ残ってしまいます。また、トンボを印刷するスペースもありません。
そこで、A3よりも大きい「A3ノビ」の紙に、トンボを含めた状態で印刷し、最後にトンボの位置で四方を切り落とすことで、完璧な「A3フチなし印刷物」を作成するのです。

家庭用プリンターでも「A3ノビ」対応機がある理由

最近では、CanonやEpsonなどのインクジェットプリンターでも「A3ノビ対応」の機種が増えています。これはプロのデザイナーだけでなく、写真愛好家が「A3サイズの写真を、余白なしで、あるいは額装用の余白をたっぷりとって印刷したい」というニーズを持っているためです。A3ノビの紙を使えば、A3の実寸サイズを余裕を持ってプリントできるため、作品作りの幅が大きく広がります。

印刷業界歴20年の制作ディレクターのアドバイス:フチなし印刷の仕組み

「『端まで絵柄が入ったポスター』を作りたい場合、A3の紙にA3のデータを印刷すると、一般的なレーザープリンターや複合機の仕様上、必ず周囲に5mm程度の白い余白(フチ)が残ってしまいます。これを防ぐために、一回り大きい『A3ノビ』の紙に印刷してから、仕上がりサイズ(A3)で四方をカッターや断裁機で切り落とします。

本格的なデザイン制作を行い、印刷会社へ入稿するデータを作るなら、この『断裁前提(塗り足し3mm)』のデータ作りが必須です。もし手元のプリンターで簡易的にフチなしにしたい場合は、プリンタードライバーの『フチなし印刷』機能をオンにすれば、画像をわずかに拡大してはみ出させることで擬似的にフチなしにしてくれますが、端の絵柄が少し切れてしまう点には注意してください。」

A3サイズに関するよくある質問(FAQ)

最後に、A3サイズに関してよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. A3とB4、どちらが大きいですか?

A. A3の方が大きいです。
A3サイズは 297×420mm、B4サイズ(日本独自のB判規格)は 257×364mm です。A3の方が一回り大きく、B4は「A3とA4の中間」くらいのサイズ感です。新聞の折り込みチラシなどはB4サイズが主流ですが、ポスターやパンフレットはA3が主流です。

Q. A3サイズが入るエコバッグやカバンの目安は?

A. 「マチ付きの大型トートバッグ」や「A3対応ビジネスバッグ」が必要です。
A3の長辺は42cmあるため、一般的なA4対応のビジネスバッグやリュックには入りません。横幅が45cm以上あるトートバッグや、画材・製図用のケースが必要です。100円ショップなどで売られている「ジャンボバッグ」などが役立ちます。折らずに持ち運ぶ場合は、硬質カードケース(ハードケース)に入れると折れ曲がりを防げます。

Q. 郵便局でA3用の封筒は売っていますか?

A. 小規模な郵便局では売っていないことが多いです。
A4用の「角形2号」はほぼ全ての郵便局で販売されていますが、A3用の「角形A3号」などの特大封筒は、在庫を置いていない局が多いです。大きな本局に行くか、事前に文具店やホームセンターで購入してから持ち込むことをお勧めします。

Q. A3の図面を縮小してA4にする場合の縮尺率は?

A. 「70%」に設定します。
正確には約70.7%です。コピー機のプリセットボタンに「A3 → A4(縮小)」というボタンがあればそれを押すのが確実です。手動で入力する場合は70%または71%で設定すれば、ほぼピッタリ収まります。

印刷業界歴20年の制作ディレクターのアドバイス:縮小コピーの倍率

「A3をA4に縮小コピーしたい場合、倍率は『70%』(正確には約70.7%)に設定します。逆にA4をA3に拡大したい場合は『141%』です。これはルート2(1.414…)の法則に基づいています。オフィスの複合機にはプリセットボタンがあることが多いですが、数値を覚えておくとコンビニコピーなどで迷わずに済みます。ちなみにB4→A4は81%、A4→B4は122%です。これらは全て規格化された比率なので、覚えておくと一生使えますよ。」

まとめ:A3サイズ(297×420mm)を正しく理解して業務効率化

A3サイズは、A4の2倍というわかりやすい面積比を持ちながら、印刷解像度や郵送方法においては特有の注意点が必要なサイズです。最後に、本記事の要点をチェックリストとしてまとめました。業務前の最終確認にご活用ください。

要点チェックリスト

  • 寸法は 297mm × 420mm(A4の2倍)
  • 印刷用の画像解像度は 350dpi(4093×5787 px)を目安に設定する
  • Web用の画像(72dpi)をそのまま印刷に使うと画質が荒れるため避ける
  • 郵送時は 角形A3号(折らない・定形外規格外)か 角形2号(二つ折り・定形外規格内)を使用
  • Excel印刷時はページ設定で「シートを1ページに印刷」を選択するときれいに収まる
  • PDF入稿時は、勝手にA4やレターサイズに縮小されていないかプロパティで確認する

これらのポイントを押さえておけば、サイズ間違いによる印刷ミスや、郵送時のトラブルを未然に防ぐことができます。ぜひ今日から、数値への意識を少し高めて、よりスムーズで正確な業務遂行にお役立てください。

この記事を書いた人

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